JP2015079281A - デジタイザを備える携帯式電子機器、補正方法およびコンピュータ・プログラム - Google Patents

デジタイザを備える携帯式電子機器、補正方法およびコンピュータ・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】デジタイザ・パネルの筆圧データを補正する。
【解決手段】デジタイザ・パネル25はタブレット端末に搭載されており、電子ペン100で操作する際に、電子ペンとデジタイザ・パネルは独自に回転する。電子ペンのペン軸が操作面22の法線に対して傾斜すると、体感する筆圧とデジタイザ・パネルが生成する筆圧データの大きさが乖離する。システムは、デジタイザ・パネル25の回転と電子ペンの回転をそれぞれ検出して両者の相対角を計算する。システムは、相対角でデジタイザ・パネルが生成した筆圧データを補正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、デジタイザの操作面に対する電子ペンの傾斜に伴う出力誤差を補正する技術に関し、さらには、使用時に筐体の姿勢が変化する携帯式電子機器に搭載するデジタイザの筆圧データと座標データの誤差を補正する技術に関する。
タブレット端末、スマートフォンおよびノートブック型パーソナル・コンピュータなどの携帯式電子機器には、入力装置としてデジタイザという座標入力装置を搭載する場合がある。デジタイザは、タッチ・スクリーンと組み合わせたり、有線または無線で電子機器に接続したりして使用する。デジタイザは、電子ペン(スタイラス・ペン)を使って入力する。
デジタイザの動作原理の1つとして電磁誘導式がある。電磁誘導式のデジタイザは、デジタイザ・パネルと電子ペンの間で伝搬する電磁波を利用して、デジタイザ・パネルに配置されたコイル・アレイが電子ペンの位置を検出する。デジタイザを使用すると電子ペンでデジタイザ・パネルに描いた手書きの文字や図形をシステムに認識させることができる。デジタイザは、紙に文字を書くときの筆圧感覚に近い線の太さをシステムに認識させるために、電子ペンが検知した圧力から筆圧データも生成する。
特許文献1は、ペンから入力した情報に基づいて線の太さを連続的に変化させることができるペン状態入力装置を開示する。ペン状態入力装置は、処理装置にペンが指示する座標に加えて、ペン先とタブレットの接触圧力P、ペンのX軸に対する角度θ1およびペンのxy平面に対する角度θ2を出力する。システムが認識するペン先は長軸a、短軸b、および長軸とx軸の角度αをパラメータとする楕円で構成されている。
処理装置は、角度θ1で楕円の向きを決定し、角度θ2が小さいほど長軸が長くなり圧力Pが大きいほど短軸が短くなるように処理する。角度θ1、θ2はペンに組み込まれた2箇所の音波送信部が発射する音波をペン状態入力装置本体に儲けた6箇所の音波検出部で検出して音波発振部と音波検出部までの距離を計算して計測する。圧力Pはペンに組み込まれた圧力センサーが検出する。角度θ2が小さくかつ圧力Pが大きいほどシステムが描く線は太くなる。
特許文献2は、手書きの文字をデジタイザに依存しない筆記面で再現するペン型入力装置を開示する。ペン本体に設定した重力座標系において、ペン本体のxz平面への投影とx軸がなす角度αと、ペン本体のyz平面への投影とy軸がなす角度βを算出してペン先の軌跡を生成する。同文献にはペンが、ジャイロ・センサー、加速度センサー、および無線送信機を収納することが記載されている。
特許文献3は、入力ペンを利用した電磁誘導式の位置検出装置を開示する。位置検出装置は、共振回路を組み込んだ入力ペンに対して、座標上に配置した複数のセンサー・コイルから順番に電磁波の送信および受信を繰り返す。センサー・コイルは入力ペンがセンサー・コイルから受け取った電磁波エネルギーで発信する電磁波を受信してその強度や位相から入力ペンの位置や入力ペンの筆圧を検出する。非特許文献1は、電磁誘導方式デジタイザについて開示する。同文献には、電子ペンのペン先の圧力で可変コンデンサの容量を変化させて筆圧情報を生成できることが記載されている。
特開平6−149468号公報 特開2001−100908号公報 特開昭63−70326号公報
電磁誘導方式デジタイザ、[online]、ワコム、[平成25年9月25日検索]、インターネット、〈URL:http://tablet.wacom.co.jp/what/news-img/W8002basis.pdf〉
特許文献1のペン状態入力装置では、線の太さは角度θ2が小さいほど長軸方向において太くなり、圧力Pが大きいほど短軸方向において太くなる。また、ペンの傾斜は音波を利用しており、ペン状態入力装置本体をデジタイザ・パネルに組み込むことは困難である。ここで、操作面の摩擦が小さいときのペンに加える筆圧は入力面に対する垂直方向の力としての操作感覚であるのに対して、ペンはペン軸方向の圧力を検出する。特許文献1のペン状態入力装置では、ペン軸が検出する圧力を角度θ2で補正していないため、角度θ2が小さくなるほどペンが検出する圧力は小さくなり長軸は長くなるが短軸は短くなる。
また、電磁誘導式のデジタイザでは、電子ペンのコイルとデジタイザ・パネルのセンス・コイルの相対位置が電子ペンの傾斜によって変化するためペン先が指示した位置とセンス・コイルが検出した座標に誤差が発生する。タブレット端末やスマートフォンなどの携帯式電子機器に搭載するデジタイザは、操作時に筐体がさまざまな姿勢をとるように保持されるため、電子ペンのデジタイザ・パネルに対する相対角が変化して正しい筆圧データや座標データを生成できなくなる。
そこで本発明の目的は、相互に独立して回転する電子ペンと電磁誘導式のデジタイザ・パネルにおいて電子ペンによる入力を補正する方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、デジタイザ・パネルの操作面に対して電子ペンが傾斜したときに筆圧感に合致した筆圧データを生成する方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、デジタイザ・パネルの操作面に対して電子ペンが傾斜したときに指示誤差を除去する方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、そのような方法を実現する携帯式電子機器およびコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様では、電子ペンで操作する操作面を備えた電磁誘導式のデジタイザ・パネルを含む携帯式電子機器が電子ペンによる入力を補正する方法を提供する。携帯式電子機器が回転するときにシステムが操作面の傾斜角を取得し、電子ペンが携帯式電子機器から独立して回転するときにシステムが電子ペンの傾斜角を取得する。つづいてシステムは操作面の傾斜角と電子ペンの傾斜角から操作面と電子ペンの相対角を検出する。
システムが電子ペンの傾斜と操作面の傾斜角を取得することで、電子ペンの傾斜により必要になる筆圧データや座標データの補正をすることができるようになる。電子ペンと携帯式電子機器が相互に独立して回転するときは、相対角を電子ペンとデジタイザ・パネルに対して基準座標を設定することで計算することができる。基準座標の設定は、電子ペンを携帯式電子機器に収納した状態で電子ペンの座標系とデジタイザ・パネルの座標系を相互におよび基準座標と関連付けることにより行うことができる。そして操作面の傾斜角と電子ペンの傾斜角はジャイロ・センサーや加速度センサーを使ってそれぞれ基準座標における回転角で検出することができる。
筆圧操作に応じて電子ペンが生成した圧力情報からデジタイザ・パネルが生成した筆圧データを受け取ったシステムは、筆圧データを操作感に合致するように相対角で補正することができる。筆圧データの補正を行うために、ペン軸方向に押下されたときの検出圧力と筆圧データを関連付けた圧力特性を用意し、システムは受け取った筆圧データと相対角と圧力特性に基づいて操作面に対する垂直方向の圧力を計算し、圧力特性に基づいて垂直方向の圧力に対応する筆圧データを生成することができる。
デジタイザ・パネルが生成した電子ペンの座標データを受け取ったシステムは、座標データを相対角で補正することができる。座標データの補正は、ペン先が指示する座標とシステムが検出した座標の差に相当する指示誤差と、傾斜角を関連付けた座標特性を用意し、受け取った座標データと相対角と座標特性に基づいて指示誤差を計算して補正することができる。
本発明により、相互に独立して回転する電子ペンと電磁誘導式のデジタイザ・パネルにおいて電子ペンによる入力を補正する方法を提供することができた。さらに本発明により、デジタイザ・パネルの操作面に対して電子ペンが傾斜したときに筆圧感に合致した筆圧データを生成する方法を提供することができた。さらに本発明により、デジタイザ・パネルの操作面に対して電子ペンが傾斜したときに指示誤差を除去する方法を提供することができた。さらに本発明により、そのような方法を実現する携帯式電子機器およびコンピュータ・プログラムを提供することができた。
デジタイザ・パネルを搭載する携帯式電子機器の一例としてのタブレット端末10の外形を示す図である。 ディスプレイ・システム11の構成を説明するための断面図である。 タブレット端末10の構成の一例を説明するための機能ブロック図である。 デジタイザ・パネル25の構成の一例を説明するための機能ブロック図である。 パッシブ・タイプの電子ペン100の構成の一例を説明するための図である。 電子ペン100を操作するときの筆圧感とデジタイザ・パネル25が出力する筆圧データの関係を説明する図である。 筆圧補正システム300の構成の一例を示す機能ブロック図である。 補正演算部305が相対角を計算して筆圧データを補正する方法を説明する図である。 補正演算部305が相対角を計算して筆圧データを補正する方法を説明する図である。 筆圧補正システム300の動作を説明するためのフローチャートである。 座標データ補正システムの構成を説明するための図である。 アクティブ・タイプの電子ペン400の構造の一例を説明する図である。
[タブレット端末]
図1(A)は、デジタイザ・パネルを搭載する携帯式電子機器の一例としてのタブレット端末10の外形を示す平面図で図1(B)は背面図である。タブレット端末10は、デジタイザ・パネル25(図2)を含むディスプレイ・システム11を搭載し、収納部13には、デジタイザ・パネル25を操作する電子ペン100が収納されている。図2は、ディスプレイ・システム11の構成を説明するための断面図である。なお、本明細書においては同一の要素には図面に同一の参照番号を付与して説明する。
ディスプレイ・システム11は、上からタッチ・パネル21、LCD23、デジタイザ・パネル25、およびシールド・パネル27が積層されている。ディスプレイ・システム11の表面はタッチ・パネル21およびデジタイザ・パネル25の操作面22を構成する。ディスプレイ・システム11は、操作面22に対する指の接近を検出してタッチ・パネル21が座標データを生成し、電子ペン100の接近を検出してデジタイザ・パネル25が座標データを生成し電子ペン100の押圧を検出して筆圧データを生成する。
図3は、タブレット端末10の構成の一例を説明するための機能ブロック図である。タブレット端末10は、SOC(System on a chip)タイプの組込システム(Embedded System)50に、例示的にシステム・メモリ51、LCD23、タッチ・パネル21、デジタイザ・パネル25、WAPN(Wireless Personal Area Network)モジュール53、WWAN(Wireless Wide Area Network)モジュール55、WLAN(Wireless Local Area Network)モジュール57、SSD59、および傾斜センサー61が接続されている。
組込システム50は、CPUコア、GPU、メモリ・コントローラ、I/Oコントローラ、およびファームウェアROMなどで構成されている。SSD59は、CPUコアが実行するアプリケーション・プログラム、オペレーティング・システム、デバイス・ドライバなどのソフトウェアを格納する。SSD59は、本発明を実現するプログラムも格納する。WPANモジュール53は、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信または近距離無線通信(NFC: Near Field Communication)などのいずれかの規格で近距離の無線通信を行う。傾斜センサー61は、タブレット端末10の筐体の回転角を検出するデバイスで、一例として3軸のジャイロ・センサーおよび3軸の加速度センサーまたはいずれか一方で構成することができる。
[デジタイザ・パネル]
図4は電磁誘導式のデジタイザ・パネル25の構成の一例を説明するための機能ブロック図である。図4(A)は、全体の機能ブロック図で、図4(B)はコイル・アレイ73の構造を説明する図である。図5は、電子ペン100の構成の一例を説明するための図である。図5(A)は、電子ペン100の概要を示す図で、図5(B)は共振回路105の回路図で、図5(C)は電子ペン100をペン軸方向から見た図で、図5(D)は機能ブロック図である。
電子ペン100は先端にデジタイザ・パネル25の座標を指示するペン先101が形成されている。また、外部にはガイド102が形成されている。ガイド102は、収納部13に形成されたガイド溝(図示せず)と嵌合し収納部13に対する電子ペン100の円周方向の位置を確定する。電子ペン100は内部に、圧力伝達機構103、共振回路105、傾斜センサー107、MPU109、WPANモジュール111および電池113を収納する。WPANモジュール111は、タブレット端末10のWPANモジュール53と無線通信をして、傾斜センサー107が検出した回転角をシステムに送る。
電子ペン100はいわゆるパッシブ・タイプといわれるものでイニシエータとしてデジタイザ・パネル25に電磁波を放射する機能を備えていない。共振回路105は、コイルL、コンデンサC1、可変コンデンサC2で構成された並列共振回路である。デジタイザ・パネル25が放射した電磁波をコイルLが受信したときに共振回路105に流れた共振電流がエネルギー源となってコイルLから電磁波を放射する。
傾斜センサー107はジャイロ・センサーおよび加速度センサーまたはそれらの組み合わせで構成され、電子ペン100の回転角を3軸方向に計測してMPU109に送る。MPU109は、WPANモジュール111を通じて電子ペン100の回転角をタブレット端末10に送ったり、筆圧補正システム300(図7)の動作を開始させたりする。電池113は、傾斜センサー107、MPU109、およびWPANモジュール111に電力を供給する。なお、傾斜センサー107が検出した回転角は有線通信でシステムに送ることもできる。
操作面22を指示した状態で電子ペン100が押圧されると、ペン先101は内部に沈んで圧力伝達機構103に圧力を伝える。ペン先101の圧力は、ペンで紙に描くときの筆圧感をユーザに与える。圧力伝達機構103は、可変コンデンサC2の静電容量を圧力に応じて変化させる。可変コンデンサC2の静電容量が変化すると共振周波数が変化し、よって、コイルLが放射する電磁波の周波数も変化する。共振回路105は、可変コンデンサC2に代えて圧力に応じてリアクタンスが変化する可変リアクトルを設けることもできる。
デジタイザ・パネル25は電子ペン100との間での電磁波干渉を利用するセンサー・コイルで構成されたコイル・アレイ73を含んでいる。コイル・アレイ73には、X軸方向に順番に重なるように均等のピッチでn個のセンサー・コイル91−1〜91−nが配列され、Y軸方向に順番に重なるように均等のピッチでm個のセンサー・コイル92−1〜92−mが配列されている。
コイル・アレイ73のセンサー・コイルが放射した電磁波を電子ペン100のコイルLが受信すると共振回路105に共振電流が流れてコイルLから電磁波を放射する。電子ペン100の近傍に位置して最も強い電磁波を受信したX軸方向とY軸方向のセンサー・コイルを特定することでデジタイザ・パネル25は電子ペン100の座標を検出する。
電子ペン100の操作には、アップ操作、ダウン操作、および筆圧操作がある。アップ操作は電子ペン100をデジタイザ・パネル25が入力を検出できない位置に位置付ける操作で、ダウン操作は検出できる位置に位置付ける操作で、筆圧操作は電子ペン100のペン先101をタッチ・パネル21の操作面22に押し付ける操作をいう。
筆圧操作が行われると、可変コンデンサC2の静電容量が変化するため、共振周波数もわずかにドリフトする。デジタイザ・パネル25は、送信モードで送信した電磁波の周波数と受信モードで受信した電磁波の周波数との差を検出することで、可変コンデンサC2の静電量の変化量、すなわちペン先101に加えられた圧力を検出する。選択回路71は、コントローラ81から受け取った選択信号に基づいて、センサー・コイル91−1〜92−mを1個ずつ順番に選択し、切換回路75を通じて送信回路77または受信回路79を経由するループ回路を形成する。
切換回路75は、選択信号により所定のセンサー・コイルが選択されている間に、コントローラ81から受け取った切換信号でループ回路を送信回路77と受信回路79に対して所定の時間間隔で交互に複数回切り換える。切換信号が送信回路77を選択する時間の動作を送信モード(送信期間)といい、受信回路79を選択する時間の動作を受信モード(受信期間)という。
コントローラ81は、1つのセンサー・コイルを選択する間に、複数の送信期間と受信期間を形成するように切換信号を生成する。選択されたセンサー・コイルに対して送信回路77は送信期間の間に高周波の励振電流を供給する。励振電流が流れたセンサー・コイルは電磁波を放射する。ダウン操作または筆圧操作が行われた電子ペン100のコイルは、電磁波に共振して共振回路105に共振電流が流れる。
共振回路105に流れる共振電流が電子ペン100のコイルLから放射する電磁波を、送信期間につづく受信期間の間に同一のセンサー・コイルが受信する。受信回路79は受信期間の間に検出したセンサー・コイルの誘起電圧をディジタル・データに変換してコントローラ81に送る。誘起電圧は、センサー・コイルと電子ペン100の距離が近いほど大きくなるため、コントローラ81は電子ペン100が所定の座標に位置付けられている間に順番に選択した各センサー・コイルの誘起電圧を検出することで、電子ペン100に対して最も近い位置に存在するセンサー・コイルを特定して座標データを生成する。
コントローラ81は、切換信号および選択信号を生成し、かつ、センサー・コイルの誘起電圧から座標データを生成する。筆圧操作で電子ペン100が操作22面に押し付けられたときは、電子ペン89の可変コンデンサの静電容量が変化して共振回路に流れる共振電流の周波数が変化する。コントローラ81は、送信期間に送信した励振電流の周波数と受信期間に検出した誘起電圧の周波数の差を計算して筆圧データを生成する。
コントローラ81は座標データおよび筆圧データを組込システム50に送出する。筆圧データは、電子ペン100を押下する力(筆圧)が大きいほど大きな値になる。システムの描画アプリケーションは、筆圧データに応じて描画ラインの太さを調整すし、電子ペン100による操作をできるだけ紙にペンで描画するときの筆圧感に近づけるように処理する。
ところでユーザは電子ペン100を、鉛筆を持つときのように操作面22の法線に対して傾斜させて操作することが多い。筆圧操作をするユーザは、操作面22からの反力で筆圧感を得る。操作面22とペン先101の摩擦が小さいときの筆圧感は、操作面を垂直に(法線方向に)押下する圧力に対する反力となる。電子ペン100の可変コンデンサC2は、電子ペン100のペン軸方向の圧力(検出圧力)に応じて静電容量を変化させ、さらに共振周波数を変化させる。ペン軸が操作面22の法線に一致するときは、筆圧感と検出圧力が一致するため筆圧感と筆圧データを一致させることができるが、ペン軸が法線から傾斜すると検出圧力が低下して筆圧感と筆圧データは乖離してくる。
[筆圧感と検出圧力の関係]
図6は、電子ペン100を筆圧操作するときの筆圧感とデジタイザ・パネル25が出力する筆圧データの関係を説明する図である。図6(A)はペン軸200が操作面22の法線201に対して傾斜角θだけ傾斜した状態で筆圧操作をした様子を示している。図6(B)は、筆圧操作が行われたときに、電子ペン100が検出する検出圧力Qとデジタイザ・パネル25が出力する筆圧データRの関係を圧力特性203として示している。
操作面22とペン先101の接触面の摩擦が非常に小さい場合は、ペン軸200が傾いている場合であっても、ペン先101に加えた圧力Pは操作面22に垂直とみなすことができる。圧力Pは、ユーザがペン先101に加えた力であり筆圧感に相当する。圧力Pをペン軸200の方向の分力P1とペン軸に垂直な方向の分力P2に分解すると、分力P1は可変コンデンサC2の静電容量の変化に作用する有効な圧力となり、分力P2は可変コンデンサC2の静電容量の変化に貢献しない無効な圧力となる。分力P1=Pcosθは電子ペン100の検出圧力Qに相当する。
圧力特性203は、検出圧力Qとデジタイザ・パネル25が出力する筆圧データRの関係を示している。筆圧データRは、検出圧力QがQ0、Q1、Q2と小さくなるにしたがってr0、r1、r2のように小さくなる。検出圧力Q0を、ペン軸200が法線201に一致しているときの値とし、検出圧力Q1、Q2(Q1>Q2)をペン軸200が傾斜角θ1、θ2(θ1<θ2)で傾斜したときの値とすれば、傾斜角θ1、θ2のときは、圧力Pで筆圧操作をしても筆圧データRがr1、r2(r0>r1>r2)しか出力されなくなる。したがって、ユーザの筆圧感に比べてデジタイザ・パネル25が出力する筆圧データRは小さくなる。
[筆圧補正システム]
図7は、筆圧補正システム300の構成の一例を示す機能ブロック図である。筆圧補正システム300は、すでに説明した電子ペン100、デジタイザ・パネル25、傾斜センサー61およびWPANモジュール53に加えて、ペン回転角計算部301、参照テーブル303、補正演算部305、およびパネル回転角計算部307を含んでいる。ペン回転角計算部301、補正演算部305、およびパネル回転角計算部307は、デジタイザ・パネル25のデバイス・ドライバおよび組込システム50で構成することができる。
ペン回転角計算部301は、WPANモジュール53、111を通じて傾斜センサー107から受け取った電子ペン100の3次元方向の回転角を連続的に計算する。パネル回転角計算部307は、傾斜センサー61が検出したタブレット端末10の3次元方向の回転角を連続的に計算する。参照テーブル303は補正演算部305が参照可能なように圧力特性203を格納する。デジタイザ・パネル25は、電子ペン100の操作に応じて生成した筆圧データと座標データを補正演算部305に出力するが、電子ペン100が傾斜するとそれらには誤差が生ずる。
補正演算部305は、電子ペン100の回転角とタブレット端末10の回転角から電子ペン100と操作面22の法線201の相対角θ(図6の傾斜角θ)を計算する。補正演算部305は、デジタイザ・パネル25から受け取った筆圧データを参照テーブル303の圧力特性203と、相対角θで補正してユーザ・ファンクション311に出力する。補正演算部305は、後に説明するようにデジタイザ・パネル25から受け取った座標データを相対角θで補正してユーザ・ファンクション311に出力する。ユーザ・ファンクション311は補正された座標データと筆圧データを使って描画を行うアプリケーション・プログラムを含む。
[補正計算]
図8、図9は、補正演算部305が相対角を計算して筆圧データを補正する方法を説明する図である。図8(A)は、タブレット端末10の背面図で、図8(B)はタブレット端末10の斜視図で、図8(C)は電子ペン100の斜視図である。タブレット端末10の収納部13から電子ペン100が取り出されると、両者は独自に回転するため、最初にそれぞれの回転角から法線201に対するペン軸200の相対角θを計算する必要がある。相対角θを計算するためには、直交座標系や極座標系のようなさまざまな座標系を利用してすることができるが、ここでは直交座標系を例にして説明する。
図8(A)、(B)に示すように、タブレット端末10の傾斜センサー61の検出軸に、パネル座標系D1(X,Y,Z)を定義する。ここでは、Z軸が操作面22に垂直になり、Y軸が筐体の長辺に平行になり、X軸が筐体の短辺に平行になるように定義している。電子ペン100の傾斜センサー107の検出軸には、ペン座標系D2(x、y、z)を定義する。
ここでは、y軸がペン軸200の方向になり、x軸が挿入ガイド102の方向になるように定義している。収納部13は、ペン軸200がY軸方向になるように形成され、ガイド102に嵌合するガイド溝(図示せず)がX軸方向に形成されているため、電子ペン100が収納部13に収納されたときにパネル座標系D1のX軸、Y軸、Z軸とペン座標系のx軸、y軸、z軸の方向は一致する。電子ペン100が収納部13に収納されて2つの座標系D1、D2の方向が一致する状態を基準状態という。基準状態は、タブレット端末10がどのような姿勢であっても電子ペン100が収納部13収納されている限り成立する。
図9は、電子ペン100がタブレット端末10から取り出されて、それぞれが基準状態から独自に回転したときの様子を示している。図9(A)に示すように、両者が回転したあとにペン軸200は操作面22の法線201に対して平面211上において相対角θを形成している。なお、電子ペン100はy軸まわりの回転方向に筆圧データおよび座標データを生成する上での異方性がないものとする。基準状態においてパネル座標系D1と各軸の方向が一致する基準座標系D0(X0、Y0、Z0)を定義する。ここでは、ペン座標系D2の各軸の方向はパネル座標系D1に一致させているため、ペン座標系D2の各軸の方向も基準座標系D0に一致する。
図9(B)は、各座標系D1、D2が独立して回転したあとに、基準座標系D0に対して平行移動させて原点を一致させた様子を示している。基準状態からタブレット端末10が回転したときに、パネル回転角計算部307は基準座標系D0におけるパネル座標系D1の回転量に相当する各軸の回転角(ΔX、ΔY、ΔZ)を計算する。また、基準状態から電子ペン100が回転したときに、ペン回転角計算部301は基準座標系D0におけるペン座標系D2の回転量に相当する各軸の回転角(Δx、Δy、Δz)を計算する。
ここで、ペン軸200はペン座標系D2のy軸に一致し、法線201はパネル座標系D1のZ軸に一致しているため、図9(A)の相対角θは、図9(B)のペン座標系D2のy軸とパネル座標系D1のZ軸が作る角度に相当する。図9(B)では、各座標系D1、D2が基準座標系D0には関連付けられているが、相互に独立しており直接関連付けられていない。
補正演算部305は、基準座標系D0におけるパネル座標系D1の回転角(ΔX、ΔY、ΔZ)とペン座標系D2の回転角(Δx、Δy、Δz)から、ペン座標系D2の方向をパネル座標系D1において認識するように変換する。あるいは、ペン座標系D2における電子ペン100の座標をパネル座標系D1の座標に変換する。そして補正演算部305は、図9(C)に示すようにパネル座標系D1において認識した電子ペン100の座標から、ペン軸200とZ軸の相対角θを計算する。
補正演算部305は、デジタイザ・パネル25からたとえば図6(B)に示す筆圧データr1を受け取ったときに、参照テーブル303が格納する圧力特性203から検出圧力Q1を求める。補正演算部305は、検出圧力Q1を相対角θの余弦cosθで除することで、操作面22に垂直な方向の圧力Pに相当する検出圧力Q0を計算し圧力特性203から補正された筆圧データr0を出力することができる。なお、ここで説明した相対角θの計算方法は例示であり、本発明の範囲において適用可能なさまざまな周知の手法を採用することができる。
基準状態では、パネル座標系D1とペン座標系D2を基準座標系D0に関連付けるために、電子ペン100のガイド102と収納部13のガイド溝を利用した。電子ペン100はy軸周りに異方性がないため、傾斜センサー107、61が加速度センサーを含む場合は、基準状態で重力方向をZ軸およびz軸として一致させることができる。そして収納部13の方向をY軸およびy軸として一致させることで、ガイド102を設けないでも両座標系の方向を関連付けることができる。そして、いずれか一方の座標系に基準座標系を一致させて相対角θを計算することができる。
[筆圧補正システムの動作]
図10は、筆圧補正システム300の動作を説明するためのフローチャートである。ブロック401でタブレット端末10が起動しブロック403で電子ペン100に電源が投入されて動作を開始する。電子ペン100への電源の投入はシステムが行ってもユーザが行ってもよい。ブロック405でリセットされたMPU109はWPANモジュール111、53を通じてペン回転角計算部301とパネル回転角計算部307に回転角の計算を開始するように指示する。
ペン回転角計算部301とパネル回転角計算部307は、基準状態での回転角をリセットしてから計算を開始する。電子ペン100が収納部13に収納されている間は、デジタイザ・パネル25の回転角(ΔX、ΔY、ΔZ)と電子ペン100の回転角(Δx、Δy、Δz)はタブレット端末10の姿勢が変化しても一致する。以後、回転角の計算は筆圧補正システム300がリセットされるまで継続する。
ブロック407で収納部13から電子ペン100が取り出されて、タブレット端末10と電子ペン100は独立して回転する。ブロック409で、電子ペン100によりデジタイザ・パネル25に対してダウン操作と筆圧操作が行われる。ブロック411でデジタイザ・パネル25は、指示された位置の座標データと筆圧データを生成して補正演算部305に出力する。図6を参照して説明したように、デジタイザ・パネル25は、同一の筆圧感を与える圧力Pに対して相対角θが大きくなるほど小さい筆圧データを生成する。
ブロック413で補正演算部305は、座標データと筆圧データを受け取った時点でペン回転角計算部301からその時点の回転角(Δx、Δy、Δz)を受け取り、パネル回転角計算部307からその時点の回転角(ΔX、ΔY、ΔZ)を受け取って受け取った筆圧データを補正する。ブロック415で補正演算部305は、座標データと補正された筆圧データをユーザ・ファンクション311に出力する。
[座標データ補正システム]
図11は、座標データ補正システムの構成を説明するための図である。図11(A)、(B)は、デジタイザ・パネル25が電子ペン100の相対角θにより指示する座標に誤差が生ずる様子を説明するための図である。電子ペン100が操作面22の法線201に対して傾斜すると、ペン先101が指示した座標の直下にあるセンサー・コイル94と共振コイル105に最も近い位置にあってデジタイザ・パネル25が座標を検出したセンサー・コイル95の位置がずれてくる。ペン先101が指示した座標とデジタイザ・パネル25が検出した座標の差を指示誤差Δsということにする。
デジタイザ・パネル25では、相対角θが大きくなるほど指示誤差Δsが大きくなる。本発明は、上述の方法でタブレット端末10と電子ペン100の相対角θを計算して座標を補正する座標補正システムを実現することができる。座標補正システムのハードウェアは、筆圧補正システム300と同じ構成を採用することができる。
座標補正システムは、筆圧補正システム300の補正演算部305に以下の処理をするソフトウェアを追加して実現できる。補正演算部305はペン先101から共振回路105のコイルLの励振点までの長さをSとしたときに、Δs=S*sinθで指示誤差を計算することができる。補正演算部305は、デジタイザ・パネル25から受け取った座標データを、平面211においてペン先101の方向に加えることで指示誤差Δsを補正することができる。
補正を行う際には図11(C)に示すような、相対角θと指示誤差Δsを関連付けた座標特性250をあらかじめ参照テーブル303に格納しておき、補正時に補正演算部305が座標特性250を参照するようにしてもよい。座標補正システムの動作は、図10のブロック401から411までは同じ動作で、ブロック413で補正演算部305がデジタイザ・パネル25から受け取った座標データを補正し、ブロック415で補正した座標データをユーザ・ファンクション311に出力する。
本発明は、電子ペンに電池を設けたいわゆるアクティブ・タイプの電子ペンがイニシエータとなって発振する電磁誘導式デジタイザに採用することができる。図12は、アクティブ・タイプの電子ペン400の構造の一例を説明する図である。電子ペン400は、内部に圧力センサー403、アンテナ405、高周波回路407、変調回路409、傾斜センサー411、MPU413および電池415を収納する。
ペン先401に加えられた圧力を圧力センサー403が検出する。MPU413は圧力センサー403から受け取った検出圧力をディジタル・データとして変調回路409に送る。変調回路409は高周波回路407が出力する搬送波をディジタル・データで変調してアンテナ405から送信する。傾斜センサー411が検出した電子ペン400の回転角も同様にMPU413が変調回路409および高周波回路407を通じてアンテナ405から送信する。
電池415は、各デバイスに電力を供給する。デジタイザ・パネルは受信モードだけで動作して、受け取った電磁波の強度から電子ペン411の座標データを生成し、電磁波が含む圧力信号と傾斜信号を復調して筆圧データと回転角のデータを生成する回路を含む。その後は、図7の筆圧補正システム300と同様の構成で、筆圧データおよび座標データを補正する。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
10 タブレット端末
11 ディスプレイ・システム
13 電子ペンの収納部
22 操作面
23 LCD
25 デジタイザ・パネル
50 組込システム
100、400 電子ペン
101、401 ペン先
102 挿入ガイド
103 圧力伝達部
105 共振回路
200 ペン軸
201 操作面の法線
203 圧力特性
250 座標特性
300 筆圧補正システム
θ 相対角(傾斜角)
P 筆圧感に相当する圧力
Q 検出圧力
R 筆圧データ

Claims (18)

  1. 電子ペンで操作する操作面を備えた電磁誘導式のデジタイザ・パネルを含む携帯式電子機器が前記電子ペンによる入力を補正する方法であって、
    前記携帯式電子機器が回転するときにシステムが前記操作面の傾斜角を取得するステップと、
    前記電子ペンが前記携帯式電子機器から独立して回転するときに前記システムが前記電子ペンの傾斜角を取得するステップと、
    前記システムが前記操作面の傾斜角と前記電子ペンの傾斜角から前記操作面と前記電子ペンの相対角を検出するステップと
    を有する方法。
  2. 前記相対角を検出するステップが、
    前記電子ペンと前記デジタイザ・パネルに対して基準座標を設定するステップを有する請求項1に記載の方法。
  3. 前記基準座標を、前記電子ペンを前記携帯式電子機器に収納した状態で設定する請求項2に記載の方法。
  4. 前記操作面の傾斜角と前記電子ペンの傾斜角をそれぞれ前記基準座標における回転角で検出する請求項2または請求項3に記載の方法。
  5. 前記電子ペンに対する前記操作面への筆圧操作に応じて前記電子ペンが生成した圧力情報を前記デジタイザ・パネルに出力ステップと、
    前記圧力情報に基づいて生成した筆圧データを前記デジタイザ・パネルが前記システムに出力するステップと、
    前記システムが前記筆圧データを前記相対角で補正するステップと、
    を有する請求項1から請求項4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記補正するステップが、
    ペン軸方向に押下されたときの検出圧力と筆圧データを関連付けた圧力特性を用意するステップと、
    前記システムが受け取った筆圧データと前記相対角と前記圧力特性に基づいて前記操作面に対する垂直方向の圧力を計算するステップと、
    前記圧力特性に基づいて前記垂直方向の圧力に対応する筆圧データを生成するステップと
    を含む請求項5に記載の方法。
  7. 前記デジタイザ・パネルが生成した前記電子ペンの座標データを前記システムに出力するステップと、
    前記システムが前記座標データを前記相対角で補正するステップと
    を有する請求項1から請求項6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記補正するステップが、
    ペン先が指示する座標と前記システムが検出した座標の差に相当する指示誤差と、前記相対角を関連付けた座標特性を用意するステップと、
    受け取った座標データと前記相対角と前記座標特性に基づいて前記指示誤差を計算するステップと
    を含む請求項7に記載の方法。
  9. 電子ペンで操作する操作面を備えた電磁誘導式のデジタイザ・パネルを搭載する携帯式電子機器のシステムが、前記デジタイザ・パネルが出力した筆圧データを補正する方法であって、
    前記電子ペンと前記携帯式電子機器が相互に独立して回転するときに前記電子ペンと前記操作面の相対角を検出するステップと、
    前記電子ペンの操作に応答して生成された筆圧データを前記デジタイザ・パネルから受け取るステップと、
    前記相対角で前記筆圧データを補正するステップと
    を有する方法。
  10. 電子ペンで操作する操作面を備えた電磁誘導式のデジタイザ・パネルを搭載する携帯式電子機器のシステムが、前記デジタイザ・パネルが出力した座標データを補正する方法であって、
    前記電子ペンと前記携帯式電子機器が相互に独立して回転するときに前記電子ペンと前記操作面の相対角を検出するステップと、
    前記電子ペンの操作に応答して生成された座標データを前記デジタイザ・パネルから受け取るステップと、
    前記相対角で前記座標データを補正するステップと
    を有する方法。
  11. 座標検出のための電磁波を送信する送信部と傾斜角を検出する第1の傾斜センサーとを有する電子ペンで操作する操作面を備えた電磁誘導式のデジタイザ・パネルと、
    前記操作面の傾斜角を検出する第2の傾斜センサーと、
    前記電子ペンと前記携帯式電子機器が相互に独立して回転するときに前記電子ペンの傾斜角と前記操作面の傾斜角に基づいて前記電子ペンと前記操作面の相対角を検出する検出部と
    を有する携帯式電子機器。
  12. 前記携帯式電子機器が前記電子ペンを収納する収納部を有し、前記検出部は前記電子ペンが前記収納部に収納された基準状態に対する前記電子ペンの傾斜角と前記操作面の傾斜角を検出して前記相対角を計算する請求項11に記載の携帯式電子機器。
  13. 前記携帯式電子機器が、
    前記電子ペンの操作に応答して前記デジタイザ・パネルが生成した筆圧データを前記相対角で補正する第1の補正演算部を有する請求項11または請求項12に記載の携帯式電子機器。
  14. 前記携帯式電子機器が、
    前記電子ペンの操作に応答して前記デジタイザ・パネルが生成した座標データを前記相対角で補正する第2の補正演算部を有する請求項11から請求項13のいずれかに記載の携帯式電子機器。
  15. 前記電子ペンの傾斜角を前記電子ペンから受け取るための無線受信部を有する請求項11から請求項14のいずれかに記載の携帯式電子機器。
  16. 前記電子ペンの傾斜角を前記送信部が送信する電磁波を通じて受け取る受信部を有する請求項11から請求項14のいずれかに記載の携帯式電子機器。
  17. 電子ペンで操作する操作面を備えた電磁誘導式のデジタイザ・パネルを搭載する携帯式電子機器に、
    前記電子ペンと携帯式電子機器が相互に独立して回転するときに前記操作面の傾斜角と前記電子ペンの傾斜角から前記電子ペンと前記操作面の相対角を検出する機能と、
    前記電子ペンの操作に応答して前記デジタイザ・パネルが生成した筆圧データを受け取る機能と、
    前記筆圧データを前記相対角で補正する機能と
    を実現させるためのコンピュータ・プログラム。
  18. 前記電子ペンの操作に応答して前記デジタイザ・パネルが生成した座標データを受け取る機能と、
    前記座標データを前記相対角で補正する機能と
    を含む請求項17に記載のコンピュータ・プログラム。
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