本出願に係る通信システム、制御方法及び制御プログラムを実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態に係るシステムの構成例を示す図である。図1に示すように、本出願に係る通信システムは、通信ネットワーク200を介して通信可能な状態に接続される携帯端末1と管理サーバ100とを含んで構成される。通信ネットワーク200は、公衆電話網などの情報流通基板を利用して実現される情報伝達ネットワークを含む。携帯端末1は固有の識別情報(例えば、ID:123456789abcd_11)を有する。管理サーバ100は、携帯端末1が有する固有の識別情報に対応付けて、携帯端末1の利用者に関する個人情報を管理する。
図2は、実施形態1に係る携帯端末1の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯端末1は、表示部11と、通信部12と、操作部13と、加速度センサ14と、スピーカ15と、音処理部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
表示部11は、任意のディスプレイを有し、制御部40から供給される映像データに応じた映像、あるいは制御部40から供給される画像データに応じた画像を表示パネルに表示させる。ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro−Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスを備える。表示部11は、ディスプレイに加え、サブディスプレイを有していてもよい。
表示部11は、タッチスクリーンを有していてもよい。タッチスクリーンは、タッチスクリーンに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーンは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等(以下、単に「指」という)がタッチスクリーンに接触した位置を検出することができる。タッチスクリーンは、タッチスクリーンに対する指の接触を、接触された場所のディスプレイ上での位置とともに、制御部40に通知する。タッチスクリーンの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。制御部40は、タッチスクリーンにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された位置の変化、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいて、ディスプレイに表示された画面などに対する操作、ディスプレイに対するジェスチャの種別を判別する。
通信部12は、アンテナ12aを有し、通信ネットワーク200に収容される基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA(Code Division Multiple Access)方式などによる無線信号回線を確立し、基地局を介して、例えば、管理サーバ100との間で情報通信を行う。通信部12は、通信ネットワーク200に収容される基地局以外の通信装置とも通信できるように構成されてもよい。例えば、通信部12は、無線LANのアクセスポイントと通信できるように構成されてもよい。
通信部12は、GPS衛星からの所定の周波数帯の電波信号を受信し、受信した電波信号の復調処理を行って、処理後の信号を制御部40に送出してもよい。後述する制御部40は、通信部12から送出される信号に基づいて測位処理を行ってもよい。通信部12とは別に、GPS衛星との通信のみを行う通信部を設けてもよい。
操作部13は、各種機能が割り当てられた複数のキーを有する。操作部13は、これらのキーが、携帯端末1の利用者の操作により入力されると、その操作内容に対応する信号を発生させる。発生した信号は、利用者の指示として制御部40へ入力される。操作部13は、例えば、盗難防止に関する機能が割り当てられたキーが利用者の操作により入力されると、盗難防止機能の起動信号を発生させる。盗難防止に関する機能は、携帯端末1が保持される対象物が所定の移動方法で移動している場合に、盗難の可能性を通知するなどの機能である。
加速度センサ14は、携帯端末1に加わる加速度の方向及び大きさを検出する。加速度センサ14は、その検出結果に対応する信号を発生させる。発生した信号は、制御部40へ入力される。加速度センサ14は、加速度検出部の一例である。
スピーカ15は、後述する音処理部20により処理された音信号に対応する音を出力する。
音処理部20は、スピーカ15から出力される音信号の処理を実行する。音処理部20は、制御部40から送られる音データの復号化、デジタルアナログ変換、増幅等の処理を施し、アナログの音信号に変換してからスピーカ15へ出力する。
記憶部30は、オペレーティングシステムプログラム及びアプリケーションプログラム等、制御部40での処理に利用される各種プログラム、及び制御部40での処理に利用される各種データを記憶する。例えば、記憶部30には、表示部11の動作を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスク、通信部12の動作を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスク及び音処理部20の動作を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスクなどが記憶されている。記憶部30には、これらのタスク以外にも、各種プログラムに基づく処理過程で用いられる一時的なデータ等が記憶される。
実施形態1において、記憶部30は、制御プログラム30A、判定条件データ30B及び通知先データ30Cを記憶する。
制御プログラム30Aは、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出するための機能を提供する。制御プログラム30Aは、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出した場合に、アラーム音による報知を行うための機能を提供する。制御プログラム30Aは、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動しているかを判定するための機能を提供する。判定される移動方法としては、例えば、徒歩、ランニング、自転車、自動車、電車などが挙げられる。制御プログラム30Aは、判定の結果、対象物が所定の移動方法で移動している場合には、対象物の盗難の可能性を管理サーバ100に通知するための機能を提供する。
判定条件データ30Bは、制御プログラム30Aが、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動しているかを判定するための条件を有する。例えば、判定条件データ30Bには、所定の移動方法で移動しているときに携帯端末1に加わる加速度の方向及び大きさに基づく加速度の振動パターン、加速度の方向及び大きさの範囲等が含まれる。
通知先データ30Cは、制御プログラム30Aが、例えば、対象物の盗難の可能性を管理サーバ100に通知するためのメールに設定する宛先情報を有する。通知先データ30Cは、例えば、管理サーバ100のメールアドレスを含む。
記憶部30は、制御プログラム30A、判定条件データ30B及び通知先データ30Cのほか、携帯端末1が有する固有の識別情報、管理サーバ100に送信するメールに含める定型のテキストデータなどを記憶する。
制御部40は、記憶部30に記憶されている各種プログラムに基づいて処理を実行することにより、携帯端末1の動作を統括的に制御して各種機能を実現する。制御部40は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−Chip)、MCU(Micro Control Unit)、及びFPGA(Field−Programmable Gate Array)を含むが、これらに限定されない。
制御部40は、記憶部30に記憶される各種データを必要に応じて参照しつつ、記憶部30に記憶される各種プログラムに含まれる命令コードを順次読み込み、読み込んだ命令コードを実行することにより各種機能を実現する。制御部40は、携帯端末1の各種の処理が、操作部13の操作、及び記憶部30に記憶される各種プログラムに応じて適切な手順で実行されるように、表示部11、通信部12、加速度センサ14及び音処理部20等の動作を制御する。
制御部40は、図2に示すように、判定部40a及び通知部40bを有する。
判定部40aは、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出する。判定部40aは、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動しているかを判定する。判定部40aは、判定条件データ30Bを参照し、加速度センサ14から出力される加速度が、所定の移動方法で移動しているときに携帯端末1に加わる加速度の方向及び大きさに基づく加速度の振動パターンに合致するかを判定する。判定部40aは、加速度センサ14から出力される加速度が、所定の移動方法で移動しているときに携帯端末1に加わる加速度の方向及び大きさの範囲に含まれるかを判定する。判定部40aは、判定の結果、加速度センサ14から出力される加速度が、所定の移動方法で移動しているときに携帯端末1に加わる加速度の方向及び大きさに基づく加速度の振動パターンに合致し、加速度センサ14から出力される加速度が、所定の移動方法で移動しているときに携帯端末1に加わる加速度の方向及び大きさの範囲に含まれる場合には、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動しているという判定結果を導出する。
通知部40bは、判定部40aによる判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動している場合には、当該対象物の盗難の可能性を管理サーバ100に通知する。通知部40bは、当該対象物の盗難の可能性を管理サーバ100に通知する場合、通知先データ30Cを参照し、管理サーバ100のメールアドレスを宛先に設定したメッセージメールを作成し、作成したメールを通信部12を介して、管理サーバ100に送信する。
図3は、実施形態1に係る携帯端末1による処理の流れを示すフローチャートである。図3に示す処理手順は、制御部40が、記憶部30に記憶されている制御プログラム30Aなどを読み込んで実行することにより実現される。
図3に示すように、制御部40は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出する(ステップS101)。
制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出した場合には(ステップS101,Yes)、音処理部20を介して、スピーカ15からアラーム音を出力する(ステップS102)。
続いて、制御部40は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動しているかを判定する(ステップS103)。この実施形態1では、所定の移動方法として乗り物による移動を採用している。乗り物による移動には、自転車、自動車、電車が含まれる。
制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動している場合には(ステップS103,Yes)、盗難の可能性を通知するメールを管理サーバ100に送信し(ステップS104)、図3に示す処理を終了する。図4は、携帯端末1から管理サーバ100に送信されるメールの一例を示す図である。図4に示すように、携帯端末1から管理サーバ100に送信されるメールには、例えば、携帯端末1が有する固有の識別情報(例えば、ID:123456789abcd_11)、日時情報(2013 10/01 12:04:21)、タイトル(盗難の可能性あり)が含まれる。例えば、管理サーバ100の管理者は、このメールを参照し、携帯端末1のIDに紐付けられた個人情報を基にして盗難の可能性に対処することができる。
上記ステップS103において、制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動していない場合には(ステップS103,No)、図3に示す処理を終了する。
上記ステップS101において、制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出しない場合には(ステップS101,No)、図3に示す処理を終了する。
上記実施形態1では、携帯端末1は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動しているかを判定し、その結果、対象物が所定の移動方法で移動している場合には、対象物の盗難の可能性を管理サーバ100に通知する。このため、実施形態1によれば、盗難の可能性を発見し、利用者の不利益を回避するという面で、利用者の利便性を向上させることができる。
上記実施形態1では、携帯端末1は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の移動方法を判定する。上記実施形態1では、対象物が自らの移動方法によって移動している場合に加えて、対象物が他の移動手段に載せられて移動している場合であっても判定することが可能となる。例えば、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が自転車またはバイクである場合、自転車またはバイクが自走している場合に加えて、自転車またはバイクがトラックなどの乗り物に載せられて移動している場合であっても判定することが可能となる。
上記実施形態1では、携帯端末1は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の移動方法を判定する。上記実施形態1では、対象物自らが移動している場合に加えて、当該対象物が載置されて移動している場合であっても判定することが可能となる。例えば、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が自動車である場合、自動車が自走している場合に加えて、自動車がトラックなどの車載車に載せられて移動している場合であっても判定することが可能となる。
上記実施形態1では、携帯端末1は、盗難の可能性を通知するメールを管理サーバ100に送信する例を説明したが、例えば、携帯端末1の利用者が所有する別の通信装置にメールを送信してもよい。
上記図3に示すステップS101の判定において、携帯端末1は、振動が検出された後、一定時間(例えば、1分間)、振動の検出を停止してもよい。
上記図3に示すステップS101の判定において、携帯端末1は、振動の検出レベルを、利用者が任意に設定することが可能な階層的な複数のレベルを有していてもよい。
上記図3に示すステップS103の判定において、携帯端末1は、所定の移動方法で移動しているという判定結果を導出する場合には、一定時間(例えば、10分間)、同一の判定結果が得られることを条件としてもよい。
上記図3に示すステップS103の判定において、携帯端末1は、検出可能な移動方法から特定の移動方法による移動のみを判定するようにしてもよい。例えば、自機を自動車が保持している場合、対象物である自動車が自転車によって移動するとは考えにくい。この場合、判定する移動方法から自転車を除外することによって、判定の精度を高めることができる。自機を保持する対象物に応じて移動方法を選択することが好ましい。
上記図3に示す処理手順において、携帯端末1は、ステップS104の通知を行った場合に、一定時間、図3に示す処理手順を実行しないようにしてもよい。
(実施形態2)
上記実施形態1において、携帯端末1にて測位を行い、測位の結果得られる位置情報を、盗難の可能性を通知する際に、管理サーバ100にあわせて送信するようにしてもよい。
図5は、実施形態2に係る携帯端末1の機能構成を示すブロック図である。実施形態2に係る携帯端末1の機能構成は、以下に説明する点が、実施形態1に係る携帯端末1とは異なる。
図5に示すように、記憶部30には、測位処理により取得される位置データ30Dがさらに記憶される。図6は、位置データ30Dの構成例を示す図である。図6に示すように、位置データ30Dは、日時に対応付けられる位置情報を含んで構成される。図6に示す例では、位置データ30Dとして、例えば、日時「2013 10/01 12:00」に対応付けて、位置情報「(lat,lon,geo,x−acc)=(dd.mm.ss.sss,ddd.mm.ss.sss,wgs84,3)」が記憶されている。latは緯度を示し、lonは経度を示し、geoは座標系を示し、x−accは測位レベルを示す。
制御プログラム30Aは、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出した場合に、位置を計測し、計測した位置データを記憶部30に保存するための機能を提供する。制御プログラム30Aは、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動していると判定した場合に、位置を計測し、計測した位置データを記憶部30に保存するための機能を提供する。制御プログラム30Aは、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動するのを終了したかを判定するための機能を提供する。制御プログラム30Aは、判定の結果、対象物が所定の移動方法で移動するのを終了した場合には、位置を計測し、計測した位置データを記憶部30に保存するための機能を提供する。制御プログラム30Aは、判定の結果、対象物が所定の移動方法で移動するのを終了した場合には、記憶部30に保存されている位置データと盗難の可能性を通知するメールを管理サーバ100に送信するための機能を提供する。
判定条件データ30Bは、上記対象物が所定の移動方法で移動するのを終了したと判定するための条件を有する。判定条件データ30Bは、例えば、上記対象物が移動していないときの加速度の振動パターン、及び当該加速度の振動パターンが継続する継続時間を含む。
制御部40は、図5に示すように、測位部40cを有する。測位部40cは、判定部40aにより、上記対象物の振動が検出された場合には、位置を計測し、計測した位置データを記憶部30に保存する処理を実行する。測位部40cは、判定部40aによる判定の結果、上記対象物が所定の移動方法で移動している場合には、位置を計測し、計測した位置データを記憶部30に保存する処理を実行する。測位部40cは、判定部40aによる判定の結果、上記対象物が所定の移動方法で移動するのを終了している場合には、位置を計測し、計測した位置データを記憶部30に保存する処理を実行する。
判定部40aは、加速度センサ14から出力される加速度が、上記対象物が移動していないとき携帯端末1に加わる加速度の振動パターンなどに合致するか否かを判定する。判定部40aは、判定の結果、上記対象物が移動していないとき携帯端末1に加わる加速度の振動パターンなどに合致する場合には、当該加速度の振動パターンが連続して検出される時間の計測を開始する。判定部40aは、計測した時間が、判定条件データ30Bに含まれる継続時間の条件を満足する場合に、上記対象物が所定の移動方法で移動するのを終了したものとする判定結果を導出する。
通知部40bは、判定部40aによる判定の結果、上記対象物が所定の移動方法で移動するのを終了している場合には、記憶部30に保存されている位置データ30Dと、盗難の可能性を通知するメールを管理サーバ100に送信する。
図7及び図8は、実施形態2に係る携帯端末1による処理の流れを示すフローチャートである。図7及び図8に示す処理手順は、制御部40が、記憶部30に記憶されている制御プログラム30Aなどを読み込んで実行することにより実現される。
図7を用いて、上記対象物の振動、移動、及び移動の終了を検出したタイミングで、携帯端末1の位置をそれぞれ計測するときの処理の流れを説明する。図7に示す処理手順は、ステップS203、ステップS205〜ステップS208の手順が、図3に示す実施形態1の処理手順とは異なる。
図7に示すように、制御部40は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出する(ステップS201)。制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出した場合には(ステップS201,Yes)、音処理部20を介して、スピーカ15からアラーム音を出力する(ステップS202)。
続いて、制御部40は、携帯端末1の位置を計測し、計測した位置を記憶部30に保存する(ステップS203)。
続いて、制御部40は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動しているかを判定する(ステップS204)。
制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動している場合には(ステップS204,Yes)、携帯端末1の位置を計測し、計測した位置を記憶部30に保存する(ステップS205)。
続いて、制御部40は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法による移動を終了したかを判定する(ステップS206)。
制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法による移動を終了していない場合には(ステップS206,No)、上記ステップS205に戻る。
一方、制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法による移動を終了した場合には(ステップS206,Yes)、携帯端末1の位置を計測し、計測した位置を記憶部30に保存する(ステップS207)。
続いて、制御部40は、記憶部30に記憶されている携帯端末1の位置データと、盗難の可能性を通知するメールを管理サーバ100に送信して(ステップS208)、上記ステップS201に戻る。
上記ステップS204において、制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動していない場合には(ステップS204,No)、図7に示す処理を終了する。
上記ステップS201において、制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出しない場合には(ステップS201,No)、図7に示す処理を終了する。
上記ステップS208において、制御部40は、記憶部30に記憶されている位置データのうち、全ての位置データを管理サーバ100に送信してもよいし、最新の位置データのみを管理サーバ100に送信してもよい。
図7に示す処理によれば、携帯端末1の位置データを、携帯端末1の移動の履歴として管理サーバ100に通知できる。
図8は、上記対象物の移動の終了を検出したタイミングで、携帯端末1の位置を計測するときの処理の流れを説明する。図8に示す処理手順は、ステップS305〜ステップS308の手順が、図3に示す実施形態1の処理手順とは異なる。
図8に示すように、制御部40は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出する(ステップS301)。制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出した場合には(ステップS301,Yes)、音処理部20を介して、スピーカ15からアラーム音を出力する(ステップS302)。
続いて、制御部40は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が移動しているかを判定する(ステップS303)。制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が移動している場合には(ステップS303,Yes)、盗難の可能性を通知するメールを管理サーバ100に送信する(ステップS304)。
続いて、制御部40は、携帯端末1の位置を計測し、計測した位置を記憶部30に保存する(ステップS305)。
続いて、制御部40は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法による移動を終了したかを判定する(ステップS306)。
制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法による移動を終了していない場合には(ステップS306,No)、上記ステップS305に戻る。
一方、制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法による移動を終了した場合には(ステップS306,Yes)、携帯端末1の位置を計測し、計測した位置を記憶部30に保存する(ステップS307)。
続いて、制御部40は、記憶部30に記憶されている携帯端末1の位置データを通知するメールを管理サーバ100に送信して(ステップS308)、上記ステップS301に戻る。
上記ステップS303において、制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動していない場合には(ステップS303,No)、図8に示す処理を終了する。
上記ステップS301において、制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出しない場合には(ステップS301,No)、図8に示す処理を終了する。
図8に示す処理によれば、図7に示す処理よりも電力の消費を抑えつつ、携帯端末1の位置データを、携帯端末1の移動の履歴として管理サーバ100に通知できる。
上記実施形態2では、携帯端末1は、例えば、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動、移動、及び移動の終了を検出したタイミングで、携帯端末1の位置を測定し、上記対象物の移動の終了を検出したタイミングで、位置データと盗難の可能性とを管理サーバ100に通知する。このため、実施形態2によれば、利用者に有益な情報を提供することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
(実施形態3)
上記実施形態2において、携帯端末1の測位に失敗した場合に、測位を行うタイミングを制御してもよい。
図9は、実施形態3に係る携帯端末1の機能構成を示すブロック図である。実施形態3に係る携帯端末1の機能構成は、以下に説明する点が、上記実施形態に係る携帯端末1とは異なる。
図9に示すように、携帯端末1は、気圧センサ16を有する。気圧センサ16は、携帯端末1に作用する気圧を測定する。気圧センサ16は、その検出結果に対応する信号を発生させる。発生した信号は、制御部40へ入力される。気圧センサ16は、気圧検出部の一例である。
記憶部30に記憶される制御プログラム30Aは、気圧センサ16により測定された気圧に基づいて、携帯端末1が地上に位置するかを判定する機能を提供する。記憶部30に記憶される判定条件データ30Bには、気圧センサ16により測定された気圧に基づいて、携帯端末1が地上に位置するかを判定するための判定条件が含まれる。判定条件データ30Bには、例えば、携帯端末1が地上に位置するときの気圧の範囲などが含まれる。
判定部40aは、測位部40cから位置の計測に失敗した旨の通知を受けると、気圧センサ16により測定された気圧に基づいて、携帯端末1が地上に位置するかを判定する。判定部40aは、携帯端末1の位置の計測に失敗した後、気圧センサ16により測定された気圧を取得する。判定部40aは、取得した気圧が、携帯端末1が地上に位置するときの気圧の範囲内にある場合には、気圧センサ16により測定された気圧をモニタする。判定部40aは、モニタした気圧が、携帯端末1が地上に位置するときの気圧の範囲内で一定時間推移している場合には、携帯端末1が地上に位置しているものとする判定結果を導出し、測位部40cに対して、位置計測の実行指示を送出する。
一方、判定部40aは、モニタした気圧が、携帯端末1が地上に位置するときの気圧の範囲内にない場合には、予め設定される一定の間隔をあけて、再び、気圧センサ16により測定された気圧を取得し、取得した気圧が、携帯端末1が地上に位置するときの気圧の範囲内にあるかの判定をリトライする。判定部40aは、リトライ回数が予め設定される閾値を超えた場合には、測位部40cに対して、位置計測の実行指示を送出することなく、位置の計測を終了する。
測位部40cは、位置の計測に失敗した場合には、判定部40aに対して、位置の計測に失敗した旨の通知を送る。測位部40cは、判定部40aから位置計測の実行指示を受けると、再び、位置を計測する。
図10は、実施形態3に係る携帯端末1による処理の流れを示すフローチャートである。図10に示す処理手順は、制御部40が、記憶部30に記憶されている制御プログラム30Aなどを読み込んで実行することにより実現される。図10に示す処理手順は、ステップS405、ステップS406、ステップS410、ステップS411の手順が、図7に示す実施形態2の処理手順とは異なる。
図10に示すように、制御部40は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出する(ステップS401)。制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出した場合には(ステップS401,Yes)、音処理部20を介して、スピーカ15からアラーム音を出力する(ステップS402)。
続いて、制御部40は、携帯端末1の位置を計測し、計測した位置を記憶部30に保存する(ステップS403)。
続いて、制御部40は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動しているかを判定する(ステップS404)。
制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動している場合には(ステップS404,Yes)、携帯端末1の位置の計測を実行し、位置の計測に成功したかを判定する(ステップS405)。
制御部40は、判定の結果、位置の計測に成功した場合には(ステップS405,Yes)、計測した位置を記憶部30に保存する(ステップS406)。
続いて、制御部40は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法による移動を終了したかを判定する(ステップS407)。
制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法による移動を終了していない場合には(ステップS407,No)、上記ステップS405に戻る。
一方、制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法による移動を終了した場合には(ステップS407,Yes)、携帯端末1の位置を計測し、計測した位置を記憶部30に保存する(ステップS408)。
続いて、制御部40は、記憶部30に記憶されている携帯端末1の位置データと、盗難の可能性を通知するメールを管理サーバ100に送信して(ステップS409)、上記ステップS401に戻る。
上記ステップS405において、制御部40は、判定の結果、位置の計測に成功しなかった場合(失敗した場合)には(ステップS405,No)、気圧センサ16により測定される気圧を取得し、携帯端末1が地上に位置するかを判定する(ステップS410)。
制御部40は、判定の結果、携帯端末1が地上に位置する場合には(ステップS410,Yes)、上記ステップS405に戻る。これとは反対に、制御部40は、判定の結果、携帯端末1が地上に位置しない場合には(ステップS410,No)、携帯端末1が地上に位置するかを判定したリトライ回数が閾値を超えているかを判定する(ステップS411)。
制御部40は、判定の結果、リトライ回数が閾値を超えていない場合には(ステップS411,No)、上記ステップS410に戻る。これとは反対に、制御部40は、判定の結果、リトライ回数が閾値を超えている場合には(ステップS411,Yes)、上記ステップS409に移り、現在までに計測した位置データと盗難の可能性を通知するメールを管理サーバ100に送信して、上記ステップS401に戻る。
上記ステップS404において、制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動していない場合には(ステップS404,No)、図10に示す処理を終了する。
上記ステップS401において、制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出しない場合には(ステップS401,No)、図10に示す処理を終了する。
上記実施形態3では、携帯端末1は、携帯端末1の測位に失敗した場合に、携帯端末1が地上に位置すると判定できたタイミングで、再び、位置を計測する。このため、実施形態3によれば、位置の計測が成功する可能性の高いタイミングで、位置の計測を実行することができる。したがって、実施形態3によれば、実施形態2で説明した処理よりもさらに電力消費を抑えつつ、利用者に有益な情報を提供することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
(実施形態4)
以下の実施形態4では、携帯端末1が、自機(携帯端末1)が保持される対象物に応じて、盗難の可能性を通知する制御の例について説明する。
図11は、実施形態4に係る携帯端末1の機能構成を示すブロック図である。実施形態4に係る携帯端末1の機能構成は、以下に説明する点が、上記実施形態に係る携帯端末1とは異なる。
図11に示すように、記憶部30は、盗難防止モード管理データ30E、及び振動パターンデータ30Fをさらに記憶する。
図12は、盗難防止モード管理データ30Eの構成例を示す図である。図12に示すように、盗難防止モード管理データ30Eには、盗難防止モードが有効な状態であるか否かの情報と、自機(携帯端末1)が保持される対象物の情報とが含まれる。盗難防止モードは、上記実施形態で説明したように、自機(携帯端末1)が保持される対象物が所定の移動方法で移動している場合に、盗難の可能性を管理サーバ100に通知する機能である。図12に示す例では、盗難防止モード管理データ30Eに、盗難防止モードが有効であるか否かの情報として「ON」が記憶され、自機(携帯端末1)が保持される対象物の情報として「自転車」が記憶されている。「ON」は、盗難防止モードが有効であることを示す。盗難防止モードが無効である場合には、例えば、「OFF」が記憶される。
振動パターンデータ30Fは、自機(携帯端末1)が保持される対象物が乗って移動する可能性がある乗り物の種別ごとに、自機(携帯端末1)が当該所定の移動方法で移動しているときの携帯端末1に作用する加速度の大きさ及び方向に基づく振動パターンを記憶する。図13は、振動パターンデータ30Fの構成例を示す図である。図13に示す例では、例えば、振動パターンデータ30Fには、自転車、バイク、車、電車などの振動パターンが含まれている。
制御プログラム30Aは、盗難防止モードを有効にするか否かの設定を受け付けて、記憶部30に保存するための機能を提供する。制御プログラム30Aは、例えば、盗難防止モードに関する設定画面を表示部11に表示させ、当該設定画面上で盗難防止モードを有効にするか、無効にするかを利用者に選択又は入力させるための機能を有してもよい。制御プログラム30Aは、自機(携帯端末1)が保持される対象物を特定するための設定を受け付けて、記憶部30に保存するための機能を提供する。制御プログラム30Aは、例えば、自機(携帯端末1)が保持される対象物を設定する設定画面を表示部11に表示させ、当該設定画面上で上記対象物を選択又は入力させるための機能を有してもよい。
制御プログラム30Aは、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出した場合に、盗難防止モードが有効かを判定するための機能を提供する。制御プログラム30Aは、判定の結果、盗難防止モードが有効である場合に、アラーム音による報知を行うための機能を提供する。
制御プログラム30Aは、振動パターンデータ30Fに含まれる乗り物の種別ごとの上記振動パターンと、加速度センサ14が検出した出力に基づく加速度の振動パターンとを比較することにより、上記対象物が所定の移動方法で移動しているかを判定するための機能を有する。制御プログラム30Aは、判定の結果、上記対象物が所定の移動方法で移動している場合に、盗難防止モード管理データ30Eから特定される上記対象物が自走可能な物体であるかを、判定条件データ30Bを参照して判定するための機能を提供する。制御プログラム30Aは、判定の結果、上記対象物が自走可能な物体である場合には、上記対象物に対応する所定の移動方法で移動しているときの上記振動パターンを上記振動パターンデータ30Fから取得し、この振動パターンと加速度センサ14が検出した出力に基づく加速度の振動パターンとが略一致するかを判定するための機能を提供する。制御プログラム30Aは、判定の結果、略一致しない場合には、上記対象物の盗難の可能性を管理サーバ100に通知するための機能を提供する。すなわち、制御プログラム30Aは、例えば、自機(携帯端末1)が自転車に保持されている場合に、自機(携帯端末1)が保持された自転車が自走により移動しているのか、自走以外で移動しているのかを判定し、自走以外の移動方法で移動している場合には、盗難の可能性が高いものと判断して、管理サーバ100に通知を行う。
判定条件データ30Bは、自走により移動可能な物体の一覧情報を含む。
制御部40は、図11に示すように、受付部40dを有する。受付部40dは、盗難防止モードを有効にするか否かの設定を受け付けて、盗難防止モード管理データ30Eの一部として記憶部30に保存する。受付部40dは、自機(携帯端末1)が保持される対象物を特定するための設定を受け付けて、盗難防止モード管理データ30Eの一部として記憶部30に保存する。
判定部40aは、記憶部30に記憶されている振動パターンデータ30Fに含まれる乗り物の種別ごとの上記振動パターンと、加速度センサ14が検出した出力に基づく加速度の振動パターンとを比較することにより、上記対象物が所定の移動方法で移動しているかを判定する。判定部40aは、例えば、振動パターンデータ30Fに含まれる乗り物の種別ごとの上記振動パターンのいずれかと、加速度センサ14が検出した出力に基づく加速度の振動パターンとが略一致する場合には、上記対象物が所定の移動方法で移動しているものとする判定結果を導出する。
判定部40aは、判定の結果、上記対象物が所定の移動方法で移動している場合には、盗難防止モード管理データ30Eから特定される上記対象物が自走可能な物体であるかを、判定条件データ30Bを参照して判定する。
判定部40aは、判定の結果、上記対象物が自走可能な物体である場合には、上記対象物に対応する移動方法で移動しているときの上記振動パターンを上記振動パターンデータ30Fから取得し、この振動パターンと加速度センサ14が検出した出力に基づく加速度の振動パターンとが略一致するかを判定する。判定部40aは、例えば、振動パターン同士が略一致するかを判定する場合、振動パターンを構成する加速度の大きさ及び方向の時系列変化を示す波形を相互に比較して、波形間に所定の類似度が認められる場合には、振動パターン同士が略一致するものと判断する。
判定部40aは、判定の結果、上記対象物に対応する移動方法で移動しているときの上記振動パターンと、加速度センサ14が検出した出力に基づく加速度の振動パターンとが略一致する場合には、上記対象物が自走により移動しているものと判断し、盗難の可能性がないとする判定結果を導出する。これとは反対に、上記対象物に対応する移動方法で移動しているときの上記振動パターンと、加速度センサ14が検出した出力に基づく加速度の振動パターンとが略一致しない場合には、上記対象物が自走以外の移動方法により移動しているものと判断し、盗難の可能性があるとする判定結果を導出し、上記対象物の盗難の可能性を通知するためのメールを管理サーバ100に送信する。すなわち、判定部40aは、例えば、自機(携帯端末1)が自転車に保持されている場合に、自機(携帯端末1)が保持された自転車が自走により移動しているのか、自走以外の移動方法で移動しているのかを判定し、自走以外の移動方法で移動している場合には、盗難の可能性が高いものと判断して、管理サーバ100に通知を行う。
図14は、実施形態4に係る携帯端末1による処理の流れを示すフローチャートである。図14に示す処理手順は、制御部40が、記憶部30に記憶されている制御プログラム30Aなどを読み込んで実行することにより実現される。図14に示す処理手順は、ステップS502、ステップS506〜ステップS508の手順が、図3に示す実施形態1の処理手順とは異なる。
図14に示すように、制御部40は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出する(ステップS501)。
制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出した場合には(ステップS501,Yes)、続いて、盗難防止モード管理データ30Eを参照して、盗難防止モードが有効な状態であるかを判定する(ステップS502)。
制御部40は、判定の結果、盗難防止モードが有効な状態である場合には(ステップS502,Yes)、音処理部20を介して、スピーカ15からアラーム音を出力する(ステップS503)。
続いて、制御部40は、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動しているかを判定する(ステップS504)。
制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動している場合には(ステップS504,Yes)、盗難の可能性を通知するメールを管理サーバ100に送信し(ステップS505)、図14に示す処理を終了する。これとは反対に、制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動していない場合には(ステップS504,No)、図14に示す処理を終了する。
上記ステップS502において、判定部40aは、判定の結果、盗難防止モードが有効な状態ではない場合には(ステップS502,No)、続いて、加速度センサ14が検出した出力に基づいて、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動しているかを判定する(ステップS506)。
制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動している場合には(ステップS506,Yes)、続いて、盗難防止モード管理データ30E及び判定条件データ30Bを参照して、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が自走可能な物体であるかを判定する(ステップS507)。
制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が自走可能な物体である場合には(ステップS507,Yes)、続いて、ステップS506で検出された移動に盗難の可能性があるかを判定する(ステップS508)。具体的に説明すると、制御部40は、上記対象物に対応する移動方法で移動しているときの振動パターンを振動パターンデータ30Fから取得し、この振動パターンと加速度センサ14が検出した出力に基づく加速度の振動パターンとが略一致するかを判定する。判定部40aは、判定の結果、上記対象物に対応する移動方法で移動しているときの振動パターンと、加速度センサ14が検出した出力に基づく加速度の振動パターンとが略一致しない場合には、ステップS506で検出された移動に、上記対象物の盗難の可能性があるとする判定結果を導出する。すなわち、携帯端末1は、例えば、自機(携帯端末1)が自転車に保持されている場合に、自機(携帯端末1)が保持された自転車が自走により移動しているのか、自走以外の移動方法で移動しているのかを判定し、自走以外で移動している場合には、盗難の可能性が高いものと判断する趣旨である。
制御部40は、判定の結果、盗難の可能性がある場合には(ステップS508,Yes)、上記ステップS505に移り、盗難の可能性を通知するメールを管理サーバ100に送信して、図14に示す処理を終了する。これとは反対に、制御部40は、判定の結果、盗難の可能性がない場合には(ステップS508,No)、図14に示す処理を終了する。
上記ステップS507において、制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が自走可能な物体ではない場合には(ステップS507,No)、図14に示す処理を終了する。すなわち、携帯端末1は、盗難防止モードが有効な状態ではない場合に、利用者が盗難を警戒していない状況であると判断する。さらにいえば、携帯端末1は、自機が保持されている対象物が、例えば、バックのように自走不可能な物体である場合、上記対象物がいずれの移動方法で移動する状況であっても利用者とともに移動している蓋然性が高いと判断する。このような理由から、携帯端末1は、盗難の可能性を通知しない。
上記ステップS506において、制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が所定の移動方法で移動していない場合には(ステップS506,No)、図14に示す処理を終了する。
上記ステップS501において、制御部40は、判定の結果、自機(携帯端末1)が保持されている対象物の振動を検出しない場合には(ステップS501,No)、図14に示す処理を終了する。
上記実施形態4では、携帯端末1は、盗難防止モードが有効でなくても、自機(携帯端末1)が保持されている対象物が自走可能な物体である場合に、盗難の可能性があるかを判定し、盗難の可能性がある場合には通知を行う。このため、実施形態4によれば、盗難の可能性をできるだけ追求することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記の実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成により具現化されるべきである。
例えば、図2に示した制御プログラム30Aは、複数のモジュールに分割されていてもよい。あるいは、図2に示した制御プログラム30Aは、他のプログラムと結合されていてもよい。
上記実施形態で説明した携帯端末1は、スマートフォン、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、及びゲーム機などの携帯型の電子機器であってもよい。上記実施形態で説明した携帯端末1の盗難防止に関する機能が、これらの電子機器に搭載されてもよい。