JP2015081915A5 - - Google Patents

Description

以上説明した様に、原子力発電所が稼働中に地震と遭遇した場合は、原子炉圧力容器内の水との共振はほぼ確実に起こる。又燃料ペレット群が破壊される確率も非常に高い。そして冷却水の喪失、核燃料の露出、メルトダウン及び水素爆発等の重大事故に至る確率は非常に高い。本発明は上記の場合に発生する事故をほぼ確実に防止する。但し本発明は平常運転中でも冷却水上に浮いた状態で作動してる為摩耗等の弱い部所が生じる確率は０ではない。大地震の場合は圧力容器の内壁との衝突も激しいと想定される。従って本発明の波動抑制構造体も故障したなら上記のメルトダウンも確率は小さいが起こり得る。この場合の収束処置として本発明では地下室を提案する。その地下室は強固なコンクリート製で且つ冷却水を兼ねた硼酸水を予め入れて置く。この事により安心性が大幅にアップする。

Claims (5)

1. 原子力発電所が地震に襲われた場合、心臓部である核燃料と其れを囲む冷却水とを円筒形の圧力容器に収納した形の原子炉構造で有る場合では、冷却水と圧力容器とが確実に共振を起こすが、水面上に前記波動抑制構造体を浮かべて置く事で水面波の増大を確実に阻止出来る事。但しその形状は、上から見た場合は円形で有って且つ厚さは横から見た場合はほうらく線が方形で有り、その対角線が前記圧力容器の内径より長い事。前記波動抑制構造体は水面に確実に浮かぶ為の浮力を得る為の浮力装置を有している事。前記浮力装置が故障した場合、前記圧力容器の内容物を入れる地下室が付属している事。上記の事を特徴とする波動抑制構造体。
2. 請求項１に記載の波動抑制構造体であって、幾つかの穴が開いた円盤状の上板が上部を塞ぐ形で取り付けられ、その上板の下位に適切な距離を置いて、幾つかの穴が開いた円盤状の下板が取り付けられている事。上記上板の穴の大きさは外周部が最大で、中心に向かう程段々と小さく成っており、上記下板は逆に中心部が最大で外周に向かう程小さく成っている事。上記上板と下板の穴の大きさや模様は互いに逆で有っても許容される事。外周部は総て薄い鋼板で囲み円筒状構造と成っている事。上記円盤構造は蒸気は通過しやすく水は通過し難い構造と成ってフィルター特性を持つ事。浮力を付ける為の装置が上記円筒状の内側に付いていて、浮力の大きさは上記下板が平常時では水面より上位に成る様な浮力である事。最下部は開放で有る事。以上の事を特徴とする波動抑制構造体。
3. 請求項１及び２に記載の波動抑制構造体で有って、剛体製のパイプをリング状に曲げ両端を突き合わせた浮きパイプを複数使用するか、又はパイプをスプリング状コイルとし端末を封じた浮きコイルで浮力付ける事を特徴とした波動抑制構造体。
4. 請求項１，２又は３で有って、前記上板及び下板の間に、幾つかの穴の開いた中板を特性改善を目的として装着した事を特徴とする波動抑制構造体。
5. 請求項１に記載の波動抑制構造体で有って、外周部は剛体板で囲まれた構造であり、且つ、天板及び底板は外周板と密接に接合接合され内部が気密な箱である事。天板及び底板に透明板より成る窓が付いておりプールの内部が監視出来る事を特徴とする波動抑制構造体。