JP2019195430A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくとも遊技者が遊技を開始してから当り遊技が行なわれる前の通常遊技状態において、可変入賞口に遊技球が入球して持ち球の減少が抑えられてしまうのを抑制する。【解決手段】パチンコ機は、普図作動スイッチにより遊技球が検知されたことに基づいて変動表示される普通図柄が当選を示す図柄で確定表示されると、普図当選入賞口が開放し、始動口に遊技球が入球したことに基づいて変動表示される特別図柄が当りを示す図柄で確定表示されると、大入賞口が開放するものである。普図作動スイッチは、当り遊技中に開放する大入賞口に入球した遊技球のみを検知可能となっている。【選択図】図19

Description

本発明は、パチンコ機やアレンジボールなどの遊技機に関する。
従来、この種の遊技機としては、当り判定が実施される遊技状態として、多くの持ち球が減少する通常遊技状態と、大当り遊技状態の終了後に移行し当該通常遊技状態よりも持ち球の減少が抑えられた特定遊技状態とを有するものが知られている。この2つの遊技状態を創り出す手法として、例えば、特許文献1には、大当り遊技状態で開放される大入賞口とは別に、抽選に当選すると遊技球が入球不能な状態から遊技球の入球可能な状態に変化する可変入賞口を備え、通常遊技状態では、抽選開始から抽選結果である普通図柄が確定表示されるまでの変動時間を長く、且つ、可変入賞口の開放時間を短くし、特定遊技状態では、抽選開始から抽選結果である普通図柄が確定表示されるまでの変動時間を短く(時短)、且つ、可変入賞口の開放時間を長く(開放延長)するものが開示されている。
特開2010−162066号公報
しかしながら、上述した遊技機では、特定遊技状態でより持ち球の減少が抑えられるように可変入賞口に遊技球が入球した際の賞球数を多くした場合、通常遊技状態であっても当選を示す普通図柄が確定表示されると可変入賞口は開放するため、遊技者が可変入賞口の開放に合わせてタイミング良く遊技球を発射させることで、通常遊技状態であっても可変入賞口に遊技球が入球し、多くの賞球が獲得されてしまうおそれがある。この場合、通常遊技状態にも拘わらず、持ち球の減少が抑えられることになるため、遊技者と遊技店との利益バランスを欠いてしまう。
本発明の遊技機は、少なくとも遊技者が遊技を開始してから当り遊技が行なわれる前の通常遊技状態において、可変入賞口に遊技球が入球して持ち球の減少が抑えられてしまうのを抑制することを主目的とする。
本発明の遊技機は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の遊技機は、
普通図柄作動スイッチが遊技球を検知したことに基づいて取得される普通図柄判定用情報を使用して当否を判定する普通図柄当否判定手段と、
該普図当否判定手段による判定結果を示す普通図柄を表示する普通図柄表示装置と、
該普通図柄表示装置に当選を示す普通図柄が確定表示されたことに基づいて、遊技球が入球不能な状態から遊技球が入球可能な状態に変化する普通図柄当選入賞口と、
始動口に遊技球が入球したことに基づいて取得される特別図柄判定用情報を使用して当否を判定する特別図柄当否判定手段と、
該特別図柄当否判定手段による当否判定の結果を示す特別図柄を表示する特別図柄表示装置と、
該特別図柄表示装置に当りを示す特別図柄が確定表示されたことに基づいて、遊技球が入球不能な状態から遊技球が入球可能な状態に変化する大入賞口と、
を備える遊技機であって、
前記普通図柄作動スイッチは、前記大入賞口に入球した遊技球のみを検知可能である、
ことを要旨とする。
本発明の遊技機では、普通図柄作動スイッチにより遊技球が検知されたことに基づいて変動表示される普通図柄が当選を示す図柄で確定表示されると、普通図柄当選入賞口が入球不能状態から入球可能状態へ変化し、始動口に遊技球が入球したことに基づいて変動表示される特別図柄が当りを示す図柄で確定表示されると、大入賞口が入球不能状態から入球可能状態へ変化するものである。こうした遊技機において、普通図柄作動スイッチは、大入賞口に入球した遊技球のみを検知可能となっている。これにより、普通図柄当選入賞口は、始動口に遊技球が入球し、特別図柄が当りを示す図柄で確定表示され、大入賞口が入球可能な状態となる当り遊技が行なわれてからしか、遊技球が入球可能な状態とならない。この結果、少なくとも遊技者が遊技を開始してから当り遊技が行なわれる前の通常遊技状態において、可変入賞口に遊技球が入球して持ち球の減少が抑えられてしまうのを抑制することができる。
ここで、「特別図柄判定用情報」は、当否を決定するために用いる情報だけでなく、当りの種類を決定する情報など、1回の取得で複数種類の判定用情報が取得される構成が好適である。
「入賞口」とは、遊技球が入球することで賞球が付与される入球口を意味する。
「大入賞口」は、1つだけ有するものに限られず、2つ有するものであってもよい。この場合、2つの大入賞口のうち少なくとも何れか一方の大入賞口に入球した遊技球のみが普通図柄作動スイッチに検知可能とされればよい。勿論、2つの大入賞口のうち何れの大入賞口に入球した遊技球も普通図柄作動スイッチに検知可能とされてもよい。
「前記普通図柄作動スイッチは、前記大入賞口に入球した遊技球のみを検知可能である」とは、言い換えると、普通図柄作動スイッチは、大入賞口に入球した遊技球以外の遊技球を検知不能であることを意味する。普通図柄作動スイッチは、大入賞口に入球した遊技球の全てを検知する構成であってもよいし、大入賞口に入球した遊技球の一部のみを検知する構成であってもよい。
「大入賞口」は、遊技球の入球をカウントするカウントスイッチを備え、遊技球が入球不能な状態から入球可能な状態に変化してから最大開放時間が経過するか規定数の遊技球が入球するかの何れか早い方の条件が成立するまで遊技球が入球可能な状態を維持するものが好適である。この場合、普通図柄作動スイッチは、カウントスイッチの上流側に設けられてもよいし、カウントスイッチの下流側に設けられてもよい。また、カウントスイッチが普通図柄作動スイッチを兼ねてもよい。すなわち、普通図柄当否判定手段は、カウントスイッチが遊技球を検知したことに基づいて取得される普通図柄判定用情報を使用して当否を判定する構成であってもよい。
こうした本発明の遊技機において、前記始動口として、第1始動口と、第2始動口と、を有し、前記大入賞口が開放される遊技状態として、大当り遊技状態と、該大当り遊技状態よりも最大開放時間が短い小当り遊技状態と、を有し、前記大当り遊技状態の終了直後に移行される遊技状態として、少なくとも前記特別図柄当否判定手段によって小当りと判定されてから前記特別図柄表示装置に小当りを示す前記特別図柄が確定表示されるまでの変動時間が通常遊技状態よりも短い時短遊技状態を有し、前記第1始動口への遊技球の入球に基づいて取得される前記特別図柄判定用情報よりも前記第2始動口への遊技球の入球に基づいて取得される前記特別図柄判定用情報の方が前記特別図柄当否判定手段によって小当りと判定される確率が高くなるように設定され、前記普通図柄作動スイッチは、前記小当り遊技中に開放される前記大入賞口に入球した遊技球を検知可能であるものとしてもよい。
こうすれば、時短遊技状態では、通常遊技状態よりも小当り遊技を頻繁に発生させることができ(いわゆる小当りラッシュ)、小当り遊技中に開放される大入賞口への遊技球の入球に基づく賞球の獲得に加えて、小当り遊技を契機として開放される普通図柄当選入賞口への遊技球の入球に基づく賞球を獲得することができる。
ここで、「普通図柄作動スイッチ」は、大当り遊技中に開放される大入賞口に入球した遊技球は検知不能であってもよい。
「前記大入賞口が開放される遊技状態として、大当り遊技状態と、該大当り遊技状態よりも最大開放時間が短い小当り遊技状態と、を有し」とは、大当り遊技状態において大入賞口が複数回開放され、小当り遊技状態において大入賞口が1回開放される場合、小当り遊技状態における大入賞口の1回の開放時間が、大当り遊技状態における大入賞口の総開放時間よりも短いことを意味する(以下、同じ)。また、大当り遊技状態において大入賞口が複数回開放され、小当り遊技状態において大入賞口が複数回開放される場合、小当り遊技状態における大入賞口の総開放時間が、大当り遊技状態における大入賞口の総開放時間よりも短いことを意味する(以下、同じ)。
「前記大当り遊技状態の終了直後に移行される遊技状態として」は、大当り遊技状態の終了直後には必ず時短遊技状態に移行するものに限られず、大当り遊技状態の終了直後には時短遊技状態に移行する場合と通常遊技状態に移行する場合とがあってもよい。
大当り遊技状態において開放される大入賞口と小当り遊技状態において開放される大入賞口は、同じものであってもよいし、異なるものであってもよい(以下、同じ)。
「特別図柄当否判定手段」は、第1始動口への遊技球の入球に基づいて取得される特別図柄判定用情報に基づいては小当りと判定しない構成としてもよく、第2始動口への遊技球の入球に基づいて取得される特別図柄判定用情報に基づいては小当りと判定する確率をほぼ100%とするのが好適である(以下、同じ)。
「普通図柄の変動表示」は、普通図柄の変動表示中に普通図柄作動スイッチが遊技球を検知しても、保留しないものが好適である。
小当り遊技状態を有する態様の本発明の遊技機において、前記小当り遊技状態において開放される前記大入賞口と前記第2始動口と前記普通図柄当選入賞口は、所定の発射威力にて発射された遊技球が流下する流下経路上に配置され、前記小当り遊技状態において開放される前記大入賞口は、通じて所定時間を限度に開放可能に設定され、前記普通図柄当否判定手段によって当選と判定されてから前記普通図柄表示装置に当選を示す前記普通図柄が確定表示されるまでの変動時間を、前記所定時間よりも長くしてもよい。
こうすれば、普通図柄当選入賞口を小当り遊技終了後に開放することが可能となり、遊技者は所定の発射威力で遊技球を発射し続けることで、小当り遊技中に開放される大入賞口への遊技球の入球に基づく賞球の獲得に加えて、小当り遊技終了後に開放される普通図柄当選入賞口への遊技球の入球に基づく賞球を獲得することができる。すなわち、普通図柄当選入賞口を大入賞口の上流側に配置しても、普通図柄当選入賞口の開放が大入賞口への遊技球の入球を阻害しないようにすることができる。また、普通図柄当選入賞口を大入賞口の下流側に配置しても、大入賞口の開放が普通図柄当選入賞口への遊技球の入球を阻害しないようにすることができる。
また、本発明の遊技機において、前記大入賞口が開放される遊技状態として、最大開放時間が経過するか規定数の遊技球が入球するかの何れか早い方の条件が成立するまで前記大入賞口を開放させるラウンド遊技をインターバル時間を挟んで複数回実行する大当り遊技状態を有し、前記大当り遊技中に開放される前記大入賞口と前記普通図柄当選入賞口は、所定の発射威力にて発射された遊技球が流下する流下経路上に配置され、 前記普通図柄当否判定手段によって当選と判定されてから前記普通図柄表示装置に当選を示す前記普通図柄が確定表示されるまでの変動時間を、前記規定数の遊技球を連続的に発射するのに要する時間以上で少なくとも所定のラウンド遊技における前記大入賞口の前記最大開放時間以下の範囲内の時間とし、前記所定のラウンド遊技終了直後の前記インターバル時間を、前記普通図柄当選入賞口の最大開放時間よりも長くしてもよい。
こうすれば、普通図柄当選入賞口を大当り遊技のインターバル中に開放させることが可能となり、遊技者は所定の発射威力で遊技球を発射し続けることで、ラウンド遊技(大当り遊技)中に開放される大入賞口への入球に基づく賞球の獲得に加えて、インターバル中に開放される普通図柄当選入賞口への遊技球の入球に基づく賞球を獲得することができる。
ここで、「少なくとも所定のラウンド遊技」とあるから、普通図柄の変動時間やインターバル時間は、複数回実行されるラウンド遊技のうち何れか1つのラウンド遊技についてのみ上記要件に適合すればよいが、全てのラウンド遊技において上記要件に適合することが望ましい。
「インターバル時間」としては、大入賞口の開放と普通図柄当選入賞口の開放とが重なることをより確実に防止するために、普通図柄当選入賞口の最大開放時間に普通図柄の変動時間を加えた時間よりも長くしてもよい。なお、複数回実行されるラウンド遊技のうち最終のラウンド遊技の終了直後のインターバルは、大当り遊技の終了インターバルとなる。
あるいは、本発明の遊技機において、前記始動口として、遊技球が常時入球可能な第1始動口と、前記普通図柄当選入賞口である第2始動口と、を有し、前記大入賞口が開放される遊技状態として、大当り遊技状態と、該大当り遊技状態よりも最大開放時間が短い小当り遊技状態と、を有し、前記第1始動口への遊技球の入球に基づいて取得される前記特別図柄判定用情報よりも前記第2始動口への遊技球の入球に基づいて取得される前記特別図柄判定用情報の方が前記特別図柄当否判定手段によって小当りと判定される確率が高くなるように設定され、前記普通図柄作動スイッチは、前記大当り遊技中に開放される前記大入賞口に入球した遊技球を検知可能であるものとしてもよい。
こうすれば、大当り遊技中に開放される大入賞口への遊技球の入球に基づく賞球の獲得に加えて、大当り遊技終了後に開放される第2始動口への遊技球の入球に基づく賞球を獲得することができる。
ここで、「普通図柄作動スイッチ」は、小当り遊技中に開放される大入賞口に入球した遊技球は検知不能であってもよい。
第2始動口(普通図柄当選入賞口)を大当り遊技の終了後に開放させるために、普通図柄当否判定手段によって当選と判定する確率をほぼ100%とし、当該大当り遊技中において最初に取得される普通図柄判定用情報に基づいて普通図柄当否判定手段により当否の判定が開始されてから前記普通図柄表示装置に判定結果を示す普通図柄が確定表示されるまでの変動時間を、当該判定が開始されてから当該大当り遊技が終了するまでの時間よりも長くする構成が好適である。
例えば、10回(10R)のラウンド遊技が実行される大当り遊技において、各ラウンド遊技における大入賞口の開放時間が10秒で、ラウンド遊技間のインターバル時間が2秒で、終了インターバル時間が5秒とした場合、1回目(1R目)のラウンド遊技で普通図柄作動スイッチが遊技球を検知する構成であれば、普通図柄の変動時間は、10秒(1R)+2秒+10秒(2R)+2秒+10秒(3R)+2秒+10秒(4R)+2秒+10秒(5R)+2秒+10秒(6R)+2秒+10秒(7R)+2秒+10秒(8R)+2秒+10秒(9R)+2秒+10秒(10R)+5秒=123秒以上とすることができる。
大当り遊技中に第2始動口を開放させた場合、一般に、第2始動口に遊技球が入球しても、当否判定に関して当該入球は無効とされるが、大当り遊技終了後に第2始動口を開放することで、こうした状況を回避することが可能となる。
なお、普通図柄作動スイッチが遊技球を検知したことに基づいて取得される普通図柄判定用情報を複数記憶可能としてもよい。この場合、大当り遊技中において最初に取得される普通図柄判定用情報に基づいて普通図柄当否判定手段により当否の判定が開始されてから前記普通図柄表示装置に判定結果を示す普通図柄が確定表示されるまでの変動時間を、当該判定が開始されてから当該大当り遊技が終了するまでの時間よりも短くしてもよい。
「小当り遊技状態」では、小当り遊技中に開放される大入賞口に特定領域を備え、特定領域に遊技球が入球すると、小当り遊技状態から大当り遊技状態に発展するものであってもよい。
本発明の遊技機によれば、遊技者が遊技を開始してから当り遊技が行なわれる前の通常遊技状態において、可変入賞口への遊技球の入球によりも持ち球の減少が抑えられてしまうのを抑制することができる。
本発明の第1実施例としてのパチンコ機1の正面図である。 第1実施例のパチンコ機1が有する遊技盤20の概略構成図である。 パチンコ機1の電気的な構成を示すブロック図である。 演出図柄表示装置35の演出表示の一例を示す説明図である。 パチンコ機1の仕様を説明する説明図である。 主制御装置60のCPU60aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。 始動入賞処理の一例を示すフローチャートである。 第1特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 第1特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 第1特別図柄用の大当り図柄決定テーブルの一例を示す説明図である。 第2特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 第2特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 第2特別図柄用の大当り図柄決定テーブルの一例を示す説明図である。 大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 小当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 普通図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 普通図柄当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 第1実施例における小当り発生時の第2特別図柄と第2大入賞口と普通図柄作動スイッチと普通図柄と普通図柄当選入賞口の時間変化の様子を示す説明図である。 第2実施例のパチンコ機1が有する遊技盤120の概略構成図である。 第2実施例における大当り発生時の第1大入賞口と普通図柄作動スイッチと普通図柄と普通図柄当選入賞口の時間変化の様子を示す説明図である。 第3実施例のパチンコ機1が有する遊技盤220の概略構成図である。 第3実施例における大当り発生時の第1大入賞口と普通図柄作動スイッチと普通図柄と第2始動口スイッチと第2特別図柄と第2大入賞口の時間変化の様子を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
[第1実施例]
図1は、本発明の第1実施例としてのパチンコ機1の正面図であり、図2は、パチンコ機1が有する遊技盤20の概略構成図であり、図3は、パチンコ機1の電気的な構成を示すブロック図である。
本実施例では、始動口に遊技球が入球したことを契機として特別図柄の変動表示を開始し、当該特別図柄が所定の大当り図柄で停止表示されると、大当り遊技を開始する、いわゆるセブン機タイプの遊技機に本発明を適用した例について説明する。
[パチンコ機1の外観構成]
本実施例のパチンコ機1は、図1に示すように、前面枠(ガラス枠)3に嵌め込まれたガラス板(透明板)4を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤20と、遊技球を貯留する上受け皿11および下受け皿12と、上受け皿11に貯留されている遊技球を遊技盤20へ発射するための発射ハンドル13と、を備える。本実施例のパチンコ機1は、プリペイドカードに対応したCR機であり、当該パチンコ機1の左側には、プリペイドカードの読み書きを行なうためのCRユニット50が設けられている。
前面枠3は、内枠5に嵌め込まれており、左側の上下に設けられたヒンジを支点として内枠5に対して開閉可能となっている。また、内枠5は、外枠2に嵌め込まれており、左側の上下に設けられたヒンジを支点として外枠2に対して開閉可能となっている。前面枠3と内枠5は、略長方形状のプラスティック製の枠体として構成されている。一方、外枠2は、略長方形状の木製の枠体として構成されており、遊技ホールの島設備の島枠に固定される。
前面枠3の上部左右には、遊技の進行に伴って種々の効果音を鳴らしたり遊技者に対して注意喚起するための警告音を鳴らしたりするスピーカ14が設けられている。また、前面枠3には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ(ランプ)15が複数設けられている。
上受け皿11には賞球や貸球が払い出されるようになっている。上受け皿11の上面右部には、CRユニット50に挿入されたプリペイドカードの残高等を表示する精算表示装置52が配設され、当該精算表示装置52には、遊技球の貸し出しを指示する球貸ボタン53と、CRユニット50に挿入されているプリペイドカードの精算(返却)を指示する精算ボタン54と、が設けられている。また、上受け皿11の上面中央部には、遊技者の操作に応じて各種演出を行なうための演出ボタン16が配設されている。下受け皿12は上受け皿11から溢れた球を受けることができるようになっている。
発射ハンドル13は、下受け皿12の右方に設けられており、遊技者により時計回りに回動操作されると、図示しない発射装置が有する発射モータ83(図3参照)が作動し、発射ハンドル13の回動操作量に応じた発射威力で遊技球を1球ずつ遊技盤20へ向けて打ち出す。発射装置は、本実施例では、1分間あたりに約100発の遊技球を連続的に打ち出すことができるように構成されている。
[遊技盤20の構成]
遊技盤20は、図2に示すように、外レール21aと内レール21bとによって囲まれる遊技領域21が形成されている。この遊技盤20は、遊技領域21の略中央部に設けられた演出図柄表示装置35と、演出図柄表示装置35の周囲に配置されたワープ入口やワープ樋,ステージ等を含むセンター役物36と、センター役物36の右方に配置されたゲート22と、センター役物36の下方に配置された常時開放の第1始動口23と、第1始動口23の下方に配置された常時開放の第2始動口24と、第2始動口24の右上方に配置された第1大入賞口25と、第1大入賞口25の右上方に配置された第2大入賞口26と、第2大入賞口26の右上方かつゲート22の下方に配置された普通図柄当選入賞口(普図当選入賞口)27と、遊技領域21の左下部にそれぞれ配置された常時開放の普通入賞口28と、何れの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口29と、を備える。また、遊技盤30には、遊技領域21を流下する遊技球をガイドしたり弾いたりする多数の釘21cが植設されている。
第1大入賞口25は、特別電動役物として構成される可変式の入球口であり、スライド式の開閉板(開閉部材)25bと、開閉板25bを作動させる第1大入賞口ソレノイド25c(図3参照)と、を備える。この第1大入賞口25は、通常は、開閉板25bが盤面から突き出て遊技球の入球が不能な閉鎖状態とされており、特別図柄が大当り図柄で停止表示されて大当り遊技(特別遊技)が実行されるときに、第1大入賞口ソレノイド25cによって開閉板25bが盤面内に引き込まれることにより、遊技球の入球が可能な開放状態とされる。第1大入賞口25には、遊技球の入球を検知してその入球数をカウントするための第1大入賞口スイッチ25aが取り付けられている。第1大入賞口25は、第1大入賞口スイッチ25aが遊技球の入球を規定数(実施例では10個)カウントするか、規定数カウントする前に所定の開放時間(実施例では28.0秒)が経過すると閉鎖される(ラウンド遊技)。大当り遊技は、上述したラウンド遊技をインターバル時間を挟んで所定回数繰り返すことにより行なわれる。
第2大入賞口26は、特別電動役物として構成される可変式の入球口であり、スライド式の開閉板(開閉部材)26bと、開閉板26bを作動させる第2大入賞口ソレノイド26c(図3参照)と、を備える。この第2大入賞口26は、通常は、開閉板26bが盤面から突き出て遊技球の入球が不能な閉鎖状態とされており、特別図柄が小当り図柄で停止表示されて小当り遊技が実行されるときに、第2大入賞口ソレノイド26cによって開閉板26bが盤面内に引き込まれることにより、遊技球の入球が可能な開放状態とされる。第2大入賞口26には、遊技球の入球を検知してその入球数をカウントするための第2大入賞口スイッチ26aが取り付けられている。第2大入賞口26は、第2大入賞口スイッチ26aが遊技球の入球を規定数(実施例では10個)カウントするか、規定数カウントする前に所定の開放時間(実施例では1.6秒)が経過すると閉鎖される。なお、小当り遊技は、実施例では、第2大入賞口26を1回だけ開放することにより行なわれるものとするが、通じて所定時間(例えば1.8秒)を限度に複数回開放してもよい。
普図当選入賞口27は、普通電動役物として構成される可変式の入球口であり、スライド式の開閉板(開閉部材)27bと、開閉板27bを作動させる普通図柄当選入賞口ソレノイド(普図当選入賞口ソレノイド)27c(図3参照)と、を備える。この普図当選入賞口27は、通常は、開閉板27bが盤面から突き出て遊技球の入球が不能な閉鎖状態とされており、普通図柄が当り図柄で停止表示されて当り遊技(普通図柄当り遊技)が実行されるときに、普図当選入賞口ソレノイド27cによって開閉板27bが盤面内に引き込まれることにより、遊技球の入球が可能な開放状態とされる。普図当選入賞口27には、遊技球の入球を検知してその入球数をカウントするための普通図柄当選入賞口スイッチ(普図当選入賞口スイッチ)27aが取り付けられている。普図当選入賞口27は、普図当選入賞口スイッチ27aが遊技球の入球を規定数(実施例では10個)カウントするか、規定数カウントする前に所定の開放時間(実施例では5秒)が経過すると閉鎖される。なお、普通図柄当り遊技は、実施例では、普図当選入賞口27を1回だけ開放することにより行なわれるものとするが、通じて所定時間(例えば6秒)を限度に複数回開放してもよい。
第1始動口23は、遊技者が遊技球を遊技領域21の左側領域(第1遊技領域)に流下させるように発射ハンドル13を回動操作(いわゆる左打ち)することにより遊技球を入球させることができる。一方、第2始動口24,第1大入賞口25,第2大入賞口26および普図当選入賞口27は、左打ちによって遊技球を入球させることは不可能であり、遊技球を遊技領域21の右側領域(第2遊技領域)に流下させるように発射ハンドル13を回動操作(いわゆる右打ち)することにより遊技球を入球させることができる。もっとも、第1大入賞口25,第2大入賞口26,普図当選入賞口27は、可変式の入賞口であり、それぞれ、特別図柄が大当りの場合,特別図柄が小当りの場合,普通図柄が当選した場合に開放されてはじめて遊技球が入球可能となる。第2始動口24,第1大入賞口25,第2大入賞口26および普図当選入賞口27は、上流側から普図当選入賞口27,第2大入賞口26,第1大入賞口25,第2始動口24の順に配置されており、上流側に配置された入賞口が閉鎖しているときに右打ちにより発射された遊技球が当該入賞口の開閉板の上を右から左へ流下するように通過して下流側の入賞口に向かい、上流側に配置された入賞口が開放しているときには右打ちにより発射された遊技球が当該入賞口に入球し、下流側の入賞口へは流下しないようになっている。
また、遊技盤20の右下部には、第1特別図柄表示装置(第1特図表示装置)31と、第2特別図柄表示装置(第2特図表示装置)32と、第1特別図柄保留数表示装置(第1特図保留数表示装置)33と、普通図柄表示装置(普図表示装置)34と、が配置されている。
第1特図表示装置31および第2特図表示装置32は、本実施例では、7セグメント表示装置として構成されており、各セグメントの点灯と消灯との組み合わせにより複数種類の表示態様を表現する。第1特図表示装置31および第2特図表示装置32は、始動口への遊技球の入球に基づいて表示態様を順次切り替えることにより特別図柄の変動表示を開始し、所定の変動時間が経過したときに予め定められた複数の停止表示態様の何れかで停止表示することにより特別図柄を停止表示する。そして、特別図柄が第1の停止表示態様(所定の大当り図柄)で停止表示されると、大当り遊技が実行され、特別図柄が第2の停止表示態様(所定の小当り図柄)で停止表示されると、小当り遊技が実行される。第1特図表示装置31は、第1始動口23への遊技球の入球に基づいて特別図柄を変動表示する第1始動口入球用の表示装置であり、第2特図表示装置32は、第2始動口24への遊技球の入球に基づいて特別図柄を変動表示する第2始動口入球用の表示装置である。なお、第1特図表示装置31により表示される特別図柄を第1特別図柄(第1特図)とも呼び、第2特図表示装置32により表示される特別図柄を第2特別図柄(第2特図)とも呼ぶ。
ここで、特別図柄の大当り図柄には、通常大当りとなる通常大当り図柄と、確変大当りとなる確変大当り図柄とが含まれる。通常大当りは、大当り遊技の終了後の遊技状態として、特別図柄の大当り確率(特図当り確率)が通常(低確率)に設定される通常遊技状態が発生する当り態様である。一方、確変大当りは、大当り遊技が実行された後の遊技状態として、特別図柄の変動回数が所定回数(実施例では70回)実行されるまで、特別図柄の大当り確率(特図当り確率)が通常よりも高確率に設定される確変遊技状態が発生する当り態様である。本実施例では、確変大当りは、大当り遊技の終了後の遊技状態として、特図当り確率が高確率に設定されるのに加えて、特別図柄の変動回数が上記所定回数実行されるまで、特別図柄の変動時間が短縮される時短遊技状態も発生する。
なお、特別図柄の変動表示中や大当り遊技中に、第1始動口23に遊技球が入球した場合、第1特別図柄の変動表示を所定数(実施例では4回)まで保留し、現在の変動表示が終了した後に、保留している第1特別図柄の変動表示を順次開始する。第1特別図柄の保留数は、第1特図保留表示装置33に表示される。一方、本実施例では、特別図柄の変動表示中や大当り遊技中に、第2始動口24に遊技球が入球しても、第2特別図柄の変動表示は保留されない。
普図表示装置34は、本実施例では、当りの場合に点灯し外れの場合に消灯する第1表示部と、当りの場合に消灯し外れの場合に点灯する第2表示部と、を有するLED表示装置として構成されている。普図表示装置34は、普通図柄作動スイッチ(普図作動スイッチ)と兼用される第2大入賞口スイッチ26aが遊技球を検知したことに基づいて、第1表示部の点灯と第2表示部の点灯とを交互に繰り返すことにより普通図柄を変動表示し、所定の変動時間が経過すると、第1表示部および第2表示部の何れか一方を点灯し他方を消灯することにより普通図柄を停止表示する。普通図柄が当り図柄で停止表示されると、普図当選入賞口(普通電動役物)27が開放される。このように、普図当選入賞口27の開放には、第2大入賞口スイッチ26aによる遊技球の検知と、当り図柄での普通図柄の停止表示とが必要であり、第2大入賞口スイッチ26aによる遊技球の検知には、小当り遊技により開放される第2大入賞口26への遊技球の入球が必要であるから、普図当選入賞口27は、小当り遊技が発生しない限り開放することはない。
また、本実施例では、普通図柄の変動表示中に、第2大入賞口スイッチ(普通図柄作動スイッチ)27aが遊技球を検知しても、普通図柄の変動表示は保留されない。
演出図柄表示装置35は、液晶ディスプレイ等により構成される画像表示装置であり、表示画面上で演出図柄(疑似図柄)の変動表示やリーチ演出、予告演出等の様々な演出表示を行なう。図4は、演出図柄表示装置35の演出表示の一例を示す説明図である。図示するように、演出図柄表示装置35の表示画面の中央部には、数字や英字、文字、記号、キャラクタ等からなる左,中,右の3つの演出図柄35L,35C,35Rが表示される。3つの演出図柄35L,35C,35Rは、始動口(第1始動口23または第2始動口24)に遊技球が入球すると、上から下へスクロールするように変動表示され、所定の変動時間が経過すると、左,右,中の順に停止表示される。右の演出図柄35Rが停止表示されたときに当該右の演出図柄35Rが左の演出図柄35Lと一致しなかったときには、外れ(通常外れ、リーチ無し外れ)となる。一方、右の演出図柄35Rが左の演出図柄35Lと一致したときには、リーチとなり、リーチ演出に移行する。そして、当該リーチ演出を経て中の演出図柄35Cが停止表示されたときに当該中の演出図柄35Cが左右の演出図柄35L,35Rと一致しなかったときには、外れとなり(リーチ外れ)、中の演出図柄35Cが左右の演出図柄35L,35Rと一致したときには、大当りとなる。また、3つの演出図柄35L,35C,35Rが特定の図柄で停止表示されると、小当りとなる。この演出図柄表示装置35は、基本的には、上述した特別図柄表示装置(第1特図表示装置31、第2特図表示装置32)に停止表示される特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)が外れ図柄であれば、3つの演出図柄35L,35C,35Rを外れ態様(通常外れまたはリーチ外れ)で停止表示し、特別図柄表示装置に停止表示される特別図柄が大当り図柄であれば、3つの演出図柄35L,35C,35Rを大当り態様で停止表示し、特別図柄表示装置に停止表示される特別図柄が小当り図柄であれば、3つの演出図柄35L,35C,35Rを小当り態様で停止表示する。また、演出図柄表示装置35の表示画面の右上部には、演出内容に応じて表示態様(表情)が変化するキャラクタ図柄37が表示される。
更に、演出図柄表示装置35の表示画面の下部には、第1保留図柄36が表示される。第1保留図柄36は、第1特別図柄の変動表示中に第1始動口23に遊技球が入球する毎に左側から順に1つずつ追加され、第1特別図柄の変動表示が開始される毎に右側から順に1つずつ消去される。なお、上述したように、第2特別図柄の変動表示は保留されないから、第2保留図柄は表示されない。
[制御回路の構成]
また、パチンコ機1は、図3に示すように、その制御回路として、主制御装置60と、払出制御装置70と、発射制御装置80と、サブ統合制御装置90と、演出図柄制御装置91と、図示しない電源基板と、を備える。主制御装置60は、CPU60aを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPU60aの他に、処理プログラムやテーブルを記憶するROM60b,処理プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM60c,入出力ポート,通信ポートなどを備える。なお、図示しないが、払出制御装置70や発射制御装置80、サブ統合制御装置90も同様に、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPUの他に、ROM,RAM,入出力ポート,通信ポートなどを備える。また、パチンコ機1には外部接続端子65が設けられており、外部接続端子65により遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ100(図3参照)へ送信される。
主制御装置60は、遊技の基本的な進行の制御を行なうものである。図3に示すように、主制御装置60には、前面枠3の開放を検知する前面枠開放スイッチ3aや、内枠5の開放を検知する内枠開放スイッチ5a等からの検知信号が裏配線中継端子板64を介して入力される。また、主制御基板60には、ゲート22への遊技球の通過を検知するゲートスイッチ22a、第1始動口23への遊技球の入球を検知する第1始動口スイッチ23aや、第2始動口24への遊技球の入球を検知する第2始動口スイッチ24a、第1大入賞口25への遊技球の入球を検知する第1大入賞口スイッチ25a、第2大入賞口26への遊技球の入球を検知する第2大入賞口スイッチ26a、普図当選入賞口27への遊技球の入球を検知する普図当選入賞口スイッチ27a、普通入賞口28への遊技球の入球を検知する普通入賞口スイッチ28a等からの検知信号が遊技盤中継端子板61を介して入力される。一方、主制御装置60からは、第1大入賞口ソレノイド25cや第2大入賞口ソレノイド26c、普図当選入賞口ソレノイド27c等への駆動信号が遊技盤中継端子板61を介して出力される。また、主制御装置60からは、第1特図表示装置31や第2特図表示装置32、第1特図保留数表示装置33、普図表示装置34等への表示信号が図柄表示装置中継端子板62を介して出力される。更に、主制御装置60からは、ホールコンピュータ100への信号が裏配線中継端子板64および外部接続端子板65を介して出力される。
払出制御装置70は、賞球や貸球の払い出しに関する制御を司るものである。この払出制御装置70には、上受け皿11に払い出す遊技球を貯留するための図示しない球タンクの球切れを検知する球切れスイッチ76からの検知信号が裏配線中継端子板64を介して入力され、上受け皿11に払い出される遊技球を検知する払出スイッチ74からの検知信号が払出中継端子板71および裏配線中継端子板64を介して入力され、下受け皿12の満杯を検知する満杯スイッチ75からの検知信号が直接に入力される。一方、払出制御装置70からは、払出モータ73への駆動信号が裏配線中継端子板64および払出中継端子板71を介して出力される。払出制御装置70は、主制御装置60と双方向通信が可能に構成されており、主制御装置60から送信されるコマンドに従って払出モータ73を駆動して賞球の払い出しを行なう。払出制御装置70は、球切れスイッチ76および満杯スイッチ75の何れかから検知信号を入力すると、その検知の状況が解消して検知信号を入力しなくなるまで、払出モータ73を駆動停止し、賞球の払出動作を中断する。
また、払出制御装置70は、CRユニット端子板51を介してCRユニット50と通信可能に構成されている。CRユニット端子板51は精算表示装置52と双方向通信が可能に構成されており、払出制御装置70には、精算表示装置52に設けられた球貸スイッチ53aや精算スイッチ54aからの検知信号がCRユニット端子板51を介して入力される。なお、球貸スイッチ53aは、球貸ボタン53の操作を検知して検知信号を出力するものであり、精算スイッチ54aは、精算ボタン54の操作を検知して検知信号を出力するものである。払出制御装置70は、球貸コマンドを入力すると、払出モータ73を駆動して貸球の払い出しを行なう。また、払出制御装置70は、発射制御装置80とも双方向通信が可能に構成され、満杯スイッチ75から検知信号を入力する等の所定の発射停止条件が成立したときに、発射制御装置80に対して発射停止コマンドを送信する。
発射制御装置80は、遊技領域21への遊技球の発射に関する制御を司るものである。この発射制御装置80には、発射ハンドル13の回動操作に応じて出力される回動量信号や、発射停止ボタンの操作を検知する発射停止スイッチ81からの発射停止信号、遊技者が発射ハンドル13に触れていることを検知するタッチスイッチ82からのタッチ信号等が入力される。一方、発射制御装置80からは、発射モータ83への駆動信号が出力される。発射制御装置80は、回動量信号に基づいて遊技球が遊技領域21へ発射されるよう発射モータ83を制御する。なお、発射制御装置80は、タッチ信号を入力していないときや発射停止信号を入力しているときには、発射ハンドル13の操作に拘わらず発射モータ83の駆動を停止し、遊技球が発射されないようする。
サブ統合制御装置90は、遊技の演出に関する制御を司るものである。サブ統合制御装置90は、演出中継端子板63を介して主制御装置60から一方向通信により各種コマンドを受信可能となっており、受信したコマンドに応じた演出制御を行なう。サブ統合制御装置90には、演出ボタン16の操作を検知する演出ボタンスイッチ16aからの検知信号が入力される。一方、サブ統合制御装置90からは、スピーカ14への音声信号や各種LEDやランプ15への点灯信号が出力される。また、サブ統合制御装置90からは、演出図柄表示装置91への演出表示制御用のコマンドが一方向通信により出力される。演出図柄表示装置91は、サブ統合制御装置90からの演出表示制御用のコマンドを受信し、そのコマンドに応じた演出画像が演出図柄表示装置35に表示されるよう当該演出図柄表示装置35の表示制御を行なう。
[パチンコ機1の遊技の概要]
次に、こうして構成されたパチンコ機1における遊技の概要について説明する。図5は、パチンコ機1の仕様を説明する説明図である。本実施例のパチンコ機1では、特別図柄の大当り確率は、通常遊技状態では、第1特別図柄,第2特別図柄ともに1/319であり、確変遊技状態では、第1特別図柄,第2特別図柄ともに1/75.3である。特別図柄が大当りとなると、第1大入賞口25が最大28秒間、複数回開放される。大当りが発生した後の遊技状態が確変遊技状態となる確率は、第1特別図柄,第2特別図柄ともに65%であり、当該確変遊技状態は、特別図柄(第1特別図柄,第2特別図柄)の変動表示が70回行なわれるまで継続する。また、第2特別図柄の当り図柄には、小当りも含まれており、小当りは、遊技状態に拘わらず、100%に近い1/1.02の確率で発生する。第2特別図柄が小当りとなると、第2大入賞口26が最大1.6秒間、1回開放される。なお、小当りが発生しても、その前後において遊技状態は変化しない。通常遊技状態では、第1特別図柄の平均変動時間は10秒であり、第2特別図柄の平均変動時間は180秒である。一方、確変遊技状態では、第1特別図柄の平均変動時間は8秒であり、第2特別図柄の平均変動時間は3秒である。第1特別図柄の変動表示は4個まで保留され、第2特別図柄の変動表示は保留されないようになっており、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とは並行して行なわれる(同時変動)。なお、入賞口への遊技球の入賞により付与される賞球の数は、第1始動口23で3個,第2始動口24で2個,普通入賞口28で8個,普図当選入賞口27で13個,第1大入賞口25で15個,第2大入賞口26で10個である。
また、普通図柄の当選確率は、100%であり、当選すると、普図当選入賞口27が最大5秒間、1回開放される。なお、普通図柄の当選確率は、必ずしも100%である必要はないが、100%に近い確率とするのが好適である。普図の変動時間は、遊技状態に拘わらず、一定時間の3秒である。
こうした仕様のパチンコ機1において、左打ちにより第1始動口23に遊技球が入球すると、第1特別図柄の変動表示が開始される。そして、第1特別図柄が大当り図柄で停止表示されると、大当りとなり、第1大入賞口25が開放される大当り遊技が実行される。第1大入賞口25は、左打ちでは遊技球の入球が不能であり、右打ちすることにより遊技球の入球が可能となる。したがって、大当り遊技が実行されると、遊技者は右打ちすることにより大当り遊技を消化することになる。なお、第2始動口24は、本実施例では、常時開放の入球口として構成されているから、通常遊技状態においても、遊技者は右打ちすることにより第2始動口24に入球させることが可能であるが、第2特別図柄の平均変動時間は180秒と長く、第2特別図柄を頻繁に変動表示させることができないため、第1始動口23を狙って左打ちした方が遊技者にとって有利である。なお、本実施例では、遊技領域21の右側領域の上流側にゲート22が配置されており、ゲート22に設けられたゲートスイッチ22aにより当該ゲート22への遊技球の通過を検知することで遊技者の右打ちを検知する。そして、通常遊技状態にも拘わらず、遊技者による右打ちを検知すると、所定の警告(スピーカ14への警告音の出力や演出図柄表示装置35への警告メッセージの表示など)を発する。
確変大当りに当選し、大当り遊技終了後に通常遊技状態から確変遊技状態へ移行すると、第2特別図柄の平均変動時間が3秒と短くなる。したがって、遊技者は右打ちすることにより第2特別図柄を頻繁に変動表示させることができる。そして、第2特別図柄はその殆ど(実施例では1/1.02)が小当りであり、第2大入賞口26が頻繁に開放するため、遊技者は右打ちを続けるだけで、第2大入賞口26に遊技球を入球させることができ、徐々に持ち球を増やすことができる。この遊技状態を小当りラッシュとも呼ぶ。また、第2大入賞口26には、普図作動スイッチとしても機能する第2大入賞口スイッチ26aが設けられ、第2大入賞口スイッチ26aにより遊技球を検知すると、普通図柄が変動表示する。普通図柄はその殆ど(実施例では100%)が当りであるため、第2大入賞口26に遊技球を入球させることで、普図当選入賞口27を開放させることができる。したがって、遊技者は、右打ちにより普図当選入賞口27に遊技球を入球させることで、小当りによる賞球の獲得に加えて、普図当りによる賞球を獲得することができ、持ち球を更に増やすことができる。
[主制御処理]
次に、パチンコ機1の動作、特に主制御装置60の動作について更に詳細に説明する。図6は、主制御装置60のCPU60aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機1の電源スイッチが操作されたときに実行される。主制御処理は、パチンコ機1の電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S100)、乱数更新処理(S110)と、入賞確認処理(S120)と、始動入賞処理(S130)と、第1特別図柄遊技処理(S140)と、第2特別図柄遊技処理(S150)と、大当り遊技(特別遊技)処理(S160)と、小当り遊技処理(S170)と、普通図柄遊技処理(S180)と、普通図柄当り遊技処理(S190)と、を繰り返し実行することにより行なわれる。なお、本実施例では、S110〜S190の処理に要する時間は約2msecであり、これらの処理は、約2msecの間隔で繰り返し実行される。主制御装置60は、主制御処理の実行により、各種コマンドを担当する制御装置に送信してコマンドに応じた処理を実行させることで、パチンコ機1の全体の遊技を進行させている。
[乱数更新処理]
S110の乱数更新処理は、各種判定用乱数を更新する処理である。判定用乱数としては、例えば、始動口(第1始動口23または第2始動口24)への遊技球の入球に基づいて行なわれる大当り判定(当否判定)に用いる大当り判定用乱数(特別図柄当否判定用乱数)や、大当り判定の結果が大当りであった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31または第2特図表示装置32)に停止表示させる大当り図柄の決定に用いる大当り図柄決定用乱数,大当り判定の結果が外れであった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31または第2特図表示装置32)に停止表示させる外れ図柄の決定に用いる外れ図柄決定用乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)の決定に用いる変動パターン決定用乱数、第2大入賞口スイッチ(普図作動スイッチ)26aへの遊技球の通過に基づいて行なわれる当否判定に用いる普通図柄当否判定用乱数などを挙げることができる。乱数更新処理を終了すると、主制御処理に戻って次の入賞確認処理(S120)に進む。
[入賞確認処理]
S120の入賞確認処理は、各種センサ(第1始動口スイッチ23aや第2始動口スイッチ24a、第1大入賞口スイッチ25a、第2大入賞口スイッチ26a、普図当選入賞口スイッチ27a、普通入賞口スイッチ28aなど)の状態を検出してRAM60cの所定の状態記憶領域に保存する。そして、賞球に関わる上述のスイッチにより遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球数を演算して賞球情報としてRAM60cの所定の賞球情報記憶領域に保存する。そして、賞球情報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御装置70に送信して入賞確認処理を終了する。払出制御装置70は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ73を駆動して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出スイッチ74により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入球が検知されて主制御装置60から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。入賞確認処理を終了すると、主制御処理に戻って次の始動入賞処理(S130)に進む。
[始動入賞処理]
図7は、始動入賞処理の一例を示すフローチャートである。S130の始動入賞処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、第1始動口スイッチ23aからの検知信号を入力して第1始動口23に遊技球が入球したか否かを判定する(S200)。第1始動口23に遊技球が入球したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数(第1特図保留数)がその上限数(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。第1特別図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に第1特図保留数表示装置33の表示を更新し(S204)、第1特別図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S206)。ここで、S206で取得される判定用乱数としては、上述した大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数、外れ図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数など第1特別図柄の変動遊技の進行に関する情報を挙げることができる。そして、第1特別図柄保留数指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S208)、始動入賞処理を終了する。第1特別図柄保留数指示コマンドには、演出図柄表示装置35に第1保留図柄39aを表示させるための第1特別図柄の保留数に関する情報が含まれる。なお、S200で第1始動口23に遊技球が入球していないと判定したり、S202で第1特別図柄の保留数が上限数に達していると判定すると、S204〜S208の処理をスキップして始動入賞処理を終了する。
[第1特別図柄遊技処理]
図8および図9は、第1特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。S140の第1特別図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、特別電動役物が作動中であるか否か、すなわち大当り遊技(特別遊技)中または小当り遊技中であるか否かを判定する(S300)。特別電動役物が作動中であると判定すると、第1特別図柄遊技処理を終了する。本実施例では、第1特別遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って第2特別図柄遊技処理(S150)に進むが、第2特別図柄遊技処理においても後述するS400で特別電動役物が作動中と判定されて第2特別図柄遊技処理が終了するため、次の大当り遊技(特別遊技)処理(S160)に進む。なお、第2特別図柄遊技処理をスキップして大当り遊技(特別遊技)処理に直接進むものとしてもよい。一方、特別電動役物が作動中でないと判定すると、第1特別図柄が変動表示中であるか否か(S302)、第1特別図柄の確定図柄の表示時間中であるか否か(S304)、をそれぞれ判定する。第1特別図柄が変動表示中ではなく確定図柄の表示時間中でもないと判定すると、第1特別図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S306)。第1特別図柄の保留数が値0よりも多くない、すなわち値0であると判定すると、第1特別図柄遊技処理を終了する。一方、第1特別図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、第2特別図柄が変動表示中であるか否かを判定し(S308)、第2特別図柄が変動表示中であると判定すると、第2特別図柄が大当りであるか否かを判定する(S310)。第2特別図柄が変動表示中でないと判定したり、第2特別図柄が変動表示中であっても大当りでないと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている第1特別図柄の判定用乱数(大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、外れ図柄決定用乱数および変動パターン決定用乱数)のうち最も古いものを読み出し(S312)、読み出した大当り判定用乱数に基づいて当否判定処理を行なう(S314)。当否判定処理は、読み出した大当り判定用乱数と大当り判定用テーブルに含まれる大当り値とを比較することにより行ない、大当り判定用乱数が何れかの大当り値と一致したときには大当りと判定し、一致しなかったときには外れと判定する。大当り判定用テーブルは、確変フラグが値0(通常遊技状態)のときには大当り値の少ない低確率用の大当り判定テーブルが用いられ、確変フラグが値1(確変遊技状態)のときには大当り値の多い高確率用の大当り判定テーブルが用いられる。
当否判定処理の結果が大当りであると判定すると(S316の「YES」)、大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する大当り図柄決定処理を行なう(S318)。大当り図柄決定処理は、大当り遊技の内容(ラウンド数)と大当り遊技終了後の遊技状態とを決定するための処理であり、大当り図柄決定用乱数と図10に例示する大当り図柄決定テーブルとを用いて行なう。第1特別図柄の大当り図柄は、図示するように、大当り遊技として10R大当り遊技を実行すると共に大当り遊技終了後の遊技状態を確変遊技状態とする特図1_10R確変大当り図柄と、大当り遊技として5R大当り遊技を実行すると共に大当り遊技終了後の遊技状態を確変遊技状態とする特図1_5R確変大当り図柄と、大当り遊技として10R大当り遊技を実行すると共に大当り遊技終了後の遊技状態を通常遊技状態とする特図1_10R通常大当り図柄と、を有する。特図1_10R確変大当り図柄,特図1_5R確変大当り図柄,特図1_10R通常大当り図柄は、それぞれ20%,45%,35%の割合で出現する。なお、決定した大当り図柄は、大当り遊技終了後の遊技状態を設定する大当り遊技終了時まで保存される。大当り図柄を決定すると、次に第1特別図柄の変動表示を開始してから決定した大当り図柄で確定表示するまでの第1特別図柄の変動時間(大当り変動パターン)を、読み出した変動パターン決定用乱数と大当り変動パターンテーブルとを用いて決定する(S320)。
一方、当否判定処理の結果が外れであると判定すると(S316の「NO」)、外れ図柄決定用乱数に基づいて外れ図柄を決定する(S322)。そして、第1特別図柄の変動表示を開始してから決定した外れ図柄で確定表示するまでの第1特別図柄の変動時間(外れ変動パターン)を、読み出した変動パターン決定用乱数と外れ変動パターンテーブルとを用いて決定する(S324)。ここで、変動パターンテーブル(大当り変動パターンテーブル,外れ変動パターンテーブル)は、通常遊技状態用と確変遊技状態(時短遊技状態)用とで別々に用意され、現在の遊技状態に応じたテーブルが選択される。通常遊技状態用のテーブルは、第1特別図柄の平均変動時間が10秒となるように、変動時間が異なる複数の変動パターンそれぞれに対して変動パターン決定用乱数が割り当てられている。確変遊技状態用のテーブルは、第1特別図柄の平均変動時間が8秒となるように、変動時間が異なる複数の変動パターンそれぞれに対して変動パターン決定用乱数が割り当てられている。
S306で第1特別図柄の保留数が値0よりも多いと判定した後、S308,S310で第2特別図柄が変動表示中で且つその第2特別図柄が大当りであると判定すると、当否判定を行なうことなく、第1特別図柄の確定図柄に外れ図柄を決定し(S322)、第1特別図柄の変動パターンとして外れ変動パターンを決定する(S324)。第1特別図柄と第2特別図柄は同時変動を許容しているから、両者で大当りが重複しないように、一方の特別図柄が大当りの場合には、他方の特別図柄を強制的に外れとする。本実施例では、第2特別図柄が小当りである場合は、通常通り当否判定を行なう。これは、一方の小当りにより本来ならば大当りであった他方の判定内容を強制的に外れにするのは、遊技者にとって著しい不利益を与えることになるからである。また、小当りはその前後で遊技状態の変更を伴うものではないため、大当りと小当りとを複合的に発生させても、遊技に大きな影響を与えないと考えられるからである。勿論、第2特別図柄が小当りの場合にも、大当りの場合と同様に、当否判定を行なうことなく、第1特別図柄を強制的に外れにしてもよい。また、本実施例では、第1特別図柄には小当りを含まないが、小当りを含む場合には、小当りの判定だけは行なうようにしてもよい。
こうして第1特別図柄の確定図柄と変動時間(変動パターン)とを決定すると、第1特別図柄の変動表示を開始し(S326)、第1特別図柄の保留数を値1だけデクリメントすると共に第1特図保留数表示装置33の表示を更新する(S328)。第1特別図柄の保留数の更新に伴って今回消化する保留に係る判定用乱数をクリアする。そして、第1特別図柄の変動開始コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S330)、第1特別図柄遊技処理を終了する。変動開始コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、演出図柄表示装置35で図柄変動演出が開始されるように演出図柄制御装置91に制御コマンドを送信する。変動開始コマンドには、大当り判定の結果や第1特別図柄の変動時間(変動パターン)、確定図柄(大当り図柄、外れ図柄)などが含まれる。
第1特別図柄の変動表示を開始すると、次に第1特別図柄遊技処理が実行されたときに、主制御装置60のCPU60aは、S302で第1特別図柄が変動表示中と判定するため、次に、S320,S324で決定した第1特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定する(S332)。第1特別図柄の変動時間が経過していないと判定すると、第1特別図柄遊技処理を一旦終了し、第1特別図柄の変動時間が経過したと判定すると、図柄停止コマンドをサブ統合制御装置90に送信すると共に(S334)、変動表示中の第1特別図柄の確定図柄を表示する確定図柄表示処理を行なう(S336)。図柄停止コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、演出図柄表示装置35で図柄変動演出を終了するように演出図柄制御装置91に制御コマンドを送信する。そして、確定図柄表示時間(例えば0.5秒)が経過したか否かを判定する(S338)。確定図柄表示時間が経過していないと判定すると、第1特別図柄遊技処理を一旦終了する。第1特別図柄の確定図柄が表示された後に、第1特別図柄遊技処理が実行されると、S304で確定図柄の表示時間中であると判定するため、再びS338で確定図柄表示時間が経過したか否かを判定し、確定図柄表示時間が経過したと判定すると、確定図柄の表示を終了し(S340)、第1特別図柄の確定図柄が大当り図柄であるか否かを判定する(S342)。
第1特別図柄の確定図柄が大当り図柄であると判定すると、第2特別図柄が変動表示(同時変動)中であるか否かを判定し(S344)、第2特別図柄が変動表示中であれば、第2特別図柄の変動表示を外れ図柄の確定表示により終了させる(S346)。続いて、大当り遊技(特別遊技)を発生させるために、条件装置の作動を開始すると共に(S348)、役物連続作動装置の作動を開始する(S350)。条件装置が作動すると、特別電動役物も作動する。そして、大当り遊技開始演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信すると共に(S352)、大当り遊技の内容や大当り遊技終了後の遊技状態などを含む遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信する(S354)。大当り遊技開始演出コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、大当り遊技開始演出(オープニング演出)を実行する。大当り遊技中には確変機能や時短機能を停止させるために、確変フラグが値1(ON)のときには確変フラグを値0(OFF)とし(S356,S358)、時短フラグが値1(ON)のときには時短フラグを値0(OFF)として(S360,S362)、第1特別図柄遊技処理を終了する。上述したように、第1特別遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って第2特別図柄遊技処理(S150)に進み、第2特別図柄遊技処理においてS400で条件装置が作動中と判定されて第2特別図柄遊技処理が終了するため、次の大当り遊技(特別遊技)処理(S160)に進んで大当り遊技が実行される。
一方、S342で大当り図柄でないと判定すると、確変フラグが値1(ON)であるか否かを判定し(S364)、確変フラグが値1でなく値0(OFF)であると判定すると、S374の処理に進む。確変フラグが値1であると判定すると、確変カウンタを値1だけデクリメントして(S366)、確変カウンタが値0であるか否かを判定する(S368)。ここで、確変カウンタは、確変遊技状態を維持する特別図柄の残り変動回数を示すものであり、確変カウンタには、大当り遊技の終了に際して予め定められた値がセット(本実施例では、確変大当りを契機に値70がセット)される。確変カウンタが値0でないと判定すると、確変遊技状態を維持したまま次のS374の処理に進み、確変カウンタが値0であると判定すると、確変遊技状態を終了させるために、確変フラグを値0とすると共に(S370)、遊技状態が確変遊技状態が終了したことを示す遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S372)、次のS374の処理に進む。遊技状態指定コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、例えば、演出図柄制御装置91に制御コマンドを送信して演出図柄表示装置35の表示画面を確変遊技状態用から通常遊技状態用に変更する等の処理を行なう。
次に、時短フラグが値1(ON)であるか否かを判定し(S374)、時短フラグが値1でなく値0(OFF)であると判定すると、第1特別図柄遊技処理を終了する。時短フラグが値1であると判定すると、時短カウンタを値1だけデクリメントし(S376)、時短カウンタが値0であるか否かを判定する(S378)。ここで、時短カウンタは、時短遊技状態を維持する特別図柄の残り変動回数を示すものであり、時短カウンタには、大当り遊技の終了に際して予め定められた値がセット(本実施例では、確変大当りを契機に値70がセット)される。時短カウンタが値0でないと判定すると、時短遊技状態を維持したまま第1特別図柄遊技処理を終了し、時短カウンタが値0であると判定すると、時短遊技状態を終了させるために、時短フラグを値0とすると共に(S380)、時短遊技状態が終了したことを示す遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S382)、第1特別図柄遊技処理を終了する。遊技状態指定コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、例えば、演出図柄制御装置91に制御コマンドを送信して演出図柄表示装置35の表示画面を時短遊技状態用から通常遊技状態用に変更する等の処理を行なう。なお、本実施例では、確変大当りを契機に大当り遊技が実行されると、大当り遊技の終了後に、確変カウンタおよび時短カウンタに同じ回数(70回)が設定されるため、確変遊技状態と時短遊技状態とは同時に終了する。
[第2特別図柄遊技処理]
図11および図12は、第2特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。S150の第2特別図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、特別電動役物が作動中であるか否かを判定する(S400)。特別電動役物が作動中であると判定すると、第2特別図柄遊技処理を終了する。本実施例では、第2特別遊技処理を終了すると、次の大当り遊技(特別遊技)処理(S160)に進む。一方、特別電動役物が作動中でないと判定すると、第2特別図柄が変動表示中であるか否か(S402)、第2特別図柄の確定図柄の表示時間中であるか否か(S404)、をそれぞれ判定する。第2特別図柄が変動表示中ではなく確定図柄の表示時間中でもないと判定すると、第2始動口スイッチ24aからの検知信号を入力して第2始動口24に遊技球が入球したか否かを判定する(S406)。第2始動口24に遊技球が入球したと判定すると、第2特別図柄の判定用乱数(大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数、外れ図柄決定用乱数および変動パターン決定用乱数)を取得する(S408)。次に、第1特別図柄が変動表示中であるか否かを判定し(S410)、第1特別図柄が変動表示中であると判定すると、第1特別図柄が大当りであるか否かを判定する(S412)。
第1特別図柄が変動表示中でないと判定したり、第1特別図柄が変動表示中であっても大当りでないと判定すると、S408で取得した第2特別図柄の大当り判定用乱数に基づいて当否判定処理を行なう(S414)。第2特別図柄には小当りが含まれているから、当否判定は、大当り判定用乱数と大当り判定用テーブルに含まれる大当り値とを比較する処理に加えて、当該大当り判定用乱数と当該大当り判定用テーブルに含まれる小当り値とを比較する処理も行なう。そして、大当り判定用乱数が大当り値と一致したときには大当りと判定し、大当り判定用乱数が小当り値と一致したときには小当りと判定し、大当り判定用乱数が大当り値と小当り値のいずれにも一致しなかったときには外れと判定する。上述したように、本実施例では、第2特別図柄の小当り確率は、1/1.02としたから、当否判定処理では、殆どが小当りと判定される。
当否判定処理の結果が大当りであると判定すると(S416の「YES」)、大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する大当り図柄決定処理を行なう(S418)。第2特別図柄の大当り図柄決定処理は、図10に例示する第1特別図柄用の大当り図柄決定テーブルに代えて図13に例示する第2特別図柄用の大当り図柄決定テーブルを用いる点を除いてS318と同様に行なう。第2特別図柄の大当り図柄は、図示するように、大当り遊技として10R大当り遊技を実行すると共に大当り遊技終了後の遊技状態を確変遊技状態とする特図2_10R確変大当り図柄と、大当り遊技として5R大当り遊技を実行すると共に大当り遊技終了後の遊技状態を確変遊技状態とする特図2_5R確変大当り図柄と、大当り遊技として2R大当り遊技を実行すると共に大当り遊技終了後の遊技状態を通常遊技状態とする特図2_2R通常大当り図柄と、を有する。特図2_2R通常大当り図柄は、第1大入賞口25を極短時間(例えば0.2秒)だけ2回開放する大当り遊技が実行されるものであり、実質的に出玉のない大当りである。特図2_10R確変大当り図柄,特図2_5R確変大当り図柄,特図2_2R通常大当り図柄は、それぞれ20%,45%,35%の割合で出現する。なお、決定した大当り図柄は、大当り遊技終了後の遊技状態を設定する大当り遊技終了時まで保存される。大当り図柄を決定すると、第2特別図柄の変動表示を開始してから決定した大当り図柄で確定表示するまでの第2特別図柄の変動時間(大当り変動パターン)を、読み出した変動パターン決定用乱数と大当り変動パターンテーブルとを用いて決定する(S420)。
一方、当否判定処理の結果が大当りでないと判定すると、小当りであるか否かを判定する(S422)。当否判定の結果が小当りであると判定すると、大当り図柄決定用乱数に基づいて小当り図柄を決定する(S424)。そして、第2特別図柄の変動表示を開始してから決定した外れ図柄で確定表示するまでの第2特別図柄の変動時間(小当り変動パターン)を、読み出した変動パターン決定用乱数と小当り変動パターンテーブルとを用いて決定する(S426)。
S422で当否判定処理の結果が外れであると判定すると、外れ図柄決定用乱数に基づいて外れ図柄を決定する(S428)。そして、第2特別図柄の変動表示を開始してから決定した外れ図柄で確定表示するまでの第2特別図柄の変動時間(外れ変動パターン)を、読み出した変動パターン決定用乱数と外れ変動パターンテーブルとを用いて決定する(S430)。ここで、変動パターンテーブル(大当り変動パターンテーブル,小当り変動パターンテーブル,外れ変動パターンテーブル)は、第1特別図柄用の変動パターンテーブルと同様に、通常遊技状態用と確変遊技状態(時短遊技状態)用とで別々に用意され、現在の遊技状態に応じたテーブルが選択される。通常遊技状態用のテーブルは、第2特別図柄の平均変動時間が180秒となるように、変動時間が異なる複数の変動パターンそれぞれに対して変動パターン決定用乱数が割り当てられている。確変遊技状態用のテーブルは、第2特別図柄の平均変動時間が3秒となるように、変動時間が異なる複数の変動パターンそれぞれに対して変動パターン決定用乱数が割り当てられている。上述したように、第2特別図柄は、100%近く小当りであり、小当り時における第2特別図柄の変動時間は約3秒となる。
S408で第2特別図柄の判定用乱数を取得した後、S410,S412で第1特別図柄が変動表示中で且つその第1特別図柄が大当りであると判定すると、当否判定を行なうことなく、第2特別図柄の確定図柄に外れ図柄を決定して(S428)、外れ変動パターンを決定する(S430)。上述したように、第1特別図柄と第2特別図柄とで大当りが重複しないように、一方の特別図柄が大当りの場合には、他方の特別図柄を強制的に外れとする。なお、第1特別図柄が大当りであっても、第2特別図柄の小当りの判定だけは行なうようにしてもよい。
こうして第2特別図柄の確定図柄と変動時間(変動パターン)とを決定すると、第2特別図柄の変動表示を開始し(S432)、第2特別図柄の変動開始コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S434)、第2特別図柄遊技処理を終了する。変動開始コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、演出図柄表示装置35で図柄変動演出が開始されるように演出図柄制御装置91に制御コマンドを送信する。変動開始コマンドには、当否判定の結果や第2特別図柄の変動時間(変動パターン)、確定図柄(大当り図柄、小当り図柄、外れ図柄)などが含まれる。
第2特別図柄の変動表示を開始すると、次に第2特別図柄遊技処理が実行されたときに、主制御装置60のCPU60aは、S402で第2特別図柄が変動表示中と判定するため、次に、S420,S426,S430で決定した第2特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定する(S436)。第2特別図柄の変動時間が経過していないと判定すると、第2特別図柄遊技処理を一旦終了し、第2特別図柄の変動時間が経過したと判定すると、図柄停止コマンドをサブ統合制御装置90に送信すると共に(S438)、変動表示中の第2特別図柄の確定図柄を表示する確定図柄表示処理を行なう(S440)。図柄停止コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、演出図柄表示装置35で図柄変動演出を終了するように演出図柄制御装置91に制御コマンドを送信する。そして、確定図柄表示時間(例えば0.5秒)が経過したか否かを判定する(S442)。確定図柄表示時間が経過していないと判定すると、第2特別図柄遊技処理を一旦終了する。第2特別図柄の確定図柄が表示された後に、第2特別図柄遊技処理が実行されると、S404で確定図柄の表示時間中であると判定するため、再びS442で確定図柄表示時間が経過したか否かを判定し、確定図柄表示時間が経過したと判定すると、確定図柄の表示を終了し(S444)、第2特別図柄の確定図柄が大当り図柄であるか否かを判定する(S446)。
第2特別図柄の確定図柄が大当り図柄であると判定すると、第1特別図柄が変動表示(同時変動)中であるか否かを判定し(S448)、第1特別図柄が変動表示中であれば、第1特別図柄の変動表示を外れ図柄の確定表示により終了させる(S450)。続いて、条件装置の作動を開始すると共に(S452)、役物連続作動装置の作動を開始する(S454)。条件装置が作動すると、特別電動役物も作動する。そして、大当り遊技開始演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信すると共に(S456)、遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信する(S458)。大当り遊技開始演出コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、大当り遊技開始演出(オープニング演出)を実行する。また、第1特別図柄が大当りのときと同様に、確変フラグが値1(ON)のときには確変フラグを値0(OFF)とし(S460,S462)、時短フラグが値1(ON)のときには時短フラグを値0(OFF)として(S464,S466)、第2特別図柄遊技処理を終了する。第2特別図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS160の大当り遊技処理(特別遊技処理)に進む。
一方、S446で大当り図柄でないと判定すると、小当り図柄であるか否かを判定する(S468)。第2特別図柄の確定図柄が小当り図柄であると判定すると、第1特別図柄が変動表示中であるか否かを判定し(S470)、第1特別図柄が変動表示(同時変動)中であれば、第1特別図柄の変動表示を中断する変動中断処理を行なう(S472)。これにより、小当り遊技が終了するまで第1特別図柄の変動時間の計測が中断される。小当り遊技が終了すると、第1特別図柄の変動時間の計測が再開され、残りの変動時間が経過するまで第1特別図柄の変動表示が行われる。第1特別図柄が変動表示中でなければ、S472をスキップして次のS474に進む。そして、特別電動役物の作動を開始すると共に(S474)、小当り遊技開始演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S476)、次のS478に進む。小当り遊技開始演出コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、小当り遊技開始演出(オープニング演出)を実行する。S468で小当り図柄でないと判定すると、S470〜S476をスキップしてS478に進む。
そして、図9の第1特別図柄遊技処理のS364〜S382と同様に、確変フラグが値1であれば、確変カウンタを値1だけデクリメントし、確変カウンタが値0になると、確変フラグを値0として遊技状態を確変遊技状態から通常遊技状態にするS478〜S486の処理や、時短フラグが値1であれば、時短カウンタを値1だけデクリメントし、時短カウンタが値0になると、時短フラグを値0として遊技状態を時短遊技状態から通常遊技状態にするS488〜S496の処理を実行して、第2特別図柄遊技処理を終了する。なお、上述したように、確変カウンタおよび時短カウンタには、確変大当りを契機に大当り遊技終了後に同じ値がセットされるから、確変遊技状態と時短遊技状態は同時に終了する。
[大当り遊技処理]
図14および図15は、大当り遊技処理の一例を示すフローチャートであるS160の大当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、役物連続作動装置が作動中(大当り遊技中)であるか否かを判定する(S500)。役物連続作動装置が作動中でないと判定すると、大当り遊技処理を終了する。大当り遊技処理を終了すると、次の小当り遊技処理(S170)に進む。一方、役物連続作動装置が作動中であると判定すると、第1大入賞口25が開放中であるか否かを判定する(S502)。第1大入賞口25が開放中でないと判定すると、オープニング演出(大当り遊技開始演出)中であるか否か(S504)、インターバル中であるか否か(S506)、をそれぞれ判定する。大当り遊技が開始された直後は、オープニング演出中であるから、S504で肯定的な判定がなされ、次に、オープニング演出時間(実施例では5秒)が経過したか否かを判定する(S508)。オープニング演出時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了する。S508でオープニング演出時間が経過したと判定すると、大入賞口ソレノイド25cの駆動により第1大入賞口25を開放して(S510)、大当り遊技処理を一旦終了する。
第1大入賞口25を開放すると、次に大当り遊技処理を実行したときにS502で第1大入賞口25が開放中と判定するため、第1大入賞口スイッチ25aからの検知信号に基づいて第1大入賞口25への遊技球の入球数が規定数(実施例では10個)に達しているか否かを判定すると共に(S512)、第1大入賞口25を開放してからの経過時間が最大開放時間(実施例では28秒、但し、特図2_2R通常大当り図柄で当選した場合には0.2秒)に達しているか否かを判定する(S514)。第1大入賞口25への遊技球の入球数が規定数に達しておらず、第1大入賞口25の開放時間が最大開放時間にも達していないと判定すると、第1大入賞口25の開放を維持したまま大当り遊技処理を一旦終了する。一方、第1大入賞口25への遊技球の入球数が規定数に達したと判定したり、当該入球数が規定数に達する前に第1大入賞口25の開放時間が最大開放時間に達したと判定すると、第1大入賞口25を閉鎖し(S516)、インターバル時間(実施例では2秒)を設定するインターバル処理を行なって(S518)、大当り遊技処理を終了する。第1大入賞口25の最大開放時間は実施例では28.0秒であり、発射装置は1分間あたり100発程度の遊技球を発射するよう構成されているから、第1大入賞口25は、殆どの場合で、最大開放時間が経過する前に規定数の遊技球が入球して閉鎖する。第1大入賞口25を閉鎖すると、次に大当り遊技処理が実行されたときには、S506でインターバル中であると判定し、インターバル時間が経過したか否かを判定する(S520)。インターバル時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了し、インターバル時間が経過したと判定すると、第1大入賞口25を再度開放する(S510)。
こうした第1大入賞口25の開放と閉鎖とを行なうラウンド遊技を、インターバル時間を挟んで所定回数(10R大当り遊技では10回、5R大当り遊技では5回、2R大当り遊技では2回)繰り返し、S520,S522において最終ラウンド終了後のインターバル時間(終了インターバル時間)が経過したと判定すると、大当り遊技終了演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S524)、大当り遊技処理を一旦終了する。大当り遊技終了演出コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、大当り遊技終了演出(エンディング演出)を実行する。そして、次に大当り遊技が実行されたときに、S504,S506でオープニング中でなくインターバル中でもないと判定するため、エンディング演出時間が経過したか否かを判定する(S526)。エンディング演出時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了する。一方、エンディング演出時間が経過したと判定すると、役物連続作動装置の作動を停止すると共に(S528)、条件装置の作動を停止する(S530)。そして、今回の大当り図柄が確変大当り図柄であるか否かを判定する(S532)。今回の大当り図柄が確変大当り図柄であると判定すると、確変遊技状態を発生させるために、確変カウンタに値70をセットすると共に(S534)、確変フラグに値1をセットし(S536)、同時に時短遊技状態を発生させるために、時短カウンタに値70をセットすると共に(S538)、時短フラグに値1をセットして(S540)、S542に進む。一方、今回の大当り図柄が確変大当り図柄でなく通常大当り図柄であると判定すると、S534〜S540をスキップすることにより遊技状態を通常遊技状態に保持してS542に進む。
こうして大当り遊技終了後の遊技状態を設定すると、大当り遊技終了コマンドをサブ統合制御装置90に送信すると共に(S542)、遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S544)、大当り遊技処理を終了する。
[小当り遊技処理]
図16は、小当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。S170の小当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、条件装置が作動中でなく特別電動役物が作動中であるか否かを判定する(S600)。特別電動役物が作動中でないと判定すると、小当り遊技処理を終了する。小当り遊技処理終了すると、次のS180の普通図柄遊技処理に進む。一方、特別電動役物が作動中であると判定すると、第2大入賞口26が開放中であるか否かを判定する(S602)。第2大入賞口26が開放中でないと判定すると、オープニング演出(小当り遊技開始演出)中であるか否かを判定する(S604)。小当り遊技が開始された直後は、小当り遊技開始演出中であるから、S604で肯定的な判定がなされ、オープニング演出時間が経過したか否かを判定する(S606)。オープニング演出時間が経過していないと判定すると、小当り遊技処理を一旦終了し、オープニング演出時間が経過したと判定すると、第2大入賞口ソレノイド26cの駆動により第2大入賞口26を開放して(S608)、小当り遊技処理を一旦終了する。
第2大入賞口26を開放すると、次に小当り遊技処理を実行したときにS602で第2大入賞口26が開放中と判定するため、第2大入賞口スイッチ26aからの検知信号に基づいて第2大入賞口26への遊技球の入球数が規定数(実施例では10個)に達しているか否かを判定すると共に(S610)、第2大入賞口26を開放してからの経過時間が最大開放時間(実施例では1.6秒)に達しているか否かを判定する(S612)。第2大入賞口26への遊技球の入球数が規定数に達しておらず、第2大入賞口26の開放時間が最大開放時間にも達していないと判定すると、第2大入賞口26の開放を維持したまま小当り遊技処理を一旦終了する。一方、第2大入賞口26への遊技球の入球数が規定数に達したと判定したり、当該入球数が規定数に達する前に第2大入賞口26の開放時間が最大開放時間に達したと判定すると、第2大入賞口26を閉鎖して(S614)、小当り遊技処理を終了する。第2大入賞口26の最大開放時間は実施例では1.6秒であり、発射装置は1分間あたり100発程度しか遊技球を発射できないため、第2大入賞口26に規定数(10個)の遊技球を入球することは殆ど不可能である。したがって、第2大入賞口26は、基本的には、最大開放時間(1.6秒)開放する。第2大入賞口26を閉鎖すると、次に小当り遊技処理が実行されたときには、S604でオープニング演出中でないと判定するため、小当り遊技終了コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S616)、小当り遊技処理を終了する。
[普通図柄遊技処理]
図17は、普通図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。S180の普通図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、普通電動役物(普図当選入賞口27)が作動中であるか否かを判定する(S700)。普通電動役物が作動中であると判定すると、普通図柄遊技処理を終了する。普通図柄遊技処理が終了すると、次のS190の普通図柄当り遊技処理に進む。一方、普通電動役物が作動中でないと判定すると、普通図柄が変動表示中であるか否か(S702)、普通図柄の確定図柄の表示時間中であるか否か(S704)、をそれぞれ判定する。普通図柄が変動表示中でなく、その確定図柄の表示時間中でもないと判定すると、特別電動役物が作動中であるか否か、すなわち小当り遊技中であるか否かを判定する(S706)。特別電動役物が作動中であると判定すると、第2大入賞口スイッチ(普図作動スイッチ)26aが遊技球を検知したか否かを判定する(S708)。第2大入賞口スイッチ26aは、上述したように、小当り遊技中に開放される第2大入賞口26に入球した遊技球のみを検知可能である。従って、特別電動役物が作動中(小当り遊技中)でないときには、第2大入賞口スイッチ26aが遊技球を検知したとしても、第2大入賞口スイッチ26に異常が生じているか何らかの不正行為がなされているとして、当否判定を行なうことなく、普通図柄遊技処理を終了する。特別電動役物が作動中であり、且つ、第2大入賞口スイッチ(普図作動スイッチ)26aが遊技球を検知したと判定すると、普通図柄当否判定用乱数を取得し(S710)、取得した普通図柄当否判定用乱数に基づいて当否判定を行なう(S712)。普通図柄の当否判定は、普通図柄当否判定用乱数と普通図柄当り判定テーブルに含まれる当り値とを比較することにより行い、普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致したときには当りと判定し、一致しなかったときには外れと判定する。なお、本実施例では、普通図柄の当り確率は、100%であるから、当否判定処理が実行されると必ず当りと判定される。当否判定の結果、当りと判定すると(S714の「YES」)、普通図柄の確定図柄に当り図柄を設定し(S716)、普通図柄の変動表示を開始してから当り図柄で確定表示するまでの普通図柄の変動時間(当り変動パターン)を決定する(S718)。また、当否判定の結果、外れと判定すると(S714の「NO」)、普通図柄の確定図柄に外れ図柄を設定し(S720)、普通図柄の変動表示を開始してから外れ図柄で確定表示するまでの普通図柄の変動時間(外れ変動パターン)を決定する(S722)。普通図柄の変動時間は、一定時間(実施例では3秒)であり、小当り遊技における第2大入賞口26の最大開放時間(1.6秒)よりも長い時間に設定される。この理由については後述する。
こうして普通図柄の確定図柄と変動時間(変動パターン)とを決定すると、普通図柄の変動表示を開始し(S724)、普通図柄の変動開始コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S726)、普通図柄遊技処理を終了する。普通図柄の変動表示を開始すると、次に普通図柄遊技処理が実行されたときに、主制御装置60のCPU60aは、S702で普通図柄が変動表示中であると判定するため、次に、S718,S722で決定した普通図柄の変動時間(3秒)が経過したか否かを判定する(S728)。普通図柄の変動時間が経過していないと判定すると、普通図柄遊技処理を一旦終了し、普通図柄の変動時間が経過したと判定すると、変動表示中の普通図柄の確定図柄を表示する確定図柄表示処理を行なう(S730)。そして、確定図柄表示時間(例えば0.5秒)が経過したか否かを判定する(S732)。確定図柄表示時間が経過していないと判定すると、普通図柄遊技処理を一旦終了する。普通図柄の確定図柄が表示された後に、普通図柄遊技処理が実行されると、S704で確定図柄の表示時間中であると判定するため、再び732で確定図柄表示時間が経過したか否かを判定し、確定図柄表示間が経過したと判定すると、確定図柄の表示を終了し(S734)、普通図柄の確定図柄が当り図柄であるか否かを判定する(S736)。普通図柄の確定図柄が当り図柄でなく外れ図柄であると判定すると、普通図柄遊技処理を終了する。一方、普通図柄の確定図柄が当り図柄であると判定すると、普通電動役物の作動を開始し、普図当選入賞口ソレノイド27cの駆動により普図当選入賞口27を開放して(S738)、普通図柄遊技処理を終了する。普通図柄遊技処理を終了すると、次のS190の普通図柄当り遊技処理に進む。
[普通図柄当り遊技処理]
図18は、普通図柄当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。S190の普通図柄当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、普図当選入賞口27が開放中であるか否かを判定する(S800)。普図当選入賞口27が開放中でないと判定すると、普通図柄当り遊技処理を終了する。一方、普図当選入賞口27が開放中であると判定すると、普図当選入賞口スイッチ27aからの検知信号に基づいて普図当選入賞口27への遊技球の入球数が規定数(実施例では10個)に達しているか否か(S802)、普図当選入賞口27を開放してからの経過時間が最大開放時間(実施例では5秒)に達しているか否かを判定する(S804)。普図当選入賞口27への遊技球の入球数が規定数に達しておらず、普図当選入賞口27の開放時間が最大開放時間にも達していないと判定すると、普図当選入賞口27の開放を維持したまま普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。一方、普図当選入賞口27への遊技球の入球数が規定数に達したと判定したり、当該入球数が規定数に達する前に普図当選大入賞口27の開放時間が最大開放時間に達したと判定すると、普図当選入賞口27を閉鎖し(S806)、普図当り遊技終了コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S808)、普通図柄当り遊技処理を終了する。普図当選入賞口27の最大開放時間は実施例では5秒であり、発射装置は1分間あたり100発程度しか遊技球を発射できないため、普図当選入賞口27に規定数(10個)の遊技球を入球することは殆ど不可能である。したがって、普図当選入賞口27は、基本的には、最大開放時間(5秒)開放する。
図19は、実施例における小当り発生時の第2特別図柄と第2大入賞口と普通図柄作動スイッチと普通図柄と普通図柄当選入賞口の時間変化の様子を示す説明図である。図示するように、第2特別図柄が小当りとなることで小当り遊技が開始され(時間t11,t14)、小当り遊技中に開放される第2大入賞口26に入球した遊技球を普図作動スイッチ(第2大入賞口スイッチ26a)が検知すると(時間t12,t15)、普通図柄の変動表示が開始される。普通図柄の当り確率は100%であり、普通図柄の変動時間T2(実施例では3秒)は、第2大入賞口26の最大開放時間T1(実施例では1.6秒)よりも長くなっているため、普通図柄の当選による普図当選入賞口27の開放は、第2大入賞口26が閉鎖した後(時間t13,t16)に行われる。したがって、第2大入賞口26の上流側に配置される普図当選入賞口27の開放が当該第2大入賞口26への遊技球の入球を阻害することがなく、遊技者は、小当り遊技中の第2大入賞口26への遊技球の入球による賞球と、第2大入賞口26への遊技球の入球に伴って開放する普図当選入賞口27への遊技球の入球による賞球の双方を獲得することが可能となる。通常遊技状態のときには、第2特別図柄の変動時間が長時間(実施例では180秒)に設定され、小当りは頻繁には発生しないため、遊技者が第2始動口24への入球を狙って右打ちしても、小当りの発生により付与される賞球よりも右打ちによる遊技球の消費の方が多く、持ち球を大きく減らすこととなる。一方、遊技者が第1始動口23への遊技球の入球を狙って左打ちしても、第1特別図柄に小当りが含まれていないから、小当りが発生することはなく、普図当選入賞口27も開放することはない。このように、通常遊技状態においては、普図当選入賞口27が開放することがなく、普図当選入賞口27への遊技球の入球により持ち球の減少が抑えられてしまうのをより確実に抑制することができる。一方、第1特別図柄が確変大当たりとなって、遊技状態が通常遊技状態から確変遊技状態(時短遊技状態)に移行すると、第2特別図柄の変動時間が短時間(実施例では3秒)に短縮されるため、遊技者は第2始動口24への入球を狙って右打ちすることで、小当りを頻繁に発生させることができ(小当りラッシュ)、持ち球を増やすことができる。確変遊技状態では、特別図柄の大当り確率が高確率となるから、遊技者は、特別図柄の変動表示が所定回数(実施例では70回)実行されるまでに大当りの発生を期待しつつ、大当りの獲得に失敗しても、小当りラッシュ中に第2大入賞口26および普図当選入賞口27への遊技球の入球により獲得できる賞球を最も多くすることができる。
以上説明した第1実施例のパチンコ機1では、普図作動スイッチ(第2大入賞口スイッチ26a)により遊技球が検知されたことに基づいて変動表示される普通図柄が当選を示す図柄で確定表示されると、普図当選入賞口27が開放し、第2始動口24に遊技球が入球したことに基づいて変動表示される第2特別図柄が小当りを示す図柄で確定表示されると、第2大入賞口26が開放するものである。こうしたパチンコ機1において、普図作動スイッチ(第2大入賞口スイッチ26a)は、小当り遊技中に開放する第2大入賞口26に入球した遊技球のみを検知可能となっている。第1特別図柄には小当りがなく、通常遊技状態では、第2特別図柄の変動時間が長時間であり、第2特別図柄の小当りは頻繁には発生しないから、通常遊技状態では、小当りを発生させて、第2大入賞口26や普図当選入賞口27に遊技球を入球させるのは困難である。これにより、少なくとも遊技者が遊技を開始してから大当り遊技が行なわれる前の通常遊技状態において、普図当選入賞口27への遊技球の入球により持ち球の減少が抑えられてしまうのをより確実に抑制することができる。一方、第1特別図柄が確変大当りが発生し、通常遊技状態から確変遊技状態(時短遊技状態)へ移行すると、第2特別図柄の変動時間が短時間に短縮され、第2特別図柄の小当りが頻繁に発生するから、第2大入賞口26や普図当選入賞口27に遊技球を入球させて持ち球を増やすことができる。このように、遊技状態によって出玉にメリハリを付けることで、遊技興趣を向上させることができる。
また、第1実施例のパチンコ機1では、第2大入賞口26および普図当選入賞口27を右打ちにより遊技球が流下する経路上に配置し、普通図柄の変動時間(3秒)を、第2大入賞口26の最大開放時間(1.6秒)よりも長くする。これにより、第2大入賞口26が閉鎖した後に普通図柄を当り図柄で停止表示させて普図当選入賞口27を開放させることができる。すなわち、第2大入賞口26の開放と普図当選入賞口27の開放とが重ならないようにすることができる。したがって、普図当選入賞口27の開放が第2大入賞口26への遊技球の入球を阻害することがなく、遊技者は右打ちするだけで、小当り遊技中に開放される第2大入賞口26への遊技球の入球に基づく賞球の獲得に加えて、小当り遊技を契機として開放される普図当選入賞口27への遊技球の入球に基づく賞球を獲得することができる。
第1実施例では、第2大入賞口スイッチ26aは、普図作動スイッチを兼ねるものとしたが、第2大入賞口26に第2大入賞口スイッチ26aと普図作動スイッチとを別々に設けるものとしてもよい。この場合、普図作動スイッチは、第2大入賞口スイッチ26aの上流に設けてもよいし、第2大入賞口スイッチ26aの下流に設けてもよい。また、普図作動スイッチは、第2大入賞口26に入球した遊技球の全てを検知するものとしたが、第2大入賞口26に入球した遊技球を検知しない場合があってもよい。
第1実施例では、普通図柄に保留機能を備えないものとしたが、保留機能を備えるものとしてもよい。この場合、普通図柄の変動時間は、第2大入賞口26の最大開放時間よりも長くする必要はない。なお、普通図柄に保留機能を備える場合、普通図柄の保留が残存している状態で確変遊技状態から通常遊技状態に移行し、通常遊技状態において、普図当選入賞口27が開放することがある。
第1実施例では、第1特別図柄には、小当りを含まないが、小当りを含めてもよい。この場合、第1特別図柄の小当り確率を、第2特別図柄の小当り確率よりも低くするのが好適である。
第1実施例では、大入賞口として、大当り遊技で用いる大入賞口(第1大入賞口25)と、小当り遊技で用いる大入賞口(第2大入賞口26)とをそれぞれ別々に備えるものとしたが、大当り遊技と小当り遊技とで単一の大入賞口を共用してもよい。
第1実施例では、普図当選入賞口27を、小当り遊技中に開放する第2大入賞口26の上流側に配置するものとしたが、第2大入賞口26の下流側に配置するものとしてもよい。上述したように、普図当選入賞口27が小当り遊技の終了後に開放するように普通図柄の変動時間を調整しているから、第2大入賞口26の開放が普図当選入賞口27への遊技球の入球を阻害しないようにすることができる。
[第2実施例]
第1実施例のパチンコ機1では、小当り遊技中に開放される第2大入賞口26に普図作動スイッチ(第2大入賞口スイッチ26a)を設け、第2大入賞口26に入球した遊技球を普図作動スイッチが検知することで、普通図柄の変動表示を開始するものとした。しかし、第2実施例のパチンコ機1では、大当り遊技中に開放される第1大入賞口25に普図作動スイッチを設け、第1大入賞口25に入球した遊技球を普図作動スイッチが検知することで、普通図柄の変動表示を開始するものである。図20は、第2実施例のパチンコ機1が有する遊技盤120の構成の概略を示す構成図である。第2実施例のパチンコ機1は、第2大入賞口を有しておらず、第2始動口124への遊技球の入球に基づいて変動表示される第2特別図柄に小当りが設けられていない。また、第2実施例のパチンコ機1では、普図作動スイッチは、第1大入賞口25への遊技球の入球数をカウントするための第1大入賞口スイッチ25aと兼用されるものとしてもよいし、第1大入賞口スイッチ25aとは別に設けられてもよい。後者の場合、普図作動スイッチは、第1大入賞口スイッチ25aの上流に設けてもよいし、第1大入賞口スイッチ25aの下流に設けてもよい。また、普図作動スイッチは、第1大入賞口25に入球した遊技球の全てを検知してもよいし、第1大入賞口25に入球した遊技球を検知しない場合があってもよい。
第2実施例のパチンコ機1では、大当り遊技のインターバル中に普図当選入賞口27が開放するように、普通図柄の変動時間が調整されている。具体的には、第1大入賞口25に入球した遊技球の数が規定数(例えば10個)に達するか第1大入賞口25が開放してからの経過時間が最大開放時間(例えば28秒)に達するかの何れか早い方の条件が成立するまで第1大入賞口25を開放するラウンド遊技を、インターバル時間(例えば6秒)を挟んで所定回数(例えば10回)繰り返す大当り遊技を実行するものとし、普通図柄の変動時間を、上記規定数(例えば10個)の遊技球を発射するのに要する時間(1分間あたり100発の遊技球を発射可能な場合には6秒)以上で且つ最大開放時間(28秒)以下の時間とすることができる。例えば、普通図柄の変動時間は、大当り遊技中の所定のラウンド遊技における第1大入賞口25の平均開放時間を実験などにより求め、求めた平均開放時間に若干の余裕時間αを加えた時間とすることができる。なお、ラウンド遊技毎に開放時間が異なる場合には、何れか一つのラウンド遊技における第1大入賞口25の開放時間よりも長くなるように普通図柄の変動時間を調整すればよい。実施例のパチンコ機1では、右打ちにより発射された遊技球はほぼすべて第1大入賞口25に向かうように設計されているから、普通図柄の変動時間を、上記規定数(例えば10個)の遊技球を発射するのに要する時間に若干の余裕時間αを加えた6秒+αとすることができる。実施例では、8秒とした。また、インターバル時間(6秒)を、普通図柄が当りのときに開放する普図当選入賞口27の最大開放時間(例えば5秒)よりも長くした。これにより、ラウンド遊技が終了した後に普図当選入賞口27を開放することができ、ラウンド遊技後のインターバルが終了する前(次のラウンド遊技で第1大入賞口25が開放する前)に普図当選入賞口27を閉鎖することができる。したがって、第1大入賞口25の開放と普図当選入賞口27の開放とが重ならないようにすることができ、普図当選入賞口27の開放が第1大入賞口25への遊技球の入球を阻害しないようにすることができる。
図21は、第2実施例における大当り発生時の第1大入賞口と普通図柄作動スイッチと普通図柄と普通図柄当選入賞口の時間変化の様子を示す説明図である。図示するように、特別図柄(第1特別図柄,第2特別図柄)が大当りとなることで大当り遊技が開始され(時間t21,t24,t27)、大当り遊技中に開放される第1大入賞口25に入球した遊技球を普図作動スイッチ(第1大入賞口スイッチ25a)が検知すると(時間t22,t25,t28)、普通図柄の変動表示が開始される。普通図柄の変動時間T5(実施例では8秒)は、各ラウンド遊技における第1大入賞口25の開放時間T3よりも長くなるように調整されており、インターバル時間T4(実施例では6秒)は、普図当選入賞口27の最大開放時間T6(実施例では5秒)よりも長くなるように調整されている。なお、開放時間T3は、大当り遊技中の所定のラウンド遊技において、実験などにより求めた第1大入賞口25の平均開放時間である。したがって、普図当選入賞口27は、基本的には、インターバル中に開放し、インターバルが終了する前に閉鎖する。これにより、大当り遊技が発生すると、大当り遊技中の第1大入賞口25への遊技球の入球による賞球の獲得に加えて、第1大入賞口25への遊技球の入球に伴ってインターバル中に開放する普図当選入賞口27への遊技球の入球による賞球も獲得することが可能となる。この結果、遊技者は、大当り遊技中に持ち球を大きく増やすことができる。一方、普図当選入賞口27は、大当り遊技が発生しない限り開放することがないから、通常遊技状態において、普図当選入賞口27への遊技球の入球により持ち球の減少が抑えられてしまうのをより確実に抑制することができる。
なお、第2実施例のパチンコ機1では、第2特別図柄に小当りを含まないものとしたが、小当りを含めてもよい。
[第3実施例]
第3実施例のパチンコ機1では、大当り遊技中に開放される第1大入賞口25に普図作動スイッチを設けた点は第2実施例のパチンコ機1と同様であるが、普図当選入賞口227が第2始動口として構成される点が第2実施例のパチンコ機1と異なっている。図22は、第3実施例のパチンコ機1が有する遊技盤220の構成の概略を示す構成図である。第3実施例のパチンコ機1では、図示するように、常時開放の第2始動口を備えておらず、可変式の第2始動口として構成される普図当選入賞口227を備える。したがって、第3実施例のパチンコ機1は、普通図柄が当選した場合にのみ、第2特別図柄の変動表示の契機となる第2始動口に遊技球が入球可能となる。また、第3実施例のパチンコ機1では、大当り遊技中や特別図柄の変動表示中に普図当選入賞口27(第2始動口)に遊技球が入球すると、第2特別図柄の変動表示を所定数(例えば4個)まで記憶する保留機能も備える。
更に、第3実施例のパチンコ機1は、小当り遊技中に開放する第2大入賞口226の内部に特定領域226aと非特定領域226bとを備え、小当り遊技中に第2大入賞口26に遊技球が入球し、入球した遊技球が当該特定領域226aを通過すると、大当り遊技に発展するいわゆる1種2種混合機として構成されている。特定領域226aの上流には開閉板226cが設けられており、開閉板226cは、一定時間おきに開放と閉鎖とを繰り返すように動作する。このため、第2大入賞口26に入球した遊技球は、開閉板226cが開放しているときには特定領域226aを通過可能となり、開閉板226cが閉鎖しているときには特定領域226aを通過不可能となる。また、第3実施例のパチンコ機1は、第2特別図柄に小当りが含まれるだけでなく、第1特別図柄にも小当りが含まれてもよい。但し、第2特別図柄の小当り確率の方が第1特別図柄の小当り確率よりも高い確率とするのが好適である。また、第3実施例のパチンコ機1は、1種2種混合機として構成されているため、大当り確率が通常遊技状態よりも高くなる確変遊技状態は存在しない。なお、第3実施例のパチンコ機1も、第1実施例と同様に、特定領域を備えず、小当り遊技から大当り遊技に発展しない構成とされてもよいことは勿論である。
こうして構成された第3実施例のパチンコ機1では、大当り遊技中に開放する第1大入賞口25への遊技球の入球(普図作動スイッチの検知)に基づいて変動表示を開始し、大当り遊技の終了後に変動表示を終了して確定表示するように、すなわち大当り遊技の終了後に普図当選入賞口27(第2始動口)が開放するように、普通図柄の変動時間が調整されている。具体的には、ラウンド遊技をインターバル時間を挟んで繰り返す大当り遊技を実行する場合、例えば、大当り遊技中にラウンド遊技を10回実行し、各ラウンド遊技の平均実行時間(第1大入賞口25の平均開放時間)を10秒とし、インターバル時間を2秒とし、終了インターバル時間を5秒とした場合、大当り遊技の最初のラウンド遊技において第1大入賞口25の開放が開始してから当該大当り遊技が終了するまでに要する時間を、以下のように計算することができる。
10秒(1R)+2秒+10秒(2R)+2秒+10秒(3R)+2秒+10秒(4R)+2秒+10秒(5R)+2秒+10秒(6R)+2秒+10秒(7R)+2秒+10秒(8R)+2秒+10秒(9R)+2秒+10秒(10R)+5秒=123秒
したがって、大当り遊技の終了後に普図当選入賞口27(第2始動口)を開放するには、普通図柄の変動時間を123秒以上とすればよい。なお、普通図柄の変動表示中に普図作動スイッチが遊技球を検知すると、普通図柄の変動表示を所定数(例えば4個)まで記憶する保留機能を備えてもよい。この場合、普通図柄の変動時間を、大当り遊技の最初のラウンド遊技において第1大入賞口25の開放が開始してから当該大当り遊技が終了するまでに要する時間よりも短くしてもよい。
図23は、第3実施例における大当り発生時の第1大入賞口と普通図柄作動スイッチと普通図柄と第2始動口スイッチと第2特別図柄と第2大入賞口の時間変化の様子を示す説明図である。図示するように、特別図柄(第1特別図柄,第2特別図柄)が大当りとなるか小当りにより開放される第2大入賞口226に入球した遊技球が特定領域226aを通過することで大当り遊技が開始され(時間t31)、大当り遊技中に開放される第1大入賞口25に入球した遊技球を普図作動スイッチ(第1大入賞口スイッチ25a)が検知すると(時間t32,t33)、普通図柄の変動表示が開始される。普通図柄の変動時間T8(実施例では123秒以上)は、大当り遊技が開始されてから終了するまでの時間T7よりも長くなるように調整されている。したがって、普図当選入賞口27(第2始動口)は、大当り遊技の終了後に開放する。これにより、大当り遊技が発生すると、大当り遊技中の第1大入賞口25への遊技球の入球による賞球の獲得に加えて、第1大入賞口25への遊技球の入球に伴って大当り遊技終了後に開放する普図当選入賞口27への遊技球の入球による賞球も獲得することが可能となる。この結果、遊技者は、持ち球を大きく増やすことができる。ここで、大当り遊技中に普図当選入賞口27(第2始動口)を開放させた場合、普図当選入賞口27の開放によってその下流側に配置される第1大入賞口25への遊技球の入球が阻害されたり、普図当選入賞口27に遊技球が入球しても、当否判定(第2特別図柄の変動表示)に関して当該入球は無効とされるが、大当り遊技終了後に普図当選入賞口27を開放することで、こうした状況を回避することが可能となる。本実施例では、第2特別図柄の変動表示は4回まで保留することができるため、大当り遊技終了後に普図当選入賞口27を開放することで、最大5回、小当り遊技から大当り遊技へ発展させるチャンスを付与することができる。一方、普図当選入賞口27は、大当り遊技が発生しない限り開放することがないから、通常遊技状態において、普図当選入賞口27への遊技球の入球により持ち球の減少が抑えられてしまうのをより確実に抑制することができる。
実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を賞球や貸球として上受け皿11に払い出す構成としたが、いわゆる封入式のパチンコ機であってもよい。封入式のパチンコ機は、内部に封入した遊技球を循環させることにより遊技を行なうものである。この封入式のパチンコ機に、上述した実施例や変形例を適用することができ、同様の効果を奏することができる。また、実施例や変形例のパチンコ機は、いわゆる管理遊技機に適用されてもよい。管理遊技機は、主制御装置への外部からのアクセスを制限するものであり、枠制御装置(実施例の払出制御装置に相当)から主制御装置へは特定情報(遊技の性能に影響を与える情報や、遊技の結果に影響を及ぼす虞のある情報)以外を送信可能とし、枠制御装置はCRユニットと接続され、枠制御装置を介してのみ外部と通信可能に構成されたものである。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、第1大入賞口スイッチ25aや第2大入賞口スイッチ26aが「普通図柄作動スイッチ」に相当し、図17の普通図柄遊技処理のS706〜S712の処理を実行する主制御装置60のCPU60aが「普通図柄当否判定手段」に相当し、普通図柄表示装置34が「普通図柄表示装置」に相当し、普通図柄当選入賞口(普図当選入賞口)27が「普通図柄当選入賞口」に相当し、第1始動口23や第2始動口24が「始動口」に相当し、図7の始動入賞処理や図8の第1特別図柄遊技処理のS306〜S314の処理、図11の第2特別図柄遊技処理のS406〜S414の処理を実行する主制御装置60のCPU60aが「特別図柄当否判定手段」に相当し、第1特別図柄表示装置(第1特図表示装置)31や第2特別図柄表示装置(第2特図表示装置)32が「特別図柄表示装置」に相当し、第1大入賞口25や第2大入賞口26が「大入賞口」に相当する。また、第1始動口23が「第1始動口」に相当し、第2始動口24が「第2始動口」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
1 パチンコ機、2 外枠、3 前面枠、3a 前面枠開放スイッチ、4 ガラス板、5 内枠、5a 内枠開放スイッチ、11 上受け皿、12 下受け皿、13 発射ハンドル、14 スピーカ、15 枠側装飾ランプ、16 演出ボタン、16a 演出ボタンスイッチ、20,120,220 遊技盤、21 遊技領域、21a 外レール、21b 内レール、21c 釘、22 ゲート、22a ゲートスイッチ、23 第1始動口、23a 第1始動口スイッチ、24 第2始動口、24a 第2始動口スイッチ、25 第1大入賞口、25a 第1大入賞口スイッチ、25b 開閉板、25c 第1大入賞口ソレノイド、26 第2大入賞口、26a 第2大入賞口スイッチ、26b 開閉板、26c 第2大入賞口ソレノイド、27 普通図柄当選入賞口(普図当選入賞口)、27a 普通図柄当選入賞口スイッチ(普図当選入賞口スイッチ)、27b 開閉板、27c 普通図柄当選入賞口ソレノイド(普図当選入賞口ソレノイド)、28 普通入賞口、28a 普通入賞口スイッチ、29 アウト口、31 第1特別図柄表示装置(第1特図表示装置)、32 第2特別図柄表示装置(第2特図表示装置)、33 第1特別図柄保留数表示装置(第1特図保留数表示装置)、34 普通図柄表示装置、35 演出図柄表示装置、35L,35C,35R 演出図柄、36 センター役物、37 キャラクタ図柄、50 CRユニット、51 CRユニット端子板、52 精算表示装置、53 球貸ボタン、53a 球貸スイッチ、54 精算ボタン、54a 精算スイッチ、60 主制御装置、61 遊技盤中継端子板、62 図柄表示装置中継端子板、63 演出中継端子板、64 裏配線中継端子板、65 外部接続端子板、70 払出制御装置、71 払出中継端子板、73 払出モータ、74 払出スイッチ、75 満杯スイッチ、76 球切れスイッチ、80 発射制御装置、81 発射停止スイッチ、82 タッチスイッチ、83 発射モータ、90 サブ統合制御装置、91 演出図柄制御装置、100 ホールコンピュータ、226 第2大入賞口、226a 特定領域、226b 非特定領域、226c 開閉板、227 普通図柄当選入賞口(普図当選入賞口,第2始動口)。

Claims (5)

  1. 普通図柄作動スイッチが遊技球を検知したことに基づいて取得される普通図柄判定用情報を使用して当否を判定する普通図柄当否判定手段と、
    該普図当否判定手段による判定結果を示す普通図柄を表示する普通図柄表示装置と、
    該普通図柄表示装置に当選を示す普通図柄が確定表示されたことに基づいて、遊技球が入球不能な状態から遊技球が入球可能な状態に変化する普通図柄当選入賞口と、
    始動口に遊技球が入球したことに基づいて取得される特別図柄判定用情報を使用して当否を判定する特別図柄当否判定手段と、
    該特別図柄当否判定手段による当否判定の結果を示す特別図柄を表示する特別図柄表示装置と、
    該特別図柄表示装置に当りを示す特別図柄が確定表示されたことに基づいて、遊技球が入球不能な状態から遊技球が入球可能な状態に変化する大入賞口と、
    を備える遊技機であって、
    前記普通図柄作動スイッチは、前記大入賞口に入球した遊技球のみを検知可能である、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機であって、
    前記始動口として、第1始動口と、第2始動口と、を有し、
    前記大入賞口が開放される遊技状態として、大当り遊技状態と、該大当り遊技状態よりも最大開放時間が短い小当り遊技状態と、を有し、
    前記大当り遊技状態の終了直後に移行される遊技状態として、少なくとも前記特別図柄当否判定手段によって小当りと判定されてから前記特別図柄表示装置に小当りを示す前記特別図柄が確定表示されるまでの変動時間が通常遊技状態よりも短い時短遊技状態を有し、
    前記第1始動口への遊技球の入球に基づいて取得される前記特別図柄判定用情報よりも前記第2始動口への遊技球の入球に基づいて取得される前記特別図柄判定用情報の方が前記特別図柄当否判定手段によって小当りと判定される確率が高くなるように設定され、
    前記普通図柄作動スイッチは、前記小当り遊技中に開放される前記大入賞口に入球した遊技球を検知可能である、
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2に記載の遊技機であって、
    前記小当り遊技状態において開放される前記大入賞口と前記第2始動口と前記普通図柄当選入賞口は、所定の発射威力にて発射された遊技球が流下する流下経路上に配置され、
    前記小当り遊技状態において開放される前記大入賞口は、通じて所定時間を限度に開放可能に設定され、
    前記普通図柄当否判定手段によって当選と判定されてから前記普通図柄表示装置に当選を示す前記普通図柄が確定表示されるまでの変動時間を、前記所定時間よりも長くした
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項1に記載の遊技機であって、
    前記大入賞口が開放される遊技状態として、最大開放時間が経過するか規定数の遊技球が入球するかの何れか早い方の条件が成立するまで前記大入賞口を開放させるラウンド遊技をインターバル時間を挟んで複数回実行する大当り遊技状態を有し、
    前記大当り遊技中に開放される前記大入賞口と前記普通図柄当選入賞口は、所定の発射威力にて発射された遊技球が流下する流下経路上に配置され、
    前記普通図柄当否判定手段によって当選と判定されてから前記普通図柄表示装置に当選を示す前記普通図柄が確定表示されるまでの変動時間を、前記規定数の遊技球を発射するのに要する時間以上で少なくとも所定のラウンド遊技における前記大入賞口の前記最大開放時間以下の範囲内の時間とし、
    前記所定のラウンド遊技終了直後の前記インターバル時間を、前記普通図柄当選入賞口の最大開放時間よりも長くした、
    ことを特徴とする遊技機。
  5. 請求項1に記載の遊技機であって、
    前記始動口として、遊技球が常時入球可能な第1始動口と、前記普通図柄当選入賞口である第2始動口と、を有し、
    前記大入賞口が開放される遊技状態として、大当り遊技状態と、該大当り遊技状態よりも最大開放時間が短い小当り遊技状態と、を有し、
    前記第1始動口への遊技球の入球に基づいて取得される前記特別図柄判定用情報よりも前記第2始動口への遊技球の入球に基づいて取得される前記特別図柄判定用情報の方が前記特別図柄当否判定手段によって小当りと判定される確率が高くなるように設定され、
    前記普通図柄作動スイッチは、前記大当り遊技中に開放される前記大入賞口に入球した遊技球を検知可能である、
    遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022010286A (ja) * 2020-04-04 2022-01-14 株式会社三洋物産 遊技機

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