JP2015080612A - 治療用アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の診断用の超音波プローブに着脱可能としつつ、バルーンとの併用を可能とする。
【解決手段】バルーンの開口の縁部が嵌められるバルーン溝が周方向に形成された診断用の超音波プローブの先端部分に装着される治療用アダプタ10であって、治療用超音波を放射する治療用超音波振動子2と、該治療用超音波振動子2を保持し、超音波プローブの先端部分の外面に装着される略半円筒形のハウジング1と、該ハウジング1の内面とバルーン溝の内面との間の空間を塞ぐシール部1bとを備える治療用アダプタ10を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、診断用超音波振動子を有する超音波プローブに装着される治療用アダプタに関するものである。
従来、診断用超音波振動子を有する超音波プローブの先端部分に着脱可能な治療用アダプタが知られている(例えば、特許文献1参照。)。診断用超音波は、平行波または発散波であるのに対し、治療用超音波は、収束波である。特許文献1によれば、診断用超音波を出射する超音波プローブに、治療用超音波を出射可能な治療用アダプタを装着することによって、単一の超音波プローブを用いて診断と治療の両方を行うことができる。
また、この超音波プローブは、その先端部分にバルーンを着脱可能になっている。先端部分に装着したバルーン内に音響伝搬媒体を充填し、バルーンを生体組織に密着させた状態で診断用超音波振動子から超音波を出射することによって、診断用超音波振動子と生体組織との間の超音波の伝搬効率を高め、鮮明な超音波画像を取得することができる。
特許第3850094号公報
しかしながら、特許文献1の治療用アダプタは、バルーンと一緒に超音波プローブに装着することができず、治療用アダプタを使用して治療を行う際には、バルーンを取り外さなければならないという不都合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、既存の診断用の超音波プローブに着脱可能であり、かつ、バルーンとの併用が可能な治療用アダプタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、バルーンの開口の縁部が嵌められるバルーン溝が周方向に形成された診断用の超音波プローブの先端部分に装着される治療用アダプタであって、治療用超音波を放射する治療用超音波振動子と、該治療用超音波振動子を保持し、前記超音波プローブの先端部分の外面に装着される略半円筒形のハウジングと、該ハウジングの内面と前記バルーン溝の内面との間の空間を塞ぐシール部とを備える治療用アダプタを提供する。
本発明によれば、ハウジングを診断用の超音波プローブの先端部分の外側に装着することによって、超音波プローブが備える診断用超音波振動子を用いた診断と、ハウジングが備える治療用超音波振動子を用いた治療との両方を行うことができる。
この場合に、超音波プローブの先端部分にハウジングを装着したときにバルーン溝の位置に生じる隙間が、シール部によって塞がれる。したがって、超音波プローブの先端部分およびハウジングの外側にバルーンを装着したときに、バルーン内に充填される音響伝搬媒体がバルーン溝を介して漏れることが防止される。これにより、バルーン溝を有する既存の超音波プローブを利用しつつ、バルーンと併用することができる。
上記発明においては、前記シール部が、前記ハウジングの内周面に周方向に設けられ、前記バルーン溝と嵌合して該バルーン溝を塞ぐ凸部からなっていてもよい。
このようにすることで、凸部がバルーン溝に嵌るようにハウジングを超音波プローブの先端部分に装着するだけで、バルーン溝を塞ぐことができる。
また、上記発明においては、前記ハウジングが、外周面の前記凸部と対向する位置に、周方向に設けられた凹部を有し、該凹部は、前記凸部が前記バルーン溝に嵌合するように前記ハウジングが前記超音波プローブの先端部分に装着された状態において前記バルーン溝と滑らかに連続するように形成されていてもよい。
このようにすることで、凸部がバルーン溝に嵌るようにハウジングを超音波プローブの先端部分に装着した状態において、バルーン溝の露出した部分とハウジングの凹部とによって、ひと続きの溝が形成される。この溝にバルーンの縁部を嵌めることによって、バルーンを超音波プローブの先端部分にしっかりと固定して装着することができる。
また、上記発明においては、前記ハウジングと内周面同士を対向させて連結可能な略半円筒形のカバー部材を備え、前記シール部が、前記カバー部材と前記バルーン溝の内面との間の空間も塞いでもよい。
このようにすることで、ハウジングおよびカバー部材を、超音波プローブの先端部分を全周にわたって囲むようにして、より安定して先端部分に装着することができる。
また、上記発明においては、前記シール部が、前記ハウジングおよび前記カバー部材の各々の内周面に周方向に設けられ、前記バルーン溝と嵌合して該バルーン溝を塞ぐ凸部からなり、これら凸部は、前記ハウジングおよび前記カバー部材が互いに連結した状態において全周わたって連続するように形成されていてもよい。
このようにすることで、各々の凸部がバルーン溝に嵌るようにハウジングおよびカバー部材を超音波プローブの先端部分に装着するだけで、バルーン溝を全周にわたって塞ぐことができる。
また、上記発明においては、前記シール部が、前記バルーン溝内に嵌め込まれるOリングからなっていてもよい。
このようにすることで、Oリングによってバルーン溝を全周にわたって塞ぐことができる。
また、上記発明においては前記ハウジングおよび前記カバー部材が、各々の外周面に周方向に設けられた凹部を有し、これら凹部は、前記ハウジングおよび前記カバー部材が互いに連結した状態において周方向に互いに滑らかに連続するように形成されていてもよい。
このようにすることで、各凸部がバルーン溝に嵌るようにハウジングおよびカバー部材を超音波プローブの先端部分に装着した状態において、ハウジングおよびカバー部材の凹部によってひと続きの溝が形成される。この溝にバルーンの縁部を嵌めることによって、バルーンを超音波プローブの先端部分にしっかりと固定して装着することができる。
また、上記発明においては、前記シール部が、前記ハウジングの内周面に周方向に設けられ、前記バルーン溝と嵌合して該バルーン溝の内部を塞ぐ凸部からなり、前記カバー部材は、前記バルーン溝内に嵌め込まれた前記縁部と密着する内周面を有していてもよい。
このようにすることで、バルーンの縁部の一部分をカバー部材と超音波プローブとの間に挟んで把持することによって、バルーンをより安定して装着することができる。
また、上記発明においては、前記ハウジングおよび前記カバー部材の一方の基端に接続され、前記超音波プローブの略全長を収容する外套管を備えていてもよい。
このようにすることで、治療用超音波振動子に接続される電力供給用の駆動用ケーブルを、超音波プローブと外套管との間を通って超音波プローブの基端側まで引き回すことによって、駆動用ケーブルが操作の妨げになることを防ぐことができる。
また、上記発明においては、前記外套管が、前記カバー部材の基端に接続され、前記ハウジングおよび前記外套管が、前記超音波プローブに装着された状態において互いに接触する位置に、電気的に互いに連結されるコネクタを各々有していてもよい。
このようにすることで、ハウジングと外套管とに別々に駆動用ワイヤを設け、コネクタを介してハウジングおよび外套管の駆動用ワイヤ同士を接続する構成とすることによって、ハウジングおよび外套管の着脱操作をさらに容易に行うことができる。
本発明によれば、既存の診断用の超音波プローブに着脱でき、かつ、バルーンと併用することができるという効果を奏する。
超音波内視鏡が備える挿入部の先端部分の(a)平面図および(b)側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る治療用アダプタの(a)平面図、(b)側面図および(c)II−II横断面図である。 図2の治療用アダプタを挿入部の先端部分に装着した状態を示す(a)側面図および(b)III−III横断面図である。 図3の治療用アダプタおよび挿入部の先端部分にバルーンを装着した状態を示す(a)側面図および(b)IV−IV横断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る治療用アダプタの、ハウジングとカバー部材とを連結した状態を示す側面図である。 分離した状態におけるハウジングおよびカバー部材の、図5のV−V横断面図である。 (a)図5の治療用アダプタを挿入部の先端部分に装着した状態および(b)さらにバルーンを装着した状態を示す側面図である。 図5の治療用アダプタの、Oリングを備える変形例を示す横断面図であり、ハウジングとカバー部材とが(a)分離した状態および(b)連結した状態を示している。 ハウジングとカバー部材との連結部分の変形例を示す図である。 ハウジングとカバー部材との連結部分のもう1つの変形例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る治療用アダプタの、ハウジングとカバー部材とを分離した状態を示す横断面図である。 図11の治療用アダプタおよびバルーンを挿入部の先端部分に装着した状態を示す(a)側面図および(b)XII−XII横断面図である。 図11のハウジングおよびカバー部材の変形例を示す横断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る治療用アダプタの、挿入部に装着した状態を示す側面図である。 図14の外套管の横断面図である。 図14の治療用アダプタの変形例を示す側面図である。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る治療用アダプタ10について図1から図4を参照して説明する。
本実施形態に係る治療用アダプタ10は、診断用超音波内視鏡(超音波プローブ)の先端部分に装着して使用されるものである。
まず、超音波内視鏡について説明する。
超音波内視鏡は、図1(a),(b)に示されるように、全体として可撓性を有する細長い挿入部101と、該挿入部101の先端部分に内蔵された診断用超音波振動子102とを備えている。診断用超音波振動子102は、該診断用超音波振動子102が発生した診断用超音波W1を放射する放射面102aを有している。放射面102aは、挿入部101の半径方向外方を向いた凸の略球面状であり、挿入部101の先端部分の側方に向かって診断用超音波W1を発散波として放射する。また、放射面102aは、診断用超音波W1の反射波(エコー)を受信する。このエコーの受信信号は、図示しない超音波診断装置に送信され、該超音波診断装置においてエコーの受信信号に基づいた超音波画像が生成されるようになっている。
また、挿入部101は、先端部分の側面に、全周にわたって延びる環状のバルーン溝103を有している。図1(a),(b)において破線で示されるように、このバルーン溝103に袋状のバルーン200の開口の縁部200aを嵌めることによって、挿入部101の先端部分に、該先端部分を覆うようにバルーン200を装着することができる。バルーン溝103は、放射面102aよりも基端側であり、かつ、挿入部101の側面に設けられたチャネルの開口104、照明窓105および観察窓106よりも先端側である位置に形成されている。したがって、バルーン200を挿入部101の先端部分に装着した状態において、診断用超音波振動子102をバルーン200内に収容しつつ、チャネルの開口104から突出させた処置具の操作や照明窓105および観察窓106による光学画像の観察が妨げられることがないようになっている。
バルーン200は、ゴムなどの弾性部材から形成されており、環状の縁部200aは他の部分よりも肉厚に形成されている。縁部200aは、自由状態においてバルーン溝103の径寸法よりも小さな径寸法を有しており、バルーン溝103に嵌められたときにその弾性力によってバルーン溝103の内面に密着し、バルーン200の内部を密閉するようになっている。この状態においてバルーン溝103よりも先端側の位置に開口する給水口107からバルーン200の内部へ音響伝搬媒体(例えば、水)を供給することによって、放射面102aの周囲を音響伝搬媒体で満たすことができる。
次に、治療用アダプタ10について説明する。
治療用アダプタ10は、図2(a)〜(c)に示されるように、挿入部101の先着部分に着脱可能な略半円筒形のハウジング1と、該ハウジング1に保持された治療用超音波振動子2とを備えている。
ハウジング1は、半径方向内側(湾曲した面とは反対側)と基端側とが外部に開放された略半円柱形の空洞部1aを有している。この空洞部1aに挿入部101の先端部分を長手方向にまたは径方向に嵌め込むことによって、図3(a)に示されるように、ハウジング1を挿入部101の先端部分に取り付けることができる。ここで、挿入部101の先端部分および空洞部1aは非円形の横断面形状を有し、2つの放射面2a,102aが周方向の同一の側を向くように、挿入部101の先端部分に対してハウジング1が周方向に位置決めされるようになっている。
さらに、ハウジング1は、内周面に設けられた凸部(シール部)1bと、外周面に設けられた凹部1cとを有している。
凸部1bは、バルーン溝103の凹形状に対して相補的な凸形状を有しており、バルーン溝103にぴったりと嵌るように形成されている。これにより、凸部1bをバルーン溝103に嵌めたときに、バルーン200の縁部200aをバルーン溝103に嵌めたときと同様に、凸部1bがバルーン溝103の内面に密着し、ハウジング1が、挿入部101の先端部分との間に液密を確保しながら該先端部分に装着されるようになっている。
凹部1cは、ハウジング1の側壁を挟んで凸部1bと対向する位置に設けられている。凹部1cは、図3(b)に示されるように、凸部1bをバルーン溝103に嵌めたときに、バルーン溝103と滑らかに連続するように、周方向の各位置の曲率が設計されている。すなわち、ハウジング1を挿入部101の先端部分に装着したときに、バルーン溝103と凹部1cとによって、周方向に滑らかに連続する環状の1つの溝が形成されるようになっている。
治療用超音波振動子2は、空洞部1aよりも先端側に設けられている。また、治療用超音波振動子2は、治療用超音波W2を放射する放射面2aを有している。放射面2aは、ハウジング1の半径方向内方を向いた凹の球面状であり、治療用超音波振動子2が発生した治療用超音波W2をハウジング1の側方に向かって収束波として放射する。超音波W2の発生に必要な駆動信号は、治療用超音波振動子2からハウジング1の外部へ引き出された図示しない駆動用ケーブルを介して治療用超音波振動子2へ供給される。
このように構成された治療用アダプタ10の作用について説明する。
本実施形態に係る治療用アダプタ10を使用するには、予め、超音波診断、CT、MRI等によって、患部までの距離情報を取得し、治療用超音波W2が患部に届くような治療用超音波振動子2を備えるハウジング1を選定しておく。
そして、図3(a),(b)に示されるように、バルーン溝103に凸部1bが嵌るようにハウジング1の空洞部1a内に超音波内視鏡の挿入部101の先端部分を嵌め込む。次に、図4(a),(b)に示されるように、ひと続きになった凹部1cおよびバルーン溝103に、バルーン200の縁部200aを取り付ける。これにより、縁部200aの弾性力によってハウジング1が挿入部101に対して固定される。以上の作業は、挿入部101を体内に挿入する前に行われる。
次に、挿入部101を体腔内に挿入し、診断用超音波振動子102から診断用超音波W1を体腔の内壁へ照射することによって生体組織の超音波画像を取得し、超音波画像に基づいて治療部位を確認し、治療用超音波振動子2から治療部位に治療用超音波W2を照射することによって治療部位を治療する。ここで、各超音波W1,W2の照射は、音響伝搬媒体を充填したバルーン200を体腔の内壁に密着させた状態で行う。このように、各放射面2a,102aと生体組織との間を音響伝搬媒体によって接続した状態で各超音波W1,W2を生体組織に照射することによって、鮮明な超音波画像が取得されると共に、治療用超音波W2による高い治療効果が得られる。
この場合に、本実施形態によれば、ハウジング1を挿入部101の先端部分に装着したときにバルーン溝103の位置に生じる隙間が、凸部1bによって密閉される。さらに、ハウジング1の外周面に設けられている凹部1cが、ハウジング1によって隠れたバルーン溝103の一部の代わりとして機能し、バルーン溝103の露出した部分と一緒に環状の溝を形成する。これにより、ハウジング1を挿入部101の先端部分に装着した状態のまま、バルーン200を挿入部101の先端部分に装着することができ、バルーン200内の液密を確保することもできる。したがって、治療用超音波W2による治療時にも、診断用超音波W1による診断時と同様にバルーン200を利用することができ、それによって高い治療効果を得ることができるという利点がある。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る治療用アダプタ20について、図5から図10を参照して説明する。
なお、本実施形態においては、第1の実施形態と共通する構成については、同一の符号を付して説明を省略し、第1の実施形態と異なる構成について主に説明する。
本実施形態に係る治療用アダプタ20は、図5および図6に示されるように、ハウジング11に対して、内周面同士が対向するように連結可能な半円筒形のカバー部材12をさらに備える点において、第1の実施形態と異なっている。
ハウジング11は、第1の実施形態において説明したハウジング1とほぼ同じであり、空洞部1a、凸部1b、および凹部1cと同様の、空洞部11a、凸部(シール部)11b、および凹部11cを有している。
カバー部材12は、ハウジング11よりも長さ寸法が小さく、凹部11cの位置においてハウジング11に対して連結可能である。カバー部材12の周方向の両端部には、ハウジング11に連結するための爪部3bが設けられている。この爪部3bを、ハウジング11の外周面に形成された係止溝3aに引っ掛けることによって、カバー部材12をハウジング11に対して連結することができる。係止溝3aおよび爪部3bの位置は、凹部11cに対して長手方向の同一位置であってもよく、凹部11cに対して長手方向にずれた位置であってもよい。
カバー部材12の内周面にも、凸部(シール部)12bが設けられている。2つの凸部11b,12bは、ハウジング11とカバー部材12とが連結された状態において、バルーン溝103の凹形状に対して相補的な凸形状を有する1つの環状を形成し、バルーン溝103に全周にわたってぴったりと嵌るように構成されている。
また、カバー部材12の外周面にも、凹部12cが設けられている。2つの凹部11c,12cは、ハウジング11とカバー部材12とが連結された状態において、全周にわたって滑らかに連続する環状の溝を形成するように構成されている。凹部11c,12cは、側壁を挟んで凸部11b,12bと対向する位置に設けられていてもよく、凸部11b,12bに対して長手方向にずれた位置に設けられていてもよい。
このように構成された治療用アダプタ20の作用について説明する。
本実施形態に係る治療用アダプタ20を使用するには、まず、図7(a)に示されるように、バルーン溝103に凸部11b,12bが嵌るようにハウジング11およびカバー部材12を超音波内視鏡の挿入部101の先端部分に装着し、爪部3bを係止溝3aに引っ掛けることによってハウジング11とカバー部材12とを連結する。次に、図7(b)に示されるように、ひと続きになった凹部11c,12cに、バルーン200の縁部200aを装着する。以下、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
このように、本実施形態によれば、半円筒形のハウジング11とカバー部材12とを組み合わせることによって全体として完全な円筒形とし、挿入部101に対して全周にわたって装着することで、治療用アダプタ20をより堅固に挿入部101に装着することができるという利点がある。また、治療用アダプタ20を、半径方向に分割された2つの部材から構成することによって、このように挿入部101の全周を覆う設計を採用しつつ、治療用アダプタ20を簡単に挿入部101に装着することができるという利点がある。その他の効果については、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
なお、本実施形態においては、バルーン200の縁部200aの弾性力のみでハウジング11とカバー部材12とを十分に堅固に連結状態に維持できる場合には、係止溝3aおよび爪部3bを省略してもよい。
また、本実施形態においては、ハウジング11およびカバー部材12が、凸部11b,12bを有することとしたが、これに代えて、図8(a)に示されるように、バルーン溝103に嵌るOリング(シール部)4を備えていてもよい。この場合、ハウジング11およびカバー部材12は、内周面に、凸部11b,12bに代えて凹部11d,12dを各々有する。この凹部11d,12dは、バルーン溝103と一緒に円形の横断面形状を有する環状の空洞を形成するように構成されている。
これにより、バルーン溝103にOリング4を嵌め、次に、バルーン溝103から突出したOリング4の一部が凹部11d,12dに嵌るようにハウジング11およびカバー部材12を挿入部101に装着することによって、図8(b)に示されるように、Oリング4を介してハウジング11およびカバー部材12と挿入部101との間に液密を確保することができる。なお、ハウジング11およびカバー部材12の内周面をOリング4に押し当てるだけで、Oリング4を介してハウジング11およびカバー部材12と挿入部101との間に液密を確保可能である場合には、凹部11d,12dを省略してもよい。
また、本実施形態においては、ハウジング11およびカバー部材12とを連結する連結部分として、係止溝3aおよび爪部3bについて説明したが、連結部分の形態は、図9および図10に示されるように、適宜変更可能である。
図9に示される連結部分は、ハウジング11の外周面に形成された穴3cと、カバー部材12の内周面に設けられた突起3dとからなり、穴3cに突起3dを圧入して嵌め込むようになっている。ハウジング11の外周面には、その周方向の端から穴3cまで突起3dを案内する浅い溝3eが形成されていてもよい。穴3cおよび突起3dの位置は適宜変更可能であり、ハウジング11およびカバー部材12の周方向の端面に穴3cおよび突起3dが設けられていてもよい。
図10に示される連結部分は、スナップフィット構造を採用したものであり、ハウジング11の外周面に爪部3fが設けられ、カバー部材12の内周面に、爪部3fが引っ掛かる引っ掛け穴3gが設けられている。
あるいは、カバー部材12が、挿入部101との間にバルーン200を挟んで該挿入部101に全周にわたって巻き付けられるベルト状の形態であってもよい。この場合には、カバー部材12の両端部に設けられた固定機構(例えば、孔と突起)によって端部同士を固定する。この固定機構は、カバー部材12の一方の端部と他方の端部との固定位置をその長手方向に調整可能になっていることが好ましい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る治療用アダプタ30について、図11から図13を参照して説明する。
なお、本実施形態においては、第1および第2の実施形態と共通する構成については、同一の符号を付して説明を省略し、第1および第2の実施形態と異なる構成について主に説明する。
本実施形態に係る治療用アダプタ30は、図11および図12(a),(b)に示されるように、ハウジング13およびカバー部材14を備える点において第2の実施形態と類似しているが、バルーン200の取り付け位置が第1および第2の実施形態とは異なり、バルーン200を、カバー部材14と、挿入部101およびハウジング13との間に挟んで把持するようになっている。
ハウジング13は、上述したハウジング11と同じ構造を有している。
カバー部材14は、図12(b)に示されるように、挿入部101の先端部分を間に挟んでハウジング13とカバー部材14とを連結したときに、バルーン溝103に嵌められたバルーン200の縁部200aと密着する形状の内周面を有している。
このように構成された治療用アダプタ30の作用について説明する。
本実施形態に係る治療用アダプタ30を使用するには、まず、バルーン溝103に凸部(シール部)13bが嵌るようにハウジング13の空洞部13a内に挿入部101の先端部分を嵌め込む。次に、凹部13cおよびバルーン溝103に縁部(シール部)200aが嵌るように、バルーン200をハウジング13および挿入部101の先端部分に装着する。次に、カバー部材14をハウジング13とは反対側から挿入部101の先端部分に装着し、爪部3bを係止溝3aに引っ掛けることによってハウジング13とカバー部材14とを連結する。これにより、図12(a),(b)に示されるように、バルーン200が、カバー部材14と、ハウジング13および挿入部101との間に挟んで把持される。以下、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
このように、本実施形態によれば、カバー部材14と、挿入部101およびハウジング13との間にバルーン200を挟んで把持することによって、使用中にバルーン200を外れ難くすることができるという利点がある。また、バルーン200の縁部200aが、第2の実施形態において説明したOリング4と同様に機能することによって、液密性を向上することができるという利点がある。その他の効果については、第1および第2の実施形態と同様であるので、記載を省略する。
なお、本実施形態においても、係止溝3aおよび爪部3bに代えて、第2の実施形態において説明した連結部分の変形例を採用してもよい。
また、本実施形態においては、ハウジング13およびカバー部材14の互いに嵌合する端部の形状は適宜変更可能であり、互いに連結されたときに縁部200aを挟んで隙間なく嵌合するように構成されていればよい。例えば、図13に示されるように、ハウジング13の両端部が接線方向に直線的に延び、カバー部材14の端部が、ハウジング13の両端部を受け入れる凹みを有していてもよい。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る治療用アダプタ40について、図14から図16を参照して説明する。
なお、本実施形態においては、第1から第3の実施形態と共通する構成については、同一の符号を付して説明を省略し、第1から第3の実施形態と異なる構成について主に説明する。
本実施形態に係る治療用アダプタ40は、図14に示されるように、カバー部材14の基端に接続され、挿入部101のほぼ全長を収容する外套管5をさらに備える点において、第1から第3の実施形態と異なっている。ハウジング13およびカバー部材14は、第3の実施形態と同じである。
外套管5は、挿入部101のほぼ基端まで延びる長さ寸法を有する略円筒形であり、長手方向に沿って形成されたスリット5aによって周方向の一部分が開放されている。外套管5は、弾性変形可能な材料から構成され、挿入部101の可撓性と同等の可撓性を有するとともに、スリット5aの幅を可変である。これにより、カバー部材14および外套管5を、挿入部101に対して半径方向に嵌合させることができる。外套管5の材料は、塩化ビニル、ポリウレタン、フッ素樹脂などの軟性プラスチック等の合成樹脂、あるいは、ラテックス、シリコン、イソプレン、ナアプレンなどの弾性樹脂である。
外套管5の内周面には、図15に示されるように、先端近傍から基端まで長手方向に延びる、駆動用ケーブル6を収容するためのケーブル溝5bが形成されている。また、外套管5の先端部分には、開口部5cが形成されている。この開口部5cは、チャネルの開口104や照明窓105、観察窓106と対応する位置に形成されており、カバー部材14を挿入部101に装着した状態においても、チャネルの開口104から突出させた処置具の操作や照明窓105および観察窓106による光学画像の観察が妨げられることがないようになっている。
このように構成された治療用アダプタ40の作用について説明する。
本実施形態に係る治療用アダプタ40を使用するには、第3の実施形態と同様にして、カバー部材14と、ハウジング13および挿入部101の先端部分との間にバルーン200が挟んで把持されるように、ハウジング13、カバー部材14および外套管5を挿入部101の先端部分に装着する。このときに、ハウジング13から引き出された駆動用ケーブル6がケーブル溝5bを介して外套管5の基端から引き出されるように、外套管5を装着する。以下、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
このように、本実施形態によれば、駆動用ケーブル6を挿入部101と外套管5との間に収容することによって、治療用アダプタ40を装着した状態での超音波内視鏡の操作性を向上することができるという利点がある。その他の効果については、第1から第3の実施形態と同様であるので、記載を省略する。
なお、本実施形態においては、図16に示されるように、ハウジング13と外套管5との接触部分に、互いに電気的に接続されるコネクタ7a,7bが設けられていてもよい。これにより、駆動用ケーブル6を2つに分離し、一方をハウジング13に、他方を外套管5に設けることができる。具体的には、ハウジング13においては、治療用超音波振動子2とコネクタ7aとの間が駆動用ケーブル6によって接続される。一方、外套管5においては、コネクタ7bからからその基端の外側まで駆動用ケーブル6が延びている。
一本の長い駆動用ケーブル6を挿入部101の先端から基端まで引き回す場合、ハウジング13および外套管5を挿入部101に装着する際に駆動用ケーブル6が邪魔になり得る。そこで、ハウジング13と外套管5との接続部分にコネクタ7a,7bを設けることによって、カバー部材14および外套管5を装着した後にハウジング13を装着したり、カバー部材14および外套管5を装着したままにしたりすることができ、使い勝手を向上することができる。
1,11,13 ハウジング
1a,11a,13a 空洞部
1b,11b,12b,13b 凸部(シール部)
1c,11c,12c,13c 凹部
11d,12d 凹部
12,14 カバー部材
2 治療用超音波振動子
2a 放射面
3a 係止溝
3b 爪部
4 Oリング(シール部)
5 外套管
5a スリット
5b ケーブル溝
6 駆動用ケーブル
7a,7b コネクタ
10,20,30,40 治療用アダプタ
101 挿入部
102 診断用超音波振動子
102a 放射面
103 バルーン溝
104 チャネルの開口
105 照明窓
106 観察窓
107 給水口
200 バルーン
200a 縁部
W1 診断用超音波
W2 治療用超音波

Claims (10)

  1. バルーンの開口の縁部が嵌められるバルーン溝が周方向に形成された診断用の超音波プローブの先端部分に装着される治療用アダプタであって、
    治療用超音波を放射する治療用超音波振動子と、
    該治療用超音波振動子を保持し、前記超音波プローブの先端部分の外面に装着される略半円筒形のハウジングと、
    該ハウジングの内面と前記バルーン溝の内面との間の空間を塞ぐシール部とを備える治療用アダプタ。
  2. 前記シール部が、前記ハウジングの内周面に周方向に設けられ、前記バルーン溝と嵌合して該バルーン溝を塞ぐ凸部からなる請求項1に記載の治療用アダプタ。
  3. 前記ハウジングが、外周面の前記凸部と対向する位置に、周方向に設けられた凹部を有し、
    該凹部は、前記凸部が前記バルーン溝に嵌合するように前記ハウジングが前記超音波プローブの先端部分に装着された状態において前記バルーン溝と滑らかに連続するように形成されている請求項2に記載の治療用アダプタ。
  4. 前記ハウジングと内周面同士を対向させて連結可能な略半円筒形のカバー部材を備え、
    前記シール部が、前記カバー部材と前記バルーン溝の内面との間の空間も塞ぐ請求項1に記載の治療用アダプタ。
  5. 前記シール部が、前記ハウジングおよび前記カバー部材の各々の内周面に周方向に設けられ、前記バルーン溝と嵌合して該バルーン溝を塞ぐ凸部からなり、
    これら凸部は、前記ハウジングおよび前記カバー部材が互いに連結した状態において全周わたって連続するように形成されている請求項4に記載の治療用アダプタ。
  6. 前記シール部が、前記バルーン溝内に嵌め込まれるOリングからなる請求項4に記載の治療用アダプタ。
  7. 前記ハウジングおよび前記カバー部材が、各々の外周面に周方向に設けられた凹部を有し、
    これら凹部は、前記ハウジングおよび前記カバー部材が互いに連結した状態において周方向に互いに滑らかに連続するように形成されている請求項5または請求項6に記載の治療用アダプタ。
  8. 前記シール部が、前記ハウジングの内周面に周方向に設けられ、前記バルーン溝と嵌合して該バルーン溝の内部を塞ぐ凸部からなり、
    前記カバー部材は、前記バルーン溝内に嵌め込まれた前記縁部と密着する内周面を有する請求項4に記載の治療用アダプタ。
  9. 前記ハウジングおよび前記カバー部材の一方の基端に接続され、前記超音波プローブの略全長を収容する外套管を備える請求項4から請求項8のいずれかに記載の治療用アダプタ。
  10. 前記外套管が、前記カバー部材の基端に接続され、
    前記ハウジングおよび前記外套管が、前記超音波プローブに装着された状態において互いに接触する位置に、電気的に互いに連結されるコネクタを各々有する請求項9に記載の治療用アダプタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110170114A (zh) * 2019-06-26 2019-08-27 深圳市静康医疗科技有限公司 一种直肠内球囊式超声波前列腺治疗头

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