JP2015084415A - 配線基板 - Google Patents

配線基板 Download PDF

Info

Publication number
JP2015084415A
JP2015084415A JP2014188831A JP2014188831A JP2015084415A JP 2015084415 A JP2015084415 A JP 2015084415A JP 2014188831 A JP2014188831 A JP 2014188831A JP 2014188831 A JP2014188831 A JP 2014188831A JP 2015084415 A JP2015084415 A JP 2015084415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
thickness direction
insulating layer
wiring board
reinforcing fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014188831A
Other languages
English (en)
Inventor
学 杉林
Manabu Sugibayashi
学 杉林
田村 匡史
Tadashi Tamura
匡史 田村
和充 石川
Kazumitsu Ishikawa
和充 石川
聡 磯田
Satoshi Isoda
聡 磯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2014188831A priority Critical patent/JP2015084415A/ja
Publication of JP2015084415A publication Critical patent/JP2015084415A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/40Forming printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
    • H05K3/42Plated through-holes or plated via connections
    • H05K3/422Plated through-holes or plated via connections characterised by electroless plating method; pretreatment therefor
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0366Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement reinforced, e.g. by fibres, fabrics
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/09Shape and layout
    • H05K2201/09209Shape and layout details of conductors
    • H05K2201/095Conductive through-holes or vias
    • H05K2201/09563Metal filled via
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0011Working of insulating substrates or insulating layers
    • H05K3/0017Etching of the substrate by chemical or physical means
    • H05K3/0026Etching of the substrate by chemical or physical means by laser ablation
    • H05K3/0032Etching of the substrate by chemical or physical means by laser ablation of organic insulating material
    • H05K3/0038Etching of the substrate by chemical or physical means by laser ablation of organic insulating material combined with laser drilling through a metal layer
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/40Forming printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
    • H05K3/42Plated through-holes or plated via connections
    • H05K3/425Plated through-holes or plated via connections characterised by the sequence of steps for plating the through-holes or via connections in relation to the conductive pattern
    • H05K3/427Plated through-holes or plated via connections characterised by the sequence of steps for plating the through-holes or via connections in relation to the conductive pattern initial plating of through-holes in metal-clad substrates

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

【課題】貫通孔へのフィルドめっきを可能とし、且つ信頼性を確保可能な配線基板を提供する。
【解決手段】補強繊維の束を有する織布に絶縁樹脂を含浸させたプリプレグを、厚さ方向に奇数枚積層して形成した絶縁層と、この絶縁層の表裏面に配置された銅箔と、この表裏面の両方の銅箔側からレーザ加工して形成され厚さ方向に貫通する貫通孔と、この貫通孔内に前記絶縁層の表裏面と垂直方向に内壁を形成する絶縁樹脂と、この貫通孔の内壁の絶縁樹脂から前記貫通孔内に突出した補強繊維の束とを備え、前記絶縁樹脂から貫通孔内に対向して突出した補強繊維の束の先端の間隙が、前記絶縁層の厚さ方向の中央部で表裏側よりも狭い配線基板。
【選択図】図1

Description

本発明は、層間接続用の貫通孔を有する配線基板に関し、特には、貫通孔の層間接続をフィルドビアめっきで形成する配線基板に関する。
近年、配線基板の高密度化に伴って、配線基板に設けられた貫通孔や非貫通孔上に、電子部品素子を搭載する端子等の配線パターンを形成できるようにした配線基板が要求されている。これに応える配線基板としては、貫通孔や非貫通孔を穴埋め樹脂で充填し、蓋めっき等を行って、貫通孔や非貫通孔上に、配線パターンを形成する配線基板が従来から行われている。しかし、この配線基板では、貫通孔等への穴埋め樹脂の充填や表面研磨、蓋めっきといった工程が必要となり、工数を要する問題がある。
そこで、このような工数増加の問題を回避するため、配線基板の貫通孔の一方の開口を金属箔で塞ぎ、この金属箔を給電層として、フィルドビアめっきを行って貫通孔を充填した配線基板が提案されている(特許文献1)。また、非貫通孔にフィルドビアで形成した層間接続を、配線基板の厚み方向全体に亘って積み上げるフルスタック構造が提案されている(特許文献2)。さらに、配線基板の表裏面の両側から、内部に向かって孔径が縮小するテーパ形状の頂部同士を突き合わせた形状の貫通孔を形成し、この貫通孔内にフィルドビアめっきを行い、めっき初期において、貫通孔の最小径部がフィルドビアめっきで塞がれることを利用して、非貫通孔を形成し、実質的に非貫通孔へのフィルドビアめっきと同様な状態として、最終的に貫通孔をフィルドビアめっきで充填する配線基板が開示されている(特許文献3)。
特開2004−259795号公報 特開2009−224731号公報 特開2009−060151号公報
しかしながら、引用文献1の配線基板では、フィルドビアめっきの給電層を設けるために、貫通孔の一方の開口に金属箔を接着材で貼り合せる工程や、余分な接着材を除去する工程が必要となり、やはり工数が多い問題がある。
引用文献2の配線基板では、非貫通孔にフィルドビアめっきを充填するものであるため、配線基板の厚み方向全体に亘ってフィルドビアめっきを形成するために、フィルドビアめっきで形成した非貫通孔を、1層ずつ積み上げる必要があり、やはり工数を要する問題がある。
引用文献3の配線基板では、配線基板の表裏面のそれぞれの側から、レーザ加工によって、内部に向かって孔径が縮小するテーパー形状の頂部同士を突き合わせた形状の貫通孔を形成するが、テーパー形状を必要とするため基板中心部に向かって穴径を縮小させる必要があり、温度サイクル接続信頼性試験を実施した際に穴径が最小となるテーパー形状の頂部でクラックが発生し易くなり接続信頼性を低下させる。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、貫通孔へのフィルドめっきを可能とし、且つ信頼性を確保可能な配線基板を提供する。
本発明は、以下に関する。
1.補強繊維の束を有する織布に絶縁樹脂を含浸させたプリプレグを、厚さ方向に奇数枚積層して形成した絶縁層と、この絶縁層の表裏面に配置された銅箔と、この表裏面の両方の銅箔側からレーザ加工して形成され厚さ方向に貫通する貫通孔と、この貫通孔内に前記絶縁層の表裏面と垂直方向に内壁を形成する絶縁樹脂と、この貫通孔の内壁の絶縁樹脂から前記貫通孔内に突出した補強繊維の束とを備え、前記絶縁樹脂から貫通孔内に対向して突出した補強繊維の束の先端の間隙が、前記絶縁層の厚さ方向の中央部で表裏側よりも狭い配線基板。
2.項1において、奇数枚積層されたプリプレグのうち、絶縁層の厚さ方向中央部に配置されたプリプレグの補強繊維の太さが、それ以外の前記絶縁層の厚さ方向に配置されたプリプレグの補強繊維よりも太い配線基板。
3.項1において、奇数枚積層されたプリプレグのうち、絶縁層の厚さ方向中央部に配置されたプリプレグの補強繊維の一束当りの本数が、それ以外の前記絶縁層の厚さ方向に配置されたプリプレグの補強繊維の一束当りの本数よりも多い配線基板。
4.項1において、奇数枚積層されたプリプレグのうち、絶縁層の厚さ方向中央部に配置されたプリプレグの補強繊維の束の繊維密度が、それ以外の前記絶縁層の厚さ方向に配置されたプリプレグの補強繊維の束の繊維密度より高い多い配線基板。
5.項1〜4の何れか1つにおいて、絶縁層に形成された貫通孔内に、めっきが充填された配線基板。
本発明によれば、貫通孔へのフィルドめっきを可能とし、且つ信頼性を確保可能な配線基板を提供する。
本発明の配線基板の一例の断面図である。 本発明の配線基板の製造方法の一例を表すフロー図である。
本発明の配線基板の実施形態としては、図1に示すように、補強繊維の束6を有する織布に絶縁樹脂5を含浸させたプリプレグ7を、厚さ方向に奇数枚積層して形成した絶縁層2と、この絶縁層2の表裏面に配置された銅箔1と、この表裏面の両方の銅箔1側からレーザ加工して形成され厚さ方向に貫通する貫通孔3と、この貫通孔3内に前記絶縁層2の表裏面と垂直方向に内壁を形成する絶縁樹脂5と、この貫通孔3の内壁の絶縁樹脂5から前記貫通孔3内に突出した補強繊維の束8とを備え、前記絶縁樹脂5から貫通孔3内に対向して突出した補強繊維の束8の先端の間隙が、前記絶縁層2の厚さ方向の中央部で表裏側よりも狭い配線基板が挙げられる。
本実施の形態における絶縁層とは、配線基板の層間を絶縁するものであり、配線の支持基板となるものである。本実施の形態においては、補強繊維の束を有する織布に絶縁樹脂を含浸させたプリプレグを、厚さ方向に奇数枚積層して形成する。本実施の形態では、絶縁層を構成するプリプレグとして、補強繊維として織布を用いたものだけを使用しており、補強繊維として不織布を用いたものは使用していない。
本実施の形態における銅箔とは、めっきとともに配線を形成する導体として、絶縁層上に設けられるものである。銅箔は、プリプレグと重ねた後、熱プレス等により積層一体化することで、絶縁層上に設けられる。
本実施の形態における貫通孔とは層間接続を形成するためのものであり、表裏面の両方の銅箔側からレーザ加工して厚さ方向に貫通することにより形成する。レーザ加工による貫通孔の形成方法として、コンフォーマルマスク法や銅ダイレクト法を用いることができる。
本実施の形態では、貫通孔の内壁の絶縁樹脂から貫通孔内に突出した補強繊維の束を有している。表裏面の両方の銅箔側からレーザ加工することにより、絶縁樹脂と補強繊維の熱分解温度の差により、絶縁樹脂から貫通孔内に突出した補強繊維の束を形成することができる。また、補強繊維とは、配線基板の絶縁層を補強するものであり、補強繊維の束を織り込んだ織布からなる繊維シートを用いることができる。絶縁樹脂よりも熱分解温度が高く、強度および耐熱性等の点から、ガラスクロスが好ましい。
図1に示すように、本実施の形態では、絶縁樹脂5から貫通孔3内に対向して突出した補強繊維の束8の先端の間隙が、絶縁層2の厚さ方向の中央部で表裏側よりも狭く形成される。貫通孔3をレーザ加工により形成する際、レーザ加工のエネルギーは、表面から裏面に到達するまでの間に減衰があっても、絶縁層2の絶縁樹脂5は、補強繊維の束6に比べて熱分解温度が低いため、ほぼ垂直に(ストレートに)貫通孔加工されるが、補強繊維の束6は、絶縁樹脂5に比べて熱分解温度が高いため、レーザ加工のエネルギーの減衰の影響が大きく、絶縁樹脂5から貫通孔3内に突出した形状となる。本実施の形態では、補強繊維が束の状態となっている織布を用いているため、補強繊維がばらばらに絡み合った不織布に比べて、絶縁樹脂5と補強繊維とのレーザ加工による熱分解のされ方に差が生じやすく、補強繊維の束6が絶縁樹脂5から突出しやすい。表裏面の両方の銅箔側からレーザ加工することにより、レーザ加工のエネルギーの減衰の影響によって、絶縁層2の厚さ方向の中央部の補強繊維の束6の突出が最も大きくなるため、絶縁層2の厚さ方向の中央部で、補強繊維の束6の先端の間隙が、表裏側よりも狭く形成される。このように、絶縁層2の厚さ方向の中央部で、補強繊維の束6の先端の間隙が、表裏側よりも狭く形成されることにより、フィルドめっきによって、確実に貫通孔にめっきを充填することが可能になる。つまり、フィルドめっきは、もともと貫通孔の表面側よりも内部に析出しやすいが、絶縁層の厚さ方向の中央部で補強繊維の束の先端の間隔が表面側よりも狭くなっているため、より確実に、絶縁層の厚さ方向の中央部から優先的にフィルドめっきが析出し、確実に貫通孔にめっきを充填することが可能になる。
本実施の形態において、貫通孔のフィルドめっきは、絶縁層の厚さ方向の中央部の補強繊維の束の突出があることにより、まず、絶縁層の厚さ方向の中央部がフィルドめっきで塞がれ、次に、完全に貫通孔内がめっきで充填される。このとき、貫通孔の内壁(絶縁樹脂の内壁)は、ほぼストレートな状態でフィルドめっきが充填されているので、熱応力が集中することがなく信頼性を確保できる。つまり、貫通孔の内壁は断面形状がほぼストレートであり、補強繊維の束が部分的に突出しているだけであるため、貫通孔の径はほぼ確保されており、断面がくびれ形状にはならないので熱応力が集中し難い。また、補強繊維の束の先端は、補強繊維がばらばらになり、その隙間にフィルドビアめっきが入り込んで析出しているため、補強繊維の先端がくさびの作用を有し、強固にフィルドめっきが密着する。また、プリプレグの補強繊維は、平面的に見れば、縦方向と横方向に交わっているため、補強繊維の密度が高い部分(絶縁樹脂が少ない部分)と補強繊維の密度が低い部分(絶縁樹脂が多い部分)がある。このため、貫通孔の円周の全ての方向において、補強繊維の束が同じ突出量で突出するわけではなく、補強繊維の密度が低い部分(絶縁樹脂が多い部分)は貫通孔の内壁は断面形状がほぼストレートになっており、熱応力が集中し難い。したがって、貫通孔へのフィルドめっきを可能とし、且つ信頼性を確保可能な配線基板を提供することができる。
好ましくは、奇数枚積層されたプリプレグのうち、絶縁層の厚さ方向中央部に配置されたプリプレグの補強繊維の太さが、それ以外の前記絶縁層の厚さ方向に配置されたプリプレグの補強繊維よりも太い配線基板である。これにより、レーザ加工によって、絶縁層の厚さ方向の中央部の補強繊維が、絶縁層の表面側の補強繊維に比べて、より除去され難くなるため、絶縁層の厚さ方向の中央部に、補強繊維の束の突出を形成し易い。
好ましくは、奇数枚積層されたプリプレグのうち、絶縁層の厚さ方向中央部に配置されたプリプレグの補強繊維の1束当りの本数が、それ以外の前記絶縁層の厚さ方向に配置されたプリプレグの補強繊維の1束当りの本数よりも多い配線基板である。これにより、レーザ加工によって、絶縁層の厚さ方向の中央部の補強繊維が、絶縁層の表面側の補強繊維よりも、より除去され難くなるため、絶縁層の厚さ方向の中央部に、補強繊維の束の突出を形成し易い。
好ましくは、奇数枚積層されたプリプレグのうち、絶縁層の厚さ方向中央部に配置されたプリプレグの補強繊維の束の繊維密度が、それ以外の前記絶縁層の厚さ方向に配置されたプリプレグの補強繊維の束の繊維密度より高い多い配線基板。これにより、レーザ加工によって、絶縁層の厚さ方向の中央部の補強繊維が、絶縁層の表面側の補強繊維よりも、より除去され難くなるため、絶縁層の厚さ方向の中央部に、補強繊維の束の突出を形成し易い。
好ましくは、絶縁層に形成された貫通孔内に、めっきが充填された配線基板である。フィルドめっきを用いて貫通孔をめっきで充填する場合、絶縁層の厚さ方向の中央部の補強繊維の束の突出があることにより、まず、絶縁層の厚さ方向の中央部がフィルドめっきで塞がれ、次に、完全に貫通孔内がめっきで充填される。このとき、貫通孔の内壁(絶縁樹脂の内壁)は、断面形状がほぼストレートな状態でフィルドめっきが充填されているので、熱応力が集中することがなく、信頼性を確保できる。
以下、本発明の好適な実施例について説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
図2(A)に示すように、ガラスクロスに絶縁樹脂を含浸させたプリプレグを銅箔と積層一体化して形成した、板厚0.18mm、表裏の銅箔の厚さ5μm、サイズ500mm×400mmのMCL−LZ−71G(日立化成株式会社製、製品名、「MCL」は登録商標。)を準備した。この基板は、いわゆるFR−4(Flame retardant−4)材である。次に、貫通孔3を形成する位置に、直径65μmのコンフォーマルマスクを形成した。コンフォーマルマスクの形成は、一般的なサブトラクティブ法により行った。また、コンフォーマルマスクの形成の露光工程には、大日本スクリーン株式会社製のダイレクトイメージ露光装置を使用し、コンフォーマルマスク10の表裏面の位置あわせ精度は、±20μm以内で形成した。
次に図2(B)に示すように、コンフォーマルマスクに合わせて、表面側から、深さ方向に貫通孔3を、レーザ加工で形成する。レーザ加工には、炭酸ガスレーザ加工機であるLC−2K212/2C(日立ビアメカニクス株式会社製、商品名)を使用した。レーザビーム径は100μmを選択し、レーザ1ショット当り基板の絶縁層2を、深さ30〜45μm加工するレーザ条件に設定し、レーザのショット数は6ショットで加工した。
次に、図2(C)に示すように、コンフォーマルマスクに合わせて、裏面側からのレーザ加工を、前記表面側からのレーザ加工と同一条件にて行い、貫通孔3を形成した。このとき、絶縁層2の絶縁樹脂5の内壁は、断面形状がほぼストレートであるが、絶縁層2内部の補強繊維の束6は、絶縁樹脂5より0〜15μmの突出した形状に形成された。レーザ加工後の貫通孔3を30個観察した結果、絶縁層2の表面側で0〜10μmであり、絶縁層2の中央部で8〜15μmであった。この突出形状は、一般的に絶縁層2の材料として用いられる有機樹脂材料より補強繊維材料として用いられるガラス繊維材の方がレーザ加工時に熱分解除去されにくいため、絶縁樹脂5より0〜15umの補強繊維の束6の突出が形成される。さらに、貫通孔3をレーザ加工で形成する際、レーザのエネルギーが配線基板9の表面から深さ方向に進むに従って減衰するため、本実施例のように配線基板9の表面側及び裏面側からレーザ加工した場合、図2(C)に示すとおり、配線基板9の厚さ方向の中央に配置された補強繊維の束6の突出がもっとも大きくなる。一方、絶縁樹脂5の熱分解温度は、ガラス繊維に比べて低いため、レーザ加工のエネルギーの減衰の影響を受けにくく、深さ方向において、レーザ加工の状態に差が生じにくいので、絶縁層2の絶縁樹脂5の内壁は、断面形状がほぼストレートに形成される。
次に、図2(D)に示すように、貫通孔3の内壁面に導電膜(下地銅めっき)を、無電解銅めっきにより形成し、さらに、図2(D)、(E)に示すように、貫通孔3内にフィルドめっき4にて貫通孔内をめっき充填した。具体的には、温度80±5℃、濃度55±10g/Lの過マンガン酸ナトリウム水溶液を用いて、貫通孔3内のデスミア処理を施した後、無電解銅めっきにて0.4〜0.8μmの厚みの導電膜(下地めっき)を形成し、次に、電解フィルドめっきVF−5(荏原ユージライト株式会社製、商品名)を使用し、配線基板9の表裏面のめっき厚設定は25μmとして貫通孔内をめっき充填した。
次に、図1に示すように、サブトラクティブ法で、配線基板9の表裏面のフィルドめっき4及び銅箔1を回路形成した。回路形成後の配線基板9の貫通孔3を30個観察した結果、デスミア処理によって、レーザ加工後よりも補強繊維の束6の突出量(突出した長さ)は大きくなっており、絶縁層2の表面側で2〜12μmであり、絶縁層2の中央部で10〜17μmであった。
(比較例)
絶縁層として、表層のみにガラスクロスに絶縁樹脂を含浸させたプリプレグを配置し、表層以外の内部にはガラス不織布に絶縁樹脂を含浸させたプリプレグを配置し、銅箔と積層一体化して形成した、板厚0.18mm、表裏の銅箔の厚さ5μm、サイズ500mm×400mmのコンポジットタイプの銅張り積層板(いわゆるCEM3:Composite epoxy material−3)を準備した。
実施例とは異なり、まず、配線基板の表面側からレーザ加工して非貫通孔を形成し、次に、配線基板の裏面側からレーザ加工して、非貫通孔同士が突き当たるようにして、貫通孔を形成した。絶縁層の絶縁樹脂の内壁は、配線基板の表面及び裏面側から、厚さ方向の中央に向かって断面形状がテーパー形状であった。
実施例と同様にして、デスミア処理、フィルドめっき、回路形成を行い、配線基板を形成した。
(評価)
実施例と比較例の配線基板のフィルドビアめっきの表面を観察したところ、深さ15μm以上の凹みは認められなかった。また、ホットオイル温度サイクル試験(高温260℃10秒⇔常温20℃10秒)において、接続信頼性を確認した結果、比較例である貫通孔にテーパー形状を持たせた配線基板は、20サイクルで断線不良が発生したが、実施例の配線基板では、80サイクルまで断線不良の発生はなく、本実施例の配線基板では約4倍の耐久性向上が確認された。
1.銅箔
2.絶縁層
3.貫通孔
4.フィルドめっき
5.絶縁樹脂
6.補強繊維の束
7.プリプレグ
8.通孔内に突出した補強繊維の束
9.配線基板
10.コンフォーマルマスク

Claims (5)

  1. 補強繊維の束を有する織布に絶縁樹脂を含浸させたプリプレグを、厚さ方向に奇数枚積層して形成した絶縁層と、この絶縁層の表裏面に配置された銅箔と、この表裏面の両方の銅箔側からレーザ加工して形成され厚さ方向に貫通する貫通孔と、この貫通孔内に前記絶縁層の表裏面と垂直方向に内壁を形成する絶縁樹脂と、この貫通孔の内壁の絶縁樹脂から前記貫通孔内に突出した補強繊維の束とを備え、前記絶縁樹脂から貫通孔内に対向して突出した補強繊維の束の先端の間隙が、前記絶縁層の厚さ方向の中央部で表裏側よりも狭い配線基板。
  2. 請求項1において、奇数枚積層されたプリプレグのうち、絶縁層の厚さ方向中央部に配置されたプリプレグの補強繊維の太さが、それ以外の前記絶縁層の厚さ方向に配置されたプリプレグの補強繊維よりも太い配線基板。
  3. 請求項1において、奇数枚積層されたプリプレグのうち、絶縁層の厚さ方向中央部に配置されたプリプレグの補強繊維の一束当りの本数が、それ以外の前記絶縁層の厚さ方向に配置されたプリプレグの補強繊維の一束当りの本数よりも多い配線基板。
  4. 請求項1において、奇数枚積層されたプリプレグのうち、絶縁層の厚さ方向中央部に配置されたプリプレグの補強繊維の束の繊維密度が、それ以外の前記絶縁層の厚さ方向に配置されたプリプレグの補強繊維の束の繊維密度より高い多い配線基板。
  5. 請求項1〜4の何れか1つにおいて、絶縁層に形成された貫通孔内に、めっきが充填された配線基板。
JP2014188831A 2013-09-18 2014-09-17 配線基板 Pending JP2015084415A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014188831A JP2015084415A (ja) 2013-09-18 2014-09-17 配線基板

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013192926 2013-09-18
JP2013192926 2013-09-18
JP2014188831A JP2015084415A (ja) 2013-09-18 2014-09-17 配線基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015084415A true JP2015084415A (ja) 2015-04-30

Family

ID=52688892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014188831A Pending JP2015084415A (ja) 2013-09-18 2014-09-17 配線基板

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2015084415A (ja)
WO (1) WO2015041245A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018530148A (ja) * 2015-09-17 2018-10-11 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH 素子用の支持体、素子、および、支持体または素子の製造方法
US11557540B2 (en) 2020-03-16 2023-01-17 Kioxia Corporation Semiconductor device

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006005269A (ja) * 2004-06-21 2006-01-05 Gun Ei Chem Ind Co Ltd 微細フェノール樹脂系繊維を用いたプリント配線基板用樹脂積層板
JP2008305906A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Sharp Corp 多層プリント配線板の製造方法
JP2009206250A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Kyocera Corp 配線基板および実装構造体
WO2010076875A1 (ja) * 2008-12-29 2010-07-08 イビデン株式会社 プリント配線板及びその製造方法
WO2010113806A1 (ja) * 2009-04-01 2010-10-07 住友ベークライト株式会社 プリント配線板の製造方法、プリント配線板、多層プリント配線板、および半導体パッケージ
JP2013084852A (ja) * 2011-10-12 2013-05-09 Shinko Electric Ind Co Ltd 配線基板、半導体装置及び配線基板の製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006005269A (ja) * 2004-06-21 2006-01-05 Gun Ei Chem Ind Co Ltd 微細フェノール樹脂系繊維を用いたプリント配線基板用樹脂積層板
JP2008305906A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Sharp Corp 多層プリント配線板の製造方法
JP2009206250A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Kyocera Corp 配線基板および実装構造体
WO2010076875A1 (ja) * 2008-12-29 2010-07-08 イビデン株式会社 プリント配線板及びその製造方法
WO2010113806A1 (ja) * 2009-04-01 2010-10-07 住友ベークライト株式会社 プリント配線板の製造方法、プリント配線板、多層プリント配線板、および半導体パッケージ
JP2013084852A (ja) * 2011-10-12 2013-05-09 Shinko Electric Ind Co Ltd 配線基板、半導体装置及び配線基板の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018530148A (ja) * 2015-09-17 2018-10-11 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH 素子用の支持体、素子、および、支持体または素子の製造方法
US10879426B2 (en) 2015-09-17 2020-12-29 Osram Oled Gmbh Carrier for a component, component and method for producing a carrier or a component
US11557540B2 (en) 2020-03-16 2023-01-17 Kioxia Corporation Semiconductor device

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015041245A1 (ja) 2015-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9332657B2 (en) Multilayer printed wiring board and method for manufacturing multilayer printed wiring board
US8772646B2 (en) Printed wiring board and method for manufacturing printed wiring board
JP5915882B2 (ja) 配線板及びその製造方法
WO2007097440A1 (ja) プリント配線板およびその製造方法
JPWO2010076875A1 (ja) プリント配線板及びその製造方法
JPWO2011122246A1 (ja) 配線板及びその製造方法
US9117730B2 (en) Printed wiring board and method for manufacturing printed wiring board
US20160133555A1 (en) Wiring board and method for manufacturing the same
JP2018026392A (ja) 配線板及びその製造方法
JP2009099619A (ja) コア基板およびその製造方法
JP2018018936A (ja) 配線基板
JP2014154621A (ja) プリント配線板、プリント配線板の製造方法
JP5753471B2 (ja) 配線基板、半導体装置及び配線基板の製造方法
KR20100012814A (ko) 빌드업 기판
WO2015041245A1 (ja) 配線基板
JP6016004B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP2017157793A (ja) 電子部品内蔵基板
JP2015076589A (ja) 積層板
JP4961180B2 (ja) プリント配線板
JP2015038908A (ja) フレックスリジッド配線板
JP2013080823A (ja) プリント配線板及びその製造方法
JP2016025307A (ja) 配線基板の製造方法及び配線基板
JP2017045846A (ja) 回路基板及び回路基板の製造方法
JP2017045844A (ja) 回路基板及び回路基板の製造方法
JP2017045845A (ja) 回路基板及び回路基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180717

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180910

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181023