JP2015078551A - 継手構造 - Google Patents

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【課題】接合力に優れた、被接合材を接合するための継手構造を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の継手構造1は、複数の被接合材2を互いの端部の間に空隙を設けて接合する継手構造であって、該継手構造1は、空隙5を設けて配設された一対の被接合材2と、前記一対の被接合材2の端部間に亘って配置され、一対の被複合材2を接合する接合材3と、前記接合材3および前記一対の被接合材2の表面の間に設けられた接着剤層4とを有し、前記接合材3の前記空隙5近傍の部分が、前記接合材3の他の部分より肉厚に形成されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の被接合材を接合材により接合する継手構造に関する。
建築構造物を構成する鋼板、形鋼、鋼管等の各種の鋼材のような被接合材を接合する際には、例えば特許文献1にあるように、スプライスプレートのような接合材を用いた高力ボルト接合が広く用いられている。特許文献1の高力ボルト接合では、図6に示されるように、二つの鉄骨部材(H形鋼)100の端部を、空隙104を介して突き合わせて配置した後、これらの鉄骨部材100のフランジ101の両面側にスプライスプレート102を当接させたうえで、これらのフランジ101およびスプライスプレート102に挿通される高力ボルト103を締め付けることによって、二つの鉄骨部材100を接合している。空隙104は、一般的に、施工上の遊びを持たせるためや、鉄骨部材100の熱膨張による変位を吸収するために設けられる。
高力ボルト接合による被接合材の接合では、被接合材に高力ボルトを挿通するための孔が開いていなければならない。たとえば、耐震補強工事のように既存設備において被接合材の接合を行わなければならないような場合、非常に狭い既存設備内で被接合材に孔を開けなければならず、その工程が非常に煩雑である。また、被接合材に高力ボルトを挿通する孔を形成する作業において火花が発生する場合があり、化学品工場など火を使うことのできない設備においては、火花が発生する孔開け作業を行なうことができない。このように、既存設備内での被接合材の接合に高力ボルト接合を用いることが困難な場合がある。
特開平10−317490号公報
孔を開けることなく、または簡便に被接合材を接合する方法として、高力ボルトのかわりに接着剤を用いて被接合材と接合材を接着して、被接合材を接合する方法が期待される。このような接着剤による被接合材の接合方法として、たとえば図3に示されるような、2つの被接合材201の端部が空隙204を介して突き合わされて、2つの被接合材201の端部近傍の表面に亘って接合材202が接着剤層203により接着され、2つの被接合材201が接合された継手構造200が考えられる。しかし、図3に示されるような接着剤層を用いた継手構造200は、詳細は後述するが、充分な接合力を得ることができず、実用的に採用されていないのが現状である。
そこで、本発明は、接合力に優れた、被接合材を接合するための継手構造を提供することを目的とする。
本発明の継手構造は、複数の被接合材を互いの端部の間に空隙を設けて接合する継手構造であって、該継手構造は、空隙を設けて配設された一対の被接合材と、前記一対の被接合材の端部間に亘って配置され、一対の被複合材を接合する接合材と、前記接合材および前記一対の被接合材の表面の間に設けられた接着剤層とを有し、前記接合材の前記空隙近傍の部分が、前記接合材の他の部分より肉厚に形成されていることを特徴とする。
また、前記接合材の前記空隙近傍の部分から離れるにしたがい、前記接合材の他の部分の厚さが薄くなるように、前記接合材の前記被接合材表面側の面と反対側の面がテーパー状に形成されることが好ましい。
また、前記接合材が、前記一対の被接合材の一方の面および他方の面の表面に前記接着剤層を介して当接して設けられ、前記空隙内の少なくとも一部に、前記接合材に挟持されて固定されるスペーサが設けられることが好ましい。
本発明によれば、接合材の空隙近傍の部分を接合材の他の部分より肉厚に形成することにより、空隙近傍の接着剤層が受ける引張応力を軽減し、接着剤層の破壊を抑制し、被接合材同士の接合強度を向上させることができるので、接合力に優れた、被接合材を接合するための継手構造を提供することができる。
本発明の継手構造の一実施形態を示す断面図である。 本発明の継手構造の他の実施形態を示す断面図である。 接着剤を用いた被接合材の継手構造を示す参考例の斜視図である。 図3の継手構造において被接合材に引張荷重が加えられた時に、接合材の軸方向に生じる歪を模式的に示す継手構造の断面図および軸方向の位置に対する歪量を模式的に示す図である。 図3の継手構造において被接合材に引張荷重が加えられた時に、接合材および接着剤層の軸方向に垂直な方向に生じる応力を模式的に示す継手構造の断面図である。 従来の鉄骨部材を接合する継手構造を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の継手構造の実施形態を詳細に説明する。
本発明の一実施形態(以下、第1実施形態という)の継手構造1は、図1に示されるように、複数の被接合材2を互いの端部の間に空隙5を設けて接合する継手構造であって、鉄骨構造物、鉄筋コンクリート構造物、木構造物などの建築構造物に使用される構造用材料の接合手段として用いることができる。
第1実施形態の継手構造1は、図1に示されるように、空隙5を設けて配設された一対の被接合材2と、一対の被接合材2の端部2a、2b間に亘って配置され、一対の被複合材2を接合する接合材3と、接合材3および被接合材2の表面の間に設けられた接着剤層4とを有している。接合対象である被接合材2としては、主として鋼板、形鋼、鋼管等の各種の鋼材を用いることができるが、木材、アルミニウム材、ガラス材など他の構造用材料を用いることもできる。継手構造1においては、一対の被接合材2の表面が接着剤層4によって接合材3に接着されて、一対の被接合材2がその接合材3を介して接合される。本実施形態では、接着剤層4のみによって被接合材2と接合材3とが接着されているが、ボルトなど公知の固定方法を組み合わせることにより固定してもよい。
接合材3としては、主として鋼板などの鋼材を用いることができるが、一対の被接合材2に荷重が加えられても、接着剤層4が破壊されたり、被接合材2や接合材3が接着剤層4から剥離されたりするよりも前に、接合材3に脆性破壊が生じることがなく、一対の被接合材2を充分な接合強度で接合することができれば特に限定されない。
第1実施形態の継手構造1は、図1に示されるように、一対の被接合材2の間に空隙5が設けられるが、その空隙5によって、施工上の遊びを持つことができるとともに、被接合材2の熱膨張による変位を吸収することができる。空隙5の大きさは、用いられる被接合材2の性質や、構造設計などに基づいて適宜変更が可能であり、継手構造1が施工上の遊びを持つことができ、被接合材2の熱膨張による変位を吸収することができれば、特に限定されない。
接着剤層4は、被接合材2と接合材3を接着して、一対の被接合材2を充分な接合強度で接合することができれば特に限定されないが、エポキシ樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、シリコーン樹脂系接着剤、ポリウレタン系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、SGA系接着剤、解体性接着剤などを用いることができる。
本発明者は、上述のように被接合材を接着剤により接合することを検討したが、上述した図3のような構造そのままでは、被接合材に加わる荷重により、継手構造として充分に強度を得られないことを見出した。
以下、参考例として示した図3を用いて、継手構造において、接合材の軸方向に歪が生じることによって、充分な接合強度が得られない理由を説明する。図3は、上述したように、一対の被接合材201の端部を空隙204を介して突き合わせ、一対の被複合材201を両面側から接着剤層203により接合材202で接合した継手構造200を示している。接合材202は、特許文献1のスプライスプレート102(図6参照)と同様に、厚さが一様な平板状である。
図4は、図3に示された継手構造200において、被接合材201、接合材202および接着剤層203が積層される方向に垂直な方向(図4中左右方向。本明細書中で、軸方向という。)で、被接合材201が互いに逆向きに引き離される向きに、被接合材201に引張荷重が加えられた場合における、接合材202に生じる軸方向の歪を模式的に示した図である。図4の上側は、接合材202に生じる歪(変形)を模式的に示しており、図4の下側は、接合材202の軸方向の位置に対する歪量を模式的に示している。図4に示されるように、被接合材201が引張荷重を受けると、接着剤層203により固定された接合材202が軸方向に引張応力を受けるが、このとき接合材202の軸方向中央部において最も歪量が大きく、接合材202の軸方向中央部から離れるにしたがい歪量が小さくなっている。このように、接合材202の接着剤層203に接着していない部分に軸方向の歪が集中する。このとき生じる歪εは以下の式1で表わされる。
ε=ΔL/L=σ/E (式1)
ただし、Lは接合材202の軸方向の長さ、ΔLは接合材202の軸方向の伸び長さ、σは接合材202が軸方向で受ける引張応力、Eは接合材202のヤング率である。
接合材202の接着剤層203に接着していない部分では、軸方向に生じる歪によって、以下の式2で表わされる接合材202のポアソン比νにしたがって、軸方向に垂直な方向(厚さ方向)にも、接合材202の厚さを減ずるように歪が生じる。この歪に引かれて、空隙204近傍の接着剤層203の端部203eは、軸方向に垂直で、被接合材201から引き離される向きに局所的な引張応力を受ける。接着剤層203は、この引張応力とは別に、被接合材201と接合材202が逆向きに引かれることにより、軸方向でほぼ均一なせん断応力を受ける。先の引張応力にこのせん断応力が加わることによって、端部203eにおいて接着剤層203の局所的な破壊が生じる。この破壊箇所を起点に接合材202の剥離が生じやすくなって、厚さが一様な接合材202を用いた継手構造200では充分な接合強度が得られない。
ν=(ΔD/D)/(ΔL/L) (式2)
ただし、Dは接合材202の厚さ、ΔDは接合材202の縮み厚さ、Lは接合材202の軸方向の長さ、ΔLは接合材の軸方向の伸び長さである。
以上のような点に着目し、本発明の接合材3は、図1に示されるように、接合材3の空隙5近傍の部分3aが、接合材3の他の部分3bより肉厚に形成されている。ここで、接合材3の空隙5近傍の部分3aとは、空隙5があることによって接合材3が接着剤層4を介して被接合材2に接着していない非接着領域およびその非接着領域の軸方向両端の近傍の部分のことであり、接合材3の他の部分3bとは、前記部分3a以外の接合材3の接着された部分のことである。継手構造1は、以下に詳しく述べるように、接合材3の空隙5近傍の部分3aが接合材3の他の部分3bより肉厚に形成されていることにより、その接合強度を上げることができる。
第1実施形態の継手構造1によれば、軸方向の歪が生じる、接合材3の空隙5近傍の部分3aが、接合材3の他の部分3bより肉厚に形成されている。ここで、式1のヤング率Eは接合材固有の値で一定であるが、式1の引張応力σは、単位断面積当たりに受ける力を表わしているので、引張荷重が一定で接合材3の断面積が大きくなれば小さくなる。接合材3の空隙5近傍の部分3aは、接合材3の他の部分3bより肉厚に形成され、その断面積が大きいので、接合材3の空隙5近傍の部分3aの引張応力が、接合材3の他の部分3bより小さい。式1によれば、ヤング率が一定で引張応力が小さくなると、軸方向の歪ΔL/Lが小さくなる。式2によれば、接合材3のポアソン比νは一定なので、軸方向の歪ΔL/Lが小さくなることによって軸方向に垂直な方向の歪ΔD/Dも小さくなる。つまり、接合材3の空隙5近傍の部分3aが、接合材3の他の部分3bより肉厚に形成されることにより、被接合材2に引張荷重が加えられた際に、接合材3の空隙5近傍の部分3aに生じる軸方向の歪を軽減することができ、それによって軸方向に垂直な方向の歪も軽減することができる。その結果、接着剤層4の空隙5近傍の端部に生じる引張応力を軽減することができるので、接着剤層4の局所的な破壊を抑えることができ、継手構造1の接合強度を上げることができる。
図1に戻ると、第1実施形態の接合材3は、接合材3の空隙5近傍の部分3aから離れるにしたがい(図1中参照符号3cで示す接合材の端面に向かって)、接合材3の他の部分3bの厚さが薄くなるように、接合材3の被接合材2表面側の面S1と反対側の面S2がテーパー状に形成されている。ここで、図4の下側に示された模式図からもわかるように、接合材3には、接合材3の接着剤層4に接着していない部分に集中的に歪が生じるだけでなく、その周辺にも歪が生じ得る。接合材3が上述のようにテーパー状に形成されることにより、接合材3の厚さを、接合材3に生じ得る軸方向の歪量に対応させることができる。この構成により、接合材3に生じ得る軸方向の歪の分布の集中の度合いを軽減し、端部へ向かって歪量がなだらかに変化するようにすることができる。それにともなって、空隙5近傍の接着剤層4が受ける引張応力を効果的に軽減することができるので、接着剤層4の局所的な破壊を抑えることができ、継手構造1の接合強度を上げることができる。
第1実施形態では、図1に示されるように、接合材3の空隙5近傍の部分3aの厚さが、接合材3の他の部分3b、特に端部の厚さ(端面3cにおける厚さ)の略2倍であるが、継手構造1の接合強度を上げるために、接合材3の空隙5近傍の部分3aに生じる歪を軽減することができれば、この倍率に限定されることはなく、接合材3の軸方向両端が図1の断面において鋭角となる(すなわち、端面3cの厚さがほぼ0になる)ようにしてもよい。また、接合材3の断面形状は、図1に示されたような直線の組み合わせによる略多角形状に限らず、たとえば図4の下側に示される歪分布曲線に対応するような曲線を組み合わせたもの、すなわち接合材3の軸方向での歪量の変化に対応して厚みを変化させるように形成してもよい。ただし、接合材3の空隙5近傍の部分に生じる歪を軽減するという目的のために、接合材3の軸方向における厚さの平均に対する接合材3の空隙5近傍の厚さの割合は、1.2倍以上が好ましく、1.5倍以上がより好ましく、2.0倍以上がさらにより好ましい。
図2に、本発明の継手構造1の他の実施形態(以下、第2実施形態という)の断面図を示す。図2では、図1に示された実施形態と共通する構成に同一の符号を付してある。また、以下の説明の中では、図1に示された実施形態と共通する構成の説明は省略する。
第2実施形態は、第1実施形態に加えて、接合材3の軸方向に垂直な方向に応力が生じる場合にも、充分な接合強度を得ることができるものである。以下、図3に示した参考例の継手構造200において、接合材202の軸方向に垂直な方向に応力が生じることによって、充分な接合強度が得られない理由を図5を用いて説明し、第2実施形態の継手構造1では図2に示された構成によりその接合強度を上げることができる理由を詳細に説明する。
図5は、図3に示された継手構造200において、軸方向で、被接合材201が互いに逆向きに引き離される向きに、被接合材201に引張荷重が加えられた場合における、接合材202および接着剤層203に加わる軸方向に垂直な方向の応力を示している。なお、理解を容易にするために図5は曲げを実際より大きくデフォルメして図示している。図5に示されるように、被接合材201の断面の中心線201aと接合材202の断面の中心線202aにずれがあるために、被接合材201が軸方向逆向きに引っ張られると、接合材202に曲げモーメントが生じる。これによって、接合材202は、空隙204近傍で被接合材201に近づく方向に応力を受け、接合材202の端部近傍で被接合材201から離れる方向に応力を受ける。この応力によって、接合材202は、被接合材201から離れる方向に反るように曲げ変形が生じる。このとき、図5に示されるように、接合材202の軸方向中央部202bが突出して空隙204に入り込むため、空隙204の存在が接合材202の曲げ変形を抑制することができず、逆にさらに助長することになる。この結果、接合材202の端部近傍の接着剤層203は、軸方向に垂直で、被接合材201から引き離される向きに引張応力を受けることになる。接着剤層203は、この引張応力に上述したせん断応力が加わることによって、接合材202の端部近傍において局所的な破壊が生じる。この破壊箇所を起点に接合材202の剥離が生じやすくなって、継手構造200では充分な接合強度が得られない。
本発明の第2実施形態の継手構造1においては、図2に示されるように、接合材3が、一対の被接合材2の一方の面および他方の面の表面に接着剤層4を介して当接して設けられ、空隙5内の少なくとも一部に、接合材3に挟持されて固定されるスペーサ6が設けられている。スペーサ6は、断面略矩形状を有する鋼材が用いられているが、接合材3の変形を抑制できる程度の剛性を有するものであれば、断面円形状、断面多角形状などいかなる形状であってもよく、またチタン合金材やニッケル合金材などいかなる材質であってもよい。スペーサ6は、接合材3の変形を抑制できるように、空隙5内に少なくとも一部に設けられていればよいが、施工上の遊びおよび熱膨張による変位の吸収という空隙5の持つ機能を妨げないように、被接合材2に接しないように設けられることが望ましい。また、スペーサ6は、接合材3で挟持することによる押圧力だけで固定してもよいし、接着剤、溶接、ボルトによる固定などの既知の固定方法により接合材3に固定してもよい。継手構造1は、以下に詳しく述べるように、空隙5内の少なくとも一部に、接合材3に挟持されて固定されるスペーサ6が設けられることにより、その接合強度を上げることができる。
第2実施形態の継手構造1によれば、空隙5内の少なくとも一部に、接合材3に挟持されて固定されるスペーサ6が設けられている。このスペーサ6は、被接合材2に引張荷重が加えられたときに、接合材3に生じる曲げモーメントによって接合材3に曲げ変形が生じようとするが、接合材3の曲げ中心の外周部が空隙5内に突出するのを抑止することができるので、接合材3の曲げ変形を抑制することができる。その結果、接合材3の端部における応力を軽減することができ、それによって接合材3の端部近傍の接着剤層4が受ける引張応力を軽減することができるので、接着剤層4の局所的な破壊を抑えることができ、継手構造1の接合強度を上げることができる。
さらに、第2実施形態の継手構造1によれば、このスペーサ6に上述の空隙5近傍の部分3aが厚くなっている接合材3を組み合わせて用いることによって、空隙5近傍の部分3aにおける接合材3の曲げを抑制し、接合材3の端部近傍の接着剤層4が受ける引張応力を軽減することができるだけでなく、接着剤層4の空隙5近傍の端部に生じる引張応力を軽減することもできるので、接着剤層4の局所的な破壊を完全に抑えることができ、継手構造1の接合強度をより一層上げることができる。
1 継手構造
2 被接合材
2a、2b 被接合材の端部
3 接合材
3a 接合材の空隙近傍の部分
3b 接合材の他の部分
3c 接合材の端面
4 接着剤層
5 空隙
6 スペーサ

Claims (3)

  1. 複数の被接合材を互いの端部の間に空隙を設けて接合する継手構造であって、該継手構造は、
    空隙を設けて配設された一対の被接合材と、
    前記一対の被接合材の端部間に亘って配置され、一対の被複合材を接合する接合材と、
    前記接合材および前記一対の被接合材の表面の間に設けられた接着剤層とを有し、
    前記接合材の前記空隙近傍の部分が、前記接合材の他の部分より肉厚に形成されていることを特徴とする継手構造。
  2. 前記接合材の前記空隙近傍の部分から離れるにしたがい、前記接合材の他の部分の厚さが薄くなるように、前記接合材の前記被接合材表面側の面と反対側の面がテーパー状に形成されることを特徴とする請求項1記載の継手構造。
  3. 前記接合材が、前記一対の被接合材の一方の面および他方の面の表面に前記接着剤層を介して当接して設けられ、前記空隙内の少なくとも一部に、前記接合材に挟持されて固定されるスペーサが設けられることを特徴とする請求項1または2記載の継手構造。
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