JP2015078757A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】一次バランサおよび二次バランサを備えるための占有容積が小さく安価に製造できる内燃機関を提供する。【解決手段】内燃機関1において、一次バランサ10は、クランクシャフト30の回転軸30Aと平行に回転軸10Aが配置される。第1の二次バランサ21は、一次バランサ10の回転軸10Aに同軸に回転軸21Aが配置される。第2の二次バランサ22は、第1の二次バランサ21の回転軸21Aと平行に回転軸22Aが配置される。一次ギア機構40は、クランクシャフト30の回転速度と同じ速度で一次バランサ10を回転させる。二次ギア機構50は、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22を回転させるギアのうちの2つのギアに第1の二次ウエイト211および第2の二次ウエイト221を一体に備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、クランク軸に起因する一次モードの振動を抑制する一次バランサおよび二次モードの振動を抑制する二次バランサをそれぞれ備える内燃機関に関する。
1本のクランク軸に少なくとも2つのピストンが連結された内燃機関において、1本の一次用偏心バランス軸(一次バランサ)および2本の二次用偏心バランス軸(二次バランサ)を、それぞれクランク軸に対して平行に配置した内燃機関が特許文献1に開示されている。この内燃機関において、一次用偏心バランス軸は、クランク軸から伝達される動力によって、クランク軸と同じ回転速度で回転し、2本の二次用偏心バランス軸は、クランク軸から伝達される動力によって、クランク軸の2倍の回転速度で互いに逆方向へ回転する。
特許文献1に記載された内燃機関によれば、2本の二次用偏心バランス軸のうち第1の二次用偏心バランス軸を、一次用偏心バランス軸の軸線に一致するようにこの一次用偏心バランス軸に貫通させて、配置することで、重量を軽減しかつ嵩高くならないようにしている。そして、一次用偏心バランス軸に内蔵された第1の二次用偏心バランス軸の回転方向は、一次用偏心バランス軸の回転方向と同じ方向に設定されている。これにより、一次用偏心バランス軸と第1の二次用偏心バランス軸との回転速度さを小さくし摩耗や回転抵抗などのリスクを軽減している。
また、一次用偏心バランス軸および二次用偏心バランス軸をそれぞれ駆動するためには、何らかの動力伝達機構が必要である。これらの動力伝達機構は、クランク軸に対して正確に一次用偏心バランス軸および二次用偏心バランス軸の回転角度及び回転速度を守らなければならない。したがって、特許文献1では、それぞれ歯車機構で動力を伝達している。一次用偏心バランス軸は、等速の歯車機構でクランク軸に連結され、第1の二次用偏心バランス軸は、二倍速の歯車機構でクランク軸に連結されている。そして、一次用偏心バランス軸をクランク軸に連結している歯車機構に対し、第1の二次用偏心バランス軸をクランク軸に連結している歯車機構は、クランク軸の反対側の端部に配置されている。
特開2011−102602号公報
ところで、気筒数の少ない内燃機関には、小型、軽量、安価であることが望まれており、振動を抑制するためにバランサを設けることは、これらに逆行する。特許文献1では、一次用偏心バランス軸および二次用偏心バランス軸の両方を備え、二次用偏心バランス軸の1つを一次用偏心バランス軸に組み込むことで軸の数を減らしている。しかし、一次用偏心バランス軸の内部に振動モードの異なる二次用偏心バランス軸を組み込むことは、高度な加工精度及び組立精度を要求される。また、一次用偏心バランス軸および第1の二次用偏心バランス軸とは独立して第2の二次用偏心バランス軸が配置されるため、二次用偏心バランス軸を配置するために必要なクランク室の容積が大きくなってしまう。
そこで、本発明は、一次バランサおよび二次バランサを備えるための占有容積が小さく安価に製造できる内燃機関を提供する。
本発明に係る内燃機関は、クランクシャフトと一次バランサと第1の二次バランサと第2の二次バランサと一次ギア機構と二次ギア機構とを備える。一次バランサは、クランクシャフトの回転軸と平行に回転軸が配置される。第1の二次バランサは、一次バランサの回転軸に同軸に回転軸が配置され、一次バランサの端部に装着され、当該回転軸に対して偏心した第1の二次ウエイトを有する。第2の二次バランサは、第1の二次バランサの回転軸と平行に回転軸が配置され、当該回転軸に対して偏心した第2の二次ウエイトを有する。一次ギア機構は、一次バランサをクランクシャフトへ連結し、クランクシャフトの反対方向に同じ回転速度で一次バランサを回転させる。二次ギア機構は、第1の二次バランサおよび第2の二次バランサをクランクシャフトへ連結し、クランクシャフトの回転速度の2倍の速度でそれぞれを反対方向へ回転させる少なくとも2つのギアを有し、ギアのいずれか2つに第1の二次ウエイトおよび第2の二次ウエイトを一体に備える。
このとき、一次ギア機構は、一次バランサの片側の端部に配置し、二次ギア機構は、一次バランサの回転軸に沿って一次ギア機構よりも先端側の一次バランサの片側の端部に配置される。また、第2の二次バランサの回転軸は、クランクシャフトの回転軸と同軸に配置される。
本発明に係る内燃機関によれば、第1の二次ウエイトおよび第2の二次ウエイトが二次ギア機構のギアに一体に設けられるので、二次バランサを備えるための構造が簡素化され、製造及び組立のコストを軽減することができ、小型で軽量かつ安価な内燃機関を提供できる。
また、一次ギア機構を一次バランサの片側の端部に配置し、二次ギア機構を一次バランサの回転軸に沿って一次ギア機構よりも先端側となる一次バランサの片側の端部に配置する発明の内燃機関によれば、一次ギア機構および二次ギア機構を覆うカバーは、1つでよいし、これらのギア機構に対する潤滑油の供給を片側にまとめて配置することができるため、構造が簡素化される。また、ギア機構に対するメンテナンスを片側から行えるので、この内燃機関を搭載する車両におけるエンジンルーム内のレイアウトの自由度が増し、作業性にも優れている。
第2の二次バランサの回転軸がクランクシャフトの回転軸と同軸に配置される発明の内燃機関によれば、二次バランサを配置するために必要となる占有スペースを小さくすることができる。
本発明に係る第1の実施形態の内燃機関の制振装置の断面図。 本発明に係る第2の実施形態の内燃機関の制振装置のギア機構の断面図。 本発明に係る第3の実施形態の内燃機関の制振装置の断面図。 本発明に係る第4の実施形態の内燃機関の制振装置の断面図。 本発明に係る第5の実施形態の内燃機関の制振装置の断面図。 本発明に係る第6の実施形態の内燃機関の制振装置の断面図。
本発明に係る第1の実施形態の内燃機関1は、図1を参照して説明する。この内燃機関1は、2気筒4サイクルのエンジンであり、制振装置として一次バランサ10および二次バランサ20を装備している。この内燃機関1は、クランクシャフト30と、一次バランサ10と、二次バランサ20と、一次ギア機構40と、二次ギア機構50とを備える。
クランクシャフト30は、同じ回転角度位置にそれぞれコンロッド31で2つのピストンが連結されている。クランクシャフト30は、コンロッド31でピストンが連結された部位の180°対称の位置にカウンタウエイト32を有している。
一次バランサ10は、クランクシャフト30のカウンタウエイト32と協動してピストンの往復動による起振力(一次振動)を打ち消すとともに、ピストンが往復動する方向を横切る方向にクランクシャフト30のカウンタウエイト32によって生じる振動を相殺するために設けられている。一次バランサ10は、クランクシャフト30の回転軸30Aに対して平行に回転軸10Aを配置しており、この回転軸10Aに対して重心の位置が変位(偏心)した一次ウエイト11を備えている。一次バランサ10の両端は、クランクケース6を貫通しており、それぞれ軸受け101,102によって、支持されている。軸受101,102は、すべり軸受けでもよいし、転がり軸受であってもよい。
二次バランサ20は、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22の2つで一組に設けられており、ピストンが往復動する方向の振動として一次バランサ10で相殺できずに残存する二次振動を打ち消すために設けられている。図1に示すように、第1の二次バランサ21は、一次バランサ10の回転軸10Aに対して同軸に回転軸21Aを配置しており、その回転軸21Aに対して重心の位置が変位(偏心)した第1の二次ウエイト211を有している。第2の二次バランサ22は、第1の二次バランサ21の回転軸21Aに対して平行に回転軸22Aを配置しており、その回転軸22Aに対して重心の位置が変位(偏心)した第2の二次ウエイト221を有している。
第1の二次バランサ21の第1の二次ウエイト211及び第2の二次バランサ22の第2の二次ウエイト221は、同じ起振力を発生するように質量および偏心量が設定される。本実施形態において、第1の二次ウエイト211及び第2の二次ウエイト221は、二次ギア機構50に含まれるギアに一体に設けられる。詳細は後述する。
一次ギア機構40は、一次バランサ10をクランクシャフト30へ連結し、クランクシャフト30の回転速度と同じ回転速度でクランクシャフト30と反対方向へ、一次バランサ10を回転させる動力を伝達する。この一次ギア機構40は、一次バランサ10の片側の端部、すなわちクランクシャフト30の第1の端部33側に配置され、一次駆動ギア41と一次従動ギア42とを有する。一次駆動ギア41は、クランクケース6から突出したクランクシャフト30の片側端部となる第1の端部33に取り付けられる。一次従動ギア42は、クランクケース6から突出した一次バランサ10の端部に取り付けられ、一次駆動ギア41に噛合する。一次バランサ10は、ピストンの上死点及び下死点において、カウンタウエイト32に対して一次ウエイト11が同位相に位置するように、クランクシャフト30に対して一次ギア機構40を介して連結される。
二次ギア機構50は、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22をクランクシャフト30へ連結し、クランクシャフト30の回転速度の2倍の速度で第1の二次バランサ21及び第2の二次バランサ22を回転させる動力を伝達する。この二次ギア機構50は、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22を互いに逆方向に回転するように構成される。二次ギア機構50は、一次バランサ10の片側の端部、すなわちクランクシャフト30の第1の端部33側で、一次バランサ10の回転軸に沿って一次ギア機構40よりも先端側、つまりクランクケース6に対して外側に配置される。
二次ギア機構50は、第1の二次ギア機構51と第2の二次ギア機構とを有する。第1の二次ギア機構51は、第1の二次バランサ21をクランクシャフト30へ連結し、クランクシャフト30の2倍の速度で第1の二次バランサ21を回転させる動力を伝達する。第2の二次ギア機構52は、第2の二次バランサ22をクランクシャフト30へ連結し、クランクシャフト30の2倍の速度で第2の二次バランサ22を回転させる動力を伝達する。
第1の実施形態における二次ギア機構50は、図1に示すように、クランクシャフト30の第1の端部33に取り付けられる第1の二次駆動ギア511と、第1の二次バランサ21の第1の二次ウエイト211が一体に設けられて第1の二次駆動ギア511に噛合する第1の二次従動ギア512と、第2の二次バランサ22の第2の二次ウエイト221が一体に設けられて第1の二次従動ギア512に噛合する第2の二次従動ギア522と、で構成される。したがって、第1の二次ギア機構51は、第1の二次駆動ギア511と第1の二次従動ギア512とで構成される。また、第2の二次ギア機構52は、第1の二次駆動ギア511と第1の二次従動ギア512と第2の二次従動ギア522とで構成される。
第1の二次従動ギア512及び第2の二次従動ギア522は、クランクシャフト30の回転速度の2倍の速度で回転される。なお、第1の二次従動ギア512は、第2の二次従動ギア522に噛合してクランクシャフト30の回転速度の2倍の速度で第2の二次バランサ22を回転させる第2の二次駆動ギア521を兼ねる。
以上のように、二次ギア機構50は、クランクシャフト30の回転速度の2倍の速度で回転する少なくとも2つのギアとして、第1の二次従動ギア512及び第2の二次従動ギア522を有している。そして、これらのギアのいずれか2つに、本実施形態の場合は第1の二次従動ギア512及び第2の二次従動ギア522に、第1の二次ウエイト211及び第2の二次ウエイト221を一体に備える。
第1の二次駆動ギア511は、クランクケース6に対して一次駆動ギア41の外側、すなわちクランクシャフト30の第1の端部33の一次駆動ギア41よりもクランクシャフト30の軸方向に先端側、に重ねて配置される。第1の二次従動ギア512は、クランクケース6に対して一次従動ギア42の外側に重なるように配置され、クランクシャフト30の回転方向と反対方向へ、すなわち一次バランサ10と同じ回転方向へ、クランクシャフト30の回転速度の2倍の速度で回転される。第2の二次従動ギア522は、第1の二次従動ギア512に噛合し、クランクケース6の外側に配置されている。第2の二次従動ギア522は、第1の二次従動ギア512の回転方向と逆方向へクランクシャフト30の回転速度の2倍の速度で回転される。
第1の二次バランサ21は、一次バランサ10の回転軸10Aに対して同軸に設けられた第1の支持ロッド213を有している。第1の支持ロッド213は、一次バランサ10の第1の端部13に設けられた穴14に軸受214を介して装着される。第2の二次バランサ22は、第1の二次バランサ21の回転軸21Aに平行に回転軸22Aが配置される第2の支持ロッド223を有している。この第2の支持ロッド223は、エンジンのクランクケース6に設けられる基部61に対して軸受224を介して装着される。
第1の二次バランサ21は、回転軸21Aに沿う方向に、第1の二次従動ギア512が形成された外周よりも内側が分厚くなった重量部分215と、刳り貫かれた軽量部分216とをほぼ半円ずつ有している。第2の二次バランサ22は、回転軸21Aに沿う方向に、第2の二次従動ギア522が形成された外周よりも内側が分厚くなった重量部分225と、刳り貫かれた軽量部分226とをほぼ半円ずつ有している。重量部分215,225は、第1の二次ウエイト211、第2の二次ウエイト221としてそれぞれ機能する。軽量部分216,226は、刳り貫かれることなく厚みが薄いだけでも良い、また重量部分215,225は、それぞれ二次ウエイトとして機能すればよいので、比重の大きい部材、例えば鉛を装着して構成されてもよい。なお、第1の二次バランサ21及び第2の二次バランサ22は、二次ギア機構50の一部として設けられるので、一次ギア機構40及び二次ギア機構50とともにカバーで覆われる。
第1の二次バランサ21の第1の二次ウエイト211及び第2の二次バランサ22の第2の二次ウエイト221は、ピストンが上死点にあるときにクランクシャフト30のカウンタウエイト32及び一次バランサ10の一次ウエイト11が位置する回転角度と同じ位置、すなわちピストンと反対方向に位置するように、二次ギア機構50によって連結されている。第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22は、クランクシャフト30及び一次バランサ10の回転速度の2倍の速度で回転するので、第1の二次ウエイト211及び第2の二次ウエイト221は、ピストンが下死点にあるときにも、ピストンが上死点にあるときと同じ回転位置にある。
以上のように構成された内燃機関1においてクランクシャフト30が回転すると、一次バランサ10は、クランクシャフト30と同じ速度で逆方向へ回転する。また、第1の二次バランサ21は、クランクシャフト30の回転速度の2倍の速度で逆方向へ、すなわち一次バランサ10の2倍の回転速度で同じ方向へ回転する。そして、第2の二次バランサ22は、クランクシャフト30の回転速度の2倍の速度で同じ方向へ、すなわち第1の二次バランサ21と同じ速度で逆方向へ回転する。その結果、内燃機関1の一次振動および二次振動が抑制される。
また、第1の二次バランサ21は、一次バランサ10と同じ方向へ回転するので、一次バランサ10の第1の端部13に設けられた穴14に対して軸受214を介して支持されている第1の二次バランサ21の第1の支持ロッド213と一次バランサ10との相対速度が半減され、回転抵抗が小さく抑えられる。また、一般に、2つの回転軸の間で動力をギア機構によって動力(回転力)を伝達する場合、駆動ギアと従動ギアの少なくとも2つが必要である。一次バランサ10、第1の二次バランサ21、第2の二次バランサ22の3つに動力を伝達しようとする場合、クランクシャフト30と一次バランサ10との間、クランクシャフト30と第1の二次バランサとの間、及び、第1の二次バランサ21と第2の二次バランサ22との間には、それぞれ2つずつのギア、合計で6つのギアが必要になる。
これに対して、本実施形態では、クランクシャフト30と一次バランサ10との間は、一次ギア機構40で連結されている。この一次ギア機構40は、クランクシャフト30に取り付けられた一次駆動ギア41と、一次バランサ10に取り付けられた一次従動ギア42と、の2つのギアで構成され、同一平面上に配置されて互いに噛合している。また、クランクシャフト30と第1の二次バランサ21との間、および第1の二次バランサ21と第2の二次バランサ22との間は、二次ギア機構50で連結されている。この二次ギア機構50は、クランクシャフト30に取り付けられた第1の二次駆動ギア511と、第1の二次バランサ21に設けられた第1の二次従動ギア512と、第2の二次バランサ22に設けられた第2の二次従動ギア522の3つのギアで構成され、同一平面上に配置されて互いに直列に噛合している。
このように、この内燃機関1は、クランクシャフト30から駆動力を得て一次バランサ10、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22の3つを回転させるために、5つのギアで動力の伝達を行う。そして、一次ギア機構40と二次ギア機構50とは、クランクシャフト30に対して同じ第1の端部33側に、二次ギア機構50が外側になるように重ねて配置されている。すべてのギアがクランクシャフト30の軸方向へ片側に集約されているだけでなく、ギアの総数も少ない、つまり、二次ギア機構50は、回転軸21A,22Aに沿う方向へ寸法が小さい。一次ギア機構40および二次ギア機構50にカバーを取り付けた場合に、クランクシャフト30の回転軸30Aに沿う方向にこの内燃機関1の寸法は、小さくなる。一次バランサ10及び二次バランサ20の両方を装備するために必要となる容積が小さくなるので、内燃機関1の全体の嵩も小さくなる。
本発明に係る第2から第6の実施形態の内燃機関1について、それぞれ図面を参照して以下に説明する。第1の実施形態の内燃機関1の構成と同じ機能を有する構成は、各実施形態の説明及び図中において同一の符号を付し、その詳細な説明は、第1の実施形態の対応する記載を参酌することとする。
本発明に係る第2の実施形態の内燃機関1は、図2を参照して説明する。図2は、一次ギア機構40、二次ギア機構50、第1の二次バランサ21、第2の二次バランサ22が組みつけられた内燃機関1のクランクシャフト30の第1の端部33側を示している。この第2の実施形態の内燃機関1では、クランクシャフト30、一次バランサ10、二次バランサ20のそれぞれ回転軸30A,10A,21A,22Aに沿う方向に、一次ギア機構40と二次ギア機構50とが入れ替わって配置されている。
第1の実施形態では、クランクケース6から突出したクランクシャフト30および一次バランサ10の端部に一次ギア機構40が組み付けられ、さらにその一次ギア機構40の外側に二次ギア機構50が組み付けられていた。これに対して、第2の実施形態では、クランクケース6から突き出したクランクシャフト30および一次バランサ10の端部に二次ギア機構50が組み付けられ、さらにその二次ギア機構50の外側に一次ギア機構40が組み付けられている。つまり、二次ギア機構50がクランクケース6に近い内側に配置され、一次ギア機構40がクランクケース6に対して二次ギア機構50よりも外側に配置されている。その結果、クランクシャフト30および一次バランサ10に対して2倍の速度で回転する二次バランサ20がクランクケース6に近い側に配置される。
第1の二次バランサ21の第1の二次ウエイト211および第2の二次バランサ22の第2の二次ウエイト221が、クランクシャフト30のカウンタウエイト32及び一次バランサ10の一次ウエイト11に対して回転軸21A,22Aに沿う方向へ近くなるので、二次バランサ20による二次振動に対する振動抑制効果が向上する。
また、一次ギア機構40と二次ギア機構50の配置が入れ替わったことに伴い、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22のそれぞれ軸受け部分の構造が第1の実施形態から変更されている。
図2に示すように、第1の二次バランサ21は、クランクケース6の外へ突出した一次バランサ10のシャフト12の端部に軸受217を介在させて外嵌している。第2の二次バランサ22は、一次バランサ10の回転軸10Aと平行にクランクケース6の外側に設けられたボス62に軸受227を介在させて外嵌している。一次バランサ10は、第1の二次バランサ21を同軸に配置するために、外径を加工するだけでよくなるので、加工精度もよく製造コストを安くすることができる。
第1の二次バランサ21の第1の二次ウエイト211および第2の二次バランサ22の第2の二次ウエイト221は、第1の実施形態と同様に、第1の二次従動ギア512及び第2の二次従動ギア522にそれぞれ一体に形成されている。そして、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22のそれぞれ第1の二次ウエイト211及び第2の二次ウエイト221の重心によって設定される回転軌道面を横切るように軸受217,227が配置される。したがって、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22が回転した場合に第1の二次バランサ21の回転軸21Aおよび第2の二次バランサ22の回転軸22Aに傾きが生じにくく、軸受217,227に係る負担が軽減される。
なお、第1の実施形態で第1の支持ロッド213及び第2の支持ロッド223を設ける代わりに、第2の実施形態の構造と同様の構造を採用してもよい。つまり、第1の二次バランサ21は、一次従動ギア42が装着された一次バランサ10の端部に軸受217を介して外嵌され、第2の二次バランサ22は、第1の二次バランサ21の回転軸21Aに平行にクランクケース6の外側に設けられたボス62に軸受227を介して外嵌されてもよい。このように構成することで、二次ギア機構50の構成が簡素化される。
本発明に係る第3の実施形態の内燃機関1は、図3を参照して説明する。本実施形態の内燃機関1において、第2の二次バランサ22の配置が第1の実施形態の内燃機関1と異なっている。また、これに伴い、二次ギア機構50の構成も異なっている。
本実施形態において、第2の二次バランサ22は、クランクシャフト30の回転軸30Aに対して同軸に回転軸22Aを配置している。第2の二次バランサ22は、回転軸22Aに対して重心が変位(偏心)した第2の二次ウエイト221と、クランクシャフト30の回転軸30Aに対して同軸に配置された第2の支持ロッド223と、を有している。クランクシャフト30は、クランクケース6の外側に突出した第1の端部33の先端に、回転軸30Aに沿って設けられた穴34を有している。第2の支持ロッド223は、クランクシャフト30のこの穴34に軸受224を介して装着される。第1の二次バランサ21の第1の二次ウエイト211および第2の二次バランサ22の第2の二次ウエイト221は、同じ起振力を発生するように質量および偏心量が設定される。
一次ギア機構40は、クランクシャフト30の回転速度と同じ回転速度でクランクシャフト30と逆方向に、一次バランサ10を回転させる動力を伝達する。この一次ギア機構40は、一次駆動ギア41と一次従動ギア42とを有する、一次駆動ギア41は、クランクシャフト30の一端側となる第1の端部33に取り付けられている。一次従動ギア42は、一次バランサ10の第1の端部13に取り付けられている。一次駆動ギア41に噛合する。一次ギア機構40は、ピストンの上死点および下死点においてカウンタウエイト32に対し一次ウエイト11が同位相に位置するように一次バランサ10をクランクシャフト30に連結する。
二次ギア機構50は、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22をクランクシャフト30に連結し、クランクシャフト30の回転速度の2倍の速度で回転する少なくとも2つのギアを有し、これらのギアのうちいずれか2つに第1の二次ウエイト211および第2の二次ウエイト221を一体に備える。二次ギア機構50は、第1の二次駆動ギア511と第1の二次従動ギア512と第2の二次駆動ギア521と第2の二次従動ギア522とを含む。
第1の二次駆動ギア511は、回転軸30Aに沿う方向へクランクケース6に対して一次駆動ギア41よりも外側に配置され、一次駆動ギア41よりも先端側のクランクシャフトの第1の端部33に取り付けられる。第1の二次従動ギア512は、回転軸10Aに沿う方向へクランクケース6に対して一次従動ギア42よりも外側に配置され、一次バランサ10の第1の端部13の穴14に装着された第1の二次バランサ21の第1の支持ロッド213に取り付けられる。第2の二次駆動ギア521は、回転軸21Aに沿う方向へクランクケース6に対して第1の二次従動ギア512の外側に重ねて配置され、第1の二次バランサ21の第1の支持ロッド213に取り付けられる。第2の二次従動ギア522は、回転軸22Aに沿う方向へクランクケース6に対して第1の二次駆動ギア511の外側に重ねて配置され、第2の二次バランサ22の第2の支持ロッド223に取り付けられる。第2の二次駆動ギア521は、第2の二次バランサ22の第2の二次ウエイト221を一体に有し、第2の二次従動ギア522は、第1の二次バランサ21の第1の二次ウエイト211を一体に有している。
第1の二次従動ギア512は、第1の二次駆動ギア511に噛合し、クランクシャフト30の回転速度の2倍の速度で逆方向へ回転される。第2の二次駆動ギア521は、第1の二次バランサ21の第1の支持ロッド213を介して第1の二次従動ギア512に結合されている。したがって、第2の二次駆動ギア521は、クランクシャフト30の回転速度の2倍の速度で回転する。第2の二次従動ギア522は、第2の二次駆動ギア521に噛合し、第2の二次駆動ギア521の回転速度と同じ速度で逆方向へ回転される。つまり、第2の二次従動ギア522は、クランクシャフト30の回転速度の2倍の速度で、クランクシャフト30と同じ方向へ回転する。
このように構成された二次ギア機構50は、第1の二次バランサ21に動力を伝達する第1の二次ギア機構51と、第2の二次バランサ22に動力を伝達する第2の二次ギア機構52とを構成する。第1の二次ギア機構51は、第1の二次駆動ギア511と第1の二次従動ギア512とで構成され、第2の二次ギア機構52は、第1の二次駆動ギア511と第1の二次従動ギア512と第2の二次駆動ギア521と第2の二次従動ギア522とで構成される。また、二次ギア機構50は、クランクシャフト30の回転速度の2倍の速度で回転するギアとして、第1の二次従動ギア512、第2の二次駆動ギア521、第2の二次従動ギア522を含み、このうちの2つである第2の二次駆動ギア521及び第2の二次従動ギア522に、第1の二次バランサ21の第1の二次ウエイト211及び第2の二次バランサ22の第2の二次ウエイト221を一体に有している。
第1の二次バランサ21の第1の二次ウエイト211及び第2の二次バランサ22の第2の二次ウエイト221は、ピストンが上死点にあるときにクランクシャフト30のカウンタウエイト32及び一次バランサ10の一次ウエイト11が位置する回転角度と同じ方位、すなわちピストンとは反対に位置するように、二次ギア機構50によって連結されている。第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22は、クランクシャフト30および一次バランサ10の回転速度の2倍の速度で回転するので、第1の二次ウエイト211及び第2の二次ウエイト221は、ピストンが下死点にあるときにもピストンが上死点にあるときと同じ回転位置にある。
第1の二次ウエイト211及び第2の二次ウエイト221は、ピストンが往復動する方向に二次振動を打ち消す起振力を発生するとともに、ピストンが往復動する方向を横切る方向に互いの起振力を打ち消すように作用するように配置されていればよい。したがって、第1の二次バランサ21の第1の二次ウエイト211は、第2の二次駆動ギア521に一体に設けられる代わりに、この第2の二次駆動ギア521と同軸に配置されている第1の二次従動ギア512に一体に設けられていてもよい。第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22は、第1及び第2の実施形態と同様に、重量部分215,225及び軽量部分216,226をそれぞれ有している。
以上のように構成された内燃機関1において、クランクシャフト30が回転すると、一次ギア機構40によって一次バランサ10が回転し、二次ギア機構50によって第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22が回転する。その結果、内燃機関1の一次振動および二次振動が抑制される。
第1の二次バランサ21の第1の二次ウエイト211及び第2の二次バランサ22の第2の二次ウエイト221は、クランクケース6の外側に配置された第2の二次駆動ギア521及び第2の二次従動ギア522に一体に設けられる。また、一次ギア機構40および二次ギア機構50は、クランクシャフト30の回転軸30Aと一次バランサ10の回転軸10Aに沿う方向へ重なるように配置されている。本実施形態の場合、クランクケース6に対して一次ギア機構40の外側に二次ギア機構50が配置されている。したがって、構造が簡素になるので、製造コストが軽減される。また、一次ギア機構40および二次ギア機構50が同じ側に配置されているため、メンテナンスなどの際の作業性の点で優れている。そして、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22が、これらを駆動する二次ギア機構50に組み込まれるので、小型で軽量な内燃機関1を安価に提供することができる。
また駆動トルクが入力される二次ギア機構50のギアに第1の二次ウエイト211及び第2の二次ウエイト221が一体に設けられるので、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22の回転速度が変化するときに回転軸21A,22Aに作用する捩れが生じにくい。
本発明に係る第4の実施形態の内燃機関1は、図4を参照して説明する。図4に示す内燃機関1において、クランクシャフト30の第1の端部33および一次バランサ10の第1の端部13は、クランクケース6の外側へ突出している。第1の二次従動ギア512及び第2の二次駆動ギア521は、互いに結合されて一体化しているとともに、軸受217、例えばベアリング、を介在させて一次バランサ10のシャフト12の第1の端部13の外周面13aに装着されている。第2の二次従動ギア522は、軸受227、例えばベアリング)を介在させてクランクシャフト30の第1の端部33の外周面33aに装着される。
第1の二次バランサ21の第1の二次ウエイト211および第2の二次バランサ22の第2の二次ウエイト221は、第3の実施形態と同様に、第2の二次駆動ギア521及び第2の二次従動ギア522にそれぞれ一体に形成される。この実施形態では、第1の二次ウエイト211及び第2の二次ウエイト221の重心によって設定される回転軌道面上に、軸受217,227が配置される。したがって、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22が回転した場合、第1の二次バランサ21の回転軸21Aおよび第2の二次バランサ22の回転軸22Aに傾きが生じにくく、軸受217,227に係る負担が軽減される。
以上のように構成された内燃機関1によれば、一次バランサ10及びクランクシャフト30の端部に穴をあけてその穴に軸受214,224を介在させて第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22を装着する第2の実施形態に比べて構造が簡単であるため、各部材の加工がしやすく、組み立て作業も容易になる。
本発明に係る第5の実施形態の内燃機関1は、図5を参照して説明する。第4の実施形態の内燃機関1に対して、第5の実施形態の内燃機関1は、クランクシャフト30、一次バランサ10、第1の二次バランサ21、第2の二次バランサ22のそれぞれ回転軸30A,10A,21A,22Aに沿う方向へ一次ギア機構40および二次ギア機構50が入れ替わった配置になっている。つまり第5の実施形態では、クランクケース6から突出したクランクシャフト30の第1の端部33および一次バランサの第1の端部13に二次ギア機構50が組み付けられ、さらにクランクケース6に対してこの二次ギア機構50の外側に一次ギア機構40が組み付けられている。クランクシャフト30および一次バランサ10の回転速度に対して2倍の速度で回転する二次バランサ20(第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22)が、第4の実施形態の場合よりもクランクケース6に近い。第1の二次ウエイト211及び第2の二次ウエイト221が、クランクシャフト30のカウンタウエイト32及び一次バランサ10の一次ウエイト11に対して、回転軸30A,10Aに沿う方向に近くなるため、二次バランサ20による振動抑制効果が向上する。
本発明に係る第6の実施形態の内燃機関1は、図6を参照して説明する。第3の実施形態の内燃機関1に対して、第6の実施形態の内燃機関1は、第1の二次バランサ21と第2の二次バランサ22がクランクシャフト30の回転軸30Aに沿う方向へクランクシャフト30の両方の端部に分かれて配置される。図5に示すように第6の実施形態では、クランクシャフト30は、クランクケース6から外側へ突出した第1の端部33と、これと反対側に位置して同じくクランクケース6から外側へ突出した第2の端部35とを有している。同様に一次バランサ10は、クランクシャフト30の第1の端部33と同じ方向へクランクケース6から外側へ突出した第1の端部13と、これと反対側、すなわちクランクシャフト30の第2の端部35と同じ側に位置してクランクケース6の外側に突出した第2の端部15とを有する。
一次ギア機構40の一次駆動ギア41は、クランクシャフト30の第1の端部33に取り付けられ、一次従動ギア42は、一次バランサ10の第1の端部13に取り付けられる。一次駆動ギア41と一次従動ギア42が噛合しているので、クランクシャフト30から一次バランサ10へ回転力が伝達される。
第1の二次バランサ21は、一次バランサ10の第2の端部15側のクランクケース6の外側に配置される。一次バランサ10の第2の端部15は、回転軸10Aに沿う方向に穴14を有しており、第1の二次バランサ21の第1の支持ロッド213が軸受214を介在させて装着される。
二次ギア機構50の第1の二次駆動ギア511は、クランクシャフト30の第2の端部35に取り付けられる。第1の二次従動ギア512は、一次バランサ10の第2の端部15側に配置された第1の二次バランサ21の第1の支持ロッド213に取り付けられ、第1の二次駆動ギア511に噛合してクランクシャフト30の回転速度の2倍の速度で回転する。本実施形態の場合、第1の二次従動ギア512は、第1の二次バランサ21の第1の二次ウエイト211と一体に設けられる。
第2の二次バランサ22は、クランクシャフト30の第1の端部33側のクランクケース6の外側に配置される。クランクシャフト30の第1の端部33は、回転軸30Aに沿う方向に穴34を有しており、第2の二次バランサ22の第2の支持ロッド223が軸受224を介在させて装着される。したがって、第2の二次バランサ22は、クランクケース6に対して一次駆動ギア41よりも外側に配置される。
二次ギア機構50の第2の二次駆動ギア521は、クランクケース6に対して一次従動ギア42よりも外側、すなわち一次バランサ10の回転軸10Aに沿って一次従動ギア42よりも先端側の一次バランサ10の第1の端部13に取り付けられる。第2の二次従動ギア522は、クランクシャフト30の第1の端部33側に配置された第2の二次バランサ22の第2の支持ロッド223に取り付けられ、第2の二次駆動ギア521に噛合して一次バランサ10の回転速度の2倍の速度、すなわちクランクシャフトの回転速度の2倍の速度で回転する。本実施形態の場合、第2の二次従動ギア522は、第2の二次バランサ22の第2の二次ウエイト221と一体に設けられる。
上記構成によれば、本実施形態の第1の二次ギア機構51は、クランクシャフト30の回転力を第1の二次バランサ21に伝達するために、第1の二次駆動ギア511と第1の二次従動ギア512とで構成される。また、第2の二次ギア機構52は、クランクシャフト30の回転力を第2の二次バランサ22に伝達するために、一次駆動ギア41と一次従動ギア42と第2の二次駆動ギア521と第2の二次従動ギア522とで構成される。
以上のように構成された第6の実施形態の内燃機関1によれば、第1の二次バランサ21及び第2の二次バランサ22で構成される二次バランサ20の各ウエイト(第1の二次ウエイト211及び第2の二次ウエイト221)は、クランクシャフト30に対してそれぞれ独立した伝達経路を経て回転力が伝達される。すなわち、第1の二次ウエイト211を有した第1の二次バランサ21は、第1の二次ギア機構51によってクランクシャフト30から回転力を伝達され、第2の二次ウエイト221を有した第2の二次バランサ22は、第2の二次ギア機構52によって、一次バランサ10を経由してクランクシャフト30から回転力を伝達される。クランクシャフト30の回転速度が変動する場合、伝達経路が分かれていることによって、二次バランサの二次ウエイトの質量による慣性力の影響を分散させることができる。
なお、第6の実施形態において、第1の二次バランサ21は、第1の支持ロッド213によって一次バランサ10の第2の端部15に軸受214を介して支持され、第2の二次バランサ22は、第2の支持ロッド223によってクランクシャフト30の第1の端部33に軸受224を介して支持されている。第1の支持ロッド213及び第2の支持ロッド223を設ける代わりに、第2の実施形態または第4の実施形態のように、一次バランサ10の第2の端部15及びクランクシャフト30の第1の端部33をそれぞれ回転軸10A、30Aに沿って延ばし、その先端に軸受217,227を介して、第1の二次従動ギア512に第1の二次ウエイト211が一体に設けられた第1の二次バランサ21および第2の二次従動ギア522に第2の二次ウエイト221が一体に設けられた第2の二次バランサ22をそれぞれ外嵌させてもよい。さらに上記構造を採用する場合、第6の実施形態でクランクシャフト30の第2の端部35および一次バランサ10の第2の端部15側に配置された第1の二次ギア機構51をクランクシャフト30の第1の端部33および一次バランサ10の第1の端部13側に配置してもよい。
なお、各実施形態の各図において、クランクシャフト30に対して一次バランサ10及び二次バランサ20(第1の二次バランサ21及び第2の二次バランサ22)を一方向に平行に並べた配置を示しているが、クランクシャフト30に対する一次バランサおよび二次バランサ20のレイアウトは、図面に示した配置に限定されない。
1…内燃機関、10…一次バランサ、10A…回転軸、20…二次バランサ、21…第1の二次バランサ、21A…回転軸、211…第1の二次ウエイト、22…第2の二次バランサ、22A…回転軸、221…第2の二次ウエイト、30…クランクシャフト、30A…回転軸、40…一次ギア機構、50…二次ギア機構、

Claims (3)

  1. クランクシャフトと、
    前記クランクシャフトの回転軸と平行に回転軸が配置される一次バランサと、
    前記一次バランサの回転軸に同軸に回転軸が配置され、前記一次バランサの端部に装着されて当該回転軸に対して偏心した第1の二次ウエイトを有した第1の二次バランサと、
    前記第1の二次バランサの回転軸と平行に回転軸が配置され、当該回転軸に対して偏心した第2の二次ウエイトを有した第2の二次バランサと、
    前記一次バランサを前記クランクシャフトへ連結して前記クランクシャフトの反対方向に同じ回転速度で前記一次バランサを回転させる一次ギア機構と、
    前記第1の二次バランサおよび前記第2の二次バランサをクランクシャフトへ連結して前記クランクシャフトの回転速度の2倍の速度でそれぞれを反対方向へ回転させる少なくとも2つのギアを有し、前記ギアのいずれか2つに前記第1の二次ウエイトおよび前記第2の二次ウエイトを一体に備える二次ギア機構と、を備える
    ことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記一次ギア機構は、前記一次バランサの片側の端部に配置され、
    前記二次ギア機構は、前記一次バランサの回転軸に沿って前記一次ギア機構よりも先端側の前記一次バランサの片側の端部に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載された内燃機関。
  3. 前記第2の二次バランサの回転軸は、前記クランクシャフトの回転軸と同軸に配置される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された内燃機関。
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