JP2015070809A - 莢豆収穫機 - Google Patents

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雅義 本田
富士男 野村
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富士男 野村
憲克 山田
Norikatsu Yamada
憲克 山田
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【課題】莢豆の莢の損傷を抑えながら確実に莢を脱莢することができる莢豆収穫機を提供する。【解決手段】圃場に栽培されている莢豆の莢を走行しながら脱莢する莢豆収穫機であって、走行機体の前部側に、前下がり傾斜状とされていて脱莢された莢を後上方に搬送する搬送コンベヤを設け、この搬送コンベヤに、接地して該搬送コンベヤを支持する支持輪を設け、前記搬送コンベヤの前方に、左右方向に所定間隔をおいて列状配置された複数のタインを備え且つ前回りに回転して莢豆の莢をタイン間で脱莢する莢もぎリールを設け、この莢もぎリールの下方で且つ前記搬送コンベヤの下端部前方に、前記タインで脱莢する際に莢豆に後方から接当する接当部材を圃場面に近接して設け、この接当部材と搬送コンベヤの下端側との間に、脱莢した莢を受ける莢受け部材を設けている。【選択図】図4

Description

本発明は、圃場に栽培されている状態の莢豆(枝豆、隠元豆等)から莢(枝豆莢、莢隠元等)を走行しながら脱莢して収穫する莢豆収穫機に関するものである。
圃場に栽培されている莢豆の莢を走行しながら脱莢して収穫する莢豆収穫機として特許文献1に記載の枝豆収穫機がある。
この枝豆収穫機は、走行機体の前部に前下がり傾斜状とされていて脱莢された枝豆莢を後上方に搬送する搬送装置と、この搬送装置の下端側の前方に配置されていて枝豆莢を脱莢するもぎ取りローラと、このもぎ取りローラを覆うように設けられていて脱莢した枝豆莢を搬送装置に案内するもぎ取りカバーとを備えている。
前記もぎ取りローラは左右軸回りに回転駆動する回転軸と、この回転軸から径方向外方に向けて延出するように設けられた多数のもぎ取り爪とから主構成されている。
このもぎ取りローラにあっては、もぎ取り爪を回転軸に軸方向に沿って間隔をおいて一列状に並べて設けていると共に、この軸方向に列状配置されてなるもぎ取り爪列を回転軸の周方向に間隔をおいて設けている。
前記もぎ取りローラは、左右軸回りに後回りに回転駆動され(下側から前→上→後を経て下側に戻るように回転駆動され)、圃場に栽培されている枝豆に対してもぎ取り爪列が下側から上側に向けて後回りに作用して枝豆莢を脱莢すると共に、脱莢した枝豆莢をもぎ取りローラの上部側にて搬送装置に向けて後斜め上方に飛ばす。
このもぎ取りローラによって脱莢されて搬送装置に向けて飛ばされた枝豆莢は、もぎ取りカバーの上壁内面に衝突すると共に該カバー上壁内面に沿って搬送装置へと移動する。
特開2011−24514号公報
前記特許文献1に記載の枝豆収穫機にあっては、もぎ取りローラは枝豆莢を確実に脱莢するため、また、枝豆莢を搬送装置に向けて飛ばすために高速で回転駆動され、脱莢された枝豆莢はもぎ取りカバーの内面に衝突することから、枝豆莢の損傷が大きい。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、莢豆の莢の損傷を抑えながら確実に莢を脱莢することができる莢豆収穫機を提供することを課題とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
請求項1に係る発明は、圃場に栽培されている莢豆の莢を走行しながら脱莢する莢豆収穫機であって、
走行機体の前部側に、前下がり傾斜状とされていて脱莢された莢を後上方に搬送する搬送コンベヤを設け、この搬送コンベヤに、接地して該搬送コンベヤを支持する支持輪を設け、前記搬送コンベヤの前方に、左右方向に所定間隔をおいて列状配置された複数のタインを備え且つ前回りに回転して莢豆の莢をタイン間で脱莢する莢もぎリールを設け、この莢もぎリールの下方で且つ前記搬送コンベヤの下端部前方に、前記タインで脱莢する際に莢豆に後方から接当する接当部材を圃場面に近接して設け、この接当部材と搬送コンベヤの下端側との間に、脱莢した莢を受ける莢受け部材を設けていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記接当部材が、タインの先端部の回転軌跡の下端近傍位置に、圃場面から浮かした状態又は圃場面に接する状態で配置されることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記接当部材が、左右軸回りに回転自在なローラで構成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、前記支持輪として、前記搬送コンベヤの下端側の後側に配置さ
れ且つ左右方向に長く形成されていて圃場面を転動する接地ローラが設けられていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、前記支持輪として、前記搬送コンベヤの下部の左右両側に配置されていて圃場面を転動するゲージ輪が設けられていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、前記莢受け部材が、接当部材から搬送コンベヤの下端側下方へと後下がり傾斜状に延設された板材で形成されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、前記莢受け部材が、接当部材から搬送コンベヤのコンベヤベルト上へと延設されたゴム板材で形成されていることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、前記莢受け部材が、莢を搬送コンベヤへと移送するコンベヤによって構成されていることを特徴とする。
本発明の莢豆収穫機にあっては、以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明では、莢もぎリールを前回りに回転駆動すると共に走行機体を前進させながら莢を脱莢するが、このとき、圃場に栽培されている莢豆を接当部材によって根元側から押しながら、莢豆に対して下側から後上側へと作用するタイン間で莢を脱莢する。すなわち、莢もぎリールで脱莢する速度に加えて、走行に伴う接当部材の前方移動によって莢豆の茎を下方側に引く速度が走行速度の2倍分加わることとなるので、莢もぎリールの回転速度を落としても確実に脱莢することができる。そして、莢もぎリールの回転速度を遅くして脱莢した莢を搬送コンベヤ上に送るので、莢が散らばることなく、莢豆の莢の損傷を抑えることができる。
また、接当部材を、莢もぎリールの下方で且つ前記搬送コンベヤの下端部前方に、圃場面に近接して配置することで、タインの先端が圃場面に近接した位置で接当部材を莢豆に接当させることができ、莢豆の莢を根元側から確実に脱莢することができ、また、タインで莢豆の莢を脱莢する際に、接当部材によって莢豆の茎を押さえるので、莢豆の抜根を防止することができる
また、接当部材は圃場面に近接して設けられているので、圃場の土が接当部材に着くのが防止され、脱莢時に土が莢に混入されることがなく、後処理において土を振り分ける必要がない。
また、接当部材と搬送コンベヤの下端側との間に莢受け部材を設けることにより、接当部材を搬送コンベヤの下端から前方に離れた位置に配置しても、脱莢されて搬送コンベヤに到達しない莢を受けることができる。
請求項2に係る発明では、接当部材を、タインの先端部の回転軌跡の下端近傍位置に配置することで、タインが最も下がった位置の近傍で接当部材が莢豆の茎に接当することとなり、莢豆の莢を根元側からより確実に脱莢することができると共に、接当部材を圃場面から浮かした状態又は圃場面に接する状態で配置することにより、接当部材に接地圧がかからず該接当部材に土が巻き付くのを防止することができる。
請求項3に係る発明では、接当部材を左右軸回りに回転自在なローラで構成することにより、接当部材が莢豆の茎に沿ってスムーズに転動し、接当部材が莢豆に引っかかるのを防止することができる。
請求項4に係る発明では、前記支持輪を、前記搬送コンベヤの下端側の後側に配置され且つ左右方向に長く形成されていて圃場面を転動する接地ローラで構成することにより、該接地ローラが脱莢した後の莢豆の茎を踏みつけるので、脱莢した後の莢豆の茎が起き上がって作業者の邪魔物となるのを防止することができる。
請求項5に係る発明では、前記支持輪を、前記搬送コンベヤの下部の左右両側を転動するゲージ輪で構成することにより、圃場面が大きく乱れている場合でも、搬送コンベヤを良好に支持することができる。
請求項6に係る発明では、脱莢されて受け部材上へと落下した莢を搬送コンベヤへと移動させることができる。
請求項7に係る発明では、脱莢されて受け部材上へと落下した莢を搬送コンベヤへと良好に移動させることができる。
請求項8に係る発明では、脱莢されて受け部材上へと落下した莢を搬送コンベヤへと移動させることができる。
枝豆収穫機の側面図である。 枝豆収穫機の平面図である。 枝豆収穫機の正面図である。 枝豆収穫機の前部の側面図である。 莢もぎリールの側面図である。 莢もぎリールの正面図である。 莢もぎリールの骨格部分の正面図である。 主リールフレームの側面図である。 調整リールフレームの側面図である。 左右位置調整可能なタイン列の側面図及び背面図である。 左右位置調整不能なタイン列の側面図及び背面図である。 タインの取付部分の側面図である。 ゲージ輪の支持部分の側面図である。 要部の側面図である。 接地ローラの取付部分の正面図である。 従動プーリの取付部分の正面一部断面図である。 枝豆莢の脱莢状態を示す側面図である。 枝豆収穫機の後部構造を示す概略側面図である。 莢受け部材の変形例に係る実施形態の側面図である。 莢受け部材の他の変形例に係る実施形態の側面図である。 接当部材の変形例に係る実施形態の側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図4において、符号1は莢豆収穫機として例示する枝豆収穫機であって、圃場に栽培されている状態の枝豆Eから枝豆莢Eaを図1の矢示A方向に走行しながら脱莢(莢もぎ)して収穫する枝豆収穫機である。
この枝豆収穫機1は、走行機体2と、この走行機体2の前部側に前下がり傾斜状に設けられた搬送コンベヤ3(これを第1搬送コンベヤという)と、この第1搬送コンベヤ3の下部側の前方に配置された莢もぎリール4とを有する。
走行機体2は、機体フレーム6と、この機体フレーム6の下部の左右両側に設けられた走行装置7と、機体フレーム6の後部に設けられた走行用エンジンE1と、エンジンE1の後方側に設けられた操縦装置8を有し、圃場の畝R(平畝又は高畝)を跨いで畝Rの左右両側の畝間溝Dを走行する。
左右の走行装置7は、機体フレーム6の下端側に固定されたトラックフレーム9に、駆動輪10、アイドラ11、転輪12を左右軸回り(左右方向の軸心回り)に回転自在に設けると共に、これら駆動輪10、アイドラ11、転輪12にわたってクローラベルト13を巻掛けてなるクローラ式走行装置によって構成されている。前記走行用エンジンE1によって駆動輪10を回転駆動することでクローラベルト13が周方向に循環回走し、これによって前後進可能としている。
また、機体フレーム6上には、枝豆収穫機1に装備された油圧モータや油圧シリンダなどの油圧アクチュエータを作動する作動油を貯留する作動油タンクOTと、油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプPと、この油圧ポンプPを駆動する油圧用エンジンE2とが設けられている。
なお、1つのエンジンで走行装置7と油圧ポンプPの駆動を行ってもよい。
第1搬送コンベヤ3は、莢もぎリール4で脱莢された枝豆莢Ea及び該枝豆莢Eaと一緒にもぎ取られた茎葉Eb(枝葉)を後上方に搬送するものであり、圃場の畝R幅に対応する左右幅に形成されている。
この第1搬送コンベヤ3は、ベルトコンベヤによって構成され、コンベヤフレーム14と、駆動ローラ15と、従動ローラ16と、ガイドローラ17と、支持ローラ18と、テンションローラ19と、エンドレスのコンベヤベルト20とを有する。
コンベヤフレーム14は、上部が前後方向に沿う形状とされると共に上部から下端にかけて前下がり傾斜状とされた左右一対のサイドフレーム21を相互に連結してなる。このコンベヤフレーム14の上部の後部下面側には取付ブラケット22が設けられている。一方、走行機体2の機体フレーム6に設けられた支持フレーム23の前部の上端部には支持ブラケット24が設けられ、この支持ブラケット24に枢支軸25を介して前記取付ブラケット22が左右軸回りに回転自在に枢支されている。
また、コンベヤフレーム14の背面側の上下中途部と、前記支持フレーム23の前面側下部とに、それぞれシリンダブラケット26,27が設けられている。コンベヤフレーム14のシリンダブラケット26には単動式油圧シリンダからなるコンベヤ昇降シリンダC1の一端側(ピストンロッドの先端側)が枢支連結されている。支持フレーム23のシリンダブラケット27には前記コンベヤ昇降シリンダC1の他端側(ボトム側)が枢支連結されている。
したがって、このコンベヤ昇降シリンダC1を伸縮させることにより、第1搬送コンベヤ3が上部の前記枢支軸25回りに上下に昇降駆動可能とされている。
駆動ローラ15は、コンベヤフレームの24の上部後端側に左右軸回りに回転自在に設けられ、油圧モータからなる駆動モータM1によって回転駆動可能とされている。
従動ローラ16は、コンベヤフレーム24の下端側に左右軸回りに回転自在に設けられている。
ガイドローラ17は、駆動ローラ15の前方に配置されている。
支持ローラ18は、コンベヤフレームの背面側に設けられ、コンベヤフレームの左右方向中央部と左右両側に配置された3つで1組のものが上下に3組設けられている。
テンションローラ19は前記シリンダブラケット26に支持されている。
コンベヤベルト20は、前記駆動ローラ15、従動ローラ16、ガイドローラ17、及びテンションローラ19に巻掛けられている。支持ローラ18はコンベヤベルト20の背面側に接当して該コンベヤベルト20を支持している。
コンベヤベルト20の表面側には、ベルト幅方向に延びる左右一対のラグ28がベルト長手方向に間隔をおいて全周にわたって設けられている。
前記駆動ローラ15を図4の側面視で時計回りに回転駆動することにより、コンベヤベルト20の正面側(上面側)が後上方に移動するようにコンベヤベルト20が循環回走してコンベヤベルト20上の枝豆莢Ea及び茎葉Ebを後上方に搬送する。このコンベヤベルト20が循環回送する際において前記左右のラグ28は左右方向で隣接するガイドローラ17間を通過する。
前記莢もぎリール4は、図1〜図4に示すように、第1搬送コンベヤ3の下部前方に配置されると共に第1搬送コンベヤ3の左右幅(畝幅)に対応する左右幅に形成され、図1に矢示Bで示す方向に前回りに回転することにより、圃場に栽培されている状態の枝豆Eから枝豆莢Eaを脱莢して第1搬送コンベヤ3へと飛ばすものである。
この莢もぎリール4は、図1〜図6に示すように、左右一対の主リールフレーム44と、左側の主リールフレーム44の左右方向外方側に配置された調整リールフレーム45と、左右主リールフレーム44間に設けられた多数のタインTとを有する。
各主リールフレーム44は、図8に示すように、側面視多角形状に形成され、左右軸回りに回転する回転板46と、この回転板46から放射方向に突出する複数の支持アーム47と、各支持アーム47の突出端側にそれぞれ設けられたホルダ48と、周方向で隣り合うホルダ48同士を連結する連結フレーム材49とから構成されている。
本実施形態では前記支持アーム47、ホルダ48及び連結フレーム材49はそれぞれ6つ設けられ、主リールフレーム44は側面視正6角形状を呈している。
左右の主リールフレーム44の中心部には、左右主リールフレーム44にわたって左右方向の軸心を有するリール回転軸50が配置され、左右各主リールフレーム44の回転板
46はリール回転軸50に固定された取付板51(取付部材)に取付固定されている。したがって、左右主リールフレーム44はリール回転軸50等を介して連結されていてリール回転軸50の軸心回りX(左右軸回り)に一体回転する。
前記リール回転軸50は、第1搬送コンベヤ3に設けられたリール支持フレーム52に軸心X回りに回転自在に支持されている。
リール支持フレーム52は、図2、図4、図7に示すように、第1搬送コンベヤ3の中途部の左右両側に配置された前後方向に延びるメインフレーム53と、この左右メインフレーム53同士を第1搬送コンベヤ3の前側で連結する前後の連結フレーム部材54,55と、第1搬送コンベヤ3の左右両側に固定されていて左右方向で同じ側にあるメインフレーム53を枢軸Sを介して左右方向の軸心回りに回転自在に枢支するサポートブラケット56と、左右各メインフレーム53の前部にそれぞれ固定された支持ステー57とを有する。
メインフレーム53の後端側は下方に延設され、この延設部分の下端同士が連結軸30によって連結され、この連結軸30に複動形の油圧シリンダからなるリール昇降シリンダC2の一端側(ピストンロッドの先端側)が枢支連結されている。このリール昇降シリンダC2の他端側(ボトム側)はコンベヤフレーム14に設けた前記シリンダブラケット26に枢支連結されている。
このリール昇降シリンダC2を伸縮させることにより、前記枢軸Sを中心として、リール支持フレーム52のメインフレーム53が上下に揺動して莢もぎリール4が上下動する。これにより、莢もぎリール4の高さ調整が可能とされている。
左右の支持ステー57は、図7に示すように、上壁57aと、該上壁57aの左右方向内方側の端部から下方に延出された内縦壁57aと、下壁57cと、この下壁57cの左右方向外方側の端部から上方に延出された外縦壁57dとから筒状に形成されている。この左右の支持ステー57は左右方向で同じ側にあるメインフレーム53の前端側に挿通されている。
また、支持ステー57はメインフレーム53に対して規制杆31によって前後移動不能に位置規制されている。
この規制杆31は、図4に示すように、左右各メインフレーム53の上方に該メインフレーム53に沿って設けられている。規制杆31の後端側はメインフレーム53に固定されたブラケット32にピン33によって取り付けられている。
規制杆31の前端側は、図7に示すように、支持ステー57の外縦壁57aから上方に延設された延設壁58にピン34よって取り付けられている。
この規制杆31の前端側を固定するピン34を取り外すことにより、莢もぎリール4をメインフレーム53から取り外すことができる。したがって、莢もぎリール4を、タインTの異なる他の莢もぎリール4に容易に交換することが可能とされている。
また、前記延設壁58に形成されたピン挿通孔35及びメインフレーム53に固定されたブラケット32にピン挿通孔36は前後方向複数形成されている。これによって、莢もぎリール4が前後位置調整自在されている。
左右の支持ステー57には、図7に示すように、内縦壁57aから下方に延出された支持壁59が設けられている。リール回転軸50の左右の各端部側は、左右方向で同じ側にある前記支持壁59に軸受け60を介して左右軸回りに回転自在に支持されている。
前記支持壁59にはモータステー61が取り付けられ、このモータステー61に油圧モータからなるリール駆動モータ62が取り付けられている。このリール駆動モータ62の出力軸には駆動スプロケット63が取付固定されている。
リール回転軸50の左側の端部には、駆動スプロケット63の前方側に位置する従動スプロケット64が取付固定され、前記駆動スプロケット63と従動スプロケット64とにわたってエンドレスの伝動チェーン65が巻掛けられている。
したがって、リール駆動モータ62によって駆動スプロケット63を回転駆動することにより左右の主リールフレーム44が図1の矢視B方向に回転駆動される。
左右の主リールフレーム44の各ホルダ48はリール回転軸50の軸心X(回転中心)
を中心とする円周上に配置されていると共に、該左右主リールフレーム44のホルダ48は左右方向で対向するように配置され、この左右方向で対向するホルダ48にわたってそれぞれタイン支持バー66が設けられている。したがって、このタイン支持バー66は本実施形態では6本設けられている。
このタイン支持バー66は左右方向の軸心を有する円筒パイプで形成され、ホルダ48に軸心回りに回転可能に保持されている。
各タイン支持バー66の左側の端部側には、左側の主リールフレーム44のホルダ48の左右方向外方側に後斜め下方に向けて傾斜状として配置されたリンク67の下端部側が溶接等によって固着されている。
この各リンク67の上端部側には、支軸68が左右方向外方に突出状に溶接等によって固定されている。
また、6本のタイン支持バー66の内、3本のタイン支持バー66の左右ホルダ48間に該タイン支持バー66より径大な円筒パイプからなるタイン取付杆69が外嵌されている。このタイン取付杆69はタイン支持バー66に対して、主リールフレーム44の周方向に一つおきに設けられている。
図12(b)に示すように、各タイン取付杆69はタイン支持バー66に対して、タイン取付杆69の径方向に螺合貫通してタイン支持バー66に接当する複数の固定ネジ88によって左右方向(軸心方向)移動不能で且つ軸心回り回転不能に固定されている。また、固定ネジ88を緩めることにより、各タイン取付杆69はタイン支持バー66に対して、左右方向移動自在で且つ軸心回り回転自在となる。
図10、図11及び図12に示すように、前記各タイン取付杆69及び該タイン取付杆69が設けられていない各タイン支持バー66には、タインTが取り付けられるタイン取付部材70が設けられている。
タイン取付部材70は、左右方向で対向するホルダ48間にそれぞれ配置されていると共に、左右一側のホルダ48から左右他側にわたる左右方向に長い板材によって構成され、前面側の上下方向中途部が対応するタイン取付杆69及びタイン支持バー66に溶接等によって固着されている。
前記固定ネジ88を緩めることにより、タイン取付部材70がタイン支持バー66に対して左右軸回りに位置調整可能となり、且つ左右方向に位置調整可能となる。
前記調整リールフレーム45は、図9に示すように、主リールフレーム44と同様の側面視多角形状に形成され、左右軸回りに回転する回転板71と、この回転板71から放射方向に突出する複数の支持アーム72と、各支持アーム72の突出端側にそれぞれ設けられたホルダ73と、周方向で隣り合うホルダ73同士を連結する連結フレーム材74とから主構成されている。
また、この調整リールフレーム45も主リールフレーム44と同様に、前記支持アーム72、ホルダ73及び連結フレーム材74はそれぞれ6つ設けられ、該調整リールフレーム45が側面視正6角形状を呈している。
図5に示すように、この調整リールフレーム45は主リールフレーム44に対して前斜め上方に位置ずれして配置されていると共に、該調整リールフレーム45のホルダ73は左側の主リールフレーム44のホルダ48の前斜め上側に位置しており、該調整リールフレーム45のホルダ73に前記リンク67の上端側に固定の支軸68が左右軸回りに回転可能に保持されている。
調整リールフレーム45の回転板71はリング状に形成されており、該回転板71の内周側に回転リング75が固定されている。
また、調整リールフレーム45は、左側の支持ステー57の左右方向内方側に配置されていると共に、左側の支持ステー57に設けた支持壁59に取り付けられた支持体76によってリール回転軸50の軸心Xより前斜め上方に偏心した回転軸心Y回りに回転自在に支持されている。
支持体76は、調整リールフレーム45の回転リング75の内周面を相対的に転動する3つの転動ローラ77を略三角形状の板材からなる支持部材78の各頂部に左右軸回りに
回転自在に支持してなる。
支持部材78の中心部(調整リールフレーム45の回転軸心Y部分)には取付ボス79が固定され、左側の支持ステー57の支持壁59を貫通して前記取付ボス79に螺合される取付ボルト80によって支持部材78が支持ステー57に取付固定されている。
また、左側の支持ステー57の支持壁59に形成された、前記取付ボルト80が貫通するボルト挿通孔81はリール回転軸50の軸心Xを中心とする円弧状に形成されていて、取付ボス79を緩めることにより調整リールフレーム45の回転軸心Yの位置をリール回転軸50の軸心X回りに変更可能とされている。
前記調整リールフレーム45は、タイン支持バー66、リンク67及び支軸68を介して左側の主リールフレーム44に連結され、主リールフレーム44を回転させることにより、支持体76の転動ローラ77に支持されながら回転軸心Y回りに回転する。
タインTは、樹脂又はゴム等の弾性変形可能な部材(反力の強い、柔軟性に富んだプラスチック製の部材)によって形成されている。なお、タインTはスプリングタイン又はゴムコーティングされたスプリングタインによって構成してもよい。
図10、図11に示すように、このタインTは左右方向に間隔をおいて一列状に多数並べて配置され、このタインTを左右方向に列状配置してなるタイン列TLを各タイン取付部材70に対して一列設け、該タイン取付部材70にタインTが取付固定されている。
したがって、本実施形態では、タインTを左右方向に列状配置してなるタイン列TLを6列備えている。
タインTは上下方向に関して長く形成され、タインTの上部が取付基部82とされており、図12に示すように、この取付基部82がタイン取付部材70に背面に重ね合わされてボルト等によって該タイン取付部材70に取付固定されている。
各タインTの上部には、タイン取付部材70の下端に下方側から係合する係合溝83が形成されている。
各タインTは下部側が下方に行くに従って後方に移行する傾斜状に取り付けられ、また、下部は前側に向けて凸となるように若干湾曲状とされていると共に、下方に行くに従って左右幅が漸次幅狭となるように形成されている。
タインTの左右間隔は枝豆莢Eaの幅よりも少し広めとする(例えば、通常の枝豆莢Eaの幅は8〜12mmであるので、タインTの左右間隔は20mmとする)。
図10〜12に示すように、各タイン列TLの上部背面には、左右方向(タインTの並設方向)に長いゴムブレード84が配置されている。このゴムブレード84はタイン列TLの左右一端側から他端側にわたって設けられていると共に、タインTの取付基部82の下部から、タイン取付部材70の下端よりも下方に延出するように設けられている。
このゴムブレード84の上部は、タイン列TLの背面側に配置されていてタイン取付部材70に取付固定された押え部材85によって保持されている。
この押え部材85は、タインT間に配置されたスペーサ部材86を貫通して、タイン取付部材70に形成されたネジ孔に螺合されるボルト87によって左右方向複数箇所がタイン取付部材70に取付固定されている。
ゴムブレード84の下面84aは側面視円弧状に形成されている。
前記タイン列TLは6つ全てのタイン列TLが同時に角度調整可能とされている。
すなわち、調整リールフレーム45を支持する支持体76を支持ステー57の支持壁59に固定する取付ボルト80を緩めることにより、支持体76と共に調整リールフレーム45がボルト挿通孔81に沿って移動可能となり、調整リールフレーム45をボルト挿通孔81に沿って位置調整することにより、リンク67が揺動して全てのタイン列TLが同時に角度(姿勢)が調整される。
また、6つのタイン列TLの内、3つのタイン列TLが他のタイン列TLに対して左右方向位置調整可能で且つ角度調整可能とされている。
すなわち、前記タイン取付杆69をタイン支持バー66に対して固定する固定ネジ88を緩めることにより、タイン取付杆69が左右移動可能で且つ左右軸回りに回転自在となり、タイン取付杆69を左右移動させることにより、該タイン取付杆69に取り付けられ
たタイン列TLが左右位置調整され、タイン取付杆69を左右軸回りに回転させることにより、該タイン取付杆69に取り付けられたタイン列TLの角度(姿勢)が調整される。
なお、全部のタイン列TLを個別に左右位置調整可能で且つ角度調整可能としてもよい。
図5において、符号F、GはタインTの先端部の軌跡を示している。
前記構成の莢もぎリール4にあっては、リール回転軸50を回転駆動させると、これに同調して調整リールフレーム45が回転軸心Y回りに追随回転するが、このとき、側面視において、リール回転軸50の軸心X、調整リールフレーム45の回転軸心Y、タイン支持バー66の軸心、支軸68の軸心が平行四連リンクの支点をなしているので、リンク67及びタインTが同じ姿勢を維持しながら回転する。
図1〜図4、図6に示すように、前記第1搬送コンベヤ3の下部には、側部カバーKと、ゲージ輪91(支持輪)と、接地ローラ92(支持輪)とが設けられている。
側部カバーKは、第1搬送コンベヤ3の下部の左右両側に設けられている。
ゲージ輪91は、第1搬送コンベヤ3の左右両側に設けられていて第1搬送コンベヤ3等を支持して畝間溝Dを転動するものである。
各ゲージ輪91は、図13に示すように、支持アーム94の下端側に左右軸回りに回転自在に支持されている。前記支持アーム94の上端側には、左右方向の軸芯を有する六角筒状の取付部材95が固定され、この取付部材95は六角筒状の回動軸96に一体回転自在に外嵌されている。この回動軸96は、図2及び図13に示すように、第1搬送コンベヤ3の背面側を左右方向に横切って配置され、コンベヤフレーム14のサイドフレーム21の背面側の壁部21aに取付固定された軸受け97によって左右方向の回転軸芯W回りに回転自在に取り付けられている。
回動軸96の左右一側には、操作ブラケット98が該取付部材95から突出状に設けられ、この操作ブラケット98の突出端側に回転部材99が左右軸回りに回転自在に設けられている。この回転部材99には操作部材100のネジ杆部100aが貫通している。前記回転部材99は、該回転部材99を挟むように配置されてネジ杆部100aに螺合された一対のナット部材101によってネジ杆部100aに対して軸芯方向相対移動不能とされている。操作部材100の上部にはハンドル部100bが形成されている。
また、前記ネジ杆部100aの上部は横軸102を貫通すると共に該横軸102に螺合されている。この横軸102はコンベヤフレーム14の側面に固定のブラケット103に左右軸回りに回転自在に支持されている。
前記操作部材100のハンドル部100bを操作してネジ杆部100aを軸芯Z回りに回転させると、ネジ杆部100aが横軸102に対して軸芯Z方向に螺進又は螺退する。ネジ杆部100aが軸芯Z方向に螺進又は螺退すると、操作ブラケット98及び支持アーム94が回動軸96と共に該回動軸96の軸芯W回りに揺動する。これによって、左右のゲージ輪91が同時に上下動して高さ調整される。
接地ローラ92は、図1及び図2に示すように、左右方向に長く形成されていている。この接地ローラ92は、図14に示すように、第1搬送コンベヤ3の下端側の後側に配置されており、第1搬送コンベヤ3等を支持して畝Rの上面を転動する。また、図15に示すように、接地ローラ92の左右両側には軸受け104が設けられ、左右の軸受け104は、接地ローラ92の中心を左右方向に貫通するローラ支軸105に回転自在に支持されている。
ローラ支軸105は、その左右両側が左右のサイドフレーム21の背面に固定されたローラブラケット106に取付固定されている。これによって、接地ローラ92がローラ支軸105に左右軸回りに回転自在に支持されている。
前記ローラブラケット106は、支持壁106aと、サイドフレーム21の背面側の壁部21aに取り付けられる取付壁106bとを有し、取付壁106bがサイドフレーム21の背面側の壁部21aにボルト107及びナット108によって取付固定されている。ローラブラケット106の取付壁106bに形成されたボルト挿通孔109は、サイドフレーム21の長手方向に沿って長い長孔に形成されている。
これによって、ローラブラケット106がサイドフレーム21の長手方向に位置調整自在とされ、ローラブラケット106をサイドフレーム21の長手方向に位置調整することで接地ローラ92の高さが調整可能とされている。
枝豆莢Eaの収穫作業時には、ゲージ輪91及び接地ローラ92で第1搬送コンベヤ3等を支持し、ゲージ輪91及び接地ローラ92で支持された状態で第1搬送コンベヤ3は上下に揺動自在であり、ゲージ輪91及び接地ローラ92は接地面に追従する。
本実施形態では、収穫作業時において、第1搬送コンベヤ3等はゲージ輪91及び接地ローラ92で支持するようにしているが、接地ローラ92だけで第1搬送コンベヤ3等を支持するようにしてもよいし、ゲージ輪91だけで第1搬送コンベヤ3等を支持するようにしてもよい。
図14に示すように、莢もぎリール4の下方で且つ第1搬送コンベヤ3の下端前方には、タインTによる脱莢時において枝豆Eの茎の根本側に後方から接当する接当部材93が設けられている。この接当部材93は、左右方向の軸心を有するローラによって構成され、畝幅に対応して左右方向に長く形成されている。
また、接当部材93は、左右各サイドフレーム21の下端側の従動ローラ16の側方から前方に延びる支持プレート110の前端側の下部に左右軸回りに回転自在に支持されている。
支持プレート110の後部は、図16に示すように、左右方向で同じ側にあるサイドフレーム21の左右方向外方側に配置されている。前記従動ローラ16を支持する軸受け111は、サイドフレーム21及び支持プレート110を挿通しており、該軸受け111の取付壁111aはサイドフレーム21及び支持プレート110の間に挟み込まれ、該軸受け111の取付壁111aと支持プレート110とが共締めによってサイドフレーム21にボルト112で固定されている。
また、支持プレート110に形成されたボルト挿通孔113は、従動ローラ16の回転軸心を中心とする円弧状に形成されている。
したがって、ボルト112を緩めることにより、支持プレート110が上下に揺動可能となり、支持プレート110を上下に揺動することで、接当部材93の高さが調整可能とされている。
この接当部材93は、収穫作業時において、ゲージ輪91及び接地ローラ92が接地した状態で、畝R上面(圃場面)に近接して(畝R上面から若干浮かして、又は畝R上面に接するように)配置される。また、接地部材93は、図17に示すように、先端部が符号Gで示す回転軌跡を描くタインTの先端部の回転軌跡Gの下端近傍位置に配置されている。
図14に示すように、接当部材93と第1搬送コンベヤ3の下端側との間には、脱莢されて第1搬送コンベヤ3へと到達しない枝豆莢Eaを受ける莢受け部材114を設けている。この莢受け部材114は、金属の板材によって形成され、接当部材93から従動ローラ16の下方にかけて後下がり傾斜状に配置された主要部114aと、この主要部から後方側に延設され且つ従動ローラ16の軸心を中心とする円弧状とされた湾曲部114bと、この湾曲部114bから後上方に延設された延設部114cと、この延設部114cの左右両側に形成された取付片114dとを有する。
主要部114a及び湾曲部114bは左右の支持プレート110間に位置する。延設部114cの前部は左右の支持プレート110間に位置し、延設部114cの中途部及び後部は左右のサイドフレーム21間に位置する。取付片114dはサイドフレーム21にボルト固定されている。
また、莢受け部材114は、その前端を接当部材93に近接(接当を含む)させており、接当部材93に土が付着した場合に、該莢受け部材114がスクレーパとして機能する。
図17に示すように、湾曲部114b及び延設部114cはラグ28の先端部の軌跡Lの外側に位置し、ラグ28がコンベヤベルト20と湾曲部114b及び延設部114cとの間を通過する。
図14、図16及び図17に示すように、第1搬送コンベヤ3の下端側(従動ローラ16)の前方にはサポートカバー115が設けられている。このサポートカバー115は板材によって形成され、サイドフレーム21間に配置されており、サイドフレーム21にボルト固定された取付部材116に固定されている。また、サポートカバー115は、ラグ28の先端部の軌跡Lの外側に位置し、上部115aが従動ローラ16の軸心を中心とする円弧状とされ、下部115bが前下方に向けて傾斜する傾斜状とされている。ラグ28はコンベヤベルト20とサポートカバー115との間を通過する。
図1、図18に示すように、走行機体2の機体フレーム6には、第2搬送コンベヤ117と、第3搬送コンベヤ118と、第4搬送コンベヤ119と、送風機120とが設けられている。
第2搬送コンベヤ117は、前部が第1搬送コンベヤ3の後部の下方に位置し、前後方向に延びるベルトコンベヤからなる。
第3搬送コンベヤ118は、前端側が第2搬送コンベヤ117の後端側下方に位置し、後上方に延びるベルトコンベヤからなる。
第4搬送コンベヤ119は、前端側が第3搬送コンベヤ118の後端側の後上方に間隔をおいて位置し、後上方に延びるベルトコンベヤからなる。
第2搬送コンベヤ117及び第3搬送コンベヤ118は、油圧モータからなるコンベヤモータM2によって駆動され、第4搬送コンベヤ119は第3搬送コンベヤ118から動力伝達される。
第4搬送コンベヤ119は、前端側が支持フレーム23に左右軸回りに回転自在に枢支されており、傾斜角度調整手段121によって傾斜角度が調整可能とされている。
送風機120は第2搬送コンベヤ117の下方に配置され、風排出口120aが、第2搬送コンベヤ117の後端側と第3搬送コンベヤ118の前端側との間の前側に位置し、後上方に向けて風を排出する。
第3搬送コンベヤ118の下方には、枝豆莢Eaを収容するコンテナ122が配置可能とされている。
前記第1搬送コンベヤ3で搬送された枝豆莢Ea及び茎葉Ebは、図18に矢印N1で示すように、第1搬送コンベヤ3の後端部から第2搬送コンベヤ117の前部上に落下する。
第2搬送コンベヤ117の前部上に落下した枝豆莢Ea及び茎葉Ebは、図18に矢印N2で示すように、第2搬送コンベヤ117の後端部から第3搬送コンベヤ118の前端側へと落下するが、このとき、送風装置120からの風によって枝豆莢Eaと茎葉Ebとに選別される。
すなわち、枝豆莢Eaよりも軽い茎葉Ebは送風装置120からの風で飛ばされて後方の第4搬送コンベヤ119へと落下し、この第4搬送コンベヤ119の後端から圃場へと落下する。また、枝豆莢Eaは第3搬送コンベヤ118上へと落下し、図18に矢印N3で示すように、この第3搬送コンベヤ118の後端からコンテナ122内へと落下し収容される。
前記構成の枝豆収穫機1にあっては、枝豆Eを収穫するには、莢もぎリール4を前回り(矢示B方向)に回転させながら走行機体2を前進(矢示A方向に進行)させる。すると、図17に示すように、接当部材93が枝豆Eの根本側に後方から接当して該枝豆Eを前方に押す。一方、タインTは枝豆Eを第1搬送コンベヤ3に引き寄せるように圃場に栽培されている状態(植わったままの状態)の枝豆Eに対して下側から後上側(上側)へと作用し、左右方向で隣接するタインT間で枝豆莢Eaを扱き採る(もぎ採る)。
したがって、圃場に栽培されている枝豆Eを接当部材93によって根元側から前方に押しながら、枝豆Eに対して下側から後上側へと作用するタインT間で枝豆莢Eを脱莢する。
これにより、莢もぎリール4で脱莢する速度に加えて走行に伴う接当部材93の前方移動によって枝豆Eの茎を下方側に引く速度が走行速度の2倍分加わることとなるので、莢もぎリール4の回転速度を落としても確実に脱莢することができる(莢もぎリール4の回
転数は、例えば100rpmとされる)。そして、莢もぎリール4の回転速度を遅くして脱莢した枝豆莢Eaを第1搬送コンベヤ上に送るので(従来のように脱莢した枝豆莢Eaをカバー部材に衝突させないので)、莢が散らばることなく、枝豆莢Eaの損傷を抑えることができる。また、莢もぎリール4の回転速度は低いので、枝豆莢Eaが飛散することはない。
また、接当部材93で枝豆Eの茎を支えながら(押さえながら)莢もぎリール4のタインTで脱莢するので、枝豆Eの抜根を防止することができる。
また、接当部材93を、莢もぎリール4の下方で且つ第1搬送コンベヤ3の下端部前方に、畝R上面(圃場面)に近接して配置することで、タインTの先端が畝R上面に近接した位置で接当部材93を枝豆Eに接当させることができ、枝豆Eの枝豆莢Eaを根元側から確実に脱莢することができる
また、特に、接当部材93を、タインTの先端部の回転軌跡Gの下端近傍位置に配置することで、タインTが最も下がった位置の近傍で接当部材93が枝豆Eに接当することとなり、枝豆Eの枝豆莢Eaを根元側からより確実に脱莢することができる。また、接当部材93は畝Rの上面に近接して設けられているので、圃場の土が接当部材93に着くのが防止され、脱莢時に土が莢に混入されることがなく、後処理において土を振り分ける必要がない。
また、接当部材93を畝Rの上面から浮かした状態又は畝Rの上面に接する状態で配置することにより、接当部材93に接地圧がかからず該接当部材93に土が巻き付くのを防止することができる。
また、接当部材93を左右軸回りに回転自在なローラで構成しているので、接当部材93が枝豆Eの茎に沿ってスムーズに転動し、接当部材93が枝豆Eに引っかかるのを防止することができる。
また、前記莢もぎリール4によって脱莢された枝豆莢Eaは第1搬送コンベヤ3の下部上に飛ばされるが、脱莢されて第1搬送コンベヤ3へと到達しない枝豆莢Ea等は莢受け部材114上へと落下し、該莢受け部材114で受けられる。
この莢受け部材114を設けることにより、接当部材93を第1搬送コンベヤ3の下端から前方に離れた位置に配置しても、脱莢されて第1搬送コンベヤ3に到達しない枝豆莢Eaを受けることができる。
また、莢受け部材114上の枝豆莢Ea等は、該莢受け部材114の主要部114aが後下がり傾斜状であるので、振動等によって後方に移動し、湾曲部114bに溜まった枝豆莢Ea等は、ラグ28で掬い上げられるが、このとき、ラグ28で枝豆莢Eaを掬い上げることができるようにサポートカバー115によって枝豆莢Eaが支えられ、該ラグ28で掬い上げられた枝豆莢Eaは、第1搬送コンベヤ3によって後上方に搬送される。
また、脱莢された後の枝豆Eの茎は接地ローラ92で踏みつけられるので、脱莢した後の枝豆Eの茎が起き上がってオペレータの邪魔物となるのを防止することができる。
また、接地ローラ92の接地圧はゲージ輪91によって適正な接地圧にすることができる。
また、タインTは柔軟性に富んだプラスチック製等の弾性部材を使用しているので枝豆莢Eaの損傷を抑えることができる。
また、圃場の枝豆Eは回転する莢もぎリール4に対して、左右方向で隣接するタインT間に挿入していくが、丈の長い枝豆Eであっても穂先まで確実に作用し、最終の枝豆莢Eaは、タインTの基部側に設けられたゴムブレード84によって確実に脱莢することができる(脱莢精度を高めることができる)。
また、6つのタイン列TLの内、3つのタイン列TLが左右位置調整自在であるので、枝豆Eの品種や枝豆莢Eaの着莢状態に合わせてタイン列TLの配列状態を選定することができる。
例えば、長い丈の枝豆Eに対して又は枝豆莢Eaが密集(輻湊)している場合は、タイン列TLを並列配置(位置調整不能なタイン列TLのタインTと位置調整可能なタイン列TLタインTとを左右方向で同じ位置とした配置)とする。また、短い丈の枝豆Eに対し
て又は枝豆莢Eaが散在している場合は、タイン列TLを千鳥配置(位置調整不能なタイン列TLに対して位置調整可能なタイン列TLをタイン配列ピッチの半ピッチ分、左右方向にずらした配置)とする。
また、タイン列TLの角度が調整自在であるので、脱莢位置が容易に変更でき、枝豆莢Eaの状態、枝豆莢Eaの成育状態(茎の強弱)や着莢位置に合わせてタインTの姿勢を選定することができる。
例えば、通常の状態の枝豆E、枝豆莢Eaの着莢位置の高い枝豆Eに対しては、図10にH1で示す姿勢とし、倒れた枝豆Eや着莢位置の低い枝豆Eに対しては、図10にH2で示す姿勢とする。また、莢豆Eの成育状態(茎の強弱)等にあわせてタインTの左右軸回りの姿勢を選定する。
また、従来のように脱莢された枝豆莢Eaをカバー部材に衝突させないので、カバー部材と枝豆莢Eaとが衝突するために生じる衝突音がない。
また、走行機体2の前方側となる莢もぎリール4近傍には板厚の分厚いカバーを備える必要はなく、軽量化を図ることができると共に前後バランスの良い枝豆収穫機1を提供することができる。
また、莢もぎリール4が掻込み作用を有するので、枝豆を掻込むためのブラシ等が不要である。
図19〜図21は他の実施形態を示すものである。
図19は、莢受け部材114がゴム板で形成されているものを示している。
この莢受け部材114は前部の左右両側が支持プレート110の内側面に取付固定された支持部材123に取付固定されている。前部が接当部材93の後上部から後方に水平状に延び、後部が従動プーリ16の上方においてコンベヤベルト20上に載置されている。この莢受け部材114の後部と従動プーリ16との間をラグ28が通過するときには、莢受け部材114はラグ28で押し上げられて弾性変形する。
図20は、莢受け部材114が、一対のプーリにエンドレスのコンベヤベルトを巻掛けてなる電動又は油圧駆動式のベルトコンベヤで構成されているものを示している。この莢受け部材114にあってはプーリをモータによって直接駆動してもよいし、従動プーリ16からベルト伝動等の動力伝達機構によって動力伝達するようにしてもよい。
この莢受け部材114は、接当部材93から第1搬送コンベヤ3の従動プーリ16の上方にかけて後上がり傾斜に設けられている。この莢受け部材114の枝豆莢Ea等は、該莢受け部材114を駆動することにより、該莢受け部材114のコンベヤベルトによって第1搬送コンベヤ3のコンベヤベルト20上に搬送される。
図21は、接当部材93が回転不能なものを示している。接当部材93は莢受け部材114の前端側を円筒形に形成することにより莢受け部材114に一体形成されている。莢受け部材114は、ステー124によって支持プレート110に取付固定されている。また、接当部材93も左右両側が支持プレート110に取付固定されている。
この回転不能な接当部材93は、図例では、莢受け部材93に一体形成されているが、莢受け部材93とは別体で形成されていてもよい。
図19〜図21に示す実施形態にあっては、図示した以外の他の構成は、前記図1〜図18に示す実施形態と同様に構成される。
枝豆収穫機1は本実施形態にものに限定されることはない。本実施形態では、オペレータが歩行して操縦する歩行型の枝豆収穫機1を例示しているが、乗用型の枝豆収穫機1としてもよい。また、莢もぎリール4、第1搬送コンベヤ3等を左右に複数並設したものであってもよい。
また、本発明は、枝豆以外の莢豆(例えば、隠元豆等)の莢(莢隠元)を脱莢する莢豆収穫機に採用してもよい。
1 莢豆収穫機(枝豆収穫機)
2 走行機体
4 搬送コンベヤ(第1搬送コンベヤ)
6 莢もぎリール
20 コンベヤベルト
28 ラグ
91 ゲージ輪(支持輪)
92 接地ローラ(支持輪)
93 接当部材
114 莢受け部材
115 サポートカバー
E 莢豆(枝豆)
Ea 莢(枝豆莢)
R 畝
T タイン

Claims (8)

  1. 圃場に栽培されている莢豆の莢を走行しながら脱莢する莢豆収穫機であって、
    走行機体の前部側に、前下がり傾斜状とされていて脱莢された莢を後上方に搬送する搬送コンベヤを設け、この搬送コンベヤに、接地して該搬送コンベヤを支持する支持輪を設け、前記搬送コンベヤの前方に、左右方向に所定間隔をおいて列状配置された複数のタインを備え且つ前回りに回転して莢豆の莢をタイン間で脱莢する莢もぎリールを設け、この莢もぎリールの下方で且つ前記搬送コンベヤの下端部前方に、前記タインで脱莢する際に莢豆に後方から接当する接当部材を圃場面に近接して設け、この接当部材と搬送コンベヤの下端側との間に、脱莢した莢を受ける莢受け部材を設けていることを特徴とする莢豆収穫機。
  2. 前記接当部材が、タインの先端部の回転軌跡の下端近傍位置に、圃場面から浮かした状態又は圃場面に接する状態で配置されることを特徴とする請求項1に記載の莢豆収穫機。
  3. 前記接当部材が、左右軸回りに回転自在なローラで構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の莢豆収穫機。
  4. 前記支持輪として、前記搬送コンベヤの下端側の後側に配置され且つ左右方向に長く形成されていて圃場面を転動する接地ローラが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の莢豆収穫機。
  5. 前記支持輪として、前記搬送コンベヤの下部の左右両側に配置されていて圃場面を転動するゲージ輪が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の莢豆収穫機。
  6. 前記莢受け部材が、接当部材から搬送コンベヤの下端側下方へと後下がり傾斜状に延設された板材で形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の莢豆収穫機。
  7. 前記莢受け部材が、接当部材から搬送コンベヤのコンベヤベルト上へと延設されたゴム板材で形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の莢豆収穫機。
  8. 前記莢受け部材が、莢を搬送コンベヤへと移送するコンベヤによって構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の莢豆収穫機。
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