JP2015077591A - ピペット - Google Patents

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Abstract

【課題】細型でかつ精緻な検量を行なうことができるピペットを提供する。【解決手段】ピペット1Aは、余剰の液体を貯留する貯留空間13a含む第1内部空間13を規定する本体部10と、量り採るべき液体の量に対応した容量の検量空間24aを含む第2内部空間24を規定する検量部20とを備える。本体部10は、第1軸線A1を中心軸として延在する筒状部11と、底部12とを有する。検量部20は、底部12に設けられ、第2軸線A2を中心軸として延在する管状部22を有する。検量部20の下端には、吸入口25が設けられ、管状部22を構成する部分の周壁には、検量空間24aの容量を決定する開口26が設けられる。管状部22は、第1軸線A1と第2軸線A2とが同一直線上に位置しないように筒状部11に対して偏心配置され、開口26が、管状部22を構成する部分の周壁のうち、第1軸線A1に最も近い位置に設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、ピペット(「スポイト」とも称される)に関し、より特定的には、吸入した液体を予め定めた量の液体と余剰の液体とに内部において分離することにより、予め定めた量の液体のみを精緻に量り採ることが可能に構成された定量抽出型のピペットに関する。
定量抽出型のピペットが開示された文献としては、たとえば特開2007−315793号公報(特許文献1)や米国特許第5260030号明細書(特許文献2)がある。
上記特許文献1および2に開示されたピペットは、下端に吸入口および上端に流出口が設けられた管状の検量部と、当該検量部が底部に設けられてなる有底筒状の本体部とを備えたものであり、これら検量部と本体部とが同軸上に設けられることにより、軸方向の所定の領域に亘ってピペットが二重管構造を有するように構成されたものである。当該構成のピペットにあっては、予め検量部の容量が、量り採るべき液体の量に応じた容量となるように設定されている。
これにより、当該ピペットにあっては、液体の吸入の際に、吸入口を介して吸入された液体のうち、所定容量の液体が検量部によって保持されることになるとともに、検量部から流出口を介して溢れ出した余剰の液体が本体部によって貯留されることになる。そのため、吸入した液体が予め定めた量の液体と余剰の液体とにピペットの内部において分離されることになり、検量部において量り採られた液体のみが上記吸入口を介してピペットの外部に吐出されることにより、所定容量の液体が精緻に検量できることになる。
特開2007−315793号公報 米国特許第5260030号明細書
しかしながら、上述した構成のピペットにあっては、検量部から流出口を介して溢れ出した液体の一部が、その表面張力によって流出口の近傍に付着して残留する場合があり、これが精緻な検量の妨げになってしまう問題があった。すなわち、流出口の近傍に付着して残留した液体は、検量部によって保持された液体から完全に分離されたものとはならないため、検量後の液体の吐出の際に、これが検量部によって保持された液体と共にピペットの外部に向けて流出することにより、検量の際の誤差の要因となってしまう。
ここで、溢れ出した液体の一部が流出口の近傍に付着して残留する態様としては、流出口の開口面上において盛り上がるように液体が検量部のみに付着して残留する第1の態様と、液体が検量部と本体部との間でブリッジを形成するように検量部および本体部の双方に付着することにより、形成された液体のブリッジによって流出口の開口面が覆われることで液体が残留する第2の態様とがある。
上記特許文献1に開示のピペットにあっては、流出口が、その開口面が検量部の中心軸と直交するように上方を向いた状態で検量部の上端部に設けられている。そのため、当該ピペットは、上述した第1の態様での液体の残留が発生し易いものであるばかりでなく、上述した第2の態様での液体の残留の発生も回避できるものではない。
一方、上記特許文献2に開示のピペットにあっては、流出口が、その開口面が検量部の中心軸に対して非直交となるように傾斜した状態または側方を向いた状態で検量部の上端部に設けられている。そのため、当該ピペットは、検量部から溢れ出した液体が流下し易くなることで上述した第1の態様での液体の残留の発生が回避され易くなるものではあるものの、上述した第2の態様での液体の残留の発生までもが回避できるものではない。
したがって、より精緻な検量を可能にすべく、上述した第1の態様での液体の残留の発生が抑制できるばかりでなく、上述した第2の態様での液体の残留の発生までもが効果的に抑制できるピペットの開発が望まれているところである。
一方で、ピペットが使用されて検量が行なわれる液体は、細長の容器(たとえば試験管等)に貯留されている場合が多いため、ピペットの先端の外形は、容器の口径に依らず挿入が可能となるように、可能な限り細長の形状とされていることが好ましい。そのため、上述した如くの定量抽出型のピペットの開発に当たっては、本体部の太さが大型化しないように考慮することも重要である。
本発明は、上述した状況に鑑みてなされたものであり、細型でかつ精緻な検量を行なうことができるピペットを提供することを目的とする。
本発明に基づくピペットは、吸入した液体を予め定めた量の液体と余剰の液体とに内部において分離することにより、予め定めた量の液体のみを量り採ることが可能に構成されたものであって、余剰の液体を貯留する貯留空間を含む第1内部空間を規定する本体部と、量り採るべき液体の量に対応した容量の検量空間を含む第2内部空間を規定する検量部とを備えている。上記本体部は、第1軸線を中心軸として延在する筒状部と、上記筒状部の下端を閉塞する底部とを有している。上記検量部は、少なくともその一部が上記本体部の内側に位置するように上記底部に設けられており、上記本体部の内側に位置する部分の上記検量部は、上記第1軸線と略平行な第2軸線を中心軸として延在する管状部を有している。上記検量部の下端には、上記検量空間と当該ピペットの外部の空間とを連通する吸入口が設けられており、上記検量部のうち、上記管状部を構成する部分の周壁には、上記第1内部空間と上記第2内部空間とを連通させることで上記検量空間の容量を決定する開口が設けられている。上記本発明に基づくピペットにあっては、上記管状部が、上記第1軸線と上記第2軸線とが同一直線上に位置しないように上記筒状部に対して偏心配置されており、上記開口が、上記管状部を構成する部分の周壁のうち、上記第1軸線に最も近い位置に設けられている。
上記本発明に基づくピペットにあっては、上記開口を横断しかつ上記第2軸線と直交する仮想平面を規定した場合に、当該仮想平面上における上記筒状部の内周面の任意の位置と上記開口との間の距離が、当該仮想平面上において上記第1軸線と上記第2軸線とを結ぶ直線上において最大となっていることが好ましい。
上記本発明に基づくピペットにあっては、上記管状部を構成する部分の周壁のうち、上記開口の下端が位置する部分よりも上方の位置に、上記第1内部空間と上記第2内部空間とを連通する補助開口がさらに設けられていてもよい。
上記本発明に基づくピペットにあっては、上記管状部の上端位置よりも下方側に位置する部分の上記第1内部空間が、上記管状部によって相互に独立した一対の空間に区切られていてもよい。その場合には、上記第2軸線に沿って見た場合に、上記開口と上記補助開口とが、当該第2軸線を基準とした点対称の位置に設けられていることが好ましく、また、上記開口が、上記一対の空間のうちの一方に連通し、上記補助開口が、上記一対の空間のうちの他方に連通していることが好ましい。
上記本発明に基づくピペットにあっては、上記管状部の周方向における一部が、上記筒状部に一体化されていてもよい。
本発明によれば、細型でかつ精緻な検量を行なうことができるピペットを提供することができる。
本発明の実施の形態1におけるピペットの概略斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるピペットの要部縦断面図である。 本発明の実施の形態1におけるピペットの図2に示すIII−III線に沿った横断面図である。 本発明の実施の形態1におけるピペットの図2に示すIV−IV線に沿った横断面図である。 本発明の実施の形態1におけるピペットの図2に示すV−V線に沿った横断面図である。 本発明の実施の形態1におけるピペットにおいて液体を吸入した状態を示す要部縦断面図である。 本発明の実施の形態1に基づいた変形例に係るピペットの要部横断面図である。 本発明の実施の形態2におけるピペットの要部縦断面図である。 本発明の実施の形態2におけるピペットの図8中に示すIX−IX線に沿った横断面図である。 本発明の実施の形態2に基づいた変形例に係るピペットの要部横断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるピペットの概略斜視図であり、図2は、当該ピペットの要部縦断面図である。また、図3ないし図5は、本実施の形態におけるピペットの横断面図であり、図3は、図2に示すIII−III線に沿った横断面図、図4は、図2に示すIV−IV線に沿った横断面図、図5は、図2に示すV−V線に沿った横断面図である。まず、これら図1ないし図5を参照して、本実施の形態におけるピペット1Aの構成について説明する。
図1に示すように、ピペット1Aは、全体として細長の形状を有しており、本体部10と、検量部20と、ゴムキャップ30とを有している。本体部10および検量部20は、樹脂材料を用いた射出成形によって一体的に構成されており、検量部20は、本体部10の下端に設けられている。一方、ゴムキャップ30は、本体部10とは別部材にて構成されており、本体部10の上端に位置する開口端10aを閉塞するように本体部10に組み付けられている。
図2ないし図5に示すように、本体部10は、有底筒状の形状を有しており、第1軸線A1を中心軸として延在する筒状部11と、当該筒状部11の下端を閉塞する底部12とを有している。本体部10は、その内部に第1内部空間13を有しており、当該第1内部空間13には、後述する貯留空間13aが含まれる。
検量部20は、本体部10の底部12に設けられており、全体として管状の形状を有している。検量部20は、本体部10の外側に位置する管状の外側突出部21Aと、本体部10の内側に位置する管状の内側突出部21Bとを含んでいる。検量部20は、その内部に第2内部空間24を有しており、当該第2内部空間24には、後述する検量空間24aおよび上部空間24bが含まれる。なお、本実施の形態においては、外側突出部21Aと内側突出部21Bとが略同一開口径を有するように構成されており、検量部20は、全体として略直行管形状を有している。
外側突出部21Aは、本体部10の底部12から下方に向けて突設されている。外側突出部21Aは、検量部20の下端寄りの部分を構成しており、その最下端に吸入口25を有している。
内側突出部21Bは、本体部10の底部12から上方に向けて突設されており、これにより本体部10の内側に位置している。内側突出部21Bは、検量部20の上端寄りの部分を構成しており、上述した第1軸線A1と平行な第2軸線A2を中心軸として延在する管状部22と、当該管状部22の上端に設けられた閉塞部23とを有している。また、管状部22を構成する部分の周壁の上端寄りの位置には、開口26および補助開口27が設けられている。ここで、開口26および補助開口27は、いずれもその開口面が上述した第2軸線A2と非直交となるように側方を向いた状態で検量部20の上端寄りの位置に設けられている。
検量部20の最下端に設けられた吸入口25は、検量部20の内部の空間である第2内部空間24とピペット1Aの外部の空間とを連通させるものであり、液体の吸入に際して液体を第2内部空間24に導入するための部位である。
検量部20の上端寄りの位置に設けられた開口26は、検量部20の内部の空間である第2内部空間24と本体部10の内部の空間である第1内部空間13とを連通させるものであり、液体の吸入に際して、吸入口25を介して第2内部空間24に導入された液体のうち、余剰の液体を第1内部空間13に向けて溢れ出させるための部位である。
ここで、開口26は、検量部20の内部の空間である第2内部空間24のうち、量り採るべき液体の量に応じた量の空間である検量空間24aの容量を決定するものである。すなわち、開口26の下端位置と吸入口25が設けられた位置との間に存する第2内部空間24が、上記検量空間24aに相当することになり、当該検量空間24aの容量が、量り採るべき液体の量に応じた容量となるように、開口26の配設位置が予め設定されている。なお、第2内部空間24のうち、開口26の下端位置よりも上方の空間は、検量部20によって液体を保持した際に当該液体によって満たされることのない上部空間24bとなる(図6参照)。また、開口26は、検量部20によって液体が保持された状態において、上部空間24bが液体によって満たされることがないように当該上部空間24bに第1内部空間13から空気を導入する機能も有している。
補助開口27は、管状部22を構成する部分の周壁のうち、開口26の下端が位置する部分よりも上方の位置に設けられている。補助開口27は、検量部20の内部の空間である第2内部空間24と本体部10の内部の空間である第1内部空間13とを連通させるものであり、検量部20によって液体が保持された状態において、上部空間24bが液体によって満たされることがないように当該上部空間24bに第1内部空間から空気を導入するための部位である。ここで、補助開口27は、上述したように開口26の下端よりも上方の位置に設けられたものであるため、検量空間24aの容量を決定するものとはならない。
本体部10の第1内部空間13のうち、開口26に面する側であって底部12が位置する下端側の部分には、貯留空間13aが位置している。より具体的には、貯留空間13aは、本体部10の底部12と、当該底部12に隣接する部分の筒状部11と、検量部20の管状部22とによって規定されており、検量部20の内側突出部21Bに隣り合うように位置している。貯留空間13aは、液体の吸入に際して、開口26を介して検量部20の第2内部空間24から溢れ出した液体を貯留するための部位である。
図1を参照して、ゴムキャップ30は、内部に所定容量の空間を有しており、手指等によって圧縮およびその解除が行なわれることにより、ピペット1A内に陽圧または陰圧を発生させるためのものである。
図3ないし図5に示すように、本実施の形態においては、管状部22の周方向における一部が筒状部11に一体化されており、これにより管状部22および筒状部11が一体化部分28を有している。当該一体化部分28は、管状部22の周方向に沿って2箇所設けられており、これら一体化部分28の各々は、ピペット1Aの軸方向に沿って延在している。そのため、管状部22の上端位置よりも下方側に位置する部分の第1内部空間13は、管状部22によって相互に独立した一対の空間に区切られており、このうちの一方の空間が上述した貯留空間13aを構成することになる。
上述した開口26および補助開口27の各々は、管状部22を構成する部分の周壁のうち、上記一体化部分28を除く部分に設けられており、第2軸線A2に沿って見た場合に、当該第2軸線A2を基準とした点対称の位置に設けられている。これにより、管状部22によって区切られた一対の空間のうちの一方(すなわち貯留空間13a)に開口26が連通することになり、他方に補助開口27が連通することになる。
ここで、本実施の形態におけるピペット1Aにおいては、図2ないし図5に示すように、管状部22が、第1軸線A1と第2軸線A2とが同一直線上に位置しないように筒状部11に対して偏心した位置に配置されているとともに、開口26が、管状部22を構成する部分の周壁のうち、第1軸線A1に最も近い位置に設けられている。
また、第1軸線A1に沿って見た場合に、筒状部11の外形線が所定の大きさの仮想円に収まる形状となるように本体部10を構成すれば、開口26を横断しかつ第2軸線A2と直交する仮想平面を規定した場合に、当該仮想平面上における筒状部11の内周面11aの任意の位置と開口26との間の距離が、当該仮想平面上において第1軸線A1と第2軸線A2とを結ぶ直線(すなわち、図4および図5中に示す直線B)上において最大となる(当該最大の距離を図2、図4および図5中において距離Dとして示している)。
図6は、本実施の形態におけるピペットにおいて液体を吸入した状態を示す要部縦断面図である。次に、この図6を参照して、本実施の形態におけるピペット1Aの使用方法およびその際の液体100の流れについて説明する。
上述した構成のピペット1Aを使用して検量を行なうに際しては、まず、ゴムキャップ30を手指等にて圧縮することにより、ピペット1A内の空気を吸入口25を介して外部に所定量だけ排出する。次に、ゴムキャップ30を圧縮した状態を維持しつつ、図6に示すように、検量部20の外側突出部21Aの先端を図示しない試験管等の容器に差し込み、当該容器に貯留された液体100に浸漬する。
続いて、検量部20の外側突出部21Aの先端を液体100に浸漬した状態のまま、ゴムキャップ30の圧縮を解除する。これにより、ピペット1A内の圧力が陰圧となり、図中において矢印AR1にて示すように、吸入口25を介して液体100が検量部20の内部の空間である第2内部空間24に吸入される。
第2内部空間24に吸入された液体100は、検量部20内を上方に向けて移動する。そして、余剰の液体100Aは、図中において矢印AR2にて示すように、検量部20に設けられた開口26を介して本体部10の内部の空間である第1内部空間13に向けて溢れ出す。溢れ出した余剰の液体100Aは、第1内部空間13の内部において流下し、貯留空間13aにおいて貯留される。
その後、ピペット1A内の陰圧が消滅することにより、液体100の吸入が停止され、開口26および補助開口27を介して第1内部空間13に位置する空気が第2内部空間24のうちの上部空間24bに導入され、第2内部空間24のうちの検量空間24aのみが液体100Bによって満たされた状態となる。これにより、吸入された液体100が予め定めた量の液体100Bと余剰の液体100Aとにピペット1Aの内部において分離されることになる。
続いて、検量部20の外側突出部21Aを試験管等の容器に貯留された液体100から離間させ、その後、当該外側突出部21Aを検量後の液体100Bを貯留するための図示しない他の容器等に挿入する。その後、再度ゴムキャップ30を手指等を用いて圧縮することによってピペット1A内の圧力を陽圧にし、これにより検量後の液体100Bを吸入口25を介して当該容器内に向けて吐出させる。以上により、予め定めた量の液体のみを量り採ることが可能になる。
ここで、上述したように、本実施の形態におけるピペット1Aにあっては、開口26が、その開口面が検量部20の中心軸である第2軸線A2と非直交となるように側方を向いた状態で検量部20の上端寄りの位置に設けられている。
そのため、上記構成を採用することにより、前述した第1の態様(すなわち、開口26の開口面上において盛り上がるように液体100が検量部20のみに付着して残留する態様)での液体100の残留が抑制できることになる。
また、上述したように、本実施の形態におけるピペット1Aにあっては、管状部22が、第1軸線A1と第2軸線A2とが同一直線上に位置しないように筒状部11に対して偏心した位置に配置されているとともに、開口26が、管状部22を構成する部分の周壁のうち、第1軸線A1に最も近い位置に設けられている。これにより、第1軸線A1と第2軸線A2とが同一直線上に位置するように筒状部11と管状部22とが同軸上に配置された場合に比べ、本体部10の太さを大型化せずとも、開口26とこれに対面する部分の筒状部11の内周面11aとの間の距離(すなわち、図2、図4および図5中において示す距離D)が長く確保できることになる。
そのため、上記構成を採用することにより、本体部10の太さを大型化させずとも、上記距離Dが長く確保できる分だけ前述した第2の態様(すなわち、液体100が検量部20と本体部10との間でブリッジを形成するように検量部20および本体部10の双方に付着することにより、形成された液体のブリッジによって開口26の開口面が覆われることで液体100が残留する態様)での液体100の残留が抑制できることになる。
しかるに、上述した本実施の形態におけるピペット1Aとすることにより、検量部20から開口26を介して溢れ出した液体100が、その表面張力によって開口26の近傍に付着して残留することが大幅に抑制できることになり、精緻な検量が可能になるばかりでなく、本体部10の大型化が回避できる。したがって、細型でかつ精緻な検量を行なうことができるピペットとすることができる。
図7は、本実施の形態に基づいた変形例に係るピペットの要部横断面図である。図7に示すように、本変形例に係るピペット1Bは、検量部20の管状部22と本体部10の筒状部11とを一体化させることなく二重管構造を有するように構成したものである。すなわち、図示するように、検量部20の管状部22と本体部10の筒状部11とを、それぞれ異なる口径の真円管形状とすることにより、これら管状部22と筒状部11とによって二重管構造を構成したものである。そのため、管状部22の上端位置よりも下方側に位置する部分の第1内部空間13は、管状部22によって区切られることなく単一の空間として構成されている。
このように構成した場合にも、上述した本実施の形態におけるピペット1Aと同様に、第1軸線A1と第2軸線A2とが同一直線上に位置しないように管状部22を筒状部11に対して偏心した位置に配置させるとともに、管状部22を構成する部分の周壁のうち、第1軸線A1に最も近い位置に開口26を設けることにより、上述した効果を得ることができる。
また、このように構成した場合には、上述した本実施の形態におけるピペット1Aと比較した場合に、開口26を横断する断面における第1内部空間13の断面積および補助開口27を横断する断面における第1内部空間13の断面積の双方についてこれをさらに大きく形成することができる。そのため、上述した液体100のブリッジによる残留がより効果的に抑制できる(すなわち、液体100の表面張力よりも液体100の自重が勝ることにより、液体100が開口26および補助開口27の近傍において残留せずに流下し易くなる)ことにもなる。したがって、より確実に精緻な検量を行なうことができるピペットとすることができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2におけるピペットの要部縦断面図であり、図9は、本実施の形態におけるピペットの図8中に示すIX−IX線に沿った横断面図である。以下、これら図8および図9を参照して、本実施の形態におけるピペット1Cについて説明する。
図8および図9に示すように、ピペット1Cは、上述した実施の形態1におけるピペット1Aに比べ、一体化部分28の構成において相違している。すなわち、ピペット1Cにおいては、一体化部分28が、管状部22の周方向に沿って1箇所のみ設けられており、当該一体化部分28が、ピペット1Aの軸方向に沿って延在している。そのため、管状部22の上端位置よりも下方側に位置する部分の第1内部空間13は、管状部22によって区切られることなく単一の空間として構成されている。
また、上記に伴い、ピペット1Cにおいては、管状部22に開口26のみが設けられており、上述した実施の形態1におけるピペット1Aにおいて管状部22に設けられていた補助開口27(図2および図5と参照)は設けられていない。
このように構成した場合にも、上述した実施の形態1におけるピペット1Aと同様に、第1軸線A1と第2軸線A2とが同一直線上に位置しないように管状部22を筒状部11に対して偏心した位置に配置させるとともに、管状部22を構成する部分の周壁のうち、第1軸線A1に最も近い位置に開口26を設けることにより、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果を得ることができる。
図10は、本実施の形態に基づいた変形例に係るピペットの要部横断面図である。図10に示すように、本変形例に係るピペット1Dは、管状部22の周方向に沿った1箇所のみにおいて一体化部分28が設けられていることにより、管状部22の上端位置よりも下方側に位置する部分の第1内部空間13が管状部22によって区切られることなく単一の空間として構成されている点において、上述した本実施の形態におけるピペット1Cと共通の構成を有しているものの、当該ピペット1Cと比較した場合に、管状部22が第1軸線A1側に向けてより筒状部11から迫り出して設けられている点において相違している。
すなわち、本変形例に係るピペット1Dにおいては、管状部22が筒状部11から迫り出すように設けられることにより、上記一体化部分28が位置する側において、管状部22を回り込むよう位置する一対の端部空間13bを第1内部空間13が含むように構成されている。そして、当該端部空間13bに面する部分にそれぞれ第1内部空間13と第2内部空間24とを連通する補助開口27が設けられている。
このように構成した場合にも、上述した本実施の形態におけるピペット1Cと同様に、第1軸線A1と第2軸線A2とが同一直線上に位置しないように管状部22を筒状部11に対して偏心した位置に配置させるとともに、管状部22を構成する部分の周壁のうち、第1軸線A1に最も近い位置に開口26を設けることにより、上述した効果を得ることができる。
また、このように構成した場合には、上述した実施の形態1におけるピペット1Aと比較した場合に、開口26を横断する断面における第1内部空間13の断面積および補助開口27を横断する断面における第1内部空間13の断面積の双方についてこれをさらに大きく形成することができる。そのため、上述した液体100のブリッジによる残留がより効果的に抑制できる(すなわち、液体100の表面張力よりも液体100の自重が勝ることにより、液体100が開口26および補助開口27の近傍において残留せずに流下し易くなる)ことにもなる。したがって、より確実に精緻な検量を行なうことができるピペットとすることができる。
なお、上述した本発明の実施の形態1,2およびそれらの変形例においては、吸引手段としてゴムキャップを備えたピペットに本発明を適用した場合を例示して説明を行なったが、吸引手段はこれに限定されるものではなく、他の吸引手段(たとえば電動ポンプ等を備えた真空引き装置等)を備えたピペットに本発明を適用することも当然に可能である。
今回開示した上記実施の形態およびそれらの変形例はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1A〜1D ピペット、10 本体部、10a 開口端、11 筒状部、11a 内周面、12 底部、13 第1内部空間、13a 貯留空間、13b 端部空間、20 検量部、21A 外側突出部、21B 内側突出部、22 管状部、23 閉塞部、24 第2内部空間、24a 検量空間、24b 上部空間、25 吸入口、26 開口、27 補助開口、28 一体化部分、30 ゴムキャップ、100,100A,100B 液体、A1 第1軸線、A2 第2軸線。

Claims (5)

  1. 吸入した液体を予め定めた量の液体と余剰の液体とに内部において分離することにより、予め定めた量の液体のみを量り採ることが可能に構成されたピペットであって、
    余剰の液体を貯留する貯留空間を含む第1内部空間を規定する本体部と、
    量り採るべき液体の量に対応した容量の検量空間を含む第2内部空間を規定する検量部とを備え、
    前記本体部は、第1軸線を中心軸として延在する筒状部と、前記筒状部の下端を閉塞する底部とを有し、
    前記検量部は、少なくともその一部が前記本体部の内側に位置するように前記底部に設けられ、
    前記本体部の内側に位置する部分の前記検量部は、前記第1軸線と略平行な第2軸線を中心軸として延在する管状部を有し、
    前記検量部の下端には、前記検量空間と当該ピペットの外部の空間とを連通する吸入口が設けられ、
    前記検量部のうち、前記管状部を構成する部分の周壁には、前記第1内部空間と前記第2内部空間とを連通させることで前記検量空間の容量を決定する開口が設けられ、
    前記管状部が、前記第1軸線と前記第2軸線とが同一直線上に位置しないように前記筒状部に対して偏心配置され、
    前記開口が、前記管状部を構成する部分の周壁のうち、前記第1軸線に最も近い位置に設けられている、ピペット。
  2. 前記開口を横断しかつ前記第2軸線と直交する仮想平面を規定した場合に、当該仮想平面上における前記筒状部の内周面の任意の位置と前記開口との間の距離が、当該仮想平面上において前記第1軸線と前記第2軸線とを結ぶ直線上において最大となっている、請求項1に記載のピペット。
  3. 前記管状部を構成する部分の周壁のうち、前記開口の下端が位置する部分よりも上方の位置に、前記第1内部空間と前記第2内部空間とを連通する補助開口がさらに設けられている、請求項1または2に記載のピペット。
  4. 前記管状部の上端位置よりも下方側に位置する部分の前記第1内部空間が、前記管状部によって相互に独立した一対の空間に区切られ、
    前記第2軸線に沿って見た場合に、前記開口と前記補助開口とが、当該第2軸線を基準とした点対称の位置に設けられ、
    前記開口が、前記一対の空間のうちの一方に連通し、
    前記補助開口が、前記一対の空間のうちの他方に連通している、請求項3に記載のピペット。
  5. 前記管状部の周方向における一部が、前記筒状部に一体化されている、請求項1から4のいずれかに記載のピペット。
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