JP2015069933A - 燃料電池用ガス拡散シートおよび燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】導電性および排水性を確保し、優れたガス拡散性能を備える燃料電池用ガス拡散シート、および、その燃料電池用ガス拡散シートを備える燃料電池の提供。
【解決手段】燃料電池1のアノード電極6およびカソード電極7に積層されるアノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9に、ガスを透過させるための気孔を有するアノード側GDL16およびカソード側GDL19と、アノード側GDL16およびカソード側GDL19に積層されるアノード側MPL17およびカソード側MPL20とを備える。アノード側MPL17およびカソード側MPL20には、厚み方向に貫通する貫通孔18を形成する。電解質膜5の両面にアノード電極6およびカソード電極7を形成し、アノード電極6およびカソード電極7にアノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9を積層して膜・電極接合体2を形成し、その膜・電極接合体2を備える燃料電池1を得る。
【選択図】図1
【解決手段】燃料電池1のアノード電極6およびカソード電極7に積層されるアノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9に、ガスを透過させるための気孔を有するアノード側GDL16およびカソード側GDL19と、アノード側GDL16およびカソード側GDL19に積層されるアノード側MPL17およびカソード側MPL20とを備える。アノード側MPL17およびカソード側MPL20には、厚み方向に貫通する貫通孔18を形成する。電解質膜5の両面にアノード電極6およびカソード電極7を形成し、アノード電極6およびカソード電極7にアノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9を積層して膜・電極接合体2を形成し、その膜・電極接合体2を備える燃料電池1を得る。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池用ガス拡散シートおよび燃料電池に関し、具体的には、燃料電池に備えられる燃料電池用ガス拡散シート、および、その燃料電池用ガス拡散シートを備える燃料電池に関する。
従来、燃料電池として、燃料が供給されるアノードと、空気が供給されるカソードとが、固体高分子膜からなる電解質層を挟んで対向配置されている固体高分子形燃料電池が知られている。
また、燃料電池に採用される電極として、電解質膜と、電解質膜の一方の面に接合されたアノード電極(燃料側触媒層)と、電解質膜の他方の面に接合されたカソード電極(空気側触媒層)とを備える膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly:MEA)が知られている。
このような膜電極接合体(MEA)では、通常、触媒層にガス拡散層(Gas DiffusionLayer:GDL)が積層されており、また、例えば、導電性や排水性の向上を図るため、それら触媒層とガス拡散層との間に、中間層としてマイクロポーラス層(Micro Porous Layer:MPL)を介在させることが知られている。
具体的には、例えば、鱗片状黒鉛、アセチレンブラックおよびポリテトラフルオロエチレンを含むMPLインクを調製し、そのMPLインクを耐熱性保持シート上に塗布し、乾燥および焼成することによって、MPLシートを作成し、その後、得られたMPLシートと、撥水処理したカーボンペーパーからなるGDL基材上とを、ホットプレスによって接合し、GDLを形成することが、提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、特許文献1に記載されるように、カーボンペーパーからなるGDL基材にMPLシートを積層すると、そのMPLシートがGDL基材のガス拡散性能を阻害し、その結果、電池性能の低下を惹起する場合がある。
そこで、本発明の目的は、導電性および排水性を確保するとともに、優れたガス拡散性能を備える燃料電池用ガス拡散シート、および、その燃料電池用ガス拡散シートを備える燃料電池を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の燃料電池用ガス拡散シートは、燃料電池の触媒層に積層される燃料電池用ガス拡散シートであって、ガスを透過させるための気孔を有するガス拡散層と、前記ガス拡散層に積層されるマイクロポーラス層とを備え、前記マイクロポーラス層には、前記マイクロポーラス層を厚み方向に貫通する貫通孔が形成されていることを特徴としている。
このような燃料電池用ガス拡散シートは、マイクロポーラス層に貫通孔が形成されているため、導電性および排水性を確保するとともに、ガス拡散層のガス拡散性能を保つことができる。
また、本発明の燃料電池用ガス拡散シートでは、前記マイクロポーラス層の前記貫通孔の平均孔径が、前記ガス拡散層の気孔径分布においてピークトップを示す気孔径に対して50〜150%であることが好適である。
このような燃料電池用ガス拡散シートは、ガス拡散層の気孔径と、マイクロポーラス層における貫通孔の平均孔径とが上記範囲であるため、より一層、導電性および排水性を確保するとともに、ガス拡散層のガス拡散性能を保つことができる。
また、本発明の燃料電池は、上記の燃料電池用ガス拡散シートを備えることを特徴としている。
本発明の燃料電池は、膜・電極接合体を備える燃料電池であって、前記膜・電極接合体は、電解質膜と、前記電解質膜の両面に形成される触媒層と、前記触媒層に積層される、請求項1または2に記載の燃料電池用ガス拡散シートとを備えることを特徴としている。
本発明の燃料電池は、上記の燃料電池用ガス拡散シートを備えるため、導電性および排水性を確保するとともに、ガス拡散層のガス拡散性能を保つことができる。
本発明の燃料電池用ガス拡散シートおよび燃料電池によれば、導電性および排水性を確保するとともに、ガス拡散層のガス拡散性能を保つことができる。
1.燃料電池
図1において、燃料電池1は、液体または気体の燃料成分、好ましくは、液体の燃料成分が直接供給されるアニオン交換型燃料電池である。
図1において、燃料電池1は、液体または気体の燃料成分、好ましくは、液体の燃料成分が直接供給されるアニオン交換型燃料電池である。
燃料電池1に供給される燃料成分としては、例えば、メタノール、ジメチルエーテル、ヒドラジン(水加ヒドラジン、無水ヒドラジンなどを含む)などが挙げられる。
燃料成分として、好ましくは、ヒドラジンが挙げられる。また、燃料成分としてヒドラジンが用いられる場合、電池性能の向上を図る観点から、好ましくは、添加剤(例えば、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物など)が、適宜の割合で添加される。
燃料電池1は、膜・電極接合体2、膜・電極接合体2の一方側(アノード側)に配置された燃料供給部材3、および、膜・電極接合体2の他方側(カソード側)に配置された空気供給部材4を有する燃料電池セル(単位セル)が、複数積層されたスタック構造に形成されている。なお、図1では、複数の単位セルのうち1つだけを燃料電池1として表し、その他の単位セルについては省略している。
膜・電極接合体2は、電解質膜5、電解質膜5の厚み方向一方側の面(以下、単に一方面と記載する。)に形成される触媒層の一例としてのアノード電極6、電解質膜5の厚み方向他方側の面(以下、単に他方面と記載する。)に形成される触媒層の一例としてのカソード電極7、アノード電極6に積層される燃料電池用ガス拡散シートの一例としてのアノード側拡散シート8、および、カソード電極7に積層される燃料電池用ガス拡散シートの一例としてのカソード側拡散シート9を備えている。
電解質膜5は、アニオン交換型の高分子電解質膜(アニオン交換膜)、または、カチオン交換型の高分子電解質膜(カチオン交換膜)、から形成されている。好ましくは、アニオン交換膜を用いて形成されている。
アニオン交換膜としては、アニオン成分(例えば、水酸化物イオン(OH−)など)が移動可能な媒体であれば、特に限定されず、例えば、4級アンモニウム基、ピリジニウム基などのアニオン交換基を有する固体高分子膜(アニオン交換樹脂)が挙げられる。
アニオン交換膜を形成する固体高分子としては、例えば、ポリスチレンおよびその変性体などの炭化水素系の固体高分子膜などが挙げられる。また、アニオン交換膜を形成する固体高分子のガラス転移温度(Tg)は、例えば、80〜200℃、好ましくは、100〜200℃である。
また、アニオン交換膜を形成する固体高分子は、その分子構造において、架橋構造を有していてもよい。
また、アニオン交換膜は、市販品として入手可能であり、例えば、セレミオン(旭硝子社製)、ネオセプタ(アストム社製)などが挙げられる。
アノード電極6は、例えば、触媒を担持した触媒担体により形成されている。また、触媒担体を用いずに、触媒を、直接、アノード電極6として形成してもよい。
触媒としては、特に制限されず、例えば、白金族元素(ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt))、鉄族元素(鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni))などの周期表第8〜10(VIII)族元素や、例えば、銅(Cu)、銀(Ag)、金(Au)などの周期表第11(IB)族元素などが挙げられる。これらのうち、好ましくは、ニッケルが挙げられる。また、これらは、単独使用または2種以上併用することができる。
触媒担体としては、例えば、カーボンなどの多孔質物質が挙げられる。
アノード電極6の厚みは、例えば、10〜200μm、好ましくは、20〜100μmである。
カソード電極7は、例えば、アノード電極6と同様に、触媒を担持した触媒担体により形成されている。
また、カソード電極7は、例えば、錯体形成有機化合物および/または導電性高分子とカーボンとからなる複合体(以下、この複合体を「カーボンコンポジット」という。)に、遷移金属が担持されている材料により形成されてもよい。
遷移金属としては、例えば、スカンジウム(Sc)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、イットリウム(Y)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、テクネチウム(Tc)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、ランタン(La)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、レニウム(Re)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、金(Au)などが挙げられる。これらのうち、好ましくは、銀、コバルトが挙げられる。また、これらは、単独使用または2種以上併用することができる。
錯体形成有機化合物は、金属原子に配位することによって、当該金属原子と錯体を形成する有機化合物であって、例えば、ピロール、ポルフィリン、テトラメトキシフェニルポルフィリン、ジベンゾテトラアザアヌレン、フタロシアニン、コリン、クロリン、フェナントロリン、サルコミンなどの錯体形成有機化合物またはこれらの重合体が挙げられる。これらのうち、好ましくは、ピロールの重合体であるポリピロール、フェナントロリン、サルコミンが挙げられる。また、これらは、単独使用または2種以上併用することができる。
導電性高分子としては、上記錯体形成有機化合物と重複する化合物もあるが、例えば、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリビニルカルバゾール、ポリトリフェニルアミン、ポリピリジン、ポリピリミジン、ポリキノキサリン、ポリフェニルキノキサリン、ポリイソチアナフテン、ポリピリジンジイル、ポリチエニレン、ポリパラフェニレン、ポリフルラン、ポリアセン、ポリフラン、ポリアズレン、ポリインドール、ポリジアミノアントラキノンなどが挙げられる。これらのうち、好ましくは、ポリピロールが挙げられる。また、これらは、単独使用または2種以上併用することができる。
カソード電極7の厚みは、例えば、10〜300μm、好ましくは、20〜150μmである。
アノード側拡散シート8は、ガスを透過させるための気孔を有するガス拡散層(GDL)としてのアノード側GDL16と、アノード側GDL16に積層されるマイクロポーラス層(MPL)としてのアノード側MPL17とを備えている。
アノード側GDL16は、ガス透過性材料から形成されている。
ガス透過性材料としては、例えば、カーボンペーパー、カーボンクロス、炭素繊維不織布などが挙げられる。好ましくは、カーボンクロスが挙げられる。また、ガス透過性材料は、必要によりフッ素処理されていてもよい。
また、アノード側GDL16は、ガスを透過させるための気孔を有している。例えば、ガス透過性材料として用いられるカーボンクロスは、カーボン繊維の束を、織ることにより得られる。そのため、カーボン繊維を束ねることにより生じる繊維間の空隙(比較的小さい孔)や、さらには、編み目(比較的大きい孔)などとして、気孔を有する。
アノード側GDL16の最小気孔径は、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、例えば、50μm以下、好ましくは、30μm以下である。
また、アノード側GDL16の最大気孔径は、例えば、50μm以上、好ましくは、75μm以上であり、例えば、500μm以下、好ましくは、200μm以下である。
また、アノード側GDL16の気孔径分布(気孔容量(mm3/mm2)/気孔径(μm))において、ピークトップを示す気孔径は、例えば、50μm以上、好ましくは、75μm以上であり、例えば、500μm以下、好ましくは、200μm以下である。
なお、アノード側GDL16の気孔径(μm)および気孔径分布(気孔容量(mm3/mm2)/気孔径(μm))は、細孔径分布測定装置(例えば、PMI社製パームポロメーターなど)によって測定することができる。
また、測定では、ASTM F316−86 (JIS H3832 精密ろ過膜エレメント及びモジュールのバブルポイント試験方法)に準拠した公知のバブルポイント法、および、ASTM E1294−89に準拠した公知のハーフドライ法が採用される(以下同様。)。
また、このようなアノード側GDL16は、集電体としても作用する。
また、アノード側GDL16は、市販品として入手可能であり、例えば、B−1 Carbon Cloth Type A No wet proofing(BASF社製)、ELAT(登録商標) LT 1400−W(BASF社製)などが挙げられる。
アノード側GDL16の厚みは、例えば、0.05mm以上、好ましくは、0.10mm以上であり、例えば、0.60mm以下、好ましくは、0.50mm以下である。
アノード側MPL17は、例えば、カーボン粒子およびバインダ樹脂から形成されている。
カーボン粒子としては、特に制限されないが、例えば、オイルファーネスブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラックなどのカーボンブラック、例えば、黒鉛、炭素繊維などが挙げられる。
これらカーボン粒子は、単独使用または2種類以上併用することができる。
カーボン粒子の一次粒子の平均粒子径(測定方法:レーザー回折式粒度分布測定法)は、例えば、5nm以上であり、例えば、100nm以下、好ましくは、50nm以下である。
バインダ樹脂は、カーボン粒子間を結着させ、アノード側MPL17の強度を確保することができれば、特に制限されないが、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)などが挙げられる。好ましくは、ポリテトラフルオロエチレンが挙げられる。
これらバインダ樹脂は、単独使用または2種類以上併用することができる。
アノード側MPL17において、カーボン粒子とバインダ樹脂との含有割合は、それらの総量100質量部に対して、カーボン粒子が、例えば、50質量部以上、好ましくは、55質量部以上であり、例えば、90質量部以下、好ましくは、80質量部以下である。また、バインダ樹脂が、例えば、10質量部以上、好ましくは、20質量部以上であり、例えば、50質量部以下、好ましくは、45質量部以下である。
アノード側MPL17の厚みは、例えば、0.01mm以上、好ましくは、0.05mm以上であり、例えば、0.50mm以下、好ましくは、0.30mm以下である。
また、アノード側MPL17には、アノード側MPL17を厚み方向に貫通する貫通孔18が、形成されている。
貫通孔18は、図2に示すように、例えば、アノード側MPL17の全体にわたって形成されている。
なお、図2では、貫通孔18は丸孔として形成されているが、貫通孔18の形状は特に制限されず、適宜設計することができる。具体的には、貫通孔18は、例えば、多角形状の孔であってもよく、また、不定形の孔であってもよい。
また、図2では、複数の貫通孔18が、紙面縦方向および紙面横方向において、整列配置されているが、貫通孔18の配置は特に制限されず、適宜設計することができる。具体的には、貫通孔18は、例えば、規則的なパターンとして形成されていてもよく、また、不規則に形成されていてもよい。
アノード側MPL17の貫通孔18の平均孔径は、例えば、50μm以上、好ましくは、75μm以上であり、例えば、200μm以下、好ましくは、150μm以下である。
また、アノード側MPL17の貫通孔18の平均孔径は、上記したアノード側GDL16はの気孔径分布においてピークトップを示す気孔径に対して、例えば、50%以上、好ましくは、75%以上であり、例えば、150%以下、好ましくは、100%以下である。
アノード側MPL17の貫通孔18の平均孔径が上記範囲であれば、とりわけ良好に、導電性および排水性を確保するとともに、アノード側GDL16のガス拡散性能を保つことができる。
なお、貫通孔18の平均孔径は、細孔径分布測定装置(例えば、PMI社製パームポロメーターなど)によって測定することができる。
このようなアノード側拡散シート8の製造方法について、詳しくは後述する。
カソード側拡散シート9は、ガスを透過させるための気孔を有するガス拡散層(GDL)としてのカソード側GDL19と、カソード側GDL19に積層されるマイクロポーラス層(MPL)としてのカソード側MPL20とを備えている。
カソード側GDL19としては、例えば、アノード側GDL16として例示した、ガス透過性材料などが挙げられる。カソード側GDL19として、好ましくは、カーボンクロスが挙げられる。
また、カソード側GDL19は、アノード側GDL16と同様に、ガスを透過させるための気孔を有している。
カソード側GDL19の最小気孔径は、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、例えば、50μm以下、好ましくは、30μm以下である。
また、カソード側GDL19の最大気孔径は、例えば、50μm以上、好ましくは、75μm以上であり、例えば、500μm以下、好ましくは、200μm以下である。
また、カソード側GDL19の気孔径分布(気孔容量(mm3/mm2)/気孔径(μm))において、ピークトップを示す気孔径は、例えば、50μm以上、好ましくは、75μm以上であり、例えば、500μm以下、好ましくは、200μm以下である。
なお、カソード側GDL19の気孔径(μm)および気孔径分布(気孔容量(mm3/mm2)/気孔径(μm))は、アノード側GDL16の気孔径(μm)および気孔径分布(気孔容量(mm3/mm2)/気孔径(μm))と同様にして測定することができる。
また、カソード側GDL19は、アノード側GDL16と同様に、集電体としても作用する。
カソード側GDL19の厚みは、例えば、0.05mm以上、好ましくは、0.10mm以上であり、例えば、0.60mm以下、好ましくは、0.50mm以下である。
カソード側MPL20は、アノード側MPL17と同様に、上記したカーボン粒子および上記したバインダ樹脂から形成されている。
カソード側MPL20において、カーボン粒子とバインダ樹脂との含有割合は、それらの総量100質量部に対して、カーボン粒子が、例えば、50質量部以上、好ましくは、55質量部以上であり、例えば、90質量部以下、好ましくは、80質量部以下である。また、バインダ樹脂が、例えば、10質量部以上、好ましくは、20質量部以上であり、例えば、50質量部以下、好ましくは、45質量部以下である。
カソード側MPL20の厚みは、例えば、0.01mm以上、好ましくは、0.05mm以上であり、例えば、0.50mm以下、好ましくは、0.30mm以下である。
また、カソード側MPL20は、図2に示すように、アノード側MPL17と同様に、カソード側MPL20を厚み方向に貫通する貫通孔18が、形成されている。
なお、アノード側MPL17に形成される貫通孔18と同様に、カソード側MPL20に形成される貫通孔18の形状および配置は、特に制限されず、適宜設計することができる。
カソード側MPL20の貫通孔18の平均孔径は、例えば、50μm以上、好ましくは、75μm以上であり、例えば、500μm以下、好ましくは、200μm以下である。
また、カソード側MPL20の貫通孔18の平均孔径は、上記したアノード側GDL16はの気孔径分布においてピークトップを示す気孔径に対して、例えば、50%以上、好ましくは、75%以上であり、例えば、150%以下、好ましくは、100%以下である。
カソード側MPL20の貫通孔18の平均孔径が上記範囲であれば、とりわけ良好に、導電性および排水性を確保するとともに、カソード側GDL19のガス拡散性能を保つことができる。
なお、貫通孔18の平均孔径は、細孔径分布測定装置(例えば、PMI社製パームポロメーターなど)によって測定することができる。
このようなカソード側拡散シート9の製造方法について、詳しくは後述する。
燃料供給部材3は、ガス不透過性の導電性部材からなり、アノード電極6に液体燃料を供給する。燃料供給部材3には、その表面から凹む、例えば、葛折状などの溝が形成されている。そして、燃料供給部材3は、溝の形成された表面がアノード電極6に対向接触されている。これにより、アノード電極6の一方面と燃料供給部材3の他方面(溝の形成された表面)との間には、アノード電極6全体に燃料成分を接触させるための燃料供給路10が形成される。
燃料供給路10には、燃料成分を燃料供給部材3内に流入させるための燃料供給口11が一端側(図1における紙面下側)に形成され、燃料成分を燃料供給部材3から排出するための燃料排出口12が他端側(図1における紙面上側)に形成されている。
空気供給部材4は、ガス不透過性の導電性部材からなり、カソード電極7に空気を供給する。空気供給部材4には、その表面から凹む、例えば、葛折状などの溝が形成されている。そして、空気供給部材4は、溝の形成された表面がカソード電極7に対向接触されている。これにより、カソード電極7の他方面と空気供給部材4の一方面(溝の形成された表面)との間には、カソード電極7全体に空気を接触させるための空気供給路13が形成される。
空気供給路13には、空気を空気供給部材4内に流入させるための空気供給口14が他端側(図1における紙面上側)に形成され、空気を空気供給部材4から排出するための空気排出口15が一端側(図1における紙面下側)に形成されている。
2.燃料電池用ガス拡散シートの製造方法
次に、燃料電池用ガス拡散シート(アノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9)の製造方法について、図2を参照して説明する。
2.燃料電池用ガス拡散シートの製造方法
次に、燃料電池用ガス拡散シート(アノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9)の製造方法について、図2を参照して説明する。
まず、この方法では、図3Aに示すように、アノード側GDL16およびカソード側GDL19を用意する。なお、アノード側GDL16およびカソード側GDL19は、必要により、撥水処理されていてもよい。
次いで、この方法では、図3Bに示すように、アノード側GDL16およびカソード側GDL19の表面に、カーボンスラリーを塗布し、カーボン層21を形成する。
カーボンスラリーは、例えば、上記したカーボン粒子(アノード側MPL17およびカソード側MPL20を形成するためのカーボン粒子)と、上記したバインダ樹脂(アノード側MPL17およびカソード側MPL20を形成するためのバインダ樹脂)とを、水に分散させることにより得ることができる。
カーボンスラリーにおけるカーボン粒子の濃度は、カーボンスラリーの総量に対して、例えば、3質量%以上、好ましくは、5質量%以上であり、例えば、20質量%以下、好ましくは、10質量%以下である。
また、カーボンスラリーにおけるバインダ樹脂の濃度は、カーボンスラリーの総量に対して、例えば、3質量%以上、好ましくは、5質量%以上であり、例えば、20質量%以下、好ましくは、10質量%以下である。
また、カーボンスラリーには、公知の界面活性剤、公知の増粘剤などの添加剤を配合することもできる。なお、添加剤の配合割合は、特に制限されず、適宜設定される。
また、塗布方法としては、特に制限されないが、例えば、ディップコート法、スプレーコート法、ロールコート法、ドクターブレード法、スクリーン印刷法などによる塗布や、バーコーター、アプリケーターなどを用いたキャスティングなどが挙げられる。
次いで、この方法では、図3Cに示すように、カーボンスラリーが塗布されたアノード側GDL16およびカソード側GDL19を熱処理し、アノード側MPL17およびカソード側MPL20を形成する。
熱処理条件としては、加熱温度が、例えば、200℃以上、好ましくは、300℃以上であり、例えば、450℃以下、好ましくは、400℃以下である。また、加熱時間が、例えば、0.1時間以上、好ましくは、0.5時間以上であり、例えば、10時間以下、好ましくは、5時間以下である。
これにより、アノード側GDL16およびカソード側GDL19の表面に、カーボン粒子およびバインダ樹脂からなるアノード側MPL17およびカソード側MPL20を形成することができる。
次いで、この方法では、図3Dに示すように、アノード側MPL17およびカソード側MPL20に、それらを厚み方向に貫通する貫通孔18を形成する。
貫通孔18の形成方法は、特に制限されず、公知の方法を採用することができる。具体的には、例えば、金属製の針などを、アノード側MPL17およびカソード側MPL20に対して、その厚み方向を貫通するように突き刺すことにより、形成される。
なお、図示しないが、アノード側MPL17およびカソード側MPL20に貫通孔18を形成するときに、その貫通孔18と同様の形状および同様のパターンで、アノード側GDL16およびカソード側GDL19に、貫通孔が形成されてもよい。
このようにして、燃料電池用ガス拡散シート(アノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9)を得ることができる。
3.燃料電池の製造方法
図1に示される燃料電池1の製造方法では、図4Aに示すように、例えば、まず、電解質膜5と、電解質膜5を挟むように積層されるアノード電極6およびカソード電極7とを備える膜・電極接合体2を作製する。
3.燃料電池の製造方法
図1に示される燃料電池1の製造方法では、図4Aに示すように、例えば、まず、電解質膜5と、電解質膜5を挟むように積層されるアノード電極6およびカソード電極7とを備える膜・電極接合体2を作製する。
膜・電極接合体2を作製するには、例えば、スプレー法、ダイコーター法、インクジェット法など公知の塗布方法により、電解質膜5の一方面にアノード電極6用の触媒インクを塗布し、電解質膜5の他方面にカソード電極7用の触媒インクを塗布し、乾燥させ、必要により、加圧する。これにより、アノード電極6およびカソード電極7が電解質膜5に積層される膜・電極接合体2が形成される。触媒インクには、触媒、電解質樹脂(アイオノマ)および溶媒などが含まれる。
次いで、この製造方法では、図4Bに示すように、膜・電極接合体2に接触するように、アノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9を、積層する。
アノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9を膜・電極接合体2に積層するには、膜・電極接合体2の両側に、アノード側拡散シート8のアノード側MPL17がアノード電極6の表面を被覆し、カソード側拡散シート9のカソード側MPL20がカソード電極7の表面を被覆するように、アノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9を配置して、必要により加圧する。また、必要に応じて、ガスケット(図示せず)などで固定する。
なお、このとき、アノード側MPL17およびアノード電極6は、厚み方向に押圧されることによって、アノード側GDL16に埋設される。また、カソード側MLP20およびカソード電極7は、厚み方向に押圧されることによって、カソード側GDL19に埋設される。
次いで、この製造方法では、図4Cに示すように、アノード側拡散シート8のアノード側GDL16に接触するように、燃料供給部材3を膜・電極接合体2に組付けるとともに、カソード側拡散シート9のカソード側GDL19に接触するように、空気供給部材4を膜・電極接合体2に組付ける。
燃料供給部材3および空気供給部材4の組付けでは、例えば、膜・電極接合体2の両側に、燃料供給部材3がアノード側拡散シート8のアノード側GDL16を被覆し、空気供給部材4がカソード側拡散シート9のカソード側GDL19を被覆するように、燃料供給部材3および空気供給部材4を配置して、膜・電極接合体2を挟むように、それらを固定具にて固定する。
これにより、燃料電池1の単位セルを作製することができる。
なお、必要に応じて、単位セルを複数スタックすることにより、燃料電池スタックを作製することもできる。単位セルをスタックする方法は、特に制限されず、公知の手法に準拠する。
4.燃料電池による発電
図1が参照されるように、上記した燃料電池用ガス拡散シート(アノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9)を備える燃料電池1では、燃料成分が燃料供給口11からアノード電極6に供給される。一方、空気が空気供給口14からカソード電極7に供給される。
4.燃料電池による発電
図1が参照されるように、上記した燃料電池用ガス拡散シート(アノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9)を備える燃料電池1では、燃料成分が燃料供給口11からアノード電極6に供給される。一方、空気が空気供給口14からカソード電極7に供給される。
アノード側では、液体燃料が、アノード電極6と接触しながら燃料供給路10を通過する。一方、カソード側では、空気が、カソード電極7と接触しながら空気供給路13を通過する。
そして、各電極(アノード電極6およびカソード電極7)において電気化学反応が生じ、起電力が発生する。例えば、液体燃料がメタノールである場合には、下記式(1)〜(3)の通りとなる。
(1) CH3OH+6OH−→CO2+5H2O+6e−
(アノード電極6での反応)
(2) O2+2H2O+4e−→4OH−
(カソード電極7での反応)
(3) CH3OH+3/2O2→CO2+2H2O
(燃料電池1全体での反応)
すなわち、メタノールが供給されたアノード電極6では、メタノール(CH3OH)とカソード電極7での反応で生成した水酸化物イオン(OH−)とが反応して、二酸化炭素(CO2)および水(H2O)が生成するとともに、電子(e−)が発生する(上記式(1)参照)。
(1) CH3OH+6OH−→CO2+5H2O+6e−
(アノード電極6での反応)
(2) O2+2H2O+4e−→4OH−
(カソード電極7での反応)
(3) CH3OH+3/2O2→CO2+2H2O
(燃料電池1全体での反応)
すなわち、メタノールが供給されたアノード電極6では、メタノール(CH3OH)とカソード電極7での反応で生成した水酸化物イオン(OH−)とが反応して、二酸化炭素(CO2)および水(H2O)が生成するとともに、電子(e−)が発生する(上記式(1)参照)。
アノード電極6で発生した電子(e−)は、図示しない外部回路を経由してカソード電極7に到達する。つまり、この外部回路を通過する電子(e−)が、電流となる。
一方、カソード電極7では、電子(e−)と、外部からの供給もしくは燃料電池1での反応で生成した水(H2O)と、空気供給路13を流れる空気中の酸素(O2)とが反応して、水酸化物イオン(OH−)が生成する(上記式(2)参照)。
そして、生成した水酸化物イオン(OH−)が、電解質膜5を通過してアノード電極6に到達し、上記と同様の反応(上記式(1)参照)が生じる。
このようなアノード電極6およびカソード電極7での電気化学的反応が連続的に生じることによって、燃料電池1全体として上記式(3)で表わされる反応が生じて、燃料電池1に起電力が発生する。すなわち、燃料電池1は、燃料成分を消費して発電する。
また、例えば、燃料成分がヒドラジンである場合には、電気化学反応は、下記式(4)〜(6)の通りとなる。
(4) N2H4+4OH−→N2+4H2O+4e−
(アノード電極6での反応)
(5) O2+2H2O+4e−→4OH−
(カソード電極7での反応)
(6) N2H4+O2→N2+2H2O
(燃料電池1全体での反応)
5.作用効果
上記した燃料電池1に用いられる燃料電池用ガス拡散シート(アノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9)および燃料電池1は、アノード側MPL17およびカソード側MPL20に貫通孔18が形成されているため、導電性および排水性を確保するとともに、アノード側GDL16およびカソード側GDL19のガス拡散性能を保つことができる。
(4) N2H4+4OH−→N2+4H2O+4e−
(アノード電極6での反応)
(5) O2+2H2O+4e−→4OH−
(カソード電極7での反応)
(6) N2H4+O2→N2+2H2O
(燃料電池1全体での反応)
5.作用効果
上記した燃料電池1に用いられる燃料電池用ガス拡散シート(アノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9)および燃料電池1は、アノード側MPL17およびカソード側MPL20に貫通孔18が形成されているため、導電性および排水性を確保するとともに、アノード側GDL16およびカソード側GDL19のガス拡散性能を保つことができる。
より具体的には、燃料電池1では、アノード側に供給された燃料(とりわけ、液体燃料)が、アノード電極6において反応することなく電解質膜5を透過し、カソード側に漏出する場合がある(クロスリーク現象)。また、上記したように、燃料電池1では、電気化学反応において、水が生じる場合がある。
このような燃料電池1において、カソード側に漏出した燃料(とりわけ、液体燃料)や、電気化学反応により生じた水は、カソード電極7を劣化させる場合があるが、上記した燃料電池用ガス拡散シートアノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9および燃料電池1は、アノード側MPL17およびカソード側MPL20が形成されているため、優れた排水性を確保することができる。また、アノード側MPL17およびカソード側MPL20は、カーボン粒子を含有するため、導電性の向上を図ることができ、電池性能の向上を図ることができる。
しかし、アノード側MPL17がアノード側GDL16に積層され、また、カソード側MPL20がカソード側GDL19に積層される場合には、それらアノード側MPL17およびカソード側MPL20が、アノード側GDL16およびカソード側GDL19のガス拡散性能を阻害し、その結果、電池性能の低下を惹起する場合がある。
これに対して、上記の燃料電池用ガス拡散シート(アノード側拡散シート8およびカソード側拡散シート9)および燃料電池1では、アノード側MPL17およびカソード側MPL20に貫通孔18が形成されているため、導電性および排水性を確保するとともに、アノード側GDL16およびカソード側GDL19のガス拡散性能を保つことができる。
また、アノード側GDL16およびカソード側GDL19の気孔径と、アノード側MPL17およびカソード側MPL20における貫通孔の平均孔径とが上記範囲であれば、より一層、導電性および排水性を確保するとともに、アノード側GDL16およびカソード側GDL19のガス拡散性能を保つことができる。
なお、上記した実施形態では、アノード側MPL17およびカソード側MPL20の両方に貫通孔18を形成したが、例えば、アノード側MPL17にのみ貫通孔18を形成してもよく、また、カソード側MPL20にのみ貫通孔18を形成してもよい。
また、上記した説明では、燃料電池1の燃料として液体燃料を用いているが、燃料としては特に制限されず、例えば、水素ガスなどの気体燃料を用いることもできる。
1 燃料電池
6 アノード電極
7 カソード電極
8 アノード側拡散シート
9 カソード側拡散シート
16 アノード側GDL
17 アノード側MPL
18 貫通孔
19 カソード側GDL
20 カソード側MPL
6 アノード電極
7 カソード電極
8 アノード側拡散シート
9 カソード側拡散シート
16 アノード側GDL
17 アノード側MPL
18 貫通孔
19 カソード側GDL
20 カソード側MPL
Claims (3)
- 燃料電池の触媒層に積層される燃料電池用ガス拡散シートであって、
ガスを透過させるための気孔を有するガス拡散層と、
前記ガス拡散層に積層されるマイクロポーラス層とを備え、
前記マイクロポーラス層には、前記マイクロポーラス層を厚み方向に貫通する貫通孔が形成されている
ことを特徴とする、燃料電池用ガス拡散シート。 - 前記マイクロポーラス層の前記貫通孔の平均孔径が、
前記ガス拡散層の気孔径分布においてピークトップを示す気孔径に対して50〜150%である
ことを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池用ガス拡散シート。 - 膜・電極接合体を備える燃料電池であって、
前記膜・電極接合体は、
電解質膜と、
前記電解質膜の両面に形成される触媒層と、
前記触媒層に積層される、請求項1または2に記載の燃料電池用ガス拡散シートと
を備えることを特徴とする、燃料電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013205716A JP2015069933A (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | 燃料電池用ガス拡散シートおよび燃料電池 |
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ID=52836381
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109346757A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-02-15 | 南京攀峰赛奥能源科技有限公司 | 一种燃料电池电堆 |
-
2013
- 2013-09-30 JP JP2013205716A patent/JP2015069933A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109346757A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-02-15 | 南京攀峰赛奥能源科技有限公司 | 一种燃料电池电堆 |
CN109346757B (zh) * | 2018-11-12 | 2024-03-22 | 南京攀峰赛奥能源科技有限公司 | 一种燃料电池电堆 |
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