JP2015080351A - 磁力回転装置および電動発電機 - Google Patents

磁力回転装置および電動発電機 Download PDF

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Abstract

【課題】電動機としてできるだけ大きい出力トルクを得ること。
【解決手段】捲線32を備えた複数の鉄心31が円周方向に沿って等間隔で配置された固定子12と、複数の永久磁石41が円周方向に沿って等間隔で配置され固定子と対向した状態で回転する回転子13とを備え、それぞれの永久磁石41は、所定の中心角を隔てた位置にそれぞれ頂点TP1,TP2を有しかつ2つの頂点からそれぞれ円周の接線方向に対し互いに逆となるように傾斜角αjを有して拡がって鉄心と対向可能なN極またはS極の磁極を持つ2つの磁極面を有し、それぞれの永久磁石41は、円周方向に隣り合う永久磁石において対向する磁極面の磁極の極性が互いに異なるように配置されてなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、磁力回転装置および電動発電機に関する。
従来より、捲線を備えた複数の鉄心が円周方向に沿って等間隔で配置された固定子と、複数の永久磁石が円周方向に沿って等間隔で配置され前記固定子と対向した状態で回転する回転子とを備えた磁力回転装置などが提案されている(特許文献1〜3)。
例えば特許文献1には、永久磁石と捲線による電磁石との間に反発力が生じるように、回転体が種々の回転位置の領域にあるときに捲線に種々のパルス電流を流すようにした磁力回転装置が開示されている。
また、特許文献2には、複数の永久磁石を周方向に配置した回転子と複数の電磁石を周方向に配置した固定子とを備え、電磁石に間欠的に通電し、永久磁石と電磁石との間の吸引力と反発力によって回転子を回転させる磁力回転装置が開示されている。特許文献2では、永久磁石の数と電磁石の数とを互いに異ならせることによってディテントトルク(コギングトルク)を低減することが開示されている。
また、特許文献3には、回転体を回転させてモータとして機能させつつ、回転体の回転により直接的に発電する交流電圧出力巻線を備えた一方向通電形ブラシレスDCモータが開示されている。
このような磁力回転装置などによって、電動機または発電機を構成することが可能である。例えば、捲線に流れる電流による鉄心の磁界と永久磁石との吸引または反発によって回転トルクを発生させることにより、電動機として動作させることが可能である。また、外部の回転力によって回転子を回転させ、永久磁石の回転により鉄心に磁束の変化を起こして捲線から電流を取り出すことにより、発電機として動作することが可能である。
また、磁力回転装置による電動機と発電機とを同軸上に形成することによって、電動発電機を構成することが可能である。
特開2006−187080号公報 特開2009−118705号公報 WO2009/060544号公報
しかし、上に述べた特許文献1、2に開示された磁力回転装置では、かなりのディテントトルクが発生するため、これが電動発電機の効率を低下させる1つの要因となっている。
また、特許文献3に開示されたブラシレスDCモータでは、ある程度のディテントトルクの低減が図られるがまだ十分ではない。
また、これら従来の磁力回転装置では、電動機としての出力トルクを大きくすることが困難であった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、電動機としてできるだけ大きい出力トルクを得ることを目的とする。
本明細書において開示される磁力回転装置の1つは、捲線を備えた複数の鉄心が円周方向に沿って等間隔で配置された固定子と、複数の永久磁石が円周方向に沿って等間隔で配置され前記固定子と対向した状態で回転する回転子と、を備えた磁力回転装置であって、それぞれの前記永久磁石は、所定の中心角を隔てた位置にそれぞれ頂点を有しかつ2つの前記頂点からそれぞれ円周の接線方向に対し互いに逆となるように傾斜角を有して拡がって前記鉄心と対向可能なN極またはS極の磁極を持つ2つの磁極面を有し、それぞれの前記永久磁石は、円周方向に隣り合う前記永久磁石において対向する前記磁極面の磁極の極性が互いに異なるように配置されてなる。
好ましくは、それぞれの前記永久磁石は、軸方向から見た形状が矩形である2つの矩形部分と、前記2つの矩形部分の対向する面の間に配置された台形部分とが一体となった形状である。
また好ましくは、それぞれの前記永久磁石は、軸方向から見た形状が矩形である2つの永久磁石部材と、前記2つの永久磁石部材の対向する磁極面の間に配置されてそれらの前記磁極面を磁気的に接続する磁性材料からなるつなぎ鉄心と、を有して構成される。
また好ましくは、前記固定子において、12個の前記鉄心が円周上に配置されており、前記回転子において、4個の前記永久磁石が円周上に配置されており、前記所定の中心角は45度である。
また好ましくは、前記捲線に流れる電流を制御するための制御装置が設けられており、前記制御装置は、前記永久磁石の回転方向おける後方の前記磁極面に対して反発するように、かつ前記永久磁石の回転方向おける前方の前記磁極面に対して吸引するように、各前記鉄心の捲線に流れる電流をオンオフするスイッチング部を備える。
また好ましくは、前記制御装置は、前記永久磁石の回転方向おける後方の頂点が前記鉄心の中心にきたときに前記スイッチング部がオンするように制御し、その後に当該頂点が27.5度回転するまでに前記スイッチング部がオフするように制御するタイミング制御部を備える。
本明細書において開示される電動発電機の1つは、電動機および発電機を備えそれらの回転軸が共通に設けられた電動発電機であって、前記電動機および前記発電機は、それぞれ、捲線を備えた複数の鉄心が円周方向に沿って等間隔で配置された固定子と、複数の永久磁石が円周方向に沿って等間隔で配置され前記固定子と対向した状態で前記回転軸とともに回転する回転子と、を備え、複数の前記鉄心の円周方向の配置における角度間隔が、前記電動機と前記発電機とで同じであり、前記電動機の前記回転子において、それぞれの前記永久磁石は、所定の中心角を隔てた位置にそれぞれ頂点を有しかつ2つの前記頂点からそれぞれ円周の接線方向に対し互いに逆となるように傾斜角を有して拡がって前記鉄心と対向可能なN極またはS極の磁極を持つ2つの磁極面を有し、それぞれの前記永久磁石は、円周方向に隣り合う前記永久磁石において対向する前記磁極面の磁極の極性が互いに異なるように配置されており、前記発電機の前記回転子において、それぞれの前記永久磁石は、軸方向から見た形状が矩形であり、その一辺が前記鉄心と対向する対向面を形成するように円周の接線方向に沿って配置されてなる。
好ましくは、前記発電機のそれぞれの前記永久磁石は、前記対向面および前記対向面とは反対側の面がN極またはS極の磁極が形成された磁極面となっており、かつ、前記対向面に形成された磁極の極性が互いに同じとなっている。
また好ましくは、前記電動機の回転子に含まれる前記永久磁石の回転方向おける後方の頂点の当該電動機の固定子に含まれる前記鉄心に対する位相角である第1の位相角と、前記発電機の回転子に含まれる前記永久磁石の中心線の当該発電機の固定子に含まれる前記鉄心に対する位相角である第2の位相角とが、互いにずれた状態で、前記電動機の回転子と前記発電機の回転子とが一体的に回転するように連結されている。
また好ましくは、前記電動機および前記発電機のそれぞれの前記固定子において、12個の前記鉄心が円周上に配置されており、前記電動機の前記回転子において、4個の前記永久磁石が円周上に配置され、前記所定の中心角は45度であり、前記発電機の前記回転子において、8個または4個の前記永久磁石が円周上に配置されており、前記第1の位相角と前記第2の位相角とのずれ角Δγは、7.5〜22.5度の範囲である。
また好ましくは、前記電動機における前記捲線に流れる電流を制御するための制御装置が設けられており、前記制御装置は、前記永久磁石の回転方向おける後方の前記磁極面に対して反発するように、かつ前記永久磁石の回転方向おける前方の前記磁極面に対して吸引するように、各前記鉄心の捲線に流れる電流をオンオフするスイッチング部を備える。
本明細書において開示される電動発電機の他の1つは、電動機および発電機を備えそれらの回転軸が共通に設けられた電動発電機であって、前記電動機および前記発電機は、それぞれ、捲線を備えた複数の鉄心が円周方向に沿って等間隔で配置された固定子と、複数の永久磁石が円周方向に沿って等間隔で配置され前記固定子と対向した状態で前記回転軸とともに回転する回転子と、を備え、複数の前記鉄心の円周方向の配置における角度間隔が、前記電動機と前記発電機とで同じであり、前記電動機の前記回転子において、それぞれの前記永久磁石は、所定の中心角を隔てた位置にそれぞれ頂点を有しかつ2つの前記頂点からそれぞれ円周の接線方向に対し互いに逆となるように傾斜角を有して拡がって前記鉄心と対向可能なN極またはS極の磁極を持つ2つの磁極面を有し、それぞれの前記永久磁石は、円周方向に隣り合う前記永久磁石において対向する前記磁極面の磁極の極性が互いに異なるように配置されており、前記発電機の前記回転子において、それぞれの前記永久磁石は、所定の中心角を隔てた位置にそれぞれ頂点を有しかつ2つの前記頂点からそれぞれ円周の接線方向に対し互いに逆となるように傾斜角を有して拡がって前記鉄心と対向可能なN極またはS極の磁極を持つ2つの磁極面を有し、それぞれの前記永久磁石は、円周方向に隣り合う前記永久磁石において対向する前記磁極面の磁極の極性が互いに異なるように配置されており、前記電動機の回転子の前記永久磁石の当該電動機の固定子に含まれる前記鉄心に対する位相角である第1の位相角と、前記発電機の回転子の永久磁石の当該発電機の固定子に含まれる前記鉄心に対する位相角である第2の位相角とが、互いにずれた状態で、前記電動機の回転子と前記発電機の回転子とが一体的に回転するように連結されている。
好ましくは、前記電動機および前記発電機のそれぞれの前記固定子において、12個の前記鉄心が円周上に配置されており、前記電動機および前記発電機のそれぞれの前記回転子において、4個の前記永久磁石が円周上に配置されており、前記第1の位相角と前記第2の位相角とのずれ角Δγは、45度である。
本発明によると、電動機としてできるだけ大きい出力トルクを得ることができる。
本発明に係る第1の実施形態の電動発電機の側面断面図である。 図1に示す電動発電機の正面断面図である。 図1の一部を拡大して示す図である。 図2の一部を拡大して示す図である。 図4における矢印EE方向から見て展開した図である。 電動機のA電動機における永久磁石の極性などを示す図である。 電動機のB電動機における永久磁石の極性などを示す図である。 発電機のA発電機における永久磁石の極性などを示す図である。 発電機のB発電機における永久磁石の極性などを示す図である。 第2の実施形態のA発電機における永久磁石の極性などを示す図である。 第2の実施形態のB発電機における永久磁石の極性などを示す図である。 第3の実施形態のA発電機における永久磁石の極性などを示す図である。 第3の実施形態のB発電機における永久磁石の極性などを示す図である。 第4の実施形態のA発電機における永久磁石の極性などを示す図である。 第4の実施形態のB発電機における永久磁石の極性などを示す図である。 永久磁石Eの構成の例を示す図である。 永久磁石Eの構成の他の例を示す図である。 制御装置の構成の例を示すブロック図である。 制御装置による制御の様子を示すタイミング図である。
図1および図2には、本発明に係る第1の実施形態の電動発電機1の側面断面図および正面断面図が示され、図3および図4にはそれらの一部を拡大した図が示されている。また、図5には、図4における矢印M1方向からみた図が示されている。なお、図2は、図1におけるAA−AA線断面矢視図に相当する。図5は、回転軸の回転中心から鉄心の端面を見て平面上に展開した図である。図5において、矢印DSは周方向を示し、矢印DJは軸方向を示す。
なお、これらの図は、固定子、回転子、鉄心、永久磁石、および永久磁石体などの配置関係を示すことを主な目的としており、電動発電機1における固定子および回転子などの種々の部材を支持するための機械的な構造や連結関係を精密に示すものではない。
図1〜図5において、電動発電機1は、電動機M1および発電機G1を備え、それらの回転軸11が共通に設けられている。
フレーム21は、ステンレス鋼のような非磁性材料によって、電動機M1および発電機G1を機械的に維持するように設けられ、電動発電機1の外形を形成している。
回転軸11は、フレーム21に設けられたベアリングによって、フレーム21に対し回転自在に支持されている。
電動機M1は、A電動機MAとB電動機MBとの2つの部分によって構成される。発電機G1は、A発電機GAとB発電機GBとの2つの部分によって構成される。
本実施形態において、電動機M1の固定子と発電機G1の固定子との基本的な構造は同じである。例えば、鉄心31の個数、円周方向の配置における角度位置および角度間隔は、電動機M1と発電機G1とで同じである。
つまり、電動機M1と発電機G1とにおいて、使用されている鉄心31の形状および寸法について相違はほとんどない。また、その配置についても、円周方向つまり回転方向において同じ角度位置に同じ部材が配置されており、これらの間に位相差はない。
また、電動機M1の回転子と発電機G1の回転子とは、永久磁石41、51の形状、磁極の極性、配置などは互いに異なる。しかし、永久磁石41、51を支持するための基本的な構造は互いに同じである。特に、両方の回転子が、共通に設けられた回転軸11に所定の回転角度位置で取り付けられ、回転軸11とともに一体で回転する。
以下において詳しく説明する。第一に、電動発電機1の構造および各部材の配置などについて説明し、第二に、永久磁石41、51の形状、磁極の極性、角度位置の位相関係などについて説明する。
〔電動発電機の構造についての説明〕
〔電動機〕
電動機M1は、回転軸11、固定子12、回転子13、およびフレーム21などを有する。
〔固定子〕
固定子12は、捲線(コイル)32を備えた複数の鉄心31が円周方向に沿って等間隔で配置されたものである。なお、電動機M1に設けられた鉄心31を「鉄心MY」と、発電機G1に設けられた鉄心31を「鉄心GY」と、それぞれ記載することがある。
各鉄心31は、外形がコ字形またはU字形の珪素鋼板を所定の厚さに積層したものであり、中央部に胴部311が、その両端に脚部312a,bが設けられた形状である。脚部312a,bの先端は、それぞれ長方形状の端面313a,bとなっており、2つの端面313a,bは、同じ平面上にあって回転軸11の中心方向を向いた状態である。
捲線32は、鉄心31の各脚部312a,bにそれぞれ設けられた2つの捲線32a,bを含む。捲線32a,bに電流を流すことにより、鉄心31に磁束および磁界が生じ、電磁石となる。2つの捲線32a,bを例えば並列接続とし、鉄心31内に同じ方向の磁束が生じるように電流を流すことにより、端面313a,bに互いに異なる磁極が形成される。つまり、端面313a,bの一方がN極、他方がS極となる。
本実施形態では、胴部311が軸方向と平行に延びるように、つまり2つの脚部312a,bが軸方向に沿って離れた位置となるような姿勢の12個の鉄心31が、円周上に等間隔で、つまり隣り合う鉄心31同士の中心角が30度(=360度÷12)となるように、配置されている。
つまり、各鉄心31の中心を通りかつ固定子12の中心つまり回転子13の回転中心(回転軸11の軸心)KCを通過する中心線LKが、互いに30度の中心角をなすようになっている。
回転子13は、鉄心31の一方の脚部312aに対向するA回転子13aと、他方の脚部312bに対向するB回転子13bとからなる。これらA回転子13aとB回転子13bとは、一体に回転し、基本的に互いに同じ構造であるので、A回転子13aのみについて詳しく説明し、B回転子13bについては主としてA回転子13aとの相違点について説明する。
なお、回転子13の脚部312aの側とA回転子13aとによって上に述べたA電動機MAが構成され、回転子13の脚部312bの側とB回転子13bとによって上に述べたB電動機MBが構成される。
なお、図1〜図5に示した回転子13の回転角度位置は、回転が停止した状態における一例を示すものである。
〔A回転子〕
まず、A回転子13aは、複数の永久磁石41が円周方向に沿って等間隔で配置されたものであり、固定子12と対向した状態で、ここでは脚部312aの端面313aと対向した状態で、回転軸11とともに回転する。
本実施形態では、4個の永久磁石41が、円周上に等間隔で、つまり隣り合う永久磁石41同士の中心角が90度(=360度÷4)となるように、配置されている。
永久磁石41は、ネオジム(またはネオジウム)を成分として含んだ磁石(ネオジム磁石)である。
図4に示されるように、それぞれの永久磁石41は、所定の中心角β2を隔てた位置にそれぞれ頂点TP1,TP2を有し、かつ2つの頂点TP1,TP2からそれぞれ円周の接線方向に対し互いに逆となるように傾斜角αjを有して拡がって鉄心31と対向可能なN極またはS極の磁極を持つ2つの磁極面411a,bを有する。
それぞれの永久磁石41は、円周方向に隣り合う永久磁石41において対向する磁極面411a,411bの磁極の極性が互いに異なるように配置されている。つまり、1つの永久磁石41の磁極面411aの磁極はN極であり、これに対向する右隣の永久磁石41の磁極面411bの磁極の極性はS極である。
図16および図17には、永久磁石41の構成の例が示されている。図16(A)および図17(A)は正面図であり、図16(B)および図17(B)は側面図である。
図16に示すように、それぞれの永久磁石41は、軸方向から見た形状(正面形状)が矩形である2つの矩形部分41kと、2つの矩形部分41kの対向する面の間に配置された台形部分41dとが一体となった形状である。
また、図17に示すように、それぞれの永久磁石41(41B)を、軸方向から見た形状が矩形である2つの永久磁石部材41a,41aと、2つの永久磁石部材41a,41aの対向する磁極面の間に配置されてそれらの磁極面を磁気的に接続する磁性材料からなるつなぎ鉄心41bとを有して構成することも可能である。この場合に、つなぎ鉄心41bは、2つの永久磁石部材41aのN極とS極との間を接続することとなる。つなぎ鉄心41bと2つの永久磁石部材41a,41aとは、永久磁石部材41a,41aの磁極面の磁力によって吸引されて一体化される。これによって全体が1つの永久磁石となり、その両端に2つの磁極面411a,411bが形成される。この場合の永久磁石41は、2つの永久磁石部材41aを含んで構成されるので、これを「永久磁石体JT」と記載することがある。
なお、矩形部分41kおよび永久磁石部材41aは、互いに同じ形状とすることが可能であり、全体として直方体の形状、つまりブロック状に形成することが可能である。
永久磁石41における2つの磁極面411a,bは、いずれも、鉄心31の正面にきたときに鉄心31と対向するので、これらを「対向磁極面」または「対向磁極面TJ」と記載することがある。
つまり、上に述べたように、永久磁石41は、対向磁極面TKが円周の接線方向に対し傾斜角αjを有するように、しかも2つの対向磁極面TKは互いに逆方向に傾斜角αjを有するように配置される。
本実施形態においては、傾斜角αjはほぼ45度である。また、永久磁石41の磁極面411a,bは、一辺が25mm程度の正方形である。なお、鉄心31の端面313a,bのサイズは、縦(軸方向)、横(周方向)ともに、永久磁石41の磁極面411a,bの辺の長さとほぼ同じである。
永久磁石41は、その中央を通過する線(中心線)LTに対して左右対称である。この中心線LTは、永久磁石41の中心線であり、当該永久磁石41の回転中心つまり回転子13の回転中心KCを通過する線である。
また、各永久磁石41における鉄心31に最も近い部分、つまり対向磁極面TKの角部である頂点TP1,TP2を通りかつ回転中心KCを通過する線(磁極線)LUが、図4に示されている。
隣り合う2つの磁極線LUの中心角、つまり永久磁石41における2つの対向磁極面TKの角部である頂点TP1,TP2を通過する中心線の互いの角度は、上に述べたように45度である。
なお、図3に示すように、これらの永久磁石41を支持し、かつ回転軸11とともに一体的に回転するように連結するために、側板部材45および中間部材46などが設けられている。
側板部材45は、それぞれの永久磁石41を軸方向の両側から挟みかつ位置決めするように凹部が設けられた円板状の部材である。中間部材46は、それぞれの永久磁石41が貫通するようにかつそれらの軸方向の中央部を支持するように穴が設けられた円板状の部材である。
側板部材45および中間部材46は、非磁性体でありかつ絶縁体である合成樹脂からなっている。
側板部材45および中間部材46は、回転軸11が貫通する円筒状のブシュ47に固定されている。ブシュ47は、キー48によって、回転軸11と一体に回転する。
なお、これら側板部材45および中間部材46の材質、形状、配置などは、上に説明した以外の種々のものとすることが可能である。
〔B回転子〕
次に、B回転子13bについて説明する。
B回転子13bは、上に述べたA回転子13aの構造と基本的に同じであり、対向磁極面TKの極性がA回転子13aの場合と逆である。
つまり、A回転子13aとB回転子13bとにおいて、永久磁石41の配置については、円周方向つまり回転方向においては同じ角度位置に同じ部材が配置されており、A回転子13aとB回転子13bとの間に位相差はない。
しかし、永久磁石41における磁極の極性は、A回転子13aとB回転子13bとで互いに異なる(つまり逆である)。
つまり、鉄心31における端面313aの磁極と端面313bの磁極とは極性が互いに異なるので(つまり逆であるので)、永久磁石41における磁極の極性は、A回転子13aとB回転子13bとで互いに異なる。例えば、A回転子13aにおける対向磁極面TKがN極の場合に、B回転子13bにおける対向磁極面TKはS極である。なお、対向磁極面TKなどの極性については、後でも説明する。
また、B回転子13bに設けられた側板部材45および中間部材46などは、A回転子13aと共通のブシュ47に固定されており、これによって、A回転子13aおよびB回転子13bの円周方向の互いの位置決めがなされ、かつ一体的に回転する。
〔発電機〕
次に、発電機G1について説明する。
発電機G1は、上に述べたように、永久磁石51の形状、磁極の極性、配置などを除いて、電動機M1の構造と基本的に同じである。
すなわち、発電機G1は、回転軸11、固定子16、回転子17、およびフレーム21などを有する。回転軸11およびフレーム21は、電動発電機1の全体において共通である。
固定子16は、電動機M1の固定子12と同様に、捲線32を備えた12個の鉄心31が、円周上に等間隔で、つまり隣り合う鉄心31同士の中心角が30度となるように、配置されている。
回転子17は、固定子16の鉄心31の一方の脚部312aに対向するA回転子17aと、他方の脚部312bに対向するB回転子17bとからなり、これらは電動機M1の回転子13と基本的に同じ構造である。また、これらA回転子17aとB回転子17bとは、一体に回転し、基本的に互いに同じ構造である。
発電機G1の永久磁石51は、軸方向から見た形状が矩形であり、その一辺が鉄心31と対向する対向面を形成するように円周の接線方向に沿って配置されている。つまり、永久磁石51は、図17に示した永久磁石部材41aとほぼ同じ直方体の形状である。
それぞれの永久磁石51は、対向面および対向面とは反対側の面が、N極またはS極の磁極が形成された磁極面となっており、かつ、対向面に形成された磁極の極性が互いに同じとなるように配置されている。
本実施形態において、A回転子17aおよびB回転子17bのそれぞれにおいて、8個の永久磁石51が円周方向に沿って等間隔で配置されている。永久磁石51の配置、特に位相角については後で詳しく説明する。
図1〜図5において説明した電動発電機1において、鉄心31の個数または配置、永久磁石41,51の個数または配置などは、種々変更することが可能である。
〔永久磁石の極性などについての説明〕
図6〜図9には、第1の実施形態の回転子13、17の永久磁石41,51の配置および極性について、図1のAA−AA線、BB−BB線、CC−CC線、DD−DD線の各位置における断面矢視図が示されている。
つまり、図6には電動機M1のA回転子13aにおける磁極の極性が示され、図7には電動機M1のB回転子13bにおける磁極の極性が示されている。また、図8には発電機G1のA回転子17aにおける磁極の極性が示され、図9には発電機G1のB回転子17bにおける磁極の極性が示されている。これらの図は、A回転子13a、B回転子13b、A回転子17a、およびB回転子17bが、互いに同じ時刻における回転角度位置の状態を示すものであり、これらは周方向における相対位置関係を維持した状態で同時に一体で回転する。
なお、図6〜図9において、固定子12、16については、いずれも12個の鉄心31が等間隔に配置された場合が示されている。12個の鉄心31の中心線LKは、互いにβ1(=30度)の中心角をなす。
なお、これらの図は、主として磁極の極性および回転角度位置を説明するものであるので、構造などについての詳しい図示は省略されている。
図6〜図9において、12個の鉄心31、8個の永久磁石41、および4個の永久磁石51について、個々を識別するための符号が付されている。
すなわち、周方向に連続して隣り合う3つの鉄心31を1組の鉄心群とすると、1〜4の4組の鉄心群に区画される。また、各組みの鉄心群について、3つの鉄心31を、図の左回りに、A相、B相、C相とする。
そして、最上位置にある鉄心31を「YA1」とし、左回りに、「YB1」「YC1」とする。次に、「YA2」「YB2」「YC2」とし、さらに、「YA3」「YB3」「YC3」、「YA4」「YB4」「YC4」とする。各符号の最初の「Y」は「鉄心」を表す。
なお、図における真上の鉄心YA1を通過する中心線LKの角度位置を「基準位置」ということがある。回転子13、17の回転方向は図の左方向であるから、基準位置を0度とし、左回転方向に角度位置を示すこととなる。
図6〜図7の永久磁石41については、最上位置にある永久磁石41を「E1」とし、右回りに、「E2」、「E3」、「E4」とする。また、いずれかの永久磁石E1〜E4を「永久磁石E」ということがある。
図8〜図9の永久磁石51については、最上位置の右側にある永久磁石51を「F1」とし、右回りに、「F2」、「F3」、「F4」…、「F8」とする。また、いずれかの永久磁石F1〜F8を「永久磁石F」ということがある。
捲線32については、A電動機MAに設けられる捲線32を「MCA」と記載することがある。同様に、B電動機MB、A発電機GA、B発電機GBに設けられる捲線32を、それぞれ、「MCB」、「GCA」、「GCB」と記載することがある。
また、「YA1」の鉄心31に巻かれた捲線32を「CA1」、「YB1」の鉄心31に巻かれた捲線32を「CB1」などと記載することがある。
なお、図2、図4、図5、図6〜図9においては、捲線32に電流を流すことなく、かつ回転軸11に外部からの回転力を与えることのない自由状態において、回転子13,17が取り得る回転角度位置の1つの状態が示されている。
まず、図6〜図7に示す電動機M1について、4個の永久磁石Eの位置を示す磁極線LUは、互いにβ2(=45度)の中心角をなす。永久磁石41の中心線LTは、互いにβ3(=90度)の中心角をなす。
図に示す状態では、永久磁石Eの一方の頂点TP1は、鉄心31の中心である中心線LKの位置にある。他方の頂点TP2は、2つの鉄心31の中間位置にある。
それぞれ4個の永久磁石Eは、円周方向に隣り合う永久磁石Eにおいて対向する磁極面の磁極の極性が互いに異なるように配置されている。永久磁石Eの回転方向おける後方の磁極面411aの磁極がN極であり、前方の磁極面411bの磁極がS極である。
そして、図6のA回転子13aと図7のB回転子13bとでは、それぞれ極性が互いに逆である。つまり、4個の永久磁石Eは、円周方向に隣り合う2つの永久磁石Eにおける互いに近接する側の対向磁極面TKの磁極が互いに異なっている。
したがって、A回転子13aおよびB回転子13bにおいては、それぞれ4個の永久磁石Eによって8つの磁極が形成されており、8極ということになる。
また、図6および図7において、最上位置にある鉄心YA1に対向する永久磁石E1について見ると、鉄心YA1の中心線LKと永久磁石E1の中心線LTとのなす中心角はγ0である。ここで、γ0は、
γ0=(β2/2)
である。上に述べたように、β2=45度であるから、
γ0=22.5度
となる。
つまり、図6および図7に示す状態では、永久磁石E1の中心は基準位置から左方に22.5度の位置にあることとなる。
また、永久磁石Eの一方の頂点TP1は、基準位置つまり0度の位置にあるから、この場合の基準位置と頂点TP1とのなる中心角はγ1、つまり基準位置からの頂点TP1のずれ量(γ1)は0度である。
次に、図8および図9に示す発電機G1のA回転子17aおよびB回転子17bにおいて、8個の永久磁石F1〜F8は、この順に、円周方向に沿って等間隔で配置されている。つまり、永久磁石F1〜F8の各中心線LTは、互いにβ4(=45度)の中心角をなす。
図8のA回転子17aでは、永久磁石Fの対向磁極面TKはすべてN極であり、図9のB回転子17bでは、永久磁石Fの対向磁極面TKはすべてS極である。
したがって、A回転子17aおよびB回転子17bにおいては、それぞれ8個の永久磁石F1〜F8によって、互いに同じ位置に逆極性の8つの磁極が形成されており、8極ということになる。
また、図8および図9において、永久磁石F1について見ると、基準位置にある鉄心YA1の中心線LKと永久磁石F1の中心線LTとのなす中心角はγ2である。つまり、永久磁石F1は基準位置から右方へγ2だけずれた位置にある。
中心角γ2は、図においては22.5度で示されているが、後で述べるように異なった角度となることがある。
なお、図8および図9において、永久磁石F1の位置は、基準位置から右方へ22.5度の位置であるから、電動機M1の2つの永久磁石E1とE2との中間の位置である。また、永久磁石F2の位置は、電動機M1の永久磁石E2の中心線LTと一致する。
〔電動機と発電機の回転子の回転位置の位相関係〕
次に、電動機M1の回転子13と発電機G1の回転子17との回転角度位置についての位相関係を説明する。
電動機M1と発電機G1とでは、同じ角度位置に配置された鉄心31に対して、回転子13と回転子17とが一体に回転するものであるから、電動機M1の回転子13と発電機G1の回転子17とにおける中心角γ1(またはγ0),γ2の相違は、回転中においても常に保持される。
ここで、電動機M1の回転子13の位置として頂点TP1の位置を用いると、電動機M1の回転子13と発電機G1の回転子17との位相差Δγは、次の式で示される。
Δγ=γ2−γ1
ここで、γ1が0度のときに、γ2を7.5〜22.5度、または0度とすることが好ましい。つまり、位相差(ずれ角)Δγの好ましい範囲は次のとおりとなる。
7.5≦Δγ≦22.5 または、 Δγ=0
なお、中心角γ1,γ2は、図6〜図9に示した状態における中心角を示すものではあるが、γ1,γ2で示される中心角を「位相角」と記載することがある。
このように、電動機M1の回転子13と発電機G1の回転子17とは、永久磁石Eの頂点TP1の位置と永久磁石Fの中心位置とが、常に位相差Δγを維持した状態で回転しまたは静止する。
つまり、電動機M1の回転子13に含まれる永久磁石Eの回転方向おける後方の頂点TP1の当該電動機M1の固定子12に含まれる鉄心31に対する位相角である第1の位相角γ1と、発電機G1の回転子に含まれる永久磁石Fの中心線LTの当該発電機G1の固定子16に含まれる鉄心31に対する位相角である第2の位相角γ2とが、互いに位相差Δγだけずれた状態で、電動機M1の回転子13と発電機G1の回転子16とが一体的に回転する。
このように、電動機M1の回転子13と発電機G1の回転子16とで位相差Δγだけずれた状態とすることで、電動発電機1の起動を、特別な装置または回路を用いることなく容易に行うことが可能である。
また、電動機M1の鉄心31と永久磁石Eとの吸引力によるディテントトルクと発電機G1の鉄心31と永久磁石Fとの吸引力によるディテントトルクとが互いに打ち消し合い、または1回転中に分散されて均され、全体のディテントトルクが低減されることとなる。ディテントトルクが低減されることにより、電動発電機1の効率が向上する。
なお、回転子13,17の位相角を変更するには、例えば、回転軸11に対する取り付け角度位置を変更すればよい。そのためには、例えば各回転子13,17に対するキー48の角度位置を変更すればよい。
また、回転子13,17などの位相角(回転角度位置)は、固定子12,16の鉄心31に対する相対角度位置であるから、回転子13,17の角度位置を変更することに代えて、またはこれとともに、固定子12,16の鉄心31の配置(位相角)を変更してもよい。
〔第2の実施形態〕
次に、第2の実施形態の電動発電機1Bについて説明する。
上の第1の実施形態で述べた電動発電機1において、発電機G1は、永久磁石Fにより形成される磁極が8極であった。ここで述べる電動発電機1Bでは、永久磁石Fにより形成される磁極が4極である発電機G1Bが用いられる。
つまり、ここでの電動発電機1Bは、発電機G1Bの回転子17Bに用いられる永久磁石Fの個数および配置が異なるが、これ以外の構成は上に述べた電動発電機1と同じである。したがって、発電機G1Bの回転子17Bの永久磁石Fの配置についてのみ説明し、他についてはここでの説明を省略しまたは簡略化する。
発電機G1Bでは、上に述べた発電機G1と較べて、同じ回転速度に対する出力の周波数が2分の1となる。したがって、8極の発電機G1では周波数が高過ぎる場合に、4極の発電機G1Bを用いた電動発電機1Bが用いられる。
図10、図11には、第2の実施形態の発電機G1Bの回転子17Bの永久磁石51の配置および極性について、図1のCC−CC線、DD−DD線の各位置における断面矢視図が示されている。
つまり、図10には発電機G1BのA発電機GABを構成するA回転子17Baにおける磁極の極性が示され、図11には発電機G1BのB発電機GBBを構成するB回転子17Bbにおける磁極の極性が示されている。
図10、図11において、図8、図9に示す要素と同様な要素については同じ符号を付し、または同じ符号に符号「B」を追加して示す。
ここに示す発電機G1BのA回転子17BaおよびB回転子17Bbでは、それぞれ4個の永久磁石F1〜F4が円周方向に沿って等間隔で配置されている。永久磁石F1〜F4の各中心線LTは、互いにβ4(=90度)の中心角をなす。
つまり、図8、図9に示す永久磁石F1〜F4は、図8、図9に示す永久磁石F1〜F8から永久磁石F2、F4、F6、F8を除去したものである。
図10のA回転子17Baでは、永久磁石Fの対向磁極面TKはすべてN極であり、図11のB回転子17Bbでは、永久磁石Fの対向磁極面TKはすべてS極である。
したがって、A回転子17BaおよびB回転子17Bbにおいては、それぞれ4個の永久磁石F1〜F4によって、互いに同じ位置に逆極性の4つの磁極が形成されており、4極ということになる。
また、永久磁石F1について見ると、基準位置にある鉄心YA1の中心線LKと永久磁石F1の中心線LTとのなす中心角はγ2である。中心角γ2は、図においては22.5度で示されているが、後で述べるように異なった角度となることがある。
第2の実施形態においても、電動機M1の回転子13と発電機G1Bの回転子17Bとの位相差Δγは、次の式で示される。
Δγ=γ2−γ1
また、位相差(ずれ角)Δγの好ましい範囲は次のとおりである。
7.5≦Δγ≦22.5 または、 Δγ=0
電動発電機1Bにおいても、起動が容易であり、全体のディテントトルクが低減され、効率が向上する。
〔第3の実施形態〕
次に、第3の実施形態の電動発電機1Cについて説明する。
上の第2の実施形態で述べた電動発電機1Bにおいて、発電機G1BのA回転子17BaおよびB回転子17Bbにはそれぞれ4個の永久磁石F1〜F4が用いられ、それぞれの対向磁極面TKが磁極面であったが、第3の実施形態の電動発電機1Cでは、磁石F1〜F4のそれぞれの周方向の間に、永久磁石F5〜F8を、その周方向の2つの面が磁極面となるように配置する。
図12、図13には、第3の実施形態の発電機G1Cの回転子17Cの永久磁石51の配置および極性について、図1のCC−CC線、DD−DD線の各位置における断面矢視図が示されている。
つまり、図12には発電機G1CのA発電機GACを構成するA回転子17Caにおける磁極の極性が示され、図13には発電機G1CのB発電機GBCを構成するB回転子17Cbにおける磁極の極性が示されている。
図12、図13において、図8、図9に示す要素と同様な要素については同じ符号を付し、または同じ符号に符号「C」を追加して示す。
ここに示す発電機G1CのA回転子17CaおよびB回転子17Cbでは、それぞれ8個の永久磁石F1〜F8が円周方向に沿って等間隔で配置されている。つまり、永久磁石F1〜F8の各中心線LTは、互いにβ4(=45度)の中心角をなす。
図12のA回転子17Caでは、永久磁石F1、F3の対向磁極面TKはN極であり、永久磁石F2、F4の対向磁極面TKはS極である。また、永久磁石F5〜8は、周方向の2つの面が磁極面であり、それぞれの磁極面の極性は、隣り合う永久磁石F1〜F4の対向磁極面TKと同じ極性である。つまり、永久磁石F5、F7は、回転方向の前方の面がN極であり後方の面がS極である。永久磁石F6、F8は、回転方向の前方の面がS極であり後方の面がN極である。
このように、永久磁石F5〜8は、これによって新たな磁極を形成するのではなく、永久磁石F1〜F4により形成される磁極の間を繋ぐ役目を果たすのである。
図13のA回転子17Cbでは、各永久磁石F1〜F8の磁極の極性が図12のA回転子17Caの場合と逆になっている。
したがって、A回転子17CaおよびB回転子17Cbにおいては、それぞれ8個の永久磁石によって、互いに同じ位置に逆極性の4つの磁極が形成されており、4極ということになる。
電動発電機1Cにおいても、起動が容易であり、全体のディテントトルクが低減され、効率が向上する。
〔第4の実施形態〕
次に、第4の実施形態の電動発電機1Dについて説明する。
上の第1〜3の実施形態で述べた電動発電機1、1B,1Cでは、発電機G1,G1B,G1Cの回転子17に直方体形状の永久磁石Fを用いたが、第4の実施形態の電動発電機1Dの発電機G1Dでは、電動機M1に用いた永久磁石Eと同じ形状の4個の永久磁石Eを用いる。したがって、ここで用いる永久磁石Eについては、電動機M1の永久磁石Eについての説明を参照すればよい。
そして、ここでは、発電機G1Dにおける4個の永久磁石Eを、電動機M1における4個の永久磁石Eに対して、基準位置にある鉄心YA1の中心線LKを中心(境界)として互いに鏡像の関係となるように配置する。
図14、図15には、第4の実施形態の発電機G1Dの回転子17Dの永久磁石51の配置および極性について、図1のCC−CC線、DD−DD線の各位置における断面矢視図が示されている。
つまり、図14には発電機G1DのA発電機GADを構成するA回転子17Daにおける磁極の極性が示され、図15には発電機G1DのB発電機GBDを構成するB回転子17Dbにおける磁極の極性が示されている。
図14、図15において、図8、図9に示す要素と同様な要素については同じ符号を付し、または同じ符号に符号「D」を追加して示す。
ここに示す発電機G1DのA回転子17DaおよびB回転子17Dbでは、それぞれ4個の永久磁石E1〜E4が円周方向に沿って等間隔で配置されている。つまり、永久磁石E1〜E4の各中心線LTは、互いにβ3(=90度)の中心角をなす。
図14に示すA回転子17Daにおいて、それぞれ4個の永久磁石E1〜E4は、円周方向に隣り合う永久磁石Eにおいて対向する磁極面の磁極の極性が互いに同じとなるように配置されている。つまり、永久磁石E1,E3では、回転方向おける前方の磁極面の磁極がN極であり、後方の磁極面の磁極がS極である。永久磁石E2,E4では、回転方向おける前方の磁極面の磁極がS極であり、後方の磁極面の磁極がN極である。
そして、図14のA回転子17Daと図15のB回転子17Dbとでは、それぞれの永久磁石Eの極性が互いに逆である。
また、A回転子17DaおよびB回転子17Dbにおいて、永久磁石E1の回転方向おける前方の頂点TP2が、基準位置の中心線LKの位置にある。
つまり、A回転子17DaとB回転子17Dbとでは、永久磁石E1〜4の配置は同じであり、極性が互いに逆である。
また、A回転子17DaおよびB回転子17Dbにおいては、それぞれ4個の永久磁石Eによって4つの磁極が形成されており、4極ということになる。
また、永久磁石E1について見ると、基準位置にある鉄心YA1の中心線LKと永久磁石F1の中心線LTとのなす中心角はγ0である。中心角γ0は、図においては右方向に22.5度で示されている。
また、永久磁石E1の後方の頂点TP1の基準位置に対する位相角γ2は、右方向に45度である。
したがって、発電機G1Dの回転子17Dの永久磁石Eの位置は、電動機M1の回転子13の永久磁石Eの位置に対して、位相差Δγ=γ2−γ1=45度だけずれており、回転方向について45度だけ遅れている。
このように、図6、図7と図14、図15とを比較すると分かるように、電動機M1の回転子13と発電機G1Dの回転子17Dとは、永久磁石Eの配置に関して、極性を差し置けば、鉄心YA1に対向する永久磁石41、51の磁極線LUを対称線として、線対称の関係にある。
言い換えれば、例えば図6または図7における当該磁極線LUを中心線として、回転子13の永久磁石Eの配置を左右反転すると、図14または図15における回転子17Dの永久磁石Eの配置と一致する。
電動機M1の回転子13と発電機G1Dの回転子17Dとをこのように配置することにより、鉄心31と永久磁石Eとの吸引力によるディテントトルクが、電動機M1と発電機G1Dとで互いに打ち消し合い、または低減されることとなり、ディテントトルクが全体として大幅に低減される。ディテントトルクが低減されることにより、電動発電機1Dの効率が向上する。
なお、上に述べた回転子17Dの永久磁石E1〜E4では、円周方向に隣り合う永久磁石Eにおいて対向する磁極面の磁極の極性が互いに同じとなるように配置したが、円周方向に隣り合う永久磁石Eにおいて対向する磁極面の磁極の極性が互いに異なるように配置してもよい。その場合には8つの磁極が形成されることとなる。
〔制御などに関して〕
次に、電動発電機1,1B,1C,1Dの制御について説明する。
図1において、回転軸11の回転角度位置を検出するために、フォトインタラプタ61が設けられている。回転軸11には、遮蔽円板62が取り付けられて一体に回転し、遮蔽円板62の回転角度位置によって、フォトインタラプタ61における1つまたは複数のフォトセンサがオンオフする。フォトインタラプタ61のフォトセンサのオンオフ信号に基づいて、回転軸11の回転角度位置、つまり回転子13,17,17B,17Cの回転角度位置が検出される。
図18には制御装置71の構成の例が示され、図19には制御装置71による捲線32の電流のオンオフの制御の様子が示されている。
図18において、制御装置71は、ゲート制御部72およびスイッチング部73を備える。スイッチング部73は、A相スイッチング部73A、B相スイッチング部73B、およびC相スイッチング部73Cを有する。
ゲート制御部72は、フォトインタラプタ61の出力する信号S1に基づいて、電動機M1の各捲線32に流す電流をオンオフするためのタイミング信号S2A,S2B,S2Cを作成する。
つまり、電動機MAの永久磁石41の回転方向おける後方の頂点TP1が、各相に対応する鉄心YA,YB,YCの中心にきたときに、対応するスイッチング部73A,73B,73Cがオンするように制御する。そして、それぞれオンした後、当該頂点TP1がオン角度θ2だけ回転したときに、それぞれ対応するスイッチング部73A,73B,73Cがオフするように制御する。
ここでのオン角度θ2は、永久磁石41の形状、配置、負荷の大きさなどによって異なり、最適のオン角度θ2となるように調整される。例えば、θ2=27.5度となるように調整される。また、オン角度θ2を、27.5度以外の適当な値、例えば27.5度以下の適当な値となるように調整してもよい。具体的には、例えば、27度、25度、24度などとしてもよい。但し、オン角度θ2は30度を越えないことが好ましい。つまり、各相の捲線32に電流が流れるタイミングが互いに重ならないようにすることが好ましい。
オン角度θ2の調整のために、種々の方法を採用することができる。例えば、遮蔽円板62における遮蔽角度または透過角度を変更してオン角度θ2を調整することができる。例えば、遮蔽円板62において光を遮蔽するように黒く塗った部分を拡げまたは狭めることにより、オン角度θ2を調整することが可能である。
また、A相、B相、C相のそれぞれに対して専用のフォトインタラプタ61を設け、各相ごとに回転角度位置を検出してもよい。
また、ゲート制御部72において、適当なタイマー手段を用い、頂点TP1を検出してから経過した時間を可変することによってオン角度θ2を調整することができる。その場合に、電動機M1の回転速度の信号をも用いて演算を行うことによって、オン角度θ2を精密に調整することが可能である。
各相のスイッチング部73は、タイミング信号S2A,S2B,S2Cを受けて、これに基づいて各相の捲線32に流す電流をオンオフする。
各相のスイッチング部73A,B,Cの出力端子には、それぞれに対応する相の鉄心YA,YB,YCの捲線32が並列に接続されている。
各相のスイッチング部73は、永久磁石41の回転方向おける後方の磁極面に対して反発するように、かつ永久磁石41の回転方向おける前方の磁極面に対して吸引するように、対応する各鉄心YA,YB,YCの捲線32に流れる電流をオンオフする。捲線32には、所定の幅と大きさを持った方形波に近い直流電流が流れる。但し、過度現象および電機子反作用などによって波形は歪む。
捲線32に電流が流れると、それに対応する鉄心YA,YB,YCが励磁され、鉄心YA,YB,YCの端面313a,313bにN極またはS極の磁極が形成される。これにより、回転子13の永久磁石41の対向磁極面TKとの間で吸引力または反発力が生じ、これによって、回転トルクが発生し、回転軸11が回転駆動される。
なお、スイッチング部73において、捲線32に流れる電流をオンオフするために、FET、双方向サイリスタなどの電力用半導体スイッチング素子を用いることが可能である。これらのスイッチング素子は、ゲートに制御信号を入力することによって制御される。上に述べたゲート制御部72、スイッチング部73は、それぞれ本発明における「スイッチング部」、「タイミング制御部」の例である。
制御装置71には、電源を供給するための端子TB1,2が設けられ、端子TB1,2に直流電源が接続される。直流電源として、例えば、電圧が数十ボルト〜百数十ボルト程度、例えば具体的には80V程度の安定化直流電源、またはバッテリーなどを用いることができる。これにより電動機M1を駆動し、発電機G1から例えば2kW程度の商用交流電力を取り出すことができる。
図19において、頂点TP1の回転角度位置に対応する各相のオンオフのタイミングが示されている。
例えば、回転子13が回転し、頂点TP1が基準位置つまり0度の位置にきたとき、鉄心YAの捲線32の電流IAがオンとなり、この電流IAはオン角度θ2の間持続する。頂点TP1が回転して基準位置からオン角度θ2の位置に達したとき、電流IAはオフする。
捲線32に電流IAが流れると、鉄心YAの端面313aにはN極、磁極端面313bにはS極の磁極がそれぞれ形成される。したがって、A回転子13aの永久磁石41の頂点TP1を含む対向磁極面TKはN極であるので、これと対向する鉄心YAの端面313aのN極と反発し、図の左方向への回転トルクを発生する。同時に、その後方の永久磁石41の頂点TP2を含む対向磁極面TKはS極であるので、鉄心YAの端面313aのN極に吸引され、左方向への回転トルクを発生する。
また、B回転子13bの永久磁石41の頂点TP1を含む対向磁極面TKはS極であり、鉄心YAの端面313bはS極となるので、同様に反発と吸引によって左方向への回転トルクを発生する。これらA回転子13aの回転トルクとB回転子13bの回転トルクとが合成されて、回転軸11を回転駆動する。
また、頂点TP1が次の鉄心YBの中心位置にきたときも、上に述べたと同様に鉄心YBの捲線32の電流IBがオンとなり、これによって回転トルクが発生する。さらに、頂点TP1が次の鉄心YCの中心位置にきたときも、上に述べたと同様に鉄心YCの捲線32の電流ICがオンとなり、これによって回転トルクが発生する。このようにして、連続的に回転トルクが発生し、回転軸11は回転を継続する。
上の各実施形態の電動発電機1,1B,1C,1Dでは、電動機M1の回転子13に設けた永久磁石41のN極およびS極の両極を対向磁極面TKとし、鉄心13との間の反発と吸引の両方を回転トルクに変換することができ、大きな回転トルクを発生させることができる。
また、オン角度θ2を調整することによって、発生する回転トルクを最適化または最大化することが可能である。
また、上の制御例では、頂点TP1が鉄心の中心位置にきたと同時に捲線32に電流IA,IB,ICを流したが、これらのタイミングを前後にずらすことも可能である。つまり、頂点TP1が鉄心の中心位置を通過して角度θ1だけ回転したときに、捲線32に電流を流すようにしてもよい。この角度θ1は微少な角度であり、負の角度であってもよい。
また、発電機G1,G1B,G1C,G1Dでは、電動機M1の回転軸11によって回転子17,17B,17Cが回転駆動されることにより、固定子16の捲線32に誘導起電力が発生し、これが外部に交流電力として取り出される。固定子16の捲線32を3相結線とすることにより、正弦波の3相交流電力が出力される。
なお、制御装置71において、電動機M1に出力する電流IA,IB,ICの周期または周波数、大きさなどを可変調整することが可能であり、これにより電動機M1の回転速度およびパワー(出力)を制御することができる。
上に述べた実施形態においては、傾斜角αjを45度としたが、これ以外の角度であってもよい。傾斜角αjを、例えば0〜90度の範囲さらには30〜60度の範囲から選択することが可能である。
その他、回転軸11、固定子12,16、回転子13,17,17B,17C,17D、フレーム21、鉄心31、捲線32、永久磁石41,51、電動機M1、発電機G1,G1B,G1C,G1D、または電動発電機1,1B,1C,1Dの各部または全体の構成、構造、形状、個数、配置、方向、極性などは、本発明の主旨に沿って適宜変更することができる。
1,1B,1C,1D 電動発電機
11 回転軸
12 固定子
13 回転子
16 固定子
17,17B,17C,17D 回転子
21 フレーム
31 鉄心
32 捲線
41 永久磁石
51 永久磁石
M1 電動機
G1,G1B,G1C,G1D 発電機
γ1 位相角(第1の位相角)
γ2 位相角(第2の位相角)
Δγ 位相差(ずれ角)
θ2 オン角度
LU 磁極線
LT 中心線

Claims (13)

  1. 捲線を備えた複数の鉄心が円周方向に沿って等間隔で配置された固定子と、複数の永久磁石が円周方向に沿って等間隔で配置され前記固定子と対向した状態で回転する回転子と、を備えた磁力回転装置であって、
    それぞれの前記永久磁石は、所定の中心角を隔てた位置にそれぞれ頂点を有しかつ2つの前記頂点からそれぞれ円周の接線方向に対し互いに逆となるように傾斜角を有して拡がって前記鉄心と対向可能なN極またはS極の磁極を持つ2つの磁極面を有し、
    それぞれの前記永久磁石は、円周方向に隣り合う前記永久磁石において対向する前記磁極面の磁極の極性が互いに異なるように配置されてなる、
    ことを特徴とする磁力回転装置。
  2. それぞれの前記永久磁石は、
    軸方向から見た形状が矩形である2つの矩形部分と、前記2つの矩形部分の対向する面の間に配置された台形部分とが一体となった形状である、
    請求項1記載の磁力回転装置。
  3. それぞれの前記永久磁石は、
    軸方向から見た形状が矩形である2つの永久磁石部材と、
    前記2つの永久磁石部材の対向する磁極面の間に配置されてそれらの前記磁極面を磁気的に接続する磁性材料からなるつなぎ鉄心と、を有して構成される、
    請求項1記載の磁力回転装置。
  4. 前記固定子において、12個の前記鉄心が円周上に配置されており、
    前記回転子において、4個の前記永久磁石が円周上に配置されており、前記所定の中心角は45度である、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の磁力回転装置。
  5. 前記捲線に流れる電流を制御するための制御装置が設けられており、
    前記制御装置は、
    前記永久磁石の回転方向おける後方の前記磁極面に対して反発するように、かつ前記永久磁石の回転方向おける前方の前記磁極面に対して吸引するように、各前記鉄心の捲線に流れる電流をオンオフするスイッチング部を備える、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の磁力回転装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記永久磁石の回転方向おける後方の頂点が前記鉄心の中心にきたときに前記スイッチング部がオンするように制御し、その後に当該頂点が27.5度回転するまでに前記スイッチング部がオフするように制御するタイミング制御部を備える、
    請求項5記載の磁力回転装置。
  7. 電動機および発電機を備えそれらの回転軸が共通に設けられた電動発電機であって、
    前記電動機および前記発電機は、それぞれ、
    捲線を備えた複数の鉄心が円周方向に沿って等間隔で配置された固定子と、
    複数の永久磁石が円周方向に沿って等間隔で配置され前記固定子と対向した状態で前記回転軸とともに回転する回転子と、を備え、
    複数の前記鉄心の円周方向の配置における角度間隔が、前記電動機と前記発電機とで同じであり、
    前記電動機の前記回転子において、それぞれの前記永久磁石は、所定の中心角を隔てた位置にそれぞれ頂点を有しかつ2つの前記頂点からそれぞれ円周の接線方向に対し互いに逆となるように傾斜角を有して拡がって前記鉄心と対向可能なN極またはS極の磁極を持つ2つの磁極面を有し、それぞれの前記永久磁石は、円周方向に隣り合う前記永久磁石において対向する前記磁極面の磁極の極性が互いに異なるように配置されており、
    前記発電機の前記回転子において、それぞれの前記永久磁石は、軸方向から見た形状が矩形であり、その一辺が前記鉄心と対向する対向面を形成するように円周の接線方向に沿って配置されてなる、
    ことを特徴とする電動発電機。
  8. 前記発電機のそれぞれの前記永久磁石は、前記対向面および前記対向面とは反対側の面がN極またはS極の磁極が形成された磁極面となっており、かつ、前記対向面に形成された磁極の極性が互いに同じとなっている、
    請求項7記載の電動発電機。
  9. 前記電動機の回転子に含まれる前記永久磁石の回転方向おける後方の頂点の当該電動機の固定子に含まれる前記鉄心に対する位相角である第1の位相角と、前記発電機の回転子に含まれる前記永久磁石の中心線の当該発電機の固定子に含まれる前記鉄心に対する位相角である第2の位相角とが、互いにずれた状態で、前記電動機の回転子と前記発電機の回転子とが一体的に回転するように連結されている、
    請求項8記載の電動発電機。
  10. 前記電動機および前記発電機のそれぞれの前記固定子において、12個の前記鉄心が円周上に配置されており、
    前記電動機の前記回転子において、4個の前記永久磁石が円周上に配置され、前記所定の中心角は45度であり、
    前記発電機の前記回転子において、8個または4個の前記永久磁石が円周上に配置されており、 前記第1の位相角と前記第2の位相角とのずれ角Δγは、7.5〜22.5度の範囲である、
    請求項9記載の電動発電機。
  11. 電動機および発電機を備えそれらの回転軸が共通に設けられた電動発電機であって、
    前記電動機および前記発電機は、それぞれ、
    捲線を備えた複数の鉄心が円周方向に沿って等間隔で配置された固定子と、
    複数の永久磁石が円周方向に沿って等間隔で配置され前記固定子と対向した状態で前記回転軸とともに回転する回転子と、を備え、
    複数の前記鉄心の円周方向の配置における角度間隔が、前記電動機と前記発電機とで同じであり、
    前記電動機の前記回転子において、それぞれの前記永久磁石は、所定の中心角を隔てた位置にそれぞれ頂点を有しかつ2つの前記頂点からそれぞれ円周の接線方向に対し互いに逆となるように傾斜角を有して拡がって前記鉄心と対向可能なN極またはS極の磁極を持つ2つの磁極面を有し、それぞれの前記永久磁石は、円周方向に隣り合う前記永久磁石において対向する前記磁極面の磁極の極性が互いに異なるように配置されており、
    前記発電機の前記回転子において、それぞれの前記永久磁石は、所定の中心角を隔てた位置にそれぞれ頂点を有しかつ2つの前記頂点からそれぞれ円周の接線方向に対し互いに逆となるように傾斜角を有して拡がって前記鉄心と対向可能なN極またはS極の磁極を持つ2つの磁極面を有し、それぞれの前記永久磁石は、円周方向に隣り合う前記永久磁石において対向する前記磁極面の磁極の極性が互いに異なるように配置されており、
    前記電動機の回転子の前記永久磁石の当該電動機の固定子に含まれる前記鉄心に対する位相角である第1の位相角と、前記発電機の回転子の永久磁石の当該発電機の固定子に含まれる前記鉄心に対する位相角である第2の位相角とが、互いにずれた状態で、前記電動機の回転子と前記発電機の回転子とが一体的に回転するように連結されている、
    ことを特徴とする電動発電機。
  12. 前記電動機および前記発電機のそれぞれの前記固定子において、12個の前記鉄心が円周上に配置されており、
    前記電動機および前記発電機のそれぞれの前記回転子において、4個の前記永久磁石が円周上に配置されており、
    前記第1の位相角と前記第2の位相角とのずれ角Δγは、45度である、
    請求項11記載の電動発電機。
  13. 前記電動機における前記捲線に流れる電流を制御するための制御装置が設けられており、
    前記制御装置は、
    前記永久磁石の回転方向おける後方の前記磁極面に対して反発するように、かつ前記永久磁石の回転方向おける前方の前記磁極面に対して吸引するように、各前記鉄心の捲線に流れる電流をオンオフするスイッチング部を備える、
    請求項7ないし12のいずれかに記載の電動発電機。
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JP7042536B1 (ja) 2021-06-25 2022-03-28 株式会社アプライド・エナジー・ラボラトリー 回転電機

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