JP2015071067A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】大当り遊技が終了したときに第2特別図柄の保留に当り保留があれば(S474でYES)、大当り報知演出開始指定コマンドを送信して(S482)、大当り報知演出を実行し、当り保留がなければ(S474でNO)、疑似大当り遊技フラグをオンとして(S484)、疑似大当り演出を実行する。このため、大当り報知演出の実行により大当り遊技が実行されることへの遊技者の期待感を高めることができ、疑似大当り演出の実行により当り保留がない場合の大当り遊技後の演出が淡泊になるのを防止することができる。この結果、大当り遊技後の演出の態様を多様化して、大当り遊技後の遊技の興趣を高めることができる。
【選択図】図24
Description
すなわち、本発明の遊技機は、
始動口への遊技球の入球に基づいて当否判定を行い、前記当否判定の結果が当りのときに当り遊技を実行する遊技機であって、
前記始動口への遊技球の入球を保留として記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に記憶される保留に、前記当否判定の結果が当りである当り保留があるか否かを判定する当り保留判定手段と、
前記当否判定の結果を示す図柄を表示する図柄表示手段と、
前記図柄表示手段で変動表示される前記図柄の変動時間を決定する変動時間決定手段と、
前記図柄の変動表示に基づいて前記保留記憶手段に記憶されている保留を消化する保留消化手段と、
前記当り遊技が終了した後の所定期間であって、前記保留消化手段によって所定数の保留が消化されるまでの期間に、所定の当り遊技後演出を実行可能な当り遊技後演出実行手段と、
前記変動時間決定手段が前記所定期間中に変動時間を決定するための当り遊技後変動時間決定テーブルと、前記変動時間決定手段が前記所定期間以外のときに変動時間を決定するための通常時変動時間決定テーブルと、を記憶する変動時間決定テーブル記憶手段と、
を備え、
前記当り遊技後演出として、
前記当り遊技を開始した以降の所定のタイミングで前記当り保留判定手段により前記当り保留があると判定された場合に実行される演出であって、連続して当り遊技が実行されることを報知する当り報知演出と、
前記所定のタイミングで前記当り保留判定手段により前記当り保留がないと判定された場合に実行される演出であって、終了した当り遊技中に実行された演出と関連する演出を実行することで、当該当り遊技終了後の図柄変動遊技が開始したことを認識し難くする疑似当り演出と、を有し、
前記当り遊技後変動時間決定テーブルで決定し得る変動時間の平均値は、前記通常時変動時間決定テーブルで決定し得る変動時間の平均値よりも短時間とされ、
前記当り遊技後演出実行手段は、前記当り保留判定手段により前記当り保留があると判定された場合には、前記当り保留が消化されるまで前記当り報知演出を実行し、前記当り保留判定手段により前記当り保留がないと判定された場合には、前記所定期間に亘って前記疑似当り演出を実行する
ことを要旨とする。
始動口への遊技球の入球に基づいて当否判定を行い、前記当否判定の結果が当りのときに当り遊技を実行する遊技機であって、
前記始動口への遊技球の入球を保留として記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に記憶される保留に、前記当否判定の結果が当りである当り保留があるか否かを判定する当り保留判定手段と、
前記当り遊技が終了した後の所定期間における当り遊技後演出として、前記当り遊技を開始した以降の所定のタイミングで前記当り保留判定手段により前記当り保留があると判定された場合には、前記当り遊技が実行されることを報知する当り報知演出を実行し、前記所定のタイミングで前記当り保留判定手段により前記当り保留がないと判定された場合には、前記当り遊技が継続されることを疑似的に示す疑似当り演出を実行する当り遊技後演出実行手段と、
を備えることを要旨とする。
まず、第1実施例のパチンコ機10について説明する。なお、この第1実施例が本発明の実施例に相当する。図1はパチンコ機10(遊技機)の外観を示す外観斜視図であり、図2はパチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図であり、図3はパチンコ機10の制御回路の構成の概略を示すブロック図である。
実施例のパチンコ機10は、図1に示すように、前面枠11に嵌め込まれたガラス板12(透明板)を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤30(図2参照)と、遊技球を貯留する上受け皿14および下受け皿16と、上受け皿14に貯留されている遊技球を遊技盤30へ発射するための発射ハンドル18と、を備える。
遊技盤30は、図2に示すように、外レール31aと内レール31bとによって囲まれる遊技領域31が形成されている。この遊技盤30は、遊技領域31の右部に配置され遊技球の通過を検知するゲートスイッチ32a(図3参照)を有する普通図柄作動ゲート32と、遊技領域31の中央部に配置され周囲がセンター役物33で囲われた演出表示装置34と、センター役物33の下側に配置され遊技球の入賞を検知する第1始動口スイッチ36a(図3参照)を有する第1始動口36と、第1始動口36の下側に配置され遊技球の入賞を検知する第2始動口スイッチ38a(図3参照)を有する第2始動口38と、第2始動口38に取り付けられた開閉可能なチューリップ式の普通電動役物39と、遊技領域31の右下部に配置された図柄表示装置40と、遊技領域31の右下部に開閉可能に配置され遊技球の入賞を検知する大入賞口スイッチ44a(図3参照)を有する大入賞口44と、遊技領域31の左下部に配置され遊技球の入賞を検知する一般入賞口スイッチ45a(図3参照)を有する計2つの一般入賞口45と、いずれの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口48と、を備える。また、遊技盤30は、この他に、遊技球をガイドしたり弾いたりする図示しない多数の釘などが設けられている。
4が遊技盤30に形成されたネジ孔にネジ止めされると、大入賞口ユニット50(前面板54)が遊技盤30に固定されて、前面板54の開口54aが大入賞口44として機能する(以下、開口54aと大入賞口44とを区別することなく、大入賞口44として説明する)。また、前面板54には、大入賞口44を開閉するために、第1開閉板55と、第2開閉板57とが設けられている。
に示すように、左普通図柄表示手段41aと右普通図柄表示手段41bとが共に消灯した表示態様(図7の上から1段目参照)と、左普通図柄表示手段41aが点灯し右普通図柄表示手段41bが消灯した表示態様(図7の上から2段目参照)と、左普通図柄表示手段41aが消灯し右普通図柄表示手段41bが点灯した表示態様(図7の上から3段目参照)と、左普通図柄表示手段41aと右普通図柄表示手段41bとが共に点灯した表示態様(図7の上から4段目参照)の4通りの表示態様がある。普通図柄表示装置41は、遊技球が普通図柄作動ゲート32を通過するのを検知したときに、4通りの表示態様を順次切り替えることにより変動表示し、変動表示の実行時間が経過すると、上記表示態様のうちのいずれかの表示態様で停止表示される。このとき、停止表示された表示態様が特定の表示態様(例えば、図7の上から4段目に示す表示態様)であるときに、当りとして普通電動役物39を一定時間(例えば、0.5秒)に亘って開放する。なお、普通図柄の変動表示中に、遊技球が普通図柄作動ゲート32を通過したときには、普通図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されている変動表示が順次消化される。
示される。
図柄35bも表示されている。第1保留図柄35aは、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示中に第1始動口36に遊技球が入賞するごとに左側から順に一つずつ表示され、第1特別図柄の変動表示が開始されるごとに始動入賞した順に一つずつ消去される(古い保留情報に対応する保留図柄から順に消去される)。第2保留図柄35bは、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示中に第2始動口38に遊技球が入賞するごとに左側から順に一つずつ表示され、第2特別図柄の変動表示が開始されるごとに始動入賞した順に一つずつ消去される。
次に、実施例のパチンコ機10の制御回路の構成について主として図3を参照しながら説明する。パチンコ機10の制御回路は、図3に示すように、遊技の基本的な進行の制御を司る主制御基板70と、賞球や球貸の払い出しに関する制御を司る払出制御基板80と、遊技の進行に伴って行われる各種演出の全体的な制御を司るサブ制御基板90と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板100などの制御基板により構成されている。これらの制御基板は、各種論理演算や算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM,プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM,周辺機器との間でデータをやり取りするための周辺機器インターフェース(PIO),CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器,CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ,定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマー・サーキット)などの種々の周辺LSIがバスにより相互に接続されている。なお、図3では、各制御基板に搭載された各種デバイスのうち主制御基板70のCPU70a,ROM70b,RAM70cのみを図示し、その他については図示を省略した。ここで、制御回路の一部をなすサブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図を図10に示す。
82,中継端子板83を介して入力され、賞球の払い出しを検知する払出前スイッチ84および払出後スイッチ85からの検知信号が中継端子板87を介して入力されている。払出制御基板80からは、賞球の払い出しを行う払出モータ86への駆動信号などが中継端子板87を介して出力されている。また、払出制御基板80は、主制御基板70や発射制御基板100と通信しており、各種指令信号やデータのやり取りを行っている。
次に、こうして構成された実施例のパチンコ機10の動作について説明する。図11は、主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機10の電源が投入されたときに実行される。主制御処理は、初期化処理などの電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S100)、遊技開始処理(S110)と、普通図柄遊技処理(S120)と、普通図柄当り遊技処理(S130)と、特別図柄遊技処理(S140)と、大当り遊技処理(S150)と、疑似大当り遊技処理(S160)とを繰り返し実行することにより行われる。なお、本実施例では、S110〜S160の処理に要する時間は約4msecとなっているため、これらの処理は約4msecの間隔で繰り返し実行されることになる。主制御基板70は、これらの処理の実行に伴って、各種コマンドを担当する制御基板に送信してコマンドに応じた処理を実行させることにより、パチンコ機10の全体の遊技を進行させている。
S110の遊技開始処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、各種センサ(ゲートスイッチ32aや第1始動口スイッチ36a,第2始動口スイッチ38a,大入賞口スイッチ44a、一般入賞口スイッチ45aなど)の状態を検出してRAM70cの所定の状態記憶領域に保存したり、各種乱数値(後述する大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数,リーチ用乱数,変動パターン決定用乱数など)を更新したりする。続いて、遊技球の入賞に関わるスイッチ(第1始動口スイッチ36aや第2始動口スイッチ38a,大入賞口スイッチ44aなど)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球を演算して賞球情報としてRAM70cの所定の賞球情報記憶領域に保存し、賞球情報が値0でないときには賞球指定コマンド(賞球情報)を払出制御基板80に送信して遊技開始処理を終了する。払出制御基板80は、賞球指定コマン
ドを受信すると、払出モータ86を駆動制御して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出前スイッチ84および払出後スイッチ85により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入賞が検知されて主制御基板70から新たな賞球指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。遊技開始処理が終了すると、主制御処理に戻って次のS120の普通図柄遊技処理に進む。
S120の普通図柄遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、普通図柄の保留が値0でない即ち値1以上あるか否かを判定し、保留が値1以上あるときには保留数を値1だけデクリメントして普通図柄の当否判定を行うと共に当否判定の結果に基づいて停止表示させる普通図柄を決定する。普通図柄の当否判定は、時短状態にないときには当り確率の低い(例えば、約0.8%)低確率用の普通図柄当り判定テーブルを用いて行われ、時短状態にあるときには当り確率の高い(例えば、約99.2%)高確率用の普通図柄当り判定テーブルを用いて行われる。また、当否判定の結果が当りのときには、当り図柄(図7の上から4段目参照)を停止表示させる図柄に決定し、当否判定の結果が外れのときには、外れ図柄(図7の上から1〜3段目参照)のうちのいずれかを停止表示させる図柄に決定する。そして、普通図柄の変動表示時間を設定して普通図柄の変動表示を開始し、変動表示時間が経過するのを待つ。変動表示時間の設定は、時短状態にないときには長時間(例えば、30秒)に設定され、時短状態にあるときには短時間(例えば、1秒)に短縮される。変動表示時間が経過すると、決定した図柄で普通図柄を停止表示し、停止表示した図柄が当り図柄のときには、普通電動役物39の開放時間を設定し、普通電動役物39の開放を開始して普通図柄遊技処理を一旦終了し、停止表示した図柄が外れ図柄のときには、何もせずに普通図柄遊技処理を終了する。普通電動役物39の開放時間は、時短状態にないときには短時間(例えば0.5秒)に設定され、時短状態にあるときには長時間(例えば5秒)に延長される。なお、普通電動役物39の開放は、上述したように、普通電動役物ソレノイド39bを駆動制御することにより、一対の翼片部39aを左右に開くことにより行われる。普通図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS130の普通図柄当り遊技処理に進む。
S130の普通図柄当り遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、普通電動役物39が開放を開始してからの経過時間(開放経過時間)が普通図柄遊技処理で設定された設定時間に達しているか否か、規定数(例えば、8個)の遊技球が第2始動口38に入賞しているか否かを判定する。開放経過時間が設定時間に達しておらず規定数の遊技球が第2始動口38に入賞してもいないと判定すると、普通電動役物39の開放を維持したまま普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。一方、開放経過時間が設定時間に達していると判定したり、開放経過時間が設定時間に達する前であっても既に規定数の遊技球が第2始動口38に入賞していると判定すると、普通電動役物39の駆動を停止して、普通図柄当り遊技処理を終了する。普通図柄当り遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS140の特別図柄遊技処理に進む。
S140の特別図柄遊技処理は、図12〜図14に示すフローチャートに従って実行される。特別図柄遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、第1始動口スイッチ36aからの検知信号を入力して第1特別図柄を変動表示させるための第1始動口36に遊技球が入賞したか否かを判定する(S200)。第1始動口36に遊技球が入賞したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。第1特別図柄の保留数が上限値より
も少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に(S204)、判定用乱数を取得してRAM70cの所定の判定用乱数記憶領域に格納し(S206)、第1特別図柄保留発生時コマンドをサブ制御基板90に送信する(S208)。ここで、S206で取得される判定用乱数としては、第1始動口36への遊技球の入賞により行われる大当り判定の際に用いられる大当り判定用乱数や、大当り判定の結果が大当りのときに第1特別図柄表示手段42aに停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数などが挙げられる。また、S208で送信する第1特別図柄保留発生時コマンドには、保留数を演出表示装置34の表示画面内の第1保留図柄35aで表示するための第1特別図柄の保留数指定コマンドが含まれる。なお、S200で第1始動口36に遊技球が入賞していないと判定したり、S202で第1特別図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S204〜S208の処理をスキップして次のS210の処理に進む。
技球に基づく保留が当り保留に該当する場合でも、当り保留フラグがオンにされることはない。なお、S210で第2始動口38に遊技球が入賞していないと判定したり、S212で第2特別図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S214〜S228の処理をスキップして次のS230の処理に進む。また、S220で大当り後演出フラグがオンではなくオフであると判定したり、S220で大当り後演出フラグがオンであるがS222で当り保留フラグがオフではなくオンであると判定したり、S226で事前大当り判定の結果が大当りでないと判定すると、次のS230の処理に進む。
柄決定用テーブルが用いられ、第2特別図柄の大当り図柄の決定には、図18に例示する第2特別図柄用の大当り図柄決定用テーブルが用いられる。第1特別図柄用の大当り図柄決定用テーブルでは、図17に示すように、大当り図柄決定用乱数が値0〜255のうち値0〜101のときに図8の左上段の図柄が選択されて「第1の通常大当り」となり(約40%の大当り振り分け確率)、大当り図柄決定用乱数が値102〜203のときに図8の左中段の図柄が選択されて「第1の確変大当り」となり(約40%の大当り振り分け確率)、大当り図柄決定用乱数が値204〜255のときに図8の左下段の図柄が選択されて「第2の確変大当り」となる(約20%の大当り振り分け確率)。また、第2特別図柄用の大当り図柄決定用テーブルでは、図18に示すように、大当り図柄決定用乱数が値0〜255のうち値0〜101のときに図8の右上段の図柄が選択されて「第1の通常大当り」となり(約40%の大当り振り分け確率)、大当り図柄決定用乱数が値102〜229のときに図8の右中段の図柄が選択されて「第1の確変大当り」となり(約50%の大当り振り分け確率)、大当り図柄決定用乱数が値230〜255のときに図8の右下段の図柄が選択されて「第2の確変大当り」となる(約10%の大当り振り分け確率)。このように、本実施例では、第2始動口38の入賞時における「第1の確変大当り」の発生確率は第1始動口36の入賞時における「第1の確変大当り」の発生確率よりも高くなり、第2始動口38の入賞時における「第2の確変大当り」の発生確率は第1始動口36の入賞時における「第2の確変大当り」の発生確率よりも低くなっている。大当り図柄を決定すると、大当り時の特別図柄の変動パターンを決定するための大当り変動パターンテーブルを振り分ける図19の大当り用変動パターンテーブル振分処理を実行する(S312)。
動時間が短い時間(2.0秒)に一律に固定されることもあり、リーチ演出が行われる変動パターンは振り分けられないものとなっている。また、リーチ演出が行われる変動パターンの振り分けは、一例であり、より多くの変動パターンにリーチ演出を振り分けてもよいし、より少ない変動パターンにリーチ演出を振り分けてもよい。
開始指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、大当り遊技開始演出を実行する。また、大当り遊技中には確変機能や時短機能,開放延長機能を停止させるために、確変フラグがオンのときには確変フラグをオフとし(S264,S266)、変動短縮フラグがオンのときには変動短縮フラグをオフとすると共に開放延長フラグをオフとする(S268〜S272)。さらに、大当り遊技中には大当り遊技後の所定の演出を行わないために、大当り後演出フラグがオンのときには大当り後演出フラグをオフとし(S274,S276)、当り保留フラグがオンのときには当り保留フラグをオフとして(S278,S280)、特別図柄遊技処理を終了し、主制御処理に戻って次のS150の大当り遊技処理に進む。
S150の大当り遊技処理は、図23に示すフローチャートに従って実行される。図23の大当り遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、大当り遊技フラグがオンか否か、即ち大当り遊技中か否かを判定する(S400)。大当り遊技フラグがオフと判定すると、そのまま大当り遊技処理を終了する。一方、大当り遊技フラグ
がオンと判定すると、大当り遊技を開始するタイミングか否かを判定し(S402)、大当り遊技の開始タイミングである場合には、大入賞口の開放回数Nを値0に初期化すると共に残りラウンド数を大当りの種類に応じたラウンド数に初期化する(S404)。残りラウンド数の初期化は、本実施例では、大当りの種類が第1の通常大当りまたは第1の確変大当りの場合には15ラウンドとなり、第2の確変大当りの場合には2ラウンドとなる。なお、大当り遊技の開始タイミングでない場合には、残りラウンド数は初期化済みであるから、S404の処理をスキップして次のS406の処理に進む。
留の消化数)として20回を上限とする特殊期間を設定するか、4回を上限とする特殊期間を設定するのである。
S160の疑似大当り遊技処理は、図25に示すフローチャートに従って実行される。図25の疑似大当り遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、疑似大当り遊技中であるか否か、即ち、図24の大当り遊技終了時処理のS484でセットされる疑似大当り遊技フラグがオンであるか否かを判定する(S500)。疑似大当り遊技フラグがオフと判定すると、そのまま疑似大当り遊技処理を終了する。一方、疑似大当り遊技フラグがオンと判定すると、大入賞口44が疑似開放中であるか否か、即ち、第1開閉板55は開いているが第2開閉板57が閉じているために、大入賞口44が開放しているように見えるものの遊技球が大入賞口44に入球することがない疑似開放状態であるか否かを判定する(S502)。そして、大入賞口44が疑似開放中ではなく閉鎖中であると判定すると、大入賞口44の疑似開放タイミングか否かを判定する(S504)。この判定は、大当り遊技処理中の閉鎖時間と同じ時間(2秒)が経過したか否かを判定することにより行われる。大入賞口44の疑似開放タイミングであると判定すると、大入賞口44が疑似開放状態とされるよう第1大入賞口ソレノイド44bと第2大入賞口ソレノイド44cとを共に駆動制御する(S506)。即ち、第1開閉板55が開いた状態となるよう第1大入賞口ソレノイド44bを駆動制御すると共に第2開閉板57が閉じた状態(移動範囲の下端に位置する状態)となるよう第2大入賞口ソレノイド44cを駆動制御する。そして、開放回数Nを値1だけインクリメントして(S508)、疑似N回目開放指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S510)、大当り遊技処理を一旦終了する。一方、S504で大入賞口44の疑似開放タイミングでないと判定すると、疑似大当り遊技処理を一旦終了する。
ために大当り後演出フラグがオフとされた場合が該当する。この場合には、所定期間の上限を特別図柄の変動回数として定めた演出カウンタが値0となっため、そのまま大当り遊技後の所定の演出(この場合は疑似大当り遊技(演出))を終了すべく、疑似大当り遊技フラグをオフとし大当り遊技終了指定コマンドをサブ制御基板90に送信して、疑似大当り遊技処理を終了するのである。なお、疑似大当り遊技が終了するときに、大当り遊技終了指定コマンドがサブ制御基板90に送信されて後述する大当り終了時演出が行われるから、疑似大当り遊技の終了時に大当り遊技が終了したと遊技者に見せかけることができる。即ち、遊技者は、大当り遊技が終了しても演出カウンタで規定した所定回数の図柄の変動表示が完了するまでは、大当り遊技が継続して実行されたと錯覚する可能性が高いものとなる。ここで、大当り遊技の終了後に当り保留がない場合に、何らの演出も行わないと、変動時間が短時間であるために、図柄の変動表示がすぐに終わってしまい、大当り遊技の終了後の遊技性が淡泊になるおそれがある。本実施例では、疑似大当り遊技(演出)が行われるから、そのようなおそれを防止することができる。
次に、サブ制御基板90により実行される動作について説明する。図26は、サブ制御基板90のCPU90aにより実行される演出制御処理の一例を示すフローチャートである。演出制御処理は、保留表示演出処理(S600)と、図柄変動演出処理(S610)と、大当り遊技演出処理(S620)と、疑似大当り遊技演出処理(S630)と、大当り報知演出処理(S640)とを繰り返し実行することにより行われる。なお、S600の保留発生時演出処理では、図12の特別図柄遊技処理で主制御基板70から送信される第1特別図柄の保留発生時コマンドなどに含まれる保留数コマンドに応じて、演出表示装置34の第1保留図柄35aの表示を一つ追加または消去し、図12の特別図柄遊技処理で主制御基板70から送信される第2特別図柄の保留数コマンドなどに含まれる保留数コマンドに応じて演出表示装置34の第2保留図柄35bの表示を一つ追加または消去する処理などが行われる。
S610の図柄変動演出処理は、図27に例示するフローチャートに従って実行される。図27の図柄変動演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、図15の変動表示関連処理で主制御基板70により送信される図柄変動開始時コマンドを受信したか否かを判定する(S700)。図柄変動開始時コマンドを受信したと判定すると、その受信したコマンドに基づき今回の大当り判定の結果が大当りか否かを判定し(S702)、大当りのときには、大当り演出パターンを設定すると共に(S704)、演出図柄の大当り図柄を設定して(S706)、図柄変動演出を開始する(S712)。前述したように、大当りのときの図柄変動開始時コマンドには、大当り変動パターンおよびそのパターンにおける変動時間(変動パターン指定コマンド)と大当り停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)とが含まれているから、演出表示装置34に表示される大当り演出パターンや大当り図柄の選択は、ROM90bに予め記憶されている大当り演出パターンや大当り図柄のうち、受信した変動パターン指定コマンドに対応する演出パターンと受信した特別図柄停止情報指定コマンドに対応する停止図柄とを読み出すことにより行うことができる。本実施例では、大当り遊技後の特殊期間において、特殊期間用の大当り変動パターンテーブルで決定し得る変動パターンA11に対応する演出パターンは、特殊期間外用の大当り変動パターン(A21〜A24)に対応する演出パターンに比べて、演出図柄(34L,34M,34R)を演出表示装置34の画面右下隅に小さく且つ薄く表示された状態で変動表示するパターンが記憶されているものとした。即ち、特殊期間外用の大当り変動パターン(A21〜A24)に対応する演出パターンが実行される場合は、演出表示装置34の表示画面の略中央部に演出図柄を通常の態様(大きさ、濃さ)で表示する。対して、大当り遊技後の特殊期間において専用の変動パターン(A11)が実行される場合には、演出表示装置34の表示画面の端部(隅部)に演出図柄を通常の態様よりも小さく且つ濃度が薄い特別の態様で表示する。これにより、遊技者は、大当り遊技後の特殊期間(所定期間)において、大当り遊技が終了したこと、或いは、大当り遊技が終了して図柄変動演出が開始したこと(図柄変動演出が実行されていること)を認識しにくくなる。
大当り遊技演出処理は、図28に例示するフローチャートに従って実行される。図28の大当り遊技演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、大当り遊技開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(S800)。ここで、大当り遊技開始指定コマンドは、前述したように、図14の特別図柄遊技処理で大当りと判定したときにS262の処理で主制御基板70により送信される。大当り遊技開始指定コマンドを受信したと判定すると、大当り遊技開始演出(大当りファンファーレ演出)を実行し(S802)、大当り遊技開始指定コマンドを受信していないと判定すると、S802の処理をスキップして次のS804の処理に進む。大当りファンファーレ演出は、大当りの発生を示す大当りファンファーレ画面が演出表示装置34に表示されるよう演出表示制御基板91に演出コマンドを送信し、画面表示に対応する音声がスピーカ28a,28bから出力されるようアンプ基板92に駆動信号を出力し、画面表示に対応する点灯態様によりLED93aが点灯するよう装飾駆動基板93に駆動信号を出力することにより行われる。
疑似大当り遊技演出処理は、図29に例示するフローチャートに従って実行される。図29の疑似大当り遊技演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、疑似N回目開放指定コマンドを受信したか否かを判定する(S900)。ここで、疑似N回目開放指定コマンドは、図25の疑似大当り遊技処理で疑似大当り遊技のラウンドを開始する際(大入賞口44を疑似開放する際)にS510の処理で主制御基板70により送信される。疑似N回目開放指定コマンドを受信したと判定すると、設定したラウンド演出パターンに基づいて疑似N回目ラウンド演出を実行し(S902)、疑似N回目開放指定コマンドを受信していないと判定すると、S902の処理をスキップして次のS904の処理に進む。疑似N回目ラウンド演出は、大当り遊技演出処理のN回目ラウンド演出と同様に行われる。即ち、N回目のラウンドの実行を示す演出であるN回目ラウンド演出画面が演出表示装置34に表示されるよう演出表示制御基板91に演出コマンドを送信し、画面表示に対応する音声がスピーカ28a,28bから出力されるようアンプ基板92に駆動信号を出力し、画面表示に対応する点灯態様によりLED93aが点灯するよう装飾駆動基板93に駆動信号を出力することにより行われる。なお、この疑似N回目ラウンド演出中には、演出表示装置34の画面では、N回目のラウンド演出画面の表示に重ねて(レイヤー表示して)、画面右下隅で演出図柄が小さく且つ薄い状態で変動表示される。
大当り報知演出処理は、図31に例示するフローチャートに従って実行される。図31の大当り報知演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、大当り報知演出開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(S950)。ここで、大当り報知演出開始指定コマンドは、図24の大当り遊技終了時処理のS482の処理や図25の疑似大当り遊技処理のS532の処理で主制御基板70により送信される。大当り報知演出開始指定コマンドを受信したと判定すると、大当り報知演出の開始タイミングであるか否かを判定する(S952)。大当り報知演出の開始タイミングであるか否かは、大当り遊技演出の大当り遊技終了演出(大当りエンディング演出)が完了しているか否か(実行中でないか否か)を判定することにより行われる。大当りエンディング演出を実行中の場合には、大当り報知演出の開始タイミングではないとして、大当り報知演出を一旦終了する。大当りエンディング演出が完了しているときには、大当り報知演出の開始タイミングと判定し、大当り報知演出開始指定コマンドに含まれるカウントダウン用の演出時間に従って読み出した演出パターンに基づいて大当り報知演出を実行し(S954)、大当り報知演出を終了する。なお、演出パターンは、上述したように、保留数1〜4に応じてカウントダウンの時間(カウントダウンの開始値)が異なるものとして定められた各演出パターンのうち、演出時間に対応するものを読み出すものとした。また、大当り報知演出は、カウントダウンを示す演出であるカウントダウン演出画面が演出表示装置34に表示されるよう演出表示制御基板91に演出コマンドを送信し、画面表示に対応する音声がスピーカ28a,28bから出力されるようアンプ基板92に駆動信号を出力し、画面表示に対応する点灯態様によりLED93aが点灯するよう装飾駆動基板93に駆動信号を出力することにより行われる。なお、この大当り報知演出中には、演出表示装置34の画面では、カウントダウン演出画面の表示に重ねて(レイヤー表示して)、画面右下隅で演出図柄が小さく且つ薄い状態で変動表示される。
性に変化を与えることができる。
次に、第2実施例について説明する。第2実施例のパチンコ機は、第1実施例のパチンコ機10と遊技盤及び制御回路が同じ構成であるため、各構成の説明は省略する。また、第2実施例では、大当り用変動パターンテーブル振分処理や大当り変動パターンテーブル、外れ用変動パターンテーブル振分処理や外れ変動パターンテーブルの一部が第1実施例と異なる以外は、第1実施例と同じ処理を行うため、各処理の説明は省略し、異なる部分について説明する。
間の長短によって、演出時間の全体の長さが決まるものとなる。特に、大当り報知演出は、当り保留が消化されるまでの比較的少ない変動回数(上限4回)となるから、1回当りの変動時間の長短によって、演出時間の全体の長さが大きく変化することになる。また、疑似大当り演出は、当り保留が発生すると大当り報知演出に切り替わることから、当り保留が発生するのを待つまでの間に行われる演出ということもできる。さらに、疑似大当り演出中は、大入賞口44は疑似的に開放されるだけで賞球が得られるわけではないから、疑似大当り演出をむやみに続けることは、遊技者にとってメリットが少ない(デメリットがある)ものといえる。これらのことから、疑似大当り演出中は、変動時間をできるだけ短くして保留の消化を促して、短時間での当り保留の発生確率を高めることが望ましい。特に、実施例では、大当り遊技の終了後は、時短状態(開放延長状態)となり、第2始動口38に遊技球が短時間に連続して入球し易い状態(保留が貯まりやすい状態)となっていることからも、保留の消化を促すことが望ましい。一方で、変動時間を短くしすぎると、結果として大当り報知演出の演出時間も短くなって、遊技者の大当り遊技に対する期待感が高揚する前に、大当り報知演出が終了してしまうおそれがある。そこで、第2実施例では、疑似大当り演出中は、短時間の変動時間を設定させて保留の消化を促すことで、当り保留の発生確率を高めて、大当り報知演出に切り替わる可能性を向上させるのである。また、大当り報知演出中は、疑似大当り演出中よりも長い変動時間を設定させて演出時間を確保することで、大当り遊技の期待感を高める大当り報知演出を確実に実行することで、遊技の興趣を向上させるのである。大当り遊技終了後の特殊期間(所定期間)において、当り保留の有無に応じて異なる変動時間を設定可能とするのは、こうした理由による。
ではない。例えば、大当り遊技の終了時に第2特別図柄の保留として記憶されている上限4つの保留(第1特別図柄の保留を含めてもよく、その場合には、上限8つの保留)が全て消化されるまでの期間を特殊期間としてもよい。あるいは、保留が消化される度に、所定期間を終了するための特定の乱数値に大当り判定用乱数値(あるいは専用の乱数値)が一致するか否かを判定し、一致すれば特殊期間を終了し、一致しなければ特殊期間を継続するものとしてもよい。あるいは、予め定められた固定の期間が経過するまでを特殊期間としてもよい。
基板、90a CPU、90b ROM、90c RAM、91 演出表示制御基板、92 アンプ基板、93 装飾駆動基板、93a LEDランプ、93b 装飾モータ、94 演出ボタン基板、100 発射制御基板、102 下受け皿満タンスイッチ。
Claims (1)
- 始動口への遊技球の入球に基づいて当否判定を行い、前記当否判定の結果が当りのときに当り遊技を実行する遊技機であって、
前記始動口への遊技球の入球を保留として記憶する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に記憶される保留に、前記当否判定の結果が当りである当り保留があるか否かを判定する当り保留判定手段と、
前記当否判定の結果を示す図柄を表示する図柄表示手段と、
前記図柄表示手段で変動表示される前記図柄の変動時間を決定する変動時間決定手段と、
前記図柄の変動表示に基づいて前記保留記憶手段に記憶されている保留を消化する保留消化手段と、
前記当り遊技が終了した後の所定期間であって、前記保留消化手段によって所定数の保留が消化されるまでの期間に、所定の当り遊技後演出を実行可能な当り遊技後演出実行手段と、
前記変動時間決定手段が前記所定期間中に変動時間を決定するための当り遊技後変動時間決定テーブルと、前記変動時間決定手段が前記所定期間以外のときに変動時間を決定するための通常時変動時間決定テーブルと、を記憶する変動時間決定テーブル記憶手段と、
を備え、
前記当り遊技後演出として、
前記当り遊技を開始した以降の所定のタイミングで前記当り保留判定手段により前記当り保留があると判定された場合に実行される演出であって、連続して当り遊技が実行されることを報知する当り報知演出と、
前記所定のタイミングで前記当り保留判定手段により前記当り保留がないと判定された場合に実行される演出であって、終了した当り遊技中に実行された演出と関連する演出を実行することで、当該当り遊技終了後の図柄変動遊技が開始したことを認識し難くする疑似当り演出と、を有し、
前記当り遊技後変動時間決定テーブルで決定し得る変動時間の平均値は、前記通常時変動時間決定テーブルで決定し得る変動時間の平均値よりも短時間とされ、
前記当り遊技後演出実行手段は、前記当り保留判定手段により前記当り保留があると判定された場合には、前記当り保留が消化されるまで前記当り報知演出を実行し、前記当り保留判定手段により前記当り保留がないと判定された場合には、前記所定期間に亘って前記疑似当り演出を実行する
ことを特徴とする遊技機。
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