JP4270917B2 - エレベータの乗りかご内気圧制御装置 - Google Patents

エレベータの乗りかご内気圧制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータの乗りかご内の気圧を昇降状態に応じて適切に変化させるエレベータの乗りかご内気圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高層ビルのように、エレベータの乗りかごの出発点と終点との高低差による気圧の差が大きい場合、乗りかごの加速、定常速度、減速といった速度変化の中で、乗りかご内の気圧が変化する。その場合、乗りかご内の気圧の変化により乗客に不快感を及ぼすことがある。
【0003】
そこで、エレベータに乗りかご内気圧制御装置を設け、乗りかごの昇降状態に応じて、乗りかご内の気圧を変化させ乗客に不快を与えないようにしている。例えば、乗りかごに吸気用ブロアと排気用ブロアとを設け、エレベータ装置の昇降工程に応じて、乗りかごに外部の空気を吸入したり、乗りかご内の空気を外部へ排出したりする動作を交互に行わせ、乗りかごに内の気圧の変化率を小さくし、乗客の耳づまりやめまいなどの不快感を緩和するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。また、かご内気圧が予め定めた気圧調整パターンに沿って変化するようにかご内気圧を制御するようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−182039号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平11−71077号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、エレベータの乗りかご内気圧制御装置に異常が発生し、乗りかご内気圧制御装置が正常な動作をしなくなった場合には、乗りかご内の気圧が異常に高くなったり、あるいは異常に低くなったりすることがある。その場合は、乗りかご内気圧制御装置による気圧制御を行っていない場合よりも気圧の変化が激しくなる場合がある。また、乗りかご内は外気に対して密閉されており、外気の流入出がないため、乗客に息苦しさ等の不快感を与えることにもなる。
【0007】
このように、エレベータの乗りかご内気圧制御装置には、乗りかごの異常な気圧または気圧変化、それらの発生源となる装置の異常等を可能な限り早期に検出することが必要である。
【0008】
本発明の目的は、乗りかご内の気圧状態や装置自体の異常を早期に検出し、異常に対する適切な対応を採ることができるエレベータの乗りかご内気圧制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置は、乗客に不快感を生じさせない乗りかご内の気圧パターンを発生させる気圧パターン発生手段と、乗りかご内に空気を吸気するための吸気ブロアを駆動する吸気ブロア駆動装置と、乗りかご内の空気を排気するための排気ブロアを駆動する排気ブロア駆動装置と、乗りかご内の気圧が前記気圧パターン発生手段の気圧パターンに従って変化するように前記吸気ブロア駆動装置及び前記排気ブロア駆動装置を制御する気圧コントローラとを備えたエレベータの乗りかご内気圧制御装置において、乗りかご内の気圧制御が異常となったことを検出する気圧制御異常検出手段と、前記吸気ブロワ駆動装置及び前記排気ブロア駆動装置が正常で、前記気圧制御異常検出手段が前記乗りかご内の気圧制御の異常を検出したときは、前記吸気ブロワ駆動装置及び前記排気ブロア駆動装置を介して前記吸気ブロア及び前記排気ブロアを低速回転させて、前記乗りかごの換気制御を行う換気制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置は、乗客に不快感を生じさせない乗りかご内の気圧パターンを発生させる気圧パターン発生手段と、乗りかご内に空気を吸気するための吸気ブロアを駆動する吸気ブロア駆動装置と、乗りかご内の空気を排気するための排気ブロアを駆動する排気ブロア駆動装置と、乗りかご内の気圧が前記気圧パターン発生手段の気圧パターンに従って変化するように前記吸気ブロア駆動装置及び前記排気ブロア駆動装置を制御する気圧コントローラとを備えたエレベータの乗りかご内気圧制御装置において、乗りかご内の気圧制御が異常となったことを検出する気圧制御異常検出手段と、前記気圧制御異常検出手段が前記乗りかご内の気圧制御の異常を検出したときは、前記吸気ブロアへの接続を前記吸気ブロワ駆動装置から商用電源に切り替えると共に前記排気ブロアの接続を前記排気ブロア駆動装置から商用電源に切り替え、前記吸気ブロア及び前記排気ブロアを低速回転させて、前記乗りかごの換気制御を行う換気制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置は、乗客に不快感を生じさせない乗りかご内の気圧パターンを発生させる気圧パターン発生手段と、乗りかご内に空気を吸気するための吸気ブロアを駆動する吸気ブロア駆動装置と、乗りかご内の空気を排気するための排気ブロアを駆動する排気ブロア駆動装置と、乗りかご内の気圧が前記気圧パターン発生手段の気圧パターンに従って変化するように前記吸気ブロア駆動装置及び前記排気ブロア駆動装置を制御する気圧コントローラとを備えたエレベータの乗りかご内気圧制御装置において、乗りかご内の気圧制御が異常となったことを検出する気圧制御異常検出手段と、前記気圧制御異常検出手段が前記吸気ブロワ駆動装置または前記排気ブロア駆動装置のいずれかの異常よる気圧制御の異常を検出したときは、前記吸気ブロワ駆動装置または前記排気ブロア駆動装置のうちの正常なブロア駆動装置により、前記吸気ブロアまたは前記排気ブロアのいずれかを低速回転させて、前記乗りかごの換気制御を行う換気制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置は、乗客に不快感を生じさせない乗りかご内の気圧パターンを発生させる気圧パターン発生手段と、乗りかご内に空気を吸気するための吸気ブロアを駆動する吸気ブロア駆動装置と、乗りかご内の空気を排気するための排気ブロアを駆動する排気ブロア駆動装置と、乗りかご内の気圧が前記気圧パターン発生手段の気圧パターンに従って変化するように前記吸気ブロア駆動装置及び前記排気ブロア駆動装置を制御する気圧コントローラと、前記乗りかご内の換気を行う補助ブロワと、前記補助ブロワを駆動する補助ブロワ駆動装置とを備えたエレベータの乗りかご内気圧制御装置において、乗りかご内の気圧制御が異常となったことを検出する気圧制御異常検出手段と、前記気圧制御異常検出手段が前記乗りかご内の気圧制御の異常を検出したときは、前記補助ブロワ駆動装置を介して前記補助ブロアを低速回転させて、前記乗りかごの換気制御を行う換気制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項5の発明に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の発明において、前記気圧制御異常検出手段は、乗りかご内の気圧が所定の範囲を超えたとき乗りかご内の気圧制御が異常であると検出することを特徴とする。
【0016】
請求項6の発明に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の発明において、前記気圧制御異常検出手段は、乗りかご内の気圧の時間変化率が所定の範囲を超えたとき乗りかご内の気圧制御が異常であると検出することを特徴とする。
【0017】
請求項7の発明に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の発明において、前記気圧制御異常検出手段は、乗りかご内の気圧と前記気圧パターン発生手段の気圧パターンとの偏差が所定の範囲を超えたとき気圧制御が異常であると検出することを特徴とする。
【0018】
請求項8の発明に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の発明において、前記気圧制御異常検出手段は、乗りかご内外の気圧の差が所定の範囲を超えるとき気圧制御が異常であると検出することを特徴とする。
【0019】
請求項9の発明に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の発明において、前記気圧制御異常検出手段は、前記吸気ブロワ駆動装置または前記排気ブロア駆動装置のいずれかの異常を検出したとき気圧制御が異常であると検出することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明実施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態の基本構成に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図である。乗客を昇降させるための乗りかご11には、乗りかご11内に空気を吸気し乗りかご11内の気圧を上昇させるための吸気ブロワ12Aと、乗りかご11内の空気を排気し乗りかご11内の気圧を下降させるための排気ブロワ12Bとが設けられている。吸気ブロワ12Aは吸気ブロワ駆動装置13Aにより駆動され、排気ブロワ12Bは排気ブロワ駆動装置13Bにより駆動される。吸気ブロワ駆動装置13A及び排気ブロワ駆動装置13Bは気圧コントローラ14からの駆動指令により動作する。
【0024】
気圧パターン発生手段15は、乗客に不快感を生じさせない乗りかご11内の気圧パターンを発生させるものであり、この気圧パターンは、乗りかご11の位置(出発階と目的階の気圧差)と乗りかごの走行時間とから時間関数として表され、乗りかご内気圧の目標値として気圧コントローラ14に入力される。一方、気圧コントローラ14には乗りかご11内に設けられたかご内気圧測定手段16で測定されたかご内気圧が入力され、気圧コントローラ14は、かご内気圧測定手段16で測定されたかご内気圧が気圧パターン発生手段15からの気圧パターンとなるように、吸気ブロワ駆動装置13A及び排気ブロワ駆動装置13Bに駆動指令を出力する。
【0025】
また、乗りかご11内の気圧制御が異常となったことを検出する気圧制御異常検出手段17が設けられている。この基本構成では、気圧制御異常検出手段17として、かご内気圧異常検出手段18が設けられものを示している。すなわち、かご内気圧測定手段16で測定された乗りかご内気圧がかご内気圧異常範囲記憶手段19に予め記憶された所定値範囲を超えた場合に、乗りかご内の気圧制御が異常となったと判定する。気圧制御異常検出手段17により、乗りかご11内の気圧制御が異常となったことが検出されると、その気圧制御異常信号は、図示省略の警報装置や後述の気圧制御停止手段、換気制御手段に出力される。
【0026】
このように、基本構成における気圧制御異常検出手段17は、気圧パターン発生手段15で計算された気圧パターンに従って制御される乗りかご内気圧が、乗客が不快を感じない範囲を外れてしまったか否かを検出するものであり、基本構成では、乗りかご内気圧測定手段16で測定した乗りかご内気圧がかご内気圧異常範囲記憶手段19に予め記憶された所定値の範囲内であるか否かにより判定する。乗りかご内気圧が異常範囲(正常範囲でない)であると判断した場合には、気圧制御装置の異常と認識する。
【0027】
基本構成によれば、乗りかご内気圧が所定値の範囲内にあるか否かで気圧制御装置が正常か否かを判定するようにしているので、気圧制御装置の異常を早期に検出できる。
【0028】
次に、本発明の第1の実施の形態を説明する。図2は本発明の第1の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図である。この第1の実施の形態は、図1に示した基本構成に対し、気圧制御異常検出手段17として、かご内気圧異常検出手段18に代えて、かご内気圧変化率異常検出手段20を設け、時間微分手段21で乗りかご内気圧の時間変化率を求め、その乗りかご内気圧の時間変化率がかご内気圧変化率異常範囲記憶手段22に記憶された所定の範囲を超えたとき乗りかご11内の気圧制御が異常であると検出するようにしたものである。図1に示した基本構成と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0029】
図2において、気圧制御異常検出手段17には時間微分手段21が設けられ、かご内気圧測定手段16で測定された乗りかご内気圧が時間微分手段21によって時間微分され、乗りかご内気圧の変化率が算出される。時間微分手段21で算出された乗りかご内気圧の変化率は、かご内気圧変化率異常検出手段20に入力され、かご内気圧変化率異常範囲記憶手段22に予め記憶された所定変化率と比較される。
【0030】
すなわち、乗りかご内気圧の変化率がかご内気圧変化率異常範囲記憶手段22に予め記憶された所定値範囲を超えた場合に、乗りかご内の気圧制御が異常となったと判定する。気圧制御異常検出手段17により、乗りかご11内の気圧制御が異常となったことが検出されると、その気圧制御異常信号は、図示省略の警報装置や後述の気圧制御停止手段、換気制御手段に出力される。
【0031】
このように、第1の実施の形態における気圧制御異常検出手段17は、気圧パターン発生手段15で計算された気圧パターンに従って制御される乗りかご内気圧の変化率が、乗客が不快を感じない範囲を外れてしまったか否かを検出するものであり、第1の実施の形態では、乗りかご内気圧測定手段16で測定した乗りかご内気圧の変化率がかご内気圧変化率異常範囲記憶手段22に予め記憶された所定値の範囲内であるか否かにより判定する。乗りかご内気圧の変化率が異常範囲(正常範囲でない)であると判断した場合には、気圧制御装置の異常と認識する。
【0032】
第1の実施の形態によれば、乗りかご内気圧の変化率が所定値の範囲内にあるか否かで気圧制御装置が正常か否かを判定するようにしているので、乗客が不快を感じる気圧変化をより精度良く検出できる。
【0033】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図3は本発明の第2の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した基本構成に対し、気圧制御異常検出手段17として、かご内気圧異常検出手段18に代えて、気圧制御偏差異常検出手段23を設けたものであり、乗りかご内の気圧と気圧パターン発生手段15の気圧パターンとの偏差が気圧制御偏差異常範囲記憶手段24に予め記憶された所定偏差の範囲を超えたとき気圧制御が異常であると検出するようにしたものである。図1に示した基本構成と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0034】
図3において、気圧制御異常検出手段17には気圧制御偏差異常検出手段23が設けられ、気圧パターン発生手段15の気圧パターン(気圧目標値)とかご内気圧測定手段16で測定された乗りかご内気圧との偏差が入力され、気圧制御偏差異常範囲記憶手段24に予め記憶された所定偏差と比較される。
【0035】
すなわち、乗りかご内気圧と気圧パターン発生手段15からの気圧パターン(気圧目標値)との偏差が気圧制御偏差異常範囲記憶手段24に予め記憶された所定偏差の範囲を超えた場合に、乗りかご内の気圧制御が異常となったと判定する。気圧制御異常検出手段17により、乗りかご11内の気圧制御が異常となったことが検出されると、その気圧制御異常信号は、図示省略の警報装置や後述の気圧制御停止手段、換気制御手段に出力される。
【0036】
このように、第2の実施の形態における気圧制御異常検出手段17は、気圧パターン発生手段15で計算された気圧パターンに従って制御される乗りかご内気圧と気圧パターンとの偏差が正常に動作していると判定できる範囲を外れてしまったかどうかを検出し、気圧制御装置の異常判定を行うものである。
【0037】
第2の実施の形態によれば、乗りかご内気圧が気圧パターン(気圧目標値)からどの程度外れているかを判定し気圧制御装置の異常を判定するようにしているので、気圧制御装置の異常をより正確に検出できる。
【0038】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図4は本発明の第3の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図である。この第3の実施の形態は、図1に示した基本構成に対し、気圧制御異常検出手段17として、かご内気圧異常検出手段18に代えて、かご内外気圧差異常検出手段25を設けたものであり、かご内気圧測定手段16で測定した乗りかご内気圧とかご外気圧測定手段26で測定した乗りかご外気圧との差圧を減算器27で求め、減算器27で求めた乗りかご内外の気圧の差がかご内外気圧差異常範囲記憶手段28に予め記憶された所定値の範囲を超えるとき気圧制御が異常であると検出するようにしたものである。図1に示した基本構成と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0039】
図4において、気圧制御異常検出手段17にはかご外気圧測定手段26が設けられ、かご外気圧測定手段26で測定されたかご外気圧は、かご内気圧測定手段16で測定された乗りかご内気圧との差分が減算器27で演算される。減算器27で算出された乗りかご内外気圧差は、かご内外気圧差異常検出手段25に入力され、かご内外気圧差異常範囲記憶手段28に予め記憶された所定値と比較される。
【0040】
すなわち、乗りかご内外気圧差がかご内外気圧差異常範囲記憶手段28に予め記憶された所定値範囲を超えた場合に、乗りかご内の気圧制御が異常となったと判定する。気圧制御異常検出手段17により、乗りかご11内の気圧制御が異常となったことが検出されると、その気圧制御異常信号は、図示省略の警報装置や後述の気圧制御停止手段、換気制御手段に出力される。
【0041】
このように、第3の実施の形態における気圧制御異常検出手段17は、気圧パターン発生手段15で計算された気圧パターンに従って制御される乗りかご内外気圧差が正常範囲を外れてしまったかどうかを検出し、気圧制御装置の異常判定を行うものである。
【0042】
以上の説明では、乗りかご内外気圧差を、減算器27によりかご内気圧測定手段16で測定した乗りかご内気圧とかご外気圧測定手段26で測定した乗りかご外気圧との偏差で求めるようにしたが、かご内外差圧測定手段を設け、直接的に乗りかご内外気圧差を求めるようにしても良い。
【0043】
第3の実施の形態によれば、乗りかご内外気圧差により気圧制御装置の異常を判定するようにしているので、乗客が不快を感じる気圧状態を精度良く検出でき、気圧制御装置の異常をより正確に検出できる。
【0044】
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。図5は本発明の第4の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図である。この第4の実施の形態は、図1に示した基本構成に対し、気圧制御異常検出手段17として、かご内気圧異常検出手段18に代えて、吸気ブロワ駆動装置13Aの異常を検出する吸気ブロア駆動異常検出手段29A及び排気ブロア駆動装置13Bの異常を検出する排気ブロア駆動異常検出手段29Bを設け、吸気ブロア駆動異常検出手段29Aまたは排気ブロア駆動異常検出手段29Bのいずれかが異常を検出したとき気圧制御が異常であると検出するようにしたものである。図1に示した基本構成と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0045】
図5において、気圧制御異常検出手段17には吸気ブロワ駆動異常検出手段29Aと排気ブロワ駆動異常検出手段29Bとが設けられ、吸気ブロワ駆動異常検出手段29Aは吸気ブロワ駆動装置13Aの異常を検出し、排気ブロワ駆動異常検出手段29Bは排気ブロワ駆動装置13Bの異常を検出する。すなわち、吸気ブロワ駆動異常検出手段29Aは、吸気ブロワ駆動装置13Aの過電流や過電圧の状態を常時監視し、過電流や過電圧が検出された場合に吸気ブロワ駆動装置13Aの異常として気圧制御装置の異常と認識する。同様に、排気ブロワ駆動異常検出手段29Bも排気ブロワ駆動装置13Bの過電流や過電圧の状態を常時監視し、過電流や過電圧が検出された場合に排気ブロワ駆動装置13Bの異常として気圧制御装置の異常と認識する。
【0046】
第4の実施の形態によれば、吸気ブロワ駆動装置13Aや排気ブロワ駆動装置13Bの異常を検出するので、気圧制御装置の異常を直接的に検出できる。
【0047】
次に、本発明の参考例1を説明する。図6は本発明の参考例1に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図である。
【0048】
この参考例1は、図1に示した基本構成乃至図5に示した第4の実施の形態にいずれかに対し、気圧制御異常検出手段17が気圧制御の異常を検出したときに気圧コントローラ14の制御動作を停止させる気圧制御停止手段30を設けたものである。図1乃至図5に示した同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0049】
図6において、気圧制御異常手段17が気圧制御の異常を検出したときは、気圧制御停止手段30は気圧コントローラ14に対して気圧制御の停止指令を出力する。気圧制御異常検出手段17は気圧制御の異常を検出したときは、気圧制御停止手段30に対して気圧制御異常信号を出力する。気圧制御停止手段30は気圧制御異常検出手段17から気圧制御異常信号を入力すると、気圧コントローラ14に対して気圧制御停止指令信号を出力する。気圧制御停止指令信号を受け取った気圧コントローラ14は、吸気ブロワ駆動装置13A及び排気ブロワ駆動装置13Bへの駆動指令の出力を停止し、吸気ブロワ12A及び排気ブロワ12Bによる乗りかご11内の気圧の調整を停止する。
【0050】
このように、気圧制御異常検出手段17が気圧制御異常を検出したときは、気圧パターン発生手段15で計算された気圧パターンに従って乗りかご11内の気圧を正常に制御できないと判断し、気圧コントローラ14による気圧制御を停止させる。
【0051】
参考例1によれば、気圧制御異常検出手段17が気圧制御異常を検出したときは気圧コントローラ14による気圧制御を停止させるので、乗りかご11内の気圧を正常に制御できないことによる異常気圧の発生を抑制できる。
【0052】
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。図7は本発明の第5の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図である。この第5の実施の形態は、図6に示した参考例1に対し、気圧制御停止手段30に代えて乗りかごの換気制御を行う換気制御手段31を設けたものであり、換気制御手段31として吸気ブロア12A及び排気ブロア12Bを低速回転させる低速運転指令手段32を備えたものを示している。図6に示した同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0053】
図7において、換気制御手段31は、気圧制御異常検出手段17が乗りかご11内の気圧制御の異常を検出したときは乗りかごの換気制御を行うものであり、第5の実施の形態では、換気制御手段31として低速運転指令手段32を備えている。低速運転指令手段32は吸気ブロワ駆動装置13A及び排気ブロア駆動装置13Bが正常で、気圧制御異常検出手段17が乗りかご11内の気圧制御の異常を検出したときに、気圧コントローラ14に対して気圧制御低速運転指令を出力する。これにより、吸気ブロワ駆動装置13A及び排気ブロア駆動装置13Bを介して吸気ブロア12A及び排気ブロア13Bは低速回転で運転される。
【0054】
すなわち、気圧パターンに従って乗りかご11内の気圧を正常に制御できず、気圧制御異常と認識した場合には、吸気ブロワ12Aと排気ブロワ12Bとを低速運転し乗りかご11内の換気を行う。
【0055】
以上の説明では、低速運転指令手段32は気圧コントローラ14に対して気圧制御低速運転指令を出力するようにしたが、気圧パターン発生手段15に対して気圧制御低速運転指令を出力し、気圧パターン発生手段15より低速運転パターンを出力するようにしても良い。
【0056】
第5の実施の形態によれば、吸気ブロワ駆動装置13A及び排気ブロア駆動装置13Bが正常で、乗りかご11内の気圧制御の異常を検出したときは、吸気ブロワ12Aと排気ブロワ12Bとを低速運転し乗りかご11内の換気を行うので、乗りかご内に外気の流入出が生じ、乗客に息苦しさ等の不快感を与えることを緩和できる。
【0057】
次に、本発明の第6の実施の形態を説明する。図8は本発明の第6の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図である。この第6の実施の形態は、図7に示した第5の実施の形態に対し、換気制御手段31として、低速運転指令手段32に代えて駆動装置切替手段33を設けたものであり、駆動装置切替手段33は、気圧制御異常検出手段17が乗りかご11内の気圧制御の異常を検出したときは、吸気ブロア12Aへの接続を吸気ブロワ駆動装置13Aから商用電源34に切り替えると共に排気ブロア12Bの接続を排気ブロア駆動装置13Bから商用電源34に切り替え、吸気ブロア12A及び排気ブロア12Bを低速回転させるようにしたものである。図7に示した同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0058】
図8において、換気制御手段31としての駆動装置切替手段33は、気圧制御異常検出手段17が乗りかご11内の気圧制御の異常を検出したとき、吸気ブロワ12Aと吸気ブロワ駆動装置13Aとの接続を吸気ブロワ12Aと商用電源34との接続に切り替え、同様に、排気ブロワ12Bと排気ブロワ駆動装置13Bとの接続を排気ブロワ12Bと商用電源34との接続に切替える。すなわち、気圧パターンに従って乗りかご11内の気圧を正常に制御できず、気圧制御異常と認識した場合、吸気ブロワ12Aと排気ブロワ12Bとを商用電源に接続して低速運転し乗りかご11内の換気を行う。
【0059】
第6の実施の形態によれば、吸気ブロワ駆動装置13Aや排気ブロア駆動装置13Bが異常となった場合であっても、吸気ブロワ12Aと排気ブロワ12Bとを低速運転することができ乗りかご11内の換気を行うことができる。従って、乗りかご内の気圧制御が異常となった場合であっても乗りかご内に外気の流入出が生じ、乗客に息苦しさ等の不快感を与えることを緩和できる。
【0060】
次に、本発明の第7の実施の形態を説明する。図9は本発明の第7の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図である。この第7の実施の形態は、図7に示した第5の実施の形態に対し、換気制御手段31として、低速運転指令手段32に加えて駆動装置切離手段35を設けたものであり、気圧制御異常検出手段17が吸気ブロワ駆動装置13Aまたは排気ブロア駆動装置13Bのいずれかの異常よる気圧制御の異常を検出したときは、吸気ブロワ駆動装置13Aまたは排気ブロア駆動装置13Bのうちの正常なブロア駆動装置により、吸気ブロア12Aまたは排気ブロア12Bのいずれかを低速回転させるようにしたものである。図7に示した同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0061】
図9において、気圧制御異常検出手段17が吸気ブロワ駆動装置13Aまたは排気ブロア駆動装置13Bのいずれかの異常よる気圧制御の異常を検出したときは、その異常検出信号を換気制御手段31の低速運転指令手段32及び駆動装置切離手段35に出力する。駆動装置切離手段35は、吸気ブロワ駆動装置13Aと排気ブロア駆動装置13Bとのうち異常となったブロア駆動装置を吸気ブロワ12Aまたは排気ブロワ12Bから切り離す。低速運転指令手段32は気圧コントローラ14に対してブロア駆動装置の低速運転指令を出力し、異常となっていないブロア駆動装置を駆動する。これにより、吸気ブロワ駆動装置13Aまたは排気ブロワ駆動装置13Bのうち異常を検出していない方のブロワ駆動装置を低速運転し乗りかご11内の換気を行う。
【0062】
第7の実施の形態によれば、吸気ブロワ駆動装置13Aまたは排気ブロア駆動装置13Bのいずれかが異常となった場合であっても、吸気ブロワ12Aまたは排気ブロワ12Bを低速運転することができ、乗りかご11内の換気を行うことができる。従って、乗りかご内の気圧制御が異常となった場合であっても乗りかご内に外気の流入出が生じ、乗客に息苦しさ等の不快感を与えることを緩和できる。
【0063】
次に、本発明の第8の実施の形態を説明する。図10は本発明の第8の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図である。この第8の実施の形態は、図7に示した第5の実施の形態に対し、換気制御手段31として補助気圧コントローラ36を設けたものであり、気圧制御異常検出手段17が乗りかご11内の気圧制御の異常を検出したときは、補助気圧コントローラ36は補助ブロワ駆動装置13Cを介して補助ブロア12Cを低速回転させるようにしたものである。図7に示した同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0064】
図10において、乗りかご11内の換気を行う補助ブロワ12C及び補助ブロワ駆動装置13Cが設けられており、気圧制御異常検出手段17が乗りかご11内の気圧制御の異常を検出したときは、補助気圧コントローラ36は気圧コントローラ14に対し、吸気ブロワ駆動装置13A及び排気ブロア駆動装置13Bの停止制御指令を出力する共に、補助ブロワ駆動装置13Cに低速運転の駆動指令を出力する。これにより、補助ブロア12Cは補助ブロワ駆動装置13Cにより低速回転で運転を行う。
【0065】
すなわち、気圧パターンに従って乗りかご11内の気圧を正常に制御できず、気圧制御の異常と認識した場合、吸気ブロワ12A及び排気ブロワ12Bを使わずに、乗りかご11に接続した補助ブロワ12Cによって乗りかご11内の換気を行う。
【0066】
第8の実施の形態によれば、吸気ブロワ駆動装置13Aや排気ブロア駆動装置13Bが異常となった場合であっても、補助ブロワ12Cを低速運転することで乗りかご11内の換気を行うことができる。従って、乗りかご内の気圧制御が異常となった場合であっても乗りかご内に外気の流入出が生じ、乗客に息苦しさ等の不快感を与えることを緩和できる。
【0067】
次に、本発明の参考例2を説明する。図11は本発明の参考例2に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図である。この参考例2は、図7に示した低速運転指令手段32を有した換気制御手段31に代えて、換気制御手段31としてドア隙間開放指令手段37を設けたものであり、気圧制御異常検出手段17が乗りかご11内の気圧制御の異常を検出したときはドア隙間開放装置38により乗りかごドアを所定の間隔だけ開放するようにしたものである。図7に示した同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0068】
図11において、乗りかご11の乗りかごドア39にはドア隙間開放装置38が取り付けられており、気圧制御異常検出手段17が乗りかご11内の気圧制御の異常を検出したときは、ドア隙間開放指令手段37は気圧コントローラ14に対し吸気ブロワ駆動装置13A及び排気ブロア駆動装置13Bの停止制御指令を出力する共に、ドア隙間開放装置38に対して乗りかごドア39を所定の間隔だけ開く開放指令信号を出力する。すなわち、気圧パターンに従って乗りかご11内の気圧を正常に制御できず、気圧制御の異常と認識した場合、ドア隙間開放装置38によって乗りかごドア39を所定の間隔だけ開放し乗りかご11内を自然換気する。
【0069】
参考例2によれば、乗りかご内気圧の気圧制御が異常となったときに乗りかごドアを所定の間隔だけ開放するので、乗りかご11内の気圧制御が異常となった場合であっても乗りかご11内に自然換気により外気の流入出が生じ、乗客に息苦しさ等の不快感を与えることを緩和できる。
【0070】
次に、本発明の参考例3を説明する。図12は本発明の参考例3に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図である。この参考例3は、図7に示した低速運転指令手段32を有した換気制御手段31に代えて、換気制御手段31として換気窓開放手段40を設けたものであり、気圧制御異常検出手段17が乗りかご11内の気圧制御の異常を検出したときは、乗りかご11の壁に設けられた換気窓41を開放するようにしたものである。図7に示した同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0071】
図12において、乗りかご11の壁には乗客や荷物が通過できない程度の換気窓41が設けられており、気圧制御異常検出手段17が乗りかご11内の気圧制御の異常を検出したときは、換気窓開放手段40は気圧コントローラ14に対し吸気ブロワ駆動装置13A及び排気ブロア駆動装置13Bの停止制御指令を出力する共に、乗りかご11の壁に設けられた換気窓41を開放する。すなわち、気圧パターンに従って乗りかご11内の気圧を正常に制御できず、気圧制御の異常と認識した場合、換気窓開放手段40によって乗りかご換気窓41を開放し乗りかご11内を自然換気する。
【0072】
参考例3によれば、乗りかご内気圧の気圧制御が異常となったときに乗りかご11に設けられた換気窓41を開放するので、乗りかご11内の気圧制御が異常となった場合であっても乗りかご11内に自然換気により外気の流入出が生じ、乗客に息苦しさ等の不快感を与えることを緩和できる。
【0073】
以上の説明では、気圧制御停止手段30と換気制御手段31とを別々に設けた場合について説明したが、気圧制御停止手段30及び換気制御手段31を設け、一旦気圧制御停止手段30により気圧制御を停止してから換気制御手段31による換気制御を開始するようにしても良い。
【0074】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、乗りかご内の気圧制御の異常を検出するので、早期に気圧制御装置の異常を知ることができる。また、乗りかご内の気圧制御の異常を検出したときは、異常検出後に気圧制御を停止したり、乗りかご内のブロワによる換気運転または自然換気で乗りかご内の気密状態を緩和するので、乗客に不快感を感じさせないことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の基本構成に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図。
【図6】本発明の参考例1に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図。
【図8】本発明の第6の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図。
【図9】本発明の第7の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図。
【図10】本発明の第8の実施の形態に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図。
【図11】本発明の参考例2に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図。
【図12】本発明の参考例3に係るエレベータの乗りかご内気圧制御装置の構成図。
【符号の説明】
11…乗りかご、12A…吸気ブロワ、12B…排気ブロワ、13A…吸気ブロワ駆動装置、13B…排気ブロワ駆動装置、14…気圧コントローラ、15…気圧パターン発生手段、16…かご内気圧測定手段、17…気圧制御異常検出手段、18…かご内気圧異常検出手段、19…かご内気圧異常範囲記憶手段、20…かご内気圧変化率異常検出手段、21…時間微分手段、22…かご内気圧変化率異常範囲記憶手段、23…気圧制御偏差異常検出手段、24…気圧制御偏差異常範囲記憶手段、25…かご内外気圧差異常検出手段、26…かご外気圧測定手段、27…減算器、28…かご内外気圧差異常範囲記憶手段、29A…吸気ブロワ駆動異常検出手段、29B…排気ブロワ駆動異常検出手段、30…気圧制御停止手段、31…換気制御手段、32…低速運転指令手段、33…駆動装置切替手段、34…商用電源、35…駆動装置切離手段、36…補助気圧コントローラ、37…ドア隙間開放指令手段、38…ドア隙間開放装置、39…乗りかごドア、40…換気窓開放手段、41…換気窓

Claims (9)

  1. 乗客に不快感を生じさせない乗りかご内の気圧パターンを発生させる気圧パターン発生手段と、乗りかご内に空気を吸気するための吸気ブロアを駆動する吸気ブロア駆動装置と、乗りかご内の空気を排気するための排気ブロアを駆動する排気ブロア駆動装置と、乗りかご内の気圧が前記気圧パターン発生手段の気圧パターンに従って変化するように前記吸気ブロア駆動装置及び前記排気ブロア駆動装置を制御する気圧コントローラとを備えたエレベータの乗りかご内気圧制御装置において、乗りかご内の気圧制御が異常となったことを検出する気圧制御異常検出手段と、前記吸気ブロワ駆動装置及び前記排気ブロア駆動装置が正常で、前記気圧制御異常検出手段が前記乗りかご内の気圧制御の異常を検出したときは、前記吸気ブロワ駆動装置及び前記排気ブロア駆動装置を介して前記吸気ブロア及び前記排気ブロアを低速回転させて、前記乗りかごの換気制御を行う換気制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータの乗りかご内気圧制御装置。
  2. 乗客に不快感を生じさせない乗りかご内の気圧パターンを発生させる気圧パターン発生手段と、乗りかご内に空気を吸気するための吸気ブロアを駆動する吸気ブロア駆動装置と、乗りかご内の空気を排気するための排気ブロアを駆動する排気ブロア駆動装置と、乗りかご内の気圧が前記気圧パターン発生手段の気圧パターンに従って変化するように前記吸気ブロア駆動装置及び前記排気ブロア駆動装置を制御する気圧コントローラとを備えたエレベータの乗りかご内気圧制御装置において、乗りかご内の気圧制御が異常となったことを検出する気圧制御異常検出手段と、前記気圧制御異常検出手段が前記乗りかご内の気圧制御の異常を検出したときは、前記吸気ブロアへの接続を前記吸気ブロワ駆動装置から商用電源に切り替えると共に前記排気ブロアの接続を前記排気ブロア駆動装置から商用電源に切り替え、前記吸気ブロア及び前記排気ブロアを低速回転させて、前記乗りかごの換気制御を行う換気制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータの乗りかご内気圧制御装置。
  3. 乗客に不快感を生じさせない乗りかご内の気圧パターンを発生させる気圧パターン発生手段と、乗りかご内に空気を吸気するための吸気ブロアを駆動する吸気ブロア駆動装置と、乗りかご内の空気を排気するための排気ブロアを駆動する排気ブロア駆動装置と、乗りかご内の気圧が前記気圧パターン発生手段の気圧パターンに従って変化するように前記吸気ブロア駆動装置及び前記排気ブロア駆動装置を制御する気圧コントローラとを備えたエレベータの乗りかご内気圧制御装置において、乗りかご内の気圧制御が異常となったことを検出する気圧制御異常検出手段と、前記気圧制御異常検出手段が前記吸気ブロワ駆動装置または前記排気ブロア駆動装置のいずれかの異常よる気圧制御の異常を検出したときは、前記吸気ブロワ駆動装置または前記排気ブロア駆動装置のうちの正常なブロア駆動装置により、前記吸気ブロアまたは前記排気ブロアのいずれかを低速回転させて、前記乗りかごの換気制御を行う換気制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータの乗りかご内気圧制御装置。
  4. 乗客に不快感を生じさせない乗りかご内の気圧パターンを発生させる気圧パターン発生手段と、乗りかご内に空気を吸気するための吸気ブロアを駆動する吸気ブロア駆動装置と、乗りかご内の空気を排気するための排気ブロアを駆動する排気ブロア駆動装置と、乗りかご内の気圧が前記気圧パターン発生手段の気圧パターンに従って変化するように前記吸気ブロア駆動装置及び前記排気ブロア駆動装置を制御する気圧コントローラと、前記乗りかご内の換気を行う補助ブロワと、前記補助ブロワを駆動する補助ブロワ駆動装置とを備えたエレベータの乗りかご内気圧制御装置において、乗りかご内の気圧制御が異常となったことを検出する気圧制御異常検出手段と、前記気圧制御異常検出手段が前記乗りかご内の気圧制御の異常を検出したときは、前記補助ブロワ駆動装置を介して前記補助ブロアを低速回転させて、前記乗りかごの換気制御を行う換気制御手段とを備えたことを特徴とす エレベータの乗りかご内気圧制御装置。
  5. 前記気圧制御異常検出手段は、乗りかご内の気圧が所定の範囲を超えたとき乗りかご内の気圧制御が異常であると検出することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項記載のエレベータの乗りかご内気圧制御装置。
  6. 前記気圧制御異常検出手段は、乗りかご内の気圧の時間変化率が所定の範囲を超えたとき乗りかご内の気圧制御が異常であると検出することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項記載のエレベータの乗りかご内気圧制御装置。
  7. 前記気圧制御異常検出手段は、乗りかご内の気圧と前記気圧パターン発生手段の気圧パターンとの偏差が所定の範囲を超えたとき気圧制御が異常であると検出することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項記載のエレベータの乗りかご内気圧制御装置。
  8. 前記気圧制御異常検出手段は、乗りかご内外の気圧の差が所定の範囲を超えるとき気圧制御が異常であると検出することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項記載のエレベータの乗りかご内気圧制御装置。
  9. 前記気圧制御異常検出手段は、前記吸気ブロワ駆動装置または前記排気ブロア駆動装置のいずれかの異常を検出したとき気圧制御が異常であると検出することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項記載のエレベータの乗りかご内気圧制御装置。
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