JP2015082784A - 光通信システム、通信制御方法及び局側光回線終端装置 - Google Patents

光通信システム、通信制御方法及び局側光回線終端装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加入者側光回線終端装置の動作を標準の規格に準拠させたうえで、局側光回線終端装置が複数の加入者側光回線終端装置から受信する登録要求信号の衝突が発生する頻度の低減を図る。【解決手段】局側光回線終端装置と、局側光回線終端装置と光通信路経由で接続される加入者側光回線終端装置とを備える光通信システムにおいて、局側光回線終端装置について、登録要求信号受付期間における登録要求信号の受信頻度を表す指標値に基づいて、加入者側光回線終端装置による登録要求信号の送信が許可される期間の時間長である送信許可時間を算出し、未登録の加入者側光回線終端装置に登録要求信号を送信させるための登録要求送信制御信号に送信許可時間を格納して登録要求送信制御信号を生成し、生成した登録要求送信制御信号を加入者側光回線終端装置に送信するように構成する。【選択図】図5

Description

本発明は、光通信システム、通信制御方法及び局側光回線終端装置に関する。
アクセス網形態の1つとして、PON(Passive Optical Network)が知られている。PONは、通信事業者側に設置されるOLT(Optical Line Terminal:局側光回線終端装置)と、加入者側に設置されるONU(Optical Network Unit:加入者側光回線終端装置)との間での通信において、光−電気変換を行わずに受動素子であるスプリッタを用いで光信号を複数に分岐するようにされたアクセス網形態である。このようなPONでは、一心の光ファイバーを複数ユーザで共有することができるため、経済的なネットワークを構築できる。
PONのうち、OLTとONUとがイーサネット(登録商標、以下同様)フレームにより通信を行うものについては、EPON(Ethernet(登録商標、以下同様) PON)と呼ばれる。
EPONのうち、伝送速度が1GbpsであるGE−PON(Gigabit Ethernet PON)は、高速かつ安価なFTTH(Fiber To The Home:光ファイバーを伝送路として加入者宅へ直接引き込む、アクセス系光通信の網構成方式)サービスを提供することができる。このため、GE−PONは、特に国内では広く用いられている。最近では、伝送速度を10Gbpsに高速化した10G−EPONの標準仕様が検討されている。
また、近年では、PON用光リピータの検討が進められ、標準規格を拡張して、分岐数を増大することが可能となった。具体的には、これまでのPONでは光信号強度の制約から32分岐以下で使われることが多かったのに対し、1000分岐などの多分岐接続が可能となった。
一般に、PONにおいては、OLTからONUへの通信の方向を下り方向と呼び、ONUからOLTへの通信の方向を上り方向と呼ぶ。
EPONをはじめとする多くのPONでは、上り方向の通信は時分割多元接続によって行われる。OLTにより、それぞれのONUの送信タイミングを制御することで、複数のONUがOLTと時分割通信できるようにしている。10G−EPONの上り方向の通信も同様に時分割多元接続により行われる。10G−EPONでは、1台のOLTに、上り伝送速度が異なる複数のONUが接続できる方式が検討されている。このとき、異なる速度のONUとの間であっても、時分割多元接続により上り方向の通信を実現する。
上り方向の通信が時分割多元接続によって行われる多くのPONでは、上り方向の通信の帯域を効率的に使用するために、それぞれのONUについての上り方向の通信を許可する帯域を、通信の状況に応じて動的に変更するという動的帯域割り当て機能を備えている。
ここで、PONにおけるONUごとの帯域は、例えばOLTが各ONUに対して送信許可量を算出し、その送信時間帯を排他的に確保することにより、割り当てることができる。ONUはOLTによって割り当てられた時間帯にのみ上り方向の信号を送信する。このため、割り当てられた時間帯を待つための待ち時間は伝送遅延時間に加算される。
EPONには、MPCP(Multi Point-Control Protocol)と呼ばれる、1つのOLTが複数のONUの通信を制御するためのプロトコルが標準で定められている。MPCPとしては、未登録のONUを検出するためのDiscovery Processingと、ONUが送信する上り方向の信号の送信タイミングを制御するためのREPORT Processing・GATE Processingとが知られている。
EPONでは、ONUがPONに接続されると、OLTはそのONUを発見し、ONUにLLID(Logical Link ID)を付与して通信リンクを自動的に確立する。この機能をP2MPディスカバリ(Point to multi-point Discovery)と呼ぶ。MPCPのDiscovery Processingは、P2MPディスカバリを実現するためのプロトコルである。
図10のシーケンス図は、Discovery ProcessingとしてのP2MPディスカバリ処理における通信手順を示している。
Discovery Processingにおいて、先ず、OLTは、Discovery Informationを格納したGATEフレームであるDiscovery GATEフレームを各ONUに対して送信して、送信タイミングを通知する(ステップS1)。
GATEフレームは、ONUに送信タイミングなどの送信に関する制御情報を通知するフレームであり、Discovery GATEフレームは、REGISTER_REQフレームの送信タイミングなどを示す制御情報を未登録のONUに対して通知するフレームである。GATEフレームは、Messages sent on broadcast cannelを用いて送信される。
次に、OLTに未登録のONUは、Discovery GATEフレームを受信すると、衝突回避のためランダム遅延時間(Random delay)を待機した後、REGISTER_REQフレームを送信する(ステップS2)。REGISTER_REQフレームは、Messages sent on broadcast cannelを用いて送信される。OLTは、ONUからのREGISTER_REQフレームを受信する可能性のある時間だけDiscovery Windowを設定し、設定したDiscovery Windowの期間において未登録の各ONUからのREGISTER_REQフレームを受信する。
次に、OLTはREGISTER_REQフレームの受信に応じて、REGISTER_REQフレームの送信元であるONU(またはUNIポート)の識別子であるLLIDを新規に登録する。そのうえで、REGISTERフレームにより、登録したLLIDを通知する(ステップS3)。REGISTERフレームは、Messages sent on broadcast channelを用いて送信される。
このようにOLTからONUに対してLLIDが通知されることにより、OLTとONUとがLLIDを利用して通信を実行可能になる。つまり、OLTとONUとの間でのリンクが確立される。
続いて、OLTは、GATEフレームにより上り方向の送信タイミングを通知し(ステップS4)、ONUは通知されたタイミングに従ってREGISTER_ACKを返す(ステップS5)。
上記ステップS1〜S5の各処理により、P2MPディスカバリ処理が実現されている。このGATEフレームと、REGISTER_ACKは、Messages sent on unicast channelsを用いて送信される。
このようにOLTとONUの間でDiscovery Processingとしての通信が実行される(例えば、非特許文献1参照)。
図11のタイミングチャートは、P2MPディスカバリ処理におけるDiscovery GATEフレームとREGISTER_REQフレームの送受信タイミング例を示している。なお、図10との対応では、図11に示されるDiscovery GATEフレームの送受信はステップS1に対応し、REGISTER_REQフレームの送受信はステップS2に対応する。
また、同図に示されるONU200−k、ONU200−nは、それぞれ、複数のONUのうちの1つを示している。図11の説明にあたり、ONU200−k、ONU200−nを含む複数のONUについて特に区別しない場合には、ONU200と記載する。
図11において、先ず、OLT100は、時刻t0においてDiscovery GATEフレームをブロードキャストにより、各ONU200に対して送信する。上記のように送信されるDiscovery GATEフレームは、送信許可時間Tと、送信許可時間Tの開始時刻t1とを指定する情報を制御情報として含む。
未登録のONU200はDiscovery GATEフレームの受信に応答して、Discovery GATEフレームにより指定された開始時刻t1から開始される送信許可時間Tにおいて、ランダムなタイミングでREGISTER_REQフレームを送信する。ONU200−nの通信距離を、許容範囲における最長の通信距離とすると、同図に示す時間長TD0による期間がDiscovery Windowとなる。Discovery Windowの期間の開始タイミングは、OLT100における開始時刻t1であり、終了タイミングは、ONU200−nにおける送信許可時間Tの終了時刻からOLT100までの伝搬時間に応じて遅延した時刻である。即ち、Discovery Windowは、未登録のONU200からのREGISTER_REQフレームを優先して受け付ける期間である。
Discovery Windowの期間の時間長TD0は、OLT100がDiscovery GATEフレームを送信するタイミングに基づいて設定する。Discovery Windowの期間においては、登録済のONUがOLTに対して上り方向の送信を行わないように、OLTが制御を実行する。
EPONの上り方向の通信については、OLTが各ONUの上り方向の送信データ量を算出し、算出した送信データ量を通知することにより、ONUごとに送信時間を確保させるように帯域制御を実行する。Discovery Windowの期間は、未登録のONUからのREGISTER_REQフレームが受信される期間である。そこで、Discovery Windowの期間において、OLTは、登録済みのONUによる上り方向の送信が行われないように帯域制御を実行する。これにより、登録済のONUから送信される信号と、未登録のONUから送信されるREGISTER_REQフレームとの衝突を回避することができる。
IEEE std 802.3-2012 SECTION FIVE
P2MPディスカバリ処理のシーケンスにおいて、REGISTER_REQフレームの衝突が生じた場合、衝突したREGISTER_REQフレームは廃棄される。この場合、廃棄されたREGISTER_REQフレームの送信元のONUについてはP2MPディスカバリのシーケンスは完了せず、OLTとのリンクが確立しない。
この場合、衝突したREGISTER_REQフレームの送信元のONUは、次回のP2MPディスカバリ処理により再度登録処理を行う必要がある。
特に、送信許可時間Tが短い場合や、リンクを確立すべき未登録のONU数が多い場合には衝突が発生する頻度が高くなり、P2MPディスカバリ処理が完了してONUが通信を開始できるまでに長い時間を要する場合がある。
通信システムにおいて、一般には、リンクの確立から通信開始までの時間が短いほど、また、また、遅延時間が短いほど通信性能が高い。
EPONにおいてP2MPディスカバリ処理が実行される間隔は、0.1〜1.5secほどと長い。このために、P2MPディスカバリ処理について1度のリトライが生じるだけでも遅延への影響は大きい。さらに、システム起動時などのように多数のONUと同時にP2MPディスカバリ処理を実行する場合には、REGISTER_REQフレームの信号が衝突する頻度が増大する。このような状態では、2回以上のリトライとなる場合もあり遅延がさらに拡大する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、加入者側光回線終端装置の動作を標準の規格に準拠させたうえで、局側光回線終端装置が複数の加入者側光回線終端装置から受信する登録要求信号の衝突が発生する頻度の低減を図ることを目的とする。
本発明の一態様は、局側光回線終端装置と、前記局側光回線終端装置と光通信路経由で接続される加入者側光回線終端装置とを備え、前記局側光回線終端装置は、前記加入者側光回線終端装置が前記局側光回線終端装置への登録の要求のために送信する登録要求信号の受信を受け付ける登録要求信号受付期間における登録要求信号の受信頻度を表す指標値に基づいて、前記加入者側光回線終端装置による登録要求信号の送信が許可される期間の時間長である送信許可時間を算出する送信許可時間算出部と、未登録の加入者側光回線終端装置に前記登録要求信号を送信させるための登録要求送信制御信号に前記送信許可時間算出部により算出された送信許可時間を格納して前記登録要求送信制御信号を生成する登録要求送信制御信号生成部と、前記登録要求送信制御信号生成部が生成した登録要求送信制御信号を加入者側光回線終端装置に送信する送信部とを備える光通信システムである。
本発明の一態様は、上記の光通信システムであって、前記登録要求信号受付期間の時間長と、前記登録要求信号受付期間において信号が継続して受信された受信時間の総計との比率を前記指標値として求める受信時間比率算出部をさらに備える。
本発明の一態様は、上記の光通信システムであって、前記指標値としての前記局側光回線終端装置に登録済みの加入者側光回線終端装置の数を監視する登録状況監視部をさらに備える。
本発明の一態様は、局側光回線終端装置と、前記局側光回線終端装置と光通信路経由で接続される加入者側光回線終端装置とを備える光通信システムにおける通信制御方法であって、前記局側光回線終端装置は、前記加入者側光回線終端装置が前記局側光回線終端装置への登録の要求のために送信する登録要求信号の受信を受け付ける登録要求信号受付期間における登録要求信号の受信頻度を表す指標値に基づいて、前記加入者側光回線終端装置による登録要求信号の送信が許可される期間の時間長である送信許可時間を算出する送信許可時間算出ステップと、未登録の加入者側光回線終端装置に前記登録要求信号を送信させるための登録要求送信制御信号に前記送信許可時間算出ステップにより算出された送信許可時間を格納して前記登録要求送信制御信号を生成する登録要求送信制御信号生成ステップと、前記登録要求送信制御信号生成ステップが生成した登録要求送信制御信号を加入者側光回線終端装置に送信する送信ステップとを備える通信制御方法である。
本発明の一態様は、加入者側光回線終端装置と光通信路経由で接続される局側光回線終端装置であって、前記加入者側光回線終端装置が前記局側光回線終端装置への登録の要求のために送信する登録要求信号の受信を受け付ける登録要求信号受付期間における登録要求信号の受信頻度を表す指標値に基づいて、前記加入者側光回線終端装置による登録要求信号の送信が許可される期間の時間長である送信許可時間を算出する送信許可時間算出部と、未登録の加入者側光回線終端装置に前記登録要求信号を送信させるための登録要求送信制御信号に前記送信許可時間算出部により算出された送信許可時間を格納して前記登録要求送信制御信号を生成する登録要求送信制御信号生成部と、前記登録要求送信制御信号生成部が生成した登録要求送信制御信号を加入者側光回線終端装置に送信する送信部とを備える局側光回線終端装置である。
以上説明したように、本発明によれば、加入者側光回線終端装置の動作を標準の規格に準拠させたうえで、局側光回線終端装置が複数の加入者側光回線終端装置から受信する登録要求信号の衝突が発生する頻度の低減が図られるという効果が得られる。
第1実施形態における光通信システムの構成例を示す図である。 第1実施形態におけるOLTが実行する受信時間比率の算出手法例を説明売る図である。 第1実施形態におけるP2MPディスカバリ処理において、送信許可時間を長く設定した場合における、Discovery GATEフレームの送信に応じたREGISTER_REQフレームの送受信タイミングの一例を示す図である。 第1実施形態におけるP2MPディスカバリ処理において、送信許可時間を短く設定した場合における、Discovery GATEフレームの送信に応じたREGISTER_REQフレームの送受信タイミングの一例を示す図である。 第1実施形態におけるOLTの構成例を示す図である。 第1実施形態におけるDiscovery GATEフレームの構造例を示す図である。 第1実施形態におけるOLTがDiscovery GATEフレームの送信に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるOLTの構成例を示す図である。 第2実施形態におけるOLTがDiscovery GATEフレームの送信に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 P2MPディスカバリ処理における通信手順例を示すシーケンス図である。 P2MPディスカバリ処理におけるDiscovery GATEフレームとREGISTER_REQフレームの送受信タイミングの一例を示す図である。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態における光通信システムの構成例を示している。同図に示す光通信システムは、例えば10G−EPONに対応する。
同図に示す光通信システムは、1つのOLT(Optical Line Terminal:局側光回線終端装置)100と複数のONU(Optical Network Unit:加入者側光回線終端装置)200−1〜200−nとが光通信路500を介して接続される。光通信路500は光スプリッタや光ファイバーなどを備えて形成される。
なお、以降の説明において、ONU200−1〜200−nについて特に区別しない場合には、ONU200と記載する。
OLT100は、通信事業者側に設置される光回線終端装置である。OLT100の上流に対しては上位ネットワーク300が接続される。上位ネットワーク300は、例えばインターネット上などに存在する各種のサーバなどを含む。
OLT100は、例えば上位ネットワーク300と光通信路500との間の通信において、電気信号と光信号との間での信号変換を行ったり、信号の多重化などを行ったりする。
ONU200は、加入者側に設置される光回線終端装置である。ONU200(200−1〜200−n)の下流側には、下位ネットワーク400(400−1〜400−N)が接続される。下位ネットワーク400には、例えば加入者の自宅などで使用されるパーソナルコンピュータなどをはじめとしたネットワーク機器が含まれる。
上記のように構成される光通信システムにおいて、OLT100側で未登録のONU200は、OLT100とのリンクが確立されないためにOLT100と通信を行うことができない。そこで、OLT100に未登録のONU200については、OLT100とのリンクを確立して通信が可能な状態とする必要がある。
このために、OLT100と未登録のONU200との間では、図10に示した手順によるP2MPディスカバリ処理を実行する。
OLT100は、図10のステップS1においてDiscovery GATEフレームを、光通信路500経由で接続される全てのONU200に対してブロードキャストにより送信する。Discovery GATEフレームには、送信許可時間Tと、送信許可時間Tの開始時刻t1が格納される。送信許可時間Tは、ONU200によるREGISTER_REQフレーム(登録要求信号の一例)の送信が許可される期間(送信許可期間)の時間長である。
図10のステップS2においてREGISTER_REQフレームが正常に送受信された場合、OLT100とONU200は、図10のステップS3以降の処理を実行する。
ONU200は、REGISTER_REQフレームを送信する際、図11にて説明したように、衝突回避のために、送信許可時間Tにおいてランダムに決定したタイミング(ランダム遅延時間)でREGISTER_REQフレームを送信するようにしている。しかし、例えば特に未登録のONU200が多数であるような状況においては、限られた送信許可時間Tにおいて送信されるREGISTER_REQフレームの数も多数となるためにREGISTER_REQフレームが衝突する確率が高くなる。
図11では、ONU200−kが送信したREGISTER_REQフレームRkとONU200−nが送信したREGISTER_REQフレームRnとが衝突している例が示されている。
REGISTER_REQフレームに衝突が発生した場合、その衝突部分の信号については十分な信頼性が確保できないために破棄している。このようにREGISTER_REQフレームが破棄された場合、衝突したREGISTER_REQフレームの送信元のONU200はOLT100に登録されないために、次回のP2MPディスカバリ処理においてリトライのための通信が実行される。このようなリトライが通信時間の遅延を招き、例えば光通信システムにおける通信性能劣化の要因となる。
送信許可時間Tを長くすれば未登録のONUがREGISTER_REQフレームを送信するタイミングも分散していくので、OLTにて受信されるREGISTER_REQフレームが衝突する確率も低下する。しかし、送信許可時間Tを長くするほど、単位時間において登録済みのONUが通信可能な時間が短くなるために、登録済みのONUとOLTとの間での通信品質が劣化する。従って、光通信システムにおいて定常的に長い送信許可時間Tが設定されるのは好ましいことではない。
そこで、本実施形態においては、OLT100について以下のように構成することで、REGISTER_REQフレームの衝突が発生する頻度の低減を図る。
本実施形態におけるOLT100は、Discovery Windowの期間(登録要求信号受付期間の一例)の時間長と、Discovery Windowの期間において信号が継続して受信された受信時間の総計との比率(受信時間比率)に基づいて送信許可時間Tの時間長を算出する。OLT100は、算出した送信許可時間Tの時間長をDiscovery GATEフレームに格納してDiscovery GATEフレームを生成し、生成したDiscovery GATEフレームをONU200に対して送信する。
つまり、本実施形態においては、Discovery GATEフレームによりONU200に通知される送信許可時間Tは、固定ではなく、Discovery Windowの期間ごとに求められる受信時間比率に応じて変更される。
ここで、図2を参照して、OLT100が実行する受信時間比率の算出手法例について説明する。
図2においては、Discovery Windowの期間において、6つのREGISTER_REQフレームR1乃至R6が受信された場合を示している。REGISTER_REQフレームR1乃至R6のうち、REGISTER_REQフレームR1、R5、R6は、それぞれ他のREGISTER_REQフレームと衝突することなく受信されている。これに対して、REGISTER_REQフレームR2とREGISTER_REQフレームR3とが衝突しており、さらに、REGISTER_REQフレームR3とREGISTER_REQフレームR4とが衝突している。この場合には、REGISTER_REQフレームR2、R3、R4としての各信号が継続して受信されることになる。
上記のようにREGISTER_REQフレームR1乃至R6が受信された場合、OLR100は、先ず、REGISTER_REQフレームR1としての信号が継続して受信された受信時間tr1を計測する。
また、OLT100は、REGISTER_REQフレームR2、R3、R4としての信号が継続して受信された受信時間tr2を計測する。
また、OLT100は、REGISTER_REQフレームR5としての信号が継続して受信された受信時間tr3を計測し、REGISTER_REQフレームR6としての信号が継続して受信された受信時間tr4を計測する。
OLT100は、上記のように計測した受信時間tr1乃至tr4の総計trs(tr1+tr2+tr3+tr4)を求める。
そのうえで、OLT100は、受信時間tr1乃至tr4の総計trsと、Discovery Windowの期間の時間長TD0との比である受信時間比率について、受信時間tr1乃至tr4の総計trsを時間長TD0で除算することにより求める。
即ち、OLT100は、受信時間比率RTについて、1つの受信時間をtrkとして表した場合に以下の式1により求めることができる。
Figure 2015082784
ここで、図2の説明から理解されるように、受信時間比率RTは、未登録のONU200が多くなるのに応じて、Discovery Windowの期間におけるREGISTER_REQフレームの受信頻度が高くなるほど大きくなる。即ち、受信時間比率RTは、Discovery Windowの期間におけるREGISTER_REQフレームの受信頻度を表す指標値の1つである。
OLT100は、上記のように求めた受信時間比率RTと、現時点の送信許可時間T”に基づいて、次に送信するDiscovery GATEフレームに格納すべき送信許可時間Tを算出する。送信許可時間Tについては、例えば以下の式2、式3により算出することができる。
Figure 2015082784
式2、式3において、TGMAXは、送信許可時間Tとして取り得る値の最大値であり、TGMINは、送信許可時間Tとして取り得る値の最小値である。
また、ΔTは、現時点の送信許可時間T”を増加させるにあたってのステップ幅(単位増加幅)であり、ΔT’は、現時点の送信許可時間T”を減少させるにあたってのステップ幅(単位減少幅)である。
RT0、RT1、RT2、RT3はそれぞれ受信時間比率RTに対する閾値であり、いずれも予め定められた定数である。RT0、RT1、RT2、RT3については、RT0<RT1<RT2<RT3で表される関係であることが好ましい。
また、式3は、式2による演算の結果求められた送信許可時間T'がTGMAXを越えた場合、あるいは、TGMIN未満となった場合に、送信許可時間TをTGMAX以下からTGMIN以上の範囲に収めるための演算を行う式である。
ここで式2、式3として示したように、現在の送信許可時間T”にΔTを加算またはΔT’を減算することにより新たな送信許可時間Tを求める場合、送信許可時間Tの初期値としては、TGMAXを設定することが好ましい。
送信許可時間Tの初期値を設定するタイミングとしては、例えばOLT100の再起動時などである。OLT100が再起動することによっては、再起動される以前のONU200の登録内容が全てクリアされ。OLT100と接続されている全てのONU200が未登録の状態になる。従って、再起動直後における登録処理に際しては、多数のONU200からREGISTER_REQフレームが送信される。
そこで、このような再起動時に応じて、送信許可時間Tの初期値としてTGMAXを設定しておくこととすれば、多数のONU200からのREGISTER_REQフレームの送信に対して、最も衝突の確率の低い状態を設定できる。
OLT100は、上記のように算出した送信許可時間Tを、Discovery GATEフレームにおいて定義される所定領域に格納して、Discovery GATEフレームを生成する。OLT100は、生成したDiscovery GATEフレームを光通信路500経由でブロードキャストによりONU200に送信する。
ONU200は、受信したDiscovery GATEフレームに格納される送信許可時間Tと送信許可時間Tの開始時刻t1とに基づいて、開始時刻t1から送信許可時間TまでにおいてランダムなタイミングでREGISTER_REQフレームを送信する。
図3は、長めの時間長として算出された送信許可時間Tを格納したDiscovery GATEフレームを受信した場合におけるONU200のREGISTER_REQフレームの送信タイミングの一例を示している。
これまでの説明から理解されるように、長い時間長としての送信許可時間Tが算出されたということは、未登録のONU200が多数であってDiscovery GATEフレームにおいて受信されるREGISTER_REQフレームの受信頻度が高い場合である。このような場合に応じて、同図においては、ONU200−i、ONU200−k、ONU200−nのいずれもが未登録である場合の例が示される。
この場合には、同図に示すように、ONU200−i、ONU200−k、ONU200−nのそれぞれが、開始時刻t1から開始される送信許可時間T以内においてランダムなタイミングでREGISTER_REQフレームRi、Rk、Rnを送信する。
同図の場合には、ONU200−i、ONU200−k、ONU200−nのそれぞれにおいて長めの時間長による送信許可時間Tが設定される。このため、ONU200−i、ONU200−k、ONU200−nの送信タイミングも長時間の送信許可時間Tにおいて分散する、これに伴い、Discovery Windowの期間においてOLT100にて受信されるREGISTER_REQフレームRi、Rk、Rnの受信タイミングも分散する傾向となる。
このように受信タイミングが分散することで、REGISTER_REQフレームの受信頻度が高い状態であっても、OLT100にて受信されるREGISTER_REQフレームRi、Rk、Rnが衝突する確率を低下させることができる。
同図においては、REGISTER_REQフレームRi、Rk、Rnのそれぞれが衝突することなくOLT100にて受信された結果が示されている。
また、図4は、短めの時間長として算出された送信許可時間Tを格納したDiscovery GATEフレームを受信した場合におけるONU200のREGISTER_REQフレームの送信タイミングの一例を示している。
短めの時間長の送信許可時間Tが算出されたということは、未登録のONU200が少数であってDiscovery GATEフレームにおいて受信されるREGISTER_REQフレームの受信頻度が低いと推定される場合である。このような場合に応じて、同図においては、ONU200−i、ONU200−k、ONU200−nのうち、ONU200−kが登録済みである場合の例が示される。
同図の場合には、ONU200側において図3の場合よりも短い時間長の送信許可時間Tが設定される。しかし、この場合には、未登録のONU200の数も図3の場合より少なくなっていることからDiscovery Windowの期間におけるREGISTER_REQフレームの受信頻度も低下する。同図においては、ONU200−kが登録済みであるために、ONU200−i、ONU200−nからのREGISTER_REQフレームRi、Rnは受信されているが、REGISTER_REQフレームRkは受信されていない状態が示されている。
このように、図4の場合には、図3の場合よりも受信されるREGISTER_REQフレームの数が減少する。この結果、Discovery Windowの期間においてOLT100にて受信されるREGISTER_REQフレームRi、Rnの受信タイミングが分散する度合いについても、図 3の場合と同等となる。つまり、送信許可時間Tが短くなってはいるものの、REGISTER_REQフレームが衝突する確率は図3の場合と同等とすることができる。
これまでの説明のように、本実施形態においては、Discovery Windowの期間におけるREGISTER_REQフレームの受信頻度を表す指標である受信時間比率RTに応じて送信許可時間Tを変更している。
このような構成により、未登録のONU200の数が多くREGISTER_REQフレームの受信頻度の受信頻度が高くなる状況では送信許可時間Tが長く設定されることでREGISTER_REQフレームが衝突する確率を抑制することができる。これにより、全ての未登録のONU200が登録要求処理を完了するまでの時間が短縮され、通信品質の劣化を抑制することができる。
また、未登録のONU200の数が少なくREGISTER_REQフレームの受信頻度が低い状況では、送信許可時間Tが短く設定される。このように送信許可時間Tが短く設定されることで、REGISTER_REQフレームの受信頻度が低いときにまで長い送信許可時間Tが設定されるという無駄がなくなり、登録済みのONU200がOLT100と通信を実行する時間も十分に確保される。
また、例えば図3及び図4に示したような光通信システムの動作は、OLT100側にてDiscovery GATEフレームに格納する送信許可時間Tとしての時間長を変更するだけで実現されている。ONU200としては、Discovery GATEフレームの受信に応じて、標準の規格に従ってREGISTER_REQフレームを送信すればよい。つまり、本実施形態におけるONU200としては標準の規格に準拠したものをそのまま使用できる。
図5を参照して、本実施形態のOLT100の構成例について説明する。同図に示すOLT100は、波長合分波器101、光受信部102、通信制御部103及び光送信部104を備える。
本実施形態の光通信システムは、上り方向と下り方向の各光信号に異なる波長を割り当てることにより1心の光ファイバーにより上り方向と下り方向の各光信号を同時に送受信する波長分割多重方式を採る。このような構成に応じて、本実施形態のOLT100は波長合分波器101を備える。波長合分波器101は、上り方向と下り方向の各光信号の波長に対応する波長フィルタを備えて構成される。
波長合分波器101は、光ファイバーにより伝送される光信号から上り方向の光信号に対応する波長を分離することによって、ONU200から送信された光信号を抽出して光受信部102に出力する。
また、波長合分波器101は、光送信部104から出力された下り方向に対応する波長を有する光信号を光ファイバーにより伝送される光信号に合成し、ONU200に送信する。
光受信部102は、波長合分波器101から入力した光信号をデータ信号に復調して通信制御部103に出力する。
通信制御部103は、ONU200との通信及び上位ネットワーク300との通信に関する制御を実行する。
光送信部104は、通信制御部103から出力された送信信号を入力し、下り方向に対応する波長を有する光信号に変換し、変換した光信号を波長合分波器101に供給することでONU200に送信する。
次に、同じ図5を参照して、通信制御部103におけるDiscovery GATEフレームの生成と送信に関連する構成例について説明する。同図に示す通信制御部103は、Discovery GATEフレームの生成及び送信に関連して、受信時間比率算出部131、送信許可時間算出部132及び登録要求送信制御信号生成部133を備える。
受信時間比率算出部131は、Discovery Windowの期間におけるREGISTER_REQフレームの受信頻度を表す指標である受信時間比率RTを算出する。
受信時間比率RTの算出にあたり、受信時間比率算出部131は、例えば光受信部102にて受信された光信号を入力する。受信時間比率算出部131は、図2にて説明したように、Discovery Windowの期間において光受信部102にて継続して受信された光信号の受信時間trkを計測する。受信時間比率算出部131は、計測した受信時間trkの総計trsとDiscovery Windowの期間の時間長TD0との比率として、例えば前述の式1を用いた演算によって受信時間比率RTを算出する。
送信許可時間算出部132は、受信時間比率RTに基づいて、例えば前述の式2、式3を用いた演算により送信許可時間Tを算出する。
登録要求送信制御信号生成部133は、登録要求送信制御信号としてのDiscovery GATEフレームを生成する。
登録要求送信制御信号生成部133は、Discovery GATEフレームを生成するにあたり、送信許可時間算出部132により算出された送信許可時間TをDiscovery GATEフレームに格納する。
登録要求送信制御信号生成部133は、生成したDiscovery GATEフレームを光送信部104に出力する。これにより、Discovery GATEフレームがONU200に対して送信される。前述のように、Discovery GATEフレームはブロードキャストにより送信される。
図6を参照して、登録要求送信制御信号生成部133が生成するDiscovery GATEフレームの構造例について説明する。なお、同図に示すDiscovery GATEフレームの構造は、標準規格に準拠したものである。
同図に示すDiscovery GATEフレームは、Destination Address、Source Address、Length/Type、Opcode、Timestamp、Number of grants/Flags、Grant#1 Start Time、Grant#1 Length、Discovery Information、Sync Time、Pad/Reserved、FCSを格納する。
Destination Addressは、6Octetsの領域であり、宛先アドレスを格納する。Discovery GATEフレームの場合、Destination Addressは、ブロードキャストであることを示す所定のブロードキャストアドレスが格納される。
Source Addressは、6Octetsの領域であり、送信元アドレスを格納する。Discovery GATEフレームの場合、Source Addressは、送信元のOLT100の MACアドレスを格納する。
Length/Typeは、2Octetsの領域であり、GATEフレームのデータ長及びタイプを示す情報を格納する。Discovery GATEフレームの場合には、例えば0x8808が格納される。
Opcodeは、2Octetsの領域であり、Discovery GATEフレームに格納されたデータの内容を示すコードを格納する。
Timestampは、4Octetsの領域であり、例えば、図2、図3における時刻t0に相当するDiscovery GATEフレームの送信時刻を示す情報を格納する。
Number of grants/Flagsは、1Octetの領域であり、現Discovery GATEフレームに格納されるGrant(送信許可)の数を示す情報と、格納されるGrantごとのREPORTの送信可否を示すフラグと、対応のGATEフレームが通常のGATEフレーム(Normal GATEフレーム)とDiscovery GATEフレームとのいずれであるのかを示すフラグとを格納する。
Grant#1 Start Timeは、4Octetsの領域であり、Grant#1(1番目の送信許可)の開始時刻を示す情報を格納する。Discovery GATEフレームの場合には、送信許可時間Tの開始時刻t1が格納される。
Grant#1 Lengthは、2Octetsの領域であり、Grant#1(1番目の送信許可)として許可された送信時間の長さを示す情報を格納する。Discovery GATEフレームの場合には、送信許可時間算出部132により算出された送信許可時間Tを示す情報が格納される。
Discovery Informationは、2Octetsの領域であり、Discovery GATEフレームに固有の情報であって、Discovery GATEフレームの送信元のOLT100におけるREGISTER_REQフレームの受信条件を示す情報を格納する。
Sync Timeは、2Octetsの領域であり、Discovery GATEフレームに固有の情報であって、OLT100がONU200に要求する同期時間を示す情報を格納する。
Pad/Reservedは、29Octetsの領域であり、パディングデータを格納する。
FCS(Frame Check Sequence)は、4Octetsの領域であり、誤り検出符号であるFCSを格納する。
上記の説明から理解されるように、送信許可時間Tを示す情報が格納される所定領域は、Grant#1 Lengthである。本実施形態において、Grant#1 Lengthに格納される送信許可時間Tは、送信許可時間算出部132の算出結果に応じてDiscovery GATEフレームが生成されるたびに異なる。しかし、Discovery GATEフレームのGrant#1 Lengthの領域に送信許可時間Tが格納されることについては規格で定められている。従って、本実施形態におけるDiscovery GATEフレームとしては、標準の規格に準拠した構造(形式)のままでよい。
続いて、図7のフローチャートを参照して、OLT100がDiscovery GATEフレームの送信に応じて実行する処理手順例について説明する。
OLT100における送信許可時間算出部132は、例えばOLT100が再起動されることなどに応じて、送信許可時間Tに初期値としてTGMAXを代入する(ステップS101)。
受信時間比率算出部131は、REGISTER_REQフレームの受信のためのDiscovery Windowの期間が開始されるのを待機している(ステップS102−NO)。
Discovery Windowの期間が開始されるのに応じて(ステップS102−YES)、受信時間比率算出部131は、Discovery Windowの期間において信号(REGISTER_REQフレーム)が継続して受信される受信時間trkを計測する(ステップS103)。次に、受信時間比率算出部131は、計測した受信時間trkの総計と、Discovery Windowの期間の時間長TD0とを利用して、前述の式1を用いた演算により受信時間比率RTを算出する(ステップS104)。
送信許可時間算出部132は、ステップS104により算出された受信時間比率RTに基づいて、前述の式2、式3を用いた演算により送信許可時間Tを算出する(ステップS105)。
ステップS105により送信許可時間Tが算出された後、登録要求送信制御信号生成部133は、Discovery GATEフレームの送信タイミングに至るのを待機する(ステップS106−NO)。
Discovery GATEフレームの送信タイミングに至るのに応じて(ステップS105−YES)、登録要求送信制御信号生成部133は、以下の処理を実行する。つまり、登録要求送信制御信号生成部133は、ステップS105により算出された送信許可時間TをGrant#1 Lengthの領域に格納してDiscovery GATEフレームを生成する(ステップS107)。
光送信部104は、登録要求送信制御信号生成部133が生成したDiscovery GATEフレームをブロードキャストでONU200に対して送信する(ステップS108)。
上記のような処理を実行することによって、OLT100は、受信時間比率RTに応じて送信許可時間Tを算出し、算出した送信許可時間Tを格納したDiscovery GATEフレームを送信することができる。
<第2実施形態>
続いて、第2実施形態について説明する。第2実施形態においては、登録済みのONU200の数を、Discovery Windowの期間におけるREGISTER_REQフレームの受信頻度を表す指標として扱う。OLT100は、登録済みのONU200の数を用いて送信許可時間Tを算出する。
図8は、第2実施形態におけるOLT100の構成例を示している。なお、同図において、図5と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図8に示すOLT100は、図5に示した受信時間比率算出部131に代えて、登録処理部134及び登録状況監視部135を備える。
登録処理部134は、Discovery Windowの期間ごとに受信されるREGISTER_REQフレームに応じて、REGISTER_REQフレームの送信元のONU200を登録する処理を実行する。つまり、登録処理部134は、REGISTER_REQフレームの受信に応じて、REGISTER_REQフレームの送信元のONU200に新規にLLIDを割り当てる。また、登録処理部134は、図10におけるステップS3乃至S5の通信によりLLIDをONU200に通知する。前述のように登録が完了することにより、ONU200とOLT100との通信が確立される。
登録状況監視部135は、OLT100に登録済みのONU200の数(登録済みONU数)を監視する。前述のように、第2実施形態において、登録済みONU数は、Discovery Windowの期間におけるREGISTER_REQフレームの受信頻度を表す指標値である。登録状況監視部135は、登録処理部134の登録処理状況を監視し、登録処理部134によって新規にONU200が登録されるごとに、自己が管理する登録済みONU数を変更する。
登録済みONU数が多いほど未登録のONU200の数は少なくなることから、Discovery Windowの期間におけるREGISTER_REQフレームの受信頻度も低くなる。一方、登録済みONU数が少ないほど未登録のONU200の数は多くなり、Discovery Windowの期間におけるREGISTER_REQフレームの受信頻度も高くなる。
このように、登録済みONU数は、Discovery Windowの期間におけるREGISTER_REQフレームの受信頻度に対応する。従って、登録済みONU数は、Discovery Windowの期間におけるREGISTER_REQフレームの受信頻度を表す指標値として扱うことができる。
そして、本実施形態における送信許可時間算出部132は、登録状況監視部135が監視しているOLT100に登録済みのONU200の数に基づいて送信許可時間Tを算出する。
送信許可時間算出部132は、例えば以下の式4、式5を利用した演算によって、送信許可時間Tを算出することができる。
Figure 2015082784
上記の式4において、Nは登録済みONU数である。また、NR0、NR1、NR2、NR3は、それぞれ、登録済みONU数Nに対する閾値であり、いずれも予め定められた定数である。NR0、NR1、NR2、NR3については、NR0<NR1<NR2<NR3の関係であることが好ましい。
図9のフローチャートは、第2実施形態におけるOLT100がDiscovery GATEフレームの送信に応じて実行する処理手順例を示している。
OLT100における送信許可時間算出部132は、例えばOLT100が再起動されることなどに応じて、送信許可時間Tに初期値としてTGMAXを代入する(ステップS201)。
登録処理部134は、REGISTER_REQフレームの受信のためのDiscovery Windowの期間が終了するのを待機している(ステップS202−NO)。
Discovery Windowの期間が終了されるのに応じて(ステップS202−YES)、登録処理部134は、Discovery Windowの期間において受信されたREGISTER_REQフレームごとに応じた登録処理を実行する(ステップS203)。
また、登録状況監視部135は、ステップS203による登録処理の結果に応じて、登録済みONU数Nを更新する(ステップS204)。
送信許可時間算出部132は、ステップS204により更新された後の登録済みONU数Nに基づいて、前述の式4、式5を用いた演算により送信許可時間Tを算出する(ステップS205)。
ステップS205により送信許可時間Tが算出された後、登録要求送信制御信号生成部133は、Discovery GATEフレームの送信タイミングに至るのを待機する(ステップS206−NO)。
Discovery GATEフレームの送信タイミングに至るのに応じて(ステップS206−YES)、登録要求送信制御信号生成部133は、以下の処理を実行する。つまり、登録要求送信制御信号生成部133は、ステップS205により算出された送信許可時間TをGrant#1 Lengthの領域に格納してDiscovery GATEフレームを生成する(ステップS207)。
光送信部104は、登録要求送信制御信号生成部133が生成したDiscovery GATEフレームをブロードキャストでONU200に対して送信する(ステップS208)。
上記のような処理を実行することによって、OLT100は、登録済みONU数Nに応じて送信許可時間Tを算出し、算出した送信許可時間Tを格納したDiscovery GATEフレームを送信することができる。
なお、上記の例では、登録済みONU数をDiscoveryWindowの期間におけるREGISTER_REQフレームの受信頻度を表す指標値として扱っている。しかし、例えば未登録のONU200の数(未登録ONU数)を上記の指標値として扱うこともできる。あるいは、OLT100と接続される全てのONU200の数と登録済みONU数(未登録ONU数であってもよい)との比を上記の指標値として扱うこともできる。
なお、上述した実施形態におけるOLT100とONU200をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによってOLT100とONU200の各動作を実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は本実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
100 OLT, 101 波長合分波器, 102 光受信部, 103 通信制御部, 104 光送信部, 131 受信時間比率算出部, 132 送信許可時間算出部, 133 登録要求送信制御信号生成部, 134 登録処理部, 135 登録状況監視部, 200 ONU, 300 上位ネットワーク, 400 下位ネットワーク, 500 光通信路

Claims (5)

  1. 局側光回線終端装置と、前記局側光回線終端装置と光通信路経由で接続される加入者側光回線終端装置とを備え、
    前記局側光回線終端装置は、
    前記加入者側光回線終端装置が前記局側光回線終端装置への登録の要求のために送信する登録要求信号の受信を受け付ける登録要求信号受付期間における登録要求信号の受信頻度を表す指標値に基づいて、前記加入者側光回線終端装置による登録要求信号の送信が許可される期間の時間長である送信許可時間を算出する送信許可時間算出部と、
    未登録の加入者側光回線終端装置に前記登録要求信号を送信させるための登録要求送信制御信号に前記送信許可時間算出部により算出された送信許可時間を格納して前記登録要求送信制御信号を生成する登録要求送信制御信号生成部と、
    前記登録要求送信制御信号生成部が生成した登録要求送信制御信号を加入者側光回線終端装置に送信する送信部とを備える
    光通信システム。
  2. 前記登録要求信号受付期間の時間長と、前記登録要求信号受付期間において信号が継続して受信された受信時間の総計との比率を前記指標値として求める受信時間比率算出部をさらに備える
    請求項1に記載の光通信システム。
  3. 前記指標値としての前記局側光回線終端装置に登録済みの加入者側光回線終端装置の数を監視する登録状況監視部をさらに備える
    請求項1に記載の光通信システム。
  4. 局側光回線終端装置と、前記局側光回線終端装置と光通信路経由で接続される加入者側光回線終端装置とを備える光通信システムにおける通信制御方法であって、
    前記局側光回線終端装置は、
    前記加入者側光回線終端装置が前記局側光回線終端装置への登録の要求のために送信する登録要求信号の受信を受け付ける登録要求信号受付期間における登録要求信号の受信頻度を表す指標値に基づいて、前記加入者側光回線終端装置による登録要求信号の送信が許可される期間の時間長である送信許可時間を算出する送信許可時間算出ステップと、
    未登録の加入者側光回線終端装置に前記登録要求信号を送信させるための登録要求送信制御信号に前記送信許可時間算出ステップにより算出された送信許可時間を格納して前記登録要求送信制御信号を生成する登録要求送信制御信号生成ステップと、
    前記登録要求送信制御信号生成ステップが生成した登録要求送信制御信号を加入者側光回線終端装置に送信する送信ステップとを備える
    通信制御方法。
  5. 加入者側光回線終端装置と光通信路経由で接続される局側光回線終端装置であって、
    前記加入者側光回線終端装置が前記局側光回線終端装置への登録の要求のために送信する登録要求信号の受信を受け付ける登録要求信号受付期間における登録要求信号の受信頻度を表す指標値に基づいて、前記加入者側光回線終端装置による登録要求信号の送信が許可される期間の時間長である送信許可時間を算出する送信許可時間算出部と、
    未登録の加入者側光回線終端装置に前記登録要求信号を送信させるための登録要求送信制御信号に前記送信許可時間算出部により算出された送信許可時間を格納して前記登録要求送信制御信号を生成する登録要求送信制御信号生成部と、
    前記登録要求送信制御信号生成部が生成した登録要求送信制御信号を加入者側光回線終端装置に送信する送信部とを備える
    局側光回線終端装置。
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