JP6349068B2 - 重心可変装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等の掘削機に搭載される重心可変装置に関する。
一般に、油圧ショベルには、走行する下部走行体の上部に上部旋回体が旋回可能に設けられる。上部旋回体には、掘削作業を行う掘削体が設けられるとともに、掘削体と釣り合う重量を持つカウンタウェイトが設けられる。これにより、油圧ショベルは、重量の釣り合いがとられ、掘削体が前方に振り出されても転倒しないようになっている。
特許文献1には、油圧ショベルの上部旋回体とカウンタウェイトの間にダンパシリンダが介装され、カウンタウェイトが上下動するのに伴ってダンパシリンダが伸縮作動して上部旋回体の揺れを抑える装置が開示されている。
上記装置は、上部旋回体の後部に取り付けられる加速度センサと、加速度センサからの信号に応じてダンパシリンダの油室に導かれる圧力を制御するコントローラと、を備えている。コントローラは、加速度センサからの信号に応じて上部旋回体の揺れを検出したときに、ダンパシリンダの油室に油圧源から供給される加圧作動油を導くように制御する。これにより、掘削作業時に上部旋回体の揺れが生じたときに、カウンタウェイトがダンパシリンダによって下方向に動かされ、上部旋回体の揺れを抑えられる。
特開平6−10374号公報
しかしながら、このような従来の装置にあっては、カウンタウェイトが上下方向に動かされて油圧ショベルの重心が上下方向に移動するが、掘削力を有効に高められないという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、掘削力を有効に高められる重心可変装置を提供することを目的とする。
本発明は、自走する走行体と、走行体の上部に設けられて旋回中心軸に対して旋回する旋回体と、旋回体の前部に設けられて掘削動作する掘削体と、を備える掘削機に搭載される重心可変装置であって、旋回中心軸から所定距離ずらした位置に重心を有し、走行体と旋回体との間に設けられて、走行体又は旋回体に対して回動する第1ターンウェイト及び第2ターンウェイトを有するターンウェイトと、掘削機の掘削動作に合わせて第1ターンウェイト及び第2ターンウェイトを同期させて、前記走行体又は前記旋回体に対して互いに逆方向に回動させるコントローラと、を備えることを特徴とする。
本発明では、ターンウェイトが走行体又は旋回体に対して回動するので、重心可変装置が搭載される掘削機の重心を前後左右方向(水平面方向)に移動させることができる。これにより、例えば、ターンウェイトが回動して掘削機の前部に位置すると、掘削機の重心が前方に移動するので、掘削体による掘削力を高めることができる。
本発明の実施形態に係る掘削機の側面図である。 掘削作業時を示す掘削機の側面図である。 走行体及び同軸ターン機構の斜視図である。 同軸ターン機構の平面図である。 同軸ターン機構の斜視図である。 同軸ターン機構の正面図である。 図5AのA−A線に沿う同軸ターン機構の断面図である。 重心可変装置の構成図である。 同軸ターン機構の動作例(その1)を示す平面図である。 同軸ターン機構の動作例(その2)を示す平面図である。 同軸ターン機構の動作例(その3)を示す平面図である。 同軸ターン機構の動作例(その4)を示す平面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1、図2に示すように、掘削機(油圧ショベル)5は、走行する走行体(下部走行体)6と、走行体6の上部で旋回する旋回体(上部旋回体)7と、旋回体7から前方に延びて土砂等を掘削する掘削体10と、を備える。
走行体6は、左右のクローラ装置9と、左右のクローラ装置9を支持する車体4と、を備える。クローラ装置9は、クローラベルト(履帯)19を循環させて走行する。
旋回体7は、後述する同軸ターン機構101の作動によって走行体6に対して中心軸Oを中心として旋回する。旋回体7には、掘削体10と、運転室20と、カウンタウェイト21と、図示しないエンジン、燃料タンク、バッテリ、油圧源等と、が搭載される。
掘削体10は、旋回体7の左右方向に延びる水平軸まわりに回動自在に支持されるブーム11と、ブーム11の先端部に回動自在に支持されるアーム12と、アーム12の先端部に回動自在に支持されて土砂等を掘削するバケット13と、を備える。ブーム11、アーム12、バケット13は、それぞれ図示しない油圧シリンダ(アクチュエータ)によって駆動される。
なお、「水平軸」は、掘削機5が水平面上にある状態で、掘削機5の水平方向に延びる軸を意味する。
カウンタウェイト21は、旋回体7の後方に固定して設けられる。カウンタウェイト21の重量が掘削体10及び運転室20等の重量と釣り合うことにより、掘削機5の転倒が防止される。
掘削機5は、走行体6を駆動して走行し、掘削作業に際して足場となる場所に移動する。掘削作業時に、走行体6による走行を停止し、旋回体7を旋回させて掘削体10を掘削する方向に向ける。旋回体7が旋回を停止した状態で、掘削体10のブーム11、アーム12、バケット13をそれぞれ作動させることによってバケット13が土砂等に押し込まれた後に、バケット13を回動させて掘削した土砂等をすくい取る。その後、旋回体7を旋回させて掘削体10を他方向に向け、バケット13を掘削時と逆方向に回動させることによってすくい取った土砂等を放出する。掘削作業時には、こうした掘削体10の動作が繰り返し行われる。
上記バケット13を土砂等に押し込む掘削時において、土砂等が固い場合には、バケット13が土砂等から受ける反力によって掘削体10と共に旋回体7の前部が上向きに回動して掘削機5の前部が浮き上がろうとする。
上記掘削機5の前部が浮き上がることを抑えるために、掘削機5には、掘削体10の動作に連動して旋回体7の重心を可変とする重心可変装置100が設けられる。重心可変装置100は、カウンタウェイト21と別体で設けられ第1ターンウェイト50及び第2ターンウェイト60を中心軸Oを中心として回動させる同軸ターン機構101と、後述するコントローラ70と、圧力センサ75と、傾斜角度センサ76と、を備える。
バケット13を土砂等に押し込む掘削時に、同軸ターン機構101の作動によって第1ターンウェイト50及び第2ターンウェイト60が旋回体7の前方向に回動して停止する。このときに第1ターンウェイト50及び第2ターンウェイト60の移動による掘削機5の重心移動によって掘削機5の前部が浮き上がることを抑えられ、バケット13を土砂等に押し込む掘削力が高められる。また、第1ターンウェイト50及び第2ターンウェイト60を旋回体7の前方位置から後方位置に所定速度で回動させると、掘削機5に対して前方に慣性力が働く。この慣性力を利用して、バケット13を土砂等に押し込む掘削力を高めてもよい。
次に、同軸ターン機構101の具体的な構成について説明する。
図3に示すように、同軸ターン機構101は、走行体6の中央部に設けられ、旋回体7を中心軸Oを中心として旋回させる旋回機構102と、第1ターンウェイト50、及び第2ターンウェイト60をそれぞれ中心軸Oを中心として回動させる回動機構103と、を備える。
旋回機構102は、走行体6に旋回体7を中心軸Oを中心として回動自在に支持するターンテーブル40を備える。円筒状のターンテーブル40は、上テーブル37と中間テーブル38と下テーブル39を連結して設けられる。上テーブル37の上に旋回体7が搭載される。
車体4には、図5A、図5Bに示す環状の第1レール49が設けられる。ターンテーブル40の下テーブル39は、第1レール49にベアリング48を介して中心軸Oを中心として回動自在に支持される。第1レール49は、ベアリング48のインナレースを構成する。下テーブル39は、ベアリング48のアウタレース41に結合される。
図4A、図4Bに示すように、第1ターンウェイト50及び第2ターンウェイト60は、ターンテーブル40の外周側に設けられるリング状のターン部50B、60B(図5B参照)と、ターンテーブル40の径方向に突出するプレート状のウェイト部50A、60Aと、を有する。第1ターンウェイト50は、中心軸Oからオフセットした重心M1を有する。第2ターンウェイト60は、中心軸Oからオフセットした重心M2を有する。
回動機構103には、ターンテーブル40を回動させる駆動機構として、第1レール49の内周に設けられる環状の第1ラック47と、第1ラック47に噛み合う第1ピニオン46と、第1ピニオン46を回転駆動する第1油圧モータ43と、が設けられる。第1油圧モータ43は下テーブル39にブラケット部42を介して支持される。第1油圧モータ43によって第1ピニオン46が回転駆動されることにより、第1ラック47に噛み合う第1ピニオン46が第1レール49の周方向に沿って移動し、ターンテーブル40が中心軸Oを中心として回動する。
回動機構103は、第1ターンウェイト50をターンテーブル40に中心軸Oを中心として回動自在に支持する第1ターンウェイト支持機構を備える。第1ターンウェイト支持機構は、第1ターンウェイト50のターン部50Bに結合される環状の第2レール59と、第2レール59をターンテーブル40に回動自在に支持する第2ベアリング58と、を備える。第2ベアリング58のインナレースは、第2レール59によって構成される。第2ベアリング58のアウタレース51は、下テーブル39に結合される。
回動機構103は、第1ターンウェイト50を回動させる第1ターンウェイト駆動機構を備える。第1ターンウェイト駆動機構は、第2レール59の内周に設けられる環状の第2ラック57と、第2ラック57に噛み合う第2ピニオン56(図3、図4A参照)と、第2ピニオン56を回転駆動する第2油圧モータ53(図6参照)と、を備える。第2油圧モータ53は下テーブル39にブラケット部52(図4A参照)を介して支持される。第2油圧モータ53によって第2ピニオン56が回転駆動されることにより、第2ピニオン56に噛み合う第2ラック57とともに第2レール59が回動し、第1ターンウェイト50が中心軸Oを中心として回動する。
回動機構103は、第2ターンウェイト60をターンテーブル40に中心軸Oを中心として回動自在に支持する第2ターンウェイト支持機構を備える。第2ターンウェイト支持機構は、第2ターンウェイト60のターン部60Bに結合される環状の第2レール69と、第2レール69をターンテーブル40に回動自在に支持するベアリング68と、を備える。ベアリング68のインナレースは、第2レール69によって構成される。ベアリング68のアウタレース61は、中間テーブル38に結合される。
回動機構103は、第2ターンウェイト60を回動させる第2ターンウェイト駆動機構を備える。第2ターンウェイト駆動機構は、第2レール69の内周に設けられる環状の第2ラック67と、第2ラック67に噛み合う第2ピニオン66(図4A、図4B参照)と、第2ピニオン66を回転駆動する第2油圧モータ63(図6参照)と、を備える。第2油圧モータ63は中間テーブル38にブラケット部62(図4A参照)を介して支持される。第2油圧モータ63によって第2ピニオン66が回転駆動されることにより、第2ピニオン66に噛み合う第2ラック67とともに第2レール69が回動し、第2ターンウェイト60が中心軸Oを中心として回動する。
図6に示すように、第1油圧モータ43、第2油圧モータ53、第2油圧モータ63には、油圧源(図示省略)に通じた油圧通路45、55、65がそれぞれ接続される。油圧源から導かれる作動油は、油圧通路45、55、65を通じて各油圧モータ43、53、63に給排される。油圧通路45、55、65には、電磁切換弁44、54、64がそれぞれ介装される。
電磁切換弁44は、ポジションa、b、cを有し、第1油圧モータ43に対する作動油の給排を切換える。作動ポジションaでは、油圧源からの作動油が油圧通路45を通じて第1油圧モータ43を一方向に回転させるように導かれる。停止ポジションbでは、油圧通路45が遮断されることにより、第1油圧モータ43の回転作動が停止される。作動ポジションcでは、油圧源からの作動油が油圧通路45を通じて第1油圧モータ43を逆方向に回転させるように導かれる。
同様に、電磁切換弁54は、ポジションd、e、fを有し、第2油圧モータ53に対する作動油の給排を切換える。作動ポジションdでは、油圧源からの作動油が油圧通路55を通じて第2油圧モータ53を一方向に回転させるように導かれる。停止ポジションeでは、油圧通路55が遮断されることにより、第2油圧モータ53の回転作動が停止される。作動ポジションfでは、油圧源からの作動油が油圧通路55を通じて第2油圧モータ53を逆方向に回転させるように導かれる。
同様に、電磁切換弁64は、ポジションg、h、iを有し、第2油圧モータ63に対する作動油の給排を切換える。作動ポジションgでは、油圧源からの作動油が油圧通路65を通じて第2油圧モータ63を一方向に回転させるように導かれる。停止ポジションhでは、油圧通路65が遮断されることにより、第2油圧モータ63の回転作動が停止される。作動ポジションiでは、油圧源からの作動油が油圧通路65を通じて第2油圧モータ63を逆方向に回転させるように導かれる。
油圧通路45、55、65における作動油の流れ方向が電磁切換弁44、54、64によって切り換えられることにより、第1油圧モータ43、第2油圧モータ53、第2油圧モータ63が正逆両方向に回転作動する。第1油圧モータ43、第2油圧モータ53、第2油圧モータ63は、前述したように、第1ピニオン46、56、66を介してターンテーブル40、第1ターンウェイト50、第2ターンウェイト60をそれぞれ回動させる。
なお、上述した構成に限らず、第1油圧モータ43、第2油圧モータ53、第2油圧モータ63の代わりに電動モータを設けてもよい。
重心可変装置100は、掘削体10が作動する掘削作業時に、掘削体10の動作に合わせて電磁切換弁44、54、64のポジション及び開度を制御するコントローラ70を備える。
コントローラ70は、運転者によって操作される操作レバー74から出力される旋回指令信号T、掘削指令信号Sを受信するとともに、圧力センサ75から出力される駆動圧検出信号P、傾斜角度センサ76から出力される傾斜角度検出信号Aを受信し、これらの信号に応じて同軸ターン機構101の作動を制御する。
旋回指令信号Tは、運転者による操作レバー74の操作に基づいて旋回体7を旋回作動させるときに出力される。
コントローラ70は、旋回指令信号Tに基づいて指令される旋回方向及び旋回速度に応じて電磁切換弁44のポジション及び開度を制御し、第1油圧モータ43の回転方向及び回転速度を制御する。
旋回機構102では、電磁切換弁44が作動ポジションa、cに切換えられると、第1油圧モータ43が回転作動することによってターンテーブル40が中心軸Oを中心に回動し、旋回体7、第1ターンウェイト50、及び第2ターンウェイト60が指令された旋回方向及び旋回速度で旋回する。上記ターンテーブル40の回動時には、電磁切換弁54が停止ポジションeに切り換えられ、かつ電磁切換弁64が停止ポジションhに切り換えられており、第2油圧モータ53及び第2油圧モータ63の回転が停止し、ターンテーブル40に対する第1ターンウェイト50及び第2ターンウェイト60の回動が止められる。
掘削指令信号Sは、運転者による操作レバー74の操作に基づいて掘削体10を掘削作動させるときに出力される。
圧力センサ75は、土砂等を掘削するバケット13を駆動する油圧シリンダに導かれる駆動油圧を検出し、駆動油圧に応じた駆動圧検出信号Pを出力する。
コントローラ70は、掘削指令信号Sに応じてバケット13が掘削部に向かう動作時を判定し、バケット13の駆動油圧が高まってバケット13が掘削部(切り羽)に押し込まれる掘削動作に連動して電磁切換弁54、64のポジション及び開度が制御され、第2油圧モータ53及び第2油圧モータ63を互いに同期して回転作動させる。このときに、コントローラ70は、バケット13の駆動油圧が高まって、駆動圧検出信号Pが所定値以上に上昇することを判定すると、電磁切換弁54を停止ポジションeから作動ポジションdに切換えると同時に、電磁切換弁64を停止ポジションhから作動ポジションiに切換える。これに伴って、第1ターンウェイト50と第2ターンウェイト60は、図7A〜図7Dに示すように、互いに同期して逆方向に回動し、旋回体7の前方から後方に向けて移動する。こうして、第1ターンウェイト50と第2ターンウェイト60が、図2に示すように旋回体7の前方位置から、図1に示すように旋回体7の後方位置へと移動して停止することにより、第1ターンウェイト50及び第2ターンウェイト60に働く慣性力が掘削機5の前部の浮き上がりを抑えるピッチング方向に働き、バケット13を土砂等に押し込む掘削力が高められる。上記動作時に、第1ターンウェイト50と第2ターンウェイト60が互いに同期して図7B、図7Cに矢印で示すように逆方向に回動することにより、第1ターンウェイト50と第2ターンウェイト60に働く遠心力が互いに打ち消し合うため、旋回体7を左右方向に揺らすことが回避される。
また、コントローラ70は、掘削指令信号Sに応じてバケット13が掘削部から離れる動作時を判定し、第1ターンウェイト50及び第2ターンウェイト60を回動させて旋回体7の後方位置から前方位置に戻す制御を行う。これにより、第1ターンウェイト50及び第2ターンウェイト60の重量によって掘削機5が転倒することが防止される。
なお、コントローラ70は圧力センサ75の駆動圧検出信号Pに応じて旋回体7及び掘削体10の動作状態を判定する構成に限らず、旋回体7がピッチング方向に回動する加速度センサの検出信号に応じて旋回体7及び掘削体10の動作状態を判定する構成としてもよい。
傾斜角度センサ76は、走行体6が地盤の鉛直線C(図1参照)に対して傾斜する傾斜方向及び傾斜角度を検出し、傾斜方向及び傾斜角度に応じた傾斜角度検出信号Aを出力する。
コントローラ70は、走行体6の傾斜角度検出信号Aに応じて第1ターンウェイト50と第2ターンウェイト60の回動位置を制御し、第1ターンウェイト50及び第2ターンウェイト60の重心M1、M2の移動によって旋回体7を回転中心軸Oと地盤の鉛直線Cに対する傾斜角度を小さくする方向に傾倒させる。掘削機5が坂を上るときには掘削機5の後方に重心がかかる。その場合には、第1ターンウェイト50と第2ターンウェイト60を前方に回動させることにより、バランスを維持して掘削機5の転倒を未然に防止できる。また、掘削機5が坂を下るときには掘削機5の前方に重心がかかる。その場合には、重心可変装置100では、第1ターンウェイト50と第2ターンウェイト60を共に後方に回動させることにより、バランスを維持して掘削機5の転倒を未然に防止できる。また、掘削機5が左方向に傾斜した地盤の上にある場合に、第1ターンウェイト50と第2ターンウェイト60を共に右方向に回動させることにより、バランスを維持して掘削機5の転倒を未然に防止できる。
上記制御システムでは、掘削機5の姿勢を検出する検出器として、走行体6が地盤の鉛直線Cに対して傾斜する傾斜角度を検出する傾斜角度センサ76を用いる。なお、これに限らず、掘削機5の姿勢を検出する検出器として、旋回体7が地盤の鉛直線Cに対して傾斜する傾斜角度を検出する傾斜角度センサを用いてもよい。
なお、重心可変装置100は、第1ターンウェイト50と第2ターンウェイト60を備える構成としたが、第1ターンウェイト50と第2ターンウェイト60の一方のみを備える構成としてもよい。
以上の実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
〔1〕重心可変装置100は、旋回中心軸Oから所定距離ずらした位置に重心M1、M2を有し、走行体6と旋回体7との間に設けられて、走行体6又は旋回体7に対して回動するターンウェイト50、60で構成されるものとした。
上記構成に基づき、ターンウェイト50、60が走行体6又は旋回体7に対して回動するので、重心可変装置100が搭載される掘削機5の重心を前後左右方向(水平面方向)に移動させることができる。これにより、例えば、ターンウェイト50、60が回動して掘削機5の前部に位置すると、掘削機5の重心が前方に移動するので、掘削体10による掘削力を高めることができる。更に、ターンウェイト50、60を掘削機5の前部から後部に回動させると、掘削機5に対して前方に慣性力が働く。この慣性力を利用して、掘削体10による掘削力を高めることができる。
〔2〕重心可変装置100は、旋回体7側に設けられる第1油圧モータ43により回転される第1ピニオン46と、第1ピニオン46に噛み合う環状の第1ラック47を有し、走行体6側に連結される第1レール49と、旋回体7側に連結されて第1ベアリング48を介して第1レール49に支持されるターンテーブル40と、を備える旋回機構102を更に備える。ターンウェイト50、60は、旋回体7側に設けられる第2油圧モータ53、63により回転される第2ピニオン56、66と、第2ピニオン56、66に噛み合う環状の第2ラック57、67を有し、第2ベアリング58、68を介してターンテーブル40に連結される第2レール59、69と、第2レール59、69に連結される環状のターン部50B、60Bと、ターン部50B、60Bに連結されて旋回中心軸Oから所定距離ずらした位置に重心を有するウェイト部50A、60Aと、を備える構成とした。
上記構成に基づき、ターンウェイト50、60の第2ピニオン56、66が回転すると、第2ピニオン56、66に噛み合う第2ラック57、67を介して第2レール59、69が回転する。すると、第2レール59、69に連結されるターン部50B、60B及びウェイト部50A、60Aが回動する。これにより、旋回体7に対してターンウェイト50、60が回動する。
〔3〕重心可変装置100は、第1ターンウェイト50及び第2ターンウェイト60を同期させて、走行体6又は旋回体7に対して互いに逆方向に回動させるコントローラ70を更に備える構成とした。
上記構成に基づき、コントローラ70が第1ターンウェイト50及び第2ターンウェイト60を同期させて互いに逆方向に回動させるので、第1ターンウェイト50が回動する際に働く遠心力と、第2ターンウェイト60が回動する際に働く遠心力とを互いに相殺することができる。これにより、第1ターンウェイト50及び第2ターンウェイト60の遠心力が作業機にかかることを防止できる。この結果、安定して掘削動作することができる。
〔4〕掘削体10は、流体圧により駆動するアクチュエータ(油圧シリンダ)を含む。重心可変装置100は、アクチュエータ(油圧シリンダ)が駆動する際の流体圧を検出する圧力センサ(駆動圧検出器)75を更に備える。コントローラ70は、圧力センサ75によって検出された流体圧が所定の流体圧以上であった場合に、ターンウェイト50、60を回動させる構成とした。
上記構成に基づき、掘削体10が例えば土砂等を掘削するときに、アクチュエータ(油圧シリンダ)の流体圧が所定の流体圧以上となる。そのときに、コントローラ70がターンウェイト50、60を回動させる。これにより、掘削機5の重心を前方に移動して、掘削体10が掘削するときに掘削力を高めることができる。
〔5〕掘削体10は、掘削機5の姿勢を検出する傾斜角度センサ(姿勢検出器)76を更に備える。コントローラ70は、傾斜角度センサ(姿勢検出器)76によって検出された姿勢が水平面に対して所定の角度以上であった場合に、ターンウェイト50、60を回動させる構成とした。
掘削機5が坂を上るときには掘削機5の後方に重心がかかる。その場合であっても、上記構成の重心可変装置100では、ターンウェイト50、60を前方に回動させることにより、バランスを維持して掘削機5の転倒を未然に防止できる。また、掘削機5が坂を下るときには掘削機5の前方に重心がかかる。その場合であっても、重心可変装置100では、ターンウェイト50、60を後方に回動させることにより、バランスを維持して掘削機5の転倒を未然に防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、重心可変装置100は運転者に操作されるスイッチを備え、コントローラ70はスイッチからの信号を受信し、運転者の指令に基づいて同軸ターン機構101の作動を制御する構成としてもよい。
O 中心軸
C 鉛直線
M1、M2 重心
5 掘削機
6 走行体
7 旋回体
10 掘削体
40 ターンテーブル
43 第1油圧モータ(モータ)
46 第1ピニオン
47 第1ラック
48 第1ベアリング
49 第1レール
50 第1ターンウェイト
60 第2ターンウェイト
50A、60A ウェイト部
50B、60B ターン部
53、63 第2油圧モータ(モータ)
56、66 第2ピニオン
57、67 第2ラック
58、68 第2ベアリング
59、69 第2レール
70 コントローラ
75 圧力センサ(駆動圧検出器)
76 傾斜角度センサ(姿勢検出器)
100 重心可変装置
102 旋回機構

Claims (4)

  1. 自走する走行体と、前記走行体の上部に設けられて旋回中心軸に対して旋回する旋回体と、前記旋回体の前部に設けられて掘削動作する掘削体と、を備える掘削機に搭載される重心可変装置であって、
    前記旋回中心軸から所定距離ずらした位置に重心を有し、前記走行体と前記旋回体との間に設けられて、前記走行体又は前記旋回体に対して回動する第1ターンウェイト及び第2ターンウェイトを有するターンウェイトと、
    前記掘削機の掘削動作に合わせて前記第1ターンウェイト及び前記第2ターンウェイトを同期させて、前記走行体又は前記旋回体に対して互いに逆方向に回動させるコントローラと、備えることを特徴とする重心可変装置。
  2. 前記旋回体側に設けられるモータにより回転される第1ピニオンと、
    前記第1ピニオンに噛み合う環状の第1ラックを有し、前記走行体側に連結される第1レールと、
    前記旋回体側に連結されて第1ベアリングを介して前記第1レールに支持されるターンテーブルと、を備える旋回機構を更に備え、
    前記ターンウェイトは、
    前記旋回体側に設けられるモータにより回転される第2ピニオンと、
    前記第2ピニオンに噛み合う環状の第2ラックを有し、第2ベアリングを介して前記ターンテーブルに連結される第2レールと、
    前記第2レールに連結される環状のターン部と、
    前記ターン部に連結されて前記旋回中心軸から所定距離ずらした位置に重心を有するウェイト部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の重心可変装置。
  3. 前記掘削体は、流体圧により駆動するアクチュエータを含み、
    前記アクチュエータが駆動する際の流体圧を検出する駆動圧検出器を更に備え、
    前記コントローラは、前記駆動圧検出器によって検出された流体圧が所定の流体圧以上であった場合に、前記ターンウェイトを回動させることを特徴とする請求項1または2に記載の重心可変装置。
  4. 前記掘削機の姿勢を検出する姿勢検出器を更に備え、
    前記コントローラは、前記姿勢検出器によって検出された姿勢が水平面に対して所定の角度以上であった場合に、前記ターンウェイトを回動させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の重心可変装置。
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