JP2015074531A - 建設機械の旋回制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建設機械の旋回制御装置は、油圧モータ2に圧油を供給する油圧源として、レギュレータ110により馬力制御される可変容量形の油圧ポンプ1と、操作に応じた旋回指令を出力する旋回操作部材7と、旋回操作部材7による逆レバー操作がなされているか否かを判定する逆レバー操作判定手段100と、逆レバー操作がなされていると判定されたときに、油圧ポンプ1の吐出流量を、馬力制御を行うための特性により設定される流量よりも低減するポンプ流量制限手段180,116とを備えている。
【選択図】図2
Description
請求項2に記載の建設機械の旋回制御装置は、請求項1に記載の建設機械の旋回制御装置において、旋回体の旋回方向を検出する方向検出手段を備え、逆レバー操作判定手段は、旋回操作部材から出力される旋回指令に応じた旋回方向と、方向検出手段で検出された旋回体の旋回方向とが同じ方向でないときには逆レバー操作がなされていると判定し、旋回操作部材から出力される旋回指令に応じた旋回方向と、方向検出手段で検出された旋回体の旋回方向とが同じ方向であるときには逆レバー操作がなされていないと判定する。
請求項3に記載の建設機械の旋回制御装置は、請求項1または2に記載の建設機械の旋回制御装置において、操作に応じた旋回速度制限指令を出力する旋回速度制限操作部材と、旋回速度制限操作部材から出力される旋回速度制限指令に応じて、油圧ポンプの最大押しのけ容積を制限する容積制限手段とを備え、逆レバー操作判定手段により逆レバー操作がなされていると判定されたときには、容積制限手段がポンプ流量制限手段として、旋回速度制限指令にかかわらず、油圧ポンプの吐出流量を、馬力制御を行うための特性により設定される流量よりも低減するように、油圧ポンプの最大押しのけ容積を制限する。
請求項4に記載の建設機械の旋回制御装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の建設機械の旋回制御装置において、油圧ポンプは、斜板または斜軸の傾転角に応じて吐出流量が変更される可変容量形ポンプであり、レギュレータは、油圧ポンプの傾転角を調節する傾転アクチュエータと、油圧ポンプから傾転アクチュエータへ導入される圧油の圧力を制御して、傾転アクチュエータの動作を制御するサーボ弁と、油圧ポンプの吐出圧力が高いほど、油圧ポンプの吐出流量が小さくなるようにサーボ弁を駆動する馬力制御アクチュエータとを含んで構成され、ポンプ流量制限手段は、油圧ポンプの最大吐出流量を制限するためにサーボ弁を駆動する流量制限アクチュエータと、流量制限アクチュエータに導入される圧油の圧力を制御する圧力制御弁とを含んで構成される。
図1は、本発明の実施の形態に係る旋回制御装置を搭載したクレーン10の外観を示す側面図である。以下では、図示するように、図1の姿勢を基準にクレーン10の上下および前後方向を定義する。クレーン10は、走行体101と、旋回輪を介して走行体101上に旋回可能に設けられた旋回体103と、旋回体103に回動可能に軸支されたブーム104とを有する。走行体101は、トラックフレーム(不図示)と、トラックフレーム(不図示)の両側に設けられたサイドフレーム101aとを有し、サイドフレーム101aには無限軌道履帯101bが装着されている。旋回体103の前部には運転室107が設けられ、旋回体103の後部にはカウンタウエイト109が取り付けられている。
たとえば、ポンプ圧PがPh0以上にある状態からPh0未満になると、すなわち、スプリング115cで設定される圧力未満になると、図2に示すサーボ弁114のスプール114aがスプリング114bによって図示左方向に押され、スプール114aが第2位置(H)に切り換えられる。その結果、大径受圧室111bがスプール114aの内部の通路を経由してタンク190に連通されて、大径受圧室111bがタンク圧となり、大径受圧室111bの圧油がタンク190に排出される。
たとえば、ポンプ圧PがPh0未満にある状態からPh0以上になると、すなわち、スプリング115cで設定される圧力以上になると、サーボピストン115aからサーボ弁114のスプール114aを駆動させるための力がスプール114aに作用する。このためサーボ弁114のスプール114aがサーボピストン115aによって図示右方向に押され、スプール114aが第1位置(G)に切り換えられる。スプール114aが移動すると、スプリング114bのたわみ量が変化して、ばね反力が増加する。スプール114aは、スプリング114bのばね反力と、サーボピストン115aの駆動力とがバランスした位置で停止する。その結果、大径受圧室111bがスプール114aの内部の通路を経由してメインポンプ1に連通されて、大径受圧室111bがポンプ圧Pとなる。
旋回速度ダイヤル120が操作されていない場合であって、逆レバー操作がなされていないときには、図3に示すように、メインポンプ1からは、レギュレータ110による馬力制御によって、ポンプ圧Pに応じた流量Qが吐出される。したがって、方向制御弁3は旋回レバー7の操作量に応じて操作され、方向制御弁3で制御された圧油により旋回が行われる。
(1)旋回レバー7が旋回体103の旋回方向とは逆方向に操作されたときに、馬力制御を行うための特性Cによって設定される流量に比べて、メインポンプ1の吐出流量Qを低減することで、損失馬力を低減することができる。その結果、燃費が向上し、作動油温の上昇が抑制され、さらに振動が抑制される。作動油温の上昇を抑制できるため、作動油の冷却装置の小型化を図ることができる。さらに、メインポンプ1や旋回モータ2、弁などの油圧機器に対する熱および振動の影響を抑えて、油圧機器の長寿命化の効果が得られる。
Claims (4)
- 油圧モータにより旋回駆動される旋回体を備えた建設機械の旋回制御装置であって、
前記油圧モータに圧油を供給する油圧源として、レギュレータにより馬力制御される可変容量形の油圧ポンプと、
操作に応じた旋回指令を出力する旋回操作部材と、
前記旋回操作部材による逆レバー操作がなされているか否かを判定する逆レバー操作判定手段と、
前記逆レバー操作判定手段により逆レバー操作がなされていると判定されたときに、前記油圧ポンプの吐出流量を、前記馬力制御を行うための特性により設定される流量よりも低減するポンプ流量制限手段とを備えている建設機械の旋回制御装置。 - 請求項1に記載の建設機械の旋回制御装置において、
前記旋回体の旋回方向を検出する方向検出手段を備え、
前記逆レバー操作判定手段は、
前記旋回操作部材から出力される旋回指令に応じた旋回方向と、前記方向検出手段で検出された前記旋回体の旋回方向とが同じ方向でないときには逆レバー操作がなされていると判定し、前記旋回操作部材から出力される旋回指令に応じた旋回方向と、前記方向検出手段で検出された前記旋回体の旋回方向とが同じ方向であるときには逆レバー操作がなされていないと判定する建設機械の旋回制御装置。 - 請求項1または2に記載の建設機械の旋回制御装置において、
操作に応じた旋回速度制限指令を出力する旋回速度制限操作部材と、
前記旋回速度制限操作部材から出力される旋回速度制限指令に応じて、前記油圧ポンプの最大押しのけ容積を制限する容積制限手段とを備え、
前記逆レバー操作判定手段により逆レバー操作がなされていると判定されたときには、前記容積制限手段が前記ポンプ流量制限手段として、前記旋回速度制限指令にかかわらず、前記油圧ポンプの吐出流量を、前記馬力制御を行うための特性により設定される流量よりも低減するように、前記油圧ポンプの最大押しのけ容積を制限する建設機械の旋回制御装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の建設機械の旋回制御装置において、
前記油圧ポンプは、斜板または斜軸の傾転角に応じて吐出流量が変更される可変容量形ポンプであり、
前記レギュレータは、前記油圧ポンプの傾転角を調節する傾転アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記傾転アクチュエータへ導入される圧油の圧力を制御して、前記傾転アクチュエータの動作を制御するサーボ弁と、前記油圧ポンプの吐出圧力が高いほど、前記油圧ポンプの吐出流量が小さくなるように前記サーボ弁を駆動する馬力制御アクチュエータとを含んで構成され、
前記ポンプ流量制限手段は、前記油圧ポンプの最大吐出流量を制限するために前記サーボ弁を駆動する流量制限アクチュエータと、前記流量制限アクチュエータに導入される圧油の圧力を制御する圧力制御弁とを含んで構成される建設機械の旋回制御装置。
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