JP2007200173A - 警報システムおよび携帯端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】管理される側の端末に対して複数の管理する側の端末を設けることによって、より適正な警報を行う。
【解決手段】警報システムは、通信機能を有する第1、第2および第3の携帯端末としての子機C、母機M、父機Fにより構成される。子機Cは、自身と母機Mとの距離Dmc(第1の距離)、および、自身と父機Fとの距離Dfc(第2の距離)に応じて警報を発生する。母機Mは、自身と子機Cとの距離Dmc、および、子機Cと父機Fとの距離Dfcに応じて警報を発生する。父機Fは、自身と子機との距離Dfc、および、子機Cと母機Mとの距離Dmcに応じて警報を発生する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信機能を有する第1、第2および第3の携帯端末を有する警報システムおよびこれに用いる携帯端末に関するものである。
従来、迷子防止等を目的として、固定された場所に置かれた第1の警報装置がコード信号を送信し、対象者に携帯される第2の警報装置が当該コード信号を受信する構成とし、第2の警報装置がコード信号を受信できなくなると警報音を発生する技術が提案されている(特許文献1参照)。この技術では、さらに、第2の警報装置がコード信号を受信できなくなると、より大出力の遠隔ID信号を第1の警報装置に送信することにより、第1の警報装置ではその受信電波の強度から第2の警報装置との距離を求めることができるようになっている。
また、忘れ物、迷子、盗難等を防止するために、電波を発信する子機を子供に持たせ、または、所持品に装着しておき、この子機からの電波を親機としての携帯電話端末で受信する構成とし、子機が親機から所定距離以上離れると子機から親機まで電波が届かなくなり、親機はこれをもって警報を発するという技術が提案されている(特許文献2)。
特開2000−287265号公報 特開平8−186514号公報
上記従来の技術はいずれも、子機を所持する側(管理される側)と、親機を所持する側(管理する側)との1対1の関係である。
しかし、例えば、両親が幼い子供をつれて外出する際など、両親の一方が子供に付き添っていれば、他方は一時的に子供から離れても問題ない。従来の技術では親機を所持している方の親が子供から離れると警報が発生してしまう。このような不都合をなくすには、子供に付き添っている方の親が親機を所持しなければならないため、親機を所持している方が離れる場合には他方の親に親機を渡す必要がある。このような対処は有効ではあるが、煩雑であり、実際上親機を手渡しを失念してしまうことも多いと考えられる。
本発明はこのような背景においてなされたものであり、管理される側の端末に対して複数の管理する側の端末を設けることによって、より適正な警報が行える警報システムおよびそれに用いる携帯端末を提供しようとするものである。
本発明による警報システムは、通信機能を有する第1、第2および第3の携帯端末を有する警報システムである。第1の携帯端末は、自身と第2の携帯端末との距離(第1の距離)、および、自身と第3の携帯端末との距離(第2の距離)に応じて警報を発生する。第2の携帯端末は、自身と第1の携帯端末との距離(第1の距離)、および、第1の携帯端末と第3の携帯端末との距離(第2の距離)に応じて警報を発生する。第3の携帯端末は、自身と第1の携帯端末との距離(第2の距離)、および、第1の携帯端末と第2の携帯端末との距離(第1の距離)に応じて警報を発生する。
前記警報の具体的な態様としては、例えば、第1、第2、第3の携帯端末の各々は、例えば、前記第1および第2の距離がともに所定値以上であるとき高レベル警報を発生し、いずれか一方のみが所定値以上であるとき低レベル警報を発生し、いずれも所定値未満であるとき警報を抑止する。あるいは、前記第1、第2、第3の携帯端末の各々は、前記第1および第2の距離がともに所定値以上であるとき警報を発生し、少なくとも一方が所定値未満であるとき警報を抑止する。
本発明による携帯端末は、少なくとも2台の親機と1台の子機により構成される警報システムにおける子機を構成する携帯端末である。この携帯端末は、無線信号を送受信する通信手段と、母機との距離(第1の距離)および父機との距離(第2の距離)を測定する距離測定手段と、前記第1および第2の距離に応じて警報を発生する警報発生手段とを備える。
本発明による他の携帯端末は、少なくとも2台の親機と1台の子機により構成される警報システムにおける親機を構成する携帯端末である。この携帯端末は、無線信号を送受信する通信手段と、子機と他方の親機との距離の情報を受信する手段と、自身と子機との距離を測定によりまたは他の端末からの情報受信により求める手段と、前記第1および第2の距離に応じて警報を発生する警報発生手段とを備える。
本発明によるさらに他の携帯端末は、少なくとも2台の親機と1台の子機により構成される警報システムにおけるいずれかの端末を構成する携帯端末である。この携帯端末は、母機、父機および子機のいずれかで動作するかを設定する設定手段と、無線信号を送受信する通信手段と、相手端末との距離を測定する距離測定手段と、子機と母機との距離および子機と父機との距離に応じて警報を発生する警報発生手段と、子機として、前記距離測定手段により、子機と母機との距離、および、子機と父機との距離を測定し、母機または父機として、子機と母機との距離、および、子機と父機との距離の少なくとも一方の情報を前記通信手段により子機から受信する制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の警報システムでは、第1の携帯端末は他の2台の携帯端末との第1および第2の距離に応じて警報を発生するので、他の1台の携帯端末との距離のみに応じて警報を発生する従来に比べて、より柔軟性のある警報の態様を採用することが可能となる。
例えば、第1の携帯端末が第2、第3の携帯端末の一方のみから所定距離以上離れた場合と両方から所定距離以上離れた場合の警報レベルを変えることにより、段階的な警報を実現することができる。あるいは、第1の携帯端末が第2、第3の携帯端末の一方のみから所定距離以上離れた場合では警報を発生させず、両方から所定距離以上離れた場合のみ警報レベルを発生させるようにして、必要以上の警報を行わない態様を採用することも可能である。
また、管理する側の携帯端末としての携帯端末(第2、第3の携帯端末)を複数台用意することにより、その1台の故障やバッテリ切れ、紛失時等にも、警報の機能が維持される。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に本実施の形態に係る警報システムの概略構成を示す。この警報システムは、基本的には3つの携帯端末からなる。ここでは3つの携帯端末をそれぞれ母機M、父機F、子機Cと呼ぶ。迷子防止の用途では、母親が母機M、父親が父機F、子供が子機Cを所持する。各携帯端末は、本システムに専用の装置であってもよいし、携帯電話端末のアプリケーションの一つとして本システムの機能を追加したものであってもよい。最近では個人のコミュニケーションツールとして携帯電話端末が広く普及しているので、少なくとも母機Mおよび父機Fについては携帯電話端末とすれば、二つの端末を別個に所持する不都合が解消される。本実施の形態において、少なくとも母機Mと父機Fの機能は同じである。
図1に示すように、母機Mから子機Cまでの距離Dmcと、父機Fから子機Cまでの距離Dfcとに基づいて、子機Cでの警報の有無およびレベルが決定される。母機Mでは、自身から子機Cまでの距離Dmcと、父機Fから子機Cまでの距離Dfcとに基づいて、母機Mでの警報の有無およびレベルを決定する。同様に、父機Fでは、自身から子機Cまでの距離Dfcと、母機Mから子機Cまでの距離Dmcとに基づいて、父機Fでの警報の有無およびレベルを決定する。本実施の形態においては母機Mと父機Fとの距離Dmfは特に考慮しない。
第1の端末から第2の端末までの距離の測定は、上記特許文献に記載のように、第1の端末から発生した無線信号の第2の端末における受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)に基づいて判断することができる。端末の識別のためにはコード信号を用いることができる。図1の例では、子機Cは、母機Mが発生した無線信号の受信信号強度に基づいて、母機Mから子機Cまでの距離Dmcを判断することができる。本実施の形態ではこの距離Dmcは所定の閾値に基づいて二進値Rmcに二値化される。同様に、父機Fから子機Cまでの距離Dfcが求められ、この距離Dfcは所定の閾値に基づいて二進値Rfcに二値化される。
母機Mは子機Cからの無線信号の受信信号強度に基づいて子機Cからの距離Dmcを測定するか、または、子機Cの測定結果(DmcまたはRmc)を受信することにより、Rmcを求める。距離Dfcについて、母機Mは子機Cから測定結果(距離DfcまたはRfc)を受信することにより、Rfcを求める。
同様に、父機Fは子機Cからの無線信号の受信信号強度に基づいて子機Cからの距離Dfcを測定するか、または、子機Cの測定結果(DfcまたはRfc)を受信することにより、Rfcを求める。距離Dmcについて、父機Fは子機Cから測定結果(距離DmcまたはRmc)を受信することにより、Rmcを求める。
図2に、各携帯端末に共通する概略のハードウェア構成を示す。制御部100は、この端末全体の動作を制御する部位であり、CPUやDSP等のプロセッサ、入出力インタフェース等を含む。本発明のモード設定手段は制御部100により構成される。通信部101は、アンテナ102により少なくとも本実施の形態における無線信号を送受信する部位である。記憶部104は、プログラムや固定的なデータを記憶する不揮発性メモリであるROM、一時記憶領域や作業領域を提供するメモリであるRAM等を有する。警報発生部106は、本実施の形態における警報を発生する部位である。警報としては、音、振動、等が挙げられる。携帯電話端末においては、内蔵のスピーカやバイブレータを利用することができる。操作部108はユーザが端末に対して指示や情報を入力するための部位であり、キー(ボタン)、ダイヤル、タッチパネル等で構成しうる。表示部109は液晶、有機EL等、あるいはLED等の表示デバイスにより構成される。この表示部109の表示によりテキストやグラフィックを用いて警報を行うことも可能である。通信部101およびアンテナ102から発生される無線信号(ここでは電波信号)は比較的近距離(例えば数十m〜数百m)の通信を行うものである。携帯電話端末については携帯電話のための通信部が別に設けられてもよい。その他、図示しないが、端末の現在位置を検出するための位置検出装置を備えてもよい。位置検出装置としてはGPS(Global Positioning System)や携帯電話の基地局の情報を利用するものが挙げられる。
図3は、母機M、父機F、子機Cの3台の端末の相互の位置関係を表した8個のパターンを示している。任意の2端末間の距離を所定の閾値で二値化する場合、例えば0(所定距離範囲外)、1(所定距離範囲内)となる。母機M、父機F、子機Cの相互の距離Dmc,Ffc,Dmfを二値化した変数Rmc,Rfc,Rmf(総称して変数Rという)の異なる組み合わせは図3(a)〜(h)に示す8通りとなる。図において、各ノードは端末の位置を示し、各ノードを結ぶ線分はノード間の距離を示している。実線の線分は所定距離範囲内(R値=0)を表し、破線の線分は所定距離範囲外(R値=1)を表している。ただし、本実施の形態において、DmfとRmfは使用しない。図中、ノードから発する警報として、高レベルの警報は太線で示し、低レベルの警報は細線で示している。ただし、この図の警報の態様はあくまで例であり、どの状態でどのノードからどのような警報が発生するかはこの例に限られるものではない。
図4(a)(b)に、子機および母機(または父機)における変数Rと、変数Rの組み合わせおよびその状態を示す。
図4(a)に示すように、子機では、子機と母機の距離変数Rmcと、子機と父機の距離変数Rfcとに基づいて、状態および対応する警報レベルが定められる。この例では、Rmc=Rfc=0、すなわち、子機が母機と父機の両方の所定距離範囲外にあるとき、高レベルの警報を出力する。音や振動については、大音量および大振動とする。Rmc=0かつRfc=1、すなわち、子機が母機のみの所定距離範囲外にある場合、または、Rmc=1かつRfc=0、すなわち、子機が父機のみの所定距離範囲外にある場合、低レベル警報を発する。音や振動については、小音量および小振動とする。Rmc=Rfc=1、すなわち、子機が母機と父機の両方の所定距離範囲内にあるとき、警報を抑止する。
図4(b)に示すように、母機では、子機と母機の距離変数Rmcと、子機と父機の距離変数Rfcを考慮する。母機と父機の距離は問題としない。図からわかるように、子機が特定の状態にあると判断されたとき、母機においても同じ状態が認識されるようになっている(父機においても同様)。ただし、低レベル警報を第1および第2低レベル警報に分けている。Rmc=0かつRfc=1、すなわち、子機が母機のみの所定距離範囲外にある場合、第1低レベル警報を発する。音や振動については、小音量および小振動とする。Rmc=1かつRfc=0、すなわち、子機が父機のみの所定距離範囲外にある場合、第2低レベル警報を発する。第1および第2低レベル警報の態様を別々の態様とすることにより、低レベル警報が発せられた原因が母機側にあるのか、父機側にあるのかを警報の態様によって認識できる利点がある。警報の態様としては、警報音の高さ、発音パターン、メロディ、表示画面上の表示等、およびこれらの組み合わせが考えられる。なお、低レベル警報が発生する状態では、子供がいずれの親から離れたかは視覚により認識することができることが多いと考えられるので、第1および第2低レベル警報は同じであってもよい。
以下、本実施の形態における動作例をフローチャートにより説明する。
図5は端末の初期設定処理を示している。携帯電話端末を本システムの端末として利用する場合、親機および子機の設定を行う(S1)。すなわち、各端末を母機、父機、子機として利用することを設定するとともに、相手端末と通信を行うための情報として相手の通信アドレスを設定する。端末における本システムのアプリケーションプログラムは出荷時にインストールされていてもよいし、出荷後にインターネット等を介してサーバからのダウンロードしてインストールしてもよい。3台をセットとした専用端末として販売されるような場合、出荷前に初期設定処理が行われていれば、ユーザ側での初期設定は不要である。
図6は端末における警報モードの設定処理を示している。ユーザが本システムを利用するために、各端末を操作して警報モードONとする(S2)。この操作は親機および子機の各端末で行うことを想定しているが、1台の端末、例えば子機においてのみ行い、その端末からの通信による指示により他の端末が本システムの動作を行うような形態であってもよい。
図7は、警報モードにおける子機の処理例を示したフローチャートである。この処理は所定の周期で起動される。まず、子機自身と母機との距離を判断する(S11)。この具体的な処理例については後述する。ついでこの判断結果情報を父機へ通知する(S12)。判断結果情報とは、本実施の形態においてはDmcまたはRmcである。このような情報を通知を確実とするための、情報通信時の出力パワーを、受信強度測定用信号の出力パワーより大きく設定するようにしてもよい。
ついでステップS11と同様、子機自身と父機との距離を判断する(S13)。この判断結果情報を母機へ通知する(S14)。これらの判断の結果、子機が母機と父機のいずれからの所定距離範囲内にあれば(S15,Yes)、子機の警報を抑止する(S16)。ステップS15の判定結果がNoである場合には、子機が母機と父機の両方の所定距離範囲外であるかどうかをチェックする(S17)。Yesであれば、子機において高レベル警報を出力する(S18)。Noであれば、子機において低レベル警報を出力する。
図8は図7のステップS11における距離判断処理の具体例を示している。
図8の処理においてまず、母機への識別信号としてのコードAを付加して母機へ無線信号を送信する(S21)。これに応答して母機が自己の識別信号を含む無線信号を送信する。子機は母機からの識別信号を受信し(S22)、受信信号強度RSSI(m)を出力する(S23)。さらにこの受信信号強度RSSI(m)を所定の時間平均化して(S24)、A/D変換によりデジタル化する(S25)。この得られたデジタル値を所定の閾値で二値化して、距離変数Rmc(=0または1)を生成する(S26)。母機の故障やバッテリ切れの際には受信信号が得られないが、その場合には受信信号強度RSSI(m)は0と認識されることになる。
図8の処理は母機に対するものであるが、父機に対するステップS13についても相手が異なるだけで同様である。父機については、コードAの代わりに父起用の識別信号であるコードB、RSSI(m)の代わりにRSSI(f)、Rmcの代わりにRfc、がそれぞれ用いられる。
図9は、母機において実行される処理例を示している。この処理も子機の場合と同様、周期的に起動される。まず、母機と子機との距離を判断する(S31)。この判断は、子機から受信される信号の強度を測定することによって行うか、または、子機の測定結果情報を受信することにより行う。(後者の場合には子機はステップS12において、母機との距離判断結果情報を母機にも通知する。)また、子機から、子機と父機との距離に関する判断結果情報Rfcを受信する(S32)。
母機と子機との距離が所定距離範囲内ではない(S34,No)が、子機が父機の所定距離範囲内であれば、第1低レベル警報を出力する(S36)。これにより、母機の所持者は自分が現在子供から離れているが、父機の所持者が子供の近傍にいるということが認識できる。低レベル警報は、当該状態が継続している間、断続的に(例えば数秒置きから数十秒置きなどで)発生するようにしてもよい。
母機と子機との距離が所定距離範囲内ではなく(S34,No)、かつ、子機が父機の所定距離範囲外であれば(S35,No)、高レベル警報を出力する(S37)。親機(母機、父機)と子機がともに携帯電話端末であれば、高レベル警報が発生したときに、親は子機に対して電話を掛けることにより、その状態に対処することが可能である。親機が子機に対して電話を掛けることを促したり、自動的に電話をかけてその旨をユーザに知らしめたりするようにしてもよい。
ステップS33で母機と子機との距離が所定距離範囲内であるが、子機が父機の所定距離範囲外であれば(S34,No)、母機において第2低レベル警報を出力する(S39)。
なお、父機処理は母機処理と同様である。図9の母機処理は周期的に起動されるものとしたが、子機からの判断結果情報の受信を契機として実行されるものであってもよい。
上述したように、本実施の形態では、親と子供の1対1の関係ではなく、両親と子供の2対1の関係で、危険度に関する状態を判断し、その状態に応じて警報の程度を変えることにより、1対1の場合に比べてより適正な警報の発生を行うことが可能となる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、次に挙げるような種々の変形、変更を行うことが可能である。
(1)上述した「所定距離」はユーザが操作部から可変設定できるようにしてもよい。これによって、受信信号強度を二値化するための閾値が変更される。
(2)低レベル警報はなくし、子機が母機と父機の両方の所定距離範囲外となった場合にのみ警報を発するようにしてもよい。あるいは、低レベル警報の発生を有効とするか否かをユーザが選択できるようにしてもよい。
(3)端末間の距離は2段階(二値化)で判断したが、判断の閾値を増やして、3段階以上の判断を行い、それに応じた3段階以上のレベルの警報を行うようにしてもよい。警報の段階数をユーザが設定できるようにしてもよい。
(4)子機がGPS機能を備えている場合には、高レベル警報が発生したときに自動的にGPS機能が起動され、子機の現在位置を検出して、母機および父機へその位置情報を通知するようにしてもよい。また、高レベル警報を発生する状態が継続している間、子機の現在位置の変化を監視し、逐次その位置情報を通知するようにしてもよい。さらに、子機の移動速度を求め、移動速度が所定速度以上となったことが検出された場合には、子機が所定の通知先(例えばセキュリティ関連の通知先)へ自動的に通知するようにしてもよい。
(5)両親機に対して子機を複数対応づけてもよい。その場合、両親機は、個々の子機との間で上記のシステムを構成する。複数の子機の各々については、警報の内容(警報音の高さ、発音パターン、メロディ、表示画面上の表示等)によって相互に識別できるようにすることが好ましい。
(6)子機に対応した親機の個数を2台としたが、3台またはそれ以上とすることも可能である。
(7)操作性向上のため、警報モードへの移行は、メニュー画面からの操作をしなくてもボタン一つを押すだけでこの機能が実行できるようにしてもよい。
(8)迷子防止を例としたが、管理対象は人に限定するものではなく、物を含む任意の管理対象に子機を設置し、管理者が親機を所持する形で、本システムを利用可能である。
(9)警報が発生する場合、母機、父機、子機はすべて同じ警報を発生するようにしたが、警報の有無や警報のレベルは三者で異ならせてもよい。
本発明の実施の形態に係る警報システムの概略構成を示す図である。 図1の各携帯端末に共通する概略のハードウェア構成を示す図である。 図1の母機M、父機F、子機Cの3台の端末の相互の位置関係を表した8個のパターンを示す図である。 本発明の実施の形態において、子機および母機(または父機)における変数Rと、変数Rの組み合わせおよびその状態を示す図である。 本発明の実施の形態における端末の初期設定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における端末における警報モードの設定処理示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における警報モードでの子機の処理例を示すフローチャートである。 図7のステップS11における距離判断処理の具体例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における母機において実行される処理例を示すフローチャートである。
符号の説明
100…制御部、101…通信部、102…アンテナ、104…記憶部、106…警報発生部、108…操作部、109…表示部、M…母機、F…父機、C…子機

Claims (13)

  1. 通信機能を有する第1、第2および第3の携帯端末を有する警報システムであって、
    第1の携帯端末は、自身と第2の携帯端末との距離(第1の距離)、および、自身と第3の携帯端末との距離(第2の距離)に応じて警報を発生し、
    第2の携帯端末は、自身と第1の携帯端末との距離(第1の距離)、および、第1の携帯端末と第3の携帯端末との距離(第2の距離)に応じて警報を発生し、
    第3の携帯端末は、自身と第1の携帯端末との距離(第2の距離)、および、第1の携帯端末と第2の携帯端末との距離(第1の距離)に応じて警報を発生する
    ことを特徴とする警報システム。
  2. 前記第1の携帯端末は、前記第2および第3の携帯端末の各々からの無線信号を受信し、その受信信号強度に応じて前記第1および第2の距離を測定することを特徴とする請求項1記載の警報システム。
  3. 前記第1の携帯端末は、少なくとも第1の距離の情報を前記第3の携帯端末に通知するとともに、少なくとも第2の距離の情報を前記第2の携帯端末に通知することを特徴とする請求項2記載の警報システム。
  4. 前記第1、第2、第3の携帯端末の各々は、前記第1および第2の距離がともに所定値以上であるとき高レベル警報を発生し、いずれか一方のみが所定値以上であるとき低レベル警報を発生し、いずれも所定値未満であるとき警報を抑止することを特徴とする請求項1記載の警報システム。
  5. 前記第1、第2、第3の携帯端末の各々は、前記第1および第2の距離がともに所定値以上であるとき警報を発生し、少なくとも一方が所定値未満であるとき警報を抑止することを特徴とする請求項1記載の警報システム。
  6. 少なくとも前記第2および第3の携帯端末は携帯電話端末により構成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の警報システム。
  7. 少なくとも2台の親機と1台の子機により構成される警報システムにおける子機を構成する携帯端末であって、
    無線信号を送受信する通信手段と、
    母機との距離(第1の距離)および父機との距離(第2の距離)を測定する距離測定手段と、
    前記第1および第2の距離に応じて警報を発生する警報発生手段と
    を備えたことを特徴とする携帯端末。
  8. 前記距離測定手段は、前記通信手段により前記母機および父機から受信された無線信号について、その受信信号強度に応じて前記第1および第2の距離を測定することを特徴とする請求項7記載の携帯端末。
  9. 少なくとも第1の距離の情報を前記父機に通知するとともに、少なくとも第2の距離の情報を前記母機に通知することを特徴とする請求項7記載の携帯端末。
  10. 少なくとも2台の親機と1台の子機により構成される警報システムにおける親機を構成する携帯端末であって、
    無線信号を送受信する通信手段と、
    子機と他方の親機との距離の情報を受信する手段と、
    自身と子機との距離を測定によりまたは他の端末からの情報受信により求める手段と、
    前記第1および第2の距離に応じて警報を発生する警報発生手段と
    を備えたことを特徴とする携帯端末。
  11. 前記警報発生手段は、前記第1および第2の距離がともに所定値以上であるとき高レベル警報を発生し、いずれか一方のみが所定値以上であるとき低レベル警報を発生し、いずれも所定値未満であるとき警報を抑止することを特徴とする請求項7または10記載の携帯端末。
  12. 前記警報発生手段は、前記第1および第2の距離がともに所定値以上であるとき警報を発生し、少なくとも一方が所定値未満であるとき警報を抑止することを特徴とする請求項7または10記載の携帯端末。
  13. 少なくとも2台の親機と1台の子機により構成される警報システムにおけるいずれかの端末を構成する携帯端末であって、
    母機、父機および子機のいずれかで動作するかを設定する設定手段と、
    無線信号を送受信する通信手段と、
    相手端末との距離を測定する距離測定手段と、
    子機と母機との距離および子機と父機との距離に応じて警報を発生する警報発生手段と、
    子機として、前記距離測定手段により、子機と母機との距離、および、子機と父機との距離を測定し、母機または父機として、子機と母機との距離、および、子機と父機との距離の少なくとも一方の情報を前記通信手段により子機から受信する制御を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とする携帯端末。
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