JP2011095917A - プロジェクト進捗管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タスクの優先度を異なるプロジェクト間で共通する尺度で決定可能なプロジェクト進捗管理装置の提供。
【解決手段】計画時における各タスクの開始時期及び所要時間、タスク同士の順序関係、合流バッファの挿入位置及び長さ、プロジェクトバッファの挿入位置及び長さ、プロジェクトの完了期限の各情報を取得する計画情報取得手段と、タスクの進捗情報を取得する進捗情報取得手段と、進捗情報に基づいて各タスクのチェーン進捗率とバッファ消費率とを算出する進捗率・消費率算出手段と、チェーン進捗率をX軸、バッファ消費率をY軸として、1以上の境界線により危険度が異なる複数の領域に区分されたエリアを表示するエリア表示手段と、境界線上を所定の優先度に対応させ、チェーン進捗率をx座標としバッファ消費率をy座標とする点の境界線からの乖離度に基づいて、タスクの優先度を算出する優先度算出手段と、を備えるプロジェクト進捗管理装置。
【選択図】 図12

Description

本発明は、コンピュータを用いて複数のタスクからなるプロジェクトの進捗を管理するプロジェクト進捗管理装置に関し、特に、制約条件の理論(Theory of Constraint;TOC)に従って計画されたプロジェクトの進捗を管理(把握)するためのプロジェクト進捗管理装置に関する。
ゴールドラット博士によって提唱された制約条件の理論(以下、「TOC」とも表記する。)に従って、複数のタスク(作業)からなるプロジェクトを計画するシステムとして、下記特許文献1に記載された医療マネジメント支援システムがある。このシステムでは、サーバが、情報処理端末機からのアクセスに応じて、患者に対する一連の臨床行為をタスクとして並べ、各タスクの完了基準、所要時間、及び、リソースを設定して、クリティカルチェーン(以下、「C.C.」とも表記する。)を決定する。そして、所要時間内でタスクが完了しない場合の猶予時間として、プロジェクトのC.C.上のタスクの遅延からプロジェクトを保護するためのプロジェクトバッファと、C.C.に合流する作業又は作業群の遅延からプロジェクトを保護するためのフィーディングバッファ(合流バッファ)とを挿入して、患者毎のプロジェクトネットワーク図を作成し、情報処理端末機の表示部に表示させている。また、この医療マネジメント支援システムは、情報処理端末機の画面に、バッファの状況等のプロジェクトの進捗状況を表示し(同文献の段落0146参照)、情報処理端末機から入力されたタスクの開始、完了等の記録を、データベースに記憶させることにより、表示されるプロジェクトの進捗状況に反映させることとしている(同文献の段落0178、0179参照)。
特開2007−140607号公報
上記医療マネジメント支援システムでは、バッファの残存量に基づいて、臨床行為における優先順位を決定することができるとしているものの、バッファの状況を閲覧することにより、医療行為者が優先順位を決定するのであり(同文献の段落0087参照)、自動的に優先順位を決定するものではない。これは、上記システムが、患者の状況に応じて高度の判断・柔軟性が求められる医療行為を対象としている以上、止むを得ないことともいえる。
ところが、商品開発、建設工事、ソフトウェア開発等の一般的なプロジェクトにおいては、複数のプロジェクトが並行して実行される場合があり、かかる複数のプロジェクトで同じリソースを必要としている場合等、異なるプロジェクト間でどのタスクを優先させなければならないかを決定しなければならないことがある。
しかしながら、例えば、人手による作業が多いプロジェクトは不確実性が高いので、バッファが侵食されるとプロジェクトが期限内に完了しない(すなわち、納期割れを起こす)危険度が高くなり、機械的作業が多いプロジェクトは不確実性が低いので、バッファが侵食されてもプロジェクトが期限内に完了しない危険度はそれ程高くならない等、バッファの消費率が同じであっても、プロジェクトが異なれば、その危険度は異なるため、異なるプロジェクト間でどのタスクを優先させるべきかを決定することは困難であった。
本発明は、上述した問題を解決するものであり、タスクの優先度を異なるプロジェクト間で共通する尺度で決定可能であり、異なるプロジェクト間でどのタスクを優先させるべきかの決定を補助可能なプロジェクト進捗管理装置を提供することを目的とする。
本発明のプロジェクト進捗管理装置は、入力部と表示部とを備え、制約条件の理論に従って計画されたプロジェクトの進捗を管理するためのプロジェクト進捗管理装置であって、前記入力部を用いたユーザの操作に応じて、計画時における、前記プロジェクトの遂行に必要な各タスクの開始時期及び所要時間を示す情報と、タスク同士の順序関係を示す情報と、合流バッファの挿入位置及び長さを示す情報と、プロジェクトバッファの挿入位置及び長さを示す情報と、前記プロジェクトの完了期限を示す情報とを取得する計画情報取得手段と、前記入力部を用いたユーザの操作に応じて、タスクの進捗情報の入力を受ける進捗情報取得手段と、前記進捗情報に基づいて、各タスクについて、当該タスクを含むチェーンにおけるチェーン進捗率とバッファ消費率とを算出する進捗率・消費率算出手段と、チェーン進捗率をX軸とし、バッファ消費率をY軸とするエリアであって、前記入力部を用いたユーザの操作に応じて設定された、または、予め定められた、1以上の境界線により、少なくとも第1の領域と、前記第1の領域よりも前記プロジェクトが前記完了期限までに完了しない危険度が高いと判断される第2の領域とを含む複数の領域に区分されたエリアを、前記表示部に表示するエリア表示手段と、前記境界線上を所定の優先度に対応させ、前記進捗率・消費率算出手段により算出されたチェーン進捗率をx座標とし、前記進捗率・消費率算出手段により算出されたバッファ消費率をy座標とする点の、前記境界線からの乖離度に基づいて、前記チェーン上のタスクの優先度を算出する優先度算出手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のプロジェクト進捗管理装置においては、前記進捗率・消費率算出手段が、前記進捗情報に基づいて、前記プロジェクトについての進捗率とバッファ消費率とを算出し、前記プロジェクトについての進捗率をx座標とし、前記プロジェクトについてのバッファ消費率をy座標とする傾向グラフを、前記エリアに表示する傾向グラフ表示手段を備えることが好ましい。
また、本発明のプロジェクト進捗管理装置においては、前記境界線が2つであって、前記エリアが、前記第1の領域と、前記第2の領域と、前記第2の領域よりも前記危険度が高いと判断される第3の領域とに区分され、前記第1の領域と前記第2の領域とを区分する前記境界線を第1の境界線、前記第2の領域と前記第3の領域とを区分する前記境界線を第2の境界線と表記し、第1の境界線に対応する前記優先度を第1の優先度、第2の境界線に対応する前記優先度を第2の優先度と表記したとき、前記優先度算出手段が、前記点が前記第1の領域にある場合には、前記点の前記第1の境界線からのY軸方向の距離を、前記エリアのY軸方向の長さで除した値を、前記乖離度として、前記優先度の最大値に前記乖離度を乗じた値を、前記第1の優先度から減じることにより、算出し、前記点が前記第2の領域にある場合には、前記点の前記第1の境界線からのY軸方向の距離を、前記第2の領域の前記点を通るY軸方向の長さで除した値を、前記乖離度として、前記第2の優先度から前記第1の優先度を減じた値に前記乖離度を乗じた値を、前記第1の優先度に加えることにより、算出するか、または、前記点の前記第2の境界線からのY軸方向の距離を、前記第2の領域の前記点を通るY軸方向の長さで除した値を、前記乖離度として、前記第2の優先度から前記第1の優先度を減じた値に前記乖離度を乗じた値を、前記第2の優先度から減じることにより、算出し、前記点が前記第3の領域にある場合には、前記点の前記第2の境界線からのY軸方向の距離を、前記エリアのY軸方向の長さで除した値を、前記乖離度として、前記優先度の最大値に前記乖離度を乗じた値を、前記第2の優先度に加えることにより、算出することとできる。
本発明のプロジェクト進捗管理プログラムは、制約条件の理論に従って計画されたプロジェクトの進捗を管理するためのものであって、入力部と表示部とを備えたコンピュータを、前記入力部を用いたユーザの操作に応じて、計画時における、前記プロジェクトの遂行に必要な各タスクの開始時期及び所要時間を示す情報と、タスク同士の順序関係を示す情報と、合流バッファの挿入位置及び長さを示す情報と、プロジェクトバッファの挿入位置及び長さを示す情報と、前記プロジェクトの完了期限を示す情報とを取得する計画情報取得手段、前記入力部を用いたユーザの操作に応じて、タスクの進捗情報の入力を受ける進捗情報取得手段、前記進捗情報に基づいて、各タスクについて、当該タスクを含むチェーンにおけるチェーン進捗率とバッファ消費率とを算出する進捗率・消費率算出手段、チェーン進捗率をX軸とし、バッファ消費率をY軸とするエリアであって、前記入力部を用いたユーザの操作に応じて設定された、または、予め定められた、1以上の境界線により、少なくとも第1の領域と、前記第1の領域よりも前記プロジェクトが前記完了期限までに完了しない危険度が高いと判断される第2の領域とを含む複数の領域に区分されたエリアを、前記表示部に表示するエリア表示手段、及び、前記境界線上を所定の優先度に対応させ、前記進捗率・消費率算出手段により算出されたチェーン進捗率をx座標とし、前記進捗率・消費率算出手段により算出されたバッファ消費率をy座標とする点の、前記境界線からの乖離度に基づいて、前記チェーン上のタスクの優先度を算出する優先度算出手段、として機能させることを特徴とする。
また、本発明のプロジェクト進捗管理プログラムにおいては、前記進捗率・消費率算出手段が、前記進捗情報に基づいて、前記プロジェクトについての進捗率とバッファ消費率とを算出し、前記コンピュータを、前記プロジェクトについての進捗率をx座標とし、前記プロジェクトについてのバッファ消費率をy座標とする傾向グラフを、前記エリアに表示する傾向グラフ表示手段として機能させることが好ましい。
本発明によれば、プロジェクトが完了期限までに完了しない危険度を区分する境界線からの乖離度に基づいて、タスクの優先度を算出しているので、タスクの優先度を異なるプロジェクト間で共通する尺度で決定可能であり、異なるプロジェクト間でどのタスクを優先させるべきかの決定を補助可能である。
本発明の実施形態に係るプロジェクト進捗管理装置を含むプロジェクト管理システムのブロック構成図である。 同プロジェクト管理システムが行う工程表作成処理のフローチャートである。 同プロジェクト管理システムが行う進捗管理処理のフローチャートである。 プロジェクトネットワーク図が表示されたネットワーク図作成画面の例である。 初期計画時のプロジェクトの工程図の例である。 実行中のプロジェクトの工程図の例である。 タスク一覧表示画面の例である。 図5の工程図のクリティカルチェーンがプロジェクトバッファに与える影響を説明するための図である。 図5の工程図の合流チェーンがプロジェクトバッファに与える影響を説明するための図である。 図5の工程図の他の合流チェーンがプロジェクトバッファに与える影響を説明するための図である。 傾向グラフ画面の例である。 (a)、(b)は優先度の計算方法を説明するための図である。 優先度の計算方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、実施形態に係るプロジェクト管理システム3は、TOCに基づいて計画されたプロジェクトを管理するためのコンピュータシステムであり、サーバ装置(以下、「サーバ」と略す。)1と、サーバ1に通信回線(実施形態ではイントラネット)を介して接続されることによりサーバ1と交信可能な複数のクライアント装置(以下、「クライアント」と略す。)2とから構成されている。各クライアント2は、プロジェクト進捗管理装置に相当する。
サーバ1は、1又は複数のコンピュータからなり、入力部11、演算・制御部12、記憶部13、通信部14、及び、表示部15を備えている。サーバ1には、OS(オペレーティング・システム)及びそのOS上で動作するWebサーバプログラムやプロジェクト管理プログラム等の各種プログラムがインストールされている。入力部11は、キーボードやマウス等から構成されて、ユーザの操作に応じて各種情報や各種指令等を演算・制御部12に入力する。記憶部13は、半導体メモリ、ハードディスク装置、コンパクト・ディスク装置等から構成され、各プロジェクトのプロジェクトデータを記憶する。演算・制御部12は、CPU、CPUのワークエリアとなるRAM、固定データを格納したROM等から構成されている。通信部14は、通信回線を介してサーバ1とクライアント2を含む他のコンピュータとを接続するときのインタフェースとなる部分である。表示部15は、液晶ディスプレイ等から構成され、演算・制御部12からの表示命令に応じて各種の画面を表示する。
プロジェクト管理プログラムは、ユーザが入力したプロジェクト名等のデータに基づいて、プロジェクトデータを作成して記憶部13に格納し、また、クライアント2から受信したプロジェクトの詳細情報や進捗情報等を、当該プロジェクトのプロジェクトデータとして記憶部13に格納するように、サーバ装置1を機能させるプログラムである。
各クライアント2は、パーソナル・コンピュータであり、図1に示すように、入力部21、演算・制御部22、記憶部23、通信部24、及び、表示部25を備えている。各クライアント2には、OSとWebブラウザやプロジェクト計画プログラム、プロジェクト進捗管理プログラム等そのOS上で動作するプログラムとがインストールされている。入力部21は、マウス等のポインティング・デバイスやキーボード等から構成されて、ユーザの操作に応じて各種データや各種指令等を演算・制御部22に入力するものである。記憶部23は、半導体メモリ、ハードディスク装置、コンパクト・ディスク装置等から構成されている。演算・制御部22は、CPU、CPUのワークエリアとなるRAM、固定データを格納したROM等から構成されている。通信部24は、通信回線を介してクライアント2とサーバ1等他のコンピュータとを接続するときのインタフェースとなる部分である。表示部25は、液晶ディスプレイ等から構成され、演算・制御部22からの表示命令に応じて各種の画面を表示する。
プロジェクト計画プログラムは、クライアント2に、プロジェクト遂行に必要な各タスクの識別情報、所要時間を示す情報、必要なリソースを示す情報、及び、タスク同士の依存関係(順序関係)を示す情報の入力を受けて、各タスクの順序を決定し、C.C.を決定して、合流バッファ及びプロジェクトバッファを挿入し、工程表を作成して、それらの情報をプロジェクトの詳細情報として、サーバ1に送信する処理を行わせるためのものである。
プロジェクト進捗管理プログラムは、クライアント2を、上述した計画情報取得手段、進捗情報取得手段、進捗率・消費率算出手段、エリア表示手段、優先度算出手段、及び、傾向グラフ表示手段として機能させるものであり、このプロジェクト進捗管理プログラムに従って動作することにより、演算・制御部22は、入力部21、記憶部23、通信部24及び表示部25と協働して、上述した計画情報取得手段、進捗情報取得手段、進捗率・消費率算出手段、エリア表示手段、優先度算出手段、及び、傾向グラフ表示手段として機能する。
次に、プロジェクト管理システム3の動作について、図2−1、2−2のフローチャートを用いて説明する。これらの図では、ユーザの行う操作を二点鎖線で示している。
図2−1は、プロジェクトの計画段階で行う工程表作成処理のフローチャートである。プロジェクトの計画者であるユーザが、クライアント2においてプロジェクト計画プログラムを起動し、プロジェクトの選択等、ネットワーク図作成画面を表示させるための所定の操作を行うと、クライアント2は、ネットワーク図作成画面データをサーバ1に要求する(S101)。プロジェクト名、プロジェクトの開始時期、終了時期等を含むプロジェクトデータは、予めサーバ1において作成されており、サーバ1は、プロジェクトデータに基づいて、選択されたプロジェクトについてネットワーク図を作成させるためのネットワーク図作成画面データを、クライアント2に送信し(S102)、クライアント2は受信したデータに基づいてネットワーク図作成画面を表示部25に表示する(S103)。
図3に示すように、ネットワーク図作成画面は、ゴールボックスGBと、タスクボックスT1、T2、…(区別しないときは「タスクボックスT」という。)等を配置することにより、プロジェクトネットワーク図を作成可能に構成されている。プロジェクトネットワークとは、プロジェクト内のタスク同士の順序関係を示すネットワークであり、プロジェクトネットワークを表したプロジェクトネットワーク図において、ゴールボックスGBは、プロジェクトのゴール(プロジェクトの完了期限(納期、締切り))を示す要素に相当し、タスクボックスTは、タスク(作業)を示す要素に相当する。
図3は、既にユーザが必要な情報を入力した状態のネットワーク図作成画面であるが、最初に表示されたネットワーク図作成画面には、ゴールボックスGBとその直前のタスクボックスTが1つだけ、配置されているので、ユーザは、プロジェクトの遂行に必要な各タスクについて、画面上のタスクボタン(図示せず)をクリックしてから配置位置をクリックする等、入力部21を用いて所定の操作を行うことにより、さらにタスクボックスTを配置し、ゴールボックスGBまたは他のタスクボックスTと矢印Yで結ぶ。そして、ユーザは、タスクボックスTに、タスクの名称(内容でもよい。)、ID(識別情報)、実行に必要な所要時間(完了に必要な稼働時間)、及び、実行に必要なリソースの情報(リソース名及び数量)を入力する。なお、所要時間は、そのタスクを完了できる可能性が50%程度の時間とする。
ユーザは、ゴールボックスGBから遡るようにタスクボックスTを配置して矢印Yで結んで行く。タスクボックスT同士を結ぶ矢印Yは、その両端に連結されているタスク同士の順序関係を示す情報に相当し、矢印の先端側に連結されているタスクの方が、矢印の基端側に連結されているタスクよりも後に実行されるものであることを示している。
以上のようにして、ユーザは、図3に示すようにゴールボックスGB及び各タスクボックスTを配置して、タスク同士の順序関係を矢印Yで定義するとともに、ゴールボックスGB及び各タスクボックスTに必要な情報を入力した後、画面上の所定のボタンのクリック等、所定の確定操作を行う(S104)。
すると、クライアント2は、入力された各タスクの所要時間を示す情報とリソースを示す情報と順序関係を示す情報とに基づいて、入力された順序関係を示す情報(矢印Y)で示された順序関係に従うように、かつ、タスク間でリソースが競合しないように、タスクの順序を決定して、プロジェクトネットワーク図を作成し(S105)、図3に示すように、ネットワーク図作成画面に表示する(S106)。
次に、ユーザが、プロジェクトネットワーク図が表示されたネットワーク図作成画面において、所定のボタンのクリック等、所定の工程表表示操作(C.C.決定指示操作及びバッファ挿入指示操作を含む。)を行うと(S107)、クライアント2は、C.C.を決定し、合流バッファ及びプロジェクトバッファの挿入位置及び長さ(時間)を決定して、工程表を作成し(S108)、図4に示すように表示部25に表示する(S109)。
ここで、タスク同士の依存関係によって順序付けられているタスクの並び(繋がり)をチェーンといい、チェーンの種類には、C.C. (クリティカルチェーン)、合流チェーンがある。C.C.とは、リソースの競合を考慮して、「それが遅れると全体が遅れる」という末端タスクを繋げたチェーンであり、TOCでいう「制約条件」に相当するものである。末端タスクとは、階層関係(親子関係)における下位のタスク(子タスク)を持たないタスクをいう。C.C.は、プロジェクトのゴールから全てのチェーンをそのチェーンの最初のタスクまで遡り、最も時間が長く掛かるチェーンとなる。合流チェーンとは、C.C.に合流する末端タスクから遡りつつ、C.C.上にない末端タスクを繋げた(すなわち、C.C.上の末端タスクにぶつかった所で若しくは先行タスクがなくなった所で終了する)チェーンをいう。なお、チェーンは、複数の末端タスクからなるものとは限らず、1つの末端タスクからなるものもある。
クライアント2は、上記のように決定したタスクの順序に基づいて、ゴールから全てのチェーンをそのチェーンの最初のタスクまで遡り、最も時間が長く掛かるチェーンをC.C.と判定する。なお、最も時間が長く掛かるチェーンが複数ある場合には、所定のルールに従ってC.C.を決定する。ここでは、プロジェクトネットワーク図において上になるチェーンをC.C.とする。
また、プロジェクトバッファは、プロジェクトのC.C.上のタスクの遅延からプロジェクトを保護する(すなわち、C.C.上のタスクが遅れても、プロジェクトが遅れないようにする)ための猶予時間(余裕時間)であり、ゴール直前のタスクとゴールとの間に挿入され、長さはC.C.の長さに応じて、例えば、C.C.の長さの1/2というように決定される。
合流バッファは、C.C.に合流する合流チェーンの遅延からC.C.を保護する(すなわち、C.C.に合流する合流チェーンが遅れても、C.C.が遅れないようにする)ための猶予時間(余裕時間)であり、C.C.に合流するタスクであってそれ自身はC.C.上にないもの(すなわち、合流チェーンの末尾のタスク)の直後に設けられ、合流バッファの長さは、その合流バッファが挿入されるタスクが乗っている合流チェーンの長さに応じて、例えば、その合流チェーンの長さの1/2というように決定される。なお、階層構造(階層関係)を有するタスクを含むプロジェクトでは末端タスクまで展開して、合流バッファの挿入位置を判断する。
以上のようにC.C.及びバッファの挿入位置及び長さを決定後、クライアント2は、プロジェクトネットワーク図から工程表(工程図)を作成し、図4に示すように工程表画面の工程図表示欄33に表示する(S109)。図4の工程表は、ガントチャートと称される種類のものであり、各タスクが所要時間に応じた長さを有するバー(横棒)Bで表示されている。すなわち、バーBは、工程表においてタスクを示す要素である。なお、図中は、バーB1、B2、…というように符号「B」に数字を付して区別しているが、区別しないときは「バーB」という。バーB1、B2、…は、それぞれ、タスクボックスT1、T2、…に対応し、バーB1がタスクCC−1を、バーB2がタスクCC−2をというように、それぞれ名称欄30に表示されたタスク名を持つタスクを示している。なお、図4のタスク名には、C.C.上のタスクに「CC」、合流チェーン上のタスクに「FC」を付している。各タスクの所要時間(単位d;日)は、期間欄31に表示され、各バーBは、対応するタスクの所要時間に応じた横の長さを有している。また、タスク同士の依存関係は矢印で示され、例えば、タスクCC−2の方がタスクCC−1よりも後に実行されるというように、矢印の先端側に連結されているタスクの方が、矢印の基端側に連結されているタスクよりも後に実行されるものであることを示している。また、C.C.上のタスクは斜め縞模様のバーBで表示されることにより、C.C.上にないタスクとは区別可能に表示される。
また、工程表において、バッファは下辺が上辺より短い台形で示されており、図中、プロジェクトバッファを示す要素(以下、単に「プロジェクトバッファ」という。)には符号P、合流バッファを示す要素(以下、単に「合流バッファ」という。)には符号F及び数字を付している。なお、合流バッファF1、F2を区別しないときは、「合流バッファF」という。
さらに、工程表において、符号Gが付された菱形は、プロジェクトのゴールを示す要素(以下、単に「ゴール」という)である。最初、ゴールGは、表の上部に表示されたカレンダーにおいて、プロジェクトの終了時期に合致するように配置されているが、プロジェクトの完了期限は、このゴールGを、カレンダー上の完了期限となる日に合うように移動させることにより、変更可能である。
そして、ユーザがクライアント2において所定の登録操作を行うと(S110)、クライアント2は、ゴールボックスGBに入力されたプロジェクト名、目的等、各タスクボックスT及び各バーBによって示されているタスクの開始時期、名称、ID、所要時間を示す情報、及び、必要なリソースを示す情報、タスク同士の順序関係を示す情報、合流バッファFの挿入位置及び長さを示す情報、プロジェクトバッファPの挿入位置及び長さを示す情報、プロジェクトの完了期限を示す情報、及び、C.C.に関する情報(C.C.上のタスクのIDや順序等)を含む詳細情報(詳細データ)を、サーバ1に送信し(S111)、サーバ1は、受信した詳細データをプロジェクトデータとして記憶(格納)する(S112)。
図2−2は、プロジェクトの進捗管理段階で行う進捗管理処理のフローチャートである。プロジェクトの進捗管理者であるユーザが、クライアント2においてプロジェクト進捗管理プログラムを起動すると、クライアント2は進捗管理画面データをサーバ1に要求し(S201)、サーバ1は、クライアント2に、プロジェクトデータに基づく進捗管理画面データを送信する(S202)。クライアント2には、プロジェクトデータ内のプロジェクト名を選択可能に表示する進捗管理画面(図示せず。)が表示される(S203)。進捗管理画面において、ユーザが、プロジェクト名を選択して、所定のボタンのクリック等、所定の操作を行うと、クライアント2は、選択されたプロジェクト名を持つプロジェクトについての工程表画面データを、サーバ1に要求し(S204)、サーバ1は、クライアント2に、要求された工程表画面データを送信する(S205)。クライアント2は、受信した工程表画面データに基づいて、図4に示すような工程表画面を表示部25に表示する(S206)。
工程表画面データには、計画時における、プロジェクトの遂行に必要な各タスクの開始時期及び所要時間を示す情報と、タスク同士の順序関係を示す情報と、合流バッファの挿入位置及び長さを示す情報と、プロジェクトバッファの挿入位置及び長さを示す情報と、プロジェクトの完了期限を示す情報とが含まれており、これらの情報をクライアント2は取得することとなる。そして、クライアント2は、これらの情報に基づいて、図4に示すように、工程図表示欄33にプロジェクトの工程表を表示する。
図4に示す工程表は、実行前のプロジェクト(初期計画時のプロジェクト)のものであるため、各バーBは、初期計画時のタスクの所要時間に対応する長さを有し、各合流バッファF及びプロジェクトバッファPは、全く消費されてない状態である。
ユーザは、プロジェクトが実行開始されると、適宜、タスクの進捗状況をクライアント2において入力する。詳しくは、ユーザが、クライアント2においてプロジェクト進捗管理プログラムを起動し、プロジェクト名の選択等、所定の操作を行うと、クライアント2は、サーバ1から受信したデータに基づいて、進捗情報入力画面(図示せず)を表示する。なお、上記のように工程表画面を表示した状態であれば、ユーザの所定の操作により、工程表画面から進捗情報入力画面に遷移する。進捗情報入力画面は、進捗情報として、実行中のタスクについては、完了までに要する時間(残期間)を入力可能に構成されるとともに、完了したタスクについては、完了したことを示す情報(完了までに要する時間を0とすることでもよい。)を入力可能に構成されている。
ユーザが、進捗情報入力画面において進捗情報を入力し(S207)、工程表画面を再表示させると、クライアント2は、入力された進捗情報に基づいて工程表を更新し、図5に示すように工程表画面に表示する(S208)。図5の例は、図4の例において、現在日が二点鎖線で示された2009年10月27日であり、進捗情報として、タスクCC−1について残期間5日が、タスクFC−1について残期間2日が入力された場合を示している。
したがって、バーB1は現在日から5日後まで、長さが伸びて表示され、その分、後続するC.C.上のバーB2、B3、B4も右方(日程が遅くなる方)に移動している。なお、各バーBの初期計画時の位置及び長さは、それぞれバーB´で表されている。プロジェクトバッファPはプロジェクトの完了期限(ここでは、2009年11月30日)より後には移動できないため、バーB3、B4の期間と重なり、その分侵食されている。なお、バッファの侵食部分には斜線が引かれている。プロジェクトバッファPの侵食部分は10日分であり、残期間は10日となっている。
また、バーB5は現在日から2日後まで、長さが伸びて表示され、その分、後続するバーB6、B7、及び、合流バッファF1も右方に移動している。なお、合流バッファF1は、C.C.を保護するものであるため、合流先のバーB3以降のチェーンと期間が重なるところまでは移動できず、バーB3以降のチェーンに期間が重なる場合には、その重なり分侵食されることとなるが、図5の例では、重ならないため合流バッファF1は侵食されていない。また、バーB5の伸長に伴い、後続するバーB8、B9、及び、合流バッファF2も右方に移動しているが、合流バッファF2は、合流先のバーB4以降のチェーンと期間が重なるところまでは移動できないため、その分侵食され、侵食部分は8.5日分で、残期間は2日となっている。
ユーザが、クライアント2において、プロジェクトを選択し、現在から対象範囲とする日数を指定して、所定の操作を行うと、クライアント2は、選択されたプロジェクトにおいて、現在実行中のタスク及び現在から対象範囲内に実行開始予定のタスクについて、それぞれ、優先度、チェーン残り、チェーン進捗率、バッファ残り、及び、バッファ消費率を算出し(S209)、図6に示すように、タスク一覧画面に優先度順に一覧表示する(S210)。図6は、図5に示された状態のプロジェクトについて、現在(2009年10月27日00時00分)実行中のタスク及び現在から30日以内に実行開始予定のタスクの優先度等を一覧表示したものである。
詳しくは、タスク一覧画面には、現在日欄36に表示された現在の日時に実行中のタスク、及び、現在の日時から対象範囲欄37に表示されているユーザが指定した対象範囲(日数)内に実行開始予定のタスクについて、名称がタスク名称欄40に、優先度が優先度欄41に、実行中か否(未着手)かが状態欄42に、開始時期(未着手の場合は開始予定日時、実行中の場合は開始した日時)が開始欄43に、終了時期(終了予定日時)が終了欄44に、実行中の場合のタスクの残期間が残り欄45に、チェーン残りがチェーン残り欄46に、チェーン進捗率がチェーン進捗率欄47に、バッファ残りがバッファ残り欄48に、バッファ消費率がバッファ消費率欄49に表示される。
チェーン残りとは、そのタスクが乗っているチェーン(但し、プロジェクトのゴールまでのチェーン)の残期間、すなわち、そのタスクが乗っているチェーンの現在完了している所からプロジェクト完了までに必要な残りの所要時間(稼働時間)であり、例えば、図5のタスクCC−1は、タスクCC−1、タスクCC−2、CC−3、CC−4からなるC.C.上に乗っているが、タスクCC−1、CC−2、CC−3、CC−4の残期間(完了に必要な稼働時間)は、それぞれ5日、10日、5日、5日であるので、チェーン残りはそれらを合計した25日となる。タスクCC−2、CC−3、CC−4も、同じチェーンに乗っているので、これらのチェーン残りも25日となる。また、タスクFC−1は、タスクFC−1、FC−2、FC−3、CC−3、CC−4からなるチェーンと、タスクFC−1、FC−4、FC−5、CC−4からなるチェーンとに乗っており、各タスクの残期間から、前者のチェーン残りは19日、後者のチェーン残りは23日となるが、後述するように優先度が高くなる方を採用するので、23日となる。また、タスクFC−2、FC−3は、後者のチェーンに乗っているのでのチェーン残りは23日、タスクFC−4、FC−5は、前者のチェーンに乗っているので19日となる。
チェーン進捗率は、初期プロジェクト期間に対するチェーンの進捗率であり、次式(1)で算出する。
[チェーン進捗率]=([初期プロジェクト期間]−[チェーン残り])/[初期プロジェクト期間] …(1)
初期プロジェクト期間は、初期計画時のプロジェクトの期間(プロジェクトの完了までに必要な稼働時間)であり、初期計画時のC.C.上のタスクの稼働時間の合計に等しく、図5(初期計画時は図4)の例では、図6の初期プロジェクト期間欄38に表示されているように、40日である。したがって、タスクCC−1、CC−2、CC−3、CC−4のチェーン進捗率は0.375、タスクFC−1、FC−4、FC−5のチェーン進捗率は0.425、タスクFC−2、FC−3のチェーン進捗率は0.525となる。なお、チェーン進捗率欄47に表示されているチェーン進捗率は、単位を%としたものである。
バッファ残りは、そのタスクの最新の予定完了時刻からプロジェクトバッファPの終了時刻までのチェーン上の余裕時間の合計であり、次式(2)で算出できる。
[バッファ残り]=[最遅時刻]−[最新完了時刻] …(2)
最遅時刻とは、そのタスクが乗っているチェーンがプロジェクトの納期割れを起こさない範囲でそのタスクが最も遅く完了できる時刻であり、最新完了時刻とは、そのタスクの最新の予定完了時刻である。
図5の例では、タスクCC−1、CC−2、CC−3、CC−4については、プロジェクトバッファPの残りである10日となり、タスクFC−1、FC−4、FC−5については、合流バッファF2の残りとプロジェクトバッファPの残りとを合計した12日となり、タスクFC−2、FC−3については、合流バッファF1の残りとプロジェクトバッファPの残りとを合計した16日となる。なお、図5の例では、バッファ(合流バッファFとプロジェクトバッファP)以外にタスク間に余裕時間のある所はないため、バッファ残りは、そのタスク以降に存在するそのタスクが乗っているチェーン(但し、プロジェクトのゴールまでのチェーン)上のバッファの残りを合計したものとなったが、例えばC.C.に合流する合流チェーン上のタスクが遅れて、C.C.上のタスクが合流チェーン上のタスクの完了を待つ状態になっている場合には、C.C.上のタスク間に隙間ができる等、プロジェクトの進み具合によっては、バッファ以外にタスク間に余裕時間(空き時間)が生じることがあり、その場合には、その余裕時間をも合計したものとなる。
バッファ消費率は、プロジェクトバッファサイズに対するバッファの消費率であり、次式(3)で算出する。
[バッファ消費率]=([プロジェクトバッファサイズ]−[バッファ残り])/[プロジェクトバッファサイズ] …(3)
プロジェクトバッファサイズは、初期計画時のプロジェクトバッファPの長さであり、図5(初期計画時は図4)の例では、図6のプロジェクトバッファサイズ欄39に示すとおり20日である。したがって、タスクCC−1、CC−2、CC−3、CC−4のバッファ消費率は0.500、タスクFC−1、FC−4、FC−5のバッファ消費率は0.400、タスクFC−2、FC−3のバッファ消費率は0.200となる。なお、バッファ消費率欄49に表示されているバッファ消費率は、単位を%としたものである。バッファ消費率は、そのタスクの乗ったチェーンがプロジェクトバッファPに与える影響を示している。すなわち、図6の例のタスクCC−1、CC−2、CC−3、CC−4からなるチェーンは、図7に示すように、プロジェクトバッファPを50%侵食した状態である。
また、図6の例のタスクFC−1、FC−2、FC−3、CC−3、CC−4からなるチェーンは、図8に示すように、プロジェクトバッファPを20%侵食した状態である。なお、合流バッファFはC.C.に合流するタスク又はタスク群の遅れからC.C.を保護するものであることから、合流バッファF1はC.C.の保護に必要なだけ消費してもよく、図8のチェーン上のタスクのバッファ消費率は、合流バッファF1を全部消費したものとして算出される。
同様に、図6の例のタスクFC−1、FC−4、FC−5、CC−4からなるチェーンは、図9に示すように、合流バッファF2を全部消費した場合において、プロジェクトバッファPを40%侵食した状態である。
次に、優先度について説明するが、その前提となる傾向グラフについて、まず説明する。傾向グラフとは、図10に示すように、プロジェクト毎に、チェーン進捗率を横軸(X軸)、バッファ消費率を縦軸(Y軸)として、プロジェクトの進捗率をx座標、プロジェクトのバッファ消費率をy座標とする点をプロットしたものである。プロジェクトの進捗率は、そのプロジェクト内のチェーン(但し、プロジェクトのゴールまでのチェーン)の中で、その時点で最も長いチェーン残りを持つチェーンにおけるチェーン進捗率とし、プロジェクトのバッファ消費率は、その時点で最も遅いタスク(一番最後のタスク)のバッファ消費率とする。図6の例では、その時点(2009年10月27日00時00分)で最も長いチェーン残りを持つチェーンは、タスクCC−1、CC−2、CC−3、CC−4からなるC.C.であるので、プロジェクトの進捗率は37.5(%)、一番最後のタスクはタスクCC−4であるので、バッファ消費率50.0(%)となる。したがって、2009年10月27日00時00分現在のプロジェクトの進捗率とバッファ消費率を傾向グラフ上に表すと、図10の点Qになる。
詳しくは、ユーザがプロジェクトを選択して所定の操作を行うと、クライアント2には、図10に示すような傾向グラフ画面が表示される。この画面には、第1の境界線54と第2の境界線55とにより、第1の領域51と第2の領域52と第3の領域53とに区分された傾向グラフ表示エリア50(本発明のエリアに相当。)が設けられている。第1の境界線54及び第2の境界線55は、本実施形態では、所定の切片(ここでは、第1の境界線54のY軸上の切片を15、第2の境界線55のY軸上の切片を30とする。)と傾き(ここでは、第1の境界線54、第2の境界線55のいずれも3/5とする。)とを有した直線として予め定められておいたものを用いるが、入力部21を用いたユーザの操作に応じて、クライアント2が設定するものであってもよい。詳しくは、ユーザは入力部21を用いて、第1の境界線54、第2の境界線55について、それぞれ、x座標が0のときのy座標と、x座標が100のときのy座標とを指定することができ、クライアント2は指定された座標により、第1の境界線54及び第2の境界線55を設定する。第1の境界線54及び第2の境界線55は、そのプロジェクトが人手による作業が多いか、機械による作業が多いか等、プロジェクトの性質によって異なり得るからである。
画面上、第1の領域51は緑色、第2の領域52は黄色、第3の領域53は赤色を付して表示され、プロジェクトの進捗率をx座標、バッファ消費率をy座標とする点が、第1の領域51にあるときよりも第2の領域52にあるとき、第2の領域52にあるときよりも第3の領域53にあるときの方が、プロジェクトの進捗率に対するバッファ消費率が大きく、すなわち、そのプロジェクトがプロジェクトの完了期限までに終了しない危険度が高いことを示している。点Qの場合は、第2の領域52にあるので、かかる危険度は中程度といえる。
各タスクの優先度は、第1の境界線54及び第2の境界線55をそれぞれ所定の優先度に対応させておき、そのタスクのチェーン進捗率とバッファ消費率とから算出される第1の境界線54または第2の境界線55からの乖離度に基づいて、算出する。優先度とは、そのタスクがプロジェクトに与える影響度を示し、優先度が高いほどプロジェクトに与える影響が大きく、すなわち、そのプロジェクトがプロジェクトの完了期限までに終了しない危険度が高い。
詳しくは、まず、図11に示すように、上述した第1の境界線54及び第2の境界線55が、それぞれ、所定の優先度(ここでは、第1の境界線54は優先度30、第2の境界線55は優先度60)を持つX軸に平行な第1の境界線64及び第2の境界線65になるように、縦方向に正規化を行う(すなわち、y座標の変換を行う)関数fを定めておく。関数fは、傾向グラフ表示エリア50上の点を、優先度表示エリア60上の点に変換(写像)するものである。そして、関数fは、変換後の優先度表示エリア60上の点のy座標を、優先度とする。すなわち、優先度=f(チェーン進捗率,バッファ消費率)である。
なお、優先度表示エリア60において、第1の境界線64の下方領域を第1の領域61、第1の境界線64と第2の境界線65との間の領域を第2の領域62、第2の境界線65の上方領域を第3の領域63とする。関数fは、第1の領域51内の点を、第1の境界線54からの乖離度に基づいて、第1の領域61内の点に変換し、第2の領域52内の点を、第1の境界線54(第2の境界線55でもよい。)からの乖離度に基づいて、第2の領域62内の点に変換し、第3の領域53内の点を、第2の境界線55からの乖離度に基づいて、第3の領域63内の点に変換する。
具体的には、関数fは、第2の領域52内にある点については、その点と同じx座標(チェーン進捗率)を持つ第1の境界線54上の点とのy座標(バッファ消費率)の差の、第2の領域52の縦幅(15)に対する割合(すなわち、第1の境界線54との乖離度)をRとしたとき、第2の領域62の縦幅(30)に対する割合がRとなる距離だけ、第1の境界線64から上がった点に変換する。そして、その点のy座標を優先度とする。例えば、図11(a)の点Q1(37.5,50.0)であれば、点Q1と同じx座標を持つ第1の境界線54上の点は点q1(37.5,37.5)であり、点Q1と点q1とのy座標の差は12.5で第2の領域52の縦幅に対する割合は12.5/15であるので、関数fは、点Q1を、図11(a)の右側に示すように、第2の領域62の縦幅に対する割合が12.5/15となる距離、すなわち、25だけ第1の境界線64から上がった点Q´1(37.5,55)に変換する。そして、点Q´1のy座標55を、点Q1で示されるタスクの優先度とする。
また、関数fは、第1の領域51内にある点については、その点と同じx座標を持つ第1の境界線54上の点とのy座標の差の、傾向グラフ表示エリア50全体の縦幅(100)に対する割合(すなわち、第1の境界線54との乖離度)をRとしたとき、優先度表示エリア60全体の縦幅(100)に対する割合がRとなる距離だけ、第1の境界線64から下がった点に変換する。そして、その点のy座標を優先度とする。例えば、図11(a)の点Q2(37.5,27.5)であれば、点Q2と同じx座標を持つ第1の境界線54上の点は点q1(37.5,37.5)であり、点Q2と点q1とのy座標の差は10で傾向グラフ表示エリア50全体の縦幅に対する割合は1/10であるので、関数fは、点Q2を、図11(a)の右側に示すように、優先度表示エリア60全体の縦幅(100)に対する割合が1/10となる距離だけ、第1の境界線64からだけ下がった点Q´2(37.5,20.0)に変換する。そして、点Q´2のy座標20を、点Q2で示されるタスクの優先度とする。
また、関数fは、第3の領域53内にある点については、その点と同じx座標を持つ第2の境界線55上の点とのy座標の差の、傾向グラフ表示エリア50全体の縦幅(100)に対する割合(すなわち、第2の境界線55との乖離度)をRとしたとき、優先度表示エリア60全体の縦幅(100)に対する割合がRとなる距離だけ、第2の境界線65から上がった点に変換する。そして、その点のy座標を優先度とする。例えば、図11(a)の点Q3(37.5,72.5)であれば、点Q´3(37.5,80.0)に変換され、点Q3で示されるタスクの優先度は80となる。
図11(a)(b)に示すように、プロジェクトの性質によって、第1の境界線54、第2の境界線55は異なるものが用いられることがあり、同じチェーン進捗率で同じバッファ消費率のタスクであっても、プロジェクトが異なると、その優先度が異なり得る。
図11(b)の点Q4、Q5、Q6は、それぞれ、図11(a)の点Q1,Q2、Q3と同じx座標(チェーン進捗率)とy座標(バッファ消費率)を有する。しかし、図11(b)のプロジェクトにおいては、第1の境界線54のY軸上の切片は40、傾きは1/5であり、第2の境界線55のY軸上の切片は60、傾きは1/5であるので、上記のように関数fにより、点Q4、Q5、Q6を優先度表示エリア60上の点に変換すると、図11(b)の右側に示すように、点Q´4(37.5,33.75)、点Q´5(37.5,10.0)、点Q´6(37.5,65.0)となり、点Q4、Q5、Q6で示されるタスクの優先度は、それぞれ、33.75、10、65となる。すなわち、同じチェーン進捗率で同じバッファ消費率のタスクであっても、プロジェクトが異なると、その優先度が異なり得る。
図12のフローチャートで、優先度の計算方法を説明する。なお、第1の境界線54を黄・緑境界、第2の境界線55を赤・黄境界という。点Q(〈チェーン進捗率〉、〈バッファ消費率〉)で示されるタスクの優先度を計算する場合、クライアント2は、赤・黄境界のx座標〈チェーン進捗率〉におけるy座標〈Yred〉を求める(S301)。そして、点Qのy座標〈バッファ消費率〉>〈Yred〉であれば、点Qは第3の領域53にあるので、次式(4)で優先度を算出する(S302、303)。
〈優先度〉=60+(〈バッファ消費率〉−〈Yred〉)/(〈Ymax〉−〈Ymin〉)×100=60+〈バッファ消費率〉−〈Yred〉 …(4)
なお、〈Ymax〉はy座標の最大値、〈Ymin〉はy座標の最小値であるので、〈Ymax〉−〈Ymin〉=100である。
すなわち、点Qが第3の領域53にある場合には、点Qの第2の境界線55からのY軸方向の距離(〈バッファ消費率〉−〈Yred〉)を、傾向グラフ表示エリア50のY軸方向の長さ(〈Ymax〉−〈Ymin〉)で除した値を、第2の境界線55からの乖離度として、優先度の最大値(100)に乖離度を乗じた値を、第2の優先度に加えることにより、点Qの優先度を算出する。なお、第2の優先度とは、第2の境界線55に対応付けられた優先度であり、ここでは60である。
一方、点Qのy座標〈バッファ消費率〉>〈Yred〉でなければ、黄・緑境界のx座標〈チェーン進捗率〉におけるy座標〈Yyellow〉を求める(S302、304)。そして、点Qのy座標〈バッファ消費率〉>〈Yyellow〉であれば、点Qは第2の領域52にあるので、次式(5)で優先度を算出する(S305、306)。
〈優先度〉=30+(〈バッファ消費率〉−〈Yyellow〉)/(〈Yred〉−〈Yyellow〉)×30 …(5)
すなわち、点Qが第2の領域52にある場合には、点Qの第1の境界線54からのY軸方向の距離(〈バッファ消費率〉−〈Yyellow〉)を、第2の領域52の点Qを通るY軸方向の長さ(〈Yred〉−〈Yyellow〉)で除した値を、第1の境界線54からの乖離度として、第2の優先度から第1の優先度を減じた値(30)に乖離度を乗じた値を、第1の優先度に加えることにより、算出する。なお、第1の優先度とは、第1の境界線54に対応付けられた優先度であり、ここでは30である。また、第1の境界線54からの乖離度ではなく、第2の境界線55からの乖離度を用いてもよい。すなわち、点Qの第2の境界線55からのY軸方向の距離(〈Yred〉−〈バッファ消費率〉)を、第2の領域52の点Qを通るY軸方向の長さ(〈Yred〉−〈Yyellow〉)で除した値を、第2の境界線55からの乖離度として、第2の優先度から第1の優先度を減じた値に乖離度を乗じた値を、第2の優先度から減じることにより、算出してもよい。
また、点Qのy座標〈バッファ消費率〉>〈Yyellow〉でなければ、点Qは第1の領域51にあるので、次式(6)で優先度を算出する(S305、307)。
〈優先度〉=30−(〈Yyellow〉−〈バッファ消費率〉)/(〈Ymax〉−〈Ymin〉)×100=30−(〈Yyellow〉−〈バッファ消費率〉) …(6)
すなわち、点Qが第1の領域51にある場合には、点Qの第1の境界線54からのY軸方向の距離(〈Yyellow〉−〈バッファ消費率〉)を、傾向グラフ表示エリア50のY軸方向の長さ(〈Ymax〉−〈Ymin〉)で除した値を、第1の境界線54からの乖離度として、優先度の最大値(100)に乖離度を乗じた値を、第1の優先度から減じることにより、点Qの優先度を算出する。
図6の優先度欄41には、上記のようにして算出した各タスクの優先度が表示される。なお、タスクFC−1は、2つのチェーンに乗っているが、複数のチェーンに乗っているタスクについては、全てのチェーンについて計算して、最も大きい優先度を採用する。プロジェクトへの影響度が大きい方で考えるべきだからである。したがって、タスクFC−1の優先度は29.5とされ、チェーン残り等の数値も、その優先度に対応したものが、タスク一覧画面に表示される。
図2−2に戻って説明すると、ユーザがクライアント2において、所定の操作を行うと、クライアント2は、入力された進捗情報の他、算出した各タスクの優先度、チェーン残り、チェーン進捗率、バッファ残り、及び、バッファ消費率、プロジェクトの進捗率及びバッファ消費率等、タスク一覧画面に表示されている情報を、サーバ1に送信し(S211)、サーバ1は受信したそれらの情報をプロジェクトデータに追加して格納する(S212)。なお、第1の境界線54及び第2の境界線55の定義情報(本実施形態ではx座標0,100のときの各y座標)も、サーバ1に送信されて格納される。
上述したように、タスク一覧画面には各タスクの優先度が表示されるので、ユーザはこの優先度を見て、例えば実行中のタスクCC−1とFC−1とでは、タスクCC−1の方を優先的に実行すべきである等、タスクの優先順位を決定できる。
また、各プロジェクトによって定められた第1の境界線54、第2の境界線55を、それぞれ、所定の優先度に対応させて、第1の境界線54、第2の境界線55からの乖離度に基づいて、優先度を算出するので、すなわち、プロジェクトの危険度を区分するために設定された境界線からの乖離度という共通の尺度で、タスクの優先度を決定するので、プロジェクト間で共通の尺度として優先度が使用でき、異なるプロジェクト間でもどのタスクを優先させるべきかを知ることが可能となる。
また、クライアント2が、プロジェクトについての進捗率をx座標とし、プロジェクトについてのバッファ消費率をy座標とする点をプロットした傾向グラフを、納期割れの危険度によって領域が区分された傾向グラフ表示エリア50に表示するので、プロジェクト全体の危険度を視覚的に捉えることができて、危険度を把握し易く、また、危険度の推移が分かり、プロジェクトの傾向を把握可能である。また、複数のプロジェクトを管理するときにも、どのプロジェクトが危険度が高いかを容易に把握可能である。
なお、第1の境界線54、第2の境界線55は、それぞれ、途中で傾きが変わるような折れ線或いは曲線であってもよいが、x値(進捗率)の増加に伴ってy値(バッファ消費率)が増加若しくは横這いとなるような線とする。また、例えば、第1の境界線54と第2の境界線55の傾きを異なるものとすることにより、第1の境界線54と第2の境界線55との間隔(第2の領域52の縦幅に相当。)が変化するように構成してもよい。
また、境界線を3つ以上としたり、例えば第1の境界線54だけを設定して、第1の領域51と第2の領域52の2つの領域にのみ区分する等、境界線を1つとしてもよい。
また、上記実施形態では、クライアント2がサーバ1からプロジェクトデータを受信し、サーバ1にプロジェクトデータを格納したが、サーバ1を用いず、クライアント2のみでプロジェクトデータを作成し格納する形態(すなわち、スタンドアローン型)とすることもできる。また、サーバ1において進捗情報を入力し、クライアント2で優先度を算出したり、クライアント2において進捗情報を入力し、サーバ1で優先度を算出する等、種々の形態を採り得る。
1…サーバ
2…クライアント(プロジェクト進捗管理装置)
21…入力部
25…表示部
50…傾向グラフ表示エリア
51…第1の領域
52…第2の領域
53…第3の領域
54…第1の境界線
55…第2の境界線

Claims (5)

  1. 入力部と表示部とを備え、制約条件の理論に従って計画されたプロジェクトの進捗を管理するためのプロジェクト進捗管理装置であって、
    前記入力部を用いたユーザの操作に応じて、計画時における、前記プロジェクトの遂行に必要な各タスクの開始時期及び所要時間を示す情報と、タスク同士の順序関係を示す情報と、合流バッファの挿入位置及び長さを示す情報と、プロジェクトバッファの挿入位置及び長さを示す情報と、前記プロジェクトの完了期限を示す情報とを取得する計画情報取得手段と、
    前記入力部を用いたユーザの操作に応じて、タスクの進捗情報の入力を受ける進捗情報取得手段と、
    前記進捗情報に基づいて、各タスクについて、当該タスクを含むチェーンにおけるチェーン進捗率とバッファ消費率とを算出する進捗率・消費率算出手段と、
    チェーン進捗率をX軸とし、バッファ消費率をY軸とするエリアであって、前記入力部を用いたユーザの操作に応じて設定された、または、予め定められた、1以上の境界線により、少なくとも第1の領域と、前記第1の領域よりも前記プロジェクトが前記完了期限までに完了しない危険度が高いと判断される第2の領域とを含む複数の領域に区分されたエリアを、前記表示部に表示するエリア表示手段と、
    前記境界線上を所定の優先度に対応させ、前記進捗率・消費率算出手段により算出されたチェーン進捗率をx座標とし、前記進捗率・消費率算出手段により算出されたバッファ消費率をy座標とする点の、前記境界線からの乖離度に基づいて、前記チェーン上のタスクの優先度を算出する優先度算出手段と、
    を備えることを特徴とするプロジェクト進捗管理装置。
  2. 前記進捗率・消費率算出手段が、前記進捗情報に基づいて、前記プロジェクトについての進捗率とバッファ消費率とを算出し、
    前記プロジェクトについての進捗率をx座標とし、前記プロジェクトについてのバッファ消費率をy座標とする傾向グラフを、前記エリアに表示する傾向グラフ表示手段
    を備えることを特徴とする請求項1記載のプロジェクト進捗管理装置。
  3. 前記境界線が2つであって、前記エリアが、前記第1の領域と、前記第2の領域と、前記第2の領域よりも前記危険度が高いと判断される第3の領域とに区分され、前記第1の領域と前記第2の領域とを区分する前記境界線を第1の境界線、前記第2の領域と前記第3の領域とを区分する前記境界線を第2の境界線と表記し、第1の境界線に対応する前記優先度を第1の優先度、第2の境界線に対応する前記優先度を第2の優先度と表記したとき、
    前記優先度算出手段が、
    前記点が前記第1の領域にある場合には、前記点の前記第1の境界線からのY軸方向の距離を、前記エリアのY軸方向の長さで除した値を、前記乖離度として、前記優先度の最大値に前記乖離度を乗じた値を、前記第1の優先度から減じることにより、算出し、
    前記点が前記第2の領域にある場合には、前記点の前記第1の境界線からのY軸方向の距離を、前記第2の領域の前記点を通るY軸方向の長さで除した値を、前記乖離度として、前記第2の優先度から前記第1の優先度を減じた値に前記乖離度を乗じた値を、前記第1の優先度に加えることにより、算出するか、または、前記点の前記第2の境界線からのY軸方向の距離を、前記第2の領域の前記点を通るY軸方向の長さで除した値を、前記乖離度として、前記第2の優先度から前記第1の優先度を減じた値に前記乖離度を乗じた値を、前記第2の優先度から減じることにより、算出し、
    前記点が前記第3の領域にある場合には、前記点の前記第2の境界線からのY軸方向の距離を、前記エリアのY軸方向の長さで除した値を、前記乖離度として、前記優先度の最大値に前記乖離度を乗じた値を、前記第2の優先度に加えることにより、算出する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のプロジェクト進捗管理装置。
  4. 制約条件の理論に従って計画されたプロジェクトの進捗を管理するためのプロジェクト進捗管理プログラムであって、入力部と表示部とを備えたコンピュータを、
    前記入力部を用いたユーザの操作に応じて、計画時における、前記プロジェクトの遂行に必要な各タスクの開始時期及び所要時間を示す情報と、タスク同士の順序関係を示す情報と、合流バッファの挿入位置及び長さを示す情報と、プロジェクトバッファの挿入位置及び長さを示す情報と、前記プロジェクトの完了期限を示す情報とを取得する計画情報取得手段、
    前記入力部を用いたユーザの操作に応じて、タスクの進捗情報の入力を受ける進捗情報取得手段、
    前記進捗情報に基づいて、各タスクについて、当該タスクを含むチェーンにおけるチェーン進捗率とバッファ消費率とを算出する進捗率・消費率算出手段、
    チェーン進捗率をX軸とし、バッファ消費率をY軸とするエリアであって、前記入力部を用いたユーザの操作に応じて設定された、または、予め定められた、1以上の境界線により、少なくとも第1の領域と、前記第1の領域よりも前記プロジェクトが前記完了期限までに完了しない危険度が高いと判断される第2の領域とを含む複数の領域に区分されたエリアを、前記表示部に表示するエリア表示手段、
    及び、
    前記境界線上を所定の優先度に対応させ、前記進捗率・消費率算出手段により算出されたチェーン進捗率をx座標とし、前記進捗率・消費率算出手段により算出されたバッファ消費率をy座標とする点の、前記境界線からの乖離度に基づいて、前記チェーン上のタスクの優先度を算出する優先度算出手段、
    として機能させることを特徴とするプロジェクト進捗管理プログラム。
  5. 前記進捗率・消費率算出手段が、前記進捗情報に基づいて、前記プロジェクトについての進捗率とバッファ消費率とを算出し、
    前記コンピュータを、
    前記プロジェクトについての進捗率をx座標とし、前記プロジェクトについてのバッファ消費率をy座標とする傾向グラフを、前記エリアに表示する傾向グラフ表示手段
    として機能させることを特徴とする請求項4記載のプロジェクト進捗管理プログラム。
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