JP2015071908A - 目地装置 - Google Patents

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JP2015071908A JP2013208313A JP2013208313A JP2015071908A JP 2015071908 A JP2015071908 A JP 2015071908A JP 2013208313 A JP2013208313 A JP 2013208313A JP 2013208313 A JP2013208313 A JP 2013208313A JP 2015071908 A JP2015071908 A JP 2015071908A
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後藤 英夫
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Abstract

【課題】経年変化がしずらく、天井カバーの先端部が同じ状態を保って、隙間が生じない目地装置を提供する。【解決手段】建物3,3の開口部6の壁面に両端部がそれぞれ取付けられた中央枢支部9を有する伸縮リンク機構10、中央枢支部9にそれぞれ枢支された壁パネル取付支柱12にそれぞれ取付けられ、伸縮リンク機構10が隙間が生じないように重なって覆う壁パネル13とからなる一対の壁用目地装置4と天井部分を覆う天井用目地装置5とからなる目地装置1において、一対の壁用目地装置4の壁パネル取付支柱12上部に突出するL字状の天井杆支持アーム16と、枢支された天井杆18と、取り付けられた垂直取付部材22、下端部より下部外方へ傾斜するように一体形成された支持部材23、内方へ折り曲げられ、垂直取付部材22の位置がほぼ中央部に位置するように突出し、天井部分を覆うカバーパネル24とからなる天井カバー19とで構成した。【選択図】図2

Description

本発明は目地部を介して設けられた左右の建物を接続する部分の、一対の側壁部分および天井部分を覆う目地装置に関する。
従来、この種の目地装置は天井用目地装置に先端部が重なり合うL字状の複数個の天井カバーを用いて構成していた。
このため、経年変化により複数個の天井カバーの先端部が自重により下がり、隙間が生じるとともに、見苦しくなるという欠点があった。
特許第4976981号公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、経年変化がしずらく、長期間、複数個の天井カバーの先端部がたわむことなく同じ状態を保って、隙間が生じたり、見苦しくなることのない複数個の天井カバーを用いた天井用目地装置を使用した目地装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は目地部を介して設けられた左右の建物の、開口部の両端部の壁面に両端部がそれぞれ取付けられた少なくとも2対以上の複数個の中央枢支部を有するパンタグラフ形状の伸縮リンク機構、この少なくとも2対以上の伸縮リンク機構の複数個の中央枢支部にそれぞれ枢支された壁パネル取付支柱、この壁パネル取付支柱にそれぞれ取付けられた、前記2対以上の伸縮リンク機構が伸縮しても隙間が生じないように先端部が重なって覆う複数個の壁パネルとからなる一対の壁用目地装置と、この一対の壁用目地装置間の天井部分を覆う天井用目地装置とからなる目地装置において、前記天井用目地装置は前記一対の壁用目地装置の壁パネル取付支柱の上部に、前記壁パネルより外側の上部に突出するようにそれぞれ取付けられたL字状の複数個の天井杆支持アーと、この複数個の天井杆支持アームの対応する部分の天井杆支持アームに両端部が枢支された複数個の天井杆と、この複数個の天井杆にそれぞれ取り付けられた垂直取付部材、この垂直取付部材の下端部より下部外方へ傾斜するように一体形成された支持部材、この支持部材の下端部より内方へ折り曲げられ、前記垂直取付部材の位置がほぼ中央部に位置するように突出し、隣りと重なり合う前記一対の壁用目地装置間の天井部分を覆うカバーパネルとからなる複数個の天井カバーとで構成したことを特徴とする目地装置を構成している。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1により、天井用目地装置に垂直取付部材、支持部材およびカバーパネルとからなる複数個の天井カバーを用いているので、経年変化によって曲がるのを阻止でき、従来の天井カバーのように先端部の自重によって、経年変化によって曲がり、隙間が生じたり、見苦しくなったりするのを防止することができる。
すなわち、天井カバーのカバーパネルの先端部が自重によって下方へ下がろうとするが、傾斜の支持部材によって、該カバーパネルの先端部を上方へ押し上げるような自重が加わるため、カバーパネルがほぼ水平状態を保てるからである。
(2)前記(1)によって、天井カバーの天井杆への取付けは垂直取付部材で行なうが、該垂直取付部材はカバーパネルのほぼ中央部に位置するため、従来のように一方に突出するだけのものに比べ、該カバーパネルを水平状態で、楽に取付けることができる。
(3)前記(1)により、一対の壁用目地装置の壁パネル取付支柱に天井用目地装置が取付けられているので、一対の壁用目地装置と連動させて天井用目地装置を動かすことができ、損傷を効率よく防止することができるとともに、側壁と天井面を、隙間が生じることなく効率よく覆うことができる。
本発明を実施するための第1の形態の平面図。 図1の2−2線に沿う断面図。 図1の3−3線に沿う断面図。 本発明を実施するための第1の形態の壁パネルを取り外した状態の壁用目地装置の説明図。 本発明を実施するための第1の形態の天井杆支持アームの説明図。 本発明を実施するための第1の形態の天井杆に取付けた天井カバーの正面図。 本発明を実施するための第1の形態の天井杆に取付けた天井カバーの側面図。 本発明を実施するための第1の形態の地震で目地部が狭くなった状態の説明図。 本発明を実施するための第1の形態の地震で目地部が広くなった状態の説明図。 本発明を実施するための第2の形態の平面図。 図10の11−11線に沿う断面図。 本発明を実施するための第2の形態の天井杆に取付けた天井カバーの正面図。 本発明を実施するための第3の形態の平面図。 図13の14−14線に沿う断面図。 本発明を実施するための第3の形態の天井杆に取付けた天井カバーの正面図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1ないし図9に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は目地部2を介して設けられた左右の建物3、3間を接続する渡り通路等に設置される一対の側壁部分を覆う一対の側壁用目地装置4、4および天井部分を覆う天井用目地装5を備えた本発明の目地装置で、この目地装置1の一対の側壁用目地装置4、4は前記左右の建物3、3に形成された接続するために形成された開口6、6の両側の躯体7、7の外壁あるいは内壁面にヒンジ部材8、8、8、8を介して取付けられた少なくとも2対で、かつ複数個、本実施例では5個の中央枢支部9、9、9、9、9が形成されたパンタグラフ形状の伸縮リンク機構10、10、10、10と、この少なくとも2対以上の伸縮リンク機構10、10、10、10の複数個の中央枢支部9、9、9、9、9にそれぞれ枢支ピン11、11でそれぞれ枢支された壁パネル取付支柱12、12、12、12、12と、この壁パネル取付支柱12、12、12、12、12に後端部が溶接や複数本のタッピングビス等で固定され、先端部が隣りのものと重なり合う一端部より他端部へ取り付けた複数個の壁パネル13、13、13、13、13と、この複数個の壁パネル13、13、13、13、13のうちの最後に壁パネル取付支柱12に取付ける壁パネル13側の躯体7に固定された固定壁パネル14とで構成されている。
なお、この固定壁パネル14と最後に壁パネル取付支柱12に取付ける壁パネル13とを一体に形成したものを使用してもよい。
また、壁パネル取付支柱12、12、12、12、12に取付けられる壁パネル13は地震での目地部が広くなったり、狭くなったりする揺れ動きを吸収できる取付け方、例えば中央部より両端部へ重なり合うように取付けたり、両端部より中央部へ重なり合うように取付けても良い。
前記天井用目地装置5は前記一対の側壁用目地装置4、4の壁パネル取付支柱12、12、12、12、12、12、12、12、12、12の上部に、前記壁パネル13、13、13、13、13、13、13、13、13、13より外側の上部に突出するようにそれぞれ取付けられた、水平板16aおよび支柱16bによりL字状に形成され、該支柱16bの先端部が枢支軸15となる複数個の天井杆支持アーム16、16、16、16、16、16、16、16、16、16と、この複数個の天井杆支持アーム16、16、16、16、16、16、16、16、16、16の対応する部分の枢支軸15、15に両端部の枢支ピン挿入孔17、17が枢支された角パイプを用いた複数個の天井杆18、18、18、18、18と、この複数個の天井杆18、18、18、18、18に固定的あるいは上方へ移動できるように遊びをもって取付けられた先端部が重なり合い、かつ隙間なく複数個の壁パネル13、13、13、13、13上に位置する複数個の天井カバー19、19、19、19、19と、この複数個の天井カバー19、19、19、19、19の両端部の天井カバー19、19と左右の躯体7、7間の隙間を覆う、該左右の躯体7、7に固定された固定天井カバー20、20と、前記天井杆18、18、18、18、18の枢支ピン挿入孔17、17に挿入された枢支軸15、15の上部にそれぞれ該天井杆18、18、18、18、18が地震時に目地部2が狭くなった場合に上方へ移動できるように遊びを介して固定あるいは天井杆18、18、18、18、18が上方へ移動できないように固定されたストッパー15aとで構成されている。
前記複数個の天井カバー19、19、19、19、19は、図6および図7に示すように前記天井杆18に複数本のビス21等で固定的あるいは上方へ移動できるように遊びをもって取付けられる垂直取付部材22と、この垂直取付部材22の下端部より約135度の傾斜で下部外方へ突出するように一体形成された支持部材23と、この支持部材23の下端部より約45度内側へほぼ水平に曲げ、かつその中央部が前記垂直取付部材22が位置するカバーパネル24とでほぼ片持ちハンガー状に形成されている。
このように構成された天井カバー19、19、19、19、19は支持部材23とカバーパネル24の自重は垂直取付部材22の下端部A点を中心にして矢印B方向に加わり、カバーパネル24の自重は支持部材23の下端部C点を中心にして矢印D方向に加わるため、カバーパネル24の先端部は矢印B方向と矢印D方向の力で相殺され、ほぼ水平状態を保つことができる。
なお、前記左右の建物3、3に形成した開口6、6の床部分は地震で目地部が狭くなつたり、広くなつても 、その揺れ動きを吸収することができる既存の床用目地装置25が設けられている。
上記構成の目地装置1は地震で左右の建物3、3間の目地部2が狭くなるように揺れ動くと、図8に示すように一対の側壁用目地装置4、4の少なくとも2対の伸縮リンク機構10、10、10、10が収縮して壁パネル13、13、13、13、13の重なり幅を大きくして、その揺れ動きを吸収するとともに、少なくとも2対の伸縮リンク機構10、10、10、10の収縮によって天井用目地装置5の複数個の天井杆18、18、18、18、18の間隔も小さくなるため、複数個の天井カバー19、19、19、19、19の重なり幅が大きくなって、その揺れ動きを吸収する。
また、地震で左右の建物3、3間の目地部2が広くなるように揺れ動くと、図9に示すように一対の側壁用目地装置4、4の少なくとも2対の伸縮リンク機構10、10、10、10が伸長して壁パネル13、13、13、13、13の重なり幅を小さくして、その揺れ動きを吸収するとともに、少なくとも2対の伸縮リンク機構10、10、10、10の伸長によって、天井用目地装置5の複数個の天井杆18、18、18、18、18の間隔が広くなるため、複数個の天井カバー19、19、19、19、19の重なり幅が小さくなって、その揺れ動きを吸収する。
なお、複数個の天井カバー19、19、19、19、19はほぼ片持ちハンガー状に形成されているため、自重によって水平状態のカバーパネル24の先端部が下方へ曲がったりするのを効率よく防止することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図10ないし図15に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図10ないし図12に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、支持部材23とカバーパネル24の折り曲げ部に垂直部26を設けた天井カバー19Aを用いた天井用目地装置5Aを用いた点で、このような天井カバー19Aを用いて構成した目地装置1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
図13ないし図15に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、天井杆18に取付けることができる先端部をアングル状に曲げた垂直取付部材22Aにした天井カバー19Bを使用した天井用目地装置5Bを用いた点で、このような天井カバー19Bを用いて構成した目地装置1Bにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、前記本発明の各実施の形態では天井杆18、18、18、18、18が地震時に目地部2が狭くなった場合に上方へ移動できるように取付けたものについて説明したが、本発明はこれに限らず、天井杆18、18、18、18、18を上方へ移動できないように取付け、この天井杆18、18、18、18、18に対して、天井カバー19、19、19、19、19の垂直取付部材22に形成される複数個のビス孔を長孔や大きくしたものを用いることで、上方へ移動できるように取付けても良い。また、地震時の揺れ動きの幅が小さく設定されている場合には、天井杆18、18、18、18、18や天井カバー19、19、19、19、19を上方へ移動できないように取付けても良い。
さらに、地震時の揺れ動きによって、建物側に位置する天井カバー19が建物の躯体に衝突するような場合には該部のL字状の天井杆支持アーム16の上端部が目地部の中央部方向に向くように壁パネル取付支柱12に取り付けても良い。
また、一対の側壁用目地装置4、4の壁パネル13の上面と天井用目地装置5の天井カバー19との間に生ずる隙間には壁パネル13の上面にクッション材製のシール材を取り付けることにより、完全に密封することができる。
本発明は目地部を介して設けられた左右の建物を接続する部分の、一対の側壁部分および天井部分を覆う目地装置を製造する産業で利用される。
1、1A、1B:目地装置、 2:目地部、
3:建物、 4:側壁用目地装置、
5、5A、5B:天井用目地装置、
6:開口、 7:躯体、
8:ヒンジ部材、 9:中央枢支部、
10:伸縮リンク機構、 11:枢支ピン、
12:壁パネル取付支柱、 13:壁パネル、
14:固定壁パネル、 15:枢支軸、
16:天井杆支持アーム、 17:枢支ピン挿入孔、
18:天井杆、 19、19A、19B:天井カバー、
20:固定天井カバー、 21:タッピングビス、
22、22A:垂直取付部材、 23:支持部材、
24:カバーパネル、 25:床用目地装置、
26:垂直部。

Claims (1)

  1. 目地部を介して設けられた左右の建物の、開口部の両端部の壁面に両端部がそれぞれ取付けられた少なくとも2対以上の複数個の中央枢支部を有するパンタグラフ形状の伸縮リンク機構、この少なくとも2対以上の伸縮リンク機構の複数個の中央枢支部にそれぞれ枢支された壁パネル取付支柱、この壁パネル取付支柱にそれぞれ取付けられた、前記2対以上の伸縮リンク機構が伸縮しても隙間が生じないように先端部が重なって覆う複数個の壁パネルとからなる一対の壁用目地装置と、この一対の壁用目地装置間の天井部分を覆う天井用目地装置とからなる目地装置において、前記天井用目地装置は前記一対の壁用目地装置の壁パネル取付支柱の上部に、前記壁パネルより外側の上部に突出するようにそれぞれ取付けられたL字状の複数個の天井杆支持アーと、この複数個の天井杆支持アームの対応する部分の天井杆支持アームに両端部が枢支された複数個の天井杆と、この複数個の天井杆にそれぞれ取り付けられた垂直取付部材、この垂直取付部材の下端部より下部外方へ傾斜するように一体形成された支持部材、この支持部材の下端部より内方へ折り曲げられ、前記垂直取付部材の位置がほぼ中央部に位置するように突出し、隣りと重なり合う前記一対の壁用目地装置間の天井部分を覆うカバーパネルとからなる複数個の天井カバーとで構成したことを特徴とする目地装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018009341A (ja) * 2016-07-13 2018-01-18 ドーエイ外装有限会社 壁面用目地装置

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