JP2015079445A - プロジェクト管理装置、プロジェクト管理方法、およびプロジェクト管理プログラム - Google Patents

プロジェクト管理装置、プロジェクト管理方法、およびプロジェクト管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】プロジェクトの遅延原因を特定を支援する。
【解決手段】CCPM(Critical Chain Project Management)に基づくプロジェクト管理装置において、プロジェクトの遅延を吸収するためのバッファの消費の程度を示す消費率が複数時点毎に時系列に記憶されている記憶部から、消費率を読み出し、複数の時点毎に消費率の変化の程度を示す変化量を算出する変化量算出部と、変化量算出部が算出した変化量が所定の閾値を超える時点を抽出する抽出部と、を備えることを特徴とするプロジェクト管理装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクト管理装置、プロジェクト管理方法、およびプロジェクト管理プログラムに関する。
従来、ソフトウェア開発や建設工事などのプロジェクトを管理するため、例えば、アローダイアグラムやガントチャートなどの様々な様式の工程表が考案され、利用されてきた。近年では、CCPM(Critical Chain Project Management)という工程管理方法が新たに提唱されている(例えば、特許文献1)。CCPMでは、各工程の工期を短く設定する代わりに全工程の後にまとまったバッファを設け、工程毎に割振られた工期で工程を完了できない場合、バッファを消費させる。CCPMでは、プロジェクトの進捗の程度を示す進捗率とバッファの消費の程度を示す消費率との2つのパラメータについてのトレンドグラフにより進捗を管理する。トレンドグラフでは、プロジェクトの進捗状況に応じて、その表示領域が3つに分割されて示される。プロジェクトの管理者は、任意の日時におけるデータが当該トレンドグラフ上のどの領域に属するかということを確認することによりプロジェクトの進捗を視覚的に把握することができる。
特開2012―58867号公報
しかしながら、トレンドグラフによって任意の日時におけるプロジェクトの進捗状況を確認することはできるものの、例えばプロジェクトに遅延が発生している場合に、この遅延原因を特定することは困難であった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、プロジェクトの遅延原因の特定を支援するプロジェクト管理装置、プロジェクト管理方法、およびプロジェクト管理プログラムを提供する。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、CCPMに基づくプロジェクト管理装置において、プロジェクトの遅延を吸収するためのバッファの消費の程度を示す消費率が複数時点毎に時系列に記憶されている記憶部から、消費率を読み出し、複数時点毎に消費率の変化の程度を示す変化量を算出する変化量算出部と、変化量算出部が算出した変化量が所定の閾値を超える時点を抽出する抽出部と、を備えることを特徴とするプロジェクト管理装置である。
また、本発明の一態様は、上記のプロジェクト管理装置は、プロジェクトを構成する各工程を予定工期内に完了する確率として予め定められた値と変化量算出部が算出した変化量とに基づいて所定の閾値を算出する閾値算出部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記のプロジェクト管理装置において、閾値算出部は、変化量算出部が算出した変化量の平均値に基づいて所定の閾値を算出することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記のプロジェクト管理装置において、消費率は、複数時点毎の進捗報告に基づいて算出され、プロジェクト管理装置は、抽出部が抽出した時点に対応する複数の進捗報告のうち、同一の日付、同一の工程、または同一の担当者についての情報が含まれる複数の進捗報告を抽出する類似兆候抽出部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、CCPMに基づくプロジェクト管理方法であって、変化量算出部が、プロジェクトの遅延を吸収するためのバッファの消費の程度を示す消費率が複数時点毎に時系列に記憶されている記憶部から、消費率を読み出し、複数時点毎に消費率の変化の程度を示す変化量を算出する変化量算出過程と、抽出部が、変化量算出部が算出した変化量が所定の閾値を超える時点を抽出する抽出過程と、を有することを特徴とするプロジェクト管理方法である。
また、本発明の一態様は、CCPMに基づくプロジェクト管理プログラムであって、コンピュータに、プロジェクトの遅延を吸収するためのバッファの消費の程度を示す消費率が複数時点毎に時系列に記憶されている記憶部から、消費率を読み出し、複数時点毎に消費率の変化の程度を示す変化量を算出する変化量算出手順、変化量算出手順において算出された変化量が所定の閾値を超える時点を抽出する抽出手順、を実行させるためのプロジェクト管理プログラムである。
本発明によれば、プロジェクトの遅延原因の特定を支援することができる。
本発明の第1の実施形態に係るプロジェクト管理装置の機能構成の一例を示す図である。 従来のプロジェクト管理手法に基づいて計画された工程表の一例である。 本実施形態に係るCCPMに基づいて計画された工程表の一例である。 本実施形態に係るCCPMに基づくバッファの設定方法を説明するための第1の図である。 本実施形態に係るCCPMに基づくバッファの設定方法を説明するための第2の図である。 本実施形態に係るCCPMに基づいてプロットされたトレンドグラフの一例である。 本実施形態に係るプロジェクト管理装置のプロジェクト情報記憶部が格納するデータの一例を示す表である。 本実施形態に係るプロジェクト管理装置のタスク情報記憶部が格納するデータの一例を示す表である。 本実施形態に係るプロジェクト管理装置の進捗情報記憶部が格納するデータの一例を示す表である。 本実施形態に係るプロジェクト管理装置の進捗率記憶部が格納するデータの一例を示す表である。 本実施形態に係るプロジェクト管理装置の消費率記憶部が格納するデータの一例を示す表である。 本実施形態に係るプロジェクト管理装置の変化量記憶部が格納するデータの一例を示す表である。 本実施形態に係るプロジェクト管理装置による処理の流れの一例を示す第1の図である。 本実施形態に係る消費率の変化量の時系列変化を示すグラフの一例である。 本実施形態に係るプロジェクト管理装置による処理の流れの一例を示す第2の図である。 本発明の第2の実施形態に係るプロジェクト管理装置の機能構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るプロジェクト管理装置の変化量記憶部が格納するデータの一例を示す表である。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係るプロジェクト管理装置について説明する。図1は、本実施形態に係るプロジェクト管理装置100の機能構成の一例を示す図である。プロジェクト管理装置100は、CCPMと呼ばれるプロジェクト管理手法に基づいてプロジェクトの管理を行う装置であり、プロジェクトの遅延原因の特定を支援する機能を備える。
ここで、図2〜6を参照し、CCPMの特徴について簡単に説明する。図2〜図5において、符号W1〜符号W4各々は、プロジェクトを構成する作業工程をそれぞれ示す。これら作業工程は、以下でタスクと称することがある。各タスク間を連結する矢印を、依存線という。例えば、図2〜図5において、B作業W2は、A作業W1に依存しており、A作業W1が終了しなければ、B作業を開始することができない。同様に、D作業W4は、C作業W3に依存しており、C作業W3が終了しなければ、D作業W4を開始することができない。このような作業間の依存関係を示すものが依存線である。図2〜図5の下部には、時間の経過を示す時間軸が記載されている。図2〜図5において、日付t1、t2、t3、t4は、それぞれA作業W1、B作業W2、C作業W3、D作業W4の開始日を示す。日付t1’、t2’、t3’、t4’は、それぞれA作業W1、B作業W2、C作業W3、D作業W4の終了日を示す。マイルストンMSは、プロジェクトの区切りとなる期限を示す。日付tMSは、マイルストンの期日を示す。
図2は、従来のプロジェクト管理手法に基づいて計画された工程表の一例C1である。依存関係にある作業のうち、全工程の終了までに最も時間を要すると見積られる作業群がクリティカルパスと呼ばれる。A作業W1およびB作業W2全体の予定工期に比して、C作業W3およびD作業W4全体の予定工期の方が長い時間を要するので、クリティカルパスはC作業W3およびD作業W4である。しかし、従来の方法では、タスク間の依存関係は考慮しているが、作業に割当てられる資源の依存関係は考慮してこなかった。資源とは、例えば、作業を担当する人材や作業を行う上で必要となるコンピュータなどの資材のことを指す。例えば、工程表C1において、A作業W1、B作業W2、C作業W3は、担当Aが担当することになっており、C作業W3は、担当Bが担当することになっている。同一の人物が担当するB作業W2とD作業W4とが並行して進められた場合、B作業W2とD作業W4とに遅延が発生する可能性が高い。従って、プロジェクトの終了期限日tMSにプロジェクトを完了することができない場合がある。
図3は、CCPMに基づいて計画された工程表の一例C2である。工程表C2は、工程表C1と同一のプロジェクトに係る工程表である。工程表C2は、CCPMに基づいている。CCPMでは、タスクの依存関係に加え、資源の依存関係も考慮する。上述のようにB作業W2とD作業W4とは、担当者が同一であるため、これらの作業を並行して計画するのは不適切である。そこで、CCPMでは、資源に依存関係がある場合、その資源を必要とするタスクが重複しないようにプロジェクトが計画される。例えば、工程表C2の場合、資源に依存関係のあるB作業W2とD作業W4とが重複しないように、D作業W4作業の開始日t4をB作業W2の終了日t2’に移動している。このように各タスクの依存関係および資源の依存関係を考慮した予定工期について、プロジェクト終了までの工期が最長となる作業群をクリティカルチェーンという。工程表C2の例において、クリティカルチェーンは、A作業W1、B作業W2、D作業W4である。
図4は、CCPMに基づくバッファの設定方法を説明するための第1の図である。CCPMでは、プロジェクトバッファという概念を導入し、プロジェクトが計画される。バッファは作業計画に対する作業の遅延を吸収し、最終的なプロジェクトの遅延を防止するために設けられる。バッファを設置しない従来の方法では、各タスクの予定工期は90%の確率で作業を完了できる期間として見積られていた。CCPMでは50%の確率で作業を完了できる期間を各タスクの予定工期として見積り、従来の方法による見積り期間の差分をバッファとして設置する。図4に示される工程表C3は、工程表C2の各タスクW1〜W4各々に対して、バッファB1〜B4がそれぞれ設けられた様子を示す。
図5は、CCPMに基づくバッファの設定方法を説明するための第2の図である。CCPMでは、工程表C3のように算出したバッファを分類し、再配置する。図5に示される工程表C4は、工程表C3に示すバッファ期間を再配置した様子を示す。CCPMにおいて、クリティカルチェーンは、プロジェクト全体の進捗に直結する作業群である。クリティカルチェーンに属するタスクのバッファは、プロジェクト全体のバッファ(プロジェクトバッファ)として共通管理される。クリティカルチェーン以外のタスクのバッファは、合流バッファとしてタスク毎に個別管理する。
工程表C4において、クリティカルチェーンであるA作業W1、B作業W2、D作業W4のバッファB1、B2、B4は、プロジェクトバッファとして統合され、プロジェクトの最終作業であるD作業W4終了日後に配置されている。クリティカルチェーンではないC作業W3のバッファB3は、合流バッファとしてC作業W3と一体に配置されている。以上のように、CCPMでは各タスクを、その遅延がプロジェクトの工期に即座に影響を及ぼすクリティカルチェーンと、多少の遅れであればプロジェクトの工期に影響を及ぼさないタスクとに分類して管理するため、従来のプロジェクト管理手法に比して、プロジェクトの遅延を正確に検出することができる。
図6は、CCPMに基づいてプロットされたトレンドグラフの一例G1である。トレンドグラフとは、CCPMにおける上述のプロジェクトバッファの消費率(バッファ消費率)を縦軸に、プロジェクトの進捗率を横軸にとったグラフである。トレンドグラフにおいて、グラフの表示領域は3つに分割される。当該分割された3つの領域A1〜A3は、それぞれプロジェクトの進捗状況を示す。領域A1は、プロジェクトの遅延が深刻であることを示す危険域である。領域A2は、プロジェクトが遅れ始めていることを示す警告域である。領域A3は、プロジェクトの進捗が順調であることを示す安全域である。このように、CCPMではトレンドグラフにおいてデータがどの領域に属するかということを検討することにより、プロジェクトの進捗と遅延とを確認することができる。
トレンドグラフによりプロジェクトの遅延していることが示される場合、遅延を解消し、プロジェクトを進めるために、管理者により遅延原因の解析が行われる。解析作業は、例えば、トレンドグラフ上で変化量の大きなデータポイントを判別し、当該日の作業を確認することにより行われてきた。しかしながら、グラフG1に示すようにトレンドグラフは、煩雑な軌道を描くことがあり、このような場合は、視認による遅延原因の解析は困難であった。本実施形態に係るプロジェクト管理装置100は、所定の閾値に基づいて、トレンドグラフ上における消費率の変化量の大きなデータポイントを抽出することで、遅延原因の特定を容易にする。具体的には、例えばプロジェクト管理装置100は、後述する図14に示すように、消費率の変化量の時系列変化を閾値とともにグラフ上に示すことで、変化量の大きなデータポイントを管理者に分かり易く示す。
図1の説明に戻る。プロジェクト管理装置100は、記憶部110と、操作入力部120と、表示部130と、プロジェクト情報入力制御部141と、タスク情報入力制御部142と、進捗報告入力制御部143と、進捗率算出部144と、消費率算出部145と、変化量算出部146と、閾値算出部147と、抽出部150と、生成部160と、を備える。
記憶部110は、例えば、HDD(Hard Disc Drive;ハードディスク記憶装置)、SSD(Solid State Drive;半導体記憶装置)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory;書き換え可能不揮発性メモリ)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)などを備え、プロジェクト管理装置100の備えるCPU(Central Processing Unit;中央演算装置)が実行する各種プログラム(ファームウェアやアプリケーションプログラムなど)やCPUが行った各種の処理結果などを格納する。プロジェクト情報入力制御部141、タスク情報入力制御部142、進捗報告入力制御部143、進捗率算出部144、消費率算出部145、変化量算出部146、閾値算出部147、抽出部150、生成部160は、例えば、記憶部110に格納されたプログラムをCPUが実行することにより機能する。
また、記憶部110は、プロジェクト情報記憶部111と、タスク情報記憶部112と、進捗報告記憶部113と、進捗率記憶部114と、消費率記憶部115と、変化量記憶部116と、閾値係数記憶部117と、閾値記憶部118と、特殊原因遅延発生日記憶部119と、を備える。
以下では、複数のプロジェクトについて例示する。図7は、プロジェクト情報記憶部111が格納するプロジェクト情報の一例を示す表T1である。プロジェクト情報記憶部111は、プロジェクトID(IDentifier)、プロジェクト名、最終更新日、期間、プロジェクトオーナー、プロジェクトリーダー、最終再計算基準日、残作業率、クリティカルチェーン情報を格納する。表T1において例示されているデータは、既に終了したプロジェクトについてのものである。プロジェクトIDは、プロジェクト各々の識別情報を示す。プロジェクト名は、プロジェクトの名称を示す。
最終更新日は、プロジェクト情報の最終更新日を示す。期間は、プロジェクトの開始日と終了日とを示す。プロジェクトオーナーは、プロジェクトの責任者を示す。プロジェクトリーダーは、プロジェクトの指揮者を示す。最終再計算基準日は、残作業率やクリティカルチェーン情報などの数値の更新が行われた最後の日付を示す。残作業率は、最終再計算基準日における、予定作業量に対する残りの作業量の比率を示す。例えば、残作業率は、プロジェクトの各タスクのうち未着手のタスクの予定工期と進行中のタスクの終了までに係る予定日数の総和とを、プロジェクト全体の各タスクの予定工期の総和で除算することで算出される。
クリティカルチェーン情報は、プロジェクトIDが示すプロジェクトについての、実績日数、CC(クリティカルチェーン)残日数、初期計画日数、進捗率、消費バッファ、総バッファ、消費率を含む。実績日数は、最終再計算基準日における、プロジェクト開始日からの作業日数を示す。CC残日数は、未着手のクリティカルチェーンのタスクの予定工期および進行中のクリティカルチェーンのタスクの終了までに要する予定日数の総和を示す。初期計画日数は、クリティカルチェーンのタスクの予定工期の総和を示す。進捗率は、プロジェクトの進捗の程度を示す。消費バッファは、プロジェクトバッファのうち、クリティカルチェーンのタスクの遅延によって消費された日数を示す。総バッファは、プロジェクトバッファの総日数を示す。消費率は、プロジェクトバッファの消費の程度を示す。表T1において、消費バッファは9であり、総バッファは10である。従って、表T1に示されるように、消費率は、消費バッファを総バッファで除算することにより求められる90.0%である。
図8は、タスク情報記憶部112が格納するタスク情報の一例を示す表T2である。タスク情報記憶部112は、タスクID、タスク名、先行タスク、担当者、クリティカルチェーンフラグ、予定工期、開始日、終了日、作業期間、残日数をプロジェクト毎に対応付けて格納する。表T2は、「2013/6/12」時点における例を示している。タスクIDは、タスク各々の識別情報を示す。タスク名は、タスクIDが示すタスクの作業内容を示す。タスク名とタスクIDとは、1対1で対応付けられており、相互に参照可能である。表T2においてタスク名は省略されている。
先行タスクは、タスクの依存関係を示す。先行タスクには、別のタスクIDが記録される。先行タスクが無い場合には、当該項目は「NULL」とする。例えば、表T2において、タスクID「K1」の先行タスクは「NULL」である。「K1」のタスクが依存するタスクはなく、当該タスクの開始には制約がない。例えば、表T2において、タスクID「K4」の先行タスクは、「K2」である。「K4」のタスクは「K2」のタスクに依存し、「K2」のタスク完了後でなければ、「K4」のタスクを開始できない。担当者は、タスクIDに示されるタスクの作業を実行する担当者を示す。
クリティカルチェーンフラグは、タスクIDに示されるタスクがクリティカルチェーンであるか否かを示す。クリティカルチェーンフラグには、TRUEまたはFALSEが記録される。例えば、表T2において、タスクID「K1」のクリティカルチェーンフラグは「TRUE」であり、当該タスクはクリティカルチェーンである。例えば、表T2において、タスクID「K2」のクリティカルチェーンフラグは「FALSE」であり、当該タスクはクリティカルチェーンではない。
予定工期は、プロジェクト計画時に、タスクIDに示されるタスクを完了するまでに要すると見積られた日数を示す。開始日は、タスクIDに示されるタスクを開始した日付を示す。タスクが開始されていない場合には、当該項目は「NULL」とする。例えば、表T2において、タスク名「K1」の開始日は、「2013/6/6」である。例えば、表T2において、タスク名「K8」のタスクは、「2013/6/12」時点において開始されていないため、「NULL」である。終了日は、タスクIDに示されるタスクを完了した日付を示す。例えば、表T2において、タスク名「K1」の終了日は、「2013/6/6」である。例えば、表T2において、タスク名「K6」のタスクは、「2013/6/12」時点において完了していないため、「NULL」である。作業期間は、タスクIDに示されるタスクの開始から終了までに要した日数を示す。或いは、作業期間は、現在進行中のタスクを開始してから経過した日数を示す。残日数は、タスクIDに示されるタスクのタスク情報が更新された日において見積られた、タスク完了までに要する日数を示す。
図9は、プロジェクト管理装置100の進捗報告記憶部113が格納する進捗報告情報の一例を示す表T3である。進捗報告記憶部113は、報告ID、タスク名、タスク着手日、報告日、残日数、遅延理由、担当者を格納する。表T3において、報告IDは、進捗報告各々の識別番号を示す。表T3において、タスク名は、進捗報告に係るタスクの作業内容を示す。タスク着手日は、タスク名に示される作業を開始した日付を示す。表T3において、報告日は、進捗報告情報が記憶された日付を示す。表T3において、残日数は、タスク名に示されるタスクの終了までに要する残りの作業日数を示す。表T3において、遅延理由は、タスク名に示されるタスクが遅延している理由について、担当者からの報告内容を示す。担当者は、タスク名に示される作業の担当者を示す。
図10は、プロジェクト管理装置100の進捗率記憶部114が格納する進捗率の一例を示す表T4である。進捗率記憶部114は、進捗率を時系列に記憶する。表T4において、日付は、進捗報告が行われた日付を示す。表T4において、進捗率は、対応する日付における進捗率を示す。
図11は、プロジェクト管理装置100の消費率記憶部115が格納するデータの一例を示す表T5である。消費率記憶部115は、消費率を時系列に記憶する。表T5において、日付は、進捗報告が行われた日付を示す。表T5において、消費率は、対応する日付における消費率を示す。すなわち、この一例において、記憶部110の消費率記憶部115には、プロジェクトの遅延を吸収するためのバッファの消費の程度を示す消費率が複数時点毎に時系列に記憶されている。ここで、時点とは、例えば、日付や時刻、月などを指す。
図12は、プロジェクト管理装置100の変化量記憶部116が格納する変化量の一例を示す表T6である。表T5と表T6とに例示した消費率と変化量とは同一のプロジェクトについてのものである。変化量記憶部116は、消費率の変化の程度を示す変化量を時系列に記憶する。表T6において、日付は、進捗報告が行われた日付を示す。表T6において、変化量は、対応する日付におけるバッファ消費率の前日からの変化量を示す。具体的には、例えば、表T5に示される「2013/6/6」の消費率は5%である。当該日はプロジェクトの開始日であり、その前日には、プロジェクトが開始されておらず、プロジェクトバッファは全く消費されていない。そのため、表T6に示される「2013/6/6」の変化量は、消費率と同じ5%である。例えば、表T5に示される「2013/6/7」の消費率は25%である。その前日である「2013/6/6」の消費率は、5%であるので、表T6に示される「2013/6/7」の変化量は、「2013/6/7」の消費率25%と「2013/6/6」の消費率5%との差の20%である。
図1の説明に戻る。閾値係数記憶部117は、変化量が大きい時点を抽出するための閾値の算出に使用する閾値係数を格納する。本実施形態では、閾値係数として「2」が閾値係数記憶部117に格納されている。当該「2」の閾値係数は、CCPMにおいて、各タスクの予定工期の見積りを行う際の作業を完了できる確率50%(1/2)に基づいて設定されている。例えば、作業を完了できる確率が80%(4/5)であるとして、予定工期の見積りを行うとき、閾値係数は、「1.25(5/4)」に設定される。
閾値記憶部118は、変化量が大きい時点を抽出するための閾値を格納する。
特殊原因遅延発生日記憶部119は、閾値に基づいて抽出された変化量が示す日数を示す情報を格納する。
操作入力部120は、例えば、マウスやキーボードなどを備え、プロジェクト管理装置100の操作者からの入力を受け付ける。操作入力部120は受け付けた操作内容に応じた処理を行う。操作入力部120が受け付ける操作内容は、プロジェクトの概要を示すプロジェクト情報、プロジェクトのタスク各々についての内容を示すタスク情報、タスクの進捗報告の内容を示す進捗報告情報、グラフの表示命令、遅延原因に係る進捗報告の表示命令などである。操作入力部120は、プロジェクト情報を受け付けると、プロジェクト情報入力制御部141にプロジェクト情報を出力する。操作入力部120は、タスク情報を受け付けると、タスク情報入力制御部142にタスク情報を出力する。操作入力部120は、進捗報告情報を受け付けると、進捗報告入力制御部143に進捗報告情報を出力する。操作入力部120は、グラフの表示命令を受け付けると、グラフの生成命令を生成部160に出力する。操作入力部120は、遅延原因に係る進捗報告の表示命令を受け付けると、変化量の算出命令を変化量算出部146に出力する。
表示部130は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの表示装置を備える。表示部130は、生成部160から入力されたグラフの画像データや表の画像データに基づく画像を表示装置に表示する。
プロジェクト情報入力制御部141は、操作入力部120から入力されたプロジェクト情報をプロジェクト情報記憶部111に記憶させる。プロジェクト情報入力制御部141は、例えば、表T1に示す、プロジェクト名、プロジェクトの期間、プロジェクトオーナー、プロジェクトリーダー、初期計画日数、総バッファの情報をプロジェクトID毎に対応付けてプロジェクト情報記憶部111に記憶させる。プロジェクト情報入力制御部141は、プロジェクト情報の更新を行った日付を、最終更新日(表T1)としてプロジェクト情報記憶部111に記憶させる。
タスク情報入力制御部142は、操作入力部120から入力されたタスク情報をタスク情報記憶部112に記憶させる。タスク情報入力制御部142は、例えば、表T2に示す、タスクID、タスク名、先行タスク、担当者、クリティカルチェーンフラグ、予定工期、開始日の情報をタスク情報記憶部112に記憶させる。
進捗報告入力制御部143は、操作入力部120から入力された進捗報告情報を進捗報告記憶部113に記憶させる。進捗報告入力制御部143は、例えば、操作入力部120から入力されたタスク名、報告日、残日数、遅延理由、担当者の情報に対して、報告IDを割当て、対応付けて進捗報告記憶部113に記憶させる。進捗報告入力制御部143は、操作入力部120から入力されたタスクの残日数に基づいて、タスク情報記憶部112の残日数(表T2)を更新する。
残日数が「0」の場合、進捗報告入力制御部143は、現在の日付(進捗報告の行われた日付)を終了日としてタスク情報記憶部112に記憶させる。進捗報告入力制御部143は、タスクの開始日から現在の日付までの日数を作業期間として、タスク情報記憶部112に記憶させる。進捗報告入力制御部143は、タスク情報記憶部112を参照し、クリティカルチェーンフラグが「TRUE」であり、開始日が「NULL」ではないタスク情報を抽出する。進捗報告入力制御部143は、抽出したタスク情報について、作業期間と残日数との総和から予定工期の総和を減算することにより消費バッファを算出する。進捗報告入力制御部143は、算出した消費バッファをプロジェクト情報記憶部111に記憶させる。進捗報告入力制御部143は、プロジェクト情報記憶部111のクリティカルチェーン情報を更新すると、プロジェクト情報記憶部111の最終再計算基準日と最終更新日とを現在の日付に更新する。
進捗報告入力制御部143は、タスク情報記憶部112を参照し、クリティカルチェーンフラグが「TRUE」であるタスク情報を抽出する。タスク情報記憶部112は、抽出したタスク情報のうち開始日が「NULL」である未着手のタスクの予定工期の総和を算出する。進捗報告入力制御部143は、算出した予定工期の総和に、抽出したタスク情報のうち開始日は記録されているが終了日が「NULL」である作業中のタスクの残日数を加算する。進捗報告入力制御部143は、算出された日数をプロジェクト情報記憶部111に、CC残日数として記憶させる。進捗報告入力制御部143は、進捗率算出部144に、進捗率の算出命令を出力する。進捗報告入力制御部143は、消費率算出部145に、消費率の算出命令を出力する。
進捗率算出部144は、進捗報告入力制御部143から進捗率の算出命令を入力されると、進捗率を算出する。具体的には、進捗率算出部144は、プロジェクト情報記憶部111を参照し、初期計画日数とCC残日数とを取得する。進捗率算出部144は、取得した初期計画日数とCC残日数とに基づいて、以下の式(1)から進捗率を算出する。
(進捗率)=(1−(CC残日数)/(初期計画日数))×100 ・・・(1)
進捗率算出部144は、算出した進捗率をプロジェクト情報記憶部111に記憶させる。進捗率算出部144は、算出した進捗率を現在の日付(進捗報告の行われた日付)に対応付けて、進捗率記憶部114に記憶させる。進捗率算出部144は、進捗率記憶部114に日付が同一の進捗率が記憶されている場合は、当該新たに算出した進捗率で該当日の進捗率を上書きする。
消費率算出部145は、進捗報告入力制御部143から消費率の算出命令を入力されると、消費率を算出する。具体的には、消費率算出部145は、プロジェクト情報記憶部111を参照し、進捗報告に基づいて更新された消費バッファと総バッファとを取得する。消費率算出部145は、取得した消費バッファと総バッファとに基づいて、以下の式(2)により消費率を算出する。
(消費率)=(消費バッファ)/(総バッファ)×100 ・・・(2)
消費率算出部145は、算出した消費率をプロジェクト情報記憶部111に記憶させる。消費率算出部145は、算出した消費率を現在の日付(進捗報告の行われた日付)に対応付けて、消費率記憶部115に記憶させる。消費率記憶部115に日付が同一の消費率が記憶されている場合は、当該新たに算出した消費率で該当日の消費率を上書きする。
変化量算出部146は、操作入力部120から遅延原因に係る進捗報告の表示命令を入力されると、消費率の変化量を算出する。具体的には、変化量算出部146は、プロジェクト情報記憶部111からプロジェクトの開始日を取得する。変化量算出部146は、プロジェクト開始からの経過日数を示す変数Dを0とする。変化量算出部146は、変数Dが0の場合、消費率記憶部115を参照し、プロジェクトの開始日の消費率を取得する。変化量算出部146は、取得した消費率をプロジェクトの開始日の変化量として変化量記憶部116に記憶させ、変数Dに1を加算する。変数Dが1以上の場合、変化量算出部146は、消費率記憶部115を参照し、プロジェクトの開始日からD日後の消費率B[D]と(D−1)日後の消費率B[D−1]との2つの時点における消費率を読み出す。変化量算出部146は、D日後の消費率B[D]から(D−1)日後の消費率B[D−1]を減算し、消費率の変化の程度を示す変化量C[D]を算出する。変化量算出部146は、算出した変化量C[D]を、プロジェクトの開始日からD日後の日付に対応付けて変化量記憶部116に記憶させ、変数Dに1を加算する。変数Dが示す日数が、消費率記憶部115に記憶されている最後の日付の、プロジェクト開始からの経過日数よりも大きい場合、変化量算出部146は、閾値算出部147に閾値の算出命令を出力する。
閾値算出部147は、変化量算出部146から閾値の算出命令を入力されると、変化量が大きい時点を抽出するための閾値を算出する。具体的には、閾値算出部147は、変化量記憶部116を参照し、日付毎の変化量を取得する。閾値算出部147は、取得した変化量各々の絶対値について、その平均値を算出する。閾値算出部147は、閾値係数記憶部117を参照し、閾値係数を取得する。閾値算出部147は、算出した平均値と閾値係数との積を算出し、当該積を閾値として算出する。閾値算出部147は、算出した閾値を、閾値記憶部118に記憶させる。すなわち、この一例において、閾値算出部147は、閾値係数と変化量算出部146が算出した変化量とに基づいて、所定の閾値を算出する。また、閾値算出部147は、変化量算出部146が算出した変化量の平均値に基づいて所定の閾値を算出する。閾値算出部147は、遅延に関係する日付の抽出命令を抽出部150に出力する。閾値算出部147は、変化量の時系列変化を示すグラフの生成命令を生成部160に出力する。
抽出部150は、変化量算出部146が算出した変化量が所定の閾値を超える時点を抽出し、類似する遅延の兆候に基づいて進捗報告を抽出する。抽出部150は、特殊原因遅延発生日抽出部151と、類似兆候抽出部152と、を備える。抽出部150の特殊原因遅延発生日抽出部151は、閾値算出部147から遅延に関係する日付の抽出命令を入力されると、閾値記憶部118を参照し、閾値を取得する。特殊原因遅延発生日抽出部151は、プロジェクト情報記憶部111を参照し、プロジェクトの開始日を取得する。特殊原因遅延発生日抽出部151は、プロジェクトの開始日からの経過日数を示す変数Dを0とする。特殊原因遅延発生日抽出部151は、変化量記憶部116を参照し、プロジェクトの開始日からD日後の変化量C[D]を取得する。特殊原因遅延発生日抽出部151は、取得した変化量C[D]の絶対値|C[D]|と閾値Tとを比較する。変化量C[D]の絶対値|C[D]|が閾値Tよりも大きい場合、特殊原因遅延発生日抽出部151は、抽出した変化量C[D]に対応付けられている日付を特殊原因遅延発生日記憶部119に記憶させ、変数Dに1を加算する。変化量C[D]の絶対値|C[D]|が閾値T以下の場合、特殊原因遅延発生日抽出部151は、変数Dに1を加算する。変数Dが示す日数が、変化量記憶部116に記憶されている最後の日付の、プロジェクト開始からの経過日数よりも大きい場合、特殊原因遅延発生日抽出部151は、類似兆候抽出部152に進捗報告の抽出命令を出力する。
抽出部150の類似兆候抽出部152は、特殊原因遅延発生日抽出部151から進捗報告の抽出命令を入力されると、特殊原因遅延発生日記憶部119を参照し、特殊原因遅延発生日抽出部151により抽出された日付を取得する。類似兆候抽出部152は、進捗報告記憶部113を参照し、取得した日付各々に該当する進捗報告を取得する。類似兆候抽出部152は、取得した進捗報告各々の内容を比較し、進捗報告を抽出する。すなわち、この一例において、類似兆候抽出部152は、特殊原因遅延発生日抽出部151が抽出した時点に対応する複数の進捗報告から進捗報告を抽出する。
本実施形態において、類似兆候抽出部152は、進捗報告のうちの担当者と、タスク名と、報告日と、に基づいて進捗報告をそれぞれ抽出する。類似兆候抽出部152は、取得した進捗報告のうち、同一の担当者が含まれる進捗報告を抽出する。類似兆候抽出部152は、取得した進捗報告のうち、同一のタスク名が含まれる進捗報告を抽出する。類似兆候抽出部152は、取得した進捗報告のうち、同一の報告日が含まれる進捗報告を抽出する。すなわち、この一例において、類似兆候抽出部152は、同一の日付、同一の工程(タスク)、または同一の担当者についての情報が複数の進捗報告に含まれる進捗報告を抽出する。類似兆候抽出部152は、担当者と、タスク名と、報告日とに基づいてそれぞれ抽出した進捗報告の報告IDを示す報告ID情報を生成部160に出力する。
生成部160は、表示用の画像データを生成する。生成部160は、グラフ生成部161と、遅延原因リスト生成部162と、を備える。グラフ生成部161は、操作入力部120からトレンドグラフの生成命令を入力されると、進捗率記憶部114から進捗率を取得する。同様に、グラフ生成部161は、消費率記憶部115から消費率を取得する。グラフ生成部161は、日付毎の進捗率と消費率とに基づいて、進捗率と消費率とを軸として有するトレンドグラフ(例えば、グラフG1)上にデータをプロットした画像データを生成する。グラフ生成部161は、生成した画像データを表示部130に出力する。
グラフ生成部161は、変化量の時系列変化を示すグラフの生成命令を入力されると、変化量記憶部116から日付毎の変化量を取得する。グラフ生成部161は、取得した日付毎の変化量に基づいて、例えば、変化量を縦軸とし、日付を横軸とするグラフデータを生成する。グラフ生成部161は、閾値記憶部118から閾値を取得する。グラフ生成部161は、変化量について閾値が示す値を、横軸に平行な線分として、生成したグラフ上に重ね合わせたグラフの画像データを生成する。グラフ生成部161は、生成した画像データを表示部130に出力する。
遅延原因リスト生成部162は、特殊原因遅延発生日記憶部119を参照し、日付を取得する。遅延原因リスト生成部162は、進捗報告記憶部113を参照し、取得した日付に基づいて進捗報告を抽出する。遅延原因リスト生成部162は、抽出した進捗報告を示す表のデータを生成する。遅延原因リスト生成部162は、類似兆候抽出部152から担当者と、タスク名と、報告日と、に基づいてそれぞれ抽出された報告IDを入力されると、生成した表のデータ上で当該報告IDの進捗報告を判別できるように、例えば、当該進捗報告について表示する色を変更する。遅延原因リスト生成部162は、生成した表を表示するための画像データを生成する。遅延原因リスト生成部162は、生成した画像データを表示部130に出力する。
図13は、プロジェクト管理装置100による処理の流れの一例を示す第1の図である。まず、変化量算出部146は、プロジェクト情報記憶部111からプロジェクトの開始日を取得する。次に、変化量算出部146は、プロジェクト開始からの経過日数を示す変数Dを0とする(ステップS101)。次に、変化量算出部146は、変数Dが0か否かを判定する(ステップS102)。変数Dが0の場合(ステップS102;YES)、消費率記憶部115を参照し、プロジェクトの開始日の消費率を取得する。次に、変化量算出部146は、取得した消費率をプロジェクトの開始日の変化量として変化量記憶部116に記憶させる(ステップS103)。
変数Dが1以上の場合(ステップS103;NO)、変化量算出部146は、消費率記憶部115を参照し、プロジェクトの開始日からD日後の消費率B[D]と(D−1)日目の消費率B[D−1]とを取得する(ステップS104)。次に、変化量算出部146は、D日後の消費率B[D]から(D−1)日後の消費率B[D−1]を減算し、変化量C[D]を算出する(ステップS105)。次に、変化量算出部146は、算出した変化量を、プロジェクトの開始日からD日後の日付に対応付けて、変化量記憶部116に記憶させる。次に、変化量算出部146は、変数Dに1を加算する(ステップS106)。
次に、変化量算出部146は、変数Dが示す日数が、消費率記憶部115に記憶されている最後の日付の、プロジェクト開始からの経過日数よりも大きいか否かを判定する(ステップS107)。変数Dが、消費率記憶部115に記憶されている最後の日付の、プロジェクトの開始日からの経過日数以下の場合(ステップS107;NO)、ステップS102に戻る。変数Dが、消費率記憶部115に記憶されている最後の日付の、プロジェクトの開始日からの経過日数より大きい場合(ステップS107;YES)、変化量算出部146は、閾値算出部147に閾値の算出命令を出力する。次に、閾値算出部147は、変化量記憶部116を参照し、日付毎の変化量を取得する。閾値算出部147は、取得した変化量各々の絶対値について、その平均値を算出する。閾値算出部147は、閾値係数記憶部117を参照し、閾値係数αを取得する。次に、閾値算出部147は、算出した変化量の絶対値の平均値と閾値係数との積を閾値Tとして算出する(ステップS108)。次に、閾値算出部147は、特殊原因遅延発生日抽出部151に変化量の抽出命令を出力する。
次に、閾値算出部147は、変化量の時系列変化を示すグラフの生成命令を生成部160に出力する。次に、生成部160のグラフ生成部161は、閾値算出部147から変化量の時系列変化を示すグラフの生成命令を入力されると、変化量記憶部116から日付毎の変化量を取得する。次に、グラフ生成部161は、取得した日付毎の変化量に基づいて、変化量を縦軸とし、日付を横軸とするグラフデータを生成する。次に、グラフ生成部161は、閾値記憶部118から閾値を取得する。グラフ生成部161は、変化量について閾値が示す値を、横軸に平行な線分として、生成したグラフ上に重ね合わせたグラフの画像データを生成する。(ステップS109)。次に、グラフ生成部161は、生成したグラフの画像データを表示部130に出力する。そして、表示部130は、生成部160から入力されたグラフの画像データ基づく画像を表示装置に表示する(ステップS110)。すなわち、この一例において、表示部130は、変化量の時系列変化を示すグラフを表示する。その後、図15に示すステップS201に遷移する。
図14は、上述のステップS110において表示部130が表示する消費率の変化量の時系列変化を示すグラフの一例G2である。グラフG2において、縦軸は変化量を示す。グラフG2において、横軸は日付を示す。グラフG2には、変化量記憶部116が記憶する変化量が日付毎にプロットされている。また、グラフG2には、閾値Tが示す値が横軸に平行な線分として示されている。また、当該閾値を超える変化量が円Sにより示されている。閾値を超える変化量は、後述の図15に示す処理によって抽出される。このようにすることでプロジェクト管理装置100は、消費率の変化が大きく、プロジェクトの遅延原因が発生した日付を分かり易く表示することができる。
図15は、プロジェクト管理装置100による処理の流れの一例を示す第2の図である。まず、特殊原因遅延発生日抽出部151は、閾値算出部147から変化量の抽出命令を入力されると、特殊原因遅延発生日抽出部151は、閾値記憶部118を参照し、閾値を取得する。次に、特殊原因遅延発生日抽出部151は、プロジェクト開始からの経過日数を示す変数Dを0とする(ステップS201)。次に、特殊原因遅延発生日抽出部151は、変化量記憶部116を参照し、プロジェクト開始からD日目の変化量C[D]を取得する。
次に、特殊原因遅延発生日抽出部151は、取得した変化量C[D]の絶対値|C[D]|が閾値Tより大きいか否かを判定する。変化量C[D]の絶対値|C[D]|が閾値Tよりも大きい場合(ステップS202;YES)、特殊原因遅延発生日抽出部151は、抽出した変化量|C[D]|に対応付けられている日付を特殊原因遅延発生日記憶部119に記憶させる(ステップS203)。次に、特殊原因遅延発生日抽出部151は、変数Dに1を加算する(ステップS204)。変化量C[D]の絶対値|C[D]|が閾値T以下の場合(ステップS202;NO)、ステップS204に遷移する。
次に、特殊原因遅延発生日抽出部151は、変数Dが示す日数が、変化量記憶部116に記憶されている最後の日付の、プロジェクトの開始日からの経過日数よりも大きいか否かを判定する(ステップS205)。変数Dが示す日数が、変化量記憶部116に記憶されている最後の日付の、プロジェクトの開始日からの経過日数以下の場合(ステップS205;NO)、ステップS202に戻る。変数Dが示す日数が、変化量記憶部116に記憶されている最後の日付の、プロジェクトの開始日からの経過日数よりも大きい場合(ステップS205;YES)、特殊原因遅延発生日抽出部151は、類似兆候抽出部152に進捗報告の抽出命令を出力する。
類似兆候抽出部152は、特殊原因遅延発生日抽出部151から進捗報告の抽出命令を入力されると、特殊原因遅延発生日記憶部119を参照し、特殊原因遅延発生日抽出部151により抽出された日付を取得する。次に、類似兆候抽出部152は、進捗報告記憶部113を参照し、取得した日付各々に該当する進捗報告を抽出する(ステップS206)。
次に、類似兆候抽出部152は、取得した進捗報告のうち、同一の担当者が含まれる進捗報告を抽出する(ステップS207)。また、類似兆候抽出部152は、取得した進捗報告のうち、同一のタスク名が含まれる進捗報告を抽出する(ステップS208)。また、類似兆候抽出部152は、取得した進捗報告のうち、同一の報告日が含まれる進捗報告を抽出する(ステップS209)。次に、類似兆候抽出部152は、担当者と、タスク名と、報告日と、に基づいてそれぞれ抽出した進捗報告の報告IDを示す報告ID情報を遅延原因リスト生成部162に出力する。
次に、遅延原因リスト生成部162は、特殊原因遅延発生日記憶部119を参照し、日付を取得する。次に、遅延原因リスト生成部162は、進捗報告記憶部113を参照し、取得した日付に基づいて進捗報告を抽出する。次に、遅延原因リスト生成部162は、抽出した進捗報告を示す表の画像データを生成する(ステップS210)。次に、遅延原因リスト生成部162は、抽出部150の類似兆候抽出部152から担当者と、タスク名と、報告日とに基づいてそれぞれ抽出された報告IDを入力されると、生成した表のデータ上で当該報告IDの進捗報告を判別できるように、例えば、当該進捗報告について表示する色を変更する。遅延原因リスト生成部162は、生成した画像データを表示部130に出力する。表示部130は、遅延原因リスト生成部162から入力された表の画像データに基づいて、抽出された進捗報告の表を表示する(ステップS211)。これにより、プロジェクトの管理者は、例えば、表示された進捗報告の遅延理由を確認し、遅延原因を特定することができる。
以下、類似兆候抽出部152により抽出された進捗報告からの、遅延原因の特定方法の例について説明する。同一の担当者から遅延報告が行われている場合、遅延原因として、例えば以下の4つが想定される。第1の遅延原因は、他の作業に追われるなどして、担当者の作業量が不足していることである。第2の遅延原因は、突発的に発生したタスクなどにより、担当者の作業量が不足していることである。第3の遅延原因は、健康状態の悪化などにより、担当者の作業効率が低下していることである。第4の遅延原因は、担当者のプロジェクトやタスクへの理解度が低く、作業効率が悪いことである。これらの原因を裏付けるためには、例えば、当該担当者について、作業量、他のプロジェクトへの割当状況、タスクの消化実績、超過勤務、有給休暇の取得状況などを確認する。
同一のタスク名のタスクについて遅延報告が行われている場合、遅延原因として、例えば以下の2つが想定される。第1の遅延原因は、当該タスクに関する作業時間や手順の見積りが正しくないことである。第2の遅延原因は、当該タスクの実施に必要なコンピュータなどの資材が故障したり、他のタスクに使用されていたりして不足していることである。これらの原因を裏付けるためには、例えば、過去の類似したタスクの計画や作業実績と当該タスクの進捗状況とを対比したり、資材の使用状況や故障状況を確認したりする。同一の報告日に遅延報告が多く行われている場合、遅延原因として、例えばプロジェクト全体に影響を及ぼす問題が発生したことが想定される。
従来、CCPMに基づくプロジェクト管理方法ではトレンドグラフを確認することにより、プロジェクトの遅延を視覚的に把握することができた。遅延を把握した場合、遅延を解消するための手がかりとして遅延の原因を特定することが行われる。例えば、従来、トレンドグラフから遅延の原因に関係するデータを得ようとする場合、視覚的にバッファ消費率の変化が大きいデータを管理者が各々抽出し、抽出したデータを解析することにより遅延原因を特定していた。このような方法は、効率的或いは定量的とは言えず、原因の特定に至るまでのプロセスは、プロジェクトの管理者の経験に依存する部分が多かった。特に大規模なプロジェクトになるとデータ量は膨大になり、例えば、グラフG1に示すように、トレンドグラフの軌跡は非常に煩雑になる。従って、遅延原因の特定は、さらに困難であった。このようにCCPMの問題点は、プロジェクトの遅延という結果に関する情報は提供するが、なぜ遅れたかという原因に関する情報は十分には提供しないという点であった。遅延原因を特定できなくては、プロジェクトの管理者は効果的な対策を打つことはできない。その結果、計画通りにプロジェクトを完了することが難しくなる場合があった。
それに対して、以上のように、CCPMに基づくプロジェクト管理装置100は、記憶部110と、変化量算出部146と、抽出部150と、を備える。変化量算出部146は、プロジェクトの遅延を吸収するためのバッファの消費の程度を示す消費率が時系列に記憶されている記憶部110の消費率記憶部115から、消費率を読み出し、複数時点毎に消費率の変化の程度を示す変化量を算出する。抽出部150の特殊原因遅延発生日抽出部151は、変化量算出部146が算出した変化量が所定の閾値を超える時点を抽出する。
これにより、プロジェクト管理装置100は、バッファの消費率の変化を数値として算出し、消費率の変化が大きい時点を抽出することができる。従って、プロジェクト管理装置100は、遅延原因に関係する進捗報告などのデータを、プロジェクト管理者の経験に依らずに、定量的に抽出することができる。その結果、例えば、プロジェクトに関係する資料が膨大であったとしても、プロジェクトの管理者は、資料のどの部分に着目するべきかという手がかりを得ることができ、遅延原因の特定に要する作業時間を短縮することができる。また、プロジェクト管理装置100は、CCPMに通常用いられるバッファの消費率を使用し、新たな測定値の入力を必要としない。従って、CCPMに基づいて管理されるプロジェクトに対して、新たな負荷をかけることなくプロジェクト管理装置100を適用することができる。
また、図2を用いて説明したように、従来のクリティカルパスに基づくプロジェクト管理手法では、資源の競合による作業効率の低下が考慮されていないため、遅れがプロジェクトの工期に影響を及ぼすタスクであるか否かを判定できない。図3〜図5を用いて説明したように、CCPMは、クリティカルチェーンに基づいてプロジェクトを管理するため、より正確にプロジェクトの遅延を判定することができる。上述のように、プロジェクト管理装置100は、CCPMに基づいて遅延原因の特定を支援するため、従来の管理手法に基づいて遅延要因の特定を支援する装置よりも、遅延原因の特定において、より優れた効果を発揮することができる。
プロジェクト管理装置100は、変化量に基づいて所定の閾値を算出する閾値算出部147を備える。統計学者のWilliam Edwards Deming氏によると、遅延の原因は、特殊原因と共通原因とに分類される。特殊原因とは、プロジェクトの一部にのみ影響を与えるものであり、非周期的に発生するとされる。特殊原因は、例えば、担当者の業務の理解不足、人員や機械などの資源の不足などであり、原因を特定することで遅延への対応が可能である。共通原因とは、プロジェクトの全体に影響を与えるものであり、周期的に発生するとされる。共通原因は、例えば、工期の見積りの誤差などであり、進行中のプロジェクトにおいて遅延を是正することは難しい。上述のように閾値算出部147は、変化量の絶対値の平均値など、変化量に基づいて所定の閾値を算出するため、周期的に発生するとされる共通原因に基づく変化量の変動の影響を除外する閾値を算出することができる。これにより、プロジェクト管理装置100は、遅延原因のうちの特殊原因に分類される遅延原因に関与するデータを抽出することができる。
閾値算出部147は、プロジェクトを構成する各工程を予定工期内に完了する確率として予め定められた値に基づいて、閾値を算出する。上述のように本実施形態において、閾値係数は、各タスクの予定工期の見積りにおける作業を完了できる確率50%(1/2)に基づき、「2」に設定されている。予定工期の見積りにおける作業を完了できる確率50%は、遅延が発生する確率が50%であることを意味する。閾値算出部147は、タスク(工程)を予定工期内に完了する確率、すなわち、遅延が発生する確率に基づいて閾値を算出するため、プロジェクト管理装置100は、遅延に関係するデータをより正確に抽出することができる。
プロジェクト管理装置100は、特殊原因遅延発生日抽出部151が抽出した時点に対応する複数の進捗報告のうち、同一の日付、同一の工程、または同一の担当者についての情報が含まれる複数の進捗報告を抽出する類似兆候抽出部152を備える。これにより、プロジェクト管理装置100は、変化量の大きさとは別の観点から、遅延に関係する進捗報告を抽出する。従って、プロジェクト管理者は、より正確にプロジェクトの遅延原因を特定することができる。
プロジェクト管理装置100は、変化量の時系列変化を示すグラフ(例えば、グラフG2)を表示する表示部130を備える。従って、プロジェクト管理装置100は、閾値を超える変化量とその日付を分かり易く表示することができる。
<第2の実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係るプロジェクト管理装置について説明する。第2の実施形態に係るプロジェクト管理装置は、第1の実施形態に係るプロジェクト管理装置100同様、CCPMに基づいてプロジェクトの管理を行う装置であり、プロジェクトの遅延原因の特定を支援する機能を備える。第2の実施形態に係るプロジェクト管理装置は、複数時点毎の進捗率の変化量を算出し、変化量が閾値を超える時点を抽出する。
図16は、本実施形態に係るプロジェクト管理装置100aの機能構成の一例を示す図である。プロジェクト管理装置100aは、記憶部110aと、操作入力部120aと、表示部130aと、プロジェクト情報入力制御部141aと、タスク情報入力制御部142aと、進捗報告入力制御部143aと、進捗率算出部144aと、消費率算出部145aと、変化量算出部146aと、閾値算出部147aと、抽出部150aと、生成部160aと、を備える。記憶部110aは、プロジェクト情報記憶部111aと、タスク情報記憶部112aと、進捗報告記憶部113aと、進捗率記憶部114aと、消費率記憶部115aと、変化量記憶部116aと、閾値係数記憶部117aと、閾値記憶部118aと、特殊原因遅延発生日記憶部119aと、を備える。抽出部150aは、特殊原因遅延発生日抽出部151aと、類似兆候抽出部152aと、を備える。生成部160aは、グラフ生成部161aと、遅延原因リスト生成部162aと、を備える。
上述の本実施形態に係るプロジェクト管理装置100aの構成のうち、プロジェクト情報記憶部111a、タスク情報記憶部112a、進捗報告記憶部113a、進捗率記憶部114a、消費率記憶部115a、閾値係数記憶部117a、閾値記憶部118a、特殊原因遅延発生日記憶部119a、操作入力部120a、表示部130a、プロジェクト情報入力制御部141a、タスク情報入力制御部142a、進捗報告入力制御部143a、進捗率算出部144a、消費率算出部145a、閾値算出部147a、抽出部150a、生成部160a各々は、第1の実施形態に係るプロジェクト管理装置100の構成のうち、プロジェクト情報記憶部111、タスク情報記憶部112、進捗報告記憶部113、進捗率記憶部114、消費率記憶部115、閾値係数記憶部117、閾値記憶部118、特殊原因遅延発生日記憶部119、操作入力部120、表示部130、プロジェクト情報入力制御部141、タスク情報入力制御部142、進捗報告入力制御部143、進捗率算出部144、消費率算出部145、閾値算出部147、抽出部150、生成部160各々と同一の機能構成を備えるため説明を省略し、本実施形態に係る特徴的な構成である変化量記憶部116aと変化量算出部146aとについて説明する。
図17は、本実施形態に係る記憶部110aの変化量記憶部116aが格納する変化量の一例を示す表T7である。ここでは、図10の表T4と表T7とに例示した進捗率と変化量とは同一のプロジェクトについてのものであるとする。変化量記憶部116aは、消費率の変化の程度を示す変化量を時系列に記憶する。表T7において、日付は、進捗報告が行われた日付を示す。表T7において、変化量は、対応する日付における進捗率の前日からの変化量を示す。具体的には、例えば、表T4に示される「2013/6/6」の進捗率は5%である。当該日はプロジェクトの開始日であり、その前日には、プロジェクトが開始されていない。そのため、表T7に示される「2013/6/6」の変化量は、消費率と同じ5%である。例えば、表T4に示される「2013/6/7」の消費率は20%である。その前日である「2013/6/6」の消費率は、5%であるので、表T6に示される「2013/6/7」の変化量は、「2013/6/7」の消費率20%と「2013/6/6」の消費率5%との差の15%である。
図16の説明に戻る。変化量算出部146aは、操作入力部120aから遅延原因に係る進捗報告の表示命令を入力されると、進捗率の変化量を算出する。具体的には、変化量算出部146aは、プロジェクト情報記憶部111aからプロジェクトの開始日を取得する。変化量算出部146aは、プロジェクト開始からの経過日数を示す変数D’を0とする。変化量算出部146aは、変数D’が0の場合、進捗率記憶部114aを参照し、プロジェクトの開始日の進捗率を取得する。変化量算出部146aは、取得した進捗率をプロジェクトの開始日の変化量として変化量記憶部116aに記憶させ、変数D’に1を加算する。変数D’が1以上の場合、変化量算出部146aは、進捗率記憶部114を参照し、プロジェクト開始からD’日目の進捗率B’[D’]と(D’−1)日目の進捗率B’[D’−1]とを取得する。変化量算出部146aは、D’日目の進捗率B’[D’]から(D’−1)日目の消費率B’[D’−1]を減算し、変化量C’[D’]を算出する。変化量算出部146aは、算出した変化量C’[D’]を日付に対応付けて変化量記憶部116aに記憶させ、変数D’に1を加算する。変数D’が示す日数が、進捗率記憶部114aに記憶されている最後の日付の、プロジェクトの開始日からの経過日数よりも大きい場合、変化量算出部146aは、閾値算出部147aに閾値の算出命令を出力する。
以上のように、本実施形態に係るプロジェクト管理装置100aの変化量算出部146aは、プロジェクトの進捗の程度を示す進捗率が時系列に記憶されている記憶部110aの変化量記憶部116から、2つの時点における進捗率を読み出して、当該読み出した2つの進捗率に基づいて進捗率の変化の程度を示す変化量を算出する。これにより、プロジェクト管理装置100aは、変化量を抽出し、当該変化量の日付に基づいてプロジェクトの遅延に関係する進捗報告などを表示し、遅延原因の特定を支援することができる。
なお、変化量の算出には、進捗率、消費率のいずれを利用してもよいが、遅延原因の特定においては、進捗率よりも消費率の利用が適している。それぞれのパラメータの変化が示す内容について説明する。例えば、消費率が前日に比して減少した場合、クリティカルチェーンのタスクが予定より前倒しで進んだことが想定される。例えば、消費率が前日から変化していない場合、クリティカルチェーンのタスクが予定通りに進んだことが想定される。例えば、消費率が前日に比して増加した場合、クリティカルチェーンのタスクが予定より遅れたことが想定される。このように消費率の変化からは、プロジェクトの進捗状況が一意に想定される。
例えば、進捗率が前日に比して減少した場合、クリティカルチェーンのタスクが予定より遅れたことが想定される。例えば、進捗率が前日から変化していない場合、クリティカルチェーンのタスクが予定通りに進んだことが想定される。しかしながら、例えば、進捗率が前日に比して増加した場合は、クリティカルチェーンのタスクが予定より遅れたか、予定通りに進んだか、予定より前倒しで進んだかを判断することができない。このように、進捗率の変化からは、プロジェクトの進捗状況を部分的にしか想定することができない。従って、遅延原因の特定には、消費率の利用が適している。
なお、上述した実施形態におけるプロジェクト管理装置100、100aの一部、例えば、進捗率算出部144、消費率算出部145、変化量算出部146、146a、抽出部150の特殊原因遅延発生日抽出部151、類似兆候抽出部152をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、プロジェクト管理装置100、100aに内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態におけるプロジェクト管理装置100、100aの一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。プロジェクト管理装置100、100aの各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
なお、プロジェクト管理装置100、100aは、プロジェクトの進行中に、それまで蓄積したデータに基づいて、変化量を抽出してもよい。また、プロジェクト管理装置100、100aは、プロジェクトの終了後に、当該プロジェクトの経過の分析のために、変化量を抽出してしてもよい。また、プロジェクト管理装置100、100aは、既に終了した類似プロジェクトの消費率や進捗率の変化量に基づいて閾値を算出し、当該算出された閾値を進行中のプロジェクトに適用することで、変化量を抽出してもよい。
なお、プロジェクト管理装置100、100aの各構成要素は別々の装置に備えられていてもよい。例えば、プロジェクト管理装置100の各構成要素のうち、操作入力部120と表示部130とが端末装置に備えられ、他の構成要素がサーバ装置に備えられてもよい。そして、端末装置とサーバ装置とが通信により情報を送受信し、プロジェクト管理装置100の機能を実現してもよい。また、例えば、プロジェクト管理装置100の記憶部110が別の装置に備えられ、当該装置と通信を行うことにより、プロジェクト管理装置100の機能を実現してもよい。
なお、進捗率算出部144、144aや消費率算出部145、145a、変化量算出部146、146aは、日数単位ではなく、例えば、数時間毎、半日毎、2日毎の消費率、進捗率、変化量を算出し、記憶部110、110aに記憶させてもよい。また、変化量算出部146、146aは、変化量の算出に使用する2つの消費率または進捗率として、例えば、2日置きのものなど、周期的なデータを選択する機能を有していてもよい。また、、工期や作業期間、バッファなどは日数単位でなく、時間単位で管理されてもよい。
なお、閾値および閾値係数は、経験則などに基づき任意に設定されてもよい。また、閾値はプロジェクトの各工程を予定工期内に完了する確率に基づいて算出されるが、所定の範囲内で変更されてもよい。例えば、予定工期の見積りには誤差が想定されるため、「50%」の確率で見積ったとしても、必ずしも正しく見積れるとは限らない。従って、「50%」の確立に基づいて設定された閾値係数「2」の場合は、例えば、その0.8倍の「1.6」から1.2倍の「2.4」程度の範囲内で閾値係数を変動させてもよい。また、閾値算出部147は、例えば、変化量または変化量の絶対値の中央値、最大値、最小値などの統計量を算出することにより、閾値を算出してよい。
なお、抽出部150は、特殊原因遅延発生日抽出部151による抽出処理、または類似兆候抽出部152による抽出処理のいずれかに基づいて、進捗報告を抽出してもよい。例えば、類似兆候抽出部152は、進捗報告記憶部113を参照し、同一の担当者、同一のタスク名、同一の報告日が記録された進捗報告が複数ある場合に、その進捗報告を抽出するようにしてよい。また、類似兆候抽出部152は、抽出時の条件として、同一の担当者、同一のタスク名、同一の報告日が記録された進捗報告が、例えば、3つ、4つ、…など任意の複数ある場合に、その進捗報告を抽出するようにしてもよい。
100…プロジェクト管理装置、110…記憶部、111…プロジェクト情報記憶部、112…タスク情報記憶部、113…進捗報告記憶部、114…進捗率記憶部、115…消費率記憶部、116…変化量記憶部、117…閾値係数記憶部、118…閾値記憶部、119…特殊原因遅延発生日記憶部、120…操作入力部、130…表示部、141…プロジェクト情報入力制御部、142…タスク情報入力制御部、143…進捗報告入力制御部、144…進捗率算出部、145…消費率算出部、146…変化量算出部、147…閾値算出部、150…抽出部、151…特殊原因遅延発生日抽出部、152…類似兆候抽出部、160…生成部、161…グラフ生成部、162…遅延原因リスト生成部

Claims (6)

  1. CCPMに基づくプロジェクト管理装置において、
    プロジェクトの遅延を吸収するためのバッファの消費の程度を示す消費率が複数時点毎に時系列に記憶されている記憶部から、消費率を読み出し、複数時点毎に前記消費率の変化の程度を示す変化量を算出する変化量算出部と、
    前記変化量算出部が算出した変化量が所定の閾値を超える時点を抽出する抽出部と、
    を備えることを特徴とするプロジェクト管理装置。
  2. 前記プロジェクト管理装置は、
    前記プロジェクトを構成する各工程を予定工期内に完了する確率として予め定められた値と前記変化量算出部が算出した変化量とに基づいて前記所定の閾値を算出する閾値算出部
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト管理装置。
  3. 前記閾値算出部は、
    前記変化量算出部が算出した変化量の平均値に基づいて前記所定の閾値を算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載のプロジェクト管理装置。
  4. 前記消費率は、前記複数時点毎の進捗報告に基づいて算出され、
    前記プロジェクト管理装置は、
    前記抽出部が抽出した時点に対応する複数の進捗報告のうち、同一の日付、同一の工程、または同一の担当者についての情報が含まれる複数の進捗報告を抽出する類似兆候抽出部
    を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のプロジェクト管理装置。
  5. CCPMに基づくプロジェクト管理方法であって、
    変化量算出部が、プロジェクトの遅延を吸収するためのバッファの消費の程度を示す消費率が複数時点毎に時系列に記憶されている記憶部から、消費率を読み出し、複数時点毎に前記消費率の変化の程度を示す変化量を算出する変化量算出過程と、
    抽出部が、前記変化量算出部が算出した変化量が所定の閾値を超える時点を抽出する抽出過程と、
    を有することを特徴とするプロジェクト管理方法。
  6. CCPMに基づくプロジェクト管理プログラムであって、
    コンピュータに、
    プロジェクトの遅延を吸収するためのバッファの消費の程度を示す消費率が複数時点毎に時系列に記憶されている記憶部から、消費率を読み出し、複数時点毎に前記消費率の変化の程度を示す変化量を算出する変化量算出手順、
    前記変化量算出手順において算出された変化量が所定の閾値を超える時点を抽出する抽出手順、
    を実行させるためのプロジェクト管理プログラム。
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