JP2015081647A - 非接触式動力伝達装置 - Google Patents

非接触式動力伝達装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015081647A
JP2015081647A JP2013220138A JP2013220138A JP2015081647A JP 2015081647 A JP2015081647 A JP 2015081647A JP 2013220138 A JP2013220138 A JP 2013220138A JP 2013220138 A JP2013220138 A JP 2013220138A JP 2015081647 A JP2015081647 A JP 2015081647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
plate
rotating
rotating shaft
power transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013220138A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6226693B2 (ja
Inventor
哲夫 久保
Tetsuo Kubo
哲夫 久保
朋文 柴田
Tomofumi Shibata
朋文 柴田
隆 塚原
Takashi Tsukahara
隆 塚原
達太郎 出村
Tatsutaro Demura
達太郎 出村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EMAAJII KK
Original Assignee
EMAAJII KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EMAAJII KK filed Critical EMAAJII KK
Priority to JP2013220138A priority Critical patent/JP6226693B2/ja
Priority to US14/456,273 priority patent/US9531248B2/en
Priority to KR1020140107692A priority patent/KR102217315B1/ko
Priority to EP14189029.3A priority patent/EP2876792A3/en
Publication of JP2015081647A publication Critical patent/JP2015081647A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6226693B2 publication Critical patent/JP6226693B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K49/00Dynamo-electric clutches; Dynamo-electric brakes
    • H02K49/10Dynamo-electric clutches; Dynamo-electric brakes of the permanent-magnet type
    • H02K49/104Magnetic couplings consisting of only two coaxial rotary elements, i.e. the driving element and the driven element
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/50Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members
    • F16D3/64Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members comprising elastic elements arranged between substantially-radial walls of both coupling parts
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/02Additional mass for increasing inertia, e.g. flywheels
    • H02K7/025Additional mass for increasing inertia, e.g. flywheels for power storage

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)

Abstract

【課題】大型の磁石を用いることなく、非接触で動力を伝達する。
【解決手段】第1の回転軸10と連結して回転する第1の円板状部材20と、第1の円板状部材20の面に対して垂直な面を有し、第1の磁石22を保持する第1の板状部材21と、を有する。また、第1の円板状部材20と対向するように設けられた、第2の回転軸30と連結して回転する第2の円板状部材40と、第2の円板状部材40の面に対して垂直な面を有し、第2の磁石42を保持する第2の板状部材41と、を有する。そして、第1の磁石22の第2の磁石42と対向する側の磁極と、第2の磁石42の第1の磁石22と対向する側の磁極とを同極とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気を利用した非接触式動力伝達装置に関する。
従来、電力を回転体(例えばフライホイール)の運動エネルギーに変換して蓄積するとともに、回転体に蓄積されている運動エネルギーを必要な時に電気エネルギーに変換して取り出す電力貯蔵装置が知られている。
この電力貯蔵装置は、例えば特許文献1に示されるように、フライホイールと、該フライホイールに固定される回転軸と、該回転軸に連結される非接触トルク伝達部品とで構成される回転体を、輻射シールド槽及び真空容器を周囲に備えた内槽に配置したものである。上記回転体の回転軸は、超電導体を有する磁気支持装置により非接触で支持されている。
上記のように構成された電力貯蔵装置では、エネルギー保存と断熱のためにフライホイールを高真空環境に置き、かつ超電導体を有する磁気支持装置を回転軸の軸受けとして利用して、該軸受けの摩擦抵抗を最小限に抑えるようにしている。
例えば、非特許文献1には、超伝導コイルと超伝導バルク体を組み合わせた超伝導磁気軸受けをフライホイールに適用し、非接触で大荷重を支持する構造を持つ冷凍機冷却型超電導フライホイールの開発について記載されている。フライホイールに超伝導磁気軸受けを用いた構造では、超電動コイルは冷却機による伝導冷却で臨界温度以下に冷却される。
このようなフライホイールに動力(回転トルク)を伝達する非接触トルク伝達装部品として、例えば特許文献2に開示されたような、非磁性板で形成された真空容器の内部と外部との間で回転軸のトルクを伝達する磁気カップリングクラッチ装置(以下、「磁気クラッチ」と記す)が用いられる。
磁気クラッチは、電動発電機と接続された駆動軸と従動軸との間で動力(回転トルク)を非接触で伝達する非接触式動力伝達装置である。一般に、磁気クラッチは、永久磁性体又はコイル(例えば銅線)を備えた、駆動軸と垂直な平面を持ち該駆動軸と連結した第1のクラッチ部と、この第1のクラッチ部との間に磁力を発生する永久磁性体を備えた、従動軸に垂直な平面を持ち該従動軸と連結した第2のクラッチ部とを備えている。磁気クラッチは、第1のクラッチ部と第2のクラッチ部との間に間隙部を形成するように第1のクラッチ部と第2のクラッチ部とが対向しており、この間隙部に真空容器の非磁性板が介在する。すなわち、真空容器の外側に第1のクラッチ部が配置され、真空容器の内側に第2のクラッチ部が配置されている。
そして、第1のクラッチ部と第2のクラッチ部との間に発生する磁力により第1のクラッチ部と第2のクラッチ部が引き合い、第1のクラッチ部の回転に連動して第2のクラッチ部が回転することにより、駆動側の動力が従動側へ伝達される。
特開2010−239796号公報 特開2010−209963号公報
荒井 有気他,「冷凍機冷却型超電導フライホイール用試験装置の開発」,鉄道総研報告,Vol.25,No.3,pp41−46,Mar.2011
ところで、上述したような磁気クラッチを用いた非接触トルク伝達部品を有する電力貯蔵装置では、フライホイールの重量が数t(例えば2t)であり、このフライホイールを格納した真空容器を含む装置全体の重量は数十tにも及ぶ。そのため、磁気クラッチの第1のクラッチ部と第2のクラッチ部との間に大きな磁束密度を発生させて磁気的な結合を強力にする必要があるが、第1のクラッチ部と第2のクラッチ部に取り付ける永久磁性体が大型化し、磁気クラッチの重量が非常に大きくなる。磁気クラッチの重量が大きくなると、磁気クラッチの取扱いに慎重を期す必要があり、磁気クラッチを電力貯蔵装置に組み付ける際の作業が難しくなる。
上記の状況から、大型の磁石を用いることなく、駆動側から従動側へ非接触で動力を伝達する非接触式動力伝達装置が望まれていた。
本発明の一側面の非接触式動力伝達装置は、駆動側の第1の部材と、従動側の第2の部材から構成される。
第1の部材は、第1の回転軸と連結して回転する第1の円板状部材と、第1の円板状部材の第1の回転軸が連結している面と反対側の面に設けられた、第1の円板状部材の面に対して垂直な面を有する第1の板状部材と、第1の円板状部材の垂直な面に設けられた第1の磁石と、を有する。
第2の部材は、第1の円板状部材と対向するように設けられた、第2の回転軸と連結して回転する第2の円板状部材と、第2の円板状部材の第2の回転軸が連結している面と反対側の面に設けられた、第2の円板状部材の面に対して垂直な面を有する第2の板状部材と、第2の円板状部材の垂直な面に設けられた第2の磁石と、を有する。
そして、第1の磁石の第2の磁石と対向する側の磁極と、第2の磁石の第1の磁石と対向する側の磁極とを同極とする。
上記構成によれば、第1の円板状部材が第1の回転軸を中心に回転して第1の板状部材に設けられた第1の磁石と、第2の板状部材に設けられた第2の磁石とが接近して対向したとき、第1の磁石と前記第2の磁石との間に反発力が生じる。それにより、第2の磁石に、第1の磁石の回転の中心である第1の回転軸を中心とする円の接線方向への力が作用する。したがって、第2の磁石を保持する第2の板状部材が設けられた第2の円板状部材が回転し、第2の円板状部材と連結した第2の回転軸が回転する。
本発明の少なくとも一つの実施の形態によれば、大型の磁石を用いることなく、駆動側から従動側へ非接触で動力を伝達する非接触式動力伝達装置が提供される。
本発明の第1の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置の全体構成を示す概略斜視図である。 図1に示す第2の磁石を保持する第2の板状部材の説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置の側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置のA−A線矢視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置を説明するための概略平面図である。 図5に示す磁石を保持する板状部材の説明図であり、図6Aは第1の板状部材のB−B線矢視図、図6Bは第2の板状部材のC−C線矢視図である。 図5に示す板状部材と環状補強部材の説明図であり、図7Aは第1の板状部材の平面図、図7Bは環状補強部材の平面図である。 図5に示す支持部本体と第1の板状部材の分解図である。 図5に示す第1の板状部材と第2の板状部材の要部の拡大図である。 本発明の第3の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置を説明するための概略平面図である。 図10に示す第1の板状部材の平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置の分解斜視図である。 図12の非接触式動力伝達装置を組み立てた状態の斜視図である。 図12の非接触式動力伝達装置の第1の回転部材の説明図であり、図14Aは第1の回転部材のE−E線の半断面図、図14Bは第1の回転部材のD―D線の半断面図である。 図12の非接触式動力伝達装置の第2の回転部材の説明図であり、図15Aは第2の回転部材のG−G線の半断面図、図15Bは図15Aの第2の回転部材の側面図である。 第1の回転部材及び第2の回転部材の説明図であり、図16Aは第1の回転部材のF−F線矢視図、図16Aは第2の回転部材のH−H線矢視図である。 第1の回転部材に設けられた第1の磁石と、第2の回転部材に設けられた第2の磁石の位置関係を示す説明図である。 本発明の第4の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置の第1の変形例を示す説明図である。 本発明の第4の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置の第2の変形例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において共通の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施の形態>
第1の実施の形態では、非接触式動力伝達装置として磁気クラッチを適用した例を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置3の全体構成を示す概略斜視図である。
非接触式動力伝達装置3は、駆動側の第1の部材1と、従動側の第2の部材2から構成されている。第1の部材1は、第1の回転軸10と、第1の円板状部材20(第1の回転部材の一例)と、4個の第1の板状部材21A〜21Dと、第1の板状部材21A〜21Dの各々に設けられた第1の磁石22を備えている。
第1の回転軸10の一方の端部は、図示しない電動機又は電動発電機の回転軸と直接又は継手により接続しており、第1の回転軸10の他方の端部は、第1の円板状部材20の中央部に固定されている。継手には、例えば、電動機又は電動発電機と第1の部材1との間で動力を伝達する軸継手などが適用される。電動発電機は、電動機と発電機とが可逆であり兼用される装置である。例えば従動側の第2の部材2にフライホイールが連結している場合には、電動発電機は、電気エネルギーによって電動機を回転させてフライホイールを回転させるとともに、このフライホイールの運動エネルギーによって発電機を回転させて電力を発生する。
第1の円板状部材20は、円形の板状であり、第1の回転軸10の他方の端部と連結しており、第1の回転軸10の回転に伴い第1の円板状部材20が回転する。
4個の第1の板状部材21A〜21Dはそれぞれ、第1の円板状部材20の第1の回転軸10が連結されている面と反対側の主面20s(図3参照)に、第1の回転軸10を中心とする放射線方向に沿って固定されている。この例では、第1の板状部材21A〜21Dは、第1の円板状部材20を4等分した位置すなわち90度間隔に配置されている。そして、この4個の第1の板状部材21A〜21Dは、第1の円板状部材20の主面20sに対して垂直な面を有し、この垂直な面に第1の磁石22が設けられる。以下では、4個の第1の板状部材21A〜21Dを特に区別しない場合には、「第1の板状部材21」と記す。
一方、第2の部材2は、第1の部材1とほぼ同様の構成を有している。すなわち、第2の部材2は、第2の回転軸30(図3参照)と、第2の円板状部材40(第2の回転部材の一例)と、4個の第2の板状部材41A〜41Dと、第2の板状部材41A〜41Dの各々に設けられた第2の磁石42を備えている。
第2の回転軸30の一方の端部は、第2の円板状部材40の中央部に固定されており、第2の回転軸30の他方の端部は、図示しないフライホイール等の回転軸と直接又は継手により接続している。
第2の円板状部材40は、円形の板状であり、第2の回転軸30の一方の端部と連結しており、第1の円板状部材20の回転に従動して回転し、これに伴い第2の回転軸30が回転する。この第2の円板状部材40は、第1の円板状部材20と対向するように設けられる。
4個の第2の板状部材41A〜41Dはそれぞれ、第2の円板状部材40の第2の回転軸30が連結している面と反対側の主面40sに、第2の回転軸30を中心とする放射線方向に沿って固定されている。この例では、第2の板状部材41A〜41Dは、第1の板状部材21A〜21Dの位置に対応して、第2の円板状部材40を4等分した位置すなわち90度間隔に配置されている。そして、この4個の第2の板状部材41A〜41Dは、第2の円板状部材40の主面40sに対して垂直な面を有し、この垂直な面に第2の磁石42が設けられる。以下では、4個の第2の板状部材41A〜21Dを特に区別しない場合には、「第2の板状部材41」と記す。
次に、第1の板状部材21及び第2の板状部材41について説明する。第1の板状部材21と第2の板状部材41は同じ構成であるので、ここでは第2の板状部材41について説明する。図2は、図1に示す第2の板状部材41の説明図である。
図2に示すように、第2の板状部材41は、第2の円板状部材40に配置された状態で主面40sに垂直な面を有する垂直部44と、この垂直部44の端部から延びる、主面40sに平行な面を有する平行部45から構成された、側面視がL字の形状である。垂直部44の平行部45が形成された面と反対側の面には、円形の穴部44hが形成されている。垂直部44に形成された穴部44hに第2の磁石42が嵌装され、接着剤によって第2の磁石42が垂直部44に固着される。平行部45には不図示の貫通孔又はネジ孔が穿設され、主面40sにはネジ孔が穿設されている。そして、ネジ43a,43bによって第2の板状部材41の平行部45の底面が、第2の円板状部材40の主面40sに接触した状態で固定される。
第1の板状部材21においても、第2の板状部材41と同様のL字の形状である。そして、垂直部44に相当する垂直部に第1の磁石22が設けられた第1の板状部材21の平行部の底面が、第1の円板状部材20の主面20sにネジ23a,23bにより固定される。
非接触式動力伝達装置3では、第1の磁石22の第2の磁石42と対向する側の磁極と、第2の磁石42の第1の磁石22と対向する側の磁極とが、同極となるように配置されている。第1の磁石22及び第2の磁石42には、一例として永久磁石が用いられる。なお、図1及び図2では、第1の磁石22及び第2の磁石42の形状を環状としたがこれに限らず、例えば円形、円柱、四角形などであってもよい。
図3は、非接触式動力伝達装置3の側面図である。この図3は、第1の円板状部材20を回転させて、第1の円板状部材20の第1の板状部材21A〜21D(第1の磁石22)と、第2の円板状部材40の第2の板状部材41A〜41D(第2の磁石42)を接近させた状態を表している。図4は、図3の非接触式動力伝達装置3のA−A線矢視図である。
上述したように、第1の部材1の第1の板状部材21A〜21D(第1の磁石22)と、第2の部材2の第2の板状部材41A〜41D(第2の磁石42)を接近した状態(図3,図4)では、第1の磁石22の第2の磁石42と対向する側の磁極と、第2の磁石42の第1の磁石22と対向する側の磁極とが同極である。すなわち、第1の磁石22と第2の磁石42のS極同士又はN極同士が対向する。なお、孔40hは、第2の回転軸30を第2の円板状部材40に固定するのに用いられる孔である。
このような構成において、第1の部材1の第1の回転軸10に動力(回転トルク)を与えて第1の円板状部材20を、例えば反時計回り(矢印方向)に回転させる。第1の円板状部材20が第1の回転軸10を中心に回転し、第1の板状部材21A〜21Dの第1の磁石22と、第2の板状部材41A〜41Dの対応する第2の磁石42とが接近する(図4)。第1の板状部材21と第2の板状部材41が接近して対向したとき、第1の板状部材21に保持された第1の磁石22と、第2の板状部材41に保持された第2の磁石42の対向する面とがほぼ平行となるように構成されている。
このとき、第1の磁石22と第2の磁石42との間に反発力が生じる。それにより、第2の磁石42に、第1の磁石22の回転の中心である第1の回転軸10を中心とする円の接線方向への力が作用する。したがって、この第2の磁石42に作用する第1の回転軸10を中心とする円の接線方向への力により、第2の磁石42を保持する第2の板状部材41が設けられた第2の円板状部材40に、第1の円板状部材20の回転方向と同じ方向への力が作用する。その結果、第2の円板状部材40と連結した第2の回転軸30が回転する。このようにして、第1の部材1の動力(回転トルク)が、磁気による反発力を利用して非接触で第2の部材2に伝達される。
本実施の形態によれば、第1の回転軸10(駆動軸)に取り付けられた第1の回転部材(第1の円板状部材20)と、第2の回転軸30(従動軸)に取り付けられた第2の回転部材(第2の円板状部材40)が非接触で結合される。その結果、連結する第1の回転部材と第2の回転部材間には、摩擦や振動が発生することなく、駆動軸から従動軸に動力が効率よく伝達される。
以上説明した本実施の形態に係る非接触式動力伝達装置3は、従来のように磁力を強めるために大型の磁石、重量の大きな磁石を用いることなく、簡単な構成で、駆動側から受動側へ非接触で動力を伝達することができる。
従来の磁気クラッチは、回転軸方向に対向配置された第1のクラッチ部(磁石)と第2のクラッチ部(磁石)との間の引き合う力(磁力)を利用して、駆動側から従動側へ動力を伝達していたが、大きな磁気クラッチでは磁力も極めて大きくなる。そのため、第1のクラッチ部と第2のクラッチ部との間の間隙部を大きくする必要があったが、間隙部を大きくすると、第1のクラッチ部と第2のクラッチ部との間に発生する磁力が弱まるという問題があった。これに対して、非接触式動力伝達装置3では、第1の磁石22と第2の磁石42を回転軸方向に対向配置せず、かつ磁石間の反発力を利用するため、駆動側から受動側へ効率よく動力が伝達される。それゆえ、大型の磁石を用いることなく、駆動側から従動側へ非接触で動力を伝達できる。
なお、上述した非接触式動力伝達装置3では、第1の磁石22及び第2の磁石42をそれぞれ、90度の間隔で第1の円板状部材20及び第2の円板状部材40に配置するようにしているが、この例に限られない。第1の磁石22及び第2の磁石42の各々の間隔を変更してその数を増減することにより、非接触式動力伝達装置3に発生する磁束を調整することができる。また、第1の磁石22及び第2の磁石42の形状や面積、材質を変更することにより、第1の磁石22及び第2の磁石42を通る磁束又は磁束密度を調整することができる。すなわち、第1の磁石22及び第2の磁石42の数、形状や面積、材質を変更することにより、回転トルクを調整することができる。そして、第1の部材1から第2の部材2に伝達される回転トルクが大きくなるように調整した場合、大きな荷重に連結された第2の回転軸30を回転させることができる。
また、第1の円板状部材20に設けられる第1の磁石22と該第1の円板状部材20の回転中心との距離、及び第2の円板状部材40に設けた第2の磁石42と該第2の円板状部材40の回転中心との距離を変更することにより、回転トルクを調整することもできる。
したがって、非接触式動力伝達装置3は、容易に駆動側から従動側へ伝達する動力(回転トルク)を調整することができる。例えば、第1の部材1の回転トルクを大きな値に調整することにより、駆動側から大きな荷重に連結された受動側へ非接触で動力を伝達することができる。
ところで、駆動側の回転軸と従動側の回転軸が一致していない場合、従来は、例えば動力伝達用の自在継手を2個用いて駆動側の回転軸と従動側の回転軸を連結し、動力を伝達するようにしている。すなわち、継手を介して動力を伝達しており、駆動側から従動側へ直接動力を伝達することができなかった。一方、非接触式動力伝達装置3では、第1の磁石22を通る磁束の少なくとも一部が該第1の磁石22と対向するように配置された第2の磁石42を通ればよい。そのため、非接触式動力伝達装置3では、第1の磁石22と第2の磁石42のそれぞれを通る磁束の少なくとも一部が重なるように、第1の円板状部材20と第2の円板状部材40を配置することにより、第1の回転軸10と第2の回転軸30が一致していなくても動力を伝達することが可能である。また継手を介すことなく駆動側から従動側へ動力の伝達が可能であるため、継手を用いることによる動力の損失がなくなり、効率よく動力を伝達することができる。それゆえ、大型の磁石を用いることなく、駆動側から従動側へ非接触で動力を伝達できる。
<2.第2の実施の形態>
以下、第2の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置について説明する。
図5は、第2の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置3Aを説明するための概略平面図である。この図5は、非接触式動力伝達装置3Aを構成する駆動側の不図示の第1の部材(第1の部材1に相当)から、第1の円板状部材20に相当する不図示の第1の円板状部材を取り除いた状態を表している。なお、図5において、第1の板状部材51Aの第1の磁石22が設けられた箇所の周辺と、第2の板状部材71Aの第2の磁石42が設けられた箇所の周辺とを断面視している。
図5に示す非接触式動力伝達装置3Aと、第1の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置3(図1〜図4参照)とで大きく異なる点は、第1の磁石22を保持する第1の板状部材51A〜51Dの構造である。非接触式動力伝達装置3Aは、不図示の第1の円板状部材の回転時に、第1の磁石22を保持する第1の板状部材51A〜51Dにかかる遠心力を考慮した構造となっている。
非接触式動力伝達装置3Aは、第1の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置3と同様に、不図示の駆動側の第1の部材と、従動側の第2の部材2Aから構成されている。第1の部材は、第1の回転軸10と、第1の円板状部材20と同様の形状を持つ、第1の回転軸10が連結された不図示の第1の円板状部材と、4個の第1の板状部材51A〜51Dと、第1の板状部材51A〜51Dの各々に設けられた第1の磁石22を備えている。
図5に示すように、第1の円板状部材20の主面20sに相当する、不図示の第1の円板状部材の主面の中央部に、支持部本体50Aが設けられている。この支持部本体50Aは、第1の磁石22を保持する4個の第1の板状部材51A〜51Dを支持している。図5の例では、第1の板状部材51A〜51Dにおける非接触式動力伝達装置3Aの回転中心に近い側の端部付近が、支持部本体50Aに連結されている。第1の板状部材51A〜51Dは、第1の回転軸10を中心とする放射線方向に沿うように配置されている。
一方、第2の部材2Aは、第2の回転軸30と、第2の回転軸30が連結された第2の円板状部材70と、4個の第2の板状部材71A〜71Dと、第2の板状部材71A〜71Dの各々に設けられた第2の磁石42を備えている。
第2の部材2Aは、第2の円板状部材70の主面70sの外周部近傍に該主面70sから垂直方向に延びるように設けられた第1の円筒部70C1、第2の円筒部70C2を有する。4個の第2の板状部材71A〜71Dはそれぞれ、第2の円板状部材70の主面70sかつ第1の円筒部70C1の内周面に固定されている。4個の第2の板状部材71A〜71Dは、第2の回転軸30を中心とする放射線方向に沿うように配置されている。第2の板状部材71A〜71Dの外周側の端部を第1の円筒部70C1の内周面に固定することで、第2の板状部材71A〜71Dにかかる遠心力に抗することができる。
さらに、第1の円筒部70C1の外側に、第2の円筒部70C2が配置されている。第1の円筒部70C1の外周面は、第2の円筒部70C2の内周面と密接している。第2の円筒部70C2を用いて第1の円筒部70C1を補助することによって、第2の板状部材71にかかる遠心力に対する抗力を補強し、より確実に第2の板状部材71にかかる遠心力に対する抗力を確保することができる。なお、一例として第1の円筒部70C1には、第2の板状部材71が固定されるためステンレス等の金属が用いられ、第2の円筒部70C2には、炭素繊維等の軽量かつ高強度の素材が用いられる。
第1の磁石22は、第1の板状部材51A〜51Dの第1の回転軸10から遠い側に配置されている。非接触式動力伝達装置3Aの不図示の第1の円板状部材が回転したときに、第1の板状部材51A〜51Dに保持された第1の磁石22と、第2の板状部材71A〜71Dに保持された第2の磁石42が対向して接近する。
図6は、磁石を保持する板状部材の説明図であり、図6Aは第1の板状部材51AのB−B線矢視図、図6Bは第2の板状部材71AのC−C線矢視図である。
図7は、第1の板状部材51Aと環状補強部材60の説明図であり、図7Aは第1の板状部材51Aの平面図、図7Bは環状補強部材60の平面図である。
図8は、支持部本体50Aの支持部54と第1の板状部材51Aの分解図である。
以下、第1の板状部材51A〜51Dは同一の構成であるので、第1の板状部材51Aを例に説明する。
図6A及び図7Aに示すように、第1の板状部材51Aの正面視は、小判形もしくは楕円形であり、第1の回転軸10に対して平行な貫通孔51hが形成されている。この貫通孔51hに固定部材61の挿通部61b(図8参照)が挿通される。また、第1の板状部材51Aには、該貫通孔51hよりも第1の回転軸10から遠い側に第1の磁石22が嵌装される環状溝51dが形成されている。そして、第1の板状部材51Aの貫通孔51hに支持部本体50Aの支持部54に設けられた挿通部61bが挿通された状態で、第1の板状部材51Aの外周に、少なくとも炭素繊維、ガラス繊維又はパラ系全芳香族ポリアミド繊維(例えばケブラー(登録商標))を樹脂で固めた複合材料からなる無端状の環状補強部材60が巻回される。本実施形態では、接着剤を用いて環状補強部材60を第1の板状部材51Aに固着する。
無端状の環状補強部材60の他の例として、上記の炭素繊維、ガラス繊維又はパラ系全芳香族ポリアミド繊維のうち2以上を混合した材料と樹脂との複合材料で構成してもよい。もしくは、例示した3つの材料のうち少なくとも1以上の材料と、この3つの材料以外の材料を混合させてもよい。
また、貫通孔51hの一部に、該貫通孔51hの軸方向に沿って溝51cが形成されているとともに、挿通部61bの軸方向に沿って溝61cが形成されている。第1の板状部材51Aの貫通孔51hに支持部54の挿通部61bが挿通された状態で、貫通孔51hの溝51cと挿通部61bの溝61cにより形成される空間部に、この空間部に対応する形状の回動防止部材62が挿入される。これにより、第1の板状部材51Aが挿通部61bを中心に回動するのが防止される。
図8に示すように、固定部材61は、係止部61aと、この係止部61aの一の面に形成された該係止部61aの外形寸法よりも小さい径を持つ直円柱状の挿通部61bと、溝61cを有する。また、支持部本体50Aの一の側面から突出して形成された支持部54には、深い溝部55が形成されている。溝部55の幅は、第1の板状部材51Aの厚みとほぼ同じである。また、溝部55の両側に位置する支持部材54a,54bにはそれぞれ、第1の回転軸10に対して平行に貫通孔56a,56bが形成されている。
まず、環状補強部材60が巻回された第1の板状部材51Aの貫通孔51hが形成された側を、支持部本体50Aに形成された支持部54の溝部55に挿入する。そして、固定部材61の挿通部61bを、支持部材54aの貫通孔56a、第1の板状部材51Aの貫通孔51h及び支持部材54bの貫通孔56bに挿通する。そして、固定部材61の反対側から、回動防止部材62を貫通孔51hの溝51cと挿通部61bの溝61cにより形成される空間部に挿入する。その後、ネジ64a,64bによって固定部材61の係止部61aを支持部54の支持部材54aに固定する。同様に、固定部材63を支持部54の支持部材54bと挿通部61bの端部に押し当てた状態で、ネジ65a,65bによって固定部材63と挿通部61bを固定し、ネジ66a,66bによって固定部材63と支持部材54bを固定する。
本実施の形態によれば、第1の磁石22を保持する第1の板状部材51の貫通孔51hに、支持部本体50Aに固定される固定部材61の挿通部61bを挿通し、第1の板状部材51の外周に環状補強部材60を巻回する構成とした。このように大きな径を持つ挿通部61bを用いて第1の磁石22を保持する第1の板状部材51を支持することにより、第1の板状部材51にかかる遠心力に対する抗力を確保する。さらに環状補強部材60を用いて挿通部61bを補助することによって、第1の板状部材51にかかる遠心力に対する抗力を補強し、より確実に第1の板状部材51にかかる遠心力に対する抗力を確保することができる。
なお、本実施の形態では、回動防止部材62を用いたが、この例に限られない。例えば、第1の板状部材51Aの貫通孔51h又は固定部材61の挿通部61bに軸方向に沿って、挿通部61bの溝部1c又は貫通孔51hの溝51cに対応する凸部を設けることにより、第1の板状部材51Aの挿通部61bを中心とする回動を防止できる。または、挿通部61bの溝61c又は貫通孔51hの溝51cに上記の凸部を設ける代わりに、挿通部61bの断面形状を多角形とし、貫通孔51hをその多角形に対応する形状に形成してもよい。
図9は、第1の板状部材51Aと第2の板状部材71Aの要部の拡大図である。
第1の磁石22と第2の磁石42とが接近して対向したときに、第1の磁石22の第2の磁石42と対向する面と、第2の磁石42の第1の磁石22と対向する面が平行となるよう、第2の板状部材71Aにテーパーが形成されている。図9の例では、第2の板状部材71Aの第1の板状部材51Aと対向している面とその反対側の面にそれぞれ、角度θのテーパーが形成されている。それにより、第2の板状部材71Aの径に垂直な方向の幅は、第2の回転軸30(図3参照)に近いほど小さくなっている。
なお、第1の板状部材51Aの環状溝51dに嵌装された第1の磁石22の上から、蓋52が覆われる。第2の板状部材71Aの環状溝71dに嵌装された第2の磁石42の上から、蓋72が覆われる。
このように、第2の板状部材71Aにテーパーを形成することで、第1の磁石22と第2の磁石42とが接近して対向したときに、第1の磁石22の第2の磁石42と対向する面と、第2の磁石42の第1の磁石22と対向する面が平行となる。さらに、第2の板状部材71Aの両面にテーパーを形成することによって、不図示の第1の円板状部材が時計回り又は反時計回りのいずれに回転した場合でも、第1の磁石22と第2の磁石42とが接近して対向したときに、第1の磁石22の第2の磁石42と対向する面と、第2の磁石42の第1の磁石22と対向する面が平行となる。
不図示の第1の円板状部材が時計回り又は反時計回りのいずれにも回転可能に構成した場合には、例えば蓋52及び蓋72、さらに第1の板状部材51及び第2の板状部材71を非磁性材で形成してもよい。
<3.第3の実施の形態>
以下、第3の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置について説明する。
図10は、非接触式動力伝達装置3Bを説明するための概略平面図である。
図11は、図10に示す第1の板状部材81Aの平面図である。
図10に示す非接触式動力伝達装置3Bと、第2の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置3Aとで異なる点は、第1の磁石22を保持している第1の板状部材81A〜81Dを支持部本体80Aに支持する手段である。本実施の形態では、環状補強部材60を用いずに、第1の板状部材81A〜81Dを支持部本体80Aに支持する構成としている。
非接触式動力伝達装置3Bは、第2の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置3Aと同様に、不図示の駆動側の第1の部材と、従動側の第2の部材2Bから構成されている。第1の部材は、第1の回転軸10と、第1の円板状部材20と同様の形状を持つ、第1の回転軸10が連結された不図示の第1の円板状部材と、4個の第1の板状部材81A〜81Dと、第1の板状部材81A〜81Dの各々に設けられた第1の磁石22を備えている。
また、図10に示すように、第1の円板状部材20の主面20sに相当する、不図示の第1の円板状部材の主面の中央部に、支持部本体80Aが設けられている。この支持部本体80Aは、第1の磁石22を保持する4個の第1の板状部材81A〜81Dを支持している。図10の例では、第1の板状部材81A〜81Dにおける非接触式動力伝達装置3Bの回転中心に近い側の端部付近が、支持部本体80Aに連結されている。第1の板状部材81A〜81Dは、第1の回転軸10を中心とする放射線方向に沿うように配置されている。支持部本体80Aの一の側面から突出して形成された支持部84には、深い溝部85が形成されている。また、溝部85の両側に位置する支持部材84a,84bにはそれぞれ、第1の回転軸10に対して垂直に不図示の貫通孔又はネジ穴が形成されている。
以下、第1の板状部材81A〜81Dは同一の構成であるので、第1の板状部材81Aを例に説明する。
第1の板状部材81Aの正面視は、矩形であり、第1の板状部材81Aには、第1の回転軸10から遠い側に第1の磁石22が嵌装される環状溝51dが形成されている。第1の板状部材81Aの形状は、小判形もしくは楕円形でもよい。また、第1の板状部材81Aの表面の支持部本体80Aに近い部分には、例えば4個のネジ穴82が形成されている。同様に裏面にも4個のネジ穴82が形成されている。そして、ネジ86を用いて第1の板状部材81Aを支持部84の支持部材84aに固定する。同様に、ネジ87を用いて第1の板状部材81Aを支持部84の支持部材84bに固定する。
本実施の形態によれば、環状補強部材60を用いず、ネジ86,87を用いて第1の板状部材81Aを支持部本体80Aに固定している。このように、簡単な構成で、支持部本体80Aが第1の板状部材81Aを支持することができる。
<4.第4の実施の形態>
従来、モータの回転軸やエンジンの回転軸を駆動軸として、その駆動軸の軸線上に従動軸を設けて動力を伝達することが行われている。この駆動軸と従動軸は、ハブと呼ばれる部材に取り付けられたゴム、樹脂又は金属を介して連結されている。一般的な連結用の部品としては、ゴム、樹脂カップリング及び金属カップリング等が知られている。
上記のとおり、一般に駆動軸に取り付けられたハブと従動軸に取り付けられたハブの間に、ゴム、樹脂又は金属が連結用の部品(動力伝達媒体)として設けられている。しかし、動力伝達時に駆動側の部材と従動側の部材との連結部位において、従動軸と駆動軸の軸線が平行でずれていることや、駆動軸と従動軸が角度を持ってずれている場合がある。この様な場合には、ハブと動力伝達媒体の取り付け部位に捻じれや摩擦等に起因する動力損失、振動などが発生し、駆動軸の動力を従動側へ効率よく伝達できない。
そこで、第4の実施の形態として、駆動側から従動側へ動力を伝達する際に、ゴム、樹脂又は金属を介さない方法として、駆動軸側と従動軸側のハブのそれぞれに磁石を取り付ける構成を例示する。第1〜第3の実施の形態と同様に、駆動軸側と従動軸側に取り付けられた向き合う磁石の極を同極として、磁力の反力を活用する。この反力が従来のゴム、樹脂又は金属に代わって駆動側から従動側へ動力を伝達する媒体として働く。
[非接触式動力伝達装置の構成]
以下、本実施の形態に係る非接触式動力伝達装置の構成を説明する。
図12は、本実施の形態に係る非接触式動力伝達装置100の分解斜視図である。
図13は、図12の非接触式動力伝達装置100を組み立てた状態の斜視図である。
図12及び図13に示す非接触式動力伝達装置100は、駆動側の第1の部材101と、従動側の第2の部材102から構成されている。
(第1の部材の構成)
第1の部材101は、第1の回転軸103と、第1の回転部材110と、第1の回転部材110に収納された後述する第1の磁石115a〜115d(図16A参照)を備えている。
第1の回転軸103の一方の端部は、例えば電動機104の回転軸と接続しており、第1の回転軸103の他方の端部は、第1の回転部材110の中央部に固定されている。電動機104が駆動して第1の回転軸103が回転すると、第1の回転軸103に伴い第1の回転部材110が回転する。
第1の回転部材110は、円板状もしくは円柱状の第1の回転部材本体111を備える。第1の回転部材本体111の第2の回転部材120と対向する面111s(図16A参照)には、第1の保持部112A,112Bが第1の回転軸103に平行な方向に突設されている。また、第1の保持部112A,112Bは、第1の回転部材本体111の第2の回転部材120と対向する面の外周に沿うように形成されている。さらに、第1の保持部112A,112Bは、180度の間隔で配置されており、対向している。第1の保持部112A,112Bの間には、空隙部113a,113bが形成されている。
図14は、非接触式動力伝達装置100の第1の回転部材110の説明図であり、図14Aは第1の回転部材110のE−E線の半断面図、図14Bは第1の回転部材110のD―D線の半断面図である。
第1の回転部材本体111には、第1の回転軸103が軸通される軸孔111hが形成されている。また第1の回転部材本体111には、4つのネジ孔114が90度の間隔で形成されている。この4つのネジ孔114は、第1の回転部材本体111の外周面から軸孔111hに向かって形成され、軸孔111hと繋がっている。第1の回転部材本体111の軸孔111hに第1の回転軸103を挿通した状態で4つのネジ孔114の各々にネジを螺合する。各ネジの先端を第1の回転軸103に当接させて第1の回転軸103を係止することにより、第1の回転部材本体111に第1の回転軸103が固定される。
(第2の部材の構成)
第2の部材102は、第2の回転軸105と、第2の回転部材120と、第2の回転部材120に収納された後述する第2の磁石125a〜125d(図16B参照)を備えている。
第2の回転軸105の一方の端部は、第2の回転部材120の中央部に固定されており、第2の回転軸105の他方の端部は、図示しない動力を伝達する対象の物体と接続している。電動機104が駆動して第1の回転軸103が回転すると、第1の回転軸103に伴い第1の回転部材110が回転する。
第2の回転部材120の基本的な構成は、第1の回転部材110と同じである。第2の回転部材120は、円板状もしくは円柱状の第2の回転部材本体121を備える。第2の回転部材本体121の第1の回転部材110と対向する面121s(図16A参照)には、第2の保持部122A,122Bが第2の回転軸105に平行な方向に突設されている。また、第2の保持部122A,122Bは、第2の回転部材本体121の第1の回転部材110と対向する面の外周に沿うように形成されている。さらに、第2の保持部122A,122Bは、180度の間隔で配置されており、対向している。第2の保持部122A,122Bの間には、空隙部123a,123bが形成されている。
図15は、非接触式動力伝達装置100の第2の回転部材120の説明図であり、図15Aは第2の回転部材120のG−G線の半断面図、図15Bは図15Aの第2の回転部材120の側面図である。
第2の回転部材本体121には、第2の回転軸105が軸通される軸孔121hが形成されている。また第2の回転部材本体121には、4つのネジ孔124が90度の間隔で形成されている。この4つのネジ孔124は、第2の回転部材本体121の外周面から軸孔121hに向かって形成され、軸孔121hと繋がっている。第2の回転部材本体121の軸孔121hに第2の回転軸105を挿通した状態で4つのネジ孔124の各々にネジを螺合する。各ネジにより第2の回転軸105を係止することにより、第2の回転部材本体121に第2の回転軸105が固定される。
第1の回転部材110と第1の回転軸103及び第2の回転部材120と第2の回転軸105を固定する手段は、図14及び図15に示した例に限らず、種々の周知の技術を用いることができる。
第1の回転部材110の第1の保持部112A,112Bが、第2の回転部材120の空隙部123a,123bに挿入され、第2の回転部材120の第2の保持部122A,122Bが、第1の回転部材110の空隙部113a,113bに挿入されることにより、第1の回転部材110と第2の回転部材120が組み合わされる。すなわち、第1の部材101と第2の部材102が連結する(図13)。
図16は、第1の回転部材110及び第2の回転部材120の説明図であり、図16Aは第1の回転部材110のF−F線矢視図、図16Bは第2の回転部材120のH−H線矢視図である。
図16Aに示すように、第1の回転部材110の第1の保持部112Aには、第1の磁石115a,115dが保持され、第1の保持部112Bには、第1の磁石115b,115cが保持されている。以下、第1の磁石115a〜115dを区別しない場合には、「第1の磁石115」と記す。
第1の保持部112A,112Bはそれぞれ、第1の回転部材本体111の面111sに垂直であって径方向に平行な2つの面を有する。この第1の保持部112Aの2つの面に穴部116a,116dが形成されている。また第1の保持部112Bの2つの面に穴部116b,116cが形成されている。そして第1の保持部112Aに設けられた穴部116a,116dに第1の磁石115a,115dが嵌装され、接着剤によって第1の磁石115a,115dが第1の保持部112Aに固着(保持)される。同様にして、第1の磁石115c,115bが、接着剤によって第1の保持部112Bに固着(保持)される。以下、穴部116a〜116dを区別しない場合には、「穴部116」と記す。
一方、図16Bに示すように、第2の回転部材120の第2の保持部122Aには、第2の磁石125a,125bが保持され、第2の保持部122Bには、第2の磁石125d,125cが保持されている。図16Bに示す第2の回転部材120は、説明の都合上、図15Aの第2の回転部材120を左に90度回転させた状態としている。以下、第2の磁石125a〜125dを区別しない場合には、「第2の磁石125」と記す。
第2の保持部122A,122Bはそれぞれ、第2の回転部材本体121の面121sに垂直であって径方向に平行な2つの面を有する。この第2の保持部122Aの2つの面に穴部126a,126bが形成されている。また第2の保持部122Bの2つの面に穴部126d,126cが形成されている。そして第2の保持部122Aに設けられた穴部126a,126bに第2の磁石125a,125bが嵌装され、接着剤によって第2の磁石125a,125bが第2の保持部122Aに固着(保持)される。同様にして、第2の磁石125d,125cが、接着剤によって第2の保持部122Bに固着(保持)される。以下、穴部126a〜126dを区別しない場合には、「穴部126」と記す。
図17は、第1の回転部材110に設けられた第1の磁石と、第2の回転部材120に設けられた第2の磁石の位置関係を示す説明図である。この図17は、第1の回転部材110と第2の回転部材120が組み合わされた状態(図13)のI−I線矢視図である。
第1の回転部材110と第2の回転部材120が組み合わされた状態で、図1の例と同様に、第1の回転部材110の第1の磁石115aと第2の回転部材120の第2の磁石125aが対向している。さらに第1の磁石115bと第2の磁石125b、第1の磁石115cと第2の磁石125c、第1の磁石115dと第2の磁石125dがそれぞれ対向している。すなわち、第1の回転部材110と第2の回転部材120は、4つの第1の磁石115と対応する4つの第2の磁石125が90度の間隔をおいて対向している。
第1の磁石115と第2の磁石125が接近して対向したとき、第1の磁石115と第2の磁石125の対向する面とがほぼ平行となるように、第1の磁石115及び第2の磁石125が第1の回転部材110及び第2の回転部材120に保持されていることが望ましい。一例として、図9に例示したテーパーを形成する技術を、第1の保持部121A,121Bと第2の保持部122A,122Bに適用してもよい。
非接触式動力伝達装置100では、第1の磁石115の第2の磁石125と対向する側の磁極と、第2の磁石125の第1の磁石115と対向する側の磁極とが、同極となるように配置されている。図17では、各磁石のS極同士が対向している。第1の磁石115及び第2の磁石125には、一例として永久磁石が用いられる。なお、第1の磁石115及び第2の磁石125の形状は、環状の他、例えば円形、円柱、四角形などでもよい。
このような構成において、電動機104が駆動して第1の部材101の第1の回転軸103に動力(回転トルク)を与えて第1の回転部材110を回転させる。そして、第1の回転部材110の第1の磁石115と第2の回転部材120の第2の磁石125が接近して対向したとき、第1の磁石115と第2の磁石125との間に反発力が生じる。それにより、第1〜第3の実施の形態と同様に、第2の磁石125を保持する第2の回転部材120に、第1の回転部材110の回転方向と同じ方向への力が作用する。その結果、第2の回転部材120と連結した第2の回転軸105が回転する。このようにして、第1の部材1の動力(回転トルク)が、磁気を利用して非接触で第2の部材2に伝達される。
本実施の形態は、第1〜第3の実施の形態と同様の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では、第1の回転軸103(駆動軸)に取り付けられた第1の回転部材110と、第2の回転軸105(従動軸)に取り付けられた第2の回転部材120が、ゴム、樹脂又は金属等の連結用の部品を介さずに、非接触で結合される。その結果、連結する第1の回転部材110と第2の回転部材120間には、摩擦や振動が発生することなく、駆動軸から従動軸に動力が効率よく伝達される。
なお、本実施の形態では、第1の回転部材110が、第1の磁石を保持する第1の保持部を2つ備える構成としたが、1又は3以上でもよい。例えば第1の回転部材110に3つの第1の保持部を設ける場合には、120度の間隔で配置する。同様に、第2の回転部材120の第2の保持部を、1又は3以上としてもよい。
また、第1の回転部材110は、第1の回転部材本体111と第1の保持部112A,112Bを別体とし、第1の保持部112A,112Bを周知の手段により第1の回転部材本体111に固定する構成としてもよい。第2の回転部材120についても同様である。
[第4の実施の形態の第1変形例]
図18は、第4の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置100の第1の変形例を示す説明図である。
非接触式動力伝達装置100(図16A)は、第1の磁石115を第1の回転部材110の第1の保持部112A,112Bの穴部116に収納していた。一方、第1の変形例に係る第1の回転部材110Aでは、第1の回転部材110の第1の保持部112A,112Bの穴部116をなくし、第1の磁石115を第1の保持部112A,112Bの表面に保持する。例えば、接着剤を用いて、第1の磁石115を第1の保持部112A,112Bの表面に固定する。第2の回転部材についても同様に、第2の磁石125を第2の保持部122A,122Bの表面に保持する。
[第4の実施の形態の第2変形例]
図19は、第4の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置100の第2の変形例を示す説明図である。
第2の変形例に係る第1の回転部材130は、第1の回転部材本体131の主面131sに、第1の回転部材110の第1の保持部112A,112Bと同じ形状、かつ磁石で構成された凸部が形成されている。すなわち、この凸部は第1の磁石132A,132Bである。第1の回転部材本体131は第1の磁石132A,132Bと一体に構成されている。また第1の回転部材130と対応する図示しない第2の回転部材は、同様に第2の回転部材本体と一体に構成された第2の磁石142A,142Bを有している。
図19に示すように、第1の磁石132A,132Bの第2の磁石142A,142Bと対向する側の磁極と、第2の磁石142A,142Bの第1の磁石132A,132Bと対向する側の磁極とが、同極となるように配置されている。
このような構成により、第1の回転部材130の第1の磁石132A,132Bと第2の回転部材の第2の磁石142A,142Bが接近して対向したとき、第1の磁石132A,132Bと第2の磁石142A,142Bとの間に反発力が生じる。これを利用することで、第1〜第4の実施の形態と同様に、第1の磁石132A,132Bを有する第1の部材の動力(回転トルク)が、第2の磁石142A,142Bを有する第2の部材に磁気を利用して非接触で伝達される。
なお、第1の磁石132A,132B及び第2の磁石142A,142Bの磁極を分極する手段として、永久磁石を用いることができる。あるいは永久磁石に代えて電磁石を利用してもよい。
なお、本発明は上記の実施の形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
例えば、上記した実施の形態例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加・置換、削除をすることが可能である。
例えば、上述した第1〜第4の実施の形態では、第1の部材を駆動側及び第2の部材を従動側として説明したが、第2の部材を駆動側及び第1の部材を従動側としてもよい。
また、第1〜第3の実施の形態に係る非接触式動力伝達装置を電力貯蔵装置に適用する場合には、真空容器と第1の回転軸(もしくは第2の回転軸)との隙間を、磁気流体を用いて密封することが好適である。
1…第1の部材、 2…第2の部材、 3,3A,3B…非接触式動力伝達装置、 10…第1の回転軸、 20…第1の円板状部材、 20s…主面、 21A〜21D…第1板状部材(第1の板状部材)、 22…第1の磁石(第1の磁石)、 30…第2の回転軸、 40…第2の円板状部材、 40s…主面、 41A〜41D…第2の板状部材(第2の板状部材)、 42…第2の磁石(第2の磁石)、 50A…支持部本体、 51A〜51D…板状部材(第1の板状部材)、51c…溝、 51d…環状溝、 51h…貫通孔、 52…蓋、 54…支持部、 54a,54b…支持部材、 55…溝部、 56a,56b…貫通孔、 60…環状補強部材、 61…固定部材、 61a…係止部、 61b…挿通部、 61c…溝、 62…回動防止部材、 63…固定部材、 70…第2の円板状部材、 70C1…第1の円筒部、 70C2…第2の円筒部、 70s…主面、 71A〜71D…板状部材(第2の板状部材)、 71d…環状溝、 72…蓋、 74a,74b…テーパー部、 80A…支持部本体、 81A〜81D…板状部材(第2の板状部材)、 84…支持部、 84a,84b…支持部材、 85…溝部、 100…非接触式動力伝達装置、 101…第1の部材、 102…第2の部材、 103…第1の回転軸、 105…第2の回転軸、 110,110A…第1の回転部材、 111…第1の回転部材本体、 112A,112B…第1の保持部、 113a,113b…空隙部、 115a〜115d…第1の磁石、 120…第2の回転部材、 121…第2の回転部材本体、 122A,122B…第2の保持部、 123a,123b…空隙部、 125a〜125d…第1の磁石、 130…第1の回転部材、 131…第1の回転部材本体、 132A,132B…第1の磁石、 142A,141B…第2の磁石

Claims (8)

  1. 回転駆動する第1の回転軸と、
    前記第1の回転軸と連結して回転する第1の回転部材と、
    前記第1の回転部材の前記第1の回転軸が連結している面と反対側の面に設けられた、前記第1の回転部材の面に対して垂直な面に設けられた第1の磁石と、
    を備えた第1の部材と、
    回転駆動する第2の回転軸と、
    前記第1の回転部材と対向するように設けられた、前記第2の回転軸と連結して回転する第2の回転部材と、
    前記第2の回転部材の前記第2の回転軸が連結している面と反対側の面に設けられた、前記第2の回転部材の面に対して垂直な面に設けられた第2の磁石と、
    を備えた第2の部材と、
    を備え、
    前記第1の磁石の前記第2の磁石と対向する側の磁極と、前記第2の磁石の前記第1の磁石と対向する側の磁極とが同極である
    非接触式動力伝達装置。
  2. 前記第1の部材の前記第1の回転軸が回転し、前記第1の回転部材が前記第1の回転軸を中心に回転して前記第1の回転部材に設けられた前記第1の磁石と、前記第2の回転部材に設けられた前記第2の磁石とが接近して対向したとき、前記第1の磁石と前記第2の磁石との間に反発力が生じる
    請求項1に記載の非接触式動力伝達装置。
  3. 前記第1の部材は、
    前記第1の回転部材として前記第1の回転軸と連結して回転する第1の円板状部材と、
    前記第1の円板状部材の前記第1の回転軸が連結している面と反対側の面に設けられた、前記第1の円板状部材の面に対して垂直な面を有する第1の板状部材と、
    を備え、
    前記第2の部材は、
    前記第2の回転部材として前記第1の円板状部材と対向するように設けられた、前記第2の回転軸と連結して回転する第2の円板状部材と、
    前記第2の円板状部材の前記第2の回転軸が連結している面と反対側の面に設けられた、前記第2の円板状部材の面に対して垂直な面を有する第2の板状部材と、
    を備え、
    前記第1の板状部材の前記垂直な面に前記第1の磁石が設けられ、前記第2の板状部材の前記垂直な面に前記第2の磁石が設けられている
    請求項1又は2に記載の非接触式動力伝達装置。
  4. 前記第1の板状部材は、前記第1の回転軸を中心とする放射線方向に沿って配置されており、
    前記第2の板状部材は、前記第2の回転軸を中心とする放射線方向に沿って配置されている
    請求項3に記載の非接触式動力伝達装置。
  5. 前記第1の磁石と前記第2の磁石とが接近して対向したときに、前記第1の磁石の前記第2の磁石と対向する面と、前記第2の磁石の前記第1の磁石と対向する面が平行となるよう、前記第2の板状部材の前記第1の板状部材と対向する面にテーパーが形成されている
    請求項3に記載の非接触式動力伝達装置。
  6. 前記第1の部材は、前記第1の円板状部材の前記第1の回転軸が連結している面と反対側の面の中央部に設けられた、前記第1の板状部材を支持する支持部本体を備え、
    前記第1の板状部材の前記第1の回転軸に近い側の端部付近が、前記支持部本体と連結されている
    請求項2に記載の非接触式動力伝達装置。
  7. 前記第1の板状部材は、当該第1の回転軸に対して平行に形成された貫通孔と、該貫通孔よりも前記第1の回転軸から遠い側に前記第1の磁石が設けられ、前記貫通孔に前記支持部本体に固定される固定部材の挿通部が挿通し、前記第1の板状部材の外周に少なくとも炭素繊維、ガラス繊維又はパラ系全芳香族ポリアミド繊維を樹脂で固めた複合材料で構成される環状補強部材が巻回されている
    請求項6に記載の非接触式動力伝達装置。
  8. 前記第1の回転部材は、前記第1の回転軸と連結して回転する第1の回転部材本体と、
    第1の回転部材本体の前記第1の回転軸が連結している面と反対側の面に設けられた、前記第1の回転部材本体の面に対して垂直な面を有する第1の保持部と、
    を備え、
    前記第2の回転部材は、前記第1の回転部材と対向するように設けられた、前記第2の回転軸と連結して回転する第2の回転部材本体と、
    前記第2の回転部材本体の前記第2の回転軸が連結している面と反対側の面に設けられた、前記第2の回転部材本体の面に対して垂直な面を有する第2の保持部と、
    を備え、
    前記第1の保持部の前記垂直な面に前記第1の磁石が設けられ、前記第2の保持部の前記垂直な面に前記第2の磁石が設けられている
    請求項1に記載の非接触式動力伝達装置。
JP2013220138A 2013-10-23 2013-10-23 非接触式動力伝達装置 Active JP6226693B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013220138A JP6226693B2 (ja) 2013-10-23 2013-10-23 非接触式動力伝達装置
US14/456,273 US9531248B2 (en) 2013-10-23 2014-08-11 Non-contact power transmission apparatus
KR1020140107692A KR102217315B1 (ko) 2013-10-23 2014-08-19 비접촉식 동력 전달 장치
EP14189029.3A EP2876792A3 (en) 2013-10-23 2014-10-15 Non-contact power transmission apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013220138A JP6226693B2 (ja) 2013-10-23 2013-10-23 非接触式動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015081647A true JP2015081647A (ja) 2015-04-27
JP6226693B2 JP6226693B2 (ja) 2017-11-08

Family

ID=51726416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013220138A Active JP6226693B2 (ja) 2013-10-23 2013-10-23 非接触式動力伝達装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9531248B2 (ja)
EP (1) EP2876792A3 (ja)
JP (1) JP6226693B2 (ja)
KR (1) KR102217315B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018080723A (ja) * 2016-11-14 2018-05-24 トヨタ自動車株式会社 回転動力伝達機構
WO2022025307A1 (ko) * 2020-07-27 2022-02-03 주식회사 태영팬가드 비접촉 무부하 동력전달장치

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102415239B1 (ko) * 2020-09-28 2022-06-29 나택윤 기동토크 저감 동력전달장치
EP4388214A2 (en) * 2021-09-22 2024-06-26 Waters Technologies Corporation Rotary coupling with magnetic preload
CN114281064B (zh) * 2021-12-28 2024-05-31 扬戈科技股份有限公司 非接触式检测的主令控制器及检测方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6226184U (ja) * 1985-07-31 1987-02-17
JPH10336997A (ja) * 1998-03-17 1998-12-18 Shikoku Sogo Kenkyusho:Kk 回転伝達機構
US20040080227A1 (en) * 2002-08-06 2004-04-29 Tung Kong Carl Cheung Electrical generating system having a magnetic coupling
US20080090694A1 (en) * 2006-10-13 2008-04-17 Magnetic Torque International, Ltd. Torque transfer system, method of using the same, method of fabricating the same, and apparatus for monitoring the same
US20080217373A1 (en) * 2007-03-05 2008-09-11 Piercarlo Boffelli Magnetic Repulsion Coupling for Transmission of a Rotational Movement from a Driving Member to a Driven Member

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070284956A1 (en) * 2006-06-13 2007-12-13 Garrett Petrovich Assembly for generating energy by magnetic polar repulsion
JP2010209963A (ja) 2009-03-09 2010-09-24 Railway Technical Res Inst 磁気カップリングクラッチ付きフライホイール装置
JP5420293B2 (ja) 2009-03-31 2014-02-19 公益財団法人鉄道総合技術研究所 超電導フライホイール蓄電装置
GB0916508D0 (en) * 2009-09-21 2009-10-28 Blast Absorption Systems Ltd Reinforcing system and method

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6226184U (ja) * 1985-07-31 1987-02-17
JPH10336997A (ja) * 1998-03-17 1998-12-18 Shikoku Sogo Kenkyusho:Kk 回転伝達機構
US20040080227A1 (en) * 2002-08-06 2004-04-29 Tung Kong Carl Cheung Electrical generating system having a magnetic coupling
US20080090694A1 (en) * 2006-10-13 2008-04-17 Magnetic Torque International, Ltd. Torque transfer system, method of using the same, method of fabricating the same, and apparatus for monitoring the same
US20080217373A1 (en) * 2007-03-05 2008-09-11 Piercarlo Boffelli Magnetic Repulsion Coupling for Transmission of a Rotational Movement from a Driving Member to a Driven Member

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018080723A (ja) * 2016-11-14 2018-05-24 トヨタ自動車株式会社 回転動力伝達機構
WO2022025307A1 (ko) * 2020-07-27 2022-02-03 주식회사 태영팬가드 비접촉 무부하 동력전달장치

Also Published As

Publication number Publication date
KR102217315B1 (ko) 2021-02-17
US20150108863A1 (en) 2015-04-23
JP6226693B2 (ja) 2017-11-08
EP2876792A3 (en) 2015-12-23
EP2876792A2 (en) 2015-05-27
US9531248B2 (en) 2016-12-27
KR20150047087A (ko) 2015-05-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6226693B2 (ja) 非接触式動力伝達装置
JP5540272B2 (ja) 使い捨て磁気浮上式遠心ポンプ
JP6465887B2 (ja) 磁気オムニホイール
JP5108236B2 (ja) モータ用ロータ
JP2005269709A (ja) 磁気回転伝達装置及び密閉撹拌装置
JP5689550B2 (ja) 回転電機の回転軸部に固定される回転子部材、回転子部材を備える回転子、および回転電機、ならびに、回転子を製造する方法
US6841910B2 (en) Magnetic coupling using halbach type magnet array
US8123503B2 (en) Disposable centrifugal blood pump with magnetic coupling
US6989618B2 (en) Rolling bearing with built-in motor
JP2006187055A (ja) アキシャルギャップ型モータ
KR20180011189A (ko) 영구 자석 발전기의 구성 방법
US20180316233A1 (en) Rotor of electrical rotating machine
WO2018180924A1 (ja) ロータ、およびモータ
JP4703550B2 (ja) 磁気回転伝達装置及び密閉撹拌装置
JP2006304532A (ja) アキシャルギャップ型回転電機のロータ構造
JP2012244671A (ja) アキシャルギャップモータのロータ
JP6693527B2 (ja) 磁気ギア装置
WO2012086614A1 (ja) 回転電機
JP6584296B2 (ja) 3軸能動制御型磁気軸受及びその組立方法
WO2021149603A1 (ja) 磁極片装置及び磁気歯車
JP2006304562A (ja) アキシャルギャップ型回転電機のロータ構造
JP6506640B2 (ja) 回転装置
US20240120789A1 (en) Composite structures for electric motors
WO2024080143A1 (ja) 鉄心ユニット、および、回転子
JP2001103718A (ja) 複合モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140221

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6226693

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250