JP2010047302A - 緩衝機能付き包装箱 - Google Patents

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Takeshi Watabe
剛 渡部
Tomoshige Hatai
友滋 畑井
Takuji Maeda
拓司 前田
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Rengo Co Ltd
Hotalux Ltd
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Rengo Co Ltd
NEC Lighting Ltd
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Abstract

【課題】耐圧強度に優れた包装を、簡単かつ低コストで行なうことのできる緩衝機能付き包装箱を提供する。
【解決手段】各一対の側板1,2から角筒状の周壁を形成し、内フラップ4,6及び外フラップ5,7を閉じて封緘する包装箱において、前記一対の側板1から延びる上方の内フラップ4に、その基端寄りから先端寄りへ向かう一対の切目線8を入れ、切目線8の外側に支柱部10を、内側に押圧部11を形成し、側板1と直角をなす他の一対の側板2から延出した下方の内フラップ6を巻き込むように折り曲げて、この内フラップ6で物品を支持し、押圧部11を山折線11a沿いに折り曲げ、支柱部10を山折線10a及び谷折線10b沿いに折り曲げて、折返線10c沿いに折り返し、下方へ突出した支柱部10を、収納する物品と側板2との間に差し込んで、押圧部11で物品を上方から押さえ込む。
【選択図】図3

Description

この発明は、フラップの折り曲げによる緩衝構造を備えた包装箱に関するものである。
従来、照明器具の包装箱として、下記特許文献1には、図6に示すように、周壁51を各一対の側板52,53により形成し、側板52から延びる下方の内フラップ54を折り曲げて、照明器具を載置保持する緩衝構造を形成し、側板53から延びる下方の外フラップ55を内フラップ54に重ねて底面を閉止するものが知られている。
この包装箱の天面側では、側板52から延びる上方の内フラップ56を切り込んで、折込片56a及び差込片56bを形成し、折込片56aを下方へ折り曲げて、照明器具に係合させ、照明器具の箱内での移動やがたつきを阻止し、差込片56bを側板53から延びる外フラップ57のスリット57aに差し込んで封緘する。
実開昭54−102460号公報
ところで、上記包装箱では、包装する物品として、ランプを包囲するセードが硬く、強度が大きいペンダント形式の照明器具を想定していることから、耐圧強度や天面側の緩衝性はあまり考慮されていない。
しかしながら、近年照明器具の主流となっているシーリングライトは、セードが比較的柔らかく、大径であり、積上荷重が作用すると、変形して破損するおそれがある。
このため、その包装に際しては、箱とは別体の緩衝材を挿入する必要があり、包装時の作業に手間がかかるほか、コストが嵩むという問題があった。
そこで、この発明は、耐圧強度に優れた包装を、簡単かつ低コストで行なうことのできる緩衝機能付き包装箱を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、この発明は、各一対の側板を直角をなすように連設して角筒状の周壁を形成し、側板の上端及び下端から延びる内フラップ及び外フラップを閉じて封緘する包装箱において、前記一対の側板から延びる上方の内フラップに、その基端寄りから先端寄りへ向かう一対の切目線を入れ、この切目線の外側に支柱部を、内側に押圧部を形成し、支柱部には、内フラップの基端側に山折線を、先端側に谷折線を、中間に折返線を入れ、押圧部には、中間に山折線を入れ、支柱部の折返線を、押圧部の山折線よりも内フラップの先端側に位置させておき、前記一対の側板と直角をなす他の一対の側板から延出した下方の内フラップを巻き込むように折り曲げて、この内フラップで物品を支持し、上方の内フラップの押圧部を山折線沿いに折り曲げ、支柱部を山折線及び谷折線沿いに折り曲げて、折返線沿いに折り返し、下方へ突出した支柱部を、収納する物品と側板との間に差し込んで、押圧部で物品を上方から押さえ込むこととしたのである。
この包装箱では、上方の内フラップに形成した支柱部が下方の巻き込んだ内フラップに当接して、上方の内フラップの落ち込みを防止するので、優れた耐圧強度を得ることができ、また、押圧部で物品の跳ね上がりを防止するので、別途緩衝材を用意することなく、物品を輸送時の積上荷重や落下等による衝撃から保護することができる。
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
この包装箱は、天井に取り付けるシーリングライト型の照明器具の包装に使用するものであり、図1に示す段ボールのブランクから形成される。
このブランクでは、各一対の側板1,2が交互に連設され、一方の側板1の外側に継代片3が連設されている。各側板1の上端には内フラップ4が、各側板2の上端には外フラップ5がそれぞれ連設され、各側板2の下端には内フラップ6が、各側板1の下端には外フラップ7がそれぞれ連設されている。
上方の内フラップ4には、その基端寄りから先端寄りへ向かう一対の切目線8が入れられ、各切目線8は、縦画部8aと内向きの横画部8bとからなるL字状とされている。横画部8bの内端から内フラップ4の先端へかけては、折目線9が入れられている。
この内フラップ4において、切目線8の縦画部8aの外側は支柱部10とされ、切目線8及び折目線9の内側は押圧部11とされている。また、折目線9の外側は、肩部12とされている。
支柱部10には、内フラップ4の基端側に山折線10aが、先端側に谷折線10bが、中間に折返線10cがそれぞれ入れられている。
谷折線10b及び折返線10cは、押罫に断続する切目を入れたリード罫とされ、これにより、谷折線10bは、押罫を入れた面の逆方向への折り曲げが可能となり、折返線10cは、180°に至る深い折り曲げが可能となっている。
押圧部11には、その中間に切目線8の縦画部8a間に亘る押罫の山折線11aが入れられ、支柱部10の折返線10cは、押圧部11の山折線11aよりも内フラップ4の先端側に位置している。
下方の内フラップ6には、先端縁に並行して、押罫の山折線13a,13b,13c,13dが先端側から基端側へ順次間隔をあけて入れられている。
また、この内フラップ6には、山折線13bから内フラップ6の先端側へ入れたコ字状の切込により3個の舌片14が形成され、山折線13dから内フラップ6の先端側へ入れた切込により先端縁が弧状に膨出した舌片15が形成されている。
上記のようなブランクを組み立てて、照明器具を包装する際には、図2に示すように、側板1,2を角筒状に折り曲げ、継代片3を反対側の側板2に貼り付けて周壁を形成し、下方の内フラップ6を山折線13a〜13dに沿って巻き込むように折り曲げる。
これにより、外向きに突出した舌片14の先端が側板2の内面に当接して、内フラップ6の反発による戻りが防止される。また、舌片15が内向きに突出し、外フラップ7を閉じて底面を封止すると、舌片15が外フラップ7の内面に重なる。
そして、照明器具Lを、セードが上方に向いた状態で、舌片15の抜出穴に嵌め込むようにして、箱内に挿入する。
次に、上方の内フラップ4の押圧部11を山折線11a沿いに折り曲げ、支柱部10を山折線10a及び谷折線10b沿いに折り曲げて、折返線10c沿いに折り返し、図3に示すように、内フラップ4を内側へ倒伏させ、下方へ突出した支柱部10を、照明器具Lと側板2との間に差し込む。
このとき、内フラップ4の肩部12が折目線9を基端として揺動し、少し折れ曲がった状態で、照明器具Lのセードを抱き込むように保持する。
その後、図4及び図5に示すように、外フラップ5を閉じ、粘着テープTを外フラップ5の突合部に貼り付けて、天面を封止すると、包装作業が完了する。
上記のような包装箱では、積上荷重が作用したとき、内フラップ4に設けた支柱部10の折返線10cの部分及び肩部12の外端部が底面側の内フラップ6の上面に当接して、内フラップ4の落ち込みを防止するので、優れた耐圧強度を得ることができる。
また、押圧部11で照明器具Lを上方から押さえ込み、照明器具Lの跳ね上がりを防止するので、照明器具Lを輸送時の落下等による衝撃から確実に保護することができる。
さらに、上方の内フラップ4と直角をなす下方の内フラップ6を巻き込んで、下方の内フラップ6で照明器具Lを支持するので、照明器具Lが周方向にバランスよく下方及び上方で保持される。
そのほか、内フラップ4,6を利用して緩衝構造を構成するので、緩衝材を別途用意する必要がなく、包装コストを抑制することができる。
なお、上記実施形態では、平面形状がほぼ正方形となる包装箱を例示したが、隣り合う側板1,2の稜部に面取部を設け、平面形状が八角形状となるようにしてもよい。
この発明に係る緩衝機能付き包装箱のブランクを示す図 同上の組立過程を示す斜視図 同上の組立過程を示す斜視図 同上の包装状態を示す斜視図 同上の縦断側面図 従来の緩衝機能付き包装箱の斜視図
符号の説明
1,2 側板
3 継代片
4,6 内フラップ
5,7 外フラップ
8 切目線
8a 縦画部
8b 横画部
9 折目線
10 支柱部
10a 山折線
10b 谷折線
10c 折返線
11 押圧部
12 肩部
13a〜13d 山折線
14,15 舌片
L 照明器具

Claims (1)

  1. 各一対の側板(1,2)を直角をなすように連設して角筒状の周壁を形成し、側板(1,2)の上端及び下端から延びる内フラップ(4,6)及び外フラップ(5,7)を閉じて封緘する包装箱において、前記一対の側板(1)から延びる上方の内フラップ(4)に、その基端寄りから先端寄りへ向かう一対の切目線(8)を入れ、この切目線(8)の外側に支柱部(10)を、内側に押圧部(11)を形成し、支柱部(10)には、内フラップ(4)の基端側に山折線(10a)を、先端側に谷折線(10b)を、中間に折返線(10c)を入れ、押圧部(11)には、中間に山折線(11a)を入れ、支柱部(10)の折返線(10c)を、押圧部(11)の山折線(11a)よりも内フラップ(4)の先端側に位置させておき、前記一対の側板(1)と直角をなす他の一対の側板(2)から延出した下方の内フラップ(6)を巻き込むように折り曲げて、この内フラップ(6)で物品を支持し、上方の内フラップ(4)の押圧部(11)を山折線(11a)沿いに折り曲げ、支柱部(10)を山折線(10a)及び谷折線(10b)沿いに折り曲げて、折返線(10c)沿いに折り返し、下方へ突出した支柱部(10)を、収納する物品と側板(2)との間に差し込んで、押圧部(11)で物品を上方から押さえ込むことを特徴とする緩衝機能付き包装箱。
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