JP2015072729A - 多面付サスペンション用基板、サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンションおよびハードディスクドライブ - Google Patents

多面付サスペンション用基板、サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンションおよびハードディスクドライブ Download PDF

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Abstract

【課題】テール領域の強度を向上させることができる多面付サスペンション用基板およびサスペンション用基板を提供する。【解決手段】本発明による多面付サスペンション用基板1は、フレーム1Bと、フレーム1B内に多面付けて配置された複数のサスペンション用基板1とを備えている。各サスペンション用基板1は主基板領域2Aと、テール領域3とを有する。主基板領域2Aの保護層40はテール領域3内まで延び、かつフレーム1Bの保護層40もテール領域3内まで延びている。【選択図】図5

Description

本発明は、多面付サスペンション用基板、サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンションおよびハードディスクドライブに係り、とりわけ、テール領域において強度向上を図ることができる多面付サスペンション用基板、サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンションおよびハードディスクドライブに関する。
一般に、ハードディスクドライブ(HDD)は、データが記憶されるディスクに対してデータの書き込みおよび読み取りを行う磁気ヘッドスライダが実装されたサスペンション用基板を備えている。このようなサスペンション用基板は、磁気ヘッドスライダが実装されるヘッド領域から、外部接続基板(FPC基板、フレキシブルプリント基板)が接合されるテール領域に延びるように形成されており、金属支持層と、金属支持層に絶縁層を介して積層された複数の配線を有する配線層と、を備えている。各配線に電気信号を流すことにより、ディスクに対してデータの書き込みまたは読み取りが行われるようになっている。
サスペンション用基板のテール領域には、上述したように、FPC基板が接合されるようになっている。すなわち、サスペンション用基板のテール領域には、各配線に接続された接続端子が設けられており、各接続端子が、FPC基板のFPC端子に接合されるようになっている。このような接続端子とFPC端子との接合に、異方性導電性フィルム(Anisotropic Conductive Film:ACF)等の異方性導電性接着剤を使用する例が開示されている(例えば、特許文献1参照)。異方性導電性フィルムは、一対の剥離フィルムの間に、異方性導電性接着剤からなる接着膜が介在された構造を有しており、一方の剥離フィルムを剥離してFPC端子に仮付けして他方の剥離フィルムを剥離し、その後、所定の温度下で接続端子とFPC端子とを押圧することにより、接続端子とFPC端子とを接合させるものである。
特開2007−26654号公報
上述のように、サスペンション用基板の接続端子とFPC基板のFPC端子とを押圧することにより、接続端子とFPC端子とが接続されるが、この際サスペンション用基板のテール領域の強度が不足すると、接続端子とFPC端子とを押圧した場合、テール領域が破断することがある。このようなテール領域の破断はとりわけテール領域の周縁で生じる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、テール領域の強度を高めて外部接続基板の外部端子と接続端子とを接続する際、テール領域が破断することがない多面付サスペンション用基板、サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンションおよびハードディスクドライブを提供することを目的とする。
本発明は、フレームと、フレーム内に配置され多面付けされた複数のサスペンション用基板とを備え、サスペンション用基板はヘッドスライダが実装されるヘッド領域を含み、金属支持層と、第1絶縁層と、第1配線層と、保護層とを有する主基板領域と、主基板領域に接続され、外部接続基板に装着されるとともに、第1絶縁層と、第1配線層と、第2絶縁層と、第2配線層とを有するテール領域とを備え、テール領域に向う主基板領域の保護層は、テール領域と主基板領域との間の境界から更にテール領域内まで延びていることを特徴とする多面付サスペンション用基板である。
本発明は、フレームは金属支持層と、第1絶縁層と、第1配線層と、保護層とを有し、テール領域に向うフレームの保護層は、テール領域とフレームとの間の境界から更にテール領域内まで延びていることを特徴とする多面付サスペンション用基板である。
本発明は、テール領域の第2配線層は、外部接続基板に接続される接続端子を有することを特徴とする多面付サスペンション用基板である。
本発明は、主基板領域は第1配線層と保護層との間に配置された、第2絶縁層と第2配線層を有することを特徴とする多面付サスペンション用基板である。
本発明は、ヘッドスライダが実装されるヘッド領域を含み、金属支持層と、第1絶縁層と、第1配線層と、保護層とを有する主基板領域と、主基板領域に接続され、外部接続基板に装着されるとともに、第1絶縁層と、第1配線層と、第2絶縁層と、第2配線層とを有するテール領域とを備え、テール領域に向う主基板領域の保護層は、テール領域と主基板領域との間の境界から更にテール領域内まで延びていることを特徴とするサスペンション用基板である。
本発明は、テール領域の第2配線層は、外部接続基板に接続される接続端子を有することを特徴とするサスペンション用基板である。
本発明は、主基板領域は第1配線層と保護層との間に配置された、第2絶縁層と第2配線層を有することを特徴とするサスペンション用基板である。
本発明は、ベースプレートと、前記ベースプレートに、ロードビームを介して取り付けられた上述のサスペンション用基板と、を備えたことを特徴とするサスペンションである。
本発明は、上述のサスペンションと、サスペンションに実装された前記ヘッドスライダと、を備えたことを特徴とするヘッド付サスペンションである。
本発明は、上述のヘッド付サスペンションを備えたことを特徴とするハードディスクドライブである。
本発明によれば、外部接続基板の外部端子と接続端子とを接続する際、テール領域の破断を未然に防ぐことができる。
図1は、本発明の実施の形態における多面付サスペンション用基板の一例を示す平面図である。 図2は、図1のA部拡大図である。 図3は、図1のB部拡大図である。 図4は、図2のVI−VI線断面図である。 図5は、図3のV−V線断面図である。 図6は、図3のVI−VI線断面図である。 図7は、本発明の実施の形態におけるサスペンションの一例を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態におけるヘッド付サスペンションの一例を示す平面図である。 図9は、本発明の実施の形態におけるハードディスクドライブの一例を示す斜視図である。 図10(a)〜(d)は、本発明の第1の実施の形態におけるサスペンション用基板の接続端子を、FPC基板のFPC端子に接合する方法を説明する図である。
図面を用いて、本発明の実施の形態における多面付サスペンション用基板、サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンションおよびハードディスクドライブについて説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
まず、図1乃至図8を用いて、本発明の実施の形態による多面付サスペンション用基板、サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンションおよびハードディスクドライブについて説明する。
図1に示すように、多面付サスペンション用基板1Aは矩形状のフレーム1Bと、フレーム1B内に配置され多面付けされた複数のサスペンション用基板1とを備え、各サスペンション用基板1はフレーム1Bに連結部1Cを介して連結されている。このうち各サスペンション用基板1は、後述するヘッドスライダ(図8参照)112が実装されるヘッド領域2から、FPC基板(外部接続基板、フレキシブルプリント基板、図10参照)131に装着されるテール領域3に延びるように形成されている。なお、本実施の形態におけるヘッド領域2は、実装されるヘッドスライダ112に接続される後述するヘッド端子32に近接した領域を意味し、テール領域3は、FPC基板131に接続される後述する接続端子33に近接した領域を意味している。
図1乃至図6に示すサスペンション用基板1のうち、ヘッド領域2からテール領域3の直前までの領域が主基板領域2Aとなっており、結局ヘッド領域2を含む主基板領域2Aと、テール領域3とによりサスペンション用基板1が構成されている。
サスペンション用基板1の主基板領域2Aは、絶縁層(第1絶縁層)10と、絶縁層10の一方の面に設けられた金属支持層20と、絶縁層10の他方の面に設けられた配線層(第1配線層)30とを備えている。
また必要に応じて主基板領域2Aは、第1配線層30上に設けられた追加絶縁層(第2絶縁層)50と、追加絶縁層50上に設けられた配線を含む追加配線層(第2配線層)55 とを備えている。
この場合、第1配線層30は、第2絶縁層50を貫通して設けられた導体部58を介して第2配線層55に接続されている。
また第1配線層30は読取配線および書込配線を含む複数の配線31と、ヘッド端子32とを有する。
また、第2配線層55上にはこの第2配線層55を覆う保護層40が設けられている。上述のように、主基板領域2Aは第1配線層30上に設けられた第2絶縁層50と、第2絶縁層50上に設けられた第2配線層55とを有するが、必ずしも主基板領域2Aに第2絶縁層50と第2配線層55を設ける必要はなく、第1配線層30上を直接保護層40で覆ってもよい。
なお図1において、サスペンション用基板1の主基板領域2Aから、便宜上カバー層40が取除かれている。
また図5および図6に示すように、サスペンション用基板1のテール領域3は、絶縁層(第1絶縁層)10と、絶縁層10上に設けられた配線層(第1配線層)30と、配線層30上に設けられた追加絶縁層(第2絶縁層)50と、追加絶縁層50上に設けられた接続端子33とを備え、接続端子33上にはめっき層35が形成されている。
図5および図6において、第1配線層30と接続端子33とは、第2絶縁層50を貫通して設けられた導体部58を介して接続されている。また接続端子33はFPC基板131のFPC端子(外部端子)132に異方性接着剤62aを介して接続可能となっており、この接続端子33は主基板領域2Aの追加配線層55の配線55aとともに第2配線層を構成する。
ところで、多面付サスペンション用基板1Aを構成するとともに、各サスペンション用基板1を囲んで支持するフレーム1Bは、絶縁層10と、絶縁層10の一方の面に設けられた金属支持層20と、絶縁層10の他方の面に設けられた配線層30と、配線層30上に設けられた追加絶縁層50と、追加絶縁層50上に設けられた保護層40とを備えている。
そして主基板領域2Aのうち、テール領域3に向う部分において、主基板領域2Aの保護層40は、主基板領域2Aとテール領域3との間の境界X1から更にテール領域3内まで延びている(図5参照)。図5において、主基板領域2Aからテール領域3内まで延びる保護層40の端縁をY1で示す。
同様にフレーム1Bのうちテール領域3に向う部分において、フレーム1Bの保護層40は、フレーム1Bとテール領域3との境界X2から更にテール領域3内まで延びている(図6参照)。図6において、フレーム1Bからテール領域3内まで延びる保護層40の端縁をY2で示す。
図5および図6に示すように、主基板領域2Aの保護層40を主基板領域2Aとテール領域3との間の境界X1から更にテール領域3内まで延ばし保護層40の端縁Y1をテール領域3内にもってくることにより、テール領域3の強度を向上させることができる。同様にフレーム1Bの保護層40をフレーム1Bとテール領域3との間の境界X2から更にテール領域3内まで延ばし保護層40の端縁Y2をテール領域3内にもってくることにより、テール領域3の強度を向上させることができる。
すなわち、後述のようにFPC基板131の外部端子132に、テール領域3の接続端子33を接続する際、外部端子132とテール領域3の接続端子33を互いに押圧している。この場合、主基板領域2A側の境界X1を越えて更に保護層40をテール領域3内まで延ばすことにより、テール領域3内の接続端子33を外方に露出させながら、テール領域3の強度を向上させることができる。このため、外部端子132と接続端子33を接続させる際にテール領域3が破損したり、破断することを未然に防止することができる。
また、フレーム1B側の境界X2を越えて更に保護層40を更にテール領域3内まで延ばすことにより、フレーム1Bに支持されているテール領域3の保護強化を図ることができる。
次にテール領域3の接続端子33と外部端子132との接続構造について述べる。
接続端子33と外部端子132とは異方性導電性接着剤62aにより接着される。ここで、異方性導電性接着剤62aとは、熱硬化性樹脂を主体とした接着性を有する基材に、絶縁被覆された導電粒子を混合させた接着剤であって、加熱して押圧することにより、押圧方向には導電性能を付与し、押圧方向に直交する方向には絶縁性能を維持する接着剤である。このような異方性導電性接着剤62aを用いて接続端子33とFPC端子132とを接合する場合、異方性導電性フィルム(Anisotropic Conductive Film:ACF)60を好適に用いることができる。異方性導電性フィルム60は、一対の剥離フィルム61の間に、異方性導電性接着剤62aからなる接着剤膜62を介在させた構造となっており(図10参照)、例えば、日立化成工業株式会社製の異方導電フィルム「アニソルム:AC−7206U−8」を用いることができる。
図1および図3には、一例として、5つの接続端子33が設けられた形態が示されている。
次に、各構成部材について詳細に述べる。
第1絶縁層10および第2絶縁層50の材料としては、所望の絶縁性を有する材料であれば特に限定されることはないが、例えば、ポリイミド(PI)を用いることが好適である。なお、第1絶縁層10および第2絶縁層50の材料は、感光性材料であっても非感光性材料であっても用いることができる。また、第1絶縁層10および第2絶縁層50の厚さは、5μm〜30μm、とりわけ8μm〜10μmであることが好ましい。このことにより、金属支持層20と第1配線層30との間、および第1配線層30と第2配線層55との間の絶縁性能を確保するとともに、サスペンション用基板1全体としての剛性が喪失されることを防止することができる。
第1配線層30の配線31は、電気信号を伝送するための導体として構成されており、配線31の材料としては、所望の導電性を有する材料であれば特に限定されることはないが、銅(Cu)を用いることが好適である。銅以外にも、純銅に準ずる電気特性を有する材料であれば用いることもできる。ここで、配線31の厚さは、例えば1μm〜18μm、とりわけ9μm〜12μmであることが好ましい。このことにより、配線31の伝送特性を確保するとともに、サスペンション用基板1全体としての柔軟性が喪失されることを防止することができる。また第2配線層55の配線55aも、第1配線層30の配線31と同様の構造をもつ。
第1配線層30のヘッド端子32および第2配線層55の接続端子33は、各々第1配線層30の配線31および第2配線層55の配線55aと同一の材料および同一の厚みからなっており、ヘッド端子32および接続端子33上にはニッケルめっきおよび金めっきがこの順に施されて、めっき層35が形成されている。
金属支持層20の材料としては、所望の導電性、弾力性、および強度を有するものであれば特に限定されることはないが、例えば、ステンレス、アルミニウム、ベリリウム銅、またはその他の銅合金を用いることができ、ステンレスを用いることが好適である。金属支持層20の厚さは、10μm〜30μm、とりわけ15μm〜20μmとすることができる。このことにより、金属支持層20の導電性、剛性、および弾力性を確保することができる。
保護層40の材料としては、樹脂材料、例えば、ポリイミドを用いることが好適である。なお、保護層40の材料は、感光性材料であっても非感光性材料であっても用いることができる。 また、保護層40の厚さは、3μm〜10μmとすることができる。
次に、図7により、本実施の形態におけるサスペンション101について説明する。図7に示すサスペンション101は、ベースプレート102と、ベースプレート102上に取り付けられ、サスペンション用基板1の金属支持層20を保持するロードビーム103と、ロードビーム103に取り付けられたサスペンション用基板1と、を備えている。
続いて、図8により、本実施の形態におけるヘッド付サスペンション111について説明する。図8に示すヘッド付サスペンション111は、上述したサスペンション101と、サスペンション用基板1のヘッド領域2に実装されたヘッドスライダ112と、を備えている。
次に、図9により、本実施の形態におけるハードディスクドライブ121について説明する。図9に示すハードディスクドライブ121は、ケース122と、このケース122に回転自在に取り付けられ、データが記憶されるディスク123と、このディスク123を回転させるスピンドルモータ124と、ディスク123に所望のフライングハイトを保って近接するように設けられ、ディスク123に対してデータの書き込みおよび読み取りを行うヘッドスライダ112を含むヘッド付サスペンション111と、を備えている。このうちヘッド付サスペンション111は、ケース122に対して移動自在に取り付けられており、ケース122にはヘッド付サスペンション111のヘッドスライダ112をディスク123上に沿って移動させるボイスコイルモータ125が取り付けられている。また、ヘッド付サスペンション111は、ボイスコイルモータ125にアーム126を介して取り付けられると共に、ハードディスクドライブ121を制御する制御部(図示せず)に接続されたFPC基板131(図10参照)に装着されている。すなわち、サスペンション用基板1の接続端子33に、FPC基板131の絶縁ベース層133上に設けられたFPC端子132が異方性導電性接着剤62aを介して接合されて、電気信号が、サスペンション用基板1とFPC基板131を介して、制御部とヘッドスライダ112との間で伝送されるようになっている。なお、FPC基板131は、金属ベース層134に絶縁ベース層133が積層されて、絶縁ベース層133上にFPC端子132が設けられた構造となっており、FPC端子132には、例えば、ニッケルめっきおよび金めっきにより形成されためっき層135が形成されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、フレーム1Bと、フレーム1B内に配置されフレーム1Bに連結された複数のサスペンション用基板1とを有するサスペンション用基板1Aをサブトラクティブ法またはアディティブ法により製造する(図1参照)。この場合、多面付サスペンション用基板1Aの各サスペンション用基板1は、ヘッド領域2側において連結部1Cを介してフレーム1Bに連結され、かつテール領域3側において直接フレーム1Bに連結されている。
次に各サスペンション用基板1は、ヘッド領域2側において破断線L1を破断することによりフレーム1Bから分離され、テール領域3において破断線L2を破断することによりフレーム1Bから分離される。
このようにして各サスペンション用基板1は、フレーム1Bから破断線L1、L2を介して分離される。
次に得られたサスペンション用基板1に、ベースプレート102およびロードビーム103が溶接により取り付けられて図7に示すサスペンション101が得られる。このサスペンション101のヘッド領域2に、ヘッドスライダ112が実装されて、図8に示すヘッド付サスペンション111が得られる。
図8に示すヘッド付サスペンション111がアーム126に取り付けられると共に、サスペンション用基板1がFPC基板131に装着されて、図9に示すハードディスクドライブ121が得られる。
サスペンション用基板1をFPC基板131に装着する場合、まず、テール領域3内の接続端子33をカバーする接合領域65に相当する大きさに切断された異方性導電性フィルム60を準備する(図1および図10(a)参照)。続いて、異方性導電性フィルム60の一方の剥離フィルム61が剥離され、FPC端子132に仮付けされる(図10(b)参照)。なお、この場合、一方の剥離フィルム61が剥離された異方性導電性フィルム60は、接続端子33に仮付けしてもよい。次いで、他方の剥離フィルム61が剥離される(図10(c)参照)。
次に、接続端子33がFPC端子132に接合される(図10(d)参照)。この際、例えば、150℃〜180℃の温度下で加熱しながら、ボンディングツール67を用いて、所定の圧力で接続端子33が、10分間押圧される。このことにより、接着剤膜62を形成していた異方性導電性接着剤62aに流動性が付与され、異方性導電性接着剤62aが、接続端子33の周囲の第2絶縁層50や、FPC端子132の周囲の絶縁ベース層133に行き渡る。
このようにして得られたハードディスクドライブ121においてデータの書き込みおよび読み取りを行う際、ボイスコイルモータ125によりヘッド付サスペンション111のヘッドスライダ112がディスク123上に沿って移動し、スピンドルモータ124により回転しているディスク123に所望のフライングハイトを保って近接する。このことにより、ヘッドスライダ112とディスク123との間で、データの受け渡しが行われる。この間、サスペンション用基板1とFPC基板131を介して、制御部とヘッドスライダ112との間で電気信号が伝送される。この際、サスペンション用基板1においては、ヘッド端子32と接続端子33とに接続された各配線31により電気信号が伝送され、サスペンション用基板1の接続端子33と、これに接合されたFPC基板131のFPC端子132との間で、電気信号が伝送される。
上述のようにサスペンション用基板1のテール領域3はFPC基板131の外部端子132に押圧されて接続されるため、柔軟性をもたせるため金属支持層20をもたない構造となっている。
本実施の形態によれば、サスペンション用基板1をFPC基板131に接続する際、主基板領域2Aの保護層40をテール領域3との境界X1を越えて更にテール領域3内まで延ばすことにより、テール領域3内の接続端子33を外方に露出させながら、テール領域3の強度を向上させることができる。このためFPC基板131のFPC端子(外部端子)132とテール領域3の接続端子33を接続させる際にFPC端子132と接続端子33を互いに押圧してもテール領域3が破損したり、破断することを未然に防止することができる。
とりわけFPC端子と接続端子33を押圧させた場合、金属支持層がある主基板領域2Aと金属支持層がないテール領域3との境界X1近傍に応力が負荷されて 破断する可能性が高いが、主基板領域2Aの保護層40を境界X1を越えてテール領域3内まで延ばすことにより、境界X1近傍の保護強化を図ることができる。
またサスペンション用基板1がフレーム1Bにより支持されている状態において、フレーム1Bの保護層40がテール領域3との境界X2を越えて更にテール領域3内まで延びているため、フレーム1Bに支持されているテール領域3の保護強化を図ることができる。とりわけサスペンション用基板1がフレーム1Bにより支持されている場合、金属支持層が途切れる境界X2に応力が集中し、 テール領域3とフレーム1Bとの間の境界X2近傍で破断する可能性が高いが、フレーム1Bの保護層40を境界X2を越えてテール領域3内まで延ばすことにより、境界X2近傍の保護強化を図ることができる。
1 サスペンション用基板
1A 多面付サスペンション用基板
1B フレーム
1C 連結部
2 ヘッド領域
2A 主基板領域
3 テール領域
10 第1絶縁層
20 金属支持層
30 第1配線層
31 配線
32 ヘッド端子
33 接続端子
35 めっき層
40 保護層
50 第2絶縁層
55 第2配線層
58 導電部
60 異方性導電性フィルム
61 剥離フィルム
62 接着剤膜
62a 異方性導電性接着剤
65 接合領域
67 ボンディングツール
101 サスペンション
102 ベースプレート
103 ロードビーム
111 ヘッド付サスペンション
112 ヘッドスライダ
121 ハードディスクドライブ
122 ケース
123 ディスク
124 スピンドルモータ
125 ボイスコイルモータ
126 アーム
131 FPC基板
132 FPC端子
133 絶縁ベース層
134 金属ベース層
135 めっき層
X1 境界
X2 境界
Y1 端縁
Y2 端縁

Claims (10)

  1. フレームと、
    フレーム内に配置され多面付けされた複数のサスペンション用基板とを備え、
    サスペンション用基板はヘッドスライダが実装されるヘッド領域を含み、金属支持層と、第1絶縁層と、第1配線層と、保護層とを有する主基板領域と、
    主基板領域に接続され、外部接続基板に装着されるとともに、第1絶縁層と、第1配線層と、第2絶縁層と、第2配線層とを有するテール領域とを備え、
    テール領域に向う主基板領域の保護層は、テール領域と主基板領域との間の境界から更にテール領域内まで延びていることを特徴とする多面付サスペンション用基板。
  2. フレームは金属支持層と、第1絶縁層と、第1配線層と、保護層とを有し、テール領域に向うフレームの保護層は、テール領域とフレームとの間の境界から更にテール領域内まで延びていることを特徴とする請求項1記載の多面付サスペンション用基板。
  3. テール領域の第2配線層は、外部接続基板に接続される接続端子を有することを特徴とする請求項1または2記載の多面付サスペンション用基板。
  4. 主基板領域は第1配線層と保護層との間に配置された、第2絶縁層と第2配線層を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の多面付サスペンション用基板。
  5. ヘッドスライダが実装されるヘッド領域を含み、金属支持層と、第1絶縁層と、第1配線層と、保護層とを有する主基板領域と、
    主基板領域に接続され、外部接続基板に装着されるとともに、第1絶縁層と、第1配線層と、第2絶縁層と、第2配線層とを有するテール領域とを備え、
    テール領域に向う主基板領域の保護層は、テール領域と主基板領域との間の境界から更にテール領域内まで延びていることを特徴とするサスペンション用基板。
  6. テール領域の第2配線層は、外部接続基板に接続される接続端子を有することを特徴とする請求項5記載のサスペンション用基板。
  7. 主基板領域は第1配線層と保護層との間に配置された、第2絶縁層と第2配線層を有することを特徴とする請求項5または6記載のサスペンション用基板。
  8. ベースプレートと、
    前記ベースプレートに、ロードビームを介して取り付けられた請求項5乃至7のいずれかに記載の前記サスペンション用基板と、を備えたことを特徴とするサスペンション。
  9. 請求項8に記載の前記サスペンションと、
    前記サスペンションに実装された前記ヘッドスライダと、を備えたことを特徴とするヘッド付サスペンション。
  10. 請求項9に記載の前記ヘッド付サスペンションを備えたことを特徴とするハードディスクドライブ。
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