JPH0741632U - コードレスデジタイザ - Google Patents
コードレスデジタイザInfo
- Publication number
- JPH0741632U JPH0741632U JP075441U JP7544193U JPH0741632U JP H0741632 U JPH0741632 U JP H0741632U JP 075441 U JP075441 U JP 075441U JP 7544193 U JP7544193 U JP 7544193U JP H0741632 U JPH0741632 U JP H0741632U
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- JP
- Japan
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- resonance circuit
- stylus
- indicator
- tablet
- pointing device
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コードレスであって電池レスのスタイラス指
示器を用いた場合であっても、スタイラス指示器の傾き
による位置誤差を補償する。 【構成】 作用位置が異なる複数の共振回路をスタイラ
ス指示器内に設け、これらの複数の共振回路を選択動作
させる選択手段を設けるとともに各共振回路の作用によ
る出力値から指示位置誤差を補償するようにした。
示器を用いた場合であっても、スタイラス指示器の傾き
による位置誤差を補償する。 【構成】 作用位置が異なる複数の共振回路をスタイラ
ス指示器内に設け、これらの複数の共振回路を選択動作
させる選択手段を設けるとともに各共振回路の作用によ
る出力値から指示位置誤差を補償するようにした。
Description
【0001】
この考案は、タブレットと位置指示器とがケーブルにより接続されていないコ ードレスデジタイザに関するもので、特に位置指示器としてペン形状のスタイラ ス指示器を使用するものに関する。
【0002】
ペン形状のスタイラス指示器を用いるコードレスデジタイザは、使用者がスタ イラス指示器をペンを持つように手に持ってタブレット上を指示することが可能 であり便利である。 このようなコードレスデジタイザの一つとして、従来、タブレットとスタイラ ス指示器とが電磁結合等の作用を成すようにしたものがあった。この装置は、一 般にタブレット上に複数の導体(複数のループコイルあるいは複数のジグザグ状 導体)を設けるとともに、位置指示器に該タブレットの複数の導体と作用可能な コイルを有した共振回路を設けている。そして、例えば本願出願人が出願した特 願平4−337894号に示されているように、タブレットの複数の導体と位置 指示器の共振回路等が相互に作用することで発振状態となった際の出力信号を取 得して位置指示器の指示座標を決定する。
【0003】
このような装置において、スタイラス指示器を用いた場合には次のような欠点 があった。すなわち、スタイラス指示器ではその共振回路のコイルをスタイラス 指示器の最先端位置に設けることが物理的に困難であるため、スタイラス指示器 が傾斜指示された場合、そのコイル位置(共振回路の作用位置)が変動してしま う。スタイラス指示器の傾斜によってコイル位置が変動すると、その共振回路と タブレットの複数の導体との作用位置が変動してしまい、正確な指示座標を決定 することができないという欠点があった。 従来、このようなスタイラス指示器の傾斜変動による欠点を除去するものとし て、スタイラス指示器に位置を異ならせて少なくとも2つのコイルを設けたもの があった(例えば特開昭61−223927)。この装置は、スタイラス指示器 の2つのコイルを時分割で励磁して、それぞれのコイルの作用による出力信号に 基づきスタイラス指示器の指示座標を正確に算出するように成したものである。 しかしながら、この従来装置はスタイラス指示器とタブレットとがケーブルに より接続されており、スタイラス指示器の複数のコイルの励磁はタブレット側に 設けられた電源および制御回路により比較的簡単に実施することができるが、先 に述べた特願平4−337894号出願のような、位置指示器(スタイラス指示 器)に電池(乾電池)を有さない型のコードレスデジタイザにおいては、このよ うな複数コイルを用いるスタイラス指示器の誤差補償方式を即座に採用すること ができない。 この考案は、この点について改善することを目的としたもので、スタイラス指 示器が電池レス(電池不搭載型)のコードレスデジタイザであっても上記の誤差 補償方式を実施可能に成すようにしたものである。
【0004】
このため、この考案においては、 スタイラス指示器内に作用位置が異なる少なくとも2つの共振回路を形成可能 にし、ペン先スイッチのオンオフに応じて、作用位置が異なる1個の共振回路が 動作するように成したものである。
【0005】
スタイラス指示器内に、作用位置(コイル位置)が異なる共振回路を少なくと も2個形成可能になし、スタイラス指示器がタブレット面に対して強く押し込ま れたときの作用共振回路と、そうでないときの作用共振回路との作用位置を異な らせているので、それらの各々の出力を演算することでスタイラス指示器の傾き を知ることができ、正確な指示座標を決定することができる。
【0006】
【実施例】 以下、図面の1実施例を参照して本考案を説明する。 図1、図2は本考案の第1実施例に関わるコードレスデジタイザ、図3は本考 案のスタイラス指示器の他の構成例を示す説明図、図4、図5は本考案の第2実 施例に関わるコードレスデジタイザをそれぞれ表すものである。 まず、図1、図2を参照して第1実施例装置を説明する。
【0007】 図1にはタブレット1と位置指示器(スタイラス指示器)2との電気的構成を 、図2にはスタイラス指示器の機械的構成をそれぞれ示した。 タブレット1には、X方向に順次配置されたループコイル群(x1、x2、x 3、・・・)とY方向に順次配置されたループコイル群(y1、y2、y3、・ ・・)が形成されている。X方向ループコイル群はX軸スキャナ11に接続され 、Y方向ループコイル群はY軸スキャナ12に接続されている。X軸スキャナ1 1により選択されたループコイルは電圧増幅器13の入力側に、Y軸スキャナ1 2により選択されたループコイルは電流増幅器14の出力側にそれぞれ接続され ている。また、電圧増幅器13の出力は利用回路15に入力されるとともに電流 増幅器14にも入力されている。
【0008】 位置指示器2には、第1のコイル211(図2)とこの第1のコイル211と 同軸上の異なる位置に設けられた第2のコイル212(図2)と基準コンデンサ 220と、第1〜第3のコンデンサ221〜223と、筆圧コンデンサ224と 、ペン先スイッチ230(図2)、第1〜第3のペン軸スイッチ231〜233 (図2)および筆圧スイッチ234(図2)が設けられている。 ペン先スイッチ230は、通常の場合には、図1に示すように上側の端子と接 触されて第2のコイル212と基準コンデンサ220とからなる第2の共振回路 を形成している。したがって、通常の使用時において、タブレット1の利用回路 15はこのスタイラス指示器2の第2の共振回路による検出位置座標を出力する 。
【0009】 一方、スタイラス指示器2のペン先端部がタブレット1面に押し付けられたと きには、この指示器2のペン先スイッチ30が作用されて下側の第1のコイル2 11と基準コンデンサ220とを含む第1の共振回路が有効となる。この第1の 共振回路が有効となった状態において、3つのペン軸スイッチ231〜233お よび筆圧スイッチ234の作用がそれぞれ有効となる。 スタイラス指示器2の先端部をタブレット1面に単に接触させた際の第2の共 振回路の出力座標値と、タブレット1面に対してスタイラス指示器2を押し込ん だ際の第1の共振回路による出力座標値とを利用回路15が記憶する。第1の共 振回路と第2の共振回路は、その作用位置が異なっているので、このスタイラス 指示器2が傾斜されて保持されている場合には両者による出力座標値は異なった ものとなる。したがって、これらの出力座標値を利用回路15内において所定の 方法で演算することによりスタイラス指示器2の傾きが補正された正確な座標値 を得ることができる。
【0010】 なお、第1〜第3のペン軸スイッチ231〜233および筆圧スイッチ234 はそれぞれ第1〜第3のコンデンサ221〜223および筆圧コンデンサ224 を付加する作用をなし、これらがオンされたとき第2の共振回路を変化させるこ とができそれぞれによる出力信号の周波数を変化させる。したがって、この実施 例装置では、正確な位置座標を決定するだけでなく、これらの周波数変化をも捉 えてスタイラス指示器2の状態をも検出することができるようになっている。
【0011】 次に、図2を参照して、この実施例装置におけるスタイラス指示器2の使用状 態を説明する。 スタイラス指示器2は、通常使用者の手に持たれて使用される。通常の使用状 態においては、タブレット1の利用回路15はコンピュータ等の上位装置に接続 されておりCRT等の画面上にカーソルと呼ばれるスタイラス指示器2の軌跡( または存在位置)が表示される構成となっている。 したがって、使用者は、CRT画面のカーソルを見ながらスタイラス指示器2 を移動させ入力すべき地点に達したときにその座標値を上位装置に有効値として 入力させる動作を行う。前述のように、ペン先スイッチ30を通常の場合に第2 の共振回路が有効な状態とさせておくことで、スタイラス指示器2の概略位置を CRT画面上に表示させることができ目的の地点を指示する際の目安として利用 することができる。
【0012】 また、スタイラス指示器2を目的の地点に位置づけたときにスタイラス指示器 2を押圧する事で第1の共振回路に切り換えられ正確な位置座標が求められる。 この際において、この装置では、CRT画面に、スタイラス指示器2を押し込ん だ入力操作の際の正確な位置を表すカーソルとともに入力操作を行う直前の位置 を表すカーソルを区別可能(カーソルの表示色を変える等)に表示するよう構成 しているので、使用者はこれらのカーソルを目安として再度入力操作を行うこと でほぼ正確な座標位置にスタイラス指示器2を位置づけることができる。 そして、この状態で、それぞれ意味付けされたペン軸スイッチ231〜233 をオンすることにより当該ペン軸スイッチに意味付けされたデータを上位装置に 入力することができる。
【0013】 なお、筆圧スイッチ234は、これを作用させた状態でスタイラス指示器2を 移動させて使用する事が望ましく、例えば文字等を入力する場合にはこの筆圧情 報により毛筆書きの表示を行うことができる。 図3は、このようなスタイラス指示器2の他の構成例を示すものである。この 図3のスタイラス指示器2は、ペン先スイッチ230によりスタイラス指示器2 の2つのコイルを独立に動作させるようにしたものである。このように、構成す ることにより、第1の共振回路と第2の共振回路を切り替えるようにしている。
【0014】 次に、図4、図5を参照して、本考案の第2実施例装置を説明する。この装置 の第1実施例装置と異なる点は、スタイラス指示器2内の共振回路を次のように 構成した点である。すなわち、図5に示すように、スタイラス指示器2のペン先 部分をフェライトチップ240として構成するとともにこのフェライトチップ2 40の下方の第1のコイル211を含む共振回路を常時閉としたものとなし、上 方の第2のコイル212を含む共振回路をフェライトチップ240がタブレット 面に強い力で押し込まれたときに閉となるよう構成したものである。さらに、第 2のコイル212についてはペンケースに取り付けられ、第1のコイル211は このペンケースに対して相対的に上下動するフェライトチップ240に取り付け られている。
【0015】 したがって、フェライトチップ240がタブレット面に対して強い力で押し込 まれた時には、それまでの第1のコイルを含んだ共振回路の作用のみから、第1 のコイル211を含んだ共振回路とペン先スイッチ230により作用される第2 のコイル212を含んだ共振回路の両共振回路の作用に変化する。この場合には 、第1、第2のコイル間距離の変化及び両者の作用による総合的な作用の変化に より、実質上共振回路の作用位置が異なることになり、第1実施例装置と同様正 確な位置検出を行うことができる。
【0016】 なお、この第2実施例装置においても、第1実施例装置と同様に第2のコイル を含む共振回路には筆圧コンデンサ221を設けている。さらに、この共振回路 内に第1実施例装置のように異なる負荷を選択的に接続する複数のペン軸スイッ チを設けるよう構成しても良い。
【0017】
以上説明したように、この考案によればスタイラス指示器に電池を有さないコ ードレスデジタイザにおいても、作用位置の異なる共振回路を動作させてそれぞ れの出力値を得ることができるので、スタイラス指示器の傾きによる誤差を補償 できる。
【図1】図1は、本考案の実施例を示すコードレスデジ
タイザの電気的構成図である。
タイザの電気的構成図である。
【図2】図2は、図1に示したスタイラス指示器の機械
的構成を示す説明図である。
的構成を示す説明図である。
【図3】図3は、本考案のスタイラス指示器の他の構成
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
【図4】図4は、本考案の第2実施例を示すコードレス
デジタイザの電気的構成図である。
デジタイザの電気的構成図である。
【図5】図5は、図4に示したスタイラス指示器の機械
的構成を示す説明図である。
的構成を示す説明図である。
1:タブレット 2:位置指示器(スタイラス指示器)
Claims (4)
- 【請求項1】タブレットに配置された導体群と、位置指
示器に配置され少なくともコイルとコンデンサからなる
共振回路とを有し、該位置指示器の共振回路の作用によ
り上記タブレットの導体群に誘導される信号に基づき位
置指示器のタブレット上の指示座標を決定するコードレ
スデジタイザにおいて、 上記位置指示器をペン形状のスタイラス指示器として構
成し、 さらに、該スタイラス指示器の共振回路を作用位置が異
なる少なくとも2つの共振回路として動作可能なものと
なすとともに該少なくとも2つの動作可能な共振回路を
選択的に動作させる選択動作手段とを設けたことを特徴
とするコードレスデジタイザ。 - 【請求項2】選択動作手段はスタイラス指示器のペン先
をタブレット面に所定の押圧力で押し付けたとき一方の
共振回路を、その他のときに他方の共振回路を選択する
ペン先スイッチであり、これらの共振回路の少なくとも
一方の共振回路にはそれぞれ異なる負荷を選択的に接続
するペン軸スイッチが設けられていることを特徴とする
請求項1記載のコードレスデジタイザ。 - 【請求項3】タブレットに配置された導体群と、位置指
示器に配置され少なくともコイルとコンデンサからなる
共振回路とを有し、該位置指示器の共振回路の作用によ
り上記タブレットの導体群に誘導される信号に基づき位
置指示器のタブレット上の指示座標を決定するコードレ
スデジタイザにおいて、 上記位置指示器をペン形状のスタイラス指示器として構
成し、 さらに、該スタイラス指示器の共振回路を作用位置が異
なる少なくとも2つの共振回路として構成するとともに
一方の共振回路については該スタイラス指示器のタブレ
ット面に対する押圧により選択的に開閉させる選択開閉
手段とを設けたことを特徴とするコードレスデジタイ
ザ。 - 【請求項4】一方の共振回路にはスタイラス指示器のタ
ブレット面に対する押圧により変化する負荷が取り付け
られていることを特徴とする請求項3記載のコードレス
デジタイザ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP075441U JPH0741632U (ja) | 1993-11-12 | 1993-12-29 | コードレスデジタイザ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-65486 | 1993-11-12 | ||
JP6548693 | 1993-11-12 | ||
JP075441U JPH0741632U (ja) | 1993-11-12 | 1993-12-29 | コードレスデジタイザ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0741632U true JPH0741632U (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=26406630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP075441U Pending JPH0741632U (ja) | 1993-11-12 | 1993-12-29 | コードレスデジタイザ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0741632U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015079281A (ja) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド | デジタイザを備える携帯式電子機器、補正方法およびコンピュータ・プログラム |
JP2018120442A (ja) * | 2017-01-25 | 2018-08-02 | 富士通株式会社 | 情報処理方法、情報処理システム、及び光学装置 |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP075441U patent/JPH0741632U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015079281A (ja) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド | デジタイザを備える携帯式電子機器、補正方法およびコンピュータ・プログラム |
JP2018120442A (ja) * | 2017-01-25 | 2018-08-02 | 富士通株式会社 | 情報処理方法、情報処理システム、及び光学装置 |
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