JP2015080694A - 放射線装置 - Google Patents

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哲雄 島田
Tetsuo Shimada
哲雄 島田
小倉 隆
Takashi Ogura
隆 小倉
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Abstract

【課題】放射発生部を手動にて操作することが困難な場合であっても、放射発生部を任意の位置に移動できるようにすることができる放射線装置を提供する。【解決手段】X線を曝射するX線管球106と、X線管球106を支持するアーム部105と、アーム部105を水平方向に伸縮させる伸縮駆動部と、アーム部105を支持する支柱部104と、を有する移動型X線装置100であって、支柱部104またはアーム部105には、伸縮駆動部を駆動させてアーム部105を水平方向に伸縮させるアーム伸縮操作部が配設されている。【選択図】図1

Description

本発明は、放射線装置に関するものである。
放射線装置の中には、病状などにより病室から移動することが困難な患者や、手術中あるいは救急処置中の患者などに対して、患者のいる部屋まで移動してX線撮影を行うことができる移動型X線装置が知られている。
このような移動型X線装置では、X線発生部を患者の撮影部位に移動させることができる。特許文献1に開示されたX線装置では、X線発生部がアームを介して支柱にスライド自在に支持され、支柱に沿っての昇降、アームの伸縮あるいは支柱の回転によって移動される。操作者はX線発生部の把手を握り支柱に沿ってスライドしたり、アームを伸縮したりすることで、任意の位置にX線発生部を移動させることができる。
特開2004−121405号公報
しかしながら、上述したX線装置では例えば、狭い空間であるためにベッドが障害となったり、操作者が低身長であったりしたときに、操作者の手が把手に届かないためにX線発生部を任意の位置に移動させることができないという問題がある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、放射線発生部を手動にて操作することが困難な場合であっても、放射線発生部を任意の位置に移動できるようにすることを目的とする。
本発明は、放射線を曝射する放射線発生部と、前記放射線発生部を支持するアーム部と、前記アーム部を水平方向に伸縮させる伸縮駆動部と、前記アーム部を支持する支柱部と、を有する放射線装置であって、前記支柱部または前記アーム部には、前記伸縮駆動部を駆動させて前記アーム部を水平方向に伸縮させるアーム伸縮操作部が配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、放射線発生部を手動にて操作することが困難な場合であっても、放射線発生部を任意の位置に移動させることができる。
移動型X線装置の構成を示す側面図である。 移動型X線装置の構成を示す平面図である。 第1の操作ユニットの構成を示す図である。 第2の操作ユニットの構成を示す図である。 制御部の機能構成を示す図である。 制御部の内部構成を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の放射線装置としての移動型X線装置100の構成を示す側面図である。図2は、移動型X線装置100の構成を示す平面図である。
移動型X線装置100は本体部101を有している。本体部101は走行用ハンドル102と、複数の車輪103とを有し、操作者が移動型X線装置100を自由に移動させることができる。本体部101には図示しないバッテリが内蔵される。
また、移動型X線装置100は、本体部101に隣接して鉛直方向に沿った支柱部104が立設されている。支柱部104はアーム部105を支柱部104の軸線回りに旋回可能、かつ昇降可能に支持する。なお、支柱部104自身が本体部101に対して旋回したり昇降したりすることで、アーム部105を旋回可能および昇降可能に支持してもよい。具体的には、アーム部105はバッテリを電源として駆動する例えば電動モータなどの昇降駆動部506(図5を参照)により昇降される。
アーム部105は放射線発生部としてのX線管球106を支持する。具体的には、アーム部105は複数の筒部105a〜105cが重なり合うことで水平方向に伸縮可能に形成される、いわゆるテレスコピック方式で構成される。アーム部105はバッテリを電源として駆動する例えば電動モータなどの伸縮駆動部505(図5を参照)により伸縮される。本実施形態では、支柱部104に接続される筒部105aから筒部105b、筒部105cの順に徐々に径が縮小して形成され、筒部105cの先端にX線管球106が結合される。
X線管球106にはアーム部105を手動操作するためのハンドル107が結合されている。操作者はハンドル107を把持しながら、アーム部105を支柱部104の軸線回りに旋回させたり、昇降させたり、伸縮させたりすることができる。また、上述した本体部101には、ロックレバー108が配置されている。操作者はロックレバー108を操作することで、アーム部105の移動がロックされる。すなわち、本体部101に対するX線管球106の位置がロックされる。
また、X線管球106の下端にはコリメータ109が取り付けられている。コリメータ109は、患者への必要ない被爆を軽減するためにX線管球106から曝射されるX線(放射線)の曝射領域を調整する。本実施形態のコリメータ109は、図1に示す隙間Sを増減させることで縦方向の曝射領域を調整すると共に、隙間Sと直交する図示しない隙間を増減させることで横方向の曝射領域を調整する。具体的には、コリメータ109はバッテリを電源として駆動するコリメータ駆動部507(図5を参照)により曝射領域の縦方向の隙間Sと横方向の隙間とが調整される。コリメータ駆動部507の構成は、公知の構成を用いることができる。
また、X線管球106内には、X線の曝射領域を示す照射野ランプ508(図5を参照)が配置されている。照射野ランプ508を点灯することにより、コリメータ109により調整された曝射領域を可視化することができる。
次に、本実施形態では伸縮駆動部505を駆動させてアーム部105を水平方向に伸縮させるアーム伸縮操作部300がアーム部105に配設されている。具体的には、図1に示すように、アーム伸縮操作部300を有する第1の操作ユニット30が筒部105a〜105cのうち支柱部104側の筒部105aに配設されている。筒部105aは、径が最も大きい筒部である。つまり、筒部105aは、他の筒部(筒部105b、筒部105c)によって覆われない。また、筒部105aは支柱部104側に設置されているため、筒部105aは、他の筒部(筒部105b、筒部105c)よりも伸縮(移動)しないことになる。つまり、アーム伸縮操作部300は、アーム部105を構成する筒部の内、最も伸縮(移動)が少ない安定した筒部105aに配設される。
図3(a)は、第1の操作ユニット30の構成の一例を示す図である。
図3(a)に示すように、第1の操作ユニット30はアーム伸縮操作部300を有している。アーム伸縮操作部300は、アーム部105を伸縮させる伸張ボタン301と、縮小ボタン302とを有している。伸張ボタン301は操作者がアーム部105を伸張させたい場合に押下する。縮小ボタン302は操作者がアーム部105を縮小させたい場合に押下する。
また、第1の操作ユニット30には、アーム伸縮操作部300と近接する位置に、昇降駆動部506を駆動させてアーム部105を鉛直方向に昇降させるアーム昇降操作部303が配設されている。図3(a)に示すように、アーム昇降操作部303は上昇ボタン304と、下降ボタン305とを有している。上昇ボタン304は操作者がアーム部105を上昇させたい場合に押下する。下降ボタン305は操作者がアーム部105を下降させたい場合に押下する。
また、第1の操作ユニット30には、アーム伸縮操作部300と近接する位置に、X線管球106からX線を曝射させるX線曝射操作部(放射線曝射操作部)が配設されている。図3(a)に示すように、X線曝射操作部はX線曝射ボタン306である。X線曝射ボタン306は操作者がX線管球106からX線を曝射させたい場合に押下する。
図3(a)では、X線曝射ボタン306を中心にして、アーム伸縮操作部300が左右に独立して配置され、アーム昇降操作部303が上下に独立して配置される。
なお、アーム伸縮操作部300、アーム昇降操作部303、X線曝射ボタン306の配置は上述した場合に限られず、図3(b)のように複数のボタンが一体的に構成されていてもよい。ここでは、図3(a)と機能が同一の各ボタンに同一符号を付している。図3(b)に示す構成では、伸張ボタン301、縮小ボタン302、上昇ボタン304および下降ボタン305が十字状に一体的に形成され、何れかのボタンを押下することで全体的に押下された方向に向かって傾斜される。
また、本実施形態ではコリメータ駆動部507を駆動させてX線管球106の曝射領域を調整する領域操作部400がアーム部105に配設されている。具体的には、図1に示すように、領域操作部400を有する第2の操作ユニット40が筒部105a〜105cのうち支柱部104側の筒部105aであって、第1の操作ユニット30に隣接して配設されている。
図4(a)は、第2の操作ユニット40の構成の一例を示す図である。
図4(a)に示すように、第2の操作ユニット40は領域操作部400を有している。また、領域操作部400は縦方向開ボタン401と、縦方向閉ボタン402と、横方向開ボタン403と、横方向閉ボタン404とを有している。
縦方向開ボタン401は操作者がコリメータ109の縦方向の隙間Sを広げてX線の曝射領域を縦方向に拡大させたい場合に押下する。縦方向閉ボタン402は操作者がコリメータ109の縦方向の隙間Sを狭めてX線の曝射領域を縦方向に縮小させたい場合に押下する。横方向開ボタン403は操作者がコリメータの横方向の隙間を広げてX線の曝射領域を横方向に拡大させたい場合に押下する。横方向閉ボタン404は操作者がコリメータ109の横方向の隙間Sを狭めてX線の曝射領域を横方向に縮小させたい場合に押下する。
また、第2の操作ユニット40には、領域操作部400と近接する位置に、照射野ランプ508を点灯および消灯させる照射野ランプ操作部が配設されている。図4(a)に示すように、照射野ランプ操作部は照射野ランプボタン405である。照射野ランプボタン405は操作者が照射野ランプ508を点灯させたい場合に押下し、消灯したい場合にもう一度押下する。
図4(a)では、領域操作部400の縦方向開ボタン401、縦方向閉ボタン402、横方向開ボタン403、横方向閉ボタン404および照射野ランプボタン405が独立して配置される。
なお、領域操作部400、照射野ランプボタン405の配置は上述した場合に限られず、図4(b)のように複数のボタンが一体的に構成されていてもよい。ここでは、図4(a)と機能が同一の各ボタンに同一符号を付している。図4(b)に示す構成では、縦方向開ボタン401、縦方向閉ボタン402、横方向開ボタン403および横方向閉ボタン404が十字状に一体的に形成され、何れかのボタンを押下することで全体的に押下された方向に向かって傾斜される。
図5は、本体部101内に実装された制御部500の機能構成を示す図である。
制御部500は、操作検出部501と、駆動制御部502と、手動検出部503とを有している。
操作検出部501は操作者による操作を検出する。具体的には、操作検出部501は操作者による、アーム伸縮操作部300、アーム昇降操作部303、X線曝射ボタン306、領域操作部400、照射野ランプボタン405の何れかの押下を検出し、検出した操作に応じた操作情報を駆動制御部502に送信する。
駆動制御部502は操作検出部501から送信された操作情報に基づいて移動型X線装置100全体を制御する。具体的には、アーム伸縮操作部300による操作情報を受信した場合、駆動制御部502は操作情報に基づいて伸縮駆動部505を介してアーム部105を水平方向に伸縮させる。また、アーム昇降操作部303による操作情報を受信した場合、駆動制御部502は操作情報に基づいて昇降駆動部506を介してアーム部105を鉛直方向に昇降させる。また、X線曝射ボタン306による操作情報を受信した場合、駆動制御部502は操作情報に基づいてX線管球106を駆動させてX線を曝射させる。また、領域操作部400による操作情報を受信した場合、駆動制御部502は操作情報に基づいてコリメータ駆動部507を介して曝射領域を縦方向または横方向に拡大させたり縮小させたりして調整する。また、照射野ランプボタン405の操作情報を受信した場合、駆動制御部502は操作情報に基づいて照射野ランプ508を点灯あるいは消灯させる。
また、駆動制御部502は放射線検出部としてのX線センサー509により撮影されたX線画像を取得して所定の画像処理を行い、例えば本体部101に設置されたモニター510に表示する。
手動検出部503はX線管球106のハンドル107を介して手動操作を検出する。手動検出部503が手動操作を検出した場合には、駆動制御部502に手動操作情報を送信する。なお、手動検出部503はハンドル107に取り付けられた図示しないセンサーに基づいて手動操作を検出してもよく、伸縮駆動部505または昇降駆動部506に負荷が掛けられたことに基づいて手動操作を検出してもよい。
図6は、制御部500の内部構成を示す図である。
制御部500は、いわゆるコンピュータにより構成することができる。具体的には、制御部500は、CPU601、RAM602、ROM603、HDD604を有している。CPU601は、ROM603に記憶されたプログラムをRAM602に展開して実行することにより図5に示す制御部500の機能構成を実現することができる。
RAM602は揮発性メモリであって、CPU601が処理した情報を一時的に記憶する。ROM603は不揮発性メモリであって、CPU601が実行するプログラムなどを記憶する。HDD604はハードディスドライブであって移動型X線装置100を制御するために必要な情報を記録したり、X線管球106により曝射され患者を透過して撮影されたX線画像を記録したりする。
次に、上述したように構成される移動型X線装置100によりX線撮影を行う場合について説明する。ここでは、移動型X線装置100のX線撮影をX線焦点とX線センサー509との距離1m程度として行うものとする。また、患者の標準的なベッドの高さはマットレスを含めて床面より約65cmの高さとする。また、移動型X線装置100の操作者は比較的低身長の者とする。
まず、患者に対し病棟でX線撮影の指示が発生し放射線科に連絡が入ることで、操作者は患者と撮影部位が胸部臥位撮影であることを確認する。操作者は移動型X線装置100の図示しない充電用電源プラグを取り外し、走行用ハンドル102などを用いて移動型X線装置100を病室に移動させる。
操作者は、撮影対象となる患者にX線撮影を行うことを告げた後、図2で示すように、ベッド201の一方の側面に対面させて、移動型X線装置100を停止させる。
操作者はロックレバー108を操作してX線管球106のロックを解除して、X線管球106に結合されたハンドル107を把持して、アーム部105を旋回させたときにベッド201と接触しない位置まで上昇させる。ここでは、アーム部105を床面から例えば約120cmの高さまで上昇させる。次に、操作者はX線管球106が患者の胸部方向に指向するように、アーム部105を旋回させる。このとき、操作者はアーム部105の各筒部105a〜105cが重なり合い最も縮小させた状態で旋回させる。
次に、操作者はX線管球106が撮影部位の真上であってかつ所定の高さに位置するようにアーム部105に配設されたアーム伸縮操作部300およびアーム昇降操作部303を操作する。具体的には、操作者がアーム伸縮操作部300の伸張ボタン301を押下することで、駆動制御部502が伸縮駆動部505を介してアーム部105を伸張させる。また、操作者がアーム昇降操作部303の上昇ボタン304を押下することで、駆動制御部502が昇降駆動部506を介してアーム部105を上昇させる。このような操作を経て、X線管球106が患者の胸部の真上であって、ベッド201から約1mの高さ、すなわち床面から約165cmの高さに位置する。
したがって、例えば狭い空間のためにベッド201が障害となったり、操作者が低身長であったりして、操作者がX線管球106のハンドル107に手が届かない場合であってもX線管球106を任意の位置に配置することができる。このとき、操作者はアーム昇降操作部303を操作しながらX線管球106の位置を目視により確認することができることから、X線管球106の位置合わせの効率を向上させることができる。
なお、駆動制御部502が伸縮駆動部505および昇降駆動部506を介してアーム部105を駆動させている間、例えば他の操作者がX線管球106のハンドル107を把持してアーム部105を手動操作したとする。この場合、手動検出部503が手動操作を検出して、駆動制御部502に手動操作情報を送信する。駆動制御部502は手動操作情報を受信することで伸縮駆動部505および昇降駆動部506の駆動を停止させることで、手動操作を優先させる。
次に、操作者はX線の曝射領域を確認するためにアーム部105に配設された照射野ランプボタン405を押下する。駆動制御部502は照射野ランプボタン405の押下に応じて照射野ランプ508を点灯させる。このとき、操作者は曝射領域を確認して曝射領域が撮影部位の中心に位置するように、アーム伸縮操作部300を操作したり、アーム部105を旋回させたりして、X線管球106の位置を調整する。
また、操作者は患者への必要ない被爆を削減するためにアーム部105に配設された領域操作部400を操作する。具体的には、操作者は領域操作部400を押下することで、駆動制御部502がコリメータ駆動部507を介してコリメータ109を調整し、曝射領域を拡大したり縮小したりする。
したがって、例えば狭い空間のためにベッド201が障害となったり、操作者が低身長であったりして、操作者がX線管球106に手が届かない場合であっても曝射領域を調整することができる。
次に、操作者は患者の背中とベッド201との間にX線センサー509としてのフラットパネルディテクタを挿入し、その位置の微調整を行う。撮影前に再度、操作者はアーム伸縮操作部300や領域操作部400などを操作して、X線管球106の位置や曝射領域を確認し、必要があれば再調整を行った後、アーム部105に配設された照射野ランプボタン405を押下して照射野ランプ508を消灯する。
次に、操作者は患者に息止めを指示し、アーム部105に配設されたX線曝射ボタン306を押下する。駆動制御部502はX線曝射ボタン306の押下に応じてX線管球106からX線を曝射させる。なお、アーム部105にX線曝射ボタン306を配設する場合に限られず、X線曝射操作部とは別体で、制御部500との間で有線または無線により通信可能な第2のX線曝射ボタンを設けてもよい。この場合、操作者はX線管球106からより離れた位置でX線の曝射を操作することができる。
また、操作検出部501によりX線曝射ボタン306の押下が検出された場合、操作検出部501はX線管球106によりX線の曝射が終了するまでの間、他の操作の受け付けを無効にする。具体的には、操作検出部501は操作者によりアーム伸縮操作部300、アーム昇降操作部303、X線曝射ボタン306、領域操作部400、照射野ランプボタン405の何れかが操作されても、その操作情報を駆動制御部502に送信しないものとする。あるいは、X線曝射ボタン306の押下が検出されX線管球106によりX線の曝射が終了するまでの間、駆動制御部502が操作情報を受信したとしても伸縮駆動部505、昇降駆動部506およびコリメータ駆動部507などの駆動を停止させる。
したがって、X線の曝射が終了するまでの間、X線管球106などが移動したり振動したりすることがないため操作者が意図する適正なX線画像を撮影することができる。
操作者は撮影されたX線画像を確認する。ここでは、X線センサー509が撮影したX線画像を駆動制御部502が所定の画像処理を行ってモニター510に表示する。正常に撮影が行われ場合、患者に撮影の終了を告げ、フラットパネルディテクタを抜き出す。操作者は図示しない無線ネットワーク機器を用いて撮影したX線画像を院内ネットワークに転送する。
その後、操作者はX線管球106のハンドル107に手が届く位置まで、アーム伸縮操作部300を操作してアーム部105を縮小させ、ハンドル107を把持してアーム部105を元の位置に戻す。最後に、操作者はロックレバー108を操作してX線管球106をロックする。操作者は移動型X線装置100を保管場所まで移動させ、充電用電源プラグに接続し、バッテリを充電して次の撮影に備える。
このように本実施形態によれば、X線発生部を手動にて操作することが困難な場合であっても、アーム部105に配設されたアーム伸縮操作部300を操作することで、容易にX線管球106を任意の位置に移動させることができる。
なお、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは各種記憶媒体を介してシステムあるいは移動型X線装置に供給し、そのシステムあるいは移動型X線装置のCPU等がプログラムを読み出して実行する処理である。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更などが可能である。
上述した実施形態では、アーム伸縮操作部300、アーム昇降操作部303、X線曝射操作部、領域操作部400および照射野ランプ操作部をアーム部105に配設する場合について説明したが、この場合に限られず、支柱部104に配設してもよい。支柱部104に配設する場合、アーム部105を昇降させるときに支柱部104が昇降しない構成にすることで、各操作部を容易に操作することができる。
図1ではアーム伸縮操作部300、アーム昇降操作部303、X線曝射操作部を有する第1の操作ユニット30を支柱部104に配設する場合として二点破線で示している。
また、図1では領域操作部400および照射野ランプ操作部を有する第2の操作ユニット40を支柱部104に配設する場合として二点鎖線で示している。
また、アーム伸縮操作部300、アーム昇降操作部303、X線曝射操作部、領域操作部400および照射野ランプ操作部はアーム部105または支柱部104に配設するのみに限られず、それぞれ更に別体で設けてもよい。すなわち、例えば、第2のアーム伸縮操作部、第2のアーム昇降操作部、第2のX線曝射操作部、第2の領域操作部または第2の照射野ランプ操作部を有していてもよい。この場合、各第2の操作部は、有線または無線により遠隔で操作可能であることが好ましい。
また、上述した実施形態では、X線曝射ボタン306の押下に応じてX線を曝射する場合について説明したが、例えば1回目のX線曝射ボタン306の押下によりX線の曝射を準備し、2回目のX線曝射ボタン306の押下によりX線を曝射するようにしてもよい。この場合、1回目のX線曝射ボタン306の押下からX線の曝射が終了するまでの間、他の操作の受け付けを無効にしたり、伸縮駆動部505、昇降駆動部506およびコリメータ駆動部507などの駆動を停止したりする。
100:移動型X線装置 104:支柱部 105:アーム部 105a〜105c:筒部 106:X線管球(放射線発生部)107:ハンドル 109:コリメータ 300:アーム伸縮操作部 303:アーム昇降操作部 306:X線曝射ボタン(放射線曝射操作部) 400:領域操作部 405:照射野ランプボタン(照射野ランプ操作部) 500:制御部 501:操作検出部 502:駆動制御部 503:手動検出部 505:伸縮駆動部 506:昇降駆動部 507:コリメータ駆動部 508:照射野ランプ 509:X線センサー

Claims (11)

  1. 放射線を曝射する放射線発生部と、
    前記放射線発生部を支持するアーム部と、
    前記アーム部を水平方向に伸縮させる伸縮駆動部と、
    前記アーム部を支持する支柱部と、を有する放射線装置であって、
    前記支柱部または前記アーム部には、前記伸縮駆動部を駆動させて前記アーム部を水平方向に伸縮させるアーム伸縮操作部が配設されていることを特徴とする放射線装置。
  2. 前記アーム部は、複数の筒部が重なり合うことで水平方向に伸縮可能に形成され、
    前記アーム伸縮操作部は、前記支柱部側に位置する筒部に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の放射線装置。
  3. 前記アーム部を前記支柱部に沿って昇降させる昇降駆動部を有し、
    前記支柱部または前記アーム部には、前記昇降駆動部を駆動させて前記アーム部を鉛直方向に昇降させるアーム昇降操作部が配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線装置。
  4. 前記放射線発生部から放射線を曝射させる操作に応じて、前記アーム伸縮操作部からの操作および前記アーム昇降操作部からの操作を無効にする操作検出部を有することを特徴とする請求項3に記載の放射線装置。
  5. 前記放射線発生部から放射線を曝射させる操作に応じて、前記伸縮駆動部の駆動および前記昇降駆動部の駆動を停止させる駆動制御部を有することを特徴とする請求項3に記載の放射線装置。
  6. 前記支柱部または前記アーム部には、前記放射線発生部から放射線を曝射させる放射線曝射操作部が配設されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の放射線装置。
  7. 前記支柱部または前記アーム部には、前記放射線発生部から曝射される放射線の曝射領域を示す照射野ランプを点灯および消灯させる照射野ランプ操作部が配設されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の放射線装置。
  8. 前記放射線発生部から曝射される放射線の曝射領域を調整するコリメータを駆動するコリメータ駆動部を有し、
    前記支柱部または前記アーム部には、前記コリメータ駆動部を駆動させる領域操作部が配設されていることを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載の放射線装置。
  9. 前記アーム部に対する手動操作を検出する手動検出部を有し、
    前記駆動制御部は、前記手動検出部により手動操作が検出された場合に、前記伸縮駆動部の駆動および前記昇降駆動部の駆動を停止させることを特徴とする請求項5に記載の放射線装置。
  10. 前記支柱部または前記アーム部に配設された前記アーム伸縮操作部とは別体で、前記伸縮駆動部を駆動させて前記アーム部を水平方向に伸縮させる第2のアーム伸縮操作部を有することを特徴とする請求項1ないし9の何れか1項に記載の放射線装置。
  11. 放射線を曝射する放射線発生部と、
    前記放射線発生部を支持するアーム部と、
    前記アーム部を水平方向に伸縮させる伸縮駆動部と、
    前記アーム部を支柱部に沿って昇降させる昇降駆動部と、
    前記アーム部を支持する支柱部と、を有する放射線装置であって、
    前記支柱部または前記アーム部には、前記伸縮駆動部を駆動させて前記アーム部を水平方向に伸縮させるアーム伸縮操作部と、前記昇降駆動部を駆動させて前記アーム部を鉛直方向に昇降させるアーム昇降操作部と、前記放射線発生部から放射線を曝射させる放射線曝射操作部とが配設されていることを特徴とする放射線装置。
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