JP2015073362A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】漏れ磁束を抑え出力特性を向上させることが可能なモータを提供する。【解決手段】ロータコア32のコアベース32aが軸方向においてロータコア31のコアベース31aよりもヨークハウジング13側に配置されるとき、ステータコア17に備えられるティースとティースに対向するロータコア32の爪状磁極32bの外周面32gとの間の径方向における空隙K1が、前記ティースとティースに対向するロータコア31の爪状磁極31bの外周面31gとの間の径方向における空隙K2よりも短い態様で構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、ケース内にステータとロータとを収容するモータに関する。
従来、モータに使用されるロータとして、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有して組み合わされるロータコアを備え、それらの間に界磁磁石を配置して各爪状磁極を交互に異なる磁極に機能させる所謂永久磁石界磁のランデル型構造のロータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ランデル型構造のロータにおいては、モータの高出力化を図るために、交互に配置された爪状磁極の間に、磁路を整流するための極間磁石を配置したものも提案されている(例えば特許文献2参照)。このようなモータは、有底筒状のヨークハウジングとこのヨークハウジングの一端に設けられるエンドフレームとを有するケース内に、前記ロータと前記ステータとが収容されている。
実開平5−43749号公報 特開2012−115085号公報
ところで、上記のようなモータでは、ロータの軸方向一端面側に磁性体のヨークハウジングが位置し、ロータの軸方向他端面側に樹脂製のエンドフレームが位置することとなる。この場合、ロータの界磁磁石からの磁束の一部がケース側(ヨークハウジング側)に漏れてしまい、出力特性の悪化を招く虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、漏れ磁束を抑え出力特性を向上させることが可能なモータを提供することにある。
上記課題を解決するモータは、ステータコア及び巻線を有するステータと、それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石とを有するロータとを、有底筒状で磁性体のヨークハウジング及び該ヨークハウジングの開口部を閉塞する蓋部を有するケース内に収容するモータであって、前記第1ロータコアのコアベースが軸方向において第2ロータコアのコアベースよりも前記ヨークハウジング側に配置されるとき、前記ステータコアに備えられるティースと該ティースに対向する前記第1ロータコアの爪状磁極の周面との間の径方向における空隙が、前記ティースと該ティースに対向する前記第2ロータコアの爪状磁極の周面との間の径方向における空隙以下、もしくは、前記第1ロータコアの爪状磁極の周面の少なくとも一部における前記ティースとの最大空隙が、前記第2ロータコアの爪状磁極の周面と前記ティースとの間の径方向における最大空隙よりも小さい。
この構成によれば、磁性体であるヨークハウジングと近い第1ロータコアのコアベースからヨークハウジング側に磁束が漏れやすくなるが、第1ロータコアとステータとの径方向における距離が、第2ロータコアとステータとの径方向における距離よりも近くなる。これにより、第1ロータコアの爪状磁極とステータとの間の磁気抵抗が小さくなるため、ヨークハウジング側への漏れ磁束を低減することができる。そして、出力特性を向上させることが可能となる。また、ヨークハウジングから比較的遠い第2ロータコアについては、ヨークハウジングへの漏れ磁束が少ないため、第1ロータコアの爪状磁極とティースの間の空隙と、第2ロータコアの爪状磁極とティースの間の空隙とが同じである場合には、第2ロータコアの爪状磁極とティース間における磁束量が、第1ロータコアの爪状磁極とティース間における磁束量よりも多くなりやすい。すなわち、両磁極間での磁束のアンバランスが生じることとなる。このため、第1ロータコアとステータとの径方向における距離が、第2ロータコアとステータとの径方向における距離よりも近くなることで、第2ロータコアの爪状磁極とティース間の磁気抵抗が高くなり、両磁極間での磁束のアンバランスを抑えることが可能となる。
上記モータにおいて、前記第2ロータコアの爪状磁極の周面は、前記ロータ中心から前記第2ロータコアの爪状磁極の径方向外側部位までの径方向における長さを曲率半径とした円よりも小さな曲率半径を有する曲面であることが好ましい。
この構成によれば、第2ロータコアの爪状磁極のティースとの対向面(周面)におけるティースとの空隙が周方向において徐々に異なることとなる。このため、磁束密度変化が滑らかになり、ヨークハウジングから遠いロータコアのディテントトルクを減少させてディテントトルクのバランス化も図ることができる。
上記モータにおいて、前記第1及び第2ロータコアの爪状磁極の周面は、前記ロータ中心を中心とした同心円に沿った曲面であり、前記第1ロータコアの径方向中心から前記爪状磁極の周面までの径方向における長さが、前記第2ロータコアの径方向中心から前記爪状磁極の周面までの径方向における長さよりも長いことが好ましい。
この構成によれば、第1ロータコアの爪状磁極の周面全体を、第2ロータコアの爪状磁極の周面全体よりもステータ(ティース)に近づけることができるため、漏れ磁束を抑えて出力特性を向上させることがより確実となる。
本発明のモータによれば、漏れ磁束を抑え、出力特性を向上させることが可能となる。
第1実施形態におけるモータの断面図である。 同上におけるモータの平面図である。 同上におけるロータの斜視図である。 同上におけるロータの断面図である。 別例におけるロータの断面図である。 第2実施形態におけるロータの平面図である。 同上におけるロータの部分拡大平面図である。 同上におけるロータのディテントトルクについて説明するためのグラフである。
(第1実施形態)
以下、モータの第1実施形態について説明する。
図1に示すように、モータとしてのブラシレスモータ11のモータケース12は、略有底円筒状に形成されたヨークハウジング13と、このヨークハウジング13のフロント側(図1中、左側)の開口部を閉塞する蓋部としてのエンドプレート14とを有している。前記ヨークハウジング13は例えば磁性体の鉄で構成される。また、前記エンドプレート14は例えば非磁性体の樹脂材料で構成される。
図1に示すように、ヨークハウジング13の内周面にはステータ16が固定されている。ステータ16は、径方向内側に延びる複数のティース17aを有するステータコア17と、ステータコア17のティース17aにインシュレータ19を介して巻回される巻線20とを備えている。ステータ16は、外部の制御回路Sから巻線20に駆動電流が供給されることで回転磁界を発生する。
図2に示すようにステータコア17は、計12個のティース17aを有している。従って、ティース17a間に形成されるスロット17bの数も12個とされている。
図2に示すようにティース17aは、巻回部18aと、巻回部18aの径方向内側の端部から周方向両側に突出する突出部18bとを備える。巻回部18aは、U相、V相、W相の巻線20が集中巻にて巻回されている。
図1に示すように、ブラシレスモータ11のロータ21は回転軸22を有し、ステータ16の内側に配置されている。回転軸22は非磁性体の金属シャフトであって、ヨークハウジング13の底部13a及びエンドプレート14に支持された軸受23,24により回転可能に支持されている。
図3及び図4に示すように、ロータ21は、前記回転軸22が圧入されることで互いの軸方向の間隔が保持されつつ回転軸22に固定される一対のロータコア31,32と、各ロータコア31,32の軸方向の間に介在される界磁磁石としての環状磁石33を備える。更に、ロータ21は、背面補助磁石34,35と、極間磁石36,37とを備える。
図3及び図4に示すように、ロータコア31は、略円板状のコアベース31aの外周部に、等間隔に複数(本実施形態では4つ)の爪状磁極31bが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出して形成されている。詳しくは、爪状磁極31bは、コアベース31aの外周部から径方向外側に突出した突出部31cと、該突出部31cの先端に設けられ軸方向に延びる爪部31dとを有する。突出部31cは、軸方向から見て扇形状に形成されている。爪部31dは、軸直交方向断面が扇形状に形成されている。
図3及び図4に示すように、ロータコア32は、略円板状のコアベース32aの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極32bが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出して形成されている。詳しくは、爪状磁極32bは、コアベース32aの外周部から径方向外側に突出した突出部32cと、該突出部32cの先端に設けられ軸方向に延びる爪部32dとを有する。突出部32cは、ロータコア31の突出部31cと同様に、軸方向から見て扇形状に形成されている。爪部32dは、軸直交方向断面が扇形状に形成されている。
また、図4に示すように、一方のロータコア32の突出部32cは、その径方向長さTm1が、他方のロータコア31の突出部31cの径方向長さTm2よりも径方向に長い構成とされる。このとき、各ロータコア31,32のコアベース31a,32a同士の径方向長さTb1,Tb2は同一とされ、各ロータコア31、32の爪部31d,32d同士の径方向長さTn1,Tn2(厚さ)は同一とされる。ここで、本実施形態のロータコア31,32の爪状磁極31b,32b(爪部31d,32d)の外周面31g,32gは、前記ロータ中心(軸線L)を中心とした同心円上を通る曲面形状である。このため、ロータコア32は、その径方向中心(軸線L)から自身の爪状磁極32bの外周面32gまでの径方向における長さL1が、ロータコア31の径方向中心(軸線L)から自身の爪状磁極31bの外周面31gの径方向における長さL2よりも長い(L1>L2)。その結果、ステータコア17のティース17aとこのティース17aに対向するロータコア32の爪状磁極32bの外周面32gとの間の径方向における空隙K1が、ティース17aとこのティース17aに対向するロータコア31の爪状磁極31bの外周面31gとの間の径方向における空隙K2よりも小さく(K1<K2)なるように構成される。
上記のように構成された各ロータコア31,32は、その中央孔に回転軸22が圧入されるとともに、各コアベース31a,32aの軸方向の外側(相反する側)の距離が予め設定された距離となるように回転軸22に対して圧入固定される。この際、ロータコア32は、爪状磁極32bが周方向に隣り合う他方のロータコア31の爪状磁極31b間に配置されるようにして、且つコアベース31aとコアベース32aとの軸方向の間に環状磁石33が配置(挟持)されるようにしてロータコア31に対して組み付けられている。
環状磁石33は、フェライト磁石やネオジム磁石等の磁石であって、中央孔が形成された円環状に形成され、ロータコア31の爪状磁極31bを第1の磁極(本実施形態ではN極)として機能させ、ロータコア32の爪状磁極32bを第2の磁極(本実施形態ではS極)として機能させるように、軸方向に磁化されている。即ち、本実施形態のロータ21は、界磁磁石としての環状磁石33を用いた所謂ランデル型構造のロータである。ロータ21は、N極となる4つの爪状磁極31bと、S極となる4つの爪状磁極32bとが周方向に交互に配置されており、極数が8極(極対数が4個)となる。すなわち、本実施形態では、ロータ21の極数が「8」に設定され、ステータ16のティース17aの数が「12」に設定されている。
ロータコア31の各爪状磁極31bの背面31e(径方向内側の面)とロータコア32のコアベース32aの外周面32fとの間には、背面補助磁石34が配置されている。背面補助磁石34は、その軸直交方向断面が略扇形状とされ、爪状磁極31bの背面31eに当接する側が爪状磁極31bと同極のN極に、ロータコア32のコアベース32aの外周面32fに当接する側がコアベース32aと同極のS極となるように磁化されている。
また、ロータコア32の各爪状磁極32bの背面32eとロータコア31のコアベース31aの外周面31fとの間には、背面補助磁石35が配置されている。背面補助磁石35は、その軸直交方向断面が扇形状とされ、爪状磁極32bの背面32eに当接する側がS極に、ロータコア31のコアベース31aの外周面31fに当接する側がN極となるように磁化されている。背面補助磁石34,35としては、例えばフェライト磁石を用いることができる。
図2及び図3に示すように、爪状磁極31bと爪状磁極32bとの周方向の間には、極間磁石36,37が配置されている。
上記のように構成されたロータ21は、一方のロータコア32のコアベース32aが、他方のロータコア31のコアベース31aよりも軸方向においてヨークハウジング13側(底部13a側)に配置される。ちなみに、ロータコア32が第1ロータコアに相当し、ロータコア31が第2ロータコアに相当する。
また、図1に示すように、ロータ21には、略円板状のマグネット固定部材41を介してセンサ磁石42が設けられている。詳しくは、マグネット固定部材41は、中央にボス部41aが形成された円板部41bと、この円板部41bの外縁から筒状に延びる筒部41cとを有し、該筒部41cの内周面及び円板部41bの表面に当接するように環状のセンサ磁石42が固着されている。そして、マグネット固定部材41は、ロータコア31と近い側で、そのボス部41aが回転軸22に外嵌されて固定されている。
そして、エンドプレート14において、センサ磁石42と軸方向に対向する位置には磁気センサとしてのホールIC43が設けられている。ホールIC43は、センサ磁石42に基づくN極とS極の磁界を感知するとそれぞれHレベルの検出信号とLレベルの検出信号とを前記制御回路Sに出力する。
次に、上記のように構成されたブラシレスモータ11の作用について説明する。
制御回路Sから巻線20に3相の駆動電流が供給されると、ステータ16にて回転磁界が発生され、ロータ21が回転駆動される。この際、ホールIC43と対向するセンサ磁石42が回転することで、ホールIC43から出力される検出信号のレベルがロータ21の回転角度(位置)に応じて切り替わり、その検出信号に基づいて制御回路Sから巻線20に最適なタイミングで切り替わる3相の駆動電流が供給される。これにより、良好に回転磁界が発生され、ロータ21が良好に連続して回転駆動される。
ここで、本実施形態では、ロータコア32は、その径方向中心(軸線L)から自身の爪状磁極32bの外周面32gまでの径方向における長さL1が、ロータコア31の径方向中心(軸線L)から自身の爪状磁極31bの外周面31gの径方向における長さL2よりも長く(L1>L2)形成される。これにより、ロータコア32とステータ16との径方向における距離(空隙K1)が、ロータコア31とステータ16との径方向における距離(空隙K2)よりも近くなる。このため、ロータコア32の爪状磁極32bとステータ16(ティース17a)との間の磁気抵抗が、ロータコア31の爪状磁極31bとステータ16(ティース17a)との間の磁気抵抗よりも低くなる。ここで、ヨークハウジング13と軸方向において近いロータコア32のコアベース32aからヨークハウジング13側に磁束が漏れやすくなるが、前述したように長さL1>長さL2とすることで、ロータコア32とステータ16(ティース17a)との間の磁気抵抗が抑えられる。このため、結果としてヨークハウジング13側に磁束が漏れることが抑えられている。更に、ヨークハウジング13から比較的遠いロータコア31については、ヨークハウジング13への漏れ磁束が少ないため、ヨークハウジング13と比較的近いロータコア32よりも径方向においてステータ16から離間させても十分に磁束量を確保されている。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)磁性体であるヨークハウジング13と近いロータコア32のコアベース32aからヨークハウジング13側に磁束が漏れやすくなるが、ロータコア32とステータ16との径方向における距離が、ロータコア31とステータ16との径方向における距離よりも近くなる。これにより、ロータコア32の爪状磁極32bとステータ16との間の磁気抵抗が小さくなるため、ヨークハウジング13側への漏れ磁束を低減することができ、出力特性を向上させることが可能となる。また、ヨークハウジング13から比較的遠いロータコア31については、ヨークハウジング13への漏れ磁束が少ない。このため、ロータコア32の爪状磁極32bとティース17aの間の空隙K1と、ロータコア31の爪状磁極31bとティース17aの間の空隙K2とが同じである場合には、ロータコア31の爪状磁極31bとティース17a間における磁束量が、ロータコア32の爪状磁極32bとティース17a間における磁束量よりも多くなりやすい。すなわち、両磁極間での磁束のアンバランスが生じることとなる。このため、ロータコア32とステータ16との径方向における距離が、ロータコア31とステータ16との径方向における距離よりも近くなることで、ロータコア31の爪状磁極31bとティース17a間の磁気抵抗が高くなり、両磁極間での磁束のアンバランスを抑えることが可能となる。
(2)ロータコア32の爪状磁極32bの周面32g全体を、ロータコア31の爪状磁極31bの周面31g全体よりもステータ16(ティース17a)に近づけることができるため、漏れ磁束を抑えて出力特性を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、モータの第2実施形態について説明する。
本実施形態のモータ11は、第1実施形態と比較してロータ21の形状が異なるものであり、モータケース12並びにステータ16については同じ構成である。このため、主にロータ21の変更点について説明し、その他の構成については同じ符号を付して説明の一部又は全部を割愛する。
本実施形態のモータ11のロータ21は、一対のロータコア31,32を有する。
図6及び図7に示すように、各ロータコア31,32は、爪状磁極31b,32bの外周面31g,32gの曲率半径R1,R2が、ロータ21の曲率半径Rxよりも短く形成されている。ここで、ロータ21の曲率半径Rxは、ロータ中心(軸線L)から径方向においてロータ21内で最も遠い位置までの長さである。ちなみに、本実施形態では爪状磁極31b,32bの径方向最外周部分がロータ21内で最も遠い位置にあたる。
一方のロータコア31は、爪状磁極31bの外周面31gの曲率半径R1が、他方のロータコア32の爪状磁極32bの外周面32gの曲率半径R2よりも短く(R1>R2)なるように形成されている。また、各ロータコア31,32の爪状磁極31b,32bの外周面31g,32gは、その周方向略中心がロータ中心(軸線L)から径方向において最も遠い位置までの長さLx1,Lx2であり、その長さLx1,Lx2が同一(Lx1=Lx2)となっている。このため、曲率半径の短いロータコア31の爪状磁極31bは、曲率半径の長いロータコア32の爪状磁極32bよりもステータ16との距離(最大空隙)が広がることとなる。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態のモータ11では、第1実施形態同様に、制御回路Sから巻線20に3相の駆動電流が供給されると、ステータ16にて回転磁界が発生され、ロータ21が回転駆動される。この際、ホールIC43と対向するセンサ磁石42が回転することで、ホールIC43から出力される検出信号のレベルがロータ21の回転角度(位置)に応じて切り替わり、その検出信号に基づいて制御回路Sから巻線20に最適なタイミングで切り替わる3相の駆動電流が供給される。これにより、良好に回転磁界が発生され、ロータ21が良好に連続して回転駆動される。
ここで、本実施形態のロータ21は、各爪状磁極31b,32bの外周面31g,32gの曲率半径R1,R2が、ロータ21の曲率半径Rxよりも短く形成されている。このため、各爪状磁極31b,32bがステータ16のティース17aと対向すると、外周面31g,32gとステータ16(ティース17a)との径方向における距離(空隙)が周方向一方から他方側にかけて「大」、「小」、「大」の順で徐々に変化することとなる。その結果、磁束密度変化が滑らかになる。
ここで、例えば、各ロータコア31,32の爪状磁極31b,32bと、ステータ16との距離が変化しない場合、ヨークハウジング13と遠いロータコア31においては空隙間の磁束密度が高く、図8でX1で示すようにディテントトルクが高くなりやすい。一方、ヨークハウジング13と近いロータコア32においては空隙間の磁束密度が低く、図8でX2で示すようにディテントトルクが低くなりやすい。このため、ディテントトルクもアンバランスとなる。
そこで、上述したように、ヨークハウジング13と遠いロータコア31の爪状磁極31bを偏心曲面とし、ステータ16との径方向における距離を周方向において変化させることで、図8でY1で示すように、ディテントトルクを低減させることができる。その結果、図8でY2で示すように、ロータコア31のディテントトルクとの差が減少し、ディテントトルクのバランス化が図られる。
次に、本実施形態の効果を記載する。
本実施形態のモータでは、第1実施形態の(1)の効果に加えて、以下の効果が得られる。
(3)ロータコア31の爪状磁極31bのティース17aとの対向面(外周面31g)におけるティース17aとの空隙が周方向において徐々に異なることとなる。このため、磁束密度変化が滑らかとなってディテントトルクが抑えられ、図8に示すように各ロータコア31,32でのディテントトルクのバランス化も図ることができる。
尚、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第1実施形態では、爪状磁極32bの突出部32cを他の爪状磁極31bの突出部31cよりも径方向に長く延出して、長さTm1>長さTm2とすることで、爪状磁極32bを有するロータコア32の前記長さL1を他のロータコア31の前記長さL2よりも長く構成したが、これに限らない。例えば、図5に示すように、各爪状磁極31b,32bの突出部31c,32cの径方向長さTm2,Tm1を略同一(Tm1=Tm2)とし、各コアベース31a,32aの径方向長さTb2,Tb1を略同一(Tb1=Tb2)とし、爪部32dの径方向長さTn1を爪部31dの径方向長さTn2よりも長くしてもよい。これにより、ロータコア32は、その径方向中心(軸線L)から自身の爪状磁極32bの外周面32gまでの径方向における長さL1が、ロータコア31の径方向中心(軸線L)から自身の爪状磁極31bの外周面31gの径方向における長さL2よりも長く(L1>L2)形成されることとなる。
また、各爪状磁極31b,32bの突出部31c,32cの径方向長さTm2,Tm1を略同一(Tm1=Tm2)とし、各爪部31d,32dの径方向長さTn2,Tn1を略同一(Tn1=Tn2)とし、コアベース32aの径方向長さTb1をコアベース31aの径方向長さTb2よりも長くしてもよい。この場合であっても、ロータコア32は、その径方向中心(軸線L)から自身の爪状磁極32bの外周面32gまでの径方向における長さL1が、ロータコア31の径方向中心(軸線L)から自身の爪状磁極31bの外周面31gの径方向における長さL2よりも長く(L1>L2)形成されることとなる。
・上記第2実施形態では、ヨークハウジング13と軸方向において近いロータコア32の爪状磁極32bをロータ21の曲率半径Rxよりも短い曲率半径R2で形成したが、ロータコア32の爪状磁極32bをロータ21の曲率半径Rxと同じ曲率半径で形成してもよい。
・上記各実施形態では、ロータ21の極数が「8」に設定され、ステータ16のティース17aの数が「12」に設定されたブラシレスモータに具体化したが、ロータ21の極数やステータ16のティース17aの数は変更してもよい。
・上記各実施形態では、ロータ21に、背面補助磁石34,35と極間磁石36,37とを設ける構成としたが、これに限らない。例えば背面補助磁石のみを設ける構成、極間磁石のみを設ける構成、背面補助磁石及び極間磁石を省略する構成を採用してもよい。
・上記各実施形態では、ステータ16のティース17aに巻線20を巻装する構成としたが、これに限らない。例えば、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有して組み合わされるステータコアを備え、それらの間に巻線を配置して各爪状磁極を交互に異なる磁極に機能させる構成を採用してもよい。
・上記各実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
11…モータ、13…ヨークハウジング、14…エンドプレート(蓋部)、16…ステータ、17…ステータコア、17a…ティース、20…巻線、21…ロータ、31b,32b…爪状磁極、31a,32a…コアベース、K1,K2…空隙、L1,L2,Lx1,Lx2,Tm1,Tm2…長さ、R1,R2,Rx…曲率半径。

Claims (3)

  1. ステータコア及び巻線を有するステータと、
    それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石とを有するロータとを、
    有底筒状で磁性体のヨークハウジング及び該ヨークハウジングの開口部を閉塞する蓋部を有するケース内に収容するモータであって、
    前記第1ロータコアのコアベースが軸方向において第2ロータコアのコアベースよりも前記ヨークハウジング側に配置されるとき、
    前記ステータコアに備えられるティースと該ティースに対向する前記第1ロータコアの爪状磁極の周面との間の径方向における空隙が、前記ティースと該ティースに対向する前記第2ロータコアの爪状磁極の周面との間の径方向における空隙以下、もしくは、
    前記第1ロータコアの爪状磁極の周面の少なくとも一部における前記ティースとの最大空隙が、前記第2ロータコアの爪状磁極の周面と前記ティースとの間の径方向における最大空隙よりも小さいことを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記第2ロータコアの爪状磁極の周面は、前記ロータ中心から前記第2ロータコアの爪状磁極の径方向外側部位までの径方向における長さを半径とした円の曲率よりも小さな曲率を有する曲面であることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記第1及び第2ロータコアの爪状磁極の周面は、前記ロータ中心を中心とした同心円に沿った曲面であり、
    前記第1ロータコアの径方向中心から前記爪状磁極の周面までの径方向における長さが、前記第2ロータコアの径方向中心から前記爪状磁極の周面までの径方向における長さよりも長いことを特徴とするモータ。
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