JP2015082874A - 車載充電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】車載充電システムを突入電流から保護しつつ好適にバッテリの充電を行うことができる車載充電システムを提供する。
【解決手段】車両に搭載され、車外の電源90からの給電でバッテリ20を充電する充電器10を備える車載充電システムは、充電開始時に生じる突入電流が充電器10に流れることを抑える電流制限抵抗83と、電流制限抵抗83を介して電流が流れる第1経路L1と電流制限抵抗83を介さずに電流が流れる第2経路L2とを切り替える充電スイッチ82と、第1経路L1または第2経路L2を流れる電流で充電されるコンデンサ84と、を備える保護回路80と、充電の開始前に、経路切替スイッチ81の状態を第1経路L1に電流が流れる状態として、保護回路80を所定時間通電した際のコンデンサ84の状態に基づいて、保護回路80に異常があるかを判定するCPU15と、を備える。
【選択図】 図3
【解決手段】車両に搭載され、車外の電源90からの給電でバッテリ20を充電する充電器10を備える車載充電システムは、充電開始時に生じる突入電流が充電器10に流れることを抑える電流制限抵抗83と、電流制限抵抗83を介して電流が流れる第1経路L1と電流制限抵抗83を介さずに電流が流れる第2経路L2とを切り替える充電スイッチ82と、第1経路L1または第2経路L2を流れる電流で充電されるコンデンサ84と、を備える保護回路80と、充電の開始前に、経路切替スイッチ81の状態を第1経路L1に電流が流れる状態として、保護回路80を所定時間通電した際のコンデンサ84の状態に基づいて、保護回路80に異常があるかを判定するCPU15と、を備える。
【選択図】 図3
Description
本発明は、車両に搭載され、車両外部の電源設備から供給される電力でバッテリを充電する車載充電システムに関する。
電気自動車やプラグインハイブリッド自動車等に搭載されるバッテリは、住宅や商用の給電ステーション等の施設に設置された電源設備で充電される。バッテリの充電が開始される際には過渡的な電流(突入電流)が生じるため、車載充電システムには突入電流から充電器を保護する保護回路が設けられている。保護回路は、突入電流を抑える電流制限抵抗と、電流制限抵抗への電流の流入の有無を切り替えるスイッチ等で構成されている。
充電開始に伴って突入電流が生じる際、電流制限抵抗に電流が流れるようにスイッチが切り替えられることで、突入電流から充電器が保護される。それ以外の場合には、電流制限抵抗に電流が流れないようにスイッチが切り替えられることで、充電中に電流制限抵抗による不要な電力損失が生じないようにしている。
しかし、スイッチが故障していたり、スイッチを制御するCPUに異常がある場合など、スイッチのオンとオフとが適切に切り替えられない場合には、充電開始時に発生する突入電流の抑制を適切に行えなくなったり、充電中に不要な電力損失が生じる等の不具合が発生する可能性がある。
本発明は、車載充電システムを突入電流から保護しつつ好適にバッテリの充電を行うことができる車載充電システムを提供することを主たる目的とするものである。
本発明は、車両に搭載され、車外の電源からの給電でバッテリを充電する充電器を備える車載充電システムであって、充電開始時に生じる突入電流が充電器に流れることを抑える電流制限抵抗と、当該電流制限抵抗を介して電流が流れる第1経路と電流制限抵抗を介さずに電流が流れる第2経路とを切り替える第1スイッチと、第1経路または第2経路を流れる電流で充電されるコンデンサと、を備える保護回路と、第1スイッチの状態を切り替える切替手段と、充電の開始前に、第1スイッチの状態を第1経路に電流が流れる状態として、保護回路を所定時間通電した際のコンデンサの状態に基づいて、保護回路に異常があるかを判定する異常判定手段と、を備えることを特徴とする。
上記発明では、充電の開始前に、第1スイッチの状態を電流制限抵抗に電流が流れる状態として、保護回路を所定時間通電する。この際、第1スイッチが正常の場合には第1経路を流れる電流でコンデンサが充電される。第1スイッチが異常の場合には第2経路を流れる電流でコンデンサが充電される。このようなコンデンサの充電状態の違いに基づいて、充電器によるバッテリの充電開始前に保護回路の異常を確認することができ、保護回路の異常に伴う不具合の発生を抑えることができる。
以下、本発明にかかる車載充電システムを車載主機として回転機を備える車両(例えば、プラグインハイブリッド車や、電気自動車)に適用した実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、車両が備えるバッテリに対して、充電スタンド等の電源設備90からの給電で充電をする場合の適用例である。なお電源設備90としては、充電開始時刻(日時)の設定(予約充電)が可能であるものが用いられるとする。
電源設備90は、給電装置91と、充電ケーブル92と、タイマ93と、表示装置94と、操作部95と、給電制御部96とを備えている。
給電装置91は、例えば50Hz/60Hzの商用交流電力を出力する交流電源であって、図示を略す商用交流電力を供給する送電系統などに接続されている。
充電ケーブル92は、電力線や信号線等の複数の配線92aを内包しており、一端が給電装置91に接続され、他端にはコンセント92bが設けられている。コンセント92bが後述する車両の充電プラグ70に接続されることで、給電装置91から充電器10への商用交流電力の供給が可能となる。また電源設備90から充電器10側への信号入力が可能となる。
表示装置94は、電源設備90の状態(停止中や充電中、異常時)や充電経過時間等を表示するものである。操作部95は、ユーザ等による操作入力が可能であり、充電器10による充電の開始時刻、終了時刻、充電期間などを定めるための信号を入力するためのものである。
給電制御部96は、電源設備90の全体的な制御を行う。給電制御部96は、操作部95にて入力された各情報に基づいて、充電開始時刻を決定し、その充電開始時刻の情報をタイマ93に出力する。この場合、タイマ93は充電開始時刻の情報に基づいて、充電の開始時刻をセットする。これにより、電源設備90に充電器10が接続された際に、ただちに充電が開始されるのではなく、操作部95でセットされた所定の充電の開始時刻に充電が開始される予約充電が行われる。タイマ93は、充電開始時刻に達した際に充電指示の信号を生成し、出力する。このとき、充電指示信号は充電ケーブル92を介して車両側に出力される。
車両は、充電器10、高圧バッテリ20、バッテリ制御部であるメインECU30、補機バッテリ40、インバータ50、モータジェネレータ60、充電プラグ70、充電開始スイッチ97を備えている。
充電器10は、パワー回路10aと、パワー回路10aを制御する充電制御回路10bと、保護回路80と、を備えている。
パワー回路10aは、電源設備90から供給される交流電力を用いて高圧バッテリ20を充電するための動作を行う。パワー回路10aは、第1の電力変換回路であるAC/DC回路11と、第2の電力変換回路であるDC/DC回路12を備えている。AC/DC回路11は、電源設備90から入力される交流電圧を直流電圧に変換する機能を有しており、DC/DC回路12は、AC/DC回路11で変換された直流電圧を、高圧バッテリ20の電位に昇圧する機能を有している。
DC/DC回路12の出力側に設けられた高圧バッテリ20は、リチウムイオン蓄電池、ニッケル水素蓄電池等、繰り返しの充放電が可能な二次電池で構成されている。具体的には、高圧バッテリ20は、電池セル(単電池)の直列接続体からなる組電池とされており、その端子間電圧は、補機バッテリ40の端子間電圧(例えば14V)よりも高く、例えば数百Vに設定されている。このような高圧バッテリ20は、車載主機となるモータジェネレータ60の電力供給源となったり、モータジェネレータ60の回生制御によって生成される電力を貯蔵したりする蓄電池となる。
補機バッテリ40は、充電器10の充電制御回路10b、メインECU30等に電力を供給する他、車両に搭載される各種電装品に電力を供給する。なお、補機バッテリ40は、例えば回生電力で充電される。
インバータ50(例えば3相インバータ)は、高圧バッテリ20の出力側に接続されており、高圧バッテリ20から出力される直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータ60に印加する。これにより、モータジェネレータ60のロータが回転し、ロータに連結された駆動輪が回転する。
充電プラグ70は、充電器10のAC/DC回路11の入力側に設けられており、充電ケーブル92(コンセント92b)との接続時に、電源設備90からの電力を受け取る。また、充電プラグ70には、コンセント92bが接続されたことを検出する検出部70aを有しており、充電プラグ70が接続されていることを示す信号(接続信号)を生成する。
充電開始スイッチ97は、ユーザの意図に基づいて、車両の充電を開始させる充電開始信号を入力するためのものであり、例えば、図示を略す車両のインパネ部分等に設けられている。
保護回路80は、充電プラグ70とパワー回路10aとの間に設けられており、充電プラグ70からのびる各電力線71a,71bのそれぞれに設けられている。図2に保護回路80の回路構成の説明図を示す。
保護回路80は、スイッチ81,82と、電流制限抵抗83と、コンデンサ84と、電圧センサ85とを備えている。なお以下の説明において、便宜上、第1スイッチとしてのスイッチ81を経路切替スイッチ、第2スイッチとしてのスイッチ82を充電スイッチと呼ぶ。充電スイッチ82の一端は充電プラグ70に接続されている。充電スイッチ82の他端には、電流が流れる第1経路L1と第2経路L2とが並列接続されている。つまり充電スイッチ82は、第1経路L1と第2経路L2に各々直列接続される位置に設けられている。第1経路L1及び第2経路L2の他端には第3経路L3が接続されている。第1経路L1には電流制限抵抗83が設けられている。第2経路L2には経路切替スイッチ81が設けられている。第3経路L3にはコンデンサ84が設けられている。なおコンデンサ84には電圧センサ85が接続されており、コンデンサ84の電位レベルが検出されるようにしている。
なお各スイッチ81,82には、電流の導通(オン)と非導通(オフ)とを切り替えることができる周知のスイッチング素子が用いられる。例えば、リレーが用いられるとする。電流制限抵抗83は、少なくとも経路切替スイッチ81の内部抵抗よりも大きい抵抗値を持つものが使用される。
メインECU30は、高圧バッテリ20、インバータ50、モータジェネレータ60、補機バッテリ40等の状態の検出結果に基づき、それぞれの駆動を制御する。メインECU30は、車両の停車状態(図示を略すイグニッションスイッチがオフの状態)で、充電開始スイッチ97からの信号入力がある場合に、バッテリ充電要求が生じたとみなして、判定回路部である起動専用回路16に対して充電指示の信号を出力する。
またメインECU30は、図示を略す各種センサによって取得される高圧バッテリ20の電圧、温度、電流などの情報に基づき、高圧バッテリ20の充電状態を取得し、高圧バッテリ20が所定の充電完了レベル(例えば満充電)に達した場合には充電指示の信号出力を停止する。
充電制御回路10bは、パワー回路10aの動作を制御するためのものであり、CPU13と、CPU14と、CPU13とCPU14とに接続される統合CPU15と、起動専用回路16と、を備えている。
CPU13は、AC/DC回路11による電力変換を制御する。CPU14は、DC/DC回路12による電力変換を制御する。統合CPU15は、CPU13及びCPU14の間で各種制御信号の授受を行う。起動専用回路16は、電源設備90からの充電待ちの状態であって、各CPU13〜15が電源オフになっている場合に、それら各CPU13〜15を起動させる。起動専用回路16は、充電待ち状態において、高圧バッテリ20の充電実施条件が成立する前は統合CPU15を停止させ、高圧バッテリ20の充電実施条件が成立した際に統合CPU15を起動させる。
統合CPU15は、経路切替スイッチ81と充電スイッチ82のオンとオフとを切り替える信号を送信する。つまり統合CPU15は、初期状態では経路切替スイッチ81及び充電スイッチ82をオフとする。高圧バッテリ20の充電を開始する際には、充電スイッチ82をオン、経路切替スイッチ81をオフとする。これにより充電開始時に生じる過渡的な電流、つまり突入電流は、第1経路L1に設けられた電流制限抵抗83を介してコンデンサ84で吸収され、充電器10側へ及ぶことが抑えられる。
過渡期間の経過後は、経路切替スイッチ81および充電スイッチ82をオンとする。この場合、電源設備90からの電流は第2経路L2に設けられた充電スイッチ82を介して高圧バッテリ20に供給される。これにより電流制限抵抗83による電力損失の発生が抑えられる。
また統合CPU15は、充電の開始前に経路切替スイッチ81または充電スイッチ82に異常があるか否かを個別に判定する。つまり上記構成において、経路切替スイッチ81および充電スイッチ82のスイッチング動作に異常が生じた場合、スイッチング動作が適切に行われないことに伴う不具合が生じるおそれがある。例えば、経路切替スイッチ81がオープン故障した場合、経路切替スイッチ81は常にオンとなるため、充電開始時に生じる突入電流によって充電器10を構成する機器に影響がおよぶ懸念がある。そこで本実施形態では、高圧バッテリ20の充電開始前に保護回路80の異常を判定する。
次に以上の構成を備える充電器10において、保護回路80の異常判定処理を説明する。図3は保護回路80の異常判定処理のフローチャートであり、統合CPU15によって実行される。まずステップS11で起動状態であるかを判定する。ここでは検出部70aからの接続信号が入力された場合に起動状態であると判定する。これ以外にも充電プラグ70の接続状態で電源設備90からの許可信号が入力されていること、充電プラグ70が正常であること、関連するシステムが正常であること等の各種条件との組み合わせによって起動状態が判定されてもよい。
肯定判定した場合、続くステップS12で保護回路80の異常判定が未完了であるかを判定する。肯定判定した場合にはステップS13で保護回路80を通電する。ここでは経路切替スイッチ81をオフ、充電スイッチ82をオンとした状態で、電源設備90から供給される電力で保護回路80を通電する。
続くステップS14では、所定の通電期間ΔTが経過したかを判定する。所定の通電期間ΔTは、例えば経路切替スイッチ81に異常があった状態で通電が実施されたとしても、充電器10の不具合が引き起こされない期間であるとする。つまり充電器10への突入電流の影響が小さい期間であるとする。例えば通電期間ΔTは数秒間であるとする。なお充電器10の不具合とはヒューズの溶損やトランジスタ等の各種素子の破壊等である。
肯定判定した場合にはステップS15で、コンデンサ84の電圧Vを検出する。続くステップS16では、検出した電圧V=0(ゼロ)であるかを判定する。充電スイッチ82に異常があり初期状態(オフ)のままとなる場合には、コンデンサ84の検出電圧はゼロとなる。否定判定した場合にはステップS17に進み、電圧Vが閾値Vth未満であるかを判定する。なお閾値Vthは、経路切替スイッチ81に異常がない場合の電圧と、経路切替スイッチ81に異常がある場合の電圧の間の値として予め定められている。経路切替スイッチ81が正常であり電圧Vが閾値Vth未満となる場合は、ステップS18の通常モードに進む。通常モードでは、充電開始時刻以降に通常の充電制御が行われる。
一方、ステップS16で電圧V=0であると判定した場合およびステップS17で否定判定した場合には、ステップS19の異常モードに進む。異常モードでは、充電開始時刻以降での充電器10の充電を停止する。そしてユーザに保護回路80の異常を知らせる信号が出力される。例えば電源設備90に設けられた表示装置94に保護回路80の異常を示すメッセージを表示する。
次に以上の構成を備える充電器10の充電制御の処理をより具体的に説明する。図4及び図5に、充電器10の充電処理を示すタイミングチャートを示す。図4は保護回路80の経路切替スイッチ81および充電スイッチ82の両方が正常である場合のタイミングチャートであり、図5は経路切替スイッチ81に異常がある場合のタイミングチャートである。なお図5では充電スイッチ82は正常であるとする。また以下の説明では、起動状態であると判定されてから5分後に保護回路80の異常判定が行われるとする。
車両の運転が終了してイグニッションキーがオフとされ、時刻t1で充電プラグ70に充電ケーブル92が接続されると、検出部70aから接続信号が出力され、充電器10は起動状態であると判定される。
なお本実施形態では、時刻t1で充電器10が起動状態であると判定されてから、5分後の時刻t2となると、保護回路80の異常判定のための電力供給が行われる。この際、充電スイッチ82がオン、経路切替スイッチ81がオフとされることで、第1経路L1(電流制限抵抗83)に電流が流れる状態とされる。そして予め設定された通電期間ΔT(5秒間)電力が供給される。
図4の場合、コンデンサ84は第1経路L1の電流制限抵抗83を介して充電される。通電期間ΔTが経過したと判定されると、充電スイッチ82はオフとなり充電器10への通電が終了されると共に、コンデンサ84の電圧Vが検出される。ここでは電圧Vは閾値Vth未満と判定される。時刻t3の充電開始時刻となると、充電スイッチ82が再度オンとなり、電源設備90からの電力供給が開始される。なお時刻t3で充電が開始された後、過渡期間が経過するまでは、経路切替スイッチ81はオフとされる。これにより通電開始に伴い発生する突入電流は第1経路L1の電流制限抵抗83によって抑えられる。そして過渡期間が経過する時刻t4となると、経路切替スイッチ81がオンとなる。これにより電源設備90からの電力は第2経路L2を介して高圧バッテリ20に供給される。
その後、時刻t5で満充電となることで充電の完了が判定されると、経路切替スイッチ81及び充電スイッチ82がオフ(初期状態)に戻される。
一方、図5に示されるように、経路切替スイッチ81が異常のために常にオンとなっている場合には、時刻t2で保護回路80が通電される際、第2経路L2を介してコンデンサ84が充電されることで、検出されるコンデンサ84の電圧Vは閾値Vth以上となる。この場合、時刻t3で充電開始時刻となっても充電器10による高圧バッテリ20の充電は開始されない。この場合、表示装置94等に保護回路80の異常を示す表示画面が示されてもよい。
上記によれば、以下の優れた効果が得られる。
(1)充電の開始前に、経路切替スイッチ81の状態を電流制限抵抗83が設けられた第1経路L1に電流が流れる状態として、保護回路80を所定時間通電する。この際、経路切替スイッチ81が正常の場合には第1経路L1を流れる電流でコンデンサ84が充電される。経路切替スイッチ81が異常の場合には電流制限抵抗83が設けられていない第2経路L2を流れる電流でコンデンサ84が充電される。このようなコンデンサ84の充電状態の違いに基づいて、充電器10による高圧バッテリ20の充電開始前に保護回路80の異常を確認することができ、保護回路80の異常に伴う不具合の発生を抑えることができる。
(2)電流制限抵抗83を介してコンデンサ84が充電される場合と比べて、電流制限抵抗83を介さずにコンデンサ84が充電される場合の充電電位の方が高くなる。これを利用して、高圧バッテリ20の充電開始前に、経路切替スイッチ81の状態を電流制限抵抗83に電流が流れる状態として保護回路80を所定時間通電した際に、コンデンサ84の電圧が閾値以上となる場合に、経路切替スイッチ81に異常があると判定できる。
(3)電流制限抵抗83と経路切替スイッチ81が並列接続された構成の場合、第1経路L1の電流制限抵抗83に電流を流す場合には経路切替スイッチ81はオフとされ、第2経路L2に電流を流す場合には経路切替スイッチ81はオンとされる。そこで充電開始前に、第1経路L1に電流を流すべく経路切替スイッチ81をオフとして、保護回路80を所定時間通電した際に、第2経路L2を流れる電流でコンデンサ84が充電された場合には、経路切替スイッチ81に異常があると判定できる。
(4)充電スイッチ82に異常がある場合には、充電スイッチ82をオンとして電源設備90と充電器10とを電気的に接続した状態で、保護回路80を通電してもコンデンサ84は充電されない。そこで、充電スイッチ82がオンとされた状態で、コンデンサ84が充電されない場合には、充電スイッチ82に異常があると判定できる。これにより高圧バッテリ20の充電開始前に保護回路80の異常を求めることができる。
(5)保護回路80に異常がある場合には、高圧バッテリ20の充電を中止(停止)することで、充電開始時に発生する突入電流が充電器10に及ぶことを回避できる。
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、次のように実施されてもよい。
・充電器10による充電途中に保護回路80に異常が生じる可能性もある。例えば経路切替スイッチ81にショート故障等の異常が生じる可能性がある。そこで、充電器10による高圧バッテリ20の充電中に保護回路80の異常判定が行われるようにしてもよい。例えば、高圧バッテリ20の充電開始から30〜60分が経過する毎に、経路切替スイッチ81をオフに切り替えて、この際の電圧センサ85の電圧Vを検出する。そして、保護回路80が正常と判定された場合には、充電が継続されるようにする。一方、電圧Vが閾値Vth以上であり保護回路80の異常が判定された場合には、充電が停止されるようにする。これにより充電器10による充電途中に経路切替スイッチ81に異常が発生した場合に、その異常に伴う不具合の発生を抑えることができる。
・上記では、起動条件が成立したと判定された直後に、保護回路80の異常判定がされる例を示した。これ以外にも、起動条件の成立が判定された後、充電開始時刻の直前に保護回路80の異常判定がされてもよい。例えば、充電プラグ70が接続されてから充電開始時刻となるまでに、何等かの要因によって保護回路80に異常が生じることも想定される。そこで、充電開始時刻の直前に保護回路80の異常が判定されることで、より保護回路80の異常に伴う充電器10の不具合の発生を抑えることができる。
・上記では、電源設備90と充電器10との接続を切り替える充電スイッチ82を充電器10側に設ける例を示したが、充電スイッチ82は電源設備90側に設けられていてもよい。この場合、コンセント92bと充電プラグ70とが接続された際に、充電スイッチ82と、経路切替スイッチ81及び電流制限抵抗83とが電気的に接続される。
・上記では、電圧センサ85によるコンデンサ84の電圧Vの検出結果に基づき、保護回路80の異常判定を行う例を示したが、電流値に基づき保護回路80の異常判定をしてもよい。図6に変用例の保護回路80aの説明図を示す。ここでは電圧センサ85に変えて、第3経路L3に電流検出器86が設けられている。この場合、図3のフローチャートにおいて、ステップS15で電流Iを検出する。続くステップS16では電流I=0であるかを判定する。なお充電スイッチ82が正常の場合には電流I>0となり、異常がある場合には電流I=0となる。電流I=0でない場合にはステップS17に進み、電流Iが閾値Ith未満であるかを判定する。閾値Ithは経路切替スイッチ81が正常の場合に流れる電流と、経路切替スイッチ81が異常の場合に流れる電流の間の値として予め定められている。経路切替スイッチ81が正常の場合には閾値Ith未満の電流Iが流れる。経路切替スイッチ81が閾値Ith以上の場合には閾値Ith以上の電流Iが流れる。ステップS17で肯定判定した場合にはステップS18の通常モードに進む。一方、ステップS17で否定判定した場合には、ステップS19の異常モードに進む。
・上記では、電源設備90と充電器10とは充電プラグ70を介して有線接続されるとしたが、電源設備90と充電器10とが無線接続されてもよい。例えば、コイルリンクによる電磁誘導、電流Iを電磁波に変換してアンテナを介して送受信する電波方式等、非接触給電方式で給電が行われる場合にも本発明の構成を適用可能である。
10…充電器、15…統合CPU、20…高圧バッテリ、70…充電プラグ、80…保護回路、80a…保護回路、81…経路切替スイッチ、82…充電スイッチ、83…電流制限抵抗、84…コンデンサ、85…電圧センサ、86…電流検出器、90…電源設備。
Claims (7)
- 車両に搭載され、車外の電源(90)からの給電でバッテリ(20)を充電する充電器(10)を備える車載充電システムであって、
充電開始時に生じる突入電流が前記充電器に流れることを抑える電流制限抵抗(83)と、当該電流制限抵抗を介して電流が流れる第1経路(L1)と前記電流制限抵抗を介さずに電流が流れる第2経路(L2)とを切り替える第1スイッチ(81)と、前記第1経路または前記第2経路を流れる電流で充電されるコンデンサ(84)と、を備える保護回路(80,80a)と、
前記第1スイッチの状態を切り替える切替手段(15)と、
前記充電の開始前に、前記第1スイッチの状態を前記第1経路に電流が流れる状態として、前記保護回路を所定時間通電した際の前記コンデンサの状態に基づいて、前記保護回路に異常があるかを判定する異常判定手段(15)と、
を備えることを特徴とする車載充電システム。 - 前記異常判定手段は、前記充電開始前に前記保護回路を所定時間通電した際に、前記コンデンサの電位が閾値以上となる場合に前記第1スイッチに異常があると判定する請求項1に記載の車載充電システム。
- 前記電流制限抵抗と前記第1スイッチとは並列接続されており、前記充電開始前に前記第1スイッチがオフとされた状態で、前記保護回路を所定時間通電した際に、前記コンデンサの電位が閾値以上となる場合に前記第1スイッチに異常があると判定する請求項2に記載の車載充電システム。
- 前記保護回路は、前記電源と前記充電器との電気的な接続状態を切り替える第2スイッチ(82)を備え、
前記異常判定手段は、前記充電開始前に前記第2スイッチがオンとされた状態で、前記保護回路を所定時間通電した際に、前記コンデンサが充電されない場合には、前記第2スイッチに異常があると判定する請求項1〜3のいずれか1項に記載の車載充電システム。 - 前記コンデンサの電圧又は前記コンデンサに流入する電流を検出する検出手段を備え、
前記異常判定手段は、前記電圧又は電流の検出値に基づき前記コンデンサの状態を取得する請求項1〜4のいずれか1項に記載の車載充電システム。 - 前記異常判定手段は、前記保護回路に異常があると判定した際に前記バッテリの充電を停止する請求項1〜5のいずれか1項に記載の車載充電システム。
- 前記異常判定手段は、前記充電開始後において異常判定を行う手段を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の車載充電システム。
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JP (1) | JP2015082874A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114204656A (zh) * | 2020-09-18 | 2022-03-18 | 丰田自动车株式会社 | 充电器和车辆 |
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2013
- 2013-10-22 JP JP2013218834A patent/JP2015082874A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114204656A (zh) * | 2020-09-18 | 2022-03-18 | 丰田自动车株式会社 | 充电器和车辆 |
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