JP2015078034A - エレベータ気圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
経年変化による気圧制御の不良を解消し、サービスの低下を防止する。
【解決手段】
エレベータのかご内に空気を出し入れするブロワ1と、ブロワ1の風量を調節するインバータ4と、予め設定されるブロワ1またはかご3の経年変化に関するパラメータとかご3の内外における気圧の目標差圧とに基づいてインバータ4への回転数指令を作成する必要回転数計算手段12と、を備えるエレベータ気圧制御装置において、上記パラメータは、検査運転実行手段15からの指令に応じたブロワ1の運転状態において差圧計13によって測定されるかご内外の気圧の差圧に基づいて算出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータのかご内における気圧を調整するエレベータ気圧制御装置およびエレベータ気圧制御方法に関する。
従来、エレベータの気圧制御装置は、かご内の気圧の変化による耳詰まりなどの乗客の不快感を軽減するために、走行中にブロワでかご内の空気を出し入れし、ブロワの風量を調節する手段を操作して、あらかじめ設定した目標気圧パタンに沿ってかご内の気圧が変化するように制御している。ブロワの風量を変化させてから、かご内の気圧が変化するまでに遅れ時間があるため、気圧変化を予測し必要操作量をあらかじめ計算する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)
また、かご内気圧を監視するためにセンサを設け、かご内気圧の測定値が目標から大幅にずれたときに気圧制御装置が異常と判断し、気圧制御を中止して、ブロワを低速回転させる換気制御に切り替える技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、ブロワ風量を強弱交互に繰り返すように制御して、かごの昇降に応じて、かご内気圧を階段状に変化させる技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許第3953168号公報 特許第4270917号公報 特許第5148257号公報
従来技術では、気圧変化を予測するために、予測計算の式にブロワの風量、隙間から漏れる風量を考慮している。しかし、フィルタの目詰まりによってブロワ特性が変化したときや、気密性を高めるパッキンの劣化で隙間面積が変化したときに、予測計算の精度が低下し、制御の精度が低下する。
また、かご内外の差圧でかごや流路が変形して容積が変動し、かご内に流入する実質的な風量が増減すると、気圧変化の遅れを正確に予測することは難しい。特に、階段状に気圧を制御する場合は、比較的短い時間に風量の強弱を切り替えるため、フィードバック制御のオーバシュートが顕著に出やすい。また、従来は、経年変化でドアのパッキンが劣化しドアの支持剛性が低下したり、流路の材質が硬化あるいは伸び縮みしたりして、かごの容積が変化するため、予測計算の精度が低下し、制御の精度が低下する。
そこで、本発明は、上記のように経年変化で制御対象の特性が変化しても、制御の精度を低下させずに気圧制御の性能を維持することができるエレベータ気圧制御装置およびエレベータ気圧制御方法を提供する。
上記課題を解決するため、本発明によるエレベータ気圧制御装置は、エレベータのかご内に空気を出し入れする送風手段と、送風手段の風量を調節する風量調節手段とを備えると共に、予め設定される送風手段またはかごの経年変化に関するパラメータと、予め設定されるかごの内外における気圧の目標差圧とに基づいて風量調節手段への制御指令を作成する制御手段を備えるものであって、上記のパラメータは、風量調節手段に検査用制御指令を与える検査運転実行手段と、かごの内外における気圧の差圧を測定する差圧測定手段とによって、検査用制御指令に応じた風量調節手段の運転状態において測定される差圧に基づいて算出される。
また、同課題を解決するため、本発明によるエレベータ気圧制御方法は、エレベータのかご内に空気を出し入れする送風手段の風量を、送風手段またはかごの経年変化に関するパラメータと、かごの内外における気圧の目標差圧とに基づいて制御するものであって、上記パラメータはかごの隙間面積に関するパラメータを含み、送風手段を停止して、かごの走行状態においてかごの内外における気圧の差圧を測定するステップと、測定される差圧に基づいて隙間面積を算出するステップを含む。
また、同課題を解決するため、本発明による気圧制御方法は、エレベータのかご内に空気を出し入れする送風手段の風量を、送風手段またはかごの経年変化に関するパラメータと、かごの内外における気圧の目標差圧とに基づいて制御するものであって、上記パラメータは、送風手段の風量に関するパラメータ,かごの容積変動に関するパラメータ並びに配管の容積変動に関するパラメータのいずれかを含み、送風手段を運転し、かごの運転状態かつかごドアの閉状態においてかごの内外における気圧の差圧を測定するステップと、測定される差圧に基づいて、送風手段の風量に関するパラメータ,かごの容積変動に関するパラメータ並びに配管の容積変動に関するパラメータのいずれかを算出するステップを含む。
本発明によれば、経年変化の影響を受ける、かごの隙間面積に関するパラメータ,送風手段の風量に関するパラメータ,かごの容積変動に関するパラメータ,配管の容積変動に関するパラメータなどの制御パラメータを、送風手段を停止または運転しながら測定されるかご内外の気圧の差圧に基づいて算出される。これにより、送風手段やかごが経年変化しても、それに対応したパラメータが算出されるので、制御の精度を確保又は維持できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施例であるエレベータ気圧制御装置の構成を示す。 気圧変化を予測する原理を示す、かご内空気の模式図である。 第1の実施例における検査手順を示す。 本発明の第2の実施例であるエレベータ気圧制御装置の構成を示す。 本発明の第3の実施例であるエレベータ気圧制御装置の構成を示す。 第3の実施例における第1の検査手順を示す。 第3の実施例における第2の検査手順を示す。 本発明の第4の実施例であるエレベータ気圧制御装置の構成を示す。
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施例であるエレベータ気圧制御装置の構成を示す。
本実施例は、送風手段であるブロワ1をモータ2で運転し、かご3に空気を出し入れすることにより、かご内の気圧を制御する。インバータ4に回転数の指令を出すことで、ブロワ風量を調節する。フィルタ付き吸気管5より外気をブロワ1に吸い込み、ブロワ1から吐き出す空気を配管6でつながれたかご3の中に入れ、かご内を加圧する。ブロワ1を逆向きに回転すれば、かご内の空気を吸引して外気に放出し、かご内を減圧できる。なお、ブロワ1を2台設けて、加圧と減圧で切り替えて運転してもよい。
ブロワ風量に応じてかご内に空気が流入するが、かご3の内外差圧に応じて、一部の空気はかご1の隙間7から洩れる。効率的に気圧制御できるように、かごドア8とかご3が接する面にパッキン9を入れるなどして気密性を高め、空気が漏れにくくなるようにしている。
かご3の内外差圧に応じてかご3のパネル10に圧力がかかり、例えば、破線で示すように、パネル10が変形する。かご3を加圧する場合は、かご3の容積が大きくなる方向にパネル10が変形する。逆に、かご3を減圧する場合は、かご3の容積が小さくなる方向にパネル10が変形する。同様に、ブロワ1の空気をかご内に供給する配管6も、配管内外の差圧に応じて変形する。このような変形は、後述するように、気圧制御の応答性に影響する。
目標気圧パタン発生手段11には、あらかじめ、時間tとかご内の目標気圧Pcrefのデータを記憶させておく。本データは、気圧の変化により乗客が耳などに感じる不快感を抑制するような、時間と気圧の関係を示す。また、昇降行程と運転速度によって定まる時間とかご3の位置情報より、走行中に変化するかご外気圧Poutを公知の方法により計算あるいは実測し、同じく目標気圧パタン発生手段11にデータとして記憶させておく。
必要回転数計算手段12は、目標気圧Pcrefとかご外気圧Poutの差より求まる目標差圧ΔPcrefと、ブロワ風量に関するパラメータKと、かご3の隙間面積に相当するパラメータAと、かごの容積変動に関するパラメータKVcと、配管の容積変動に関するパラメータKVdを用いて、必要なブロワの速度を示す単位時間当たりのブロワ必要回転数(以下、ブロワ必要回転数と記す)fを計算する。これらのパラメータは、ブロアやかごの経年変化の影響を受けるパラメータである。必要回転数計算手段12は、計算したブロワ必要回転数fを制御指令として、インバータ4へ与える。インバータ4は、ブロアがブロワ必要回転数fで運転されるようにブロアのモータを駆動してブロワ風量を調整する。すなわち、必要回転数計算手段12は、風量調節手段であるインバータ4の制御手段である。なお、計算方法の詳細は、後述する。
本実施例の気圧制御において、大気圧や温度および乗客の値を固定して予測計算されるブロワ必要回転数fは、その日によって変わる大気圧や温度および乗客の変動や、ドアの開閉のたびにパッキンの密着状態の変化によってばらつくかご3の隙間面積が、外乱となる。このような外乱に対応するため、補正量計算手段14は、必要回転数計算手段により算出されたブロワ必要回転数fに補正を加える。ここで、補正量計算手段14は、かご3に設けられる差圧計13によって測定されるかご内外の気圧の差圧に基づいて、あるいはこの差圧と目標気圧パタン発生手段11に記憶される上記各データに基づいて、補正量を算出する。例えば、次式のように目標差圧ΔPcrefと実測した差圧ΔPの偏差に、比例定数Kを掛けた回転数fを補正量とする。
Figure 2015078034
以上により、あらかじめ予測計算で求めるブロワ必要回転数fから補正量fを差し引いた制御指令を、インバータ4に入力する。インバータ4は、指令に従ってモータ2の回転数を制御し、ブロワ風量を変化させてかご内の気圧を目標値に沿って変化させる。
本実施例においては、組み立て誤差や経年変化により、かご3の隙間面積、かご3や配管6の容積変動の大きさが変化したり、ブロワ風量が低下したりしても、必要回転数計算手段12の予測計算の精度を確保あるいは維持するため、エレベータの据え付け時や定期点検時などに、予測計算に用いるパラメータが実態と合っているか検査する。
検査時は、検査運転実行手段15により、破線の矢印で示すように、インバータ4に、検査用の制御指令として、直接回転数の指令を出してブロワ1を運転する。一例として、検査運転実行手段15は、インバータ4に直接0指令を出すことにより、ブロワ1を停止した状態でかご3を運転可能にする。検査方法の詳細については、後述する。
差圧記録手段16により、検査運転実行中の差圧を記録する。本実施例では、かごに設置してある差圧計13を用いてその出力を記録しているが、携帯型など、別の差圧計を用いて記録してもよい。また、絶対気圧計でかご内とかご外の気圧を測定し、差圧を求めても良い。いずれにしても、差圧測定値より、かご3の隙間面積A,ブロワ風量に関するパラメータK,容積変動に関するパラメータKVcおよびKVdを計算する。なお、計算は、計算機などの計算用ツールを手動操作して実行されたり、気圧制御装置が備える演算処理装置によって実行されたりする。計算方法の詳細については、後述する。
差圧測定値より計算で求めた、かご3の隙間面積A,ブロワ風量に関するパラメータK,容積変動に関するパラメータKVcおよびKVdを、パラメータ設定手段17により、必要回転数計算手段12に設定する。これにより、必要回転数計算手段12の予測計算の精度を保つことができ、良好な制御を維持できる。
インバータ4に直接指令を出す検査運転実行手段15と、差圧計13の測定値を読み込み記録する差圧記録手段16と、検査結果に応じて必要回転数計算手段12にパラメータを設定するパラメータ設定手段17の機能を兼ね備えた、専用パーソナルコンピュータ(PC)等で検査を実施してもよい。その場合、専用PCをインバータ4、差圧計13(携帯型の差圧計でも良い)、必要回転数計算手段12に接続して検査を実施する。このとき、差圧の測定結果やパラメータを専用PCの画面に表示して確認できるようにしてもよい。
[計算方法の詳細]
図2は、気圧変化を予測する原理を示す、かご内空気の模式図である。ボイル・シャルルの法則により、一定温度下で気圧Pと体積Vの積は一定になることから、加圧時かご内に空気が流入し仮想的なかご3の容積が変化する前後の体積と気圧に式(2)の関係が成り立つ。
Figure 2015078034
よって、初期かご内気圧(すなわち走行開始位置における外気圧)をP、初期かご容積をVとすると、変化後のかご内気圧P’は、式(3)で表される。
Figure 2015078034
さらに、変化後の仮想的なかご3の容積V’を、加圧時流入した空気の体積Vを用いて、式(4)で定義する。
Figure 2015078034
式(4)を式(3)に代入すると、式(5)が得られる。
Figure 2015078034
ただし、Vは、かご3が差圧で変形した時の容積なので、初期容積Vと一致するとは限らない。また、ブロワ風量をQ、隙間漏れ風量をQ、配管容積変動による実質風量の減少分(差圧で配管容積が増大した場合、かご内に流入する風量が減少する分)をQとして、Vを式(6)で計算する。
Figure 2015078034
式(5)における気圧P’を目標気圧Pcrefとし、式(6)を式(5)に代入し、ブロワ流量Qについて解けば、ブロワ必要流量を求める式(7)が得られる。
Figure 2015078034
式(7)より、かご3の気圧が安定しかご3の容積変動が無ければ、Vの微分値はゼロになり必要風量に影響しない。このことから、かご3の変形による容積変動は、かご内の気圧が変化し容積が変化する過渡期にのみ影響することがわかる。
同一流路のブロワ風量Qはブロワ回転数fに比例するので、ブロワ風量に関するパラメータKを用いてブロワ風量Qを式(8)で計算する。Kの求め方については後述する。
Figure 2015078034
よって、式(7),(8)より、目標気圧Pcrefに対するブロワ必要回転数は、式(9)で求めることができる。
Figure 2015078034
式(9)のかご3の容積Vは、かご3内外の差圧ΔPによる変形を考慮し、一例として式(10)で計算する。
Figure 2015078034
ただし、Kは、あらかじめ設定したかご3の容積変動に関するパラメータである。所定のパタンでブロワ1を運転した時の差圧測定結果よりKを求める方法については後述する。
なお、式(10)の差圧ΔPは、予測計算においては目標気圧パタンPcrefとかご外気圧Poutの差である目標差圧ΔPcrefを用いる。
かご3の隙間7から洩れる風量Qは、あらかじめ設定したかごの隙間面積Aと空気密度ρ、目標かご内差圧ΔPcrefを用いて式(11)で計算する。なお、本式は、いわゆるベルヌーイの原理から求められる。
Figure 2015078034
なお、隙間面積Aを求める方法については、後述する。
配管6の容積変動で変化する風量Qは、配管内外の差圧ΔPによる変形を考慮し、一例として式(12)で計算する。
Figure 2015078034
ただし、Kはあらかじめ設定される配管6の容積変動に関するパラメータである。所定のパタンでブロワ1を運転した時の差圧測定結果よりKを求める方法については後述する。
式(12)より、かご内の気圧が安定したときに右辺の微分値はゼロになるので、配管の容積変動はかご内の気圧が変化する過渡期のみに影響することがわかる。
以上により、必要回転数計算手段12は、ブロワ風量に関するパラメータK、隙間面積A、かご3の容積変動に関するパラメータK、配管6の容積変動に関するパラメータKを用いてブロワ1に必要な回転数fを予測計算する。ただし、装置の構造によっては、影響の少ないパラメータを無視しても良い。例えば、配管6の剛性が高く変形を無視できる場合がある。その場合は、式(6),(7),(9)のQは無視し、配管6の容積変動に関するパラメータKを求める必要は無い。
[検査方法]
図3は、第1の実施例における検査手順を示す。正確な隙間面積,ブロワ風量および、かご3と配管6の容積変動量は、検査前は未知のため、本手順に従って、既知の物理量より推定する。
(隙間面積)
まず、ブロワ1を停止した状態でかご3を走行させて、かご3内外の差圧ΔPを測定し(STEP1)、既知の高低差による気圧差のみによって隙間から洩れる空気の風量を理論的に求め、真の隙間面積Aを求める(STEP2)。先に述べたとおり、検査運転実行手段15により、ブロワ1用のインバータ4に0指令を出し、その状態でかご3を運転する。例えば、最下階から最上階まで通常の速度パタンで運転すると、かご3を減圧するときの特性が得られる。逆に、最上階から最下階まで運転すると、かご3を加圧するときの特性が得られる。以下は、かご3を加圧するときの特性を調べる場合について説明する。
ブロワ1を停止するので、かご3と流路は穏やかに変形する。そのため、過渡期に顕著に表れる容積変動の影響は無視できる。よって、式(7)の目標差圧△Pcrefを差圧測定値ΔPとかご外気圧Poutの和に置き換え、隙間漏れ風量Qについて解くと、式(13)が得られる。
Figure 2015078034
一方、ベルヌーイの定理により、隙間を流れる空気の流速vは、流れの上流側と下流側の気圧差のみによって決まり、かご3内外の差圧測定値ΔPを用いて式(14)で表される。
Figure 2015078034
ただし、ρは空気の密度である。流速vに流路の断面積に相当する隙間面積Aを掛けたものが流量Qなので、式(14)に隙間面積を掛けたものと式(13)は等しい。よって、式(15)が得られる。
Figure 2015078034
式(15)を隙間面積Aについて解くと、差圧測定結果ΔPより、隙間面積Aを求めることができる(STEP2)。
なお、かご3の位置を巻き上げ機のエンコーダ等により測定できるので、既知の位置情報よりかご外気圧Poutを計算できる。また、下降運転でかごを加圧する場合について上述したが、かごを上昇運転して減圧する場合についても同様である。隙間面積は、加圧時と減圧時で異なる場合があるので、精度良く気圧変化を予測するためには加圧と減圧の両方について検査運転を行い、それぞれの隙間面積を求めてもよい。
(ブロワ風量)
次に、かご3を停止した状態でかごドア8を閉じ、ブロワ1を所定の速度パタン(以下、試験パタン)で運転して差圧ΔPを測定し(STEP3)、真のブロワ風量と容積変動に関するパラメータを求める(STEP4〜6)。
ブロワ1の試験パタンは、所定の加速度で回転速度を上げていく部分と、所定の回転速度で一定に運転する部分とから成る。回転速度を一定にして差圧が安定する定常状態において、隙間漏れ風量とブロワ風量は一致するので、式(16)の関係が成り立つ。
Figure 2015078034
よって、先に求めた隙間面積Aと差圧ΔPの測定値より真のブロワ風量Qが分かり、そのときのブロワ回転数fよりブロワ風量に関するパラメータKを求めることができる(STEP4)。なお、指令値通りにブロワ1が回転しているかどうかは、一般的なインバータ4の機能、例えばロータリエンコーダによる速度検出やモータ誘起電圧によるセンサレスでの速度検出により、確認できる。また、真のブロワ風量が分かったら、何通りかの風量で差圧を測定し、式(16)より差圧毎の隙間面積を求めても良い。加圧すると隙間が増大する傾向があるため、精度良く気圧変化を予測する場合には、差圧による隙間面積の変化も考慮する。
(かご容積変動)
一方、式(5)より、かごが停止した状態でかご外の気圧は初期気圧Pのまま変化しないので、式(17)の関係が成り立つ。
Figure 2015078034
また、定常状態において、隙間漏れ風量Qとブロワ風量Qは一致するので、式(6)より、式(18)を得る。
Figure 2015078034
さらに、式(12)より差圧が一定の定常状態でQは0となる。よって、式(17)のVを0として、変化後のかご容積Vについて解くと、式(19)を得る。
Figure 2015078034
一方、かご3の初期容積Vから変化した仮想的な容積変動量ΔVは、ブロワ1による流入空気体積ΔV、隙間漏れによる流出空気体積をΔV、かご変形による容積変動をΔVとすると、式(20)の関係が有る。
Figure 2015078034
定常状態でブロワ風量Qと隙間漏れ風量Qは等しく、ΔVとΔVは等しいので、式(20)の容積変動量ΔVとかごの容積変動量ΔVが一致する。よって、式(10)(19)(20)より、かご3の容積変動に関するパラメータKを表す式(21)が得られる(STEP5)。
Figure 2015078034
(配管の容積変動)
次に、過渡期の応答に着目して配管6の容積変動に関するパラメータKを求める(STEP6)。
過渡期のダクトの容積変動ΔVの影響を考慮すると、式(20)から式(22)を得る。
Figure 2015078034
式(22)より、配管の容積変動ΔVは式(23)で表される。
Figure 2015078034
先に、ブロワ風量に関するパラメータK,隙間面積A,かご3の容積変動に関するパラメータKを求めているので、試験パタンのブロワ回転数f、かご内差圧の測定値ΔPより、式(23)からΔVを計算することができる。
一方、式(12)より、式(24)を得る。
Figure 2015078034
よって、配管の容積変動に関するパラメータKは、式(25)で計算できる。
Figure 2015078034
以上は、加圧時の説明だが、最初にかごを最下階から最上階に運転してSTEP1から順番に同様の試験をすることで、減圧時の特性も調べることができる。第1の実施例によれば、かごを通常通りに走行させて、予測計算に用いるパラメータを求めることができる。
図4は、本発明の第2の実施例であるエレベータ気圧制御装置の構成を示す。
第1の実施例との構成上の違いは、補正量監視手段18とエレベータ制御装置19を追加した点である。なお、エレベータ制御装置19は、主にかごの運行を制御する制御装置であり、一般のエレベータが備えているものである。通常運転時に、補正量監視手段18は常に補正量の大きさを監視し、所定の値よりも大きい場合は、破線の矢印で示すように、エレベータ制御装置19に信号を出力する。
例えば、補正量監視手段18は、あらかじめ計算した必要回転数に補正量を加えた補正後のインバータ指令およびインバータ指令の加速度を監視する。さらに、補正量監視手段18は、インバータ指令が、ブロワ定格回転数を超える場合あるいはインバータ指令の加速度がインバータ4で発生可能な加速度を超える場合に、制御対象の特性が大幅に変化したと判断し、エレベータ制御装置19にアラームを送出して、検査運転の実施を促す。これにより、エレベータ管理者が気圧制御装置の制御精度低下に対して迅速に対応できる。
図5は、本発明の第3の実施例であるエレベータ気圧制御装置の構成を示す。
第1の実施例との構成上の違いは、かご3に2〜10cm程度の小穴20と栓21を追加した点である。通常運転時は小穴20を栓21で塞いでおく。検査時などにおいて、栓21を外せば、かご3の隙間面積を増大させることができる。小穴20に蓋を被せ、開閉する構造にしてもよい。小穴20の寸法により、隙間面積の変化量は既知となる。小穴20の位置は、点検時に作業がし易い配置にする。なお、かごの隙間面積を変更する手段としては、小穴に限らず、かごに設けられる開閉可能な開口部であればよい。
図5においては、かご3の下部に小穴20を設けているが、かご3の上部や側面でもかまわない。エレベータの場合、一般的に、かご3の上部と下部の両方とも作業スペースになり得るので、かご3の上部、下部の両方に小穴20を設けてもよい。かご3に連結されている流路の比較的かご3に近い位置、例えば配管6がかごに接して流路が拡大する部分で、かご3の隙間とみなせる場合は、その部分に小穴20を設けてもよい。また、かご内から栓21を外せるようにしてもよい。φ21mmの小穴20を3個設けて合計10cmにするなど、小穴20は複数設けてもよい。
図6に、第3の実施例における第1の検査手順を示す。
まず、小穴20に栓21を付けた状態で、第1回目の差圧測定を行う(STEP1)。STEP1においては、かご3を停止し、かごドア8を閉じた状態で、第1の実施例と同様の試験パタンで、ブロワ1を運転し差圧ΔPを測定する。ブロワ回転数fが一定で、かご内気圧が安定した時の差圧ΔP(=ΔP)を測定する。
次に、小穴20の栓21を抜いた状態で、第2回目の差圧測定を行う(STEP2)。第1回目と同様に、ブロワ1を試験パタンで運転し、かご内気圧が安定した時の差圧ΔPを測定する。2回とも同じ検査パタンで同じ回転数fでブロワ1を運転するが、小穴20から空気が漏れるので、2回目の差圧ΔPは1回目の差圧ΔPよりも小さくなる。
ここで、ブロワ1の風量を決める要因には、回転数の他に流路の圧力損失がある。かご3の隙間面積が変わることで流路の圧力損失が変わるので、同じ回転数でブロワ1を運転しても、ブロワ風量が変化する。図6の実施例では、この影響が無視できるほど小さく、2回とも同じ風量とみなせることを前提にする。
定常状態では、ブロワ風量Qと隙間から洩れる風量Qは等しいので、式(26)の関係が成り立つ。
Figure 2015078034
ただし、Aは小穴の面積である。式(26)を連立方程式として解けば、ブロワ風量Qと隙間面積Aを求めることができる(STEP3)。さらに、ブロワ風量Qと、このときのブロワ回転数fより、ブロワ風量に関するパラメータKを求めることができる(STEP4)。
図7は、第3の実施例における第2の検査手順を示す。
本検査手順は、かご3の隙間面積が変わることで流路の圧力損失が変わり、上記第1の手順における1回目の測定と2回目の測定でブロワ風量Qが変化する場合に、実行する。
図7の検査手順において、第1回目と第2回目の差圧測定は、図6に示した第1の手順と同じ方法で測定する(STEP1〜2)。第3回目の差圧測定は、引き続き小穴20の栓21を外した状態で差圧ΔPを測定する。このとき、差圧ΔPが第1回目に測定した差圧ΔPになるように、ブロワ1の回転数を調整し、その時のブロワ回転数fB3を測定する(STEP3)。第1回目の測定で実施した検査パタンのブロワ回転数をfB1とすると、第3回目の検査は隙間面積がAだけ大きいので、fB3はfB1よりも大きくなる。よって、第1の実施例と異なり、試験パタンの回転数fB1は、余裕を見てモータ2の最大回転数よりも小さくしておく。なお、fB1およびfB3として、ブロワ回転数の指令値を用いてもよい。
2回目と3回目の差圧測定はいずれも小穴10を開けており、同じ流路なので、風量は回転数に比例する。また、式(11)より風量と差圧の関係を見ると、差圧は風量の2乗に比例する。よって、2回目と3回目の測定結果について、式(27)の関係が成り立つ。
Figure 2015078034
式(27)より式(28)を得る。
Figure 2015078034
また、式(11)を差圧ΔPについて解くと、1回目と2回目の差圧は式(29)および(30)となる。
Figure 2015078034
Figure 2015078034
式(28),(29)および(30)を連立方程式として解けば、隙間面積A,ブロワ風量QB1およびQB2を求めることができる。さらに、いずれかのブロワ風量とブロワ回転数の関係から、ブロワ風量に関するパラメータKを求めることができる。
なお、小穴20を開けた状態で第1回の差圧測定値に合わせてブロワ回転数を調節したが、小穴20を閉じて第2回の差圧測定値に合わせてブロワ回転数を調整してもよい。その場合、3回目のブロワ回転数fB3は2回目のブロワ回転数より小さくなるので、試験パタンの回転数fB1,fB2は、余裕を見ることなく、ブロワ1の定格回転数にしても良い。
上記のように、第3の実施例によれば、かごを動かすことなく、予測計算に用いるパラメータを求めることができる。
図8は、本発明の第4の実施例であるエレベータ気圧制御装置の構成を示す。第1の実施例との構成上の違いは、ブロワ1の吐き出し口に風量調節装置22を追加し、さらに風量調節装置22を操作するドライバ23を追加した点である。
風量調節装置22は、ブロワ1から吐き出された空気の一部を大気に放出することにより、かご内に入る空気の風量を変化させる。大気に放出する空気とかご内に入れる空気の比率は、風量調節装置22内部の可動式の弁24で調節する。
必要回転数計算手段12は、気圧変化を予測してブロワ1の回転数と弁24の開度を計算する。また、補正量計算手段14はブロワ回転数または弁開度を補正する。
検査運転実行手段15は、インバータ4とドライバ23のそれぞれを、直接操作する。第1の実施例と同様に隙間面積を求める場合、検査運転実行手段15は、風量調節装置22に対し検査用の制御指令を送出して、弁24を大気側に対して閉じ、かご内の空気が大気に漏れないようにする。また、風量を求める場合は、ブロワ1の空気を100%かご内に入れるように、弁24を大気側に対して閉じる。最初にブロワ風量が分かれば、その後に弁24の開度を変えて弁開度と風量の関係を調べることができる。ブロワ回転数を弁開度に置き換え、第1または第3の実施例と同様の検査をして、ブロワ風量と同様に弁開度に対応する風量を求める。
例えば、第3の実施例と同様の検査で弁開度と風量の関係を調べる場合、弁開度に応じて流路の圧力損失が変わることを考慮できる。第3の実施例の第2の検査手順において、弁24の角度を変えると、隙間面積を変えたのと同じように差圧が変化する。ブロワ回転数を調整して変化する前の差圧に合わせることで、その弁開度におけるブロワ回転数と風量の関係を求めることができる。
本実施例において、パラメータ設定手段17は、弁24の開度と風量に関するパラメータも設定する。
なお、本発明は前述した各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した各実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、さらに、ある実施例の構成に他の実形例の構成を加えることも可能である。さらにまた、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、各パラメータの算出結果を表示する表示装置を設けてもよい。また、検査運転のための特別な時間を設定せずに、通常のサービス運転時に、かご内外の差圧を測定してパラメータを算出しても良い。さらに、エレベータが設置される建物から地理的に離れている監視センターからの遠隔操作により、差圧測定およびパラメータ設定を実行しても良い。
1…ブロワ
2…モータ
3…かご
4…インバータ
5…吸気管
6…配管
7…隙間
8…ドア
9…パッキン
10…パネル
11…目標気圧パタン発生手段
12…必要回転数計算手段
13…差圧計
14…補正量計算手段
15…検査運転実行手段
16…差圧記録手段
17…パラメータ設定手段
18…補正量監視手段
19…エレベータ制御装置
20…小穴
21…栓
22…風量調節装置
23…ドライバ
24…弁

Claims (14)

  1. エレベータのかご内に空気を出し入れする送風手段と、
    前記送風手段の風量を調節する風量調節手段と、
    予め設定される、前記送風手段または前記かごの経年変化に関するパラメータおよび前記かごの内外における気圧の目標差圧に基づいて、前記風量調節手段への制御指令を作成する制御手段と、
    を備えるエレベータ気圧制御装置において、
    前記パラメータは、前記風量調節手段に検査用制御指令を与える検査運転実行手段と、前記かごの内外における気圧の差圧を測定する差圧測定手段とによって、前記検査用制御指令に応じた前記風量調節手段の運転状態において前記差圧測定手段によって測定される差圧に基づいて算出されることを特徴とするエレベータ気圧制御装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータ気圧制御装置において、
    前記パラメータは前記かごの隙間面積に関するパラメータを含み、
    前記検査運転実行手段は、前記風量調節手段に前記制御指令として停止指令を与え、前記かごの走行状態において前記差圧測定手段が測定する前記かごの内外における気圧の差圧に基づいて、前記隙間面積が算出されることを特徴とするエレベータ気圧制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のエレベータ気圧制御装置において、
    前記パラメータは、前記送風手段の風量に関するパラメータ,かごの容積変動に関するパラメータ並びに配管の容積変動に関するパラメータのいずれかを含み、
    前記検査運転実行手段は、前記風量調節手段に前記制御指令として運転指令を与え、前記かごの運転状態かつかごドアの閉状態において前記差圧測定手段が測定する前記かごの内外における気圧の差圧に基づいて、前記送風手段の風量に関するパラメータ,前記かごの容積変動に関するパラメータ並びに配管の容積変動に関するパラメータのいずれかが算出されることを特徴とするエレベータ気圧制御装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のエレベータ気圧制御装置において、
    前記かごの通常運転時に、前記差圧測定手段によって測定される前記かごの内外における気圧の差圧に基づいて、前記制御指令を補正する補正手段を備えることを特徴とするエレベータ気圧制御装置。
  5. 請求項4に記載のエレベータ気圧制御装置において、
    前記補正手段による補正量を監視する補正量監視手段を備えることを特徴とするエレベータ気圧制御装置。
  6. 請求項1または請求項2に記載のエレベータ気圧制御装置において、
    前記かごの隙間面積を変更する隙間変更手段を備え、
    前記パラメータは、前記送風手段の風量に関するパラメータを含み、
    前記検査運転実行手段が前記風量調節手段に第1の運転指令を与え、前記送風装置を第1の速度で運転し、前記隙間変更手段によって前記隙間面積を変更せずに、前記かごの運転状態かつかごドアの閉状態において、前記差圧測定手段が前記かごの内外における気圧の第1の差圧を測定し、
    前記検査運転実行手段が前記風量調節手段に第2の運転指令を与え、前記送風装置を第2の速度で運転し、前記かごの運転状態かつかごドアの閉状態において、前記隙間変更手段により前記隙間面積を変更して、前記差圧測定手段が前記かごの内外における気圧の第2の差圧を測定し、
    前記第1の差圧および前記第2の差圧に基づいて、前記送風手段の風量に関するパラメータが算出されることを特徴とするエレベータ気圧制御装置。
  7. 請求項6に記載のエレベータ気圧制御装置において、
    前記かごの運転状態かつかごドアの閉状態において、前記隙間変更手段により前記隙間面積を変更して、前記検査運転実行手段が前記風量調節手段に第3の運転指令を与え、前記差圧測定手段が測定する前記かごの内外における気圧の差圧が前記第1の差圧となるように、前記送風装置を第3の速度で運転し、
    前記第1の差圧,前記第2の差圧,前記第1の速度および前記第3の速度に基づいて前記送風手段の風量に関するパラメータが算出されることを特徴とするエレベータ気圧制御装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載のエレベータ気圧制御装置において、
    前記隙間変更手段は、乗りかごに設けられ、栓によって開閉可能な穴部であることを特徴とするエレベータ気圧制御装置。
  9. 請求項3に記載のエレベータ気圧制御装置において、
    前記運転指令は、前記送風手段を、所定の加速度で運転する部分と、所定の速度で運転する部分とからなるパタンを有することを特徴とするエレベータ気圧制御装置。
  10. 請求項1に記載のエレベータ気圧制御装置において、
    前記送風手段から吐出される空気の内、前記かごに入る空気の風量を調整する弁を有する風量調節装置を備え、
    前記検査運転実行手段により、前記弁の開度が制御されることを特徴とするエレベータ気圧制御装置。
  11. エレベータのかご内に空気を出し入れする送風手段の風量を、前記送風手段または前記かごの経年変化に関するパラメータと、前記かごの内外における気圧の目標差圧と、に基づいて制御するエレベータ気圧制御方法において、
    前記パラメータは前記かごの隙間面積に関するパラメータを含み、
    前記送風手段を停止して、前記かごの走行状態においてかごの内外における気圧の差圧を測定するステップと、
    測定される前記差圧に基づいて前記隙間面積を算出するステップと、
    を含むことを特徴とするエレベータ気圧制御方法。
  12. エレベータのかご内に空気を出し入れする送風手段の風量を、前記送風手段または前記かごの経年変化に関するパラメータと、前記かごの内外における気圧の目標差圧と、に基づいて制御するエレベータ気圧制御方法において、
    前記パラメータは、前記送風手段の風量に関するパラメータ,かごの容積変動に関するパラメータ並びに配管の容積変動に関するパラメータのいずれかを含み、
    前記送風手段を運転し、かごの運転状態かつかごドアの閉状態においてかごの内外における気圧の差圧を測定するステップと、
    測定される前記差圧に基づいて、前記送風手段の風量に関するパラメータ,前記かごの容積変動に関するパラメータ並びに配管の容積変動に関するパラメータのいずれかを算出するステップと、
    を含むことを特徴とするエレベータ気圧制御方法。
  13. エレベータのかご内に空気を出し入れする送風手段の風量を、前記送風手段または前記かごの経年変化に関するパラメータと、前記かごの内外における気圧の目標差圧と、に基づいて制御するエレベータ気圧制御方法において、
    前記パラメータは、前記送風手段の風量に関するパラメータを含み、
    前記送風装置を第1の速度で運転し、前記かごの隙間面積を変更せずに、前記かごの運転状態かつかごドアの閉状態において、前記かごの内外における気圧の第1の差圧を測定するステップと、
    前記送風装置を第2の速度で運転し、前記かごの運転状態かつかごドアの閉状態において、前記隙間面積を変更して、前記かごの内外における気圧の第2の差圧を測定するステップと、
    測定された前記第1の差圧および前記第2の差圧に基づいて、前記送風手段の風量に関するパラメータを算出するステップと、
    を含むことを特徴とするエレベータ気圧制御方法。
  14. エレベータのかご内に空気を出し入れする送風手段の風量を、前記送風手段または前記かごの経年変化に関するパラメータと、前記かごの内外における気圧の目標差圧と、に基づいて制御するエレベータ気圧制御方法において、
    前記パラメータは、前記送風手段の風量に関するパラメータを含み、
    前記送風装置を第1の速度で運転し、前記かごの隙間面積を変更せずに、前記かごの運転状態かつかごドアの閉状態において、前記かごの内外における気圧の第1の差圧を測定するステップと、
    前記送風装置を第2の速度で運転し、前記かごの運転状態かつかごドアの閉状態において、前記隙間面積を変更して、前記かごの内外における気圧の第2の差圧を測定するステップと、
    前記隙間面積を変更して、前記かごの内外における気圧の差圧が前記第1の差圧となるように、前記送風装置を第3の速度で運転するステップと、
    前記第1の差圧,前記第2の差圧,前記第1の速度および前記第3の速度に基づいて前記送風手段の風量に関するパラメータを算出するステップと、
    を含むここと特徴とするエレベータ気圧制御方法。
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