JP2015078539A - 重心可変装置 - Google Patents

重心可変装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015078539A
JP2015078539A JP2013216549A JP2013216549A JP2015078539A JP 2015078539 A JP2015078539 A JP 2015078539A JP 2013216549 A JP2013216549 A JP 2013216549A JP 2013216549 A JP2013216549 A JP 2013216549A JP 2015078539 A JP2015078539 A JP 2015078539A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turntable
center
excavator
horizontal plane
variable device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013216549A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6175344B2 (ja
Inventor
肇宏 中里
Tadahiro Nakazato
肇宏 中里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP2013216549A priority Critical patent/JP6175344B2/ja
Publication of JP2015078539A publication Critical patent/JP2015078539A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6175344B2 publication Critical patent/JP6175344B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

【課題】掘削力を有効に高められる掘削機の重心可変装置を提供すること。【解決手段】掘削機5に搭載される重心可変装置100は、下部が水平面に対して平行に位置した場合に上部が水平面に対して傾斜し、走行体6側に連結されて回動する第1ターンテーブル40と、第1ターンテーブル40の上方に設けられ、上部が水平面に対して平行に位置した場合に下部が水平面に対して傾斜し、旋回体10側に連結されて回動する第2ターンテーブル50と、を備え、第1ターンテーブル40及び第2ターンテーブル50が互いに相対的に回動して、走行体6に対して旋回体10を傾倒させる。【選択図】図1

Description

本発明は、油圧ショベル等の掘削機に搭載される重心可変装置に関する。
一般に、油圧ショベルには、走行する下部走行体の上部に上部旋回体が旋回可能に設けられる。上部旋回体には、掘削作業を行う掘削体が設けられるとともに、掘削体と釣り合う重量を持つカウンタウェイトが設けられる。これにより、油圧ショベルは、重量の釣り合いがとられ、掘削体が前方に振り出されても転倒しないようになっている。
特許文献1には、油圧ショベルの上部旋回体とカウンタウェイトの間にダンパシリンダが介装され、カウンタウェイトが上下動するのに伴ってダンパシリンダが伸縮作動して上部旋回体の揺れを抑える装置が開示されている。
上記装置は、上部旋回体の後部に取り付けられる加速度センサと、加速度センサからの信号に応じてダンパシリンダの油室に導かれる圧力を制御するコントローラと、を備えている。コントローラは、加速度センサからの信号に応じて上部旋回体の揺れを検出したときに、ダンパシリンダの油室に油圧源から供給される加圧作動油を導くように制御する。これにより、掘削作業時に上部旋回体の揺れが生じたときに、カウンタウェイトがダンパシリンダによって下方向に動かされ、上部旋回体の揺れを抑えられる。
特開平6−10374号公報
しかしながら、このような従来の装置にあっては、カウンタウェイトが上下方向に動かされて油圧ショベルの重心が上下方向に移動するが、掘削力を有効に高められないという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、掘削力を有効に高められる重心可変装置を提供することを目的とする。
本発明は、自走する走行体と、走行体の上部に設けられて旋回中心軸に対して旋回する旋回体と、旋回体の前部に設けられて掘削動作する掘削体と、を備える掘削機に搭載される重心可変装置であって、下部が水平面に対して平行に位置した場合に上部が水平面に対して傾斜し、走行体側に連結されて回動する第1ターンテーブルと、第1ターンテーブルの上方に設けられ、上部が水平面に対して平行に位置した場合に下部が水平面に対して傾斜し、旋回体側に連結されて回動する第2ターンテーブルと、を備え、第1ターンテーブル及び第2ターンテーブルが互いに相対的に回動して、走行体に対して旋回体を傾倒させることを特徴とする。
本発明では、第1ターンテーブル及び第2ターンテーブルが互いに相対的に回動して、走行体に対して旋回体を傾倒させるので、重心可変装置が搭載される掘削機の重心を前後左右方向(水平面方向)に移動させることができる。これにより、例えば、第1ターンテーブル及び第2ターンテーブルによって走行体に対して旋回体を前方向に傾倒させると、掘削機の重心が前方に移動するので、掘削体による掘削力を高めることができる。
本発明の実施形態に係る掘削機の側面図である。 掘削作業時を示す掘削機の側面図である。 走行体及び2軸ターンテーブル機構の斜視図である。 2軸ターンテーブル機構の平面図である。 2軸ターンテーブル機構の正面図である。 図4BのA−A線に沿う2軸ターンテーブル機構の断面図である。 重心可変装置の構成図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1、図2に示すように、掘削機(油圧ショベル)5は、走行する走行体(下部走行体)6と、走行体6の上部で旋回する旋回体(上部旋回体)7と、旋回体7から前方に延びて土砂等を掘削する掘削体10と、を備える。
走行体6は、左右のクローラ装置9と、左右のクローラ装置9を支持する車体4と、を備える。クローラ装置9は、クローラベルト(履帯)19を循環させて走行する。
旋回体7は、後述する2軸ターンテーブル機構101の作動によって走行体6に対して鉛直軸まわりに旋回する。旋回体7には、掘削体10と、運転室20と、カウンタウェイト21と、図示しないエンジン、燃料タンク、バッテリ、油圧源等と、が搭載される。
なお、「鉛直軸」は、掘削機5が水平面上にある状態で、掘削機5の鉛直方向に延びる軸を意味する。
掘削体10は、旋回体7の左右方向に延びる水平軸まわりに回動自在に支持されるブーム11と、ブーム11の先端部に回動自在に支持されるアーム12と、アーム12の先端部に回動自在に支持されて土砂等を掘削するバケット13と、を備える。ブーム11、アーム12、バケット13は、それぞれ図示しない油圧シリンダ(アクチュエータ)によって駆動される。
なお、「水平軸」は、掘削機5が水平面上にある状態で、掘削機5の水平方向に延びる軸を意味する。
カウンタウェイト21は、旋回体7の後方に固定して設けられる。カウンタウェイト21の重量が掘削体10及び運転室20等の重量と釣り合うことにより、掘削機5の転倒が防止される。
掘削機5は、走行体6を駆動して走行し、掘削作業に際して足場となる場所に移動する。掘削作業時に、走行体6による走行を停止し、旋回体7を旋回させて掘削体10を掘削する方向に向ける。旋回体7が旋回を停止した状態で、掘削体10のブーム11、アーム12、バケット13をそれぞれ作動させることによってバケット13が土砂等に押し込まれた後に、バケット13を回動させて掘削した土砂等をすくい取る。その後、旋回体7を旋回させて掘削体10を他方向に向け、バケット13を掘削時と逆方向に回動させることによってすくい取った土砂等を放出する。掘削作業時には、こうした掘削体10の動作が繰り返し行われる。
上記バケット13を土砂等に押し込む掘削時において、土砂等が固い場合には、バケット13が土砂等から受ける反力によって掘削体10と共に旋回体7の前部が上向きに回動して掘削機5の前部が浮き上がろうとする。
上記掘削機5の前部が浮き上がることを抑えるために、掘削機5には、掘削体10の掘削動作に連動して旋回体7の重心を可変とする重心可変装置100が設けられる。重心可変装置100は、図2に示すように旋回体7を水平軸まわりに傾倒させる2軸ターンテーブル機構101と、後述するコントローラ70と、圧力センサ75と、傾斜角度センサ76と、を備える。
バケット13を土砂等に押し込む掘削時に、2軸ターンテーブル機構101の作動によって旋回体7がピッチング前方向に回動して停止する。このときに旋回体7の重心が前方に移動するので、掘削機5の前部が浮き上がることを抑えられるとともに、バケット13を土砂等に押し込む掘削力が高められる。
以下、2軸ターンテーブル機構101の具体的な構成について説明する。
図3、図4A〜図4Bに示すように、2軸ターンテーブル機構101は、リング状の第1ターンテーブル40と、第2ターンテーブル50と、第3ターンテーブル60と、を備え、これらが上下方向に並ぶように配置される。
第1ターンテーブル40は、第1レール49及びベアリング48を介して走行体6側に回動自在に連結される。車体4には環状の第1レール49が設けられる。第1ターンテーブル40は、第1レール49にベアリング48を介して第1中心軸O1を中心として回動自在に支持される。第1レール49は、ベアリング48のインナレースを構成する。第1ターンテーブル40は、ベアリング48のアウタレース41に締結される。
第1ターンテーブル40を回動させる駆動機構として、第1レール49の内周に設けられる環状の第1ラック47と、第1ラック47に噛み合うピニオン44(図6参照)と、ピニオン44を回転駆動する第1油圧モータ43と、が設けられる。第1油圧モータ43は第1ターンテーブル40にブラケット部42を介して支持される。第1油圧モータ43によってピニオン44が回転駆動されることにより、第1ラック47に噛み合うピニオン44が第1レール49の周方向に沿って移動し、第1ターンテーブル40が第1中心軸O1を中心として回動する。
第2ターンテーブル50は、第1ターンテーブル40の上部に回動自在に連結される。第1ターンテーブル40の上端部には環状の第2レール59が設けられる。第2ターンテーブル50は、第2レール59に転接するベアリング58を介して第2中心軸O2を中心として回動自在に支持される。ベアリング58のインナレースによって第2レール59が構成される。第2ターンテーブル50は、ベアリング58のアウタレース51に締結される。
第1ターンテーブル40は、第1中心軸O1が沿う鉛直軸方向の高さが周方向について漸次変化する円筒状に形成される。第1ターンテーブル40は、下部が水平面に対して平行に位置した場合に、上部が水平面に対して傾斜するように形成される。これにより、第1中心軸O1と第2中心軸O2とが互いに傾斜する。
第2ターンテーブル50を回動させる駆動機構として、第2レール59の内周に設けられる環状の第2ラック57と、第2ラック57に噛み合うピニオン56(図3、図4C、図5参照)と、ピニオン56を回転駆動する第2油圧モータ53と、が設けられる。第2油圧モータ53は第2ターンテーブル50にブラケット部52を介して支持される。第2油圧モータ53によってピニオン56が回転駆動されることにより、第2ラック57に噛み合うピニオン56が第2レール59の周方向に沿って移動し、第2ターンテーブル50が第2中心軸O2を中心として回動する。
第2ターンテーブル50の上部には環状の第3レール69が設けられる。第3ターンテーブル60は、第3レール69に転接するベアリング68を介して第3中心軸O3を中心として回動自在に支持される。ベアリング68のインナレースは、第3レール69によって構成される。ベアリング48のアウタレースは、第3ターンテーブル60によって構成される。
第2ターンテーブル50は、第2中心軸O2方向の高さが周方向について漸次変化する円筒状に形成される。第2ターンテーブル50は、上部が水平面に対して平行に位置した場合に下部が水平面に対して傾斜するように形成される。これにより、第2中心軸O2と第3中心軸O3とが互いに傾斜する。
第3ターンテーブル60を回動させる駆動機構として、第3レール69の内周に設けられる環状の第3ラック67と、第3ラック67に噛み合うピニオン66(図3参照)と、ピニオン66を回転駆動する第3油圧モータ63と、が設けられる。第3油圧モータ63は、第3ターンテーブル60にブラケット部62を介して支持される。第3ターンテーブル60は、ベアリング68のアウタレースとして設けられる。第3油圧モータ63によってピニオン66が回転駆動されることにより、第3ラック67に噛み合うピニオン66が第3レール69の周方向に沿って移動し、第3ターンテーブル60が第3中心軸O3を中心として回動する。
次に、2軸ターンテーブル機構101の動作について説明する。
図4Bに示すように、第1ターンテーブル40の高さ方向の長さが最も短い部位と、第2ターンテーブル50の高さ方向の長さが最も長い部位とが平面視にて重なる状態では、第3中心軸O3と第1中心軸O1とが互いに同軸上に延びる。
旋回体7の旋回時には、第1ターンテーブル40のみを回動させる。これにより、旋回体7が走行体6に対して第1中心軸O1を中心として鉛直軸まわりに回動する旋回動作が行われる。
旋回体7の傾倒時には、第1ターンテーブル40及び第3ターンテーブル60を同期させて互いに同方向に回動させ、かつ、第2ターンテーブル50を第1ターンテーブル40に対して2倍の回転速度で逆方向に回動させる。これにより、旋回体7が第1中心軸O1に対して旋回することなく、第3ターンテーブル60の第3中心軸O3が旋回体7の左右方向に延びる水平軸まわりに回動し、左右方向にずれずにピッチング方向に傾倒する。第1ターンテーブル40、第2ターンテーブル50、及び第3ターンテーブル60の回転方向を切換えることにより、旋回体7を前方に向けて回動して傾倒する動作と、旋回体7が後方に向けて回動して元の姿勢に戻る動作と、が切り換えられる。
図2に示すように、第1ターンテーブル40の高さ方向の長さが最も短い部位と、第2ターンテーブル50の高さ方向の長さが最も長い部位とが平面視にて重なる状態では、旋回体7が最大角度で傾倒する。
なお、重心可変装置100は、第1ターンテーブル40と、第2ターンテーブル50と、第3ターンテーブル60と、を備える構成としたが、第1ターンテーブル40と、第2ターンテーブル50のみを備え、第2ターンテーブル50が旋回体7に連結される構成としてもよい。
図5に示すように、第1油圧モータ43、第2油圧モータ53、第2油圧モータ53には、油圧源(図示省略)に通じた油圧通路45、55、65がそれぞれ接続される。油圧源から導かれる作動油は、油圧通路45、55、65を通じて各油圧モータ43、53、63に給排される。油圧通路45、55、65には、電磁切換弁44、54、64がそれぞれ介装される。
電磁切換弁44は、ポジションa、b、cを有し、第1油圧モータ43に対する作動油の給排を切換える。作動ポジションaでは、油圧源からの作動油が油圧通路45を通じて第1油圧モータ43を一方向に回転させるように導かれる。停止ポジションbでは、油圧通路45が遮断されることにより、第1油圧モータ43の回転作動が停止される。作動ポジションcでは、油圧源からの作動油が油圧通路45を通じて第1油圧モータ43を逆方向に回転させるように導かれる。
同様に、電磁切換弁54は、ポジションd、e、fを有し、第2油圧モータ53に対する作動油の給排を切換える。作動ポジションdでは、油圧源からの作動油が油圧通路55を通じて第2油圧モータ53を一方向に回転させるように導かれる。停止ポジションeでは、油圧通路55が遮断されることにより、第2油圧モータ53の回転作動が停止される。作動ポジションfでは、油圧源からの作動油が油圧通路55を通じて第2油圧モータ53を逆方向に回転させるように導かれる。
同様に、電磁切換弁64は、ポジションg、h、iを有し、第3油圧モータ63に対する作動油の給排を切換える。作動ポジションgでは、油圧源からの作動油が油圧通路65を通じて第3油圧モータ63を一方向に回転させるように導かれる。停止ポジションhでは、油圧通路65が遮断されることにより、第3油圧モータ63の回転作動が停止される。作動ポジションiでは、油圧源からの作動油が油圧通路65を通じて第3油圧モータ63を逆方向に回転させるように導かれる。
油圧通路45、55、65における作動油の流れ方向が電磁切換弁44、54、64によって切り換えられることにより、第1油圧モータ43、第2油圧モータ53、第3油圧モータ63が正逆両方向に回転作動する。第1油圧モータ43、第2油圧モータ53、第3油圧モータ63は、前述したように、ピニオン46、56、66を介して第1ターンテーブル40、第2ターンテーブル50、第3ターンテーブル60をそれぞれ回動させる。
なお、上述した構成に限らず、第1油圧モータ43、第2油圧モータ53、第3油圧モータ63の代わりに電動モータを設けてもよい。
重心可変装置100は、掘削体10が掘削動作する掘削時に、掘削体10の動作に合わせて電磁切換弁44、54、64のポジション及び開度を制御するコントローラ70を備える。
コントローラ70は、運転者によって操作される操作レバー74から出力される旋回指令信号T、掘削指令信号Sを受信するとともに、圧力センサ75から出力される駆動圧検出信号P、傾斜角度センサ76から出力される傾斜角度検出信号Aを受信し、これらの信号に応じて2軸ターンテーブル機構101の作動を制御する。
旋回指令信号Tは、運転者による操作レバー74の操作に基づいて旋回体7を旋回作動させるときに出力される。
コントローラ70は、旋回指令信号Tに基づいて指令される旋回方向及び旋回速度に応じて電磁切換弁44のポジション及び開度を制御し、第1油圧モータ43の回転方向及び回転速度を制御する。
これにより、2軸ターンテーブル機構101では、第1油圧モータ43が回転作動することによって第1ターンテーブル40が第1中心軸O1を中心に回動し、旋回体7を指令された旋回方向及び旋回速度で旋回させる。
掘削指令信号Sは、運転者による操作レバー74の操作に基づいて掘削体10を掘削作動させるときに出力される。
圧力センサ75は、土砂等を掘削するバケット13を駆動する油圧シリンダに導かれる駆動油圧を検出し、駆動油圧に応じた駆動圧検出信号Pを出力する。
コントローラ70は、掘削指令信号Sに応じてバケット13が掘削部に向かう動作時を判定し、駆動圧検出信号Pが高まってバケット13が掘削部(切り羽)に押し込まれる掘削動作に連動して電磁切換弁44、54、64のポジション及び開度を制御し、第1油圧モータ43、第2油圧モータ53、第3油圧モータ63を互いに同期して回動させる。こうして2軸ターンテーブル機構101が旋回体7及び掘削体10をピッチング前方向に回動させて停止することにより、旋回体7及び掘削体10に働くピッチング方向の慣性力によって掘削機5の前部が浮き上がることを抑えられ、バケット13を土砂等に押し込む掘削力が高められる。
また、コントローラ70は、掘削指令信号Sに応じてバケット13が掘削部から離れる動作時を判定し、旋回体7をピッチング後方向に回動させて元の姿勢に戻す制御を行う。これにより、第3中心軸O3と第1中心軸O1とが同軸上に延び、掘削機5が掘削体10等の重量によって前方へ転倒することが防止される。
なお、コントローラ70は圧力センサ75の駆動圧検出信号Pに応じて旋回体7及び掘削体10の動作状態を判定する構成に限らず、旋回体7がピッチング方向に回動する加速度センサの検出信号に応じて旋回体7及び掘削体10の動作状態を判定する構成としてもよい。
傾斜角度センサ76は、走行体6が地盤の鉛直線に対して傾斜する傾斜方向及び傾斜角度を検出し、傾斜方向及び傾斜角度に応じた傾斜角度検出信号Aを出力する。
コントローラ70は、走行体6の傾斜角度検出信号Aに応じて2軸ターンテーブル機構101の第1中心軸O1と第3中心軸O3の傾斜角度及び傾斜方向を制御し、旋回体7の重心移動によって旋回体7を回転中心軸Oと地盤の鉛直線Cに対する傾斜角度を小さくする方向に傾倒させる。掘削機5が坂を上るときには掘削機5の後方に重心がかかる。その場合には、第1ターンテーブル40及び第2ターンテーブル50を回動させて旋回体7を前方に傾倒させることにより、バランスを維持して掘削機5の転倒を未然に防止できる。また、掘削機5が坂を下るときには掘削機5の前方に重心がかかる。その場合であっても、第1ターンテーブル40及び第2ターンテーブル50を回動させて旋回体7を後方に傾倒させることにより、バランスを維持して掘削機5の転倒を未然に防止できる。また、掘削機5が左方向に傾斜した地盤の上にある場合に、第1ターンテーブル40及び第2ターンテーブル50を回動させて掘削機5を右方向に傾倒させることにより、バランスを維持して掘削機5の転倒を未然に防止できる。
上記制御システムでは、掘削機5の姿勢を検出する検出器として、走行体6が地盤の鉛直線Cに対して傾斜する傾斜角度を検出する傾斜角度センサ76を用いる。なお、これに限らず、掘削機5の姿勢を検出する検出器として、旋回体7が地盤の鉛直線Cに対して傾斜する傾斜角度を検出する傾斜角度センサを用いてもよい。
以上の実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
〔1〕重心可変装置100は、下部が水平面に対して平行に位置した場合に上部が水平面に対して傾斜し、走行体6側に連結されて回動する第1ターンテーブル40と、第1ターンテーブル40の上方に設けられ、上部が水平面に対して平行に位置した場合に下部が水平面に対して傾斜し、旋回体10側に連結されて回動する第2ターンテーブル50と、を備え、第1ターンテーブル40及び第2ターンテーブル50が互いに相対的に回動して、走行体6に対して旋回体10を傾倒させる構成とした。
上記構成に基づき、重心可変装置100では、第1ターンテーブル40及び第2ターンテーブル50が互いに相対的に回動して、走行体6に対して旋回体10を傾倒させるので、重心可変装置100が搭載される掘削機5の重心を前後左右方向(水平面方向)に移動させることができる。これにより、例えば、第1ターンテーブル40及び第2ターンテーブル50によって走行体6に対して旋回体10を前方向に傾倒させると、掘削機5の重心が前方に移動するので、掘削体10による掘削力を高めることができる。
〔2〕重心可変装置100では、旋回体7側に連結されて第2ターンテーブル50に対して回動する第3ターンテーブル60と、第1ターンテーブル40及び第3ターンテーブル60を同期させて互いに同方向に回動させ、第1ターンテーブル40及び第2ターンテーブル50を同期させて、第1ターンテーブル40及び第3ターンテーブル60が同期して互いに同方向に回動する回転速度よりも速い回転速度で互いに逆方向に回動させるコントローラ70と、を更に備える構成とした。
上記構成に基づき、第1及ターンテーブル40び第3ターンテーブル60が互いに同方向に回動するとともに、第1ターンテーブル40及び第2ターンテーブル50が互いに逆方向に回動する。そして、第1ターンテーブル40及び第3ターンテーブル60の回転速度よりも速い回転速度で第2ターンテーブル50が回動する。これにより、走行体6に対して旋回体7を左右方向にずれずに真っ直ぐに傾倒させることができる。
〔3〕掘削体10は、流体圧により駆動するアクチュエータ(油圧シリンダ)を含む。重心可変装置100は、アクチュエータ(油圧シリンダ)が駆動する際の流体圧を検出する圧力センサ(駆動圧検出器)75を更に備える。コントローラ70は、圧力センサ75によって検出された流体圧が所定の流体圧以上であった場合に、第1ターンテーブル40、第2ターンテーブル50、及び第3ターンテーブル60を回動させる構成とした。
上記構成に基づき、掘削体10が例えば土砂等を掘削するときに、アクチュエータ(油圧シリンダ)の流体圧が所定の流体圧以上となる。そのときに、コントローラ70が第1ターンテーブル40、第2ターンテーブル50、及び第3ターンテーブル60を回動させて旋回体10を傾倒させる。これにより、掘削体10が掘削するときに掘削力を高めることができる。
〔4〕掘削体10は、掘削機5の姿勢を検出する傾斜角度センサ(姿勢検出器)76を更に備える。コントローラ70は、る傾斜角度センサ(姿勢検出器)76によって検出された姿勢が水平面に対して所定の角度以上であった場合に、第1ターンテーブル40、第2ターンテーブル50、及び第3ターンテーブル60を回動させる構成とした。
上記構成に基づき掘削機5が坂を上るときには掘削機5の後方に重心がかかる。その場合であっても、重心可変装置100では、第1ターンテーブル40、第2ターンテーブル50、及び第3ターンテーブル60を回動させて旋回体7を前方に傾倒させることにより、バランスを維持して掘削機5の転倒を未然に防止できる。また、掘削機5が坂を下るときには掘削機5の前方に重心がかかる。その場合であっても、重心可変装置100では、第1ターンテーブル40、第2ターンテーブル50、及び第3ターンテーブル60を回動させて旋回体10を後方に傾倒させることにより、バランスを維持して掘削機5の転倒を未然に防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、重心可変装置100は運転者に操作されるスイッチを備え、コントローラ70はスイッチからの信号を受信し、運転者の指令に基づいて2軸ターンテーブル機構101の作動を制御する構成としてもよい。
O1 第1中心軸
O2 第2中心軸
O3 第3中心軸
5 掘削機
6 走行体
7 旋回体
10 掘削体
40 第1ターンテーブル
50 第2ターンテーブル
60 第3ターンテーブル
70 コントローラ
75 圧力センサ(駆動圧検出器)
76 傾斜角度センサ(姿勢検出器)
100 重心可変装置

Claims (4)

  1. 自走する走行体と、前記走行体の上部に設けられて旋回中心軸に対して旋回する旋回体と、前記旋回体の前部に設けられて掘削動作する掘削体と、を備える掘削機に搭載される重心可変装置であって、
    下部が水平面に対して平行に位置した場合に上部が水平面に対して傾斜し、前記走行体側に連結されて回動する第1ターンテーブルと、
    前記第1ターンテーブルの上方に設けられ、上部が水平面に対して平行に位置した場合に下部が水平面に対して傾斜し、前記旋回体側に連結されて回動する第2ターンテーブルと、を備え、
    前記第1ターンテーブル及び第2ターンテーブルが互いに相対的に回動して、前記走行体に対して前記旋回体を傾倒させることを特徴とする重心可変装置。
  2. 前記旋回体側に連結されて前記第2ターンテーブルに対して回動する第3ターンテーブルと、
    前記第1ターンテーブル及び第3ターンテーブルを同期させて互いに同方向に回動させ、前記第1ターンテーブル及び第2ターンテーブルを同期させて、前記第1ターンテーブル及び第3ターンテーブルが同期して互いに同方向に回動する回転速度よりも速い回転速度で互いに逆方向に回動させるコントローラと、を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の重心可変装置。
  3. 前記掘削体は、流体圧により駆動するアクチュエータを含み、
    前記アクチュエータが駆動する際の流体圧を検出する駆動圧検出器を更に備え、
    前記コントローラは、前記駆動圧検出器によって検出された流体圧が所定の流体圧以上であった場合に、前記第1ターンテーブル、第2ターンテーブル、及び第3ターンテーブルを回動させることを特徴とする請求項2に記載の重心可変装置。
  4. 前記掘削機の姿勢を検出する姿勢検出器を更に備え、
    前記コントローラは、
    前記姿勢検出器によって検出された姿勢が水平面に対して所定の角度以上であった場合に、前記第1ターンテーブル、第2ターンテーブル、及び第3ターンテーブルを回動させることを特徴とする請求項2又は3に記載の重心可変装置。
JP2013216549A 2013-10-17 2013-10-17 重心可変装置 Active JP6175344B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013216549A JP6175344B2 (ja) 2013-10-17 2013-10-17 重心可変装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013216549A JP6175344B2 (ja) 2013-10-17 2013-10-17 重心可変装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015078539A true JP2015078539A (ja) 2015-04-23
JP6175344B2 JP6175344B2 (ja) 2017-08-02

Family

ID=53010167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013216549A Active JP6175344B2 (ja) 2013-10-17 2013-10-17 重心可変装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6175344B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60118600A (ja) * 1983-11-30 1985-06-26 森田ポンプ株式会社 高所作業車の傾斜矯正付旋回台
JPS62178686A (ja) * 1986-01-30 1987-08-05 日本機械工業株式会社 消防はしご等のタ−ンテ−ブル水平調節装置
JP2004162816A (ja) * 2002-11-13 2004-06-10 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 過負荷を防止した建設機械の油圧回路
JP2006009302A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Masamichi Hasegawa 油圧ショベル旋回機構、及び油圧ショベル
WO2009112237A1 (de) * 2008-03-13 2009-09-17 Terex Demag Gmbh Raupenkran mit schwenkgelenk zur einstellung einer grund-arbeitsposition eines derartigen

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60118600A (ja) * 1983-11-30 1985-06-26 森田ポンプ株式会社 高所作業車の傾斜矯正付旋回台
JPS62178686A (ja) * 1986-01-30 1987-08-05 日本機械工業株式会社 消防はしご等のタ−ンテ−ブル水平調節装置
JP2004162816A (ja) * 2002-11-13 2004-06-10 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 過負荷を防止した建設機械の油圧回路
JP2006009302A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Masamichi Hasegawa 油圧ショベル旋回機構、及び油圧ショベル
WO2009112237A1 (de) * 2008-03-13 2009-09-17 Terex Demag Gmbh Raupenkran mit schwenkgelenk zur einstellung einer grund-arbeitsposition eines derartigen

Also Published As

Publication number Publication date
JP6175344B2 (ja) 2017-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3535458B1 (en) System and method for defining a zone of operation for a lift arm
JP6506146B2 (ja) 作業機械の油圧駆動装置
JP6521691B2 (ja) ショベル
JP2018016977A (ja) コントローラユニット、及び液圧駆動システム。
KR101747611B1 (ko) 건설 기계
JPWO2019182128A1 (ja) ショベル
JP2015059382A (ja) 重心可変装置
JPWO2014073338A1 (ja) 建設機械の油圧駆動装置
CN112384663A (zh) 挖土机
JP2014224453A (ja) 交流電動機駆動制御装置
JP2021025258A (ja) ショベル
JP2020180513A (ja) ショベル、ショベル用泥落としシステム
JP2020133143A (ja) 監視装置及び建設機械
JP6349068B2 (ja) 重心可変装置
JP2015078541A (ja) 重心可変装置
JP2015059301A (ja) 重心可変装置
JP6175344B2 (ja) 重心可変装置
WO1996034154A1 (fr) Dispositif amortisseur des mouvements de tangage pour engin de chantier a partie superieure pivotante
JP2015059381A (ja) 重心可変装置
JP2017214816A5 (ja)
JP2003129477A (ja) 建設機械の作業用アタッチメント格納装置
JP2015063867A (ja) 姿勢制御装置
JP2008255611A (ja) 建設機械
JP2020133225A (ja) 安全装置及び建設機械
JP2008101343A (ja) 建設機械の無線操縦装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160622

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20161216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170710

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6175344

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350