JP2015081668A - ソレノイドバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】スリーブへのスプール挿入の容易化と異物の噛み込み防止の両立を可能とするソレノイドバルブを提供する。【解決手段】スプール12の先端部12aに、先端部12aに向けて先細の形状であって第1角度αにより形成された第1テーパ部12a1と、第1テーパ部12a1に連続して形成され且つ第1角度αよりも大きな第2角度βにより形成された第2テーパ部12a2とを備える。これにより、スプール12のスリーブ13への挿入と、第2テーパ部12a2におけるスリーブ13への挿入も円滑に行うことができる。さらに、スリーブ13内をスプール12が摺動する際にはスプール12がスリーブ13の内周面に接する側へと異物が入り込むことを抑制でき、スプール12とスリーブ13との間における異物の噛み込みを防止できる。【選択図】図2

Description

本発明は、ソレノイドバルブに関するものである。
従来のソレノイドバルブとしては、流体通路を有するスリーブ内にスプールを挿入してその軸方向に摺動可能に収容し、ソレノイド機構にてスプールを駆動することにより、バルブ作動を行うものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005-106156号公報
この様なソレノイドバルブを自動組付する場合、スプールの先端部に先細の一段のテーパ部を形成することにより調芯機能を付与し、先端部側からスプールをスリーブの開口端に挿入することにより、スリーブへのスプールの挿入の容易化を図ることができる。しかしながら、スプールの先端部に所定の角度にて形成された一段のテーパ部によれば調芯機能を発揮することができるものの、スリーブ内をスプールが摺動する際にはスプールがスリーブの内周面に接する側へと異物が入り込むことを抑制できず、スリーブの内周面とスプールとの間で異物の噛み込みが生じる要因となっていた。
また、近年、Oリング等のシール部材を使用することなく、スプールにおける外部からの水侵入防止や内部からの流体漏れ防止を達成するために、スリーブの開口端に対してヨークを液密的に圧入して固定されている。しかし、この様な圧入固定を行うためにスリーブの開口端の形状に所謂ピン角の面取を行う場合、スリーブへのスプール挿入がしづらくなり、より優れた調芯が求められる。
そこで、本発明は、スリーブへのスプール挿入の容易化と異物の噛み込み防止の両立を可能とするソレノイドバルブを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係るソレノイドバルブは、開口端を有するスリーブと、前記スリーブの前記開口端に先端部側から挿入されて組付けられ、前記スリーブの軸方向に摺動変位可能となるように前記スリーブに収容されるとともに、ソレノイド機構により駆動されることにより作動流体の流通を調整するスプールとを有し、前記スプールの先端部は、前記先端部に向けて先細の形状であって第1角度により形成された第1テーパ部と、前記第1テーパ部に連続して形成され且つ前記第1角度よりも大きな第2角度により形成された第2テーパ部と、を備えることを要旨とする。
これによれば、スリーブへのスプールの挿入は調芯機能を有する第1テーパ部により容易に行うことができ、第2テーパ部は第1テーパ部に連続して形成されていることから、第1テーパ部の挿入に続いて、第2テーパ部についてもスリーブへと円滑に挿入することができる。さらに、第2テーパ部の第2角度は第1テーパ部の第1角度よりも大きな角度であるため、スリーブ内をスプールが摺動する際にはスプールがスリーブの内周面に接する側へと異物が入り込むことを抑制でき、スプールとスリーブとの間における異物の噛み込みを防止できる。
請求項2に係るソレノイドバルブは、請求項1において、前記第2角度は、40度〜50度の間の任意の角度であることを要旨とする。
これによれば、スプールとスリーブとの間における異物の入り込みをより良好に抑制できる。このため、異物の噛み込みをより良好に防止でき、スリーブへのスプール挿入の容易化と異物の噛み込み防止の両立性を高めることができる。
請求項3に係るソレノイドバルブは、請求項1、2のいずれか一項において、前記第1テーパ部及び前記第2テーパ部の境界部と、前記スリーブの内周面と、の間の径方向距離を、噛み込み防止対象とする異物の外形サイズの最大サイズよりも大きく構成したことを要旨とする。
これによれば、異物が進入する場合には、第1テーパ部とスリーブの内周面の間に異物が挟まることなく、第1テーパ部及び第2テーパ部の境界部を越えて第2テーパ部まで異物が進入するため、異物の入り込みを第2テーパ部により抑制させることができ、異物の噛み込みをより良好に防止できる。このため、スリーブへのスプール挿入の容易化と異物の噛み込み防止の両立性を高めることができる。
請求項4に係るソレノイドバルブは、請求項3において、前記最大サイズより大きな外形サイズを有する異物は、前記ソレノイドバルブ内部へ作動流体を流通させる作動流体通路に設けられるフィルタにより、前記ソレノイドバルブ内部への流入を防止されることを要旨とする。
これによれば、噛み込み防止対象とする異物の外形サイズの最大サイズよりも大きなサイズの異物については、ソレノイドバルブ内部への侵入が確実に防止されるため、異物の噛み込みをより良好に防止できる。このため、スリーブへのスプール挿入の容易化と異物の噛み込み防止の両立性を高めることができる。
請求項5に係るソレノイドバルブは、請求項4において、作動流体供給源からの前記作動流体を前記ソレノイドバルブ内部に供給する供給ポートを有し、前記フィルタは、前記供給ポートに設けたことを要旨とする。
これによれば、フィルタをソレノイドバルブの供給ポートに装着できるので、フィルタ装着用の部材を特別に設ける必要がなく、構成が簡素となる。
請求項6に係るソレノイドバルブは、請求項1乃至5のいずれか一項において、前記スリーブはアルミニウム製であり、前記開口端は先鋭に形成されることを要旨とする。
これによれば、スリーブはアルミニウム製であり、開口端は先鋭に形成される所謂ピン角であるため、スリーブの開口端に対してヨークを液密的に圧入して固定することができ、Oリング等のシール部材を設けることなく外部からの水浸入、内部からの油洩れを防止できるようになる。
本発明の実施の形態であるソレノイドバルブの横断面図である。 本発明の実施の形態であるスプールのスリーブへの挿入状況を示す拡大図である。 本発明の実施の形態であるスリーブへのフロントヨークの圧入状況を示す拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
ソレノイドバルブ10は、図1に示す如く、ソレノイド機構11と、ソレノイド機構11によって駆動されるスプール12と、スプール12をその軸方向に摺動可能に収容する略円筒状のスリーブ13を備えて構成されている。スリーブ13は、例えばアルミニウム製である。
ソレノイドバルブ10は、例えば、エンジンのシリンダブロック14に形成された油圧経路P0に挿入される。作動流体供給源Pは、作動流体としての油圧をシリンダブロック14に供給する。具体的には、作動流体供給源Pは、作動流体通路を形成する油圧経路P1を通じて、油圧をソレノイドバルブ10の供給ポート15に供給する。油圧は、供給ポート15を介して、ソレノイドバルブ10内部へ供給される。即ち、供給ポート15は、作動流体供給源Pからの作動流体をソレノイドバルブ10内部に供給するための、作動流体通路の一部を形成する。さらに、ソレノイドバルブ10は、シリンダブロック14に形成された油圧経路P2、P3を通じて、作動機器としての弁開閉時期制御装置VVTへ油圧を供給する。また、ソレノイドバルブ10は、油圧経路DRを通じて、オイルパンQに油圧を排出する。
ソレノイド機構11は、略円筒状のフロントヨーク17と、リヤヨーク18と、円筒状のボビンサブアッセンブリー19と、可動コア20と、ケース21と、外部回路接続用のコネクタ22等を備えて構成される。フロントヨーク17は、例えば、磁性材料としての鉄製である。ボビンサブアッセンブリー19は、フロントヨーク17及びリヤヨーク18の周りに樹脂がインサート成形され、インサート成形された樹脂の外周にコイルが巻線されて構成される。ケース21は、ケース左端21aを介してフロントヨーク17の外周部に圧入される。これにより、外部からソレノイド機構11への水の浸入や、ソレノイド機構11の内部からの油の洩れを防止する。
ソレノイド機構11は、フロントヨーク17の突出部17aに対してスリーブ13の右端側の開口端13aを圧入して外挿し、スリーブ13の開口端13aの端面13a1と、フロントヨーク17の縮径端面17a1とを当接させる。このため、ソレノイド機構11は、外部からの水浸入や内部からの油洩れを防止している。
図3を参照して、クリンチカシメの詳細を説明する。図3は、図1のB部の拡大図である。図3に示すように、スリーブ13の開口端13aの開口部13cの面取は、所謂ピン角の面取がされている。所謂ピン角とは、C0.1以下となる非常に小さな面取により角を取られ、ほぼ直角形状に形成されることである。
一方、フロントヨーク17の突出部17aの外周側には、段差部17bが形成されている。段差部17bは、フロントヨーク17の突出部17aの外周面から離間する方向に突出している。段差部17bの外周面は、スリーブ13の開口部13cの内周面に対して、スリーブ13の外径方向に向かってより突出している。そして、段差部17bの手前側(図3において段差部17bから見て左側)には、環状溝17Cが形成されている。環状溝17Cは、突出部17aの外径よりも内径側に窪んだ溝であり、フロントヨーク17の突出部17aの外周に亘って形成されている。なお、フロントヨーク17には、逃がし部17dが形成されている。
スリーブ13の右端側の開口端13aをフロントヨーク17の突出部17aに圧入して外挿すると、スリーブ13の開口部13cがフロントヨーク17の段差部17bに当たることにより、開口部13cが塑性変形を開始する。そして、図3に示す如く、スリーブ13の端面13a1がフロントヨーク17の縮径端面17a1に当接するとともに、開口部13cが環状溝17Cに強固に嵌り込む。これにより、スリーブ13の開口端13aに対してフロントヨーク17を液密的に圧入して固定することができる。このため、Oリング等のシール部材を設けることなく、外部からの水浸入や内部からの油洩れを防止できる。なお、図3は、スリーブ13の開口部13cが塑性変形した後の状態を示し、部位13c1は、スリーブ13の開口部13cが塑性変形することにより形成される。
この様に、フロントヨーク17の段差部17bの作用により塑性変形を行なうためには、スリーブ13の開口端13aの開口部13cの面取が先鋭に形成されることが好ましく、例えばC0.1以下、所謂ピン角の面取とすることが好ましい。また、開口部13cのこのような塑性変形を可能とするため、スリーブ13はアルミニウム製とすることが好ましい。
スプール12は、スリーブ13内において軸方向に摺動可能に収容されている。スプール12の内部には、ドレンポートDRと連通した貫通油路23が形成されている。さらに、スプール12には、スプール12の外周部と貫通油路23とを連通するように、ラジアル油路23a、23bが形成されている。スプール12の外周面には、スプール溝24が形成されている。
供給ポート15には、フィルタ25が装着されている。フィルタ25は、所定の目開きを有し、作動流体供給源Pからの作動流体に含まれる異物が、供給ポート15からソレノイドバルブ10内部へ流入するのを防止する。フィルタ25は、その目開きのサイズよりも外形サイズが大きな異物について、ソレノイドバルブ10内部への異物の流入を防止する。なお、フィルタ25が配置される位置はこれに限定されず、油圧経路P2、P3に設けるものとしてもよいし、ソレノイドバルブ10内部へ作動流体を流通させる作動流体通路の他の位置に設けるものとしてもよい。
スプリング26は、一端がスリーブ13の縮径段差部13bに係止され、他端がスプール12の先端部12aの内周側に形成された係止部12bに係止されている。この構成により、スプリング26は、ソレノイド機構11による付勢に抗して、スプール12の挿入方向とは逆の方向(図1において右方向)に、スプール12を付勢する。
次に本実施形態のソレノイドバルブ10の作動について説明する。
ソレノイドバルブ10は、ソレノイド機構11へ通電することによりスプール12を変位させ、これにより、作動流体の流通をスプール12により調整する。
ソレノイド機構11が非通電状態にある場合、ソレノイドバルブ10のスプール12は、スプリング26の付勢により、図1に示す位置にある。この場合、作動流体供給源Pからの油圧が供給ポート15を介してソレノイドバルブ10内部に供給される。そして、ソレノイドバルブ10内部に供給された油圧は、スプール溝24及び油圧経路P2を介して、弁開閉時期制御装置VVTの一方の作動室(図示略)へ供給される。また、弁開閉時期制御装置VVTの他方の作動室(図示略)から環流される油圧が、油圧経路P3、ラジアル油路23a、貫通油路23,及びドレンポートDRを介して、オイルパンQに排出される。
電源(図示略)によりソレノイド機構11が通電された場合、可動コア20が、スプール12の挿入方向(図1において左方向)に電磁作用により変位する。可動コア20の変位に応じて、スプール12も、スプリング26の付勢力に抗して、スプール12の挿入方向(図1において左方向)へ変位する。プランジャ20が、プランジャ20とフロントヨーク17との間に設けられたスペーサを介してフロントヨーク17に当接することにより、挿入方向(図1において左方向)へ変位するスプール12の相対的な移動が停止される。スプール12が停止した状態において、スプール12は、油圧経路P2との連通を遮断する。この場合、作動流体供給源Pからの油圧が供給ポート15を介してソレノイドバルブ10内部に供給される。そして、スプール溝24と油圧経路P3とが連通することにより、ソレノイドバルブ10内部に供給された油圧が、弁開閉時期制御装置VVTの他方の作動室へ供給される。また、弁開閉時期制御装置VVTの一方の作動室から環流される油圧が、油圧経路P2、ラジアル油路23b、貫通油路23、及びドレンポートDRを介して、オイルパンQに排出される。
本発明の実施の形態であるソレノイドバルブ10は、ON−OFF制御タイプ、デューティー制御タイプ、及びリニア制御タイプのいずれのタイプに対しても適用できる。
次に、図1乃至図3を参照して、ソレノイドバルブ10を自動組付する際における、スプール12のスリーブ13への挿入状況を説明する。
スプール12をスリーブ13へ挿入する前には、スリーブ13は、フロントヨーク17に外装される前の状態にある。即ち、スリーブ13の開口端13aの開口部12は、C0.1以下、所謂ピン角の面取がされた状態にある。
図2を参照して、スプール12の先端部12aの構成を説明する。図2は、図1のA部の拡大図である。図2に示すように、スプール12の先端部12aは、先端部12aとは逆の方向(図2において右方向)に向けて、第1テーパ部12a1と、第1テーパ部12a1に連続して形成される第2テーパ部12a2とを有する。第1テーパ部12a1は、先端部12aに向かって先細の形状を有している。第1テーパ部12a1は、第1角度αにより形成されている。また、第1テーパ部12a1は、所定の調芯機能を発揮可能である。第2テーパ部12a2は、第1角度αよりも大きな第2角度βにより形成されている。
なお、第1角度αは、スプール12の軸線と平行な線をX‐Xとした場合に、線X‐Xに対する第1テーパ部12a1の表面の角度を表わす。第2角度βは、線X‐Xに対する第2テーパ部12a2の表面の角度を表わす。第1角度αは、例えば10度から15度の間の任意の角度とすることができる。また、第2角度βは、例えば40度から50度の間の任意の角度とすることができる。
スリーブ13へのスプール12の挿入は、スリーブ13の開口部13c内へ、スプール12をその先端部12a側から挿入することにより行われる。
スプール12の挿入時には、スプール12の先端部12aに形成された第1テーパ部12a1が調芯機能を発揮するために、第1テーパ部12a1を容易に挿入することができる。また、第2テーパ部12a2が第1テーパ部12a1に連続して形成されているため、第1テーパ部12a1の挿入に続いて、第2テーパ部12a2についてもスリーブ13へと円滑に挿入することができる。
さらに、第2テーパ部12a2の第2角度βは第1テーパ部12a1の第1角度αよりも角度が大きいため、第1テーパ部12a1に比べて、スリーブ13内をスプール12が摺動する際には、スプール12がスリーブ13の内周面に接する側へと異物が入り込むことを抑制できる。従って、スプール12は、第2テーパ部12a2により異物を保持あるいは排出しながら変位することになるため、異物の噛み込みを防止できる。
なお、第2テーパ部12a2の第2角度βの角度を、40度から50度の間の角度に形成した場合、第2テーパ部12a2は、この角度自体においても調芯機能を発揮できる。
なお、スプール12の摺動域において、スプール12の外周面12cと、スリーブ13の内周面13dと、の径方向隙間Gは、異物サイズよりも小さい。この様に、径方向隙間Gは、通常の異物のサイズに比べて非常に狭く設定されている。このため、スプール12の先端部12a側(即ち、第2テーパ部12a2側)から異物がこの径方向隙間Gに入り込むことはなく、径方向隙間Gにおける異物の噛み込みが防止されている。
図2に示す如く、第1テーパ部12a1及び第2テーパ部12a2の境界部Mと、スリーブ13の内周面13dとの径方向距離Lが、噛み込み防止対象とする異物の外形サイズの最大サイズよりも大きく設定されている。噛み込み防止対象とする異物の外形サイズの最大サイズを例えば直径200μmとする場合、径方向距離Lを、300μmに設定する。このため、異物が進入する場合には、第1テーパ部12a1とスリーブ13の内周面の間に異物が挟まることなく、境界部Mを越えて第2テーパ部12a2まで異物が進入するため、異物の入り込みを第2テーパ部12a2により抑制させることができる。このため、異物の噛み込みをより良好に防止できる。
さらに、供給ポート15に装着したフィルタ25の目開きのサイズを例えば200μmに設定することにより、直径200μm以下の異物を噛み込み防止対象とすることができる。これにより、直径200μmを越える大きさの異物は、フィルタ25により捕集されるため、スリーブ13の内部には流入しない。これによれば、噛み込み防止対象とする異物の外形サイズの最大サイズよりも大きなサイズの異物については、ソレノイドバルブ10内部への侵入が確実に防止されるため、異物の噛み込みをより良好に防止できる。
なお、第1テーパ部12a1及び第2テーパ部12a2は、それぞれスプール12の軸線を中心とする環状の形状に形成することができる。
また、第1テーパ部12a1及び第2テーパ部12a2の角度は、距離に応じて角度が線形的に変化する角度の他、表面が曲線的に変化する角度とすることもできる。
また、第1テーパ部12a1及び第2テーパ部12a2の表面形状は、平坦面であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、平坦面形状のみならず、微小な凹凸形状を有することもできる。
なお、第2テーパ部12a2の第2角度βを大きくするほど異物の排出性の向上に寄与するが、第2角度βを大きくし過ぎた場合には却って調芯性が低下する。本願出願の発明者は、異物の排出性と調芯性の両立を確認するため、噛み込み防止対象とする異物のサイズを特に限定せずに、通常の使用条件及び製造組付条件においてテストを行った。テストにおいては、第1テーパ部12a1の第1角度αを21度に設定し、第2角度βを種種の値に設定した上で、異物の排出性及び調芯性と、第2角度βとの関係を確認した。
第2角度βを、21度、45度、60度に設定した各値において、異物の排出性を確認した。この結果、21度では異物の噛み込みが生じたが、45度及び60度では異物の噛み込みは生じず、異物の噛み込みが発生する事態を回避可能なことを確認できた。また、第2角度βを、45度、50度、60度に設定した各値において、調芯性を確認した。この結果、第2角度βは、45度及び50度では調芯することができ自動組付に失敗する事態を回避することができたが、60度では調芯ができずに自動組付を行えない事態が発生した。
従って、この様なテスト結果によれば、第2テーパ部12a2の第2角度βを、40度〜50度の間の任意の角度に設定した場合には、異物の噛み込みを確実に回避し、かつ、自動組付に失敗する事態を確実に回避することができる。
なお、使用条件及び製造組付条件が異なる場合には、第2角度βの角度は40度〜50度の間の角度に限定されず、他の角度に設定することもできる。例えば、第2角度βの角度を、35度〜55度の間の任意の角度に設定するものとしても良い。
また、自動組付け設備による自動組付けの精度に関し、上記の製造組付け条件よりも高い組付け精度が期待できる場合には、第2角度βを例えば60度としたときにおいても調芯できる可能性がある。このため、第2角度βの角度は、第1角度αよりも大きな任意の角度であり、且つ、異物の排出性及び調芯性の両立が可能な角度であれば、任意の角度に設定することができる。
上述のように、本発明の実施形態のソレノイドバルブ10によれば、開口端13aを有するスリーブ13と、スリーブ13の開口端13aに先端部12a側から挿入されて組付けられ、スリーブ13の軸方向に摺動変位可能となるようにスリーブ13に収容されるとともに、ソレノイド機構11により駆動されることにより作動流体の流通を調整するスプール12とを有し、スプール12の先端部12aは、先端部12aに向けて先細の形状であって第1角度αにより形成された第1テーパ部12a1と、第1テーパ部12a1に連続して形成され且つ第1角度αよりも大きな第2角度βにより形成された第2テーパ部12a2と、を備える。
これにより、スリーブ13へのスプール12の挿入は調芯機能を発揮する第1テーパ部12a1により容易に行うことができ、第2テーパ部12a2は第1テーパ部12a1に連続して形成されていることから、第1テーパ部12a1の挿入に続いて、第2テーパ部12a2についてもスリーブ13へと円滑に挿入することができる。さらに、第2テーパ部12a2の第2角度βは第1テーパ部12a1の第1角度αよりも大きな角度であるため、スリーブ13内をスプール12が摺動する際にはスプール12がスリーブ13の内周面に接する側へと異物が入り込むことを抑制でき、スプール12とスリーブ13との間における異物の噛み込みを防止できる。
上述のように、本発明の実施形態のソレノイドバルブ10によれば、第2角度βを40度〜50度の間の任意の角度としたので、異物の入り込みをより良好に抑制できる。このため、異物の噛み込みをより良好に防止でき、スリーブ13へのスプール12挿入の容易化と異物の噛み込み防止の両立性を高めることができる。
上述のように、本発明の実施形態のソレノイドバルブ10によれば、第1テーパ部12a1と第2テーパ部12a2の境界部Mと、スリーブ13の内周面13dと、の径方向距離Lを、噛み込み防止対象の異物の外形サイズの最大サイズよりも大きく構成した。このため、異物が進入する場合には、第1テーパ部12a1とスリーブ13の内周面の間に異物が挟まることなく、第1テーパ部12a1及び第2テーパ部12a2の境界部を越えて第2テーパ部12a2まで異物が進入するため、異物の入り込みを第2テーパ部12a2により抑制させることができ、異物の噛み込みをより良好に防止できる。
上述のように、本発明の実施形態のソレノイドバルブ10によれば、噛み込み防止対象とする異物の最大サイズより大きな外形サイズを有する異物は、作動流体供給源Pからソレノイドバルブ10内部へ作動流体を供給する作動流体通路に設けられるフィルタ25により、ソレノイドバルブ10内部への流入を防止される。これにより、噛み込み防止対象とする異物の外形サイズの最大サイズよりも大きなサイズ有する異物については、ソレノイドバルブ10内部への侵入が確実に防止されるため、異物の噛み込みをより良好に防止できる。
上述のように、本発明の実施形態のソレノイドバルブ10によれば、フィルタ25は供給ポート15に設けたので、フィルタ25をソレノイドバルブ10の供給ポート15に装着できるので、フィルタ装着用の部材を特別に設ける必要がなく、構成が簡素となる。
上述のように、本発明の実施形態のソレノイドバルブ10によれば、スリーブ13はアルミニウム製であり、開口端13aは先鋭に形成されるため、スリーブ13の開口端に対してフロントヨーク17を液密的に圧入して固定させることができ、Oリング等のシール部材を設けることなく外部からの水浸入、内部からの油洩れを防止できるようになる。
なお、複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合せることが可能であることは、明らかである。
10・・・ソレノイドバルブ
11・・・ソレノイド機構
12・・・スプール
12a・・・スプールの先端部
12a1・・・第1テーパ部
12a2・・・第2テーパ部
12b・・・スプリングの係止部
13・・・スリーブ
13a・・・スリーブの開口端
13d・・・スリーブの内周面
15・・・供給ポート
25・・・フィルタ
M・・・第1テーパ部と第2テーパ部の境界部
G・・・第1テーパ部と第2テーパ部の境界部とスリーブの内周面との径方向距離
P・・・作動流体供給源
P1・・・油圧経路(作動流体通路)

Claims (6)

  1. 開口端を有するスリーブと、
    前記スリーブの前記開口端に先端部側から挿入されて組付けられ、前記スリーブの軸方向に摺動変位可能となるように前記スリーブに収容されるとともに、ソレノイド機構により駆動されることにより作動流体の流通を調整するスプールとを有し、
    前記スプールの先端部は、前記先端部に向けて先細の形状であって第1角度により形成された第1テーパ部と、前記第1テーパ部に連続して形成され且つ前記第1角度よりも大きな第2角度により形成された第2テーパ部と、を備えるソレノイドバルブ。
  2. 前記第2角度は、40度〜50度の間の任意の角度である請求項1に記載のソレノイドバルブ。
  3. 前記第1テーパ部及び前記第2テーパ部の境界部と、前記スリーブの内周面と、の間の径方向距離を、噛み込み防止対象とする異物の外形サイズの最大サイズよりも大きく構成した請求項1、2のいずれか一項に記載のソレノイドバルブ。
  4. 前記最大サイズより大きな外形サイズを有する異物は、前記ソレノイドバルブ内部へ作動流体を流通させる作動流体通路に設けられるフィルタにより、前記ソレノイドバルブ内部への流入を防止される請求項3に記載のソレノイドバルブ。
  5. 作動流体供給源からの前記作動流体を前記ソレノイドバルブ内部に供給する供給ポートを有し、
    前記フィルタは、前記供給ポートに設けた請求項4に記載のソレノイドバルブ。
  6. 前記スリーブはアルミニウム製であり、前記開口端は先鋭に形成される請求項1乃至5のいずれか一項に記載のソレノイドバルブ。
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