JP2015081176A - 綴じ装置、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】歯型状の凹凸部92a、93aを用紙束PTに押し当てて用紙P同士を噛み合わせる綴じ処理動作をおこなう綴じ装置本体91を設けて、幅方向中央部から綴じ処理動作を開始して幅方向端部に向けて移動しながら綴じ処理動作をおこなうように綴じ装置本体91を制御している。
【選択図】図3
Description
図1〜図4にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像を用紙P(用紙)に転写する転写部(画像形成部)、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部、12〜14は転写紙等の用紙Pが収納された給紙部、17、18は転写部7に向けて用紙Pを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、20は用紙P上の未定着画像を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、30はオモテ面に画像が形成された後の用紙Pを反転して画像形成部に向けて搬送する両面搬送部、を示す。
また、50は画像形成装置本体1から排紙されて搬入された用紙Pに後処理を施す後処理装置、61は後処理装置50の内部に設置された積載部(内部トレイ)、71〜73は後処理後の用紙P(又は、用紙束)が排出されて積載されるトレイ(排紙トレイ)、90は後処理装置50の内部に設置された綴じ装置、を示す。後処理装置50は、画像形成装置本体1に対して着脱可能に設置されている。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ17、18により搬送された用紙P上に転写される。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12、13、14のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙部12が選択されたものとする。)。
そして、給紙部12に収納された用紙Pの最上方の1枚が、搬送経路K1の位置に向けて搬送される。
図1を参照して、本実施の形態1における後処理装置50は、装置本体1から搬送された用紙Pを3つの搬送経路K3〜K5のうちいずれかの搬送経路に搬送して、異なる後処理を施せるように構成されている。第1の搬送経路K3は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pに、後処理を施すことなくそのまま第1排紙トレイ71に排紙するための搬送経路である。第2の搬送経路K4は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pを積載部61(内部トレイ)に積載して、綴じ装置90(第1綴じ装置)による用紙後端への綴じ処理をおこない、処理後の用紙P(用紙束PT)を排紙ローラ55によって排紙口50bから外部トレイ72(第2排紙トレイ)に向けて排紙するための搬送経路である。第3の搬送経路K5は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pを一旦第2の搬送経路K4に搬送してスイッチバックした後に、綴じ装置83(第2綴じ装置)による用紙中央部への綴じ処理や、用紙折りブレード84等による折り処理をおこない、第3排紙トレイ73に排紙するための搬送経路である(図2をも参照できる)。
なお、上述した3つの搬送経路K3〜K5の切替は、分岐爪81の切替動作(回動)によっておこなわれる。
後処理を施さないモードが選択されている場合、第1の搬送経路K3に搬送された用紙Pは、第3搬送ローラ53によって排紙されて、第1排紙トレイ71上に排出される。
その後、綴じ処理が施された用紙P(用紙束PT)は、放出爪67の排紙方向の移動によって載置面62の傾斜に沿って斜め上方に移動して、排紙ローラ55による搬送によって、外部トレイ72上に排出される。
そして、用紙P(用紙束PT)は、図2の左方に移動する用紙折りブレード84によって中央部が折り込まれた状態で、その折込部が用紙折り板86によって圧接されて、折り処理が施されることになる。その後、折り処理後の用紙P(用紙束PT)は、第9搬送ローラ59によって搬送されて、第3排紙トレイ73上に排出されることになる。
先に図1、図2等を用いて説明したように、本実施の形態1における後処理装置50には、その内部に、積載部61(内部トレイ)上に積載された用紙束PTに対して綴じ処理をおこなうための綴じ装置90が設置されている。詳しくは、積載部61は、その載置面62が一端側(図2の右方である。)から他端側(図2の左方である。)に向けて上方に傾斜するように形成されている。そして、排紙口50bから離れた積載部61の傾斜面下方には、綴じ装置90(第1綴じ装置)が設けられている。
図3(A)及び図3(B)を参照して、綴じ装置90には、歯型状の凹凸部92a、93aを用紙束PTに押し当てて用紙束PTに厚さ方向の凹凸を形成して用紙P同士を噛み合わせる綴じ処理動作を、幅方向に移動しながら間欠的におこなう綴じ装置本体91が設けられている。
なお、本実施の形態では、回転部材92、93を積極的に回転駆動する駆動モータ97、98を設けたが、駆動モータ97、98を設けずに綴じ装置本体91の幅方向の移動によって回転部材92、93が従動して回転するように構成することもできる。
ここで、昇降駆動モータ99やカム機構は、綴じ装置本体91に固設されていて、綴じ装置本体91とともに幅方向に移動することになる。
また、図3(B)を参照して、本実施の形態1において、2つの回転部材92、93の凹凸部92a、93aにおける凸部は、いずれも、その先端がR状に形成されている。これにより、綴じ処理時に、双方の凹凸部92a、93aに挟まれた用紙束PTが、凹凸部92a、93aによって、せん断されてしまう不具合を防止することができる。
詳しくは、図4を参照して、本実施の形態1では、ジョガーフェンス68によって幅方向の位置が定められた用紙束PTに対して、搬送方向(図4の上下方向である。)の端部のほぼ範囲を綴じ領域Mとして、5つの綴じ部M1〜M5に分割して綴じ処理をおこなうものである。
このような5つの綴じ部M1〜M5に対して、本実施の形態1では、まず、最も中央(幅方向中央部)に位置する第1綴じ部M1の位置に、綴じ装置本体91を移動して、第1綴じ部M1への綴じ処理をおこなう。次に、右方に隣接する第2綴じ部M2の位置に向けて綴じ装置本体91を黒矢印方向に移動して、第2綴じ部M2への綴じ処理をおこなう。さらに右方に隣接する第3綴じ部M3の位置に綴じ装置本体91を移動して第3綴じ部M3への綴じ処理をおこなった後に、第4綴じ部M4の位置に向けて綴じ装置本体91を白矢印方向に移動して第4綴じ部M4への綴じ処理をおこなう。最後に、第5綴じ部M5の位置に向けて綴じ装置本体91を移動して、第5綴じ部M5への綴じ処理をおこなう。
なお、綴じ装置本体91は、1つの綴じ部において綴じ処理をおこなう場合には2つの回転部材92、93が当接した状態であって、次の綴じ部に移動する場合には2つの回転部材92、93が離間した状態になるように制御される。
特に、凹凸部92a、93aが外周面に形成された略歯車状の2つの回転部材92、93によって用紙束PTを挟み込んで、2つの回転部材92、93を回転させながら綴じ処理をおこなう場合には、用紙束PTの用紙P同士が幅方向にずれる力を受けやすくなるため、本発明の構成が有用になる。
また、本実施の形態1では、凹凸部92a、93aが外周面に形成された略歯車状の2つの回転部材92、93によって用紙束PTを挟み込んで綴じ処理をおこなうように構成したが、歯型状の凹凸部が形成された2つの平板(非回転部材)によって用紙束PTを挟み込んで綴じ処理をおこなうように構成することもできる。
図5及び図6にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図5は、実施の形態2における綴じ装置90の動作を示す概略図である。また、図6は、その綴じ装置90によって綴じ処理された用紙束PTを示す概略図である。
本実施の形態2における綴じ装置は、綴じ装置本体91を幅方向に移動しながら連続的に綴じ処理動作をおこなう点が、綴じ装置本体91を幅方向に移動しながら間欠的に綴じ処理動作をおこなう前記実施の形態1のものとは相違する。
ここで、本実施の形態2では、綴じ装置本体91を幅方向に移動しながら連続的に綴じ処理動作をおこなっている。そして、綴じ装置本体91は、幅方向中央部から綴じ処理動作を開始して、幅方向一端側(図5の右方である。)に向けて移動しながら綴じ処理動作をおこない、その後に幅方向中央部に戻ってから幅方向他端側(図5の左方である。)に向けて移動しながら綴じ処理動作を再開するように制御される。
そして、図5(B)に示すように、2つの回転部材92、93(綴じ装置本体91)は、用紙束PTを挟持した状態で回転しながら幅方向一端側(黒矢印方向)に移動して、第1綴じ領域MAを形成する。そして、第1綴じ領域MAを形成した後に、第2回転部材93は図の破線で示した離間位置に移動する。
その後、図5(C)に示すように、2つの回転部材92、93(綴じ装置本体91)は、用紙束PTを挟持しない状態のまま幅方向他端側(黒矢印方向)に移動した後に、離間状態にあった第2回転部材93が白矢印方向に移動して2つの回転部材92、93によって用紙束PTの幅方向中央部(綴じ処理動作が開始されたときの位置とほぼ同じ位置である。)が挟持される。
そして、図5(D)に示すように、2つの回転部材92、93(綴じ装置本体91)は、用紙束PTを挟持した状態で回転しながら幅方向他端側(黒矢印方向)に移動して、第2綴じ領域MBを形成する。
このように、本実施の形態2では、綴じ装置本体91による綴じ処理動作を幅方向中央部から開始して、2つの回転部材92、93の接離動作も組み合わせて、用紙束PTの幅方向のほぼ全域が綴じ領域となるようにしているため、用紙束PTの用紙ずれがなく、綴じ力の高い強固な綴じ処理をおこなうことができる。
図7及び図8にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図7は、実施の形態3における綴じ装置90の動作を示す概略図である。また、図8は、その綴じ装置90によって綴じ処理された用紙束PTを示す概略図である。
本実施の形態3における綴じ装置は、2つの綴じ装置本体91A、91Bをそれぞれ幅方向に移動して綴じ処理動作をおこなう点が、1つの綴じ装置本体91を幅方向に移動して綴じ処理動作をおこなう前記実施の形態2のものとは相違する。
ここで、図7に示すように、本実施の形態3のものは、前記実施の形態2のものとは異なり、2つの綴じ装置本体(第1綴じ装置本体91Aと第2綴じ装置本体91Bとである。)が設置されている。2つの綴じ装置本体91A、91Bは、いずれも、前記実施の形態1にて説明した綴じ装置本体91とほぼ同様に構成されている。そして、第1綴じ装置本体91Aが幅方向中央部から綴じ処理動作を開始して幅方向一端側(図7の右方である。)に向けて移動しながら綴じ処理動作をおこなうように制御され、第2綴じ装置本体91Bが幅方向中央部から綴じ処理動作を開始して幅方向他端側(図7の左方である。)に向けて移動しながら綴じ処理動作をおこなうように制御されることになる。
そして、第1綴じ処理装置91Aは、2つの回転部材92、93が用紙束PTを挟持した状態で回転しながら幅方向一端側(図7の右方である。)に移動して、第1綴じ領域MAを形成する。これと同時に、第2綴じ処理装置91Bは、2つの回転部材92、93が用紙束PTを挟持した状態で回転しながら幅方向他端側(図7の左方である。)に移動して、第2綴じ領域MBを形成する。
このように、本実施の形態3では、2つの綴じ装置本体91A、91Bによって綴じ処理動作を幅方向中央部から開始して、回転部材92、93の接離動作をおこなうことなく、用紙束PTの幅方向のほぼ全域が綴じ領域となるようにしているため、用紙束PTの用紙ずれがなく、綴じ処理の処理速度を速めることができる。
これにより、2つの綴じ装置本体91A、91Bによる綴じ処理の開始から終了までタイミングを揃えることができるため、上述した効果が確実なものになる。
図9〜図11にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図9は、実施の形態4における綴じ装置90によって綴じ処理された用紙束PTを示す概略図である。また、図10は変形例としての綴じ装置90によって綴じ処理された用紙束PTを示す概略図であり、図11はさらに別の変形例としての綴じ装置90によって用紙束PTに綴じ処理が施される動作を順に示す概略図である。
本実施の形態4における綴じ装置は、2つの綴じ装置本体91A、91Bが幅方向に直交する方向に並設されている点が、2つの綴じ装置本体91A、91Bが幅方向に並設されている前記実施の形態3のものとは相違する。
ここで、図9を参照して、本実施の形態4のものは、第1綴じ装置本体91Aと第2綴じ装置本体91Bとが幅方向に直交する方向(搬送方向である。)に並設されている。そして、図9に示すように、第1綴じ装置本体91Aによって綴じ処理動作が開始される幅方向中央部の位置と、第2綴じ装置本体91Bによって綴じ処理動作が開始される幅方向中央部の位置と、が搬送方向からみて重なるように形成されている。そして、前記実施の形態3のものと同様に、第1綴じ装置本体91Aが幅方向中央部から綴じ処理動作を開始して幅方向一端側(図9の右方である。)に向けて移動しながら綴じ処理動作をおこなうように制御され、第2綴じ装置本体91Bが幅方向中央部から綴じ処理動作を開始して幅方向他端側(図9の左方である。)に向けて移動しながら綴じ処理動作をおこなうように制御されることになる。
このように、本実施の形態4では、2つの綴じ装置本体91A、91Bによって綴じ処理動作を幅方向中央部から開始して、回転部材92、93の接離動作をおこなうことなく、用紙束PTの幅方向のほぼ全域が綴じ領域となるようにしているため、用紙束PTの用紙ずれがなく、綴じ力が高く、綴じ処理の処理速度を速めることができる。
また、本実施の形態4でも、第1綴じ装置本体91Aによって綴じ処理される綴じ領域MA(第1綴じ領域)の幅方向の長さと、第2綴じ装置本体91Bによって綴じ処理される綴じ領域MB(第2綴じ領域)の幅方向の長さと、が等しくなるように形成されている。
このような場合、図10に示すように、用紙束PTに対して、第1綴じ領域MAと第2綴じ領域MBとが、搬送方向にずれた状態で、かつ、幅方向中央部で図9のものより広い範囲で繋がった状態で、綴じ処理が完了することになる。そのため、より高い綴じ力を確保することができる。
詳しくは、図11(A)に示すように、2つの綴じ装置本体91A、91Bが搬送方向に並設された状態から、図11(B)に示すように、第2綴じ装置本体91Bを左方に移動させて第2綴じ領域MBを形成する。その後、図11(C)に示すように、第1綴じ装置本体91Aを下方に移動して(又は、用紙束PTを上方に移動して)、図11(D)に示すように、第1綴じ装置本体91Aを右方に移動させて第1綴じ領域MAを形成する。
このような場合、図11(D)に示すように、用紙束PTに対して、第1綴じ領域MAと第2綴じ領域MBとが、搬送方向にずれることなく、幅方向中央部で繋がった状態で、綴じ処理が完了することになる。
図12及び図13にて、この発明の実施の形態5について詳細に説明する。
図12は、実施の形態5における綴じ装置90によって用紙束PTに綴じ処理が施される動作を順に示す概略図である。また、図13は、その変形例としての、綴じ装置90によって綴じ処理された用紙束PTを示す概略図である。
本実施の形態5における綴じ装置は、2つの綴じ装置本体91A、91Bが幅方向中央部から綴じ処理動作を開始して幅方向端部に移動した後に幅方向端部を折り返して幅方向中央部に戻って綴じ処理動作を終了する点が、前記実施の形態3のものとは相違する。
ここで、図12(A)を参照して、本実施の形態5のものは、第1綴じ装置本体91Aと第2綴じ装置本体91Bとが幅方向中央部において幅方向に並設されている。そして、図12(A)に示すように、第1綴じ装置本体91Aは、幅方向中央部から綴じ処理動作を開始して幅方向一端側(右方である。)に向けて移動しながら綴じ処理動作をおこなった後に、図12(B)に示すように、用紙束PTに対して第1綴じ装置本体91Aを離間状態で搬送方向(幅方向に直交する方向)に相対的に移動させて、図12(C)に示すように、当接状態に戻して幅方向一端側から綴じ処理動作を再開して幅方向中央部に向けて移動して綴じ処理動作を終了するように制御する。同様に、第2綴じ装置本体91Bは、図12(A)に示すように、幅方向中央部から綴じ処理動作を開始して幅方向他端側(左方である。)に向けて移動しながら綴じ処理動作をおこなった後に、図12(B)に示すように、用紙束PTに対して第2綴じ装置本体91Bを離間状態で搬送方向に相対的に移動させて、図12(C)に示すように、当接状態に戻して幅方向他端側から綴じ処理動作を再開して幅方向中央部に向けて移動して綴じ処理動作を終了するように制御する。このような2つの綴じ装置本体91A、91Bの動作は、図12(A)〜(C)に示すように、同じタイミングでおこなわれる。
このように、本実施の形態5では、2つの綴じ装置本体91A、91Bによって綴じ処理動作を幅方向中央部から開始して、用紙束PTの幅方向のほぼ全域が搬送方向の比較的広い範囲で綴じ領域となるようにしているため、用紙束PTの用紙ずれがなく、綴じ力が高く、綴じ処理の処理速度を速めることができる。
そのような場合、2つの綴じ装置本体91A、91Bが移動する途中において第2回転部材93を接離するタイミングはずれることになるが、最終的に、図13に示すように、用紙束PTに対して、第1綴じ領域MA1、MA2と第2綴じ領域MB1、MB2とが、搬送方向からみて重なった状態にて綴じ処理が完了することになる。そのため、用紙束PTに対する綴じ力をさらに高めることができる。
図14にて、この発明の実施の形態6について詳細に説明する。
図14は、実施の形態5における綴じ装置83(第2綴じ装置)によって綴じ処理された用紙束PTを示す概略図である。
本実施の形態6における綴じ装置は、折り処理が施される用紙束PTに対して綴じ処理をおこなう点が、前記各実施の形態のものとは相違する。
本実施の形態6における綴じ装置83にも、前記実施の形態3〜5の綴じ装置90と同様に、第1回転部材と第2回転部材とが設置された2つの綴じ装置本体が設けられていて、2つの綴じ装置本体を幅方向中央部から幅方向端部に移動させて綴じ処理動作をおこなう。
また、前記各実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1における後処理装置50に設置される綴じ装置90(83)に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷装置などである。)における後処理装置に設置される綴じ装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
さらには、後処理装置50に設置された綴じ装置90(83)ではなく、単独の装置としての綴じ装置(たとえば、搬送口50aに給紙カセットがセットされていて、綴じ装置自体に処理モード等を入力する操作パネルが設置されているものである。)に対しても、本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、前記各実施の形態では、綴じ処理と仕分け処理と折り処理とをおこなうことができる後処理装置50に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、穿孔処理(パンチ処理)をもおこなう後処理装置や、上述した複数の処理のうち綴じ処理のみをおこなう後処理装置や別の組み合わせで処理をおこなう後処理装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
そして、そのような場合であっても、前記各実施の形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
50 後処理装置、
83 綴じ装置(第2綴じ装置)、
90 綴じ装置(第1綴じ装置)、
91 綴じ装置本体、
91A 第1綴じ装置本体、
91B 第2綴じ装置本体、
92 第1回転部材、 92a 凹凸部、
93 第2回転部材、 93a 凹凸部、
M 綴じ領域、
MA、MA1、MA2 第1綴じ領域、
MB、MB1、MB2 第2綴じ領域、
M1〜M5 綴じ部、
P 用紙(シート)、 PT 用紙束、 X 折り目。
Claims (12)
- 用紙束の幅方向に沿った所定の範囲を綴じ領域として当該用紙束に対して綴じ処理をおこなう綴じ装置であって、
歯型状の凹凸部を当該用紙束に押し当てて厚さ方向の凹凸を形成して用紙同士を噛み合わせる綴じ処理動作を、幅方向に移動しながら連続的又は間欠的におこなう綴じ装置本体を備え、
前記綴じ装置本体は、幅方向中央部から綴じ処理動作を開始して幅方向端部に向けて移動しながら綴じ処理動作をおこなうように制御されることを特徴とする綴じ装置。 - 前記綴じ装置本体は、幅方向中央部から綴じ処理動作を開始して、幅方向一端側に向けて移動しながら綴じ処理動作をおこない、その後に幅方向中央部に戻ってから幅方向他端側に向けて移動しながら綴じ処理動作を再開するように制御されることを特徴とする請求項1に記載の綴じ装置。
- 2つの前記綴じ装置本体を備え、
前記2つの綴じ装置本体は、第1綴じ装置本体が幅方向中央部から綴じ処理動作を開始して幅方向一端側に向けて移動しながら綴じ処理動作をおこなうように制御され、第2綴じ装置本体が幅方向中央部から綴じ処理動作を開始して幅方向他端側に向けて移動しながら綴じ処理動作をおこなうように制御されることを特徴とする請求項1に記載の綴じ装置。 - 前記第1綴じ装置本体によって綴じ処理される綴じ領域の幅方向の長さと、前記第2綴じ装置本体によって綴じ処理される綴じ領域の幅方向の長さと、が等しくなるように形成されたことを特徴とする請求項3に記載の綴じ装置。
- 前記第1綴じ装置本体と前記第2綴じ装置本体とは、幅方向に直交する方向に並設されて、
前記第1綴じ装置本体によって綴じ処理動作が開始される幅方向中央部の位置と、前記第2綴じ装置本体によって綴じ処理動作が開始される幅方向中央部の位置と、が前記直交する方向からみて重なるように形成されたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の綴じ装置。 - 前記第2綴じ装置本体による綴じ処理動作が終了した後に、前記用紙束に対して前記第1綴じ装置を前記直交する方向に相対的に移動させて前記第2綴じ装置本体によって綴じ処理動作が開始された幅方向中央部の位置と前記第1綴じ装置本体によって綴じ処理動作が開始される幅方向中央部の位置とを合致させて、その後に前記第1綴じ装置本体による綴じ処理動作を開始するように制御することを特徴とする請求項5に記載の綴じ装置。
- 前記第1綴じ装置本体は、幅方向中央部から綴じ処理動作を開始して幅方向一端側に向けて移動しながら綴じ処理動作をおこなった後に、前記用紙束に対して前記第1綴じ装置を幅方向に直交する方向に相対的に移動させて幅方向一端側から綴じ処理動作を再開して幅方向中央部に向けて移動して綴じ処理動作を終了するように制御され、
前記第2綴じ装置本体は、幅方向中央部から綴じ処理動作を開始して幅方向他端側に向けて移動しながら綴じ処理動作をおこなった後に、前記用紙束に対して前記第2綴じ装置を幅方向に直交する方向に相対的に移動させて幅方向他端側から綴じ処理動作を再開して幅方向中央部に向けて移動して綴じ処理動作を終了するように制御されることを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれかに記載の綴じ装置。 - 前記第1綴じ装置本体と前記第2綴じ装置本体とによって綴じ処理動作が開始される幅方向中央部の位置と、前記第1綴じ装置本体と前記第2綴じ装置本体とによって綴じ処理動作が終了される幅方向中央部の位置と、が幅方向にずれるように形成されたことを特徴とする請求項7に記載の綴じ装置。
- 前記用紙束において幅方向に直交する方向の中央部に幅方向にわたって折り目が形成される折り処理がおこなわれる場合に、前記折り目を跨ぐように、前記直交する方向に対して一方の側で前記第1綴じ装置本体による綴じ処理が開始され、前記直交する方向に対して他方の側で前記第2綴じ装置本体による綴じ処理が開始されることを特徴とする請求項3〜請求項8のいずれかに記載の綴じ装置。
- 前記綴じ装置本体は、
前記歯型状の凹凸部が外周面にわたって形成された第1回転部材と、
前記第1回転部材の前記歯型状の凹凸部に噛合する前記歯型状の凹凸部が外周面にわたって形成されて、前記第1回転部材との間に前記用紙束を挟むように前記第1回転部材に対して相対的に移動するように構成された第2回転部材と、
を具備し、
前記用紙束を挟んだ状態で前記第1回転部材と前記第2回転部材とが回転しながら幅方向に移動することによって綴じ処理動作をおこなうことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の綴じ装置。 - 前記幅方向は、前記用紙束を構成する用紙の搬送方向に対して略直交する方向であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の綴じ装置。
- 請求項1〜請求項11のいずれかに記載の綴じ装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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2013
- 2013-10-23 JP JP2013219860A patent/JP6179764B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
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JP2018043844A (ja) * | 2016-09-14 | 2018-03-22 | キヤノンファインテックニスカ株式会社 | シート後処理装置及び画像形成システム |
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