JP2017013865A - 液体収容体 - Google Patents

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Tadahiro Mizutani
忠弘 水谷
聡行 中山
Satoyuki Nakayama
聡行 中山
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Abstract

【課題】従来の液体収容体では、内部に残留する液体の量を低減することが困難である。
【解決手段】液体収容部と、前記液体収容部に挿入され、前記液体収容部内の前記液体を外に導く流路を有する中空管状の注出管と、を備え、前記注出管のうち前記液体収容部の内部に収容された部分に、前記流路を閉塞する閉塞部が形成され、前記注出管のうち前記液体収容部の外側に位置する部分に、前記流路の開口部が形成され、前記開口部と前記閉塞部との間に破断部が設けられ、前記破断部の外周が、前記破断部よりも前記開口部側における外周、及び前記破断部よりも前記開口部側とは反対側における外周の少なくとも一方とは異なる寸法に形成され、前記流路のうち前記破断部に交差する部分から前記閉塞部までの距離が、前記破断部に交差する部分における前記流路の径よりも小さい、ことを特徴とする液体収容体。
【選択図】図14

Description

本発明は、液体収容体等に関する。
従来、液体収容体の一例として、液体を収容可能な袋と、袋に貫入された中空管状の導出部材とを有するものが知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された液体収容体では、液体を収容する袋が可撓性を有している。導出部材は、袋の外側から袋の内側に貫入されている。導出部材のうち、袋の内側に位置する一端部が封止されている。このため、この液体収容体では、液体が袋内に封入されている。この液体収容体の導出部材には、破断部が形成されている。破断部は、導出部材のうち袋内に収容されている部分に形成されている。導出部材を破断部で破断すると、袋の内側が導出部材を介して袋の外側に通じる。このため、導出部材を破断部で破断すると、袋内の液体を導出部材を介して袋の外に排出することができる。
米国特許第5699936号明細書
上記の導出部材では、中空管状の導出部材の一端部が封止され、その一端部よりも他端部側に破断部が設けられている。つまり、破断部は、中空管状の導出部材を二分する位置に設けられている。このため、破断部で導出部材を破断すると、破断された一端部側の部分に中空管状の空間の一部が残る。よって、破断された一端部側の部分は、凹状の空間(凹部)を有する容器状の態様を示す。従って、破断部で導出部材を破断すると、破断された一端部側の凹部内に液体が進入してしまうことがある。一端部側の凹部内に進入した液体は、凹部内から排出されにくい。つまり、一端部側の凹部内に進入した液体は、凹部内に留まりやすい。このため、袋内の液体を導出部材を介して袋の外に排出しても、一端部側の凹部内に留まった液体が袋内に残留しやすい。つまり、従来の液体収容体では、内部に残留する液体の量を低減することが困難である。
本発明は、少なくとも上述の課題を解決することができるものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]液体を収容可能な液体収容体であって、前記液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部に挿入され、前記液体収容部内の前記液体を前記液体収容部の外に導く流路を有する中空管状の注出管と、を備え、前記注出管のうち前記液体収容部の内部に収容された部分に、前記流路を閉塞する閉塞部が形成され、前記注出管のうち前記液体収容部の外側に位置する部分に、前記流路の開口部が形成され、前記注出管の前記開口部と前記閉塞部との間に破断部が設けられ、前記破断部の外周が、前記破断部よりも前記開口部側における外周、及び前記破断部よりも前記開口部側とは反対側における外周の少なくとも一方とは異なる寸法に形成され、前記流路のうち前記破断部から前記閉塞部までの距離が、前記破断部における前記流路の径よりも小さい、ことを特徴とする液体収容体。
この液体収容体では、流路のうち破断部から閉塞部までの距離が、破断部における流路の径よりも小さい。これにより、注出管を破断部で破断したとき、流路のうち破断部と閉塞部との間に形成される凹部の深さを、破断部における流路の径の寸法よりも浅くすることができる。このため、凹部内に進入する液体の容量を低減することができる。よって、この液体収容体では、内部に残留する液体の量を低減することができる。
[適用例2]上記の液体収容体であって、前記液体収容部の少なくとも一部が光透過性を有し、前記液体収容部のうち光透過性を有する部分が、前記注出管のうち前記液体収容部の内部に位置する端部から前記破断部までの部分の少なくとも一部に重なっている、ことを特徴とする液体収容体。
この液体収容体では、液体収容部のうち少なくとも一部が光透過性を有するので、光透過性を有する部分から液体収容部の内部を視認することができる。そして、液体収容部のうち光透過性を有する部分が、注出管のうち液体収容部の内部に位置する端部から破断部までの部分の少なくとも一部に重なっている。このため、液体収容部のうち光透過性を有する部分から、注出管のうち液体収容部の内部に位置する端部から破断部までの部分の少なくとも一部を視認しやすい。
[適用例3]上記の液体収容体であって、前記注出管のうち前記液体収容部の内部に位置する端部から前記破断部までの距離が、前記流路のうち前記破断部を含む一部の領域における前記径の2倍よりも長く、且つ前記径の5倍よりも短い、ことを特徴とする液体収容体。
この液体収容体では、注出管のうち液体収容部の内部に位置する端部から破断部までの距離が、流路のうちの一部の領域における径の2倍よりも長いので、注出管を破断部で折り曲げやすい。また、注出管のうち液体収容部の内部に位置する端部から破断部までの距離が、流路のうちの一部の領域における径の5倍よりも短いので、意図せずに注出管が折れ曲がることを避けやすい。
[適用例4]上記の液体収容体であって、前記注出管のうち前記液体収容部の内部に位置する端部から前記破断部までの部分である内方部分の少なくとも一部が、前記破断部から前記開口部までの部分のうちで最も太い部分よりも細く形成されている、ことを特徴とする液体収容体。
この液体収容体では、太さの違いにより、感触で内方部分を把握しやすい。
[適用例5]上記の液体収容体であって、前記注出管のうち前記液体収容部の内部に位置する端部から前記破断部までの部分である内方部分の少なくとも一部が、前記破断部から前記開口部までの部分のうちで最も太い部分の太さ寸法よりも大きい幅寸法を有する、ことを特徴とする液体収容体。
この液体収容体では、寸法の違いにより、感触で内方部分を把握しやすい。
[適用例6]上記の液体収容体であって、前記液体収容部と前記注出管とが互いに接合されており、前記注出管において、前記破断部と前記開口部との間に前記液体収容部との接合部が設けられている、ことを特徴とする液体収容体。
この液体収容体では、液体収容部と注出管とが互いに接合されているので、液体収容部に対する注出管の位置が変化することを抑えやすい。また、注出管において、破断部と開口部との間に液体収容部との接合部が設けられているので、接合部が破断部や開口部に重なることを避けることができる。
[適用例7]上記の液体収容体であって、前記注出管の延在方向が、前記液体収容体の底辺に対して5°以上75°未満の範囲で傾斜している、ことを特徴とする液体収容体。
この液体収容体では、液体収容部を把持して液体収容体を回転させるときに、注出管を下向きにさせやすい。
本実施形態における液体噴射システムの主要構成を示す斜視図。 本実施形態における液体噴射システムの他の例の主要構成を示す斜視図。 本実施形態における液体噴射システムの他の例の主要構成を示す斜視図。 本実施形態におけるインク収容体を示す斜視図。 本実施形態におけるインク収容体を示す分解斜視図。 本実施形態におけるインク収容体を示す平面図。 本実施形態におけるインク収容体を示す分解斜視図。 本実施形態におけるインク収容体でタンクにインクを注入するときの状態を模式的に示す図。 本実施形態における注出管の外観を示す図。 図9中のA−A線における断面図。 本実施形態における注出管の他の例を説明する図。 本実施形態における注出管の他の例を説明する図。 本実施形態における注出管を破断部で破断したときの状態を説明する図。 図10中のB部の拡大図。 図9中のA−A線で切断したときの断面図。 本実施形態におけるインク収容体を示す平面図。 変形例4におけるインク収容体を示す平面図。 変形例5における注出管を説明する断面図。 変形例6における注出管を説明する図。
液体噴射システムを例に、実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、それぞれの構成を認識可能な程度の大きさにするために、構成や部材の縮尺が異なっていることがある。
本実施形態における液体噴射システム1は、図1に示すように、液体噴射装置の一例であるプリンター3と、液体供給装置の一例であるインク供給装置4と、を有している。プリンター3は、記録部6と、制御部9と、を有している。なお、図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。本実施形態では、X軸とY軸とによって規定される水平な平面(XY平面)に液体噴射システム1を配置した状態が、液体噴射システム1の使用状態である。Z軸は、水平な平面に直交する軸である。液体噴射システム1の使用状態において、Z軸方向が鉛直上方向となる。そして、液体噴射システム1の使用状態では、図1において、−Z軸方向が鉛直下方向である。なお、XYZ軸のそれぞれにおいて、矢印の向きが+(正)の方向を示し、矢印の向きとは反対の向きが−(負)の方向を示している。
プリンター3において、記録部6と、制御部9とは、筐体11に収容されている。記録部6は、搬送装置(図示せず)でY軸方向に搬送される記録媒体Pに、液体の一例であるインクで記録を行う。なお、図示しない搬送装置は、記録用紙などの記録媒体Pを、Y軸方向に間欠的に搬送する。記録部6は、移動装置(図示せず)によって、X軸に沿って往復移動可能に構成されている。インク供給装置4は、記録部6にインクを供給する。制御部9は、上記の各構成の駆動を制御する。なお、液体噴射システム1では、インク供給装置4の少なくとも一部は、筐体11の外側に突出している。なお、記録部6は、第2ケースの一例である筐体11に収容されている。これにより、記録部6を筐体11で保護することができる。
ここで、X軸に沿う方向は、X軸と完全に平行な方向に限定されず、X軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。同様に、Y軸に沿う方向は、Y軸と完全に平行な方向に限定されず、Y軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。Z軸に沿う方向は、Z軸と完全に平行な方向に限定されず、Z軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。つまり、任意の軸や面に沿う方向は、これらの任意の軸や面に完全に平行な方向に限定されず、これらの任意の軸や面に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。
記録部6は、キャリッジ17と、記録ヘッド19と、を備えている。記録ヘッド19は、液体噴射ヘッドの一例であり、インクをインク滴として吐出して、記録媒体Pに記録を行う。キャリッジ17は、記録ヘッド19を搭載している。なお、記録ヘッド19は、制御部9に電気的に接続されている。記録ヘッド19からのインク滴の吐出は、制御部9によって制御される。
タンクユニットの一例であるインク供給装置4は、図1に示すように、液体供給ユニットの一例であるタンク31を有している。本実施形態では、インク供給装置4が、複数の(本実施形態では4つの)タンク31を有している。複数のタンク31は、プリンター3の筐体11の外側に突出している。複数のタンク31は、筐体32の内部に収容されている。これにより、タンク31を筐体32で保護することができる。第1ケースの一例である筐体32は、筐体11から突出している。
なお、筐体32と筐体11とは、互いに別体であっても一体であってもよい。筐体32と筐体11が一体である場合、複数のタンク31は、図2に示すように、記録ヘッド19やインク供給チューブ34とともに筐体11の内部に収容される、ということができる。
タンク31には、液体の一例であるインクが収容されている。タンク31には、液体を入れる入口である液体注入部33が形成されている。タンク31では、液体注入部33を介してタンク31の外部からタンク31の内部にインクを注入することができる。なお、作業者は、筐体32の外側からタンク31の液体注入部33にアクセスすることができる。また、液体注入部33は、蓋(図示せず)で封止されている。タンク31にインクを注入するとき、蓋を開けて液体注入部33を開放してからインクが注入される。
各タンク31には、インク供給チューブ34が接続される。タンク31内のインクは、インク供給装置4からインク供給チューブ34を介して記録ヘッド19に供給される。そして、記録ヘッド19に供給されたインクが、記録媒体P側に向けられたノズル(図示せず)からインク滴として吐出される。なお、上記の例では、プリンター3とインク供給装置4とを個別の構成として説明したが、インク供給装置4をプリンター3の構成に含めることもできる。
なお、タンク31としては、インクの収容量を視認可能な視認面41に、上限マーク42や、下限マーク43などが付加された構成も採用され得る。作業者は、上限マーク42及び下限マーク43を目印にしてタンク31におけるインクの量を把握することができる。なお、上限マーク42は、インクを液体注入部33から注入したときに液体注入部33から溢れないようなインク量の目安を示すものである。また、下限マーク43は、インクの注入を促すときのインク量の目安を示すものである。上限マーク42及び下限マーク43の少なくとも一方をタンク31に設ける構成も採用され得る。
また、タンク31の配置箇所は、筐体11のX軸方向の側面側に限定されない。タンク31の配置箇所としては、例えば、図3に示すように、筐体11のY軸方向の前面側も採用され得る。
また、本実施形態では、複数のタンク31が互いに別体で構成されている。しかしながら、タンク31の構成は、これに限定されない。タンク31の構成としては、図3に示すように、複数のタンク31を一体にした構成も採用され得る。この場合、1つのタンク31に複数のインク室が設けられる。複数のインク室は、互いに個別に仕切られ、異なる種類のインクを収容可能に構成される。この場合、例えば、複数のインク室に、異なる色のインクを個別に収容することができる。
上記の構成を有する液体噴射システム1では、記録媒体PをY軸方向に搬送させ、且つキャリッジ17をX軸に沿って往復移動させながら、記録ヘッド19に所定の位置でインク滴を吐出させることによって、記録媒体Pに記録が行われる。これらの動作は、制御部9によって制御される。
インクは、水性インクと油性インクのいずれか一方に限定されるものではない。また、水性インクとしては、水性溶媒に染料などの溶質が溶解した構成を有するもの、水性分散媒に顔料などの分散質が分散した構成を有するもののいずれでもよい。また、油性インクとしては、油性溶媒に染料などの溶質が溶解した構成を有するもの、油性分散媒に顔料などの分散質が分散した構成を有するもののいずれでもよい。
本実施形態では、タンク31に注入するためのインクは、例えば、図3に示すインク収容体51に収容された状態で提供される。インク収容体51は、液体収容体の一例である。インク収容体51は、図4に示すように、液体収容部の一例であるインク収容部52を有している。また、インク収容体51は、図5に示すように、注出管53を有している。インク収容体51において、インク収容部52は、可撓性を有するフィルム材54を袋状に接合した構成を有している。インク収容部52の形態としては、ピロータイプ、スタンディングパウチタイプ、ガゼットタイプなど、種々の形態が採用され得る。本実施形態では、スタンディングパウチタイプが採用されている。
本実施形態では、袋状のフィルム材54が3つの部分55に区分され得る。インク収容部52において、3つの部分55のそれぞれを個別に識別する場合、3つの部分55は、それぞれ、部分55A、部分55B、及び部分55Cと表記される。部分55Aと部分55Bとは、互いに重ねられた状態で、接合領域56で互いに溶着されている。部分55Cは、部分55Aと部分55Bとによって挟まれている。部分55Cの周縁は、接合領域56に重ねられた状態で部分55A及び部分55Bに溶着されている。つまり、本実施形態では、インク収容部52は、フィルム材54を袋状に溶着した構成を有している。そして、部分55Aと部分55Bと部分55Cとによって囲まれた領域である貯留領域57にインクが貯留される。なお、フィルム材54の溶着は、互いに重ねられたフィルム材54に圧力を加えながら加熱することによって行われる。つまり、互いに重ねられたフィルム材54を潰しながら加熱することによって溶着が行われる。
これにより、インク収容部52は、部分55Cを底部とする袋状の形態を有している。インク収容部52の内部に、インクが収容される。そして、インク収容部52は、少なくとも一部が可撓性を有しているので、インク収容部52内のインクが消費されたときのインク収容部52内の圧力の低下を軽減することができる。なお、図5では、構成をわかりやすく示すため、接合領域56にハッチングが施されている。また、図5では、部分55Cが部分55Aと部分55Bとの間で切断された状態が示されている。
注出管53は、フィルム材54の部分55Aと部分55Bとの間に設けられており、部分55Aと部分55Bとによって挟持されている。注出管53は、中空管状に形成されており、インク収容部52のうち可撓性を有する部分においてインク収容部52内に挿入されている。注出管53の一端は、インク収容部52内に収容されている。注出管53は、インク収容部52内に収容されている部分において閉塞部(後述する)によって閉塞されている。
また、注出管53の他端は、インク収容部52の外側に突出しており、接合領域56によって囲まれている。このため、注出管53は、インク収容部52内に収容されている部分とは反対側において、フィルム材54の接合領域56によって封止されている。上記により、注出管53は、接合領域56においてインク収容部52内からインク収容部52の外側に突出しているため、接合領域56からインク収容部52内に貫入しているともみなされる。
インク収容体51を部分55Bから部分55Aに向かう方向に平面視したとき、図6に示すように、接合領域56は、領域56Aと、領域56Bとに区分され得る。領域56Aは、インク収容部52の貯留領域57の周縁に沿って延在する領域である。また、領域56Bは、領域56Aから貯留領域57側とは反対側に向かって突出する領域である。領域56Bは、インク収容部52の貯留領域57内からインク収容部52の外側に突出する注出管53に沿って設けられている。換言すれば、領域56Bは、注出管53に沿って、領域56Aから突出している。
領域56Bには切り取り部59が含まれている。領域56Bにおいて切り取り部59は、領域56A側とは反対側の端部に位置している。また、切り取り部59は、図5に示すように、注出管53のインク収容部52側の一端53Aとは反対側の他端53B側に位置している。切り取り部59は、注出管53の一端53Aとは反対側の他端53Bを覆っている。このため、注出管53は、切り取り部59によって封止されているともみなされる。
切り取り部59は、図7に示すように、人力によって領域56Bから切り取り可能に構成されている。切り取り部59が領域56Bから切り取られるということは、切り取り部59がインク収容部52から切り取られることでもある。切り取り部59がインク収容部52から切り取られると、注出管53の他端53Bが露出する。これにより、注出管53の封止状態が解除される。図8に示すように、注出管53の封止状態を解除した状態で、注出管53の他端53Bをタンク31の液体注入部33に挿入すると、接合領域56の領域56Bが液体注入部33をまたぐ。つまり、注出管53の他端53Bをタンク31の液体注入部33に挿入すると、接合領域56の領域56Bが、注出管53の液体注入部33への挿入に対するストッパーとして作用する。
ここで、図5には、相互に直交する座標軸であるUVW軸が付されている。そして、U軸に沿った一方向をU軸方向とする。U軸方向は、フィルム材54の部分55Bから部分55Aに向かう方向である。また、図6に示すように、インク収容体51の底辺61に沿った軸をV軸とし、V軸に沿った一方向をV軸方向とする。また、U軸方向及びV軸方向の双方に直交する方向をW軸方向とし、W軸方向に沿った軸をW軸とする。インク収容体51の底辺61を水平面に載置した状態において、W軸方向は、鉛直上方向となる。このとき、W軸方向とは逆方向の−W軸方向が鉛直下方向となる。また、このとき、U軸及びV軸は、水平面に沿って延在する軸となる。なお、UVW軸のそれぞれにおいて、矢印の向きが+(正)の方向を示し、矢印の向きとは反対の向きが−(負)の方向を示している。図5や図6の他の図面においても、必要に応じてUVW軸が付される。
ここで、U軸に沿う方向は、U軸と完全に平行な方向に限定されず、U軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。同様に、V軸に沿う方向は、V軸と完全に平行な方向に限定されず、V軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。W軸に沿う方向は、W軸と完全に平行な方向に限定されず、W軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。つまり、任意の軸や面に沿う方向は、これらの任意の軸や面に完全に平行な方向に限定されず、これらの任意の軸や面に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。
注出管53は、図5に示すように、U軸方向とは交差する方向に延在している。ここで、図9に示すように、注出管53の延在方向に沿った軸をK軸とする。そして、K軸に沿った一方向をK軸方向とする。なお、K軸に沿う方向は、K軸と完全に平行な方向に限定されず、K軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。K軸方向は、注出管53の一端53Aから他端53Bに向かう方向である。注出管53は、図9中のA−A線における断面図である図10に示すように、他端53Bに開口部71が形成された中空管状の形態を有している。なお、A−A線は、K軸に沿った線である。このため、図10に示す断面図は、注出管53をK軸に沿って切断したときの断面図であるともみなされる。
注出管53の中空の領域は、インクの通路となる流路72を構成している。流路72は、側壁73によって囲まれている。流路72の開口部71側とは反対側、すなわち流路72の一端53A側は、閉塞部74によって塞がれている。閉塞部74は、流路72を塞ぐ壁である。流路72を囲む側壁73の外周の少なくとも一部に、外周から流路72内に向かって凹となる向きに形成された凹状の破断部75が設けられている。破断部75は、注出管53の開口部71と閉塞部74との間に設けられている。なお、本実施形態では、図9に示すように、破断部75は、側壁73の外周の全周にわたって形成されている。しかし、破断部75の構成は、これに限定されない。破断部75の構成としては、側壁73の外周の全周のうちの一部に形成された構成も採用され得る。
凹状の破断部75は、注出管53の外周から流路72内に向かって凹となる向きに形成されている。このため、凹状の破断部75の外周は、開口部71と破断部75との間の注出管53の外周とは異なる寸法に形成されている。また、凹状の破断部75の外周は、破断部75と他端53Bとの間の注出管53の外周とは異なる寸法に形成されている。つまり、凹状の破断部75の外周は、破断部75よりも開口部71側における外周、及び破断部75よりも開口部71側とは反対側(他端53B側)における外周の双方とは異なる寸法に形成されている。凹状の破断部75では、破断部75における注出管53の外周の長さが、開口部71と破断部75との間の外周の長さよりも短い。また、凹状の破断部75では、破断部75における注出管53の外周の長さが、破断部75と他端53Bとの間の外周の長さよりも短い。
なお、破断部75の外周は、破断部75よりも開口部71側における外周、及び破断部75よりも開口部71側とは反対側(他端53B側)における外周の少なくとも一方とは異なる寸法に形成されていればよい。このため、破断部75は、凹状の構成に限定されず、例えば、図11に示すように、段差状の構成も採用され得る。つまり、注出管53の外周に設けられた段差を破断部75とすることができる。図11に示す形態では、破断部75の外周が、破断部75よりも開口部71側における外周とは異なる寸法に形成されている。図11に示す形態では、破断部75における注出管53の外周の長さが、破断部75よりも開口部71側の外周の長さよりも短い。
さらに、破断部75としては、破断部75の外周が破断部75よりも開口部71側における外周とは異なる寸法に形成されている形態に限定されない。破断部75としては、破断部75の外周が破断部75よりも開口部71側とは反対側(他端53B側)における外周と異なる寸法に形成されている形態も採用され得る。図12に示す形態では、破断部75における注出管53の外周の長さが、破断部75よりも他端53B側の外周の長さよりも短い。
図9に示すように、破断部75と他端53Bとの間には、接合領域76が設定されている。接合領域76は、注出管53とフィルム材54との接合が許可される領域である。つまり、接合領域76内であれば、注出管53とフィルム材54との接合が許可される。本実施形態では、接合領域76を区画する2つの区画線77が設けられている。2つの区画線77は、側壁73の外周から流路72(図10)内に向かって凹となる向きに凹状に形成されている。2つの区画線77によって挟まれた領域が接合領域76として設定されている。なお、図9に示す例では、2つの区画線77が接合領域76の範囲から除外されている。しかしながら、2つの区画線77が接合領域76の範囲内に含まれていてもよく、2つの区画線77の一方だけが接合領域76の範囲内に含まれていてもよい。
インク収容体51において、注出管53のうち接合領域76よりも一端53A側の部分が、インク収容部52の貯留領域57(図5)内に位置する。このため、インク収容体51では、図10に示す破断部75と閉塞部74とがインク収容部52の貯留領域57(図5)内に位置する。なお、以下において、注出管53のうち破断部75から一端53Aまでの部分は、内方部分78と表記される。
インク収容体51では、インク収容部52と注出管53とが、注出管53の接合領域76の範囲内で接合されている。これにより、インク収容部52と注出管53とが互いに接合されているので、インク収容部52に対する注出管53の位置が変化することを抑えやすい。また、注出管53において、破断部75と開口部71との間にインク収容部52との接合部が設けられるので、インク収容部52との接合部が破断部75や開口部71に重なることを避けることができる。
破断部75は、側壁73の外周に凹状に形成されている。このため、破断部75における側壁73の厚みは、破断部75を除く他の部分における側壁73の厚みよりも薄い。これにより、注出管53に曲げ力などの力を作用させると、図13に示すように、注出管53において内方部分78が破断部75を境に折れ曲がる。この結果、破断部75において側壁73が破断し、流路72が開通する。これにより、インク収容部52の貯留領域57が流路72を介して大気に通じる。なお、破断部75において側壁73が破断したとき、内方部分78が注出管53から脱落してもよく、内方部分78と注出管53とが部分的につながっていてもよい。なお、図11や図12に示す形態においても、注出管53に曲げ力などの力を作用させると、段差状の破断部75を境に折れ曲がる。この結果、段差状の破断部75において側壁73が破断し、流路72が開通する。
本実施形態では、図10に示すように、内方部分78の少なくとも一部に、細径部79が形成されている。細径部79は、破断部75から開口部71までの部分のうちで最も太い部分よりも細く形成されている部分である。つまり、注出管53では、内方部分78の少なくとも一部が、破断部75から開口部71までの部分のうちで最も太い部分よりも細く形成されている。細径部79が設けられた構成によれば、太さの違いにより、感触で内方部分78を把握しやすい。このため、インク収容体51において、例えば、インク収容部52によって内方部分78を視認できない場合などにおいて、太さの違いを頼りに手探りで内方部分78を把握しやすい。これにより、内方部分78を視認できない場合などにおいても、内方部分78を折り曲げやすくすることができる。
なお、図10に示す例では、内方部分78のうちの一部に細径部79が設けられている。しかしながら、内方部分78の構成は、これに限定されない。内方部分78の構成としては、内方部分78のすべてに細径部79を設けた構成も採用され得る。また、細径部79の個数は、1つに限定されず、2つや、2つを超える個数も採用され得る。さらに、細径部79の範囲内に、細径部79よりも細い部分を含んだ構成も採用され得る。
図10中のB部の拡大図である図14に示すように、側壁73のうち、破断部75に交差する部分81を含む一部の領域82における側壁73の厚みが、一部の領域82よりも開口部71側に位置する側壁73の厚みよりも厚い。本実施形態では、流路72のうち一部の領域82における流路72の径D1が、一部の領域82よりも開口部71側に位置する流路72の径D2よりも小さい。これにより、一部の領域82における側壁73が、一部の領域82よりも開口部71側に位置する側壁73よりも厚く構成されている。
上述したように、破断部75における側壁73の厚みが、破断部75を除く他の部分における側壁73の厚みよりも薄い。このため、注出管53に曲げ力などの力を作用させると、破断部75において側壁73が破断する。このとき、注出管53に曲げ力などの力を作用させると、側壁73のうち破断部75に近い部分の応力が、側壁73のうち破断部75から遠い部分の応力よりも大きくなりやすい。この結果、注出管53に曲げ力などの力を作用させたときに、側壁73のうち破断部75に近い部分がつぶれやすくなる。注出管53に曲げ力などの力を作用させたときに側壁73がつぶれてしまうと、流路72が塞がれてしまうことがある。このようなことが発生すると、インク収容体51からインクを排出することが困難となる。
このようなことに対して、本実施形態では、破断部75に交差する部分81を含む一部の領域82における側壁73の厚みが、一部の領域82よりも開口部71側に位置する側壁73の厚みよりも厚い。この構成により、破断部75に交差する部分81を含む一部の領域82において、側壁73を強くすることができる。この結果、注出管53を破断部75で破断するときに、注出管53をつぶれにくくすることができるので、インクの排出が困難となることを避けやすい。なお、流路72の断面形状は、円形に限定されず、多角形や楕円形、その他の種々の形状が採用され得る。
また、注出管53では、図14に示すように、流路72のうち破断部75に交差する部分81から閉塞部74までのK軸に沿った距離L1が、破断部75に交差する部分81における流路72の径D1よりも小さい。これにより、注出管53を破断部75で破断したとき、破断部75に交差する部分81と閉塞部74との間に形成される凹部の深さを、破断部75に交差する部分81における流路72の径D1の寸法よりも浅くすることができる。このため、破断部75に交差する部分81と閉塞部74との間に形成される凹部内に進入するインクの容量を低減することができる。よって、このインク収容体51では、内部に残留するインクの量を低減することができる。
なお、本実施形態では、破断部75が、閉塞部74よりも他端53B側、すなわち閉塞部74よりもK軸方向に位置している。しかしながら、破断部75の位置は、これに限定されない。破断部75の位置としては、閉塞部74に重なる位置も採用され得る。この位置であれば、注出管53を破断部75で破断したとき、破断部75に交差する部分81と閉塞部74との間に形成される凹部を解消することができる。しかし、破断部75の位置を閉塞部74に重なる位置に設定した場合、部品の公差によって破断部75が閉塞部74よりも一端53A側に位置してしまうことがある。このようなことが発生すると、側壁73を破断しにくい。この場合、注出管53の流路72を開通させることができなくなってしまう。このため、破断部75の位置は、閉塞部74よりも他端53B側の位置であることが好ましい。これにより、流路72を確実に開通させやすくすることができる。
また、注出管53では、図15に示すように、注出管53のうちインク収容部52の内部に位置する端部である一端53Aから破断部75までのK軸に沿った距離L2が、流路72のうちの一部の領域82における径D1の2倍よりも長いので、注出管53を破断部75で折り曲げやすい。また、注出管53では、距離L2が径D1の5倍よりも短いので、例えば、輸送のときにかかる振動や衝撃などによって意図せずに注出管53が折れ曲がることを避けやすい。
また、本実施形態では、図16に示すように、注出管53の延在方向であるK軸方向と、インク収容体51の底辺61に沿ったV軸とによって挟まれる角C1の角度が、5°以上75°未満の範囲に設定される。つまり、本実施形態では、注出管53の延在方向が、インク収容体51の底辺61に対して5°以上75°未満の範囲で傾斜している。5°以上75°未満の範囲には、5°が含まれ、75°が含まれない。なお、K軸方向とV軸とによって挟まれる角C1は、K軸方向とV軸とがなす角のうち角度が90°よりも小さい方である。注出管53の延在方向がインク収容体51の底辺61に対して5°以上75°未満の範囲で傾斜していれば、注出管53の延在方向がW軸方向に沿っている場合に比較して、インク収容部52を把持してインク収容体51を回転させるときに、注出管53を下向きにさせやすい。好ましくは、角C1の角度は、5°以上45°未満の範囲に設定される。
(変形例1)
なお、上述した実施形態では、インク収容部52がフィルム材54で構成されているため、インク収容部52の全体が可撓性を有している。しかしながら、インク収容体51としては、インク収容部52のうち、注出管53を破断部75で破断することができる範囲を含む一部が可撓性を有していればよい。つまり、インク収容部52としては、注出管53を破断部75で破断することができる範囲を含む少なくとも一部が可撓性を有する構成が採用され得る。インク収容部52のうち、注出管53を破断部75で破断することができる範囲を含む一部が可撓性を有する構成を変形例1とする。
(変形例2)
また、上述した実施形態や変形例では、インク収容部52が切り取り部59を含んでいる。しかしながら、インク収容部52の構成としては、切り取り部59を省略した構成も採用され得る。インク収容部52から切り取り部59を省略した構成を変形例2とする。切り取り部59が省略されていても、注出管53が破断していなければインク収容部52内のインクが注出管53を介して外に漏出することがない。このため、インク収容部52から切り取り部59が省略された構成もインク収容体51として成立する。
インク収容部52が切り取り部59を含む構成では、インク収容体51を使用する際に、注出管53を破断してから切り取り部59を切り取る順序と、切り取り部59を切り取ってから注出管53を破断する順序とのいずれの順序も採用され得る。
(変形例3)
また、上述した実施形態や変形例において、フィルム材54が光透過性を有する構成も採用され得る。フィルム材54が光透過性を有する構成を変形例3とする。変形例3によれば、光透過性を有するフィルム材54を介してインク収容部52内の注出管53を視認することができる。このため、光透過性を有するフィルム材54を介して注出管53の内方部分78を視認により把握しやすい。これにより、内方部分78を折り曲げやすくすることができる。
(変形例4)
上述した変形例3では、インク収容部52の全体が光透過性を有している。しかしながら、インク収容体51としては、図17に示すように、インク収容部52のうち、注出管53の内方部分78の少なくとも一部に重なる部分83を含む一部が光透過性を有する構成も採用され得る。この構成を変形例4とする。変形例4においても、光透過性を有する部分を介して注出管53の内方部分78を視認により把握しやすい。これにより、内方部分78を折り曲げやすくすることができる。また、変形例4では、インク収容部52の一部が光透過性を有するので、光透過性を有する部分の他の部分では、インク収容部52内に外光が到達することを低く抑えることができる。これにより、例えば、光によるインクの変質などを低く抑えることができる。
(変形例5)
上述したように、本実施形態では、流路72のうち一部の領域82における流路72の径D1が、一部の領域82よりも開口部71側に位置する流路72の径D2よりも小さい。これにより、一部の領域82における側壁73が、一部の領域82よりも開口部71側に位置する側壁73よりも厚く構成されている。しかしながら、一部の領域82における側壁73を一部の領域82よりも開口部71側に位置する側壁73よりも厚く構成する方法は、これに限定されない。一部の領域82における側壁73を一部の領域82よりも開口部71側に位置する側壁73よりも厚く構成する方法としては、例えば、図18に示すように、一部の領域82における側壁73の外周を、一部の領域82よりも開口部71側に位置する側壁73の外周よりも大きく(太く)する方法も採用され得る。注出管53において一部の領域82における側壁73の外周を、一部の領域82よりも開口部71(図10)側に位置する側壁73の外周よりも大きく(太く)した構成を変形例5とする。変形例5においても、一部の領域82における側壁73を強くすることができる。
さらに、変形例5では、一部の領域82における流路72の径D1(図15)を径D2に拡げることができる。これにより、流路72を流れるインクの量(流量)を増やしやすいので、インク収容体51からインクを排出しやすくすることができる。
(変形例6)
また、上述したように、本実施形態では、図10に示すように、内方部分78の少なくとも一部に、細径部79が形成されている。この構成によれば、太さの違いにより、感触で内方部分78を把握しやすい。しかしながら、感触で内方部分78を把握しやすくする構成は、これに限定されない。感触で内方部分78を把握しやすくする構成としては、例えば、図19に示すように、内方部分78の少なくとも一部に幅広部85を設けた構成も採用され得る。
幅広部85は、破断部75から開口部71までの部分のうちで最も太い部分の太さ寸法よりも大きい幅寸法を有する。つまり、幅広部85は、破断部75から開口部71までの部分の外周よりも突出している。図19に示す例では、幅広部85は、板状の外観を有している。なお、幅広部85が設けられた構成では、幅広部85の延伸方向と、インク収容部52のフィルム材54の延伸方向とをそろえることが、インク収容体51の体積が大きくなることを低く抑える観点から好ましい。
幅広部85が設けられた構成によれば、感触で幅広部85を認知しやすいので、内方部分78を把握しやすい。このため、インク収容体51において、例えば、インク収容部52によって内方部分78を視認できない場合などにおいて、幅広部85を頼りに手探りで内方部分78を把握しやすい。これにより、内方部分78を視認できない場合などにおいても、内方部分78を折り曲げやすくすることができる。さらに、幅広部85が設けられた構成によれば、幅広部85が広い面積を有するので、手指で幅広部85を挟持しやすい。このため、内方部分78を折り曲げるときに、手指で幅広部85を挟持した状態で破断部75に力を効果的に作用させやすい。この結果、内方部分78を折り曲げやすくすることができる。
なお、図19に示す例では、内方部分78のうちの一部に幅広部85が設けられている。しかしながら、内方部分78の構成は、これに限定されない。内方部分78の構成としては、内方部分78のすべてに幅広部85を設けた構成も採用され得る。また、幅広部85の個数は、1つに限定されず、2つや、2つを超える個数も採用され得る。さらに、幅広部85の範囲内に、幅広部85よりも幅が広い部分を含んだ構成も採用され得る。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…液体噴射システム、3…プリンター、4…インク供給装置、6…記録部、9…制御部、11…筐体、17…キャリジ、19…記録ヘッド、31…タンク、32…筐体、33…液体注入部、34…インク供給チューブ、41…視認面、42…上限マーク、43…下限マーク、51…インク収容体、52…インク収容部、53…注出管、53A…一端、53B…他端、54…フィルム材、55A,55B,55C…部分、56…接合領域、56A,56B…領域、57…貯留領域、59…切り取り部、61…底辺、71…開口部、72…流路、73…側壁、74…閉塞部、75…破断部、76…接合領域、77…区画線、78…内方部分、79…細径部、81…部分、82…領域、83…部分、85…幅広部、P…記録媒体。

Claims (7)

  1. 液体を収容可能な液体収容体であって、
    前記液体を収容可能な液体収容部と、
    前記液体収容部に挿入され、前記液体収容部内の前記液体を前記液体収容部の外に導く流路を有する中空管状の注出管と、を備え、
    前記注出管のうち前記液体収容部の内部に収容された部分に、前記流路を閉塞する閉塞部が形成され、
    前記注出管のうち前記液体収容部の外側に位置する部分に、前記流路の開口部が形成され、
    前記注出管の前記開口部と前記閉塞部との間に破断部が設けられ、
    前記破断部の外周が、前記破断部よりも前記開口部側における外周、及び前記破断部よりも前記開口部側とは反対側における外周の少なくとも一方とは異なる寸法に形成され、
    前記流路のうち前記破断部から前記閉塞部までの距離が、前記破断部における前記流路の径よりも小さい、
    ことを特徴とする液体収容体。
  2. 請求項1に記載の液体収容体であって、
    前記液体収容部の少なくとも一部が光透過性を有し、
    前記液体収容部のうち光透過性を有する部分が、前記注出管のうち前記液体収容部の内部に位置する端部から前記破断部までの部分の少なくとも一部に重なっている、
    ことを特徴とする液体収容体。
  3. 請求項1又は2に記載の液体収容体であって、
    前記注出管のうち前記液体収容部の内部に位置する端部から前記破断部までの距離が、前記流路のうち前記破断部を含む一部の領域における前記径の2倍よりも長く、且つ前記径の5倍よりも短い、
    ことを特徴とする液体収容体。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の液体収容体であって、
    前記注出管のうち前記液体収容部の内部に位置する端部から前記破断部までの部分である内方部分の少なくとも一部が、前記破断部から前記開口部までの部分のうちで最も太い部分よりも細く形成されている、
    ことを特徴とする液体収容体。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の液体収容体であって、
    前記注出管のうち前記液体収容部の内部に位置する端部から前記破断部までの部分である内方部分の少なくとも一部が、前記破断部から前記開口部までの部分のうちで最も太い部分の太さ寸法よりも大きい幅寸法を有する、
    ことを特徴とする液体収容体。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載の液体収容体であって、
    前記液体収容部と前記注出管とが互いに接合されており、
    前記注出管において、前記破断部と前記開口部との間に前記液体収容部との接合部が設けられている、
    ことを特徴とする液体収容体。
  7. 請求項1から6までのいずれか一項に記載の液体収容体であって、
    前記注出管の延在方向が、前記液体収容体の底辺に対して5°以上75°未満の範囲で傾斜している、
    ことを特徴とする液体収容体。
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