JP2015074487A - 容器 - Google Patents

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るり子 飯渕
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【課題】開封および医療用収容物の取り出しが容易であり、かつ医療用収容物の把持する位置を容易に認識できる容器を提供する。【解決手段】内部にプレフィルドシリンジ100を収容可能な収容空間が形成される容器本体20と、容器本体20の開口部21を囲む周縁部22に接着されて開口部21を塞ぎ、かつ開封するための把持部31を備えた蓋材30とを有する容器10であって、蓋材30は、周縁部22に接着される内層32と、内層32に対して層間剥離可能に重なる外層33と、を有し、内層32は、容器本体30に対する接着部36の内周側に当該接着部36と重ならずに閉ループ状に形成される貫通する切り込みである開口形成用ハーフカット部34を有し、当該開口形成用ハーフカット部34に囲まれる内側領域が、開口部21を部分的に覆い、操作部101に対して蓋材30の垂直方向に重なる位置に配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、容器本体の開口部が開封可能な蓋材で密封された容器に関するものである。
従来より、医療用の器具や薬剤等の収容物を、滅菌状態を維持しつつ長期間保管するために、収容物を収容する容器本体を開封可能な蓋材で密封した容器が用いられている。このような容器は、患者が家庭で使用する収容物を提供する際にも用いられる。しかしながら、力の弱い高齢者や女性、手指に痛みや変形があるリウマチ患者等が開封を行う場合には、開封が困難な場合がある。
特許文献1には、剥離可能に積層された内側シートおよび外側シートを備える剥離性積層シートで、内部の収容空間を覆った包装袋が記載されている。剥離性積層シートの内側シートには、環状のハーフカット(切れ込み)が形成されており、外側シートを内側シートから剥離させるように剥がすことで、内側シートのハーフカットに囲まれた部位を外側シートとともに離脱させて、収容空間に連通する開口部を形成することができる。そして、内側シートおよび外側シートが、層間剥離するシートであるため、弱い力でも包装袋を容易に開封することができる。
特開2009−154932号公報
ところで、容器の内部の収容物は、把持する部位が決まっている場合がある。特に、医療用の器具等は、汚染されないように手で触れてはいけない部位が存在する場合もあるため、収容物の特定の位置を把持しやすいことが好ましい。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、開封および医療用収容物の取り出しが容易であり、かつ医療用収容物の把持する位置を容易に認識できる容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成する容器は、内部に医療用収容物を収容可能な収容空間が形成される容器本体と、前記容器本体の開口部を囲む周縁部に接着されて前記開口部を塞ぎ、かつ開封するための把持部を備えた蓋材と、を有する容器であって、前記蓋材は、前記周縁部に接着される内層と、前記内層に対して層間剥離可能に重なる外層と、を有し、前記内層は、前記容器本体に対する接着部の内周側に当該接着部と重ならずに閉ループ状に形成される貫通する切り込みであるハーフカット部を有し、当該ハーフカット部に囲まれる内側領域が、前記開口部を部分的に覆い、前記医療用収容物の操作のために把持する操作部に対して前記蓋材の垂直方向に重なる位置に配置される。
上記のように構成した容器は、外層および外層の間を層間剥離させることで、内層のハーフカット部に囲まれた内側領域を外層とともに離脱させて開封可能であるため、弱い力でも容易に開封でき、かつ内側領域が開口部を部分的に覆い、医療用収容物の操作部に対して蓋材の垂直方向に重なる位置に配置されることで、開封後の容器本体の開口部に、容器本体に接着されて残存する内層によって覆われる部位と覆われない部位が生じ、医療用収容物の操作部の位置を容易に認識可能となる。
第1実施形態に係る容器を示す斜視図である。 第1実施形態に係る容器を示す平面図である。 第1実施形態に係る容器を示す断面図である。 第1実施形態に係る容器を開封した状態を示す断面図である。 第1実施形態に係る容器を開封した状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る容器を開封した状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る容器から医療用収容物を取り出す際の状態を示す斜視図である。 第3実施形態に係る容器を開封した状態を示す斜視図である。 第4実施形態に係る容器を示す斜視図である。 第4実施形態に係る容器を示す平面図である。 第4実施形態に係る容器を開封した状態を示す斜視図である。 第5実施形態に係る容器を示す斜視図である。 第5実施形態に係る容器を示す平面図である。 第5実施形態に係る容器を開封した状態を示す斜視図である。 第6実施形態に係る容器を開封した状態を示す斜視図である。 第7実施形態に係る容器を開封した状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。また、本明細書において、便宜上、容器本体に対して蓋材が接着される側を上方、容器本体の底面側を下方と称するが、容器の使用する姿勢を限定するものではない。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る容器10は、予め薬剤が充填されたプレフィルドシリンジ100(医療用収容物)を、滅菌状態を維持しつつ使用者へ提供するための容器10であり、図1〜3に示すように、内部に収容空間が形成される容器本体20と、容器本体20の開口部21を密封している蓋材30とを備えている。
容器本体20は、略直方体の収容空間に連通する略長方形の開口部21が形成され、開口部21を囲むようにフランジ状の周縁部22が形成される。容器本体20の構成材料は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂、これらポリオレフィン樹脂を含むブレンド樹脂、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート等を用いることができる。
蓋材30は、容器本体20を覆う部位の外側に、把持するための把持部31を備えている。蓋材30は、複数層が積層されて形成されており、容器本体20の周縁部22に接着される内層32と、内層32から層間剥離可能に重なる外層33とを備えている。内層32は、容器本体20と接する側から、シーラント層321および剥離層322を備えており、外層33は、内層32と接する側から、ガスバリアー層331および印刷層332を備えている。
シーラント層321は、蓋材30を容器本体20に接着するための層であり、容器本体20の周縁部22に対して環状の接着部36(図2の二点鎖線を参照)を形成するように接着されている。接着する方法は、熱融着が用いられるが、接着剤が用いられてもよい。シーラント層321の構成材料は、例えば、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン(低密度ポリエチレン)、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂等を用いることができるが、容器本体20と同じ材料や、容器本体20と接着可能な相溶性の良い材料が好ましい。
剥離層322は、ガスバリアー層331から層間剥離が可能な層である。剥離層322の構成材料は、例えば、ポリオレフィンに環状オレフィンコポリマー(COC)を所定の比率で混合した樹脂である。ポリオレフィンとしては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等が挙げられるが、低密度ポリエチレン(LDPE)を用いるのが好ましい。ここで、COCとは、α−オレフィンと環状オレフィンとを、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素系溶媒中、いわゆるチーグラー触媒やメタロセン触媒等の触媒を調合することにより得ることができる共重合体であり、このような共重合体としては、三井化学社製の商品名「アペル」などがある。また、LDPEとしては旭化成ケミカルズ株式会社製の商品名「サンテック」などがある。
剥離層322は、低密度ポリエチレン(LDPE)と環状オレフィンコポリマー(COC)との混合比率を変えることによりガスバリアー層331との界面剥離強度を調節できるため、界面剥離強度を所望の値に設定することが可能である。
また、前記剥離層を挟む両側層が互いに非接着の関係(例えばポリエチレンとナイロンの組み合わせなど)の場合は、その境界で剥離面が形成されるため、剥離層自体が不要となることもある。
さらに、前記剥離層を挟む一方の層の少なくとも一部に、シリコーン処理やフッ素処理を行う場合は、その境界で剥離面が形成されるため、剥離層自体が不要となることもある。
ガスバリアー層331は、ガスの流通を遮断する層である。ガスバリアー層331の構成材料は、例えば、アルミニウム、鉄、銅、これらを主成分とする合金等の金属箔または金属板を用いることができ、表面粗さ(Ra)が0.4μm以下であることが好ましい。また、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂層上にアルミナやシリコーンを蒸着した材料を使用することもできる。
印刷層332は、蓋材30の表層を構成し、容器10の用途に応じて、表面に文字、模様、色彩等が印刷される。印刷層332の構成材料は、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート等のプラスチックフィルム又はシート、アルミニウム、鉄、銅、これらを主成分とする合金等の金属箔または金属板、セロファン、紙、織布、不織布等を用いることができ、これらを単層、もしくは一種または複数を選択して積層してもよい。また、寸法安定性、耐熱性、機械的強度、印刷適正などを考慮した場合、ポリエチレンテレフタレート(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、ナイロン(Ny)を使用することが好ましい。
容器本体20の周縁部22に接着される内層32、すなわちシーラント層321および剥離層322は、開口部21側から切り込まれた開口形成用ハーフカット部34(ハーフカット部)および把持部形成用ハーフカット部35が形成されている。開口形成用ハーフカット部34および把持部形成用ハーフカット部35は、内層32を貫通する切り込みである。
開口形成用ハーフカット部34は、容器本体20に対する接着部36の内周側に、当該接着部36と重ならずに閉ループ状に形成される。開口形成用ハーフカット部34は、周縁部22の内周側に当該周縁部22に沿って延在して形成される第1開口形成用ハーフカット部34Aと、第1開口形成用ハーフカット部34Aの両端を繋いで開口部21を横断するように形成される第2開口形成用ハーフカット部34Bとを備えている。第1開口形成用ハーフカット部34Aおよび第2開口形成用ハーフカット部34Bは、開口部21と重なる位置に配置される。内層32の開口形成用ハーフカット部34に囲まれる内側領域は、開口部21を部分的に覆うとともに、プレフィルドシリンジ100の操作のために把持する操作部101に対して、蓋材30の垂直方向に重なる位置に配置される。
開口形成用ハーフカット部34は、外層33を内層32から剥離する際に、開口形成用ハーフカット部34の内側領域を確実に外層33に随伴させて除去できるように、ガスバリアー層331の一部に食い込む深さで形成されていてもよい。開口形成用ハーフカット部34の内側領域を外層33に随伴させて除去すると、容器本体20に接着された内層32に、プレフィルドシリンジ100を取り出すための取り出し孔37が形成される(図4を参照)。
把持部形成用ハーフカット部35は、容器本体20に対する接着部36の外側に、当該接着部36と重ならずに直線状に形成される。把持部形成用ハーフカット部35は、蓋材30の縁辺から縁辺へわたって形成され、把持部31に含まれる内層32を、接着部36に含まれる内層32から完全に独立させている。このため、把持部31を把持して蓋材30を持ち上げることで、接着部36において外層33を内層32から剥離させることができる。
容器10に収容されるプレフィルドシリンジ100は、図3に一点鎖線で示すように、一端側に、手で把持して操作する操作部101が設けられており、他端側に、針管103(針部)を突出可能に覆っているカバー部材102が設けられている。なお、カバー部材102は、使用前に取り外すキャップが被せられてもよい。プレフィルドシリンジ100は、操作部101が、開口形成用ハーフカット部34に囲まれる内側領域に対して、蓋材30の垂直方向へ重なるように、容器10に収容される。針管103は、開口形成用ハーフカット部34に囲まれる内側領域に対して、蓋材30の垂直方向に重ならないように配置される。
次に、本実施形態に係る容器10の使用方法を説明する。
まず、把持部31を把持し、容器本体20から遠ざける方向に力を加えると、図4に示すように、容器本体20の周縁部22において、内層32と外層33が剥離する。このとき、内層32に把持部形成用ハーフカット部35が設けられることで、把持部31では内層32および外層33を剥離させずに、周縁部22にて、内層32および外層33を剥離させることができる。また、閉ループ状の開口形成用ハーフカット部34が設けられることで、周縁部22にて外層33を内層32から剥離させても、開口形成用ハーフカット部34の内側領域では、内層32および外層33を引き離す方向に力が作用せず、開口形成用ハーフカット部34の内側領域を確実に外層33に随伴させて除去できる。このとき、内層32および外層33は、層間剥離が可能であるため、高い密封性を保ちつつも、弱い力で容易かつ確実に開封することができる。また、内層32および外層33は、層間剥離するため、ちぎれた小片等が発生せず、医療用の器具を収容する容器10として安全性が高い。さらに、内層32が、容器本体20に対する接着部36の内周側に当該接着部36と重ならずに閉ループ状に形成される開口形成用ハーフカット部34を有しており、当該開口形成用ハーフカット部34に囲まれる内側領域が、開口部21を部分的に覆い、プレフィルドシリンジ100の操作部101に対して蓋材30の垂直方向に重なる位置に配置されるため、開封後の開口部21は、容器本体20に接着されて残される内層32によって部分的に覆われる。そして、開口形成用ハーフカット部34の内側領域を外層33に随伴させて除去することで、容器本体20に接着された内層32に形成される取り出し孔37の直下に、プレフィルドシリンジ100の操作部101が位置している。このため、使用者が、プレフィルドシリンジ100の操作のために把持すべき部位である操作部101を容易に認識でき、異なる部位を把持することを抑制できるため、作業性および安全性が向上する。
また、プレフィルドシリンジ100(医療用収容物)は、鋭利な針管103(針部)を有し、内層32の開口形成用ハーフカット部34(ハーフカット部)に囲まれる内側領域が、針管103に対して蓋材30の垂直方向に重ならない位置に配置されるため、プレフィルドシリンジ100を把持して取り出す際に、針管103を誤って生体に突き刺すことを抑制でき、安全性を向上できる。
また、開口形成用ハーフカット部34(ハーフカット部)が、開口部21と重なる位置に配置されるため、蓋材30を容器本体20に接着する際に、開口形成用ハーフカット部34が誤って容器本体20に接着されることを確実に抑制できる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る容器40は、蓋材41の内層32に形成される開口形成用ハーフカット部42の形態のみが、第1実施形態に係る容器と異なる。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。
図6に示すように、蓋材41の内層32に形成される開口形成用ハーフカット部42(ハーフカット部)は、開封後に内層32に形成される取り出し孔43が、容器本体20の周縁部22に達して形成される第1取り出し孔43Aと、第1取り出し孔43Aから延びるスリット状の第2取り出し孔43Bと、第2取り出し孔43Bの延在方向端部にて第2取り出し孔43Bと直交する方向へ延びるスリット状の第3取り出し孔43Cとを備えるように形成される。第2取り出し孔43Bは、開口部21の略中央部を縦断するように形成され、第3取り出し孔43Cは、内層32の第1取り出し孔43Aが形成される部位と反対側、すなわちプレフィルドシリンジ100のカバー部材102が位置する側に位置している。このような構成とすることで、開封後に、使用者が、第1取り出し孔43Aからプレフィルドシリンジ100の把持すべき部位である操作部101を容易に認識できるのに加え、隙間が狭い第2取り出し孔43Bによって、プレフィルドシリンジ100が意図せずに容器本体20から脱落することを抑制できる。さらに、プレフィルドシリンジ100を取り出す際には、図7に示すように、第3取り出し孔43Cが設けられることで第2取り出し孔43Bが大きく広がり、プレフィルドシリンジ100を容易に取り出すことができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係る容器50は、蓋材51の内層32に形成されるハーフカット部の形態のみが、第2実施形態に係る容器と異なる。なお、第1、第2実施形態と同一の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。
図8に示すように、蓋材51の内層32には、開口形成用ハーフカット部42に加え、閉ループ状の追加ハーフカット部52が2つ形成されている。なお、追加ハーフカット部52の数は、特に限定されない。追加ハーフカット部52は、外層33を内層32から剥離する際に、追加ハーフカット部52の内側領域を確実に外層33に随伴させて除去できるように、ガスバリアー層331の一部に食い込む深さで形成されていてもよい。
第3実施形態に係る容器50を開封する際には、内層32の開口形成用ハーフカット部42の内側領域のみならず、追加ハーフカット部52の内側領域も、外層33から剥離されずに外層33に随伴させて除去される。このため、開封時の剥離する面積が少なくなり、より小さな力で開封することができる。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態に係る容器60は、蓋材61に形成される把持部62の形態のみが、第1実施形態に係る容器10と異なる。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。
図9,10に示すように、蓋材61の縁部には、把持部62が接着される。把持部62は、容器本体20の側壁面に沿って下方へ延在し、端部が円弧状に湾曲して形成される。把持部62は、容器本体20の側壁面に対して、離脱可能に部分的に接着される接続部63を備えている。接続部63は、容器本体20の側壁面に熱融着されるが、接着剤を用いて接着してもよい。
第4実施形態に係る容器60を開封する際には、把持部62に指を引っ掛けて引くことで、まず接続部63を容器本体20から離脱させる。この後、把持部62を容器本体20から遠ざける方向に力を加えると、図11に示すように、第1実施形態とほぼ同様にして、容器本体20の周縁部22で内層32および外層33を剥離させて開封することができる。
第4実施形態に係る容器60によれば、把持部62が容器本体20に接続されているため、蓋材61が意図せずに開封されることを抑制できる。また、把持部62の端部が、円弧状に湾曲しているため、指を引っ掛けやすくなり、開封が容易となる。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態に係る容器70は、蓋材71に形成される把持部72の形態のみが、第1実施形態に係る容器10と異なる。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。
図12,13に示すように、蓋材71の縁部には、対向する位置に2つの把持部72が接着される。各々の把持部72は、容器本体20の側壁面に沿って下方へ延在し、容器本体20の開口部21が形成される面と反対側の裏面23と同一平面上まで到達する。
第5実施形態に係る容器70を開封する際には、いずれか一方の把持部72を把持して容器本体20から遠ざける方向に力を加えると、図14に示すように、第1実施形態とほぼ同様にして、容器本体20の周縁部22で内層32および外層33を剥離させて開封することができる。
第5実施形態に係る容器70によれば、把持部72が、容器本体20の側壁面に沿って下方へ延在し、容器本体20の開口部21が形成される面と反対側の裏面23と同一平面上まで到達しているため、例えば容器70に上下方向の力が作用する場合に、把持部72によって力を受けることができ、容器本体20の変形を抑制することができる。したがって、例えば、容器本体20を変形させやすい厚さで形成し、開封してプレフィルドシリンジ100を取り出した後に、嵩張らないように潰して収縮させることもできる。容器70は、通常、包装されて提供されるため、容器70に上下方向の力が作用する場合に、把持部72が容器本体20から離れるように移動せず、把持部72によって良好に力を受けることができる。なお、把持部72が、第3実施形態と同様に、容器本体20に接続されてもよい。また、把持部72は、2つ設けられるのではなしに、1つのみ設けられてもよい。
<第6実施形態>
本発明の第6実施形態に係る容器80は、蓋材81の内層32に形成されるハーフカット部の形態のみが、第1実施形態に係る容器と異なる。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。
図15に示すように、蓋材81の内層32に形成される開口形成用ハーフカット部82(ハーフカット部)は、周縁部22の内周側に当該周縁部22に沿って延在して形成される第1開口形成用ハーフカット部82Aと、第1開口形成用ハーフカット部82Aの両端を繋いで開口部21を斜めに横断するように形成される第2開口形成用ハーフカット部82Bとを備えている。第2開口形成用ハーフカット部82Bは、開口部21の長辺に対して傾斜している。
第6実施形態に係る容器80を開封する際には、開口部21の短辺側に位置する把持部31を把持して蓋材81を容器本体20から離れる方向へ持ち上げることで、第2開口形成用ハーフカット部82Bを含む領域において、剥離される面積が徐々に変化することになり、小さな力で円滑に開封することが可能である。
<第7実施形態>
本発明の第7実施形態に係る容器90は、蓋材91の内層32に形成されるハーフカット部の形態のみが、第1実施形態に係る容器と異なる。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。
図16に示すように、蓋材91の内層32には、閉ループ状の開口形成用ハーフカット部92(ハーフカット部)と、閉ループ状の2つの追加ハーフカット部93とが形成されている。なお、追加ハーフカット部93の数は、特に限定されない。
開口形成用ハーフカット部92は、周縁部22の内周側に当該周縁部22に沿って延在して形成される第1開口形成用ハーフカット部92Aと、第1開口形成用ハーフカット部92Aの両端を繋いで開口部21を斜めに横断するように形成される第2開口形成用ハーフカット部92Bとを備えている。第2開口形成用ハーフカット部92Bは、開口部21の長辺に対して傾斜している。第2開口形成用ハーフカット部92Bは、第1開口形成用ハーフカット部92Aの各両端部から、把持部31から離れる方向へ傾いて延在し、中央部にて所定の角度で繋がっている。
追加ハーフカット部93は、開口形成用ハーフカット部92よりも把持部31から離れた位置に形成される。追加ハーフカット部93は、把持部31に近い側に近位側追加ハーフカット部93Aが形成されている。近位側追加ハーフカット部93Aは、第2開口形成用ハーフカット部92Bと平行に形成される。
追加ハーフカット部93は、内層32から剥離する際に、追加ハーフカット部93の内側領域を確実に外層33に随伴させて除去できるように、ガスバリアー層331の一部に食い込む深さで形成されることが好ましい。
第6実施形態に係る容器90を開封する際には、開口部21の短辺側に位置する把持部31を把持して蓋材91を容器本体20から離れる方向へ持ち上げることで、第2開口形成用ハーフカット部92Bおよび近位側追加ハーフカット部93Aを含む領域において、剥離される面積が徐々に変化することになり、小さな力で円滑に開封することが可能である。また、追加ハーフカット部93が設けられることで、剥離させる面積が少なくなっており、より小さな力で開封することが可能である。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、第1〜第5実施形態に係る容器を開封することで露出される内層32または外層33の面、すなわち、剥離されて露出されるガスバリアー層331の下面(剥離層322と接する面)、剥離層322の上面(ガスバリアー層331と接する面)、またはシーラント層321の下面(開口部21に対向する面)に、視覚や触覚にて識別可能な表示部を設けてもよい。表示部は、例えば、文字、模様、色彩、または凹凸形状等である。例えば、表示部として“開封済”という文字を設けることで、開封後に開封済であることを、容易に認識できる。また、表示部として、プレフィルドシリンジ100の取り出し方法や使用方法を文字や絵で表示してもよい。また、第3実施形態のように、追加ハーフカット部52の内側領域を外層33に随伴させて除去することで、随伴された部位の形状によって表示部を形成することもできる。
また、蓋材は、層間剥離可能な層が設けられれば、層構造は限定されない。
また、医療用収容物は、プレフィルドシリンジ100に限定されず、例えば、輸液バッグなどの医薬品収納容器や、針管を備えた血糖値測定器、注射器、カテーテルなどの医療機器、ガーゼやアルコール綿などの衛生材料等であってもよい。容器の形状は、収容物に応じて適宜設定されることが好ましい。
以上述べてきたように、本発明における蓋材は、少なくとも基材、剥離面、容器と接着可能なシーラント層があればよく、ガスバリアー性、水蒸気バリアー性、遮光性、UVカット性、透明性、酸素吸収性など収納部品の必要特性に応じたフィルム層や、エチレンオキサイドガス滅菌可能なフィルム層、蓋材のピンポール性や強度を高めるためのフィルム層、印刷性を高めるためのフィルム層などを適宜選択し、多層フィルムを構成することが好ましい。
10,40,50,60,70,80,90 容器、
20 容器本体、
21 開口部、
22 周縁部、
30,41,51,61,71,81,91 蓋材、
31,62,72 把持部、
32 内層、
33 外層、
34,42,82,92 開口形成用ハーフカット部(ハーフカット部)、
34A,82A,92A 第1開口形成用ハーフカット部、
34B,82B,92B 第2開口形成用ハーフカット部、
35 把持部形成用ハーフカット部、
36 接着部、
63 接続部、
100 プレフィルドシリンジ(医療用収容物)、
101 操作部、
103 針管(針部)。

Claims (6)

  1. 内部に医療用収容物を収容可能な収容空間が形成される容器本体と、前記容器本体の開口部を囲む周縁部に接着されて前記開口部を塞ぎ、かつ開封するための把持部を備えた蓋材と、を有する容器であって、
    前記蓋材は、前記周縁部に接着される内層と、
    前記内層に対して層間剥離可能に重なる外層と、を有し、
    前記内層は、前記容器本体に対する接着部の内周側に当該接着部と重ならずに閉ループ状に形成される貫通する切り込みであるハーフカット部を有し、当該ハーフカット部に囲まれる内側領域が、前記開口部を部分的に覆い、前記医療用収容物の操作のために把持する操作部に対して前記蓋材の垂直方向に重なる位置に配置される容器。
  2. 前記医療用収容物は、鋭利な針部を有し、前記内層の前記ハーフカット部に囲まれる内側領域が、前記針部に対して前記蓋材の垂直方向に重ならない位置に配置される請求項1に記載の容器。
  3. 前記ハーフカット部は、前記開口部と重なる位置に配置される請求項1または2に記載の容器。
  4. 開封することで露出される前記外層または外層の面に、視覚または触覚によって識別可能な表示部を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の容器。
  5. 前記把持部は、前記容器本体の側壁面に沿って延在し、前記容器本体の前記開口部が形成される面と反対側の裏面と同一平面上まで到達する請求項1〜4のいずれか1項に記載の容器。
  6. 前記把持部は、前記容器本体に対して前記接着部とは異なる部位で離脱可能に接続される請求項1〜5のいずれか1項に記載の容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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