JP4966673B2 - 柱と梁の接合構造 - Google Patents

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本願発明は柱と梁の接合構造に関するものである。
コンクリートが充填される鋼管柱と鉄骨梁とから構成される柱と梁の接合構造においては、図8に示すように、鉄骨梁の耐火被覆と剛性とを高めるために鉄骨コンクリート梁17が使用されることが多い。この鉄骨コンクリート梁17におけるコンクリート18には軸鉄筋19とせん断補強筋20とが配筋されるが、これらの鉄筋19、20はコンクリート18を保持するものであり、地震時における耐力には寄与しない。そこで、これらの鉄筋19、20に地震時における耐力を寄与させるには鉄骨鉄筋コンクリート梁とする必要がある。また、この鉄骨梁の鋼管柱への接合は容易にできるが、梁主筋21の鋼管柱22への接合は、図9の(1)および(2)に示すように、ダイヤフラム23や補強プレート24で行われている。またその他にも、図10に示すように、鋼管柱22に梁主筋21が通る孔25を開け、これに左右の梁主筋21を貫通させていた。また、その他の柱と梁の接合構造としては特開平10−140661号公報の発明が知られている。
特開平10−140661号公報
しかし、梁を鉄骨鉄筋コンクリート造とする場合、上記の柱と梁の接合構造は、鋼管柱への梁主筋の接合がダイヤフラムや補強プレートで行われているため複雑な構成となる。また、鋼管柱への孔開けは断面欠損が生じるため補強が必要になるとともに、鋼管柱を貫通する鉄筋がコンクリートの充填の障害になるという問題もある。
本願発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、鉄骨鉄筋コンクリート梁の鋼管柱への接合および鋼管柱へのコンクリートの充填が容易に行える柱と梁の接合構造を提供することである。
以上の課題を解決するための柱と梁の接合構造は、コンクリートが充填された鋼管柱と鉄骨鉄筋コンクリート梁との接合構造であり、該鉄骨鉄筋コンクリート梁における鉄骨梁の先端部と、該鉄骨梁の上下に配筋された梁主筋の先端部とが鋼管柱に突合わせ溶接され、該梁主筋は異形鉄筋であって軸線方向に沿ったリブを上下に位置させて配筋され、前記上側のリブにはスターラップの水平部が設置され、梁主筋の先端部におけるリブの両側が開先加工されて溶接されたことを特徴とする。また鋼管柱の板厚tと、異形鉄筋の径φとの関係がφ/t≦20であることを含む。また鉄骨梁がH形鋼であり、梁せいDとH形鋼のフランジ表面から異形鉄筋の軸芯までの距離lとの関係がl/D≦0.175かつ2.5≦(l/t)≦5.0であることを含む。また鋼管柱の幅Bと、鋼管柱の角部から梁主筋の軸芯までの距離dとの関係が0.19≦(d/B)≦0.285であることを含むものである。
鉄骨鉄筋コンクリート梁のコンクリート部が地震時における曲げ強度およびせん断強度に寄与できることから梁の鉄骨量を減らすことができる。また合理的な梁を構築できるので、建物のコストダウンを図ることができる。また異形鉄筋である梁主筋が軸線方向に沿ったリブを上下に位置させて配筋され、このリブにスターラップの水平部が設置されたことにより、スターラップの設置の際にスライドしやすくなって、短時間で正規の位置に配筋することができる。また異形鉄筋を溶接する際に生じる熱影響が鋼管柱の板厚中心まで達しない。また異形鉄筋の溶接部がダイヤフラムと鋼管柱との熱影響部に近づかないので高靭性となる。また異形鉄筋の溶接による熱影響が応力の集中する鋼管柱の角部に及ばなくなる。
以下、本願発明の柱と梁の接合構造の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本願発明の梁と柱の接合構造(以下、接合構造という)1は、図1に示すように、内部にコンクリート4が充填された鋼管柱2に、鉄骨梁5と鉄筋コンクリート6とからなる鉄骨鉄筋コンクリート梁3を接合したものである。
この鉄骨柱2は平面方形であり、外周のダイヤフラム7にH形鋼のフランジ8が溶接されて鉄骨梁5が接合されている。この鉄骨柱2の上下側には梁主筋9が配筋され、この先端が鋼管柱2に突き合わせ溶接されている。
この梁主筋9は異形鉄筋であり、軸線方向に沿って形成されたリブ10、11を上下に位置して配筋され、この上側のリブ10にスターラップ(せん断補強筋)12の水平部13が設置されている。このようにリブ10、11を上下に位置させると、スターラップ12を梁主筋9に挿入する際にスライドしやすくなって、短時間で正規の位置に配筋することができる。しかし、これとは反対に節14を上下にして配筋すると、スターラップ12が節14に引っ掛かって円滑な配筋ができないという欠点がある。
また、梁主筋9の先端部は鋼管柱2に付き合わせ溶接されているが、図3および図4に示すように、リブ10、11を軸とした両側、すなわち節側が45度の角度15で開先加工されている。これにより梁主筋9が鋼管柱2に簡単に接合されて、単なるコンクリートを保持するものではなく、せん断補強筋として地震時における耐力として寄与することができるようになる。
また、鋼管柱2の板厚tと、異形鉄筋の径φとの関係はφ/t≦20であり、異形鉄筋を溶接する際に生じる熱影響が鋼管柱2の板厚中心まで達しないようにしている。これとは反対にφ/t>20にすると、異形鉄筋を溶接する際に生じる熱影響が鋼管柱2の板厚中心まで達し、高軸力を負担する鋼管柱2の耐力および靱性が著しく低下する。
また図5は鋼管の最大変位比(δ/B)と鉄筋距離比(l/D)との関係を示したものであり、これに示すように、梁せいDとH形鋼のフランジ8の表面から異形鉄筋の軸芯までの距離lとの関係はl/D≦0.175かつ2.5≦(l/t)≦5.0であり、異形鉄筋の溶接部がダイヤフラム7と鋼管柱2との熱影響部に近づかないようにして高靭性を確保している。一方、上記の関係が、(l/t)<2.5となると、異形鉄筋の溶接部がダイヤフラム7と鋼管柱2との熱影響部に近づき、高靭性が期待できないばかりか、地震時の脆性的な破壊の原因になる。また上記の関係が(l/t)>5.0かつ(l/t)>0.175となると、鋼管柱2の面外変形が著しく大きくなって、高軸力を負担する鋼管柱2の耐力が極端に低下するようになる。
また図6は鋼管の最大変位比(δ/B)と鋼材比(l/t)との関係、図7は鋼管の最大変位比(δ/B)と鉄筋接合比(d/B)との関係をそれぞれ示したものであり、これらに示すように、鋼管柱2の幅Bと、鋼管柱2の角部から梁主筋9の軸芯までの距離dとの関係は0.19≦(d/B)≦0.285であり、異形鉄筋の接合位置を鋼管柱の角部16に近くならないようにして、異形鉄筋の溶接による熱影響を応力の集中する鋼管柱2の角部16に及ばせないようにしている。一方、上記の関係が(d/B)<0.19となると、異形鉄筋の接合位置が鋼管柱2の角部16に近く、異形鉄筋の溶接による熱影響が応力の集中する鋼管柱の角部16に及んで脆性的な破壊の原因となる。また上記の関係が(d/B)>0.285になると、鋼管柱2の面外変形が著しく大きくなり、高軸力を負担する鋼管柱2の耐力が極端に低下するようになる。
柱と梁の接合構造であり、(1)は正面図、(2)は同平面図である。 (1)は鉄骨鉄筋コンクリート梁の断面図、(2)は鋼管柱の断面図である。 (1)は梁鉄筋の平面図、(2)は(1)のA−A線断面図である。 梁鉄筋の断面図である。 鋼管の最大変位比と鉄筋距離比との関係を示したグラフ図である。 鋼管の最大変位比と鋼材比との関係を示したグラフ図である。 鋼管の最大変位比と鉄筋接合比との関係を示したグラフ図である。 従来の鉄骨コンクリート梁の断面図である。 従来の柱と梁の接合構造であり、(1)および(2)は正面図である。 従来の柱と梁の接合構造であり、(1)は水平方向の断面図、(2)は垂直方向の断面図である。
符号の説明
1 接合構造
2、22 鋼管柱
3 鉄骨鉄筋コンクリート
4 コンクリート
5 鉄骨梁
6 鉄筋コンクリート
7、23 ダイヤフラム
8 フランジ
9、21 梁主筋
10、11 リブ
12 スターラップ
13 スターラップの水平部
14 節
15 角度
16 角部
17 鉄骨コンクリート梁
18 コンクリート
19 軸鉄筋
20 せん断補強筋
21 梁主筋
24 補強プレート
25 孔

Claims (4)

  1. コンクリートが充填された鋼管柱と鉄骨鉄筋コンクリート梁との接合構造であり、該鉄骨鉄筋コンクリート梁における鉄骨梁の先端部と、該鉄骨梁の上下に配筋された梁主筋の先端部とが鋼管柱に突合わせ溶接され、該梁主筋は異形鉄筋であって軸線方向に沿ったリブを上下に位置させて配筋され、前記上側のリブにはスターラップの水平部が設置され、梁主筋の先端部におけるリブの両側が開先加工されて溶接されたことを特徴とする柱と梁の接合構造。
  2. 鋼管柱の板厚tと、異形鉄筋の径φとの関係がφ/t≦20であることを特徴とする請求項1に記載の柱と梁の接合構造。
  3. 鉄骨梁がH形鋼であり、梁せいDとH形鋼のフランジ表面から異形鉄筋の軸芯までの距離lとの関係がl/D≦0.175かつ2.5≦(l/t)≦5.0であることを特徴とする請求項1または2に記載の柱と梁の接合構造。
  4. 鋼管柱の幅Bと、鋼管柱の角部から梁主筋の軸芯までの距離dとの関係が0.19≦(d/B)≦0.285であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の柱と梁の接合構造。
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