JP2015080876A - 板状成形体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プレス成形時に繊維が歪む事態を抑制することができる板状成形体の製造方法を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂と繊維とを含む板状体11をプレス成形してなる板状成形体20の製造方法であって、保持装置50によって周端部が保持された状態の板状体11を、一対の成形型41,42によってプレスすることで、板状成形体20を成形するプレス成形工程を備え、保持装置50は、板状体11における周端部の一部を保持する第1保持部61と、板状体11における周端部の他部を保持する第2保持部72と、を備え、第2保持部72は、第1保持部61に対して、少なくとも一対の成形型41,42のプレス方向に相対移動可能とされることに特徴を有する。
【選択図】図6
【解決手段】熱可塑性樹脂と繊維とを含む板状体11をプレス成形してなる板状成形体20の製造方法であって、保持装置50によって周端部が保持された状態の板状体11を、一対の成形型41,42によってプレスすることで、板状成形体20を成形するプレス成形工程を備え、保持装置50は、板状体11における周端部の一部を保持する第1保持部61と、板状体11における周端部の他部を保持する第2保持部72と、を備え、第2保持部72は、第1保持部61に対して、少なくとも一対の成形型41,42のプレス方向に相対移動可能とされることに特徴を有する。
【選択図】図6
Description
本発明は、板状成形体の製造方法に関する。
従来、熱可塑性樹脂と繊維とを含む板状成形体の製造方法として、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1には、繊維からなる織物マットと熱可塑性樹脂とを、プレス型(プレス成形工具)によってプレスする方法が記載されている。これにより、織物マット及び熱可塑性樹脂がプレス型の形状に倣う形状に成形される。
上述の織物マットは、保持装置によって吊り下げられた状態でプレス型によってプレスされる。つまり、織物マットの周端部は、保持装置によって保持された状態でプレスされる。このため、織物マットの周端部以外の部分がプレス成形によって変形するのに対して、周端部は変形が規制される。これにより、織物マットの周端部付近は、部分的に引っ張られる。この結果、織物マットに含まれる繊維が歪む(縒れる)ことで、板状成形体の意匠性や剛性が低下する事態が懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、プレス成形時に繊維が歪む事態を抑制することができる板状成形体の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の板状成形体の製造方法は、熱可塑性樹脂と繊維とを含む板状体をプレス成形してなる板状成形体の製造方法であって、保持装置に周端部が保持された状態の前記板状体を、一対の成形型によってプレスすることで、前記板状成形体を成形するプレス成形工程を備え、前記保持装置は、前記板状体における前記周端部の一部を保持する第1保持部と、前記板状体における前記周端部の他部を保持する第2保持部と、を備え、前記第2保持部は、前記第1保持部に対して、少なくとも前記一対の成形型のプレス方向に相対移動可能とされることに特徴を有する。
本発明によれば、第1保持部及び第2保持部によって、板状体の周端部における少なくとも2箇所が保持されている。ここで、第2保持部は、第1保持部に対して、少なくとも一対の成形型のプレス方向に相対移動可能とされる。このため、一対の成形型によるプレス成形時に、板状体の周端部の変形が許容される。これにより、プレス成形時に板状体に含まれる繊維が歪む事態を抑制できる。
上記構成において、前記第1保持部と前記第2保持部とは、可撓性を有する連結部材によって連結されているものとすることができる。
可撓性を有する連結部材によって、第1保持部と第2保持部とを連結することで、第2保持部を第1保持部に対して相対移動可能とすることができる。
また、前記板状体は、方形状をなし、前記プレス成形工程では、一対の前記保持装置の一方によって、前記板状体の一辺方向における一端部を保持するとともに、前記一対の前記保持装置の他方によって、前記板状体の前記一辺方向における他端部を保持するものとすることができる。
板状体の一辺方向における両端部をそれぞれ保持することで、板状体をより確実に保持することができる。
また、前記プレス成形工程の後に行われ、前記一対の成形型に設けられたキャビティ内に、溶融樹脂を射出することで、射出成形品を前記板状成形体と一体的に成形する射出成形工程を備え、前記一対の成形型の前記プレス方向は、水平方向に沿うものとすることができる。
本発明においては、一対の成形型を用いて射出成形を行うことで、射出成形品を板状成形体と一体的に成形することができる。一般的に射出成形型は、水平方向に沿って可動するものが多く用いられている。このような水平方向に沿って動く成形型を用いる場合には、板状体の周端部を保持装置によって保持する必要がある。本発明によれば、保持装置によって周端部を保持した場合であっても、プレス成形時に繊維が歪む事態を抑制でき、好適である。
本発明によれば、プレス成形時に繊維が歪む事態を抑制することができる板状成形体の製造方法を提供することができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。本実施形態では、板状成形体20として、例えば、車両用シートの背面を構成するものを例示する。
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。本実施形態では、板状成形体20として、例えば、車両用シートの背面を構成するものを例示する。
板状成形体20は、板状体11(図2参照)を、所定の形状に成形(賦形)することで製造される。この板状体11は、所定方向に揃えられた繊維に熱可塑性樹脂を含浸させることで構成されたプリプレグを板状に成形したものである。
本実施形態の板状成形体20は、図1に示すように、車両用シートの背面に沿って延びる中央部21と、中央部21における車幅方向の各端部からそれぞれ延び、中央部21に対して屈曲された屈曲部22,22と、を備えている。
また、板状成形体20における車両前側の面(裏面)には、図7に示すように、例えば、リブ24(射出成形品)が板状成形体20と一体的に成形されている。このようなリブ24を設けることで、板状成形体20の剛性をより高くすることができる。
板状体11は、図2に示すように、方形状をなしている。板状体11を構成する繊維(強化繊維)としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維などを挙げることができる。
また、板状体11を構成する熱可塑性樹脂(マトリックス樹脂)としては、例えば、ポリアミドやポリプロピレンなどを挙げることができる。なお、板状体11(板状成形体20)を構成する繊維及び熱可塑性樹脂の材質は、上述したものに限定されず適宜変更可能である。
板状成形体20は、図5に示す成形装置30を用いて製造される。次に成形装置30の構成について説明する。成形装置30は、図1及び図5に示すように、一対の成形型41,42と、保持装置50と、を備えている。
成形型41及び成形型42は、水平方向に沿って配列され、成形面が互いに対向するように配置されている。成形型41は、凹部41Aを有している。この凹部41Aは、板状成形体20の表側の面に倣う形状をなしている。成形型42は、突部42Aを有している。この突部42Aは、板状成形体20の裏側の面に倣う形状をなしている。
成形型41は、可動型とされ、図示しない駆動装置(例えば、電動モータ、エアシリンダ、油圧シリンダなど)によって、成形型42(固定型)に対して移動可能な構成となっている。
成形型41を成形型42に対して接近させることで、一対の成形型41,42の型閉じが可能とされる。また、成形型41を成形型42に対して離間させることで、一対の成形型41,42の型開きが可能とされる。
また、成形型42の突部42Aの突出端面には、図7に示すように、リブ24の形状に倣う溝状のキャビティ43(成形空間)が形成されている。このキャビティ43には、図示しない射出装置から溶融樹脂が射出可能な構成となっている。
保持装置50は、図2に示すように、板状体11の上端部(周端部の一例)を保持することで、板状体11を吊り下げた状態で保持するためのものである。保持装置50は、図示しない移送装置(例えば、移送用のアームやベルトコンベヤなど)によって、移送される構成となっている。これにより、保持装置50に吊り下げられた状態の板状体11を、板状成形体20の製造に係る各工程(後述する加熱工程及びプレス成形工程)間において移送することができる。
保持装置50は、長手状をなす支持バー51と、支持バー51に設けられた第1保持部61と、一対の第2保持部72,72と、を備えている。
第1保持部61は、板状体11の上端部における長手方向の中央部(周端部の一部)を保持するものとされる。これに対して、第2保持部72は、板状体11の上端部における長手方向の一端部(周端部の他部)を保持するものとされる。なお、第2保持部72は、支持バー51の長手方向(図2の左右方向)において、第1保持部61の両側にそれぞれ配されている。
支持バー51は、支持バー51の長手方向における中央部分を構成する中央部52と、中央部52の長手方向における各端部にそれぞれ連結される端部53,53とから分割構成されている。中央部52と端部53とは、図5に示すように、ヒンジ54を介して連結されている。これにより、端部53は、ヒンジ54を回動中心として、中央部52に対して回動可能に接続されている。
ヒンジ54の回動軸P1は、図2に示すように、上下方向(鉛直方向)に沿って延びている。このため、端部53は、ヒンジ54を中心として、板状体11の板厚方向(一対の成形型41,42のプレス方向、図5の上下方向)に回動変位可能となっている。
そして、回動軸P1は、板状体11における折り曲げ線L1(板状成形体20における中央部21と屈曲部22との境界線、図2の一点鎖線)と同軸上に配されている。
第1保持部61は、図2に示すように、支持バー51の中央部52から下方に突出され、その突出端は、一対の平板部62,62とされる。図3に示すように、一対の平板部62,62は、互いに対向配置され、その間に板状体11を差し入れることが可能となっている。
板状体11の上端部には、図3に示すように、貫通孔11Aが形成されている。また、一対の平板部62,62のうち、一方の平板部62には、取付孔62Aが形成されている。
本実施形態では、例えば、取付孔62Aと貫通孔11Aの双方に、例えば、ボルト63を挿通させた後、ボルト63の先端を他方の平板部62に形成された凹部62Bに嵌合させて固定する構成となっている。これにより、平板部62,62の間で板状体11の上端部が保持される。
第2保持部72は、一対の平板部73,73から構成されている。一対の平板部73,73は、互いに対向配置され、板状体11を挟持可能な構成となっている。
平板部73は、連結部材74を介して、支持バー51の端部53と連結されている。また、平板部73は、連結部材75を介して、第1保持部61の平板部62と連結されている。
連結部材74及び連結部材75は、可撓性を有している。連結部材74及び連結部材75としては、例えば、フレキシブルパイプなどを用いることができる。
連結部材74は、図4に示すように、屈曲された状態で、平板部73と端部53に接続されている。また、連結部材75は、図5に示すように、屈曲された状態で、平板部73と平板部62に接続されている。
これにより、第2保持部72(一対の平板部73,73)は、支持バー51及び第1保持部61に対して、上下左右前後の各方向への相対移動が可能となっている。つまり、第2保持部72は、第1保持部61に対して3次元的に相対移動可能となっている。
板状体11は、例えば、第1保持部61と同様の構成(ボルト63を用いて固定する構成)によって、一対の平板部73,73の間で固定されている。
なお、一対の平板部73,73に対して板状体11を固定する構成は、これに限定されない。例えば、連結部材74,75を弾性変形可能な材質とし、板状体11を挟み込んでいない状態における一対の平板部73,73の対向間隔を、板状体11の板厚よりもわずかに小さくする構成としてもよい。このような構成とすれば、板状体11を挟み込んだ状態の一対の平板部73,73は、連結部材74,74の弾性力によって、互いに接近する方向に付勢され、この付勢力によって板状体11を挟み込んで固定(挟持)することができる。
次に、本実施形態の板状成形体20の製造方法について説明する。本実施形態の板状成形体20の製造方法は、板状体11を加熱する加熱工程と、加熱された板状体11をプレスして板状成形体20を成形するプレス成形工程と、板状成形体20にリブ24を成形する射出成形工程と、を備えている。
(加熱工程)
加熱工程では、保持装置50によって板状体11の上端部を保持し、板状体11を吊り下げた状態とする。この状態で、図4に示すように、板状体11を一対の赤外線ヒーター31,31の間に配置する。
加熱工程では、保持装置50によって板状体11の上端部を保持し、板状体11を吊り下げた状態とする。この状態で、図4に示すように、板状体11を一対の赤外線ヒーター31,31の間に配置する。
次に、一対の赤外線ヒーター31,31から板状体11に向けて赤外線を放射する。これにより、板状体11が加熱され、軟化状態となる。
(プレス成形工程)
加熱工程が完了した後、保持装置50及び板状体11を、図示しない移送装置(例えば、移送用のアームやベルトコンベヤなど)によって一対の成形型41,42に移送する。
加熱工程が完了した後、保持装置50及び板状体11を、図示しない移送装置(例えば、移送用のアームやベルトコンベヤなど)によって一対の成形型41,42に移送する。
プレス成形工程では、図5に示すように、軟化状態の板状体11を型開きされた状態の一対の成形型41,42間にセットする。なお、板状体11は、その上端部が保持装置50によって保持された状態で、一対の成形型41,42の間に配される。
その後、図6に示すように、一対の成形型41,42を型閉じすることで、一対の成形型41,42によって板状体11がプレスされる。これにより、板状体11が所定形状(製品形状)となり、板状成形体20(基材)が成形される。
具体的には、板状体11は、プレス成形によって折り曲げられる。その結果、中央部21と屈曲部22,22と有する板状成形体20が成形される。なお、図2においては、板状体11を板状成形体20に成形する際の折り曲げ線L1を一点鎖線で示してある。
本実施形態では、プレス成形時には、保持装置50の第1保持部61によって、中央部21に対応する箇所が保持され、各第2保持部72によって、各屈曲部22に対応する箇所が保持されている。
このため、プレス成形時には、板状体11の上端部の変形に伴って、端部53及び第2保持部72が変位する。このため、第2保持部72は、ヒンジ54を中心として、板状体11の厚さ方向(一対の成形型41,42のプレス方向)に回動変位する。つまり、保持装置50は、図6に示すように、板状体11の上端部の変形に追従して変形する。このため、板状体11の上端部の変形が保持装置50によって規制されることはない。なお、図5、図6においては、板状体11及び板状成形体20を破線で図示してある。
また、プレス成形が完了した時点においては、図7に示すように、板状成形体20によってキャビティ43の開口が塞がれる。これにより、キャビティ43は閉じた空間となる。
(射出成形工程)
板状成形体20が成形された後、成形型41,42によって板状成形体20がプレスされた状態を維持しつつ、射出装置(図示せず)から各キャビティ43(成形空間)内に溶融樹脂を射出する。
板状成形体20が成形された後、成形型41,42によって板状成形体20がプレスされた状態を維持しつつ、射出装置(図示せず)から各キャビティ43(成形空間)内に溶融樹脂を射出する。
キャビティ43に溶融樹脂が充填される過程においては、溶融樹脂が板状成形体20の繊維の内部へと浸透する。これと同時に、繊維の内部に浸透した溶融樹脂は、板状成形体20内部の軟化した熱可塑性樹脂と混ざり合い、渾然一体となる(混融される)。
各キャビティ43に溶融樹脂を充填させ、その後、溶融樹脂が冷却されることで、図7に示すように、リブ24が板状成形体20と一体的に成形される。
これにより、射出成形工程が完了する。その後、一対の成形型41,42が型開きし、板状成形体20を脱型する。これにより、リブ24が形成された板状成形体20の製造が完了する。
なお、保持装置50において保持されている板状成形体20の上端部は、製品としては残らない部分であり、脱型後、板状成形体20における他の部分(製品部分)から切り離される。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、第1保持部61及び一対の第2保持部72,72によって、板状体11の上端部における3箇所が保持されている。ここで、第2保持部72は、第1保持部61に対して相対移動可能とされる。このため、一対の成形型41,42によるプレス成形時に、板状体11の上端部の変形が許容される。これにより、プレス成形時に板状体11に含まれる繊維が歪む事態を抑制できる。
また、第1保持部61と第2保持部72とは、可撓性を有する連結部材75によって連結されている。
可撓性を有する連結部材75によって、第1保持部61と第2保持部72とを連結することで、第2保持部72を第1保持部61に対して相対移動可能とすることができる。
また、プレス成形工程の後に行われ、一対の成形型41,42に設けられたキャビティ43内に、溶融樹脂を射出することで、リブ24を板状成形体20と一体的に成形する射出成形工程を備え、一対の成形型41,42のプレス方向は、水平方向に沿うものとされる。
本実施形態においては、一対の成形型41,42を用いて射出成形を行うことで、リブ24を板状成形体20と一体的に成形することができる。一般的に射出成形型は、水平方向に沿って可動するものが多く用いられている。このような水平方向に沿って動く成形型を用いる場合には、板状体11の周端部(例えば、上端部)を保持装置50によって保持する必要がある。本実施形態によれば、保持装置50によって周端部を保持した場合であっても、プレス成形時に繊維が歪む事態を抑制でき、好適である。
また、本実施形態では、支持バー51におけるヒンジ54は、その回動軸が上下方向に沿うものとされる。このため、支持バー51の端部53は、中央部52に対して下方に回動することはない。このため、保持装置50によって板状体11を吊り下げた際に、板状体11の自重によって、支持バー51の端部53が垂れ下がる事態を抑制することができ、板状体11をより確実に保持することができる。
また、第2保持部72(一対の平板部73,73)は、可撓性を有する連結部材74及び連結部材75を介して、支持バー51及び第1保持部61に取り付けられている。これにより、第2保持部72は、3次元的に相対変位可能となっている。このため、プレス成形時に板状体11の上端部が3次元的に変形した場合であっても、その変形に追従して、第2保持部72が変位することができ、板状体11の上端部の変形を妨げる事態を抑制できる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図8によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態は、一対の保持装置50,50を用いて板状体11を保持する点で上記実施形態と相違する。
次に、本発明の実施形態2を図8によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態は、一対の保持装置50,50を用いて板状体11を保持する点で上記実施形態と相違する。
本実施形態では、図8に示すように、一対の保持装置50,50の一方によって、板状体11の上端部(板状体の一辺方向における一端部)が保持され、一対の保持装置50,50の他方によって、板状体11の下端部(板状体の一辺方向における他端部)が保持されている。これにより、板状体11をより確実に保持することができる。また、一対の保持装置50,50によって、板状体11の両側端部(車幅方向の端部、図8における左右両端部)をそれぞれ保持する構成としてもよい。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図9ないし図10によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態では、保持装置250の第1保持部261及び第2保持部272の構成が上記実施形態と相違する。
次に、本発明の実施形態3を図9ないし図10によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態では、保持装置250の第1保持部261及び第2保持部272の構成が上記実施形態と相違する。
第1保持部261は、図9に示すように、支持バー51の中央部52の下面に設けられている。第1保持部261は、支持バー51に取り付けられる本体部262と、一対の可動部263,263と、一対の挟持部264,264と、を備えている。なお、図9においては、手前側の可動部263及び挟持部264のみを図示してある。
一対の可動部263,263は、本体部262から下方に突出する形状をなしている。可動部263の先端には、板状をなす挟持部264が取り付けられている。一対の可動部263,263は、互いに対向配置されている。一対の挟持部264,264は、板状体11をその厚さ方向の両側から挟む形で配される。
一対の可動部263,263は、本体部262に内蔵された図示しない駆動装置(例えば、エアシリンダ、電動モータ、油圧シリンダなど)によって、板状体11の板厚方向に移動可能な構成となっている。
これにより、一対の可動部263,263を互いに接近させることで、一対の挟持部264,264間の距離を小さくすることができ、板状体11の上端部を一対の挟持部264,264によって挟持することができる。
第2保持部272は、図9に示すように、支持バー51の端部53の下面に設けられている。第2保持部272は、支持バー51に取り付けられる本体部273と、一対の可動部274,274と、一対の挟持部275,275と、を備えている。
一対の可動部274,274は、図9及び図10に示すように、本体部273から下方に突出する形状をなしている。可動部274の先端には、板状をなす挟持部275が取り付けられている。一対の可動部274,274は、互いに対向配置されている。一対の挟持部275,275は、板状体11をその厚さ方向(図10の左右方向)の両側から挟む形で配される。
一対の可動部274,274は、本体部273に内蔵された図示しない駆動装置(例えば、エアシリンダ、電動モータ、油圧シリンダなど)によって、板状体11の板厚方向に移動可能な構成となっている。
これにより、一対の可動部274,274を互いに接近させることで、一対の挟持部275,275間の距離を小さくすることができ、板状体11の上端部を一対の挟持部275,275によって挟持することができる。
なお、図10では、一対の挟持部275,275によって板状体11が挟持された状態を図示している。また、図10では、開いた状態の挟持部275,275及び可動部274,274を2点鎖線で図示している。
本実施形態によれば、一対の挟持部275,275を駆動させることで容易に板状体11の保持又は保持の解除を行うことができる。
また、本実施形態においては本体部262及び本体部273が支持バー51に対して直接的に取り付けられている構成を例示したが、これに限定されない。例えば、本体部262(又は本体部273)と支持バー51とが、可撓性を有する連結部材によって連結されていてもよい。また、一対の挟持部264,264(又は一対の挟持部275,275)を備えていなくてもよく、例えば、一対の可動部263,263(又は一対の可動部273,273)によって、板状体11を直接挟持してもよい。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4を図11によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態は、第1保持部の構成が上記実施形態と相違する。
次に、本発明の実施形態4を図11によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態は、第1保持部の構成が上記実施形態と相違する。
本実施形態の第1保持部361は、図11に示すように、一対の挟持部材362,363によって板状体11の上端部を挟持する構成となっている。一対の挟持部材362,363は、ヒンジ364を介して連結されている。これにより、ヒンジ364を支点として、一対の挟持部材362,363の下端部362A,363Aを開閉させることが可能となっている。
また、一対の挟持部材362,363における上端部の間には、ばね部材365が取り付けられている。ばね部材365によって、挟持部材362の下端部362A及び挟持部材363の下端部363Aがヒンジ364を支点として閉じる方向に付勢されている。なお、第2保持部を第1保持部361と同様の構成としてもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、支持バー51において、中央部52と端部53とをヒンジ54を介して連結する構成としたが、これに限定されない。ヒンジ54の代わりに、例えば、ボールジョイントなどを用いてもよい。
(2)上記実施形態では、射出成形品としてリブ24を例示したが、これに限定されない。射出成形品の一例として、板状成形体20を他部材に取り付けるためのボスやクリップ座などを挙げることができる。
(3)上記実施形態では、第1保持部及び一対の第2保持部によって、板状体11の周端部(上端部)における3箇所を保持する構成を例示したが、これに限定されない。保持装置は、板状体11の周端部における少なくとも2箇所を保持する構成であればよい。言い換えると、保持装置は、第1保持部と第2保持部とを少なくとも一つずつ備えていればよい。
(4)板状体11及び板状成形体20の形状は、上記実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能である。
(5)上記実施形態では、支持バー51がヒンジ54を備えることで、プレス成形時に、支持バー51が変形可能な構成を例示したが、これに限定されない。例えば、支持バー51は変形せず、連結部材74,75のみが変形する構成であってもよい。つまり、第2保持部72が第1保持部61に対して相対的に平行移動する構成としてもよい。
11…板状体、20…板状成形体、24…リブ(射出成形品)、41,42…一対の成形型、43…キャビティ、50…保持装置、61,261…第1保持部、72,272…第2保持部、75…連結部材
Claims (4)
- 熱可塑性樹脂と繊維とを含む板状体をプレス成形してなる板状成形体の製造方法であって、
保持装置に周端部が保持された状態の前記板状体を、一対の成形型によってプレスすることで、前記板状成形体を成形するプレス成形工程を備え、
前記保持装置は、
前記板状体における前記周端部の一部を保持する第1保持部と、
前記板状体における前記周端部の他部を保持する第2保持部と、を備え、
前記第2保持部は、前記第1保持部に対して、少なくとも前記一対の成形型のプレス方向に相対移動可能とされる板状成形体の製造方法。 - 前記第1保持部と前記第2保持部とは、可撓性を有する連結部材によって連結されている請求項1に記載の板状成形体の製造方法。
- 前記板状体は、方形状をなし、
前記プレス成形工程では、一対の前記保持装置の一方によって、前記板状体の一辺方向における一端部を保持するとともに、前記一対の前記保持装置の他方によって、前記板状体の前記一辺方向における他端部を保持する請求項1又は請求項2に記載の板状成形体の製造方法。 - 前記プレス成形工程の後に行われ、
前記一対の成形型に設けられたキャビティ内に溶融樹脂を射出することで、射出成形品を前記板状成形体と一体的に成形する射出成形工程を備え、
前記一対の成形型の前記プレス方向は、水平方向に沿うものとされる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の板状成形体の製造方法。
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