JP2015081699A - 冷却庫 - Google Patents

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河地 基宏
Motohiro Kawachi
基宏 河地
田中 克幸
Katsuyuki Tanaka
克幸 田中
慎哉 坂野
Shinya Sakano
慎哉 坂野
山崎 拓也
Takuya Yamazaki
拓也 山崎
朗 陶山
Akira Suyama
朗 陶山
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Abstract

【課題】食品の粗熱取りにかかる時間を短くする。
【解決手段】冷却庫は、食品を収納する収納室と、収納室内を冷却する冷却装置と、収納室内の温度を検知する庫内サーミスタと、収納室内の温度が設定されている設定温度TAとなるように冷却装置の動作を制御する制御部と、を備える冷却庫であって、制御部は、収納室内の温度が設定温度TAよりも低い粗熱取り温度TBとなるように冷却装置を動作させた後に、収納室内の温度が粗熱取り温度TBを維持するように冷却装置を動作させる温度維持動作を温度維持時間T1行わせ、温度維持動作の後に収納室内の温度が設定温度TAとなるように冷却装置を動作させる第1粗熱取り制御を行う。
【選択図】図10

Description

本発明は、冷却庫に関する。
一度加熱調理した食品を冷却庫で冷却する粗熱取りを行うことで細菌が繁殖しやすい温度帯を通過させ、食品の提供時に冷却庫から取り出して再度加熱することが行われている。このように加熱した食品を冷却庫で冷却する場合には、予め設定された設定温度を庫内の目標温度として冷却装置を動作させていた。
特許文献1の冷却貯蔵庫は、庫内サーミスタで冷却貯蔵庫の庫内温度を検知しており、冷却の際には、庫内温度が設定温度となるまで冷却していき、庫内温度が設定温度よりも低くなると冷却を停止し、庫内温度が設定温度よりも高くなると庫内を冷却するという動作を繰り返すことで、庫内の温度を設定温度に維持するようになっている。
特開2005−172268号公報
しかしながら、設定温度を目標温度として庫内を冷却していく場合には、食品の負荷の大きさ等によっては、庫内の温度が設定温度まで下がったとしても食品の温度がまだ十分に下がっておらず、食品の粗熱が取れるまでに時間がかかるという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、食品の粗熱取りにかかる時間を短くすることを目的とする。
本発明の冷却庫は、食品を収納する収納室と、前記収納室内を冷却する冷却装置と、前記収納室内の温度を検知する温度検知手段と、前記収納室内の温度が設定されている設定温度となるように前記冷却装置の動作を制御する制御手段と、を備える冷却庫であって、前記制御手段は、前記収納室内の温度が前記設定温度よりも低い粗熱取り温度となるように前記冷却装置を動作させた後に、前記収納室内の温度が前記粗熱取り温度を維持するように前記冷却装置を動作させる温度維持動作を所定時間行わせ、前記温度維持動作の後に前記収納室内の温度が前記設定温度となるように前記冷却装置を動作させる第1粗熱取り制御を行う冷却庫。
本構成によれば、制御手段は、収納室内の温度が設定温度よりも低い粗熱取り温度となるように冷却装置の動作を制御するため、設定温度のみに合わせて冷却する場合と比較して食品の粗熱取りの速度を速めることができる。また、収納室内の温度が粗熱取り温度となるように冷却装置を動作させた後に、収納室内の温度が粗熱取り温度を維持するように冷却装置を動作させる温度維持動作を所定時間行わせることで、確実に食品の粗熱取りを行うことができる。さらに、制御手段は、温度維持動作の後には、収納室内の温度が設定温度となるように冷却装置を動作させるから、粗熱取り温度のみに合わせて冷却する場合と比較して収納室の温度が低くなり過ぎることによる食品の凍結等の不具合を防止することが可能になる。
上記発明の実施態様として以下の構成を備えることが好ましい。
・前記温度維持動作の前記所定時間を設定可能な時間設定手段を備える。
温度維持動作の所定時間が固定の場合には、食品の熱負荷の大小によって、食品の粗熱が十分に取れなかったり、食品を冷やし過ぎるおそれがあるが、本構成によれば、食品の熱負荷の大小に応じた適切な粗熱取りを行うことができる。
・前記制御手段が前記第1粗熱取り制御を行う第1粗熱取りモードと、前記制御手段が前記粗熱取り温度となるように前記冷却装置を動作させた後に前記温度維持動作を行わずに前記収納室内の温度が前記設定温度となるように前記冷却装置を動作させる第2粗熱取り制御を行う第2粗熱取りモードと、と含む複数のモードからいずれかのモードを選択可能な選択手段を備える。
このようにすれば、ユーザが食材の冷却に適した冷却方法を行うモードを選択することが可能になる。
・前記粗熱取り温度を設定可能な粗熱温度設定手段を備える。
食品の粗熱取りを行う場合、食品の種類によって適切な粗熱取り温度が異なる。また、更に冷却速度を速めるために粗熱取り温度を低くしたり、食材を保護するために粗熱取り温度を高くして冷却速度を遅くしたい場合がある。本構成によれば、食品に応じて適切な冷却速度に調整することが可能になる。
・前記粗熱温度設定手段は、前記粗熱取り温度の設定可能な値に下限値が設けられている。
このようにすれば、粗熱取り温度を過度に低温に設定することによる食材の過度の冷却を防止することができる。
・前記収納室を開閉する断熱扉と、前記断熱扉の開閉を検知する開閉検知手段と、を備え、前記制御手段は、前記開閉検知手段が前記断熱扉の開閉を検知したときに前記粗熱取り制御を行う。
本構成によれば、食品の入れ替えの際に断熱扉を開閉すると粗熱取り制御が行われるため、ユーザが個別に粗熱取り制御を行うための操作をする場合と比較して食品の入れ替えがあった際に粗熱取り制御が行われないことを防止することができる。
・前記開閉検知手段が前記断熱扉の開閉を検知したときに行われる前記粗熱取り制御は、前記温度検知手段が検知した温度が設定されている粗熱閾値を超えているときに行われる。
・前記粗熱閾値を設定可能な閾値設定手段を備える。
・周囲温度を検知する周囲温度検知手段を備え、前記粗熱閾値は、前記周囲温度の値の約半分に設定されている。
・ユーザが前記粗熱取り制御の開始操作を行う開始手段と、前記開始手段の2回目以降の開始操作を無効化する無効化手段とを備えている。
このようにすれば、複数回の粗熱取り制御が行われることによる食品の過度の冷却を防止することが可能になる。
本発明によれば、食品の粗熱取りにかかる時間を短くする。
実施形態1の冷却庫を示す正面図 断熱扉を開放した状態の冷却庫を示す正面図 冷却庫を示す平断面図 操作パネルを示す正面図 冷却庫の電気的構成を示すブロック図 制御部の処理を示すフローチャート 第2粗熱取り制御を示すフローチャート 第2粗熱取り制御を行った際の時間−温度特性を示す図 第1粗熱取り制御を示すフローチャート 第1粗熱取り制御を行った際の時間−温度特性を示す図 実施形態2の第2粗熱取り制御を示すフローチャート 第2粗熱取り制御を行った際の時間−温度特性を示す図 粗熱閾値を変えて第2粗熱取り制御を行った際の時間−温度特性を示す図
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図10を参照しつつ説明する。
冷却庫10は、図2に示すように、機械室11の上面に断熱箱体製の冷却庫本体12が載置されている。冷却庫本体12は、前方が開放された収納室15を有し、収納室15の前面開口部13に断熱扉14が左右方向の一端側を軸として揺動開閉可能に装着されている。収納室15のうち冷却庫本体12内の正面から見た右側には食品が収納され、左側は冷却ユニット18が設置される設置部17となっている。断熱扉14の開閉状態は、扉センサ38で検知される。扉センサ38は、断熱扉14の上縁に設けられたマグネット41と、前面開口部13の上縁に対向して設けられた磁気感応型の近接スイッチ42とから構成されている。断熱扉14が正規に閉鎖されると、マグネット41に感応して近接スイッチ42が例えば閉じることで、断熱扉14が正規に閉じたことが検知される。収納室15には、左右一対のトレイ受け16が対向して配設され、食品を入れたトレイ40が複数段にわたって出し入れ可能に収納される。
冷却ユニット18は、図3に示すように、冷却器19と収納室冷却ファン20をケーシング21内に収めてユニット化した状態で設置部17に設置されている。冷却器19は、機械室11内に装備された圧縮機22、凝縮器(図示しない)及びキャピラリチューブ(膨張弁)と冷媒管により循環接続され、周知の冷却サイクルが形成されている。圧縮機22と凝縮器と凝縮器ファン24と冷却器19と収納室冷却ファン20とは、収納室15内を冷却する冷却装置27とされる。
冷却運転は、圧縮機22と凝縮器ファン24と収納室冷却ファン20とが駆動されることで行われ、図3の矢線に示すように、収納室15の空気が冷却ユニット18内に吸引されて冷却器19を通過する間に冷気が生成され、冷却ユニット18の背面側に吹き出された冷気が、冷却ユニット18の手前側と奥側の側面に分かれて回り込んだのち、収納室15に送り込まれるといった循環流を生じ、トレイ40に入れられた食品が冷却されるようになっている。
冷却運転中は、冷却ユニット18の奥面に設けられた庫内サーミスタ25(「温度検知手段」の一例)によって収納室15内の温度である庫内温度Tが検知され、予め収納室15の目標温度として設定された設定温度TA又は後述する粗熱取り温度TBと、庫内温度Tとの比較において圧縮機22の動作が制御される。冷却庫10の基本的な使用態様は、加熱調理後の高温の食品をトレイ40に入れて収納室15に収容したのち、収納室15に冷気を循環させることで冷却運転が実行され、例えば芯温センサ39(図2)によって食品が所定温度まで冷却されたことが検知されると冷却運転が停止され、庫内温度Tを設定温度TAに維持するための保冷運転に切り替わる。そののち適当なときに、断熱扉14を開いてトレイ40が庫外に出され、トレイ40が出されたら断熱扉14を閉じて次の冷却運転が開始されるまで待機する。
冷却庫本体12の前面の上部には、操作パネル28が装備されている。操作パネル28には、図4に示すように、ユーザが操作可能な操作部29(「粗熱温度設定手段,時間設定手段、閾値設定手段」の一例)と、温度や設定に関する情報等を表示する表示部34とが設けられている。操作部29は、各種のモードの切り替えを行う切替ボタン30(「選択手段」の一例)と、設定等を行うための設定ボタン31と、表示部34に表示された設定等に関する数値を変える変更ボタン32と、後述する粗熱取り制御を開始するスタートスイッチ33(「開始手段」の一例)とを備えている。
切替ボタン30は、食品の粗熱を取るための冷却を行う粗熱取り制御、タイマー制御、芯温制御の切替を行う。設定モードでは、設定ボタン31や変更ボタン32の操作により、ノーマルモード(「第2粗熱取りモード」の一例)とハイモード(「第1粗熱取りモード」の一例)の切替や収納室15内の目標温度である設定温度TAや粗熱取り温度TBの設定や、第1粗熱取り制御の際における粗熱取り温度TBでの冷却を維持する温度維持動作を行う時間である温度維持時間T1(所定時間)の設定等が可能となっている。ハイモードでは、粗熱取り制御の際には、粗熱取りの速度が早い第1粗熱取り制御が行われ、ノーマルモードでは、第1粗熱取り制御よりも粗熱取りの速度が遅い第2粗熱取り制御が行われる。
設定温度TAと粗熱取り温度TBの設定の際には、設定温度TAと粗熱取り温度TBの差は、一定(例えば15K(ケルビン))に保って設定可能とされている。また、粗熱取り温度TBの設定可能な値には、下限値(例えば−30℃)が設けられている。もし粗熱取り温度TBの下限値より低い値を選択して設定ボタン31を押して確定しようとしても、制御部35によって粗熱取り温度TBの設定値は、粗熱取り温度TBの下限値に設定される。本実施形態では、設定温度TAの初期値は3℃、粗熱取り温度TBの初期値は、−12℃、温度維持時間T1の初期値は、15分とされているが、これらの値は操作部29を操作することで変更可能である。スタートスイッチ33は、ユーザの操作によって任意のタイミングで粗熱取り制御を開始するためのものである。このスタートスイッチ33は、冷却庫10の電源オンから2回目以降の開始操作は無効化されており、2回目以降のスタートスイッチ33の開始操作が行われても粗熱取り制御は行われない。
なお、本実施形態の冷却庫10は、設定温度TAよりも低い粗熱取り温度TBまで冷却する必要があるため、通常の設定温度TAまでの冷却が可能な冷却庫10よりも冷却能力が高い(出力(W)が大きい)冷却庫10が用いられている。なお、粗熱取り温度TBは、冷却装置27が冷却可能な温度の限界値であるサチレート温度TS以上(サチレート温度TSと同じかそれ以上)の値とされる。表示部34は、各種のモードの表示、庫内温度Tの測定値、庫内温度Tの設定温度TA、タイマ37を設定する場合の時間等が表示される。本実施形態では、粗熱取り制御の際に庫内温度Tが設定温度TAよりも低くなると、表示部34には実際の庫内温度Tは表示されず、設定温度TAが表示される。
冷却庫10には、マイクロコンピュータ等を備えて、所定のプログラムを実行する制御部35(「制御手段」の一例)が設けられ、機械室11内に装備された電装箱(図示せず)に格納されている。制御部35は、図5に示すように、記憶部36とタイマ37とを備えている。記憶部36には、設定温度TA、粗熱取り温度TB、温度維持時間T1等が記憶されている。制御部35の入力側には、操作部29と、庫内サーミスタ25と、冷却庫10の外壁等に設けられて冷却庫10の周囲の温度を検知する周囲温度サーミスタ26と、扉センサ38とが接続されている。制御部35の出力側には、圧縮機22と、凝縮器ファン24と、収納室冷却ファン20と、表示部34とが接続されている。
冷却庫10の制御について説明する。
図6に示すように、制御部35は、電源がオンされるとスタートスイッチ33のカウントNを初期化し(S11)、設定温度TAを目標温度として冷却装置27を動作させる(S12)。調理された食品が収納室15に収納されて断熱扉14が閉じられ、一回目のスタートスイッチ33が操作されると(S13で「YES」)、カウントNが1加算される(S14)。スタートスイッチ33の操作が2回目以上であるとカウントNが2以上となり(S15で「NO」)、設定温度TAを目標温度として冷却装置27を動作させる(S12)。即ち、2回目以上スタートスイッチ33の操作が無効化される(無効化手段)。
一方、スタートスイッチ33の操作が1回目であるとカウントNが1となり(S15で「YES」)、設定されているモードがハイモードであるか否かが判断される(S16)。制御部35は、設定されているモードがハイモードである場合には(S16で「YES」)、第1粗熱取り制御を行い(S17)、設定されているモードがノーマルモードである場合には(S16で「NO」)、第2粗熱取り制御を行う(S17)。
(第2粗熱取り制御)
第2粗熱取り制御では、図7,図8に示すように、制御部35は、粗熱取り温度TBを庫内温度Tの目標温度として冷却装置27を動作させる(S21)。庫内サーミスタ25が検知した庫内温度Tが粗熱取り温度TB以下(又は粗熱取り温度TBに対する所定の範囲内)となると(S22で「YES」)、設定温度TAを目標温度として冷却装置27を動作させる(S12)。これにより、設定温度TAのみを目標温度として冷却装置27を動作させる場合よりも食品の温度TF1を早期に下げることができるため、粗熱取りの時間を短くすることができる。
(第1粗熱取り制御)
第1粗熱取り制御では、図9,図10に示すように、制御部35は、粗熱取り温度TBを目標温度として冷却装置27を動作させる(S31)。庫内サーミスタ25が検知した庫内温度Tが粗熱取り温度TB以下(又は粗熱取り温度TBに対する所定の範囲内)となると(S32で「YES」)、タイマ37のカウントをスタートするとともに(S33)、粗熱取り温度TBを維持するように粗熱取り温度TBを目標温度として冷却装置27を記憶部36に記憶されている温度維持時間T1だけ動作させる温度維持動作を行わせる。タイマ37がカウントした時間が温度維持時間T1となると(S34で「YES」)、設定温度TAを目標温度として冷却装置27を動作させる(S12)。このように、第1粗熱取り制御によれば、温度維持動作が温度維持時間T1行われることで、温度維持動作を行わない場合の食品の温度TF3よりも食品の温度TF2を早期に下げることができるため、粗熱取りの時間を短くすることができる。
実施形態1によれば、以下の作用、効果を奏する。
冷却庫10は、食品を収納する収納室15と、収納室15内を冷却する冷却装置27と、収納室15内の温度を検知する庫内サーミスタ25(温度検知手段)と、収納室15内の温度が設定されている設定温度TAとなるように冷却装置27の動作を制御する制御部35(制御手段)と、を備える冷却庫10であって、制御部35は、収納室15内の温度が設定温度TAよりも低い粗熱取り温度TBとなるように冷却装置27を動作させた後に、収納室15内の温度が粗熱取り温度TBを維持するように冷却装置27を動作させる温度維持動作を温度維持時間T1(所定時間)行わせ、温度維持動作の後に収納室15内の温度が設定温度TAとなるように冷却装置27を動作させる第1粗熱取り制御を行う。
本実施形態によれば、制御部35は、収納室15内の温度が設定温度TAよりも低い粗熱取り温度TBとなるように冷却装置27の動作を制御するため、設定温度TAのみに合わせて冷却する場合と比較して食品の粗熱取りの速度を速めることができる。また、収納室15内の温度が粗熱取り温度TBとなるように冷却装置27を動作させた後に、収納室15内の温度が粗熱取り温度TBを維持するように冷却装置27を動作させる温度維持動作を所定時間行わせることで、確実に食品の粗熱取りを行うことができる。さらに、制御部35は、温度維持動作の後には、収納室15内の温度が設定温度TAとなるように冷却装置27を動作させるから、粗熱取り温度TBのみに合わせて冷却する場合と比較して収納室15の温度が低くなり過ぎることによる食品の凍結等の不具合を防止することが可能になる。
また、温度維持動作の温度維持時間T1(所定時間)を設定可能な操作部29(時間設定手段)を備える。
温度維持時間T1が固定の場合には、食品の熱負荷の大小によって、食品の粗熱が十分に取れなかったり、食品を冷やし過ぎるおそれがあるが、本構成によれば、食品の熱負荷の大小に応じた適切な粗熱取りを行うことができる。
さらに、制御部35が第1粗熱取り制御を行う第1粗熱取りモードと、制御部35が粗熱取り温度TBとなるように冷却装置27を動作させた後に温度維持動作を行わずに収納室15内の温度が設定温度TAとなるように冷却装置27を動作させる第2粗熱取り制御を行う第2粗熱取りモードと、と含む複数のモードからいずれかのモードを選択可能な切替ボタン30(選択手段)を備える。
このようにすれば、ユーザが食材の冷却に適した冷却方法を行うモードを選択することが可能になる。
また、粗熱取り温度TBを設定可能な操作部29(粗熱温度設定手段)を備える。
食品の粗熱取りを行う場合、食品の種類によって適切な粗熱取り温度TBが異なる。また、更に冷却速度を速めるために粗熱取り温度TBを低くしたり、食材を保護するために粗熱取り温度TBを高くして冷却速度を遅くしたい場合がある。本構成によれば、食品に応じて適切な冷却速度に調整することが可能になる。
さらに、操作部29は、粗熱取り温度TBの設定可能な値に下限値が設けられている。
このようにすれば、粗熱取り温度TBを過度に低温に設定することによる食材の過度の冷却を防止することができる。
また、ユーザが粗熱取り制御の開始操作を行うスタートスイッチ33(開始手段)と、スタートスイッチ33の2回目以降の開始操作を無効化する制御部35(無効化手段)とを備えている。
このようにすれば、複数回の粗熱取り制御が行われることによる食品の過度の冷却を防止することが可能になる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図11ないし図13を参照して説明する。実施形態2では、実施形態1とは断熱扉14の開閉を行った場合の制御が異なるものである。他の構成は実施形態1と同一であるため同一の構成については説明を省略する。
図12に示すように、粗熱取り制御は、扉センサ38(「開閉検知手段」の一例)が断熱扉14の開閉を検知し、かつ、庫内サーミスタ25(温度検知手段)が検知した温度が設定されている粗熱閾値TC(例えば15℃)を超えているときに行われる。粗熱閾値TCは、断熱扉14を開閉したときに粗熱取り制御を行うか否かの閾値である。粗熱閾値TCの初期値は15℃に設定されている。粗熱閾値TCは、例えば電源やスタートスイッチ33のオン時等に、制御部35により、周囲温度サーミスタ26(「周囲温度検知手段」の一例)が検知した周囲温度の約半分の値に自動で設定されるが、操作部29(「閾値設定手段」の一例)を操作することで、図13に示すように、ユーザが粗熱閾値TCを任意の値に設定することも可能である。操作部29で粗熱閾値TCを変更すれば、庫内温度Tの上昇が少ない場合であっても、粗熱取り制御を行うことができる。なお、粗熱閾値TCの下限は、10℃である。記憶部36には、設定された粗熱閾値TCが記憶される。本実施形態では、粗熱取りが可能な上限温度TB1に対して2K低い温度が粗熱取り温度TBとして設定されている。
冷却庫10の制御について説明する。
図11に示すように、ノーマルモードにおける第2粗熱取り制御では、制御部35は、設定温度TAを目標温度として冷却装置27を動作させている(S41)。
ここで、調理された食品が収納室15に収納されて断熱扉14が閉じられると、扉センサ38からの開閉検知信号が制御部35に与えられる。また、庫内サーミスタ25からは、制御部35に温度信号が与えられている。制御部35は、開閉検知信号及び温度信号により断熱扉14の開閉が行われ、かつ、庫内温度Tが記憶部36に記憶されている粗熱閾値TC以上である場合には(S42で「YES」,S43で「YES」)、第2粗熱取り制御を行う(S44)。本実施形態では庫内温度Tが粗熱閾値TC以上である時間をタイマ37でカウントしており、S43では庫内温度Tが粗熱閾値TC以上である時間が予め設定されている所定時間(例えば2秒)以上である場合にS44に進む。なお、S43における断熱扉14の開閉の検知は、断熱扉14の開閉から所定時間内に庫内温度Tが粗熱閾値TC以上となった場合S44に進むようにしてもよい。
このようにすれば、断熱扉14が開閉され、食品が収納室15に収納された可能性が高いときに第2粗熱取り制御を行って食品の粗熱を取ることが可能になる。
なお、ノーマルモードの第2粗熱取り制御と同様に、ハイモードの第1粗熱取り制御についても扉センサ38が断熱扉14の開閉を検知し、かつ、温度検知手段が検知した温度が設定されている粗熱閾値TCを超えているときに第1粗熱取り制御が行われているが、第1粗熱取り制御についての説明は省略する。
なお、本実施形態では、断熱扉14の開閉が行われ、かつ、庫内温度Tが粗熱閾値TC以上である場合に粗熱取り制御を行ったが、これに限られず、他の実施形態として、断熱扉14の開閉及び粗熱閾値TC以上のいずれかの条件を満たす場合に粗熱取り制御を行うようにしてもよい。
実施形態2によれば、以下の作用、効果を奏する。
冷却庫は、収納室15を開閉する断熱扉14と、断熱扉14の開閉を検知する扉センサ38(開閉検知手段)と、を備え、制御部35(制御手段)は、扉センサ38が断熱扉14の開閉を検知したときに粗熱取り制御を行う。
本実施形態によれば、食品の入れ替えの際に断熱扉14を開閉すると粗熱取り制御が行われるため、ユーザが個別に粗熱取り制御を行うための操作をする場合と比較して食品の入れ替えがあった際にユーザが操作し忘れることにより粗熱取り制御が行われないことを防止することができる。
また、扉センサ38が断熱扉14の開閉を検知したときに行われる粗熱取り制御は、庫内サーミスタ25(温度検知手段)が検知した温度が設定されている粗熱閾値TCを超えているときに行われるため、食品が投入された可能性が高いときに粗熱取り制御を行うことができる。
さらに、粗熱閾値TCを設定可能な操作部29(閾値設定手段)を備えるため、食品の種類等に応じた粗熱閾値TCを設定することができる。また、周囲温度を検知する周囲温度サーミスタ26(周囲温度検知手段)を備え、粗熱閾値TCは、周囲温度の値の約半分に設定されているため、粗熱閾値TCを周囲温度に応じた適切な値に設定することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)粗熱取り温度TB,粗熱閾値TC,温度維持時間T1等の設定値は、上記実施形態の値に限らず、食品等の負荷の大きさ(食品の種類、温度、量等)等に応じて、種々の値に変更することが可能である。
10:冷却庫,14:断熱扉,15:収納室,19:冷却器,20:収納室冷却ファン,22:圧縮機,24:凝縮器ファン,25:庫内サーミスタ(温度検知手段),26:周囲温度サーミスタ(周囲温度検知手段),27:冷却装置,28:操作パネル,29:操作部(粗熱温度設定手段,時間設定手段、閾値設定手段),30:切替ボタン,31:設定ボタン,32:変更ボタン,33:スタートスイッチ(開始手段),34:表示部,35:制御部(制御手段,無効化手段),36:記憶部,37:タイマ,38:扉センサ(開閉検知手段),TA:設定温度,TB:粗熱取り温度,TC:粗熱閾値,T:庫内温度

Claims (10)

  1. 食品を収納する収納室と、
    前記収納室内を冷却する冷却装置と、
    前記収納室内の温度を検知する温度検知手段と、
    前記収納室内の温度が設定されている設定温度となるように前記冷却装置の動作を制御する制御手段と、を備える冷却庫であって、
    前記制御手段は、前記収納室内の温度が前記設定温度よりも低い粗熱取り温度となるように前記冷却装置を動作させた後に、前記収納室内の温度が前記粗熱取り温度を維持するように前記冷却装置を動作させる温度維持動作を所定時間行わせ、前記温度維持動作の後に前記収納室内の温度が前記設定温度となるように前記冷却装置を動作させる第1粗熱取り制御を行う冷却庫。
  2. 前記温度維持動作の前記所定時間を設定可能な時間設定手段を備える請求項1に記載の冷却庫。
  3. 前記制御手段が前記第1粗熱取り制御を行う第1粗熱取りモードと、
    前記制御手段が前記粗熱取り温度となるように前記冷却装置を動作させた後に前記温度維持動作を行わずに前記収納室内の温度が前記設定温度となるように前記冷却装置を動作させる第2粗熱取り制御を行う第2粗熱取りモードと、と含む複数のモードからいずれかのモードを選択可能な選択手段を備える請求項1又は請求項2に記載の冷却庫。
  4. 前記粗熱取り温度を設定可能な粗熱温度設定手段を備える請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の冷却庫。
  5. 前記粗熱温度設定手段は、前記粗熱取り温度の設定可能な値に下限値が設けられている請求項4に記載の冷却庫。
  6. 前記収納室を開閉する断熱扉と、前記断熱扉の開閉を検知する開閉検知手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記開閉検知手段が前記断熱扉の開閉を検知したときに前記粗熱取り制御を行う請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の冷却庫。
  7. 前記開閉検知手段が前記断熱扉の開閉を検知したときに行われる前記粗熱取り制御は、前記温度検知手段が検知した温度が設定されている粗熱閾値を超えているときに行われる請求項6に記載の冷却庫。
  8. 前記粗熱閾値を設定可能な閾値設定手段を備える請求項7に記載の冷却庫。
  9. 周囲温度を検知する周囲温度検知手段を備え、
    前記粗熱閾値は、前記周囲温度の値の約半分に設定されている請求項7又は請求項8に記載の冷却庫。
  10. ユーザが前記粗熱取り制御の開始操作を行う開始手段と、前記開始手段の2回目以降の開始操作を無効化する無効化手段とを備えている請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の冷却庫。
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