JP2015083422A - シートスライド装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アッパレール40に係止部材20を組み付けるにあたって、一方側の回転軸部26を、第1のアッパ側壁部44aの軸収容孔47にアッパレール40の内側から挿入していく。その挿入後に、他方側の回転軸部26を第2のアッパ側壁部44bの軸収容孔47に挿入するように、係止部材20を回転させていく。このとき、軸側許容長さL2が軸側最大回転長さL4より大きく設定されることで、他方側の回転軸部26が、第2のアッパ側壁部44bにおける軸収容孔47の縁部に接触して回転軸部26の挿入が妨げられることが抑制される。
【選択図】図9
Description
車両用シートスライド装置は、第1レールに相当するロアレールと、このロアレールに対し移動可能に装着された第2レールに相当するアッパレールと、これらロアレール及びアッパレール間に形成される空間内に配置された係止部材とを備える。
上記課題を解決するシートスライド装置は、長手方向に延出する第1レールと、前記第1レールに対し前記長手方向に沿って相対移動可能に連結される第2レールと、前記第2レールを構成するものであって、前記長手方向に直交する幅方向に対面するとともに、係止爪用孔が形成される第1及び第2の側壁部と、前記第1及び第2の側壁部間に回動可能に支持される係止部材と、前記係止部材を構成するものであって、前記係止部材の本体部における前記長手方向に延出する両側面から前記係止爪用孔を通じて前記第2レールの外側に延出するとともに、前記係止部材の回動位置に応じて前記第1レールに係止した係止位置と前記第1レールから離間した解除位置との間で移動する係止爪と、前記係止部材を構成するものであって、前記両側面に形成されるとともに、前記第1及び第2の側壁部に形成される軸収容孔に回動可能に挿入される回転軸部と、を備え、前記第1の側壁部の前記軸収容孔における前記長手方向及び前記幅方向に直交する高さ方向の一端部と前記第2の側壁部の前記軸収容孔における前記高さ方向の他端部とを結ぶ仮想的な直線の長さを軸側許容長さとし、前記回転軸部が形成される前記両側面のうち一方の側面と、他方の側面に形成される前記回転軸部の先端とを結ぶ仮想的な直線の長さを軸側最大回転長さとし、前記軸側許容長さを前記軸側最大回転長さより大きく設定する。
<概略構成>
図1に示すように、車両用シートスライド装置1は、第1レールに相当するロアレール30と、第2レールに相当するアッパレール40と、係止部材20と、スプリング50とを備える。
図3に示すように、ロアレール30は、ロア連結壁部32と、一対のロア側壁部31と、一対のロア折返し壁部33とを備える。
図3に示すように、アッパレール40は、アッパ連結壁部45と、第1及び第2のアッパ側壁部44a,44bと、一対のアッパ折返し壁部46とを備える。
また、図3に示すように、各アッパ折返し壁部46及びこれに対向するロア側壁部31間には、前後一対の転動部材16が設けられている。アッパレール40は、ロアレール30との間で転動部材16を転動させる態様で、ロアレール30に対し長手方向Lに摺動自在に支持されている。
図1に示すように、係止部材20は、ロアレール30及びアッパレール40間に形成される空間に長手方向Lに沿うように設置されている。
図1に示すように、スプリング50は、1本の線材が略コ字状に曲げられて形成されている。また、スプリング50は、ロアレール30及びアッパレール40間に形成される空間であって係止部材20の上面(アッパ連結壁部45側の面)に位置する。
当接部53は、付勢部52と保持部51との間に位置するとともに、スプリング50における保持部51より付勢部52側において最も外側に位置する。よって、アッパレール40内にスプリング50が位置するとき、幅方向Wにおいて各当接部53が各アッパ側壁部44a,44bに付勢する。この付勢力によって、幅方向Wにおけるスプリング50の位置が決まる。また、当接部53が係止爪22aR〜22cR,22aL〜22cLに近い位置に設定されることで、付勢部52の係止部材20の上面に対する位置を所望の位置とすることができる。
次に、シート5の位置を調整する際の作用について説明する。
解除ハンドル60に操作力が加えられていない状態においては、スプリング50からの付勢力を通じて、係止部材20の係止爪22aR〜22cR,22aL〜22cLは、ロアレール30のロック孔33a内に保持されている。これにより、ロアレール30に対するアッパレール40の移動が規制されている。
係止部材20をアッパレール40へ組み付けるためには、各係止爪22aR〜22cR,22aL〜22cLを各係止爪用孔49a〜49cへ挿入し、各回転軸部26を各軸収容孔47へ挿入する必要がある。これら挿入は同時に行われる。
図8(b)に示すように、まず、一方側の各係止爪22aR〜22cRを第1のアッパ側壁部44aの各係止爪用孔49aにアッパレール40の内側から挿入していく。このとき、アッパレール40内において係止部材20が傾斜した状態にある。その挿入が完了すると、他方側の各係止爪22aL〜22cLを第2のアッパ側壁部44bの各係止爪用孔49aに挿入させるべく、図8(b)の矢印で示すように、係止部材20を、一方側の各係止爪22aR〜22cR側を支点として図中の時計回りに回転させていく。このとき、爪側許容長さL1が爪側最大回転長さL3より大きく設定されることで、他方側の係止爪22aL〜22cLが、第2のアッパ側壁部44bにおける係止爪用孔49aの下縁部に接触して係止爪22aL〜22cLの係止爪用孔49a内への挿入が妨げられることが抑制される。よって、他方側の係止爪22aL〜22cLが、第2のアッパ側壁部44bにおける係止爪用孔49a内に挿入可能となる。
図9(b)に示すように、まず、一方側の回転軸部26を第1のアッパ側壁部44aの軸収容孔47にアッパレール40の内側から挿入していく。このとき、アッパレール40内において係止部材20が傾斜した状態にある。その挿入が完了すると、他方側の回転軸部26を第2のアッパ側壁部44bの軸収容孔47に挿入させるべく、図9(b)の矢印で示すように、係止部材20を、一方側の回転軸部26側を支点として図中の時計回りに回転させていく。
(1)アッパレール40に係止部材20を組み付けるにあたって、一方側の回転軸部26を、第1のアッパ側壁部44aの軸収容孔47にアッパレール40の内側から挿入していく。その挿入後に、他方側の回転軸部26を第2のアッパ側壁部44bの軸収容孔47に挿入するように、係止部材20を回転させていく。このとき、軸側許容長さL2が軸側最大回転長さL4より大きく設定されることで、他方側の回転軸部26が、第2のアッパ側壁部44bにおける軸収容孔47の縁部に接触して回転軸部26の挿入が妨げられることが抑制される。よって、他方側の回転軸部26が、第2のアッパ側壁部44bにおける軸収容孔47内に挿入可能となる。このため、係止部材20をアッパレール40に容易に組み付け可能となる。
・上記実施形態においては、両回転軸部26は、本体部21に対して湾曲して形成されていたが、例えば回転軸部26を幅方向Wに延出する円柱状に形成してもよい。この場合、軸収容孔も先端部23に対応した円柱状に形成される。
・上記実施形態における係止部材20の係止爪22aR〜22cR,22aL〜22cL及び係止爪用孔49a〜49cの数は適宜変更可能である。
(イ)前記係止爪用孔は、前記各側壁部において前記幅方向に貫通するとともに、前記高さ方向に貫通しないシートスライド装置。
Claims (5)
- 長手方向に延出する第1レールと、
前記第1レールに対し前記長手方向に沿って相対移動可能に連結される第2レールと、
前記第2レールを構成するものであって、前記長手方向に直交する幅方向に対面するとともに、係止爪用孔が形成される第1及び第2の側壁部と、
前記第1及び第2の側壁部間に回動可能に支持される係止部材と、
前記係止部材を構成するものであって、前記係止部材の本体部における前記長手方向に延出する両側面から前記係止爪用孔を通じて前記第2レールの外側に延出するとともに、前記係止部材の回動位置に応じて前記第1レールに係止した係止位置と前記第1レールから離間した解除位置との間で移動する係止爪と、
前記係止部材を構成するものであって、前記両側面に形成されるとともに、前記第1及び第2の側壁部に形成される軸収容孔に回動可能に挿入される回転軸部と、を備え、
前記第1の側壁部の前記軸収容孔における前記長手方向及び前記幅方向に直交する高さ方向の一端部と前記第2の側壁部の前記軸収容孔における前記高さ方向の他端部とを結ぶ仮想的な直線の長さを軸側許容長さとし、
前記回転軸部が形成される前記両側面のうち一方の側面と、他方の側面に形成される前記回転軸部の先端とを結ぶ仮想的な直線の長さを軸側最大回転長さとし、
前記軸側許容長さを前記軸側最大回転長さより大きく設定したシートスライド装置。 - 請求項1に記載のシートスライド装置において、
前記第1の側壁部の係止爪用孔における前記高さ方向の一端部と前記第2の側壁部の係止爪用孔における前記高さ方向の他端部とを結ぶ仮想的な直線の長さを爪側許容長さとし、
前記係止部材の本体部における前記両側面のうち一方の側面と、他方の側面に形成される前記係止爪の先端とを結ぶ仮想的な直線の長さを爪側最大回転長さとし、前記爪側許容長さを前記爪側最大回転長さより大きく設定したシートスライド装置。 - 請求項2に記載のシートスライド装置において、
前記両回転軸部は、互いに前記幅方向に対面する態様で前記本体部に対して曲げられたように形成されるとともに、その先端面が前記軸収容孔を形成する側面に沿って転動可能に少なくとも一部が曲面状に形成されたシートスライド装置。 - 請求項3に記載のシートスライド装置において、
前記回転軸部の先端面は、
前記高さ方向に突出する前記回転軸部の先端側が前記長手方向に沿って除去された態様で形成される平面と、
前記長手方向における前記平面の両側に形成されるとともに、前記幅方向からみて同一の仮想円弧上に位置し、前記軸収容孔の前記長手方向に対向する側面に転動可能に接触する2つの曲面とを有するシートスライド装置。 - 長手方向に延出する第1レールと、
前記第1レールに対し前記長手方向に沿って相対移動可能に連結される第2レールと、
前記第2レールを構成するものであって、前記長手方向に直交する幅方向に対面するとともに、係止爪用孔が形成される2つの側壁部と、
前記2つの側壁部間に回動可能に支持される係止部材と、
前記係止部材を構成するものであって、前記係止部材の本体部における前記長手方向に延出する両側面から前記係止爪用孔を通じて前記第2レールの外側に延出するとともに、前記係止部材の回動位置に応じて前記第1レールに係止した係止位置と前記第1レールから離間した解除位置との間で移動する係止爪と、を備え、
一方の前記側壁部の係止爪用孔は、他方の前記側壁部の係止爪用孔内における前記第1レールと反対側の端部に一方側の前記係止爪が押し当てられた状態で前記係止部材が前記長手方向を回転軸として回転されたとき、他方側の前記係止爪が侵入可能な大きさに形成されたシートスライド装置。
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