JP2015080420A - 営巣防止材取付けアタッチメントおよびそれを用いた柱上変圧器営巣防止具 - Google Patents
営巣防止材取付けアタッチメントおよびそれを用いた柱上変圧器営巣防止具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015080420A JP2015080420A JP2013218550A JP2013218550A JP2015080420A JP 2015080420 A JP2015080420 A JP 2015080420A JP 2013218550 A JP2013218550 A JP 2013218550A JP 2013218550 A JP2013218550 A JP 2013218550A JP 2015080420 A JP2015080420 A JP 2015080420A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- prevention material
- nesting prevention
- clamping
- nesting
- pole transformer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Catching Or Destruction (AREA)
Abstract
【課題】柱上変圧器の蓋上に営巣防止材を着脱容易に取設するための営巣防止材取付けアタッチメントを提供する。
【解決手段】柱上変圧器7の蓋固定具10上に突設される環状具11に着脱可能に装着される営巣防止材取付けアタッチメント1Aであって、環状具11を着脱可能に挟持する第1の挟持部2と、第1の挟持部2に対して開口部6aの向きが逆転した状態で取設され、営巣防止材の水平材13aを着脱可能に挟持する第2の挟持部5と、を有し、第1の挟持部2は、断面コ又はU字形の平板材からなる第1の挟持用板バネ3と、その内側面3a上に突設される少なくとも1つの突起4とを具備し、第2の挟持部5は、断面コ又はU字形の平板材からなる第2の挟持用板バネ6からなり、環状具11を第1の挟持部2で挟持した際に、突起4は環状具11の孔12に侵入して環状具11と嵌合構造を形成することを特徴とする営巣防止材取付けアタッチメント1Aによる。
【選択図】図2
【解決手段】柱上変圧器7の蓋固定具10上に突設される環状具11に着脱可能に装着される営巣防止材取付けアタッチメント1Aであって、環状具11を着脱可能に挟持する第1の挟持部2と、第1の挟持部2に対して開口部6aの向きが逆転した状態で取設され、営巣防止材の水平材13aを着脱可能に挟持する第2の挟持部5と、を有し、第1の挟持部2は、断面コ又はU字形の平板材からなる第1の挟持用板バネ3と、その内側面3a上に突設される少なくとも1つの突起4とを具備し、第2の挟持部5は、断面コ又はU字形の平板材からなる第2の挟持用板バネ6からなり、環状具11を第1の挟持部2で挟持した際に、突起4は環状具11の孔12に侵入して環状具11と嵌合構造を形成することを特徴とする営巣防止材取付けアタッチメント1Aによる。
【選択図】図2
Description
本発明は、電柱に取設される柱上変圧器の蓋に営巣防止材を装着させる営巣防止材取付けアタッチメントおよびそれを用いた柱上変圧器営巣防止具に関する。
従来、電柱に取設される柱上変圧器上は平坦であるためカラス等の営巣に適している。特に、カラスはワイヤー製のハンガー等の金物を営巣材として使用する場合があり、柱上変圧器から突出するブッシングに営巣材の金物が接触すると停電事故が起きる恐れがあった。このため、柱上変圧器上への営巣を防止する必要があった。
その一方で、鳥類の忌避装置としては従来、剛性を有するメッシュ材又は網材に、例えば、長さが10cmを超える棘を多数突設した形態のものが知られており、鳥類の十分な忌避効果を有することが知られている。
本願発明者は、固定用バンドを用いて上述のような鳥類の忌避装置を、柱上変圧器の蓋の環状具に取設して使用していたが、柱上変圧器のメンテナンスを行う度に固定用バンドを切断して上記忌避装置を取り外す必要がある上、メンテナンス後に再び固定バンドを用いて上記忌避装置を取り付ける必要があり、その作業が煩雑であった。このため、柱上変圧器の蓋に鳥類の忌避装置をワンタッチで着脱できるようなアタッチメントが必要とされていた。
本願発明と同一の解決すべき課題を有する発明は現時点では発見されていないが、関連する技術分野の先行技術としては以下に示すような文献が知られている。
その一方で、鳥類の忌避装置としては従来、剛性を有するメッシュ材又は網材に、例えば、長さが10cmを超える棘を多数突設した形態のものが知られており、鳥類の十分な忌避効果を有することが知られている。
本願発明者は、固定用バンドを用いて上述のような鳥類の忌避装置を、柱上変圧器の蓋の環状具に取設して使用していたが、柱上変圧器のメンテナンスを行う度に固定用バンドを切断して上記忌避装置を取り外す必要がある上、メンテナンス後に再び固定バンドを用いて上記忌避装置を取り付ける必要があり、その作業が煩雑であった。このため、柱上変圧器の蓋に鳥類の忌避装置をワンタッチで着脱できるようなアタッチメントが必要とされていた。
本願発明と同一の解決すべき課題を有する発明は現時点では発見されていないが、関連する技術分野の先行技術としては以下に示すような文献が知られている。
特許文献1には「鳥害防止装置」という名称で、柱上変圧器上への営巣を防止する鳥害防止装置に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示される発明は本願発明と同一の出願人によるものであり、特許文献1中に記載される符号をそのまま用いて説明すると、軸を中心として回転可能に設けられた鳥害防止部130と、鳥害防止部130が回転可能な状態で軸を支持するアーム部120と、アーム部120が設けられ、電柱102に固定されるバンド部110と、を備えた鳥害防止装置100であり、この鳥害防止装置100によれば、鳥害防止装置100を柱上変圧器101に直接固定あるいは接触させることなく、柱上変圧器101に対する営巣を防止することができる。
特許文献1に開示される発明は本願発明と同一の出願人によるものであり、特許文献1中に記載される符号をそのまま用いて説明すると、軸を中心として回転可能に設けられた鳥害防止部130と、鳥害防止部130が回転可能な状態で軸を支持するアーム部120と、アーム部120が設けられ、電柱102に固定されるバンド部110と、を備えた鳥害防止装置100であり、この鳥害防止装置100によれば、鳥害防止装置100を柱上変圧器101に直接固定あるいは接触させることなく、柱上変圧器101に対する営巣を防止することができる。
特許文献2には「鳥害防止器」という名称で、配電施設における鳥害防止装置に関する考案が開示されている。
特許文献2に開示される考案である鳥害防止器は、配電施設の一般構成材に取付けるものであって、平板体の外表面に配列する多数の針状体をもち、その針状体は、頭部が硬質材で構成されており、その胴部は可とう性を持つ軟質材により構成されるものである。
上述のような特許文献2に開示される考案によれば、配電施設に対して何らかの工事を行う際に、作業員が鳥害防止器に乗るなどして荷重をかけても装置本体や針状体が折損するおそれがない。また、特許文献2に開示される鳥害防止器によれば、その収納保管時にも装置の破損を好適に防止できる。
特許文献2に開示される考案である鳥害防止器は、配電施設の一般構成材に取付けるものであって、平板体の外表面に配列する多数の針状体をもち、その針状体は、頭部が硬質材で構成されており、その胴部は可とう性を持つ軟質材により構成されるものである。
上述のような特許文献2に開示される考案によれば、配電施設に対して何らかの工事を行う際に、作業員が鳥害防止器に乗るなどして荷重をかけても装置本体や針状体が折損するおそれがない。また、特許文献2に開示される鳥害防止器によれば、その収納保管時にも装置の破損を好適に防止できる。
特許文献3には「送電施設の鳥害防止装置」という名称で、送電施設における鳥類の飛来を排除して鳥害事故を防止するための鳥害防止装置に関する発明が開示されている。
特許文献3に開示される発明は、絶縁基材の所望面に多数の針状突刺体を突設した有棘体を、送電施設の各部位へ取り付け可能に形成したことを特徴とするものである。
上述のような特許文献3に開示される発明によれば、簡単な構造で取付けも容易に行うことができ、しかも、全ての送電設備への取付けが短期間で完了でき、取付け後は鳥害事故の発生を防止できる。
特許文献3に開示される発明は、絶縁基材の所望面に多数の針状突刺体を突設した有棘体を、送電施設の各部位へ取り付け可能に形成したことを特徴とするものである。
上述のような特許文献3に開示される発明によれば、簡単な構造で取付けも容易に行うことができ、しかも、全ての送電設備への取付けが短期間で完了でき、取付け後は鳥害事故の発生を防止できる。
上述の特許文献1に開示される発明は柱上変圧器に直接取設されるものでないため、そもそも本願発明が有するような課題は有さない。
特許文献2,3に開示される考案や発明は、鳥害防止装置そのものに関する考案又は発明であり、やはり本願発明が有するような課題は有さない。
特許文献2,3に開示される考案や発明は、鳥害防止装置そのものに関する考案又は発明であり、やはり本願発明が有するような課題は有さない。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものでありその目的は、柱上変圧器の蓋上に有棘状の営巣防止材を容易に着脱させることができる営巣防止材取付けアタッチメントおよびそれを用いた柱上変圧器営巣防止具を提供することにある。
上記目的を達成するため請求項1記載の発明である営巣防止材取付けアタッチメントは、柱上変圧器の蓋固定具上に突設される環状具に着脱可能に装着される営巣防止材取付けアタッチメントであって、環状具を着脱可能に挟持する第1の挟持部と、第1の挟持部に対して開口部の向きが逆転した状態で取設され、営巣防止材の水平材を着脱可能に挟持する第2の挟持部と、を有し、第1の挟持部は、断面コ又はU字形の平板材からなる第1の挟持用板バネと、その内側面上に突設される少なくとも1つの突起とを具備し、第2の挟持部は、断面コ又はU字形の平板材からなる第2の挟持用板バネからなり、環状具を第1の挟持部で挟持した際に、突起は環状具の孔に挿入されて環状具と嵌合構造を形成することを特徴とするものである。
上記構成の請求項1記載の発明において、第1の挟持部は柱上変圧器の蓋固定具上に突設される環状具を着脱可能に挟持するという作用を有する。また、第1の挟持部を構成する断面コ又はU字形の平板材からなる第1の挟持用板バネは、板バネの弾性力を利用して環状具の孔を塞ぐように環状具を挟持するという作用を有する。さらに、第1の挟持用板バネの内側面上に突設される少なくとも1つの突起は、環状具を第1の挟持用板バネにより挟持する際に、環状具の孔に侵入して環状具と嵌合構造を形成して、第1の挟持用板バネが環状具から外れるのを妨げるという作用を有する。
断面コ又はU字形の平板材からなる第2の挟持用板バネからなる第2の挟持部は、第1の挟持部に対して開口部の向きが逆転した状態で取設されることで、環状具と対向する方向に配される営巣防止材の水平材を着脱可能に保持するという作用を有する。
請求項1記載の発明によれば、柱上変圧器の蓋の環状具に着脱可能に装着されて、営巣防止材をワンタッチで着脱可能に保持するという作用を有する。
上記構成の請求項1記載の発明において、第1の挟持部は柱上変圧器の蓋固定具上に突設される環状具を着脱可能に挟持するという作用を有する。また、第1の挟持部を構成する断面コ又はU字形の平板材からなる第1の挟持用板バネは、板バネの弾性力を利用して環状具の孔を塞ぐように環状具を挟持するという作用を有する。さらに、第1の挟持用板バネの内側面上に突設される少なくとも1つの突起は、環状具を第1の挟持用板バネにより挟持する際に、環状具の孔に侵入して環状具と嵌合構造を形成して、第1の挟持用板バネが環状具から外れるのを妨げるという作用を有する。
断面コ又はU字形の平板材からなる第2の挟持用板バネからなる第2の挟持部は、第1の挟持部に対して開口部の向きが逆転した状態で取設されることで、環状具と対向する方向に配される営巣防止材の水平材を着脱可能に保持するという作用を有する。
請求項1記載の発明によれば、柱上変圧器の蓋の環状具に着脱可能に装着されて、営巣防止材をワンタッチで着脱可能に保持するという作用を有する。
請求項2記載の発明である営巣防止材取付けアタッチメントは、請求項1に記載の営巣防止材取付けアタッチメントであって、第2の挟持用板バネは、対向して配される平板材同士の幅が狭まったくびれ部を具備することを特徴とするものである。
上記構成の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明と同じ作用に加えて、第2の挟持用板バネが、対向して配される平板材同士の幅が狭まったくびれ部を具備していることで、第2の挟持部において挟持される営巣防止材の水平材の外れを好適に防ぐという作用を有する。
上記構成の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明と同じ作用に加えて、第2の挟持用板バネが、対向して配される平板材同士の幅が狭まったくびれ部を具備していることで、第2の挟持部において挟持される営巣防止材の水平材の外れを好適に防ぐという作用を有する。
請求項3記載の発明である営巣防止材取付けアタッチメントは、請求項1又は請求項2に記載の営巣防止材取付けアタッチメントであって、第2の挟持用板バネは、第1の挟持用板バネの折り返し部に埋め込まれていることを特徴とするものである。
上記構成の請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明と同じ作用に加えて、1つの板バネで第1の挟持部と第2の挟持部の2つを同時に形成可能にするという作用を有する。
上記構成の請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明と同じ作用に加えて、1つの板バネで第1の挟持部と第2の挟持部の2つを同時に形成可能にするという作用を有する。
請求項4記載の発明である柱上変圧器営巣防止具は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の営巣防止材取付けアタッチメントと、この営巣防止材取付けアタッチメントに着脱可能に保持される営巣防止材と、を有し、この営巣防止材は、第2の挟持部により着脱可能に保持される網部と、この網部上に直接又は間接的に突設される多数の棘部と、を備えることを特徴とするものである。
上記構成の請求項4に記載の発明において、営巣防止材取付けアタッチメントの作用は請求項1乃至請求項3のそれぞれの発明と同じである。また、網部は多数の棘部を林立した状態で直接又は間接的に支持するという作用を有する。
このような請求項4記載の発明によれば、柱上変圧器の蓋体に着脱可能に営巣防止材を保持可能にするという作用を有する。
上記構成の請求項4に記載の発明において、営巣防止材取付けアタッチメントの作用は請求項1乃至請求項3のそれぞれの発明と同じである。また、網部は多数の棘部を林立した状態で直接又は間接的に支持するという作用を有する。
このような請求項4記載の発明によれば、柱上変圧器の蓋体に着脱可能に営巣防止材を保持可能にするという作用を有する。
本発明の請求項1記載の発明によれば、柱上変圧器の蓋の環状具に着脱可能に装着することができかつ、その第2の挟持部により営巣防止材を着脱可能に保持することができる。
また、請求項1記載の発明は、柱上変圧器の蓋の環状具に工具等を一切使用することなく取り付けることができ、しかも、繰り返し使用することができる。しかも、その作業は、柱上変圧器の蓋の環状具をクリップ状の第1の挟持部で挟持するだけであるため極めて容易である。
この結果、柱上変圧器の蓋への営巣防止材の取付け又は取り外し作業を簡便化できるので、柱上変圧器へのメンテナンス作業及び柱上変圧器への営巣防止材の着脱作業の作業効率を高めることができる。また、柱上変圧器の蓋への営巣防止材の取付け又は取り外しにあたり、従来のようにごみ(使用済の固定バンド)も出ないので、環境への負荷も低減できる。
また、請求項1記載の発明は、柱上変圧器の蓋の環状具に工具等を一切使用することなく取り付けることができ、しかも、繰り返し使用することができる。しかも、その作業は、柱上変圧器の蓋の環状具をクリップ状の第1の挟持部で挟持するだけであるため極めて容易である。
この結果、柱上変圧器の蓋への営巣防止材の取付け又は取り外し作業を簡便化できるので、柱上変圧器へのメンテナンス作業及び柱上変圧器への営巣防止材の着脱作業の作業効率を高めることができる。また、柱上変圧器の蓋への営巣防止材の取付け又は取り外しにあたり、従来のようにごみ(使用済の固定バンド)も出ないので、環境への負荷も低減できる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同じ効果に加えて、第2の挟持部から営巣防止材の水平材が外れるのを好適に防止することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明と同じ効果に加えて、第1,第2の挟持部を1つの部材で形成することができるので、その製造を容易にするとともに、その製造コストを廉価にできるという効果を有する。
請求項4記載の発明によれば、柱上変圧器の蓋に営巣防止材を着脱自在に取設できる柱上変圧器営巣防止具を提供することができる。
このような請求項4記載の発明によれば、柱上変圧器のメンテナンス時にその蓋からワンタッチで営巣防止材を取り外すことができる。また、メンテナンス終了時には再びその蓋にワンタッチで営巣防止材を設置することができる。さらに、柱上変圧器の蓋上に配される環状具に取設される営巣防止材取付けアタッチメントは着脱容易であり、しかも繰り返し使用することができる。
上述のような請求項4記載の発明によれば、柱上変圧器上において好適に営巣防止効果を発揮させつつ、柱上変圧器のメンテナンス作業の妨げにならない柱上変圧器営巣防止具を提供することができる。
このような請求項4記載の発明によれば、柱上変圧器のメンテナンス時にその蓋からワンタッチで営巣防止材を取り外すことができる。また、メンテナンス終了時には再びその蓋にワンタッチで営巣防止材を設置することができる。さらに、柱上変圧器の蓋上に配される環状具に取設される営巣防止材取付けアタッチメントは着脱容易であり、しかも繰り返し使用することができる。
上述のような請求項4記載の発明によれば、柱上変圧器上において好適に営巣防止効果を発揮させつつ、柱上変圧器のメンテナンス作業の妨げにならない柱上変圧器営巣防止具を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る営巣防止材取付けアタッチメントおよびそれを用いた柱上変圧器営巣防止具について図1乃至図11を参照しながら詳細に説明する。
まず、本発明に係る営巣防止材取付けアタッチメント及び柱上変圧器営巣防止具について説明する前に、これらの装着対象である柱上変圧器について図1を参照しながら簡単に説明する。
図1は本発明品の取付け対象である柱上変圧器の斜視図である。
図1に示すように柱上変圧器7は主に、絶縁用のオイルに浸漬された鉄芯及びコイルを収容する外箱8とその蓋9と、この蓋9を固定するための蓋固定具10とにより構成されている。
そして、蓋固定具10は、蓋9の上面に配置される環状具11を備えており、本発明に係る営巣防止材取付けアタッチメント及び柱上変圧器営巣防止具は、図1に示す環状具11を利用して装着するものである。
図1は本発明品の取付け対象である柱上変圧器の斜視図である。
図1に示すように柱上変圧器7は主に、絶縁用のオイルに浸漬された鉄芯及びコイルを収容する外箱8とその蓋9と、この蓋9を固定するための蓋固定具10とにより構成されている。
そして、蓋固定具10は、蓋9の上面に配置される環状具11を備えており、本発明に係る営巣防止材取付けアタッチメント及び柱上変圧器営巣防止具は、図1に示す環状具11を利用して装着するものである。
本発明の実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメントについて図2乃至図4を参照しながら詳細に説明する。
図2は本発明の実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメントの概念図である。
図2に示すように、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aは主に、先の図1に示した柱上変圧器7における環状具11を着脱可能に挟持する第1の挟持部2と、この第1の挟持部2の開口部3bに対して、開口部6aの向きが逆転した状態で第1の挟持部2に取設される第2の挟持部5により構成されるものである。
より具体的には、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aでは、第1の挟持部2の折り返し部3cに、第2の挟持部5が一体に埋め込まれた構造になっている。
また、第1の挟持部2は、断面コ又はU字形の平板材からなる第1の挟持用板バネ3からなり、その内側面3a上に互いに対向して突設される一対の突起4,4を備えている。
さらに、第1の挟持部2の折り返し部3cにおいて断面凹状を成すように埋め込まれる第2の挟持部5は、断面コ又はU字形の平板材からなる第2の挟持用板バネ6からなるものである。
なお、実施例1に係る第2の挟持部5は、第1の挟持部2に埋め込まれて一体に構成されているため、第1の挟持部2(第1の挟持用板バネ3)の一部が第2の挟持用板バネ6としても機能しているといえる。
図2は本発明の実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメントの概念図である。
図2に示すように、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aは主に、先の図1に示した柱上変圧器7における環状具11を着脱可能に挟持する第1の挟持部2と、この第1の挟持部2の開口部3bに対して、開口部6aの向きが逆転した状態で第1の挟持部2に取設される第2の挟持部5により構成されるものである。
より具体的には、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aでは、第1の挟持部2の折り返し部3cに、第2の挟持部5が一体に埋め込まれた構造になっている。
また、第1の挟持部2は、断面コ又はU字形の平板材からなる第1の挟持用板バネ3からなり、その内側面3a上に互いに対向して突設される一対の突起4,4を備えている。
さらに、第1の挟持部2の折り返し部3cにおいて断面凹状を成すように埋め込まれる第2の挟持部5は、断面コ又はU字形の平板材からなる第2の挟持用板バネ6からなるものである。
なお、実施例1に係る第2の挟持部5は、第1の挟持部2に埋め込まれて一体に構成されているため、第1の挟持部2(第1の挟持用板バネ3)の一部が第2の挟持用板バネ6としても機能しているといえる。
また、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aにおける第2の挟持部5は、水平方向に伸長して配設される棒状体を保持するためのものである。
この場合、第2の挟持用板バネ6を構成する平板材6c,6cの幅Pが狭まったくびれ部6bを形成しておくことで、第2の挟持部5の開口部6aから被保持対象物が外れるのを好適に防止できる。
また、第2の挟持部5の折り返し部とくびれ部6bとの間に形成されて被保持対象物を収容保持する中空部の幅Qは、棒状の被保持対象物の幅又は軸方向径よりも十分に大きく設定しておくことが望ましい。より具体的には、第2の挟持部5における中空部の鉛直方向断面における幅Qを、棒状の被保持対象物の幅又は軸方向径の少なくとも2倍以上に設定しておくとよい。
この場合、棒状の被保持対象物の伸長方向と、第2の挟持部5の折り返し部の最下底部の伸長方向が必ずしも一致しない場合でも、第2の挟持部5で棒状の被保持対象物を保持することができる。つまり、第2の挟持部5と被保持対象物との間に隙間が形成されることで、被保持対象物のねじれによる位置ズレを吸収することが可能になる。
なお、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aは、柱上変圧器7に直接接触した状態で使用されるものであるため、絶縁体により構成されることが望ましい。よって、営巣防止材取付けアタッチメント1Aは、合成樹脂を成形して作製するとよい。この場合、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aを廉価に量産可能にするというメリットも期待できる。
この場合、第2の挟持用板バネ6を構成する平板材6c,6cの幅Pが狭まったくびれ部6bを形成しておくことで、第2の挟持部5の開口部6aから被保持対象物が外れるのを好適に防止できる。
また、第2の挟持部5の折り返し部とくびれ部6bとの間に形成されて被保持対象物を収容保持する中空部の幅Qは、棒状の被保持対象物の幅又は軸方向径よりも十分に大きく設定しておくことが望ましい。より具体的には、第2の挟持部5における中空部の鉛直方向断面における幅Qを、棒状の被保持対象物の幅又は軸方向径の少なくとも2倍以上に設定しておくとよい。
この場合、棒状の被保持対象物の伸長方向と、第2の挟持部5の折り返し部の最下底部の伸長方向が必ずしも一致しない場合でも、第2の挟持部5で棒状の被保持対象物を保持することができる。つまり、第2の挟持部5と被保持対象物との間に隙間が形成されることで、被保持対象物のねじれによる位置ズレを吸収することが可能になる。
なお、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aは、柱上変圧器7に直接接触した状態で使用されるものであるため、絶縁体により構成されることが望ましい。よって、営巣防止材取付けアタッチメント1Aは、合成樹脂を成形して作製するとよい。この場合、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aを廉価に量産可能にするというメリットも期待できる。
次に、図3を参照しながら実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aの装着状態及び装着方法について説明する。
図3は本発明の実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメントを環状具に装着した状態を示す斜視図である。また、図4は本発明の実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメントを環状具に装着した状態の断面図(図3中のA−A線矢視断面図)である。なお、図1又は図2に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aを、先の図1に示すような柱上変圧器7の環状具11に装着するには、図2に示す営巣防止材取付けアタッチメント1Aの第1の挟持用板バネ3の開口部3bを押し広げて、環状具11の孔12を第1の挟持用板バネ3で塞ぐように取設すればよい。
この時、環状具11の孔12に第1の挟持用板バネ3の内側面3aに突設される突起4を挿入してやることで、第1の挟持用板バネ3の弾性力による環状具11の挟持作用に加え、図4の断面図に示されるように、環状具11の孔12と突起4により嵌合構造が形成されて、環状具11からの営巣防止材取付けアタッチメント1Aの外れを好適に防止できる。
なお、環状具11から実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aを取り外す場合は、営巣防止材取付けアタッチメント1Aの第1の挟持用板バネ3の開口部3bを押し広げて、孔12から突起4を外しながら第1の挟持用板バネ3を環状具11から離間させればよい。
図3は本発明の実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメントを環状具に装着した状態を示す斜視図である。また、図4は本発明の実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメントを環状具に装着した状態の断面図(図3中のA−A線矢視断面図)である。なお、図1又は図2に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aを、先の図1に示すような柱上変圧器7の環状具11に装着するには、図2に示す営巣防止材取付けアタッチメント1Aの第1の挟持用板バネ3の開口部3bを押し広げて、環状具11の孔12を第1の挟持用板バネ3で塞ぐように取設すればよい。
この時、環状具11の孔12に第1の挟持用板バネ3の内側面3aに突設される突起4を挿入してやることで、第1の挟持用板バネ3の弾性力による環状具11の挟持作用に加え、図4の断面図に示されるように、環状具11の孔12と突起4により嵌合構造が形成されて、環状具11からの営巣防止材取付けアタッチメント1Aの外れを好適に防止できる。
なお、環状具11から実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aを取り外す場合は、営巣防止材取付けアタッチメント1Aの第1の挟持用板バネ3の開口部3bを押し広げて、孔12から突起4を外しながら第1の挟持用板バネ3を環状具11から離間させればよい。
なお、図2乃至図4に示すように、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aを、第1の挟持用板バネ3の折り返し部に第2の挟持部5を埋め込んだ形態にする場合は、環状具11に営巣防止材取付けアタッチメント1Aを装着した際に、第2の挟持部5の折り返し部が環状具11に接触することがないように第2の挟持部5の鉛直方向の大きさを適宜調整しておく必要がある。
続いて、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aを用いて図1に示すような柱上変圧器7の蓋9上に営巣防止材を取設する手順について図5乃至図7を参照しながら詳細に説明する。
図5は柱上変圧器の蓋上に取設する営巣防止材の一部を欠いて示す斜視図である。また、図6は本発明の実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメントを柱上変圧器の環状具に装着した状態を示す斜視図である。さらに、図7は本発明の実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメントに網部を装着した状態を示す斜視図である。なお、図1乃至図4に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
まず、図5を参照しながら図1に示すような柱上変圧器7の蓋9上に取設される鳥類忌避部16の形態について説明する。
本発明において使用される鳥類忌避部16は、例えば図5に示すように平板状のメッシュ材17上に、多数の棘18が林立した状態で突設されたものである。なお、メッシュ材17は単なる平板材でもよいが、メッシュ材17の方が放熱性に優れている。また、この鳥類忌避部16は、メッシュ材17の下面側(棘18が突設されない側の面)に可撓材からなる鉤状の係止具19が、面ファスナのオス面のように多数密集した状態で突設されている。
なお、この鳥類忌避部16は柱上変圧器7の蓋9上に浮き上がった状態で設置されるので、鳥類忌避部16を取設することで柱上変圧器7の放熱性が著しく妨げられることはないが、鳥類忌避部16の平板体17をメッシュ材により構成すればそのような懸念もなくなる。
なお、鳥類忌避部16を構成する各パーツは絶縁性を有していることが望ましいため合成樹脂製にするとよい。
図5は柱上変圧器の蓋上に取設する営巣防止材の一部を欠いて示す斜視図である。また、図6は本発明の実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメントを柱上変圧器の環状具に装着した状態を示す斜視図である。さらに、図7は本発明の実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメントに網部を装着した状態を示す斜視図である。なお、図1乃至図4に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
まず、図5を参照しながら図1に示すような柱上変圧器7の蓋9上に取設される鳥類忌避部16の形態について説明する。
本発明において使用される鳥類忌避部16は、例えば図5に示すように平板状のメッシュ材17上に、多数の棘18が林立した状態で突設されたものである。なお、メッシュ材17は単なる平板材でもよいが、メッシュ材17の方が放熱性に優れている。また、この鳥類忌避部16は、メッシュ材17の下面側(棘18が突設されない側の面)に可撓材からなる鉤状の係止具19が、面ファスナのオス面のように多数密集した状態で突設されている。
なお、この鳥類忌避部16は柱上変圧器7の蓋9上に浮き上がった状態で設置されるので、鳥類忌避部16を取設することで柱上変圧器7の放熱性が著しく妨げられることはないが、鳥類忌避部16の平板体17をメッシュ材により構成すればそのような懸念もなくなる。
なお、鳥類忌避部16を構成する各パーツは絶縁性を有していることが望ましいため合成樹脂製にするとよい。
図5に示すような鳥類忌避部16を柱上変圧器7の蓋9上に取設するには、まず、図1に示す柱上変圧器7の環状具11の全てに対して、上述した手順にて実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aを装着する。なお、蓋9上に配置される全ての環状具11に実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aを装着した状態を示したものが図6である。
この後、環状具11に装着されたそれぞれの営巣防止材取付けアタッチメント1Aの第2の挟持部5(図2乃至図4を参照)に、網部13の水平材13aを嵌設する。この場合、網部13の水平材13aは、第2の挟持部5の開口部6a(図2を参照)からその折り返し部に向かって押し込むだけでよい。また、この第2の挟持部5から網部13の水平材13aを取り外す場合は、第2の挟持部5の中空部内に収容される水平材13aを開口部6a側に引き上げるだけでよい。なお、環状具11に装着される営巣防止材取付けアタッチメント1Aに、網部13の水平材13aを装着した状態を示したものが図7である。
すなわち、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aを用いることで、柱上変圧器7の蓋9上に網部13をワンタッチで着脱させることができる。
なお、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aに取設される網部13も絶縁性を有していることが望ましいため、網部13は合成樹脂製により構成するとよい。
この後、環状具11に装着されたそれぞれの営巣防止材取付けアタッチメント1Aの第2の挟持部5(図2乃至図4を参照)に、網部13の水平材13aを嵌設する。この場合、網部13の水平材13aは、第2の挟持部5の開口部6a(図2を参照)からその折り返し部に向かって押し込むだけでよい。また、この第2の挟持部5から網部13の水平材13aを取り外す場合は、第2の挟持部5の中空部内に収容される水平材13aを開口部6a側に引き上げるだけでよい。なお、環状具11に装着される営巣防止材取付けアタッチメント1Aに、網部13の水平材13aを装着した状態を示したものが図7である。
すなわち、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aを用いることで、柱上変圧器7の蓋9上に網部13をワンタッチで着脱させることができる。
なお、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aに取設される網部13も絶縁性を有していることが望ましいため、網部13は合成樹脂製により構成するとよい。
さらに、営巣防止材取付けアタッチメント1Aに装着された網部13に先の図5に示す鳥類忌避部16の平板体17を押し付けることで、平板体17の裏面側に突設される鉤状の係止具19が網部13の水平材13aに絡まって係止して、網部13上に鳥類忌避部16を固定することができる(後段に示す図8を参照)。
なお、先にも述べたが、鳥類忌避部16における係止具19は可撓材により構成されているので、網部13から平板体17を引き剥がすように力を加えることで、鉤状の係止具19が伸びて網部13から外れて、網部13から鳥類忌避部16を離間させることができる。つまり、網部13への鳥類忌避部16の着脱もワンタッチで行うことができる。
なお、網部13と鳥類忌避部16とを組み合わせたものが営巣防止材である。
なお、先にも述べたが、鳥類忌避部16における係止具19は可撓材により構成されているので、網部13から平板体17を引き剥がすように力を加えることで、鉤状の係止具19が伸びて網部13から外れて、網部13から鳥類忌避部16を離間させることができる。つまり、網部13への鳥類忌避部16の着脱もワンタッチで行うことができる。
なお、網部13と鳥類忌避部16とを組み合わせたものが営巣防止材である。
このように、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aによれば、工具等を用いることなくワンタッチで網部13を着脱させることができる(図7を参照)。さらに、網部13への鳥類忌避部16(図5を参照)の着脱もワンタッチで行うことができる(後段に示す図8を参照)。
よって、柱上変圧器7への鳥類忌避部16の着脱が極めて容易になる。
従って、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aによれば、柱上変圧器7への網部13及び鳥類忌避部16からなる営巣防止材の着脱を、工具を用いることなくスムースに行えるので、柱上変圧器7の蓋9上への鳥類による営巣を好適に防止しつつ、柱上変圧器7のメンテナンス作業の作業効率も向上できる。
よって、柱上変圧器7への鳥類忌避部16の着脱が極めて容易になる。
従って、実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aによれば、柱上変圧器7への網部13及び鳥類忌避部16からなる営巣防止材の着脱を、工具を用いることなくスムースに行えるので、柱上変圧器7の蓋9上への鳥類による営巣を好適に防止しつつ、柱上変圧器7のメンテナンス作業の作業効率も向上できる。
実施例2に係る柱上変圧器営巣防止具について図8を参照しながら詳細に説明する。
図8は本発明の実施例2に係る柱上変圧器営巣防止具の概念図である。なお、図1乃至図7に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
実施例2に係る柱上変圧器営巣防止具20は、上述の実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aと、この営巣防止材取付けアタッチメント1Aに着脱自在に取設される営巣防止材(網部13及び鳥類忌避部16)とにより構成されるものである。なお、個々の構成要素の作用、効果については、先の実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aの使用方法において述べた通りであるため、ここではそれぞれの作用、効果についての詳細な説明を省略する。
このような実施例2に係る柱上変圧器営巣防止具20によれば、柱上変圧器7の蓋9上において容易に営巣防止材を着脱させることができる柱上変圧器営巣防止具を提供できる。
この結果、柱上変圧器7の蓋9上への鳥類の営巣を好適に防止しつつ、柱上変圧器7のメンテナ作業を容易にできる。
図8は本発明の実施例2に係る柱上変圧器営巣防止具の概念図である。なお、図1乃至図7に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
実施例2に係る柱上変圧器営巣防止具20は、上述の実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aと、この営巣防止材取付けアタッチメント1Aに着脱自在に取設される営巣防止材(網部13及び鳥類忌避部16)とにより構成されるものである。なお、個々の構成要素の作用、効果については、先の実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aの使用方法において述べた通りであるため、ここではそれぞれの作用、効果についての詳細な説明を省略する。
このような実施例2に係る柱上変圧器営巣防止具20によれば、柱上変圧器7の蓋9上において容易に営巣防止材を着脱させることができる柱上変圧器営巣防止具を提供できる。
この結果、柱上変圧器7の蓋9上への鳥類の営巣を好適に防止しつつ、柱上変圧器7のメンテナ作業を容易にできる。
なお、図8では網部13を介して鳥類忌避部16を取設する場合を例に挙げて説明しているが、鳥類忌避部16における棘18を網部13に直接突設して、網部13と鳥類忌避部16を一体に構成したものを使用することもできる。
この場合、上述の効果に加えて、実施例2に係る柱上変圧器営巣防止具20の製造コストを安くできるというメリットがある。
この場合、上述の効果に加えて、実施例2に係る柱上変圧器営巣防止具20の製造コストを安くできるというメリットがある。
最後に実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aの変形例について図9乃至図11を参照しながら説明する。
なお、変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメントはいずれも、営巣防止材取付けアタッチメント1Aと形態が異なるものの、その機能及び使用方法は実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aと実質的には同じである。よって、ここでは実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aとの構造上の相違点に重点をおいて説明する。
なお、変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメントはいずれも、営巣防止材取付けアタッチメント1Aと形態が異なるものの、その機能及び使用方法は実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aと実質的には同じである。よって、ここでは実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aとの構造上の相違点に重点をおいて説明する。
図9は本発明の第1の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメントの概念図である。なお、図1乃至図8に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図9に示す第1の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Bは、先の営巣防止材取付けアタッチメント1Aと比べて、突起4の取付け位置及び大きさ(高さ)が異なるものである。
第1の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Bでは、第1の挟持用板バネ3の内側面3a上に突設される突起4が、第1の挟持用板バネ3の中空部内において対向して配される代わりに、互い違いになるよう配されている。また、第1の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Bでは、突起4の第1の挟持用板バネ3の内側面3aからの高さが、開口部3bの幅と一致している。さらに、第1の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Bでは、突起4の水平方向の幅を、第1の挟持用板バネ3の水平方向の幅の、例えば、半分に設定して、双方の突起4に十分な強度を付与している。
このような突起4を備えた場合も、環状具11の孔12と嵌合構造を形成して、環状具11に営巣防止材取付けアタッチメント1Bの外れを防止できる。
なお、図9では、第1の挟持用板バネ3の中空部に互い違いとなるように一対の突起4が突設される場合を例に挙げて説明しているが、図9に示す形態をさらに複雑化して、第1の挟持用板バネ3の中空部に櫛歯状に突起4を突出させておき、この突起4同士を互いに嵌合させてもよい。この場合、突起4同士が嵌合構造を形成することで、環状具11からの営巣防止材取付けアタッチメント1Bを一層外れにくくすることができる。
図9に示す第1の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Bは、先の営巣防止材取付けアタッチメント1Aと比べて、突起4の取付け位置及び大きさ(高さ)が異なるものである。
第1の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Bでは、第1の挟持用板バネ3の内側面3a上に突設される突起4が、第1の挟持用板バネ3の中空部内において対向して配される代わりに、互い違いになるよう配されている。また、第1の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Bでは、突起4の第1の挟持用板バネ3の内側面3aからの高さが、開口部3bの幅と一致している。さらに、第1の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Bでは、突起4の水平方向の幅を、第1の挟持用板バネ3の水平方向の幅の、例えば、半分に設定して、双方の突起4に十分な強度を付与している。
このような突起4を備えた場合も、環状具11の孔12と嵌合構造を形成して、環状具11に営巣防止材取付けアタッチメント1Bの外れを防止できる。
なお、図9では、第1の挟持用板バネ3の中空部に互い違いとなるように一対の突起4が突設される場合を例に挙げて説明しているが、図9に示す形態をさらに複雑化して、第1の挟持用板バネ3の中空部に櫛歯状に突起4を突出させておき、この突起4同士を互いに嵌合させてもよい。この場合、突起4同士が嵌合構造を形成することで、環状具11からの営巣防止材取付けアタッチメント1Bを一層外れにくくすることができる。
図10は本発明の第2の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメントの断面図である。なお、図1乃至図9に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図10に示すように、第2の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Cは、第1の挟持部2と第2の挟持部5とを別体に構成しておき、それぞれを背中合わせにして一体に固設したものである。
実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aでは、第1の挟持用板バネ3の折り返し部に第2の挟持部5を埋め込んで一体としているため、第2の挟持部5の大きさを、第1の挟持部2(第1の挟持用板バネ3)の開口部3b幅よりも小さくする必要があった。
これに対して第2の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Cでは、第2の挟持部5の大きさが、第1の挟持部2の大きさによって制限されないので、より大きな第2の挟持部5を取設することが可能になる。
この場合、第2の挟持部5において保持可能な水平材を太くできるので、より頑丈で耐久性に優れた柱上変圧器営巣防止具20(実施例2に係る発明)を提供することができる。
図10に示すように、第2の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Cは、第1の挟持部2と第2の挟持部5とを別体に構成しておき、それぞれを背中合わせにして一体に固設したものである。
実施例1に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Aでは、第1の挟持用板バネ3の折り返し部に第2の挟持部5を埋め込んで一体としているため、第2の挟持部5の大きさを、第1の挟持部2(第1の挟持用板バネ3)の開口部3b幅よりも小さくする必要があった。
これに対して第2の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Cでは、第2の挟持部5の大きさが、第1の挟持部2の大きさによって制限されないので、より大きな第2の挟持部5を取設することが可能になる。
この場合、第2の挟持部5において保持可能な水平材を太くできるので、より頑丈で耐久性に優れた柱上変圧器営巣防止具20(実施例2に係る発明)を提供することができる。
図11は本発明の第3の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメントの概念図である。なお、図1乃至図10に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
第3の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Dは、第2の変形例に係る第1の挟持部2と第2の挟持部5とを、例えば、割ピン等の連結具15を用いて一体に固定し、連結具15を基軸にして第2の挟持部5を第1の挟持部2に対して回動可能に取設したものである。なお、第2の挟持部5と連結具15の干渉を防止するため、第2の挟持部5の外周を枠体14で囲ったものを用いてもよい。
この場合、構造がやや複雑になるが、水平材13aがどの方向に伸長していても第2の挟持部5で保持することが可能になる。
第3の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Dは、第2の変形例に係る第1の挟持部2と第2の挟持部5とを、例えば、割ピン等の連結具15を用いて一体に固定し、連結具15を基軸にして第2の挟持部5を第1の挟持部2に対して回動可能に取設したものである。なお、第2の挟持部5と連結具15の干渉を防止するため、第2の挟持部5の外周を枠体14で囲ったものを用いてもよい。
この場合、構造がやや複雑になるが、水平材13aがどの方向に伸長していても第2の挟持部5で保持することが可能になる。
なお、第1の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Bにおける突起4を、第2,第3のそれぞれの変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1C,1Dに備えてもよい。
この場合、第2,第3の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1C,1Dによるそれぞれの効果に、第1の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Bの効果を付加することができる。
この場合、第2,第3の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1C,1Dによるそれぞれの効果に、第1の変形例に係る営巣防止材取付けアタッチメント1Bの効果を付加することができる。
以上説明したように本発明は、柱上変圧器の蓋上に営巣防止材を着脱容易に取設するための営巣防止材取付けアタッチメント及びそれを用いた柱上変圧器営巣防止具に関するものであり、電力設備に関する技術分野において利用可能である。
1A〜1D…営巣防止材取付けアタッチメント 2…第1の挟持部 3…第1の挟持用板バネ 3a…内側面 3b…開口部 3c…折り返し部 4…突起 5…第2の挟持部 6…第2の挟持用板バネ 6a…開口部 6b…くびれ部 6c…平板材 7…柱上変圧器 8…外箱 9…蓋 10…蓋固定具 11…環状具 12…孔 13…網部 13a…水平材 14…枠体 15…連結具 16…鳥類忌避部 17…平板体 18…棘 19…係止具 20…柱上変圧器営巣防止具
Claims (4)
- 柱上変圧器の蓋固定具上に突設される環状具に着脱可能に装着される営巣防止材取付けアタッチメントであって、
前記環状具を着脱可能に挟持する第1の挟持部と、
前記第1の挟持部に対して開口部の向きが逆転した状態で取設され、営巣防止材の水平材を着脱可能に挟持する第2の挟持部と、を有し、
前記第1の挟持部は、断面コ又はU字形の平板材からなる第1の挟持用板バネと、その内側面上に突設される少なくとも1つの突起とを具備し、
前記第2の挟持部は、断面コ又はU字形の平板材からなる第2の挟持用板バネからなり、
前記環状具を前記第1の挟持部で挟持した際に、前記突起は前記環状具の孔に侵入して前記環状具と嵌合構造を形成することを特徴とする営巣防止材取付けアタッチメント。 - 前記第2の挟持用板バネは、対向して配される前記平板材同士の幅が狭まったくびれ部を具備することを特徴とする請求項1に記載の営巣防止材取付けアタッチメント。
- 前記第2の挟持用板バネは、前記第1の挟持用板バネの折り返し部に埋め込まれていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の営巣防止材取付けアタッチメント。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の営巣防止材取付けアタッチメントと、この営巣防止材取付けアタッチメントに着脱可能に保持される営巣防止材と、を有し、
この営巣防止材は、前記第2の挟持部により着脱可能に保持される網部と、
この網部上に直接又は間接的に突設される多数の棘部と、を備えることを特徴とする柱上変圧器営巣防止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013218550A JP2015080420A (ja) | 2013-10-21 | 2013-10-21 | 営巣防止材取付けアタッチメントおよびそれを用いた柱上変圧器営巣防止具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013218550A JP2015080420A (ja) | 2013-10-21 | 2013-10-21 | 営巣防止材取付けアタッチメントおよびそれを用いた柱上変圧器営巣防止具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015080420A true JP2015080420A (ja) | 2015-04-27 |
Family
ID=53011374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013218550A Pending JP2015080420A (ja) | 2013-10-21 | 2013-10-21 | 営巣防止材取付けアタッチメントおよびそれを用いた柱上変圧器営巣防止具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015080420A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109511647A (zh) * | 2018-12-18 | 2019-03-26 | 武汉朗克环境科技有限公司 | 一种在垃圾处理站灭苍蝇的方法 |
-
2013
- 2013-10-21 JP JP2013218550A patent/JP2015080420A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109511647A (zh) * | 2018-12-18 | 2019-03-26 | 武汉朗克环境科技有限公司 | 一种在垃圾处理站灭苍蝇的方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6549939B2 (ja) | 巻線を有さない磁気トロイダルコアを有するフィルタ構成要素 | |
JP2012019566A (ja) | 電気接続箱 | |
JP2006174708A (ja) | 鳥害防止器具 | |
JP2015080420A (ja) | 営巣防止材取付けアタッチメントおよびそれを用いた柱上変圧器営巣防止具 | |
JP6307937B2 (ja) | ノイズフィルタ | |
JP5795725B2 (ja) | 配線収容構造 | |
JP5461678B1 (ja) | 鳥害防止具取付用治具 | |
JP5290710B2 (ja) | 筒状抵抗器取付具および筒状抵抗器取付方法 | |
JP5821820B2 (ja) | コードリールカバー、及びコードリールカバーを備えるコードリール、並びにコードリールのカバー方法 | |
KR100902099B1 (ko) | 전력용 버스 바의 체결장치 | |
JP5968959B2 (ja) | 耐張碍子支持具、及び、耐張碍子と電線との連結方法 | |
JP3919199B2 (ja) | 鳥獣類害防止装置 | |
JP5602258B2 (ja) | 鳥害防止具 | |
KR200401180Y1 (ko) | 와이어 하네스 고정용 밴드케이블 분리구조 | |
JP3197637U (ja) | ケーブルブラケット及びそれを備える電気機器 | |
CN204030749U (zh) | 一种带绕组定子铁芯固定结构 | |
JP7026949B2 (ja) | 絶縁カバー及び接触抑制具 | |
JP5778220B2 (ja) | 絶縁シート | |
JP2008068387A (ja) | リング体保持具 | |
JP3190273U (ja) | 巻線ホルダ | |
JP3218824U (ja) | 物干し装置 | |
KR200428886Y1 (ko) | 와이어용 고정클립구조 | |
JP2008141884A (ja) | ケーブル位置調整部材 | |
JP3045775U (ja) | 電線用鳥害防止具 | |
JP2005318696A (ja) | 防護シート体、離隔保持具、防護装置および防護方法 |