JP2015069497A - 医療支援装置とその制御方法及び制御プログラム、並びに医療支援システム - Google Patents

医療支援装置とその制御方法及び制御プログラム、並びに医療支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】医療に関する知識に乏しい患者でも医療スケジュールを理解できるようにクリニカルパス情報を提示することができる医療支援装置を提供する。
【解決手段】クリニカルパス情報管理部42は、クリニカルパス表示画面の閲覧要求に含まれるユーザIDに基づいて、ユーザ情報DB34及び画面テンプレート情報DB37を検索し、ユーザIDに対応する画面テンプレート情報を取得し、クリニカルパス情報DB36を検索して、患者IDに対応するクリニカルパス情報を取得する。画面作成部43は、クリニカルパス情報及び画面テンプレート情報に基づき、医療スケジュールが、画面テンプレート情報に設定されている詳細度で表示されるように、クリニカルパス表示画面を作成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、クリニカルパスを利用して医療支援を行う医療支援装置とその制御方法及び制御プログラム、並びに医療支援システムに関するものである。
近年、病院などの医療機関では、医療の質及び効率を向上させるために、クリニカルパスの導入が進んでいる。クリニカルパスとは、疾病毎に標準化されたチャート式のスケジュール表である。クリニカルパスには、疾病の種類に応じて、診察や治療、検査などの複数の診療予定項目が時間軸に沿って予め設定されているため、患者の医療スケジュールを簡単に作成することができる。
クリニカルパスは、医師や看護師などの医療スタッフによる医療スケジュールの確認と、患者に対する医療スケジュールの説明とに利用される。クリニカルパスに基づいて患者の診療を行うことにより、疾病毎に必要な診療項目が明確になるため、医療の質及び効率は向上する。また、クリニカルパスを利用して患者に医療スケジュールを説明することにより、診療内容が明確になるため、患者の不安を解消することができる。
特許文献1には、患者の疾病に応じてクリニカルパスのテンプレートを選択し、患者の氏名、年齢などの患者情報を入力すると、疾病の種類に応じたクリニカルパスを自動作成し、ディスプレイに表示するプログラムが記載されている。自動作成されたクリニカルパスには、複数の診療予定項目が日付単位の時間軸に沿って設定された医療スケジュールが作成される。また、このプログラムには、ディスプレイに表示されるクリニカルパスを患者用とスタッフ用とに切り替える機能が設けられている。患者用クリニカルパスとスタッフ用クリニカルパスは、診療予定項目の内容を説明する説明情報が異なっている。
また、クリニカルパスに関するものではないが、特許文献2には、診断結果の説明の詳細さのレベルを切り替える診断結果説明レポート作成装置(以下、作成装置という)が記載されている。この作成装置は、診断結果の説明の詳細さのレベルを異ならせた複数の説明テンプレートを、テンプレート記憶手段に記憶している。作成装置は、入力手段によって、患者を特定する患者特定情報と、説明の詳細さのレベルとが入力されると、診断情報取得手段によって、診断情報記憶手段に記憶されている患者の診断情報を取得する。テンプレート取得手段は、診断情報の病名と、入力された説明の詳細さレベルとに基づいてテンプレートを取得する。作成装置は、取得したテンプレートに、診断情報と、テンプレートに応じて取得した解説情報とを挿入して診断結果説明レポートを作成する。これにより、患者の医療に関する理解に応じて、診断結果説明レポートを作成することができる。
特開2002−140435 特開2012−094127
一般的な患者は、医療スタッフに比べて医療に関する知識が少ないため、医師から専門的な説明を受けても十分に理解できない場合が多い。そのため、患者に医療スケジュールの説明をするために利用されるクリニカルパスは、医療に関する知識の少ない一般の患者でも理解できるように、平易に記載されていることが望ましい。
しかし、特許文献1の患者用クリニカルパスは、診療予定項目の説明情報以外はスタッフ用クリニカルパスと共通であるため、全ての診療予定項目が日付単位の時間軸に沿って表示される。したがって、この患者用クリニカルパスの医療スケジュールは、情報量が非常に多く、詳細な内容となるため、医療に関する知識の少ない一般の患者では、医療スケジュールの内容が十分に理解できない可能性がある。また、特許文献1では、クリニカルパスの作成時に、各診療予定項目に対して、患者用及びスタッフ用の説明情報を入力しなければならないため、手間が掛かってしまう。
特許文献1に特許文献2の技術を適用すれば、患者の理解に応じて説明の詳細さのレベルを変えた患者用クリニカルパスを作成することができる。しかし、この場合でも、患者の理解に応じて変更されるのは、診断結果の説明の詳細さのレベルのみであり、医療スケジュールの情報量の詳細さや情報量の多さは変更されないため、医療に関する知識の少ない一般の患者に対し、医療スケジュールの内容を理解できるように提示することはできない。
本発明は、医療に関する知識に乏しい患者でも医療スケジュールを理解できるようにクリニカルパスを提示することができる医療支援装置とその制御方法及び制御プログラム、並びに医療支援システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の医療支援装置は、クリニカルパス情報格納部、画面テンプレート情報格納部、ユーザ情報格納部、操作受付部、クリニカルパス情報管理部及び画面作成部を備えている。画面テンプレート情報格納部は、クリニカルパス情報が表示されるクリニカルパス表示画面のテンプレートであり、クリニカルパス表示画面に表示されるクリニカルパス情報の詳細度がそれぞれ異なるように設定された複数種類の画面テンプレート情報と、画面テンプレート識別情報とを対応付けて格納している。ユーザ情報格納部は、クリニカルパス表示画面が閲覧可能なユーザのユーザ識別情報と、ユーザがクリニカルパス表示画面を閲覧する際に利用される画面テンプレート情報の識別情報とを対応付けて格納している。操作受付部は、ユーザ識別情報及び患者識別情報の入力と、クリニカルパス表示画面の閲覧要求とを受け付ける。クリニカルパス情報管理部は、ユーザ情報格納部から、操作受付部で受け付けられたユーザ識別情報に対応する画面テンプレート識別情報を検索し、画面テンプレート情報格納部から、検索された画面テンプレート識別情報に対応する画面テンプレート情報を取得し、クリニカルパス情報格納部から、操作受付部で受け付けられた患者識別情報に対応するクリニカルパス情報を取得する。画面作成部は、クリニカルパス情報管理部により取得されたクリニカルパス情報及び画面テンプレート情報に基づき、医療スケジュールが詳細度で表示されるように、クリニカルパス表示画面を作成する。
クリニカルパス情報に、患者に施された医療検査の結果に関する検査情報が含まれている場合には、画面作成部は、検査情報が画面テンプレート情報に設定されている詳細度で表示されるように、クリニカルパス表示画面を作成することが好ましい。
画面テンプレート情報に設定されている詳細度は、クリニカルパス表示画面に表示される情報のレベル、あるいはユーザがアクセス可能な情報を定義していることが好ましい。
画面テンプレート情報に設定されている詳細度は、ユーザの医療資格に応じて設定されており、医療資格を有するユーザに対応付けられる第1画面テンプレート情報の詳細度は、医療資格を有しないユーザに対応付けられる第2画面テンプレート情報の詳細度よりも高く設定されていることが好ましい。
操作受付部により、第2画面テンプレート情報の詳細度を設定する詳細度設定要求が受け付けられた場合には、詳細度設定要求において指定された第2画面テンプレート情報に対し、詳細度設定要求において指定された詳細度を設定する詳細度設定部を備えることが好ましい。
操作受付部は、ユーザからクリニカルパス表示画面の再作成要求を受け付けし、画面作成部は、再作成要求が受け付けられた場合に、第1画面テンプレート情報に基づいて作成したクリニカルパス表示画面を、第2画面テンプレート情報に基づいて再作成することが好ましい。
クリニカルパス表示画面を、ネットワークを介して接続されたクライアント端末に配信する配信部を備えることが好ましい。
本発明の医療支援装置の制御方法は、患者の医療スケジュールが設定されたクリニカルパス情報が表示されるクリニカルパス表示画面を作成する医療支援装置の制御方法であり、操作受付ステップと、画面テンプレート情報検索ステップと、画面テンプレート情報取得ステップと、クリニカルパス情報取得ステップと、画面作成ステップとを備えている。
また、本発明の医療支援装置の制御プログラムは、医療支援装置に、操作受付ステップ、画面テンプレート情報検索ステップ、画面テンプレート情報取得ステップ、クリニカルパス情報取得ステップ及び画面作成ステップを実行させるものである。
本発明の医療支援システムは、上述した医療支援装置と、この医療支援装置にネットワークを介して接続されたクライアント端末とを備えている。
本発明の医療支援装置によれば、ユーザの属性や医療に関する知識などに応じて、クリニカルパス情報を最適な詳細度で表示することができるので、医療に関する知識に乏しい患者でも医療スケジュールを理解できるようにクリニカルパスを提示することができる。
医療支援システムの構成を示す概略図である。 医療支援装置の構成を示すブロック図である。 ユーザ情報DBの説明図である。 パステンプレート情報DBの説明図である。 クリニカルパス情報DBの説明図である。 画面テンプレート情報DBの説明図である。 医療支援装置の機能的な構成を示すブロック図である。 詳細表示用クリニカルパス表示画面の説明図である。 簡略表示用クリニカルパス表示画面の説明図である。 現状表示用クリニカルパス表示画面の説明図である。 クリニカルパス表示画面の作成手順を示すフローチャートである。 医療支援装置の別の実施形態を示すブロック図である。 別の実施形態の詳細表示用及び簡略表示用のクリニカルパス表示画面の説明図である。 別の実施形態の医療支援システムの構成を示す概略図である。
図1に示す医療支援システム10は、医師や看護師などの医療スタッフ及び患者がクリニカルパスを共有できるように管理するためのコンピュータシステムである。この医療支援システム10は、病院などの医療機関に設置されている。クリニカルパスとは、疾病毎に標準化されたチャート式のスケジュール表である。クリニカルパスには、疾病の種類に応じて、診察や治療、検査などの複数の診療予定項目が時間軸に沿って予め設定されているため、患者の医療スケジュールを簡単に作成することができる。
医療支援システム10は、クリニカルパス情報を管理する医療支援装置11と、クリニカルパス情報の閲覧などに利用される複数台のクライアント端末12とを備えている。クライアント端末12には、医療機関内に設置されている複数台の据え置き型の院内端末13と、医療機関内で利用される複数台の携帯端末14と、医療機関外に設置されている複数台の院外端末15とがある。院内端末13は、医療機関内にLAN(Local Area Network)によって構築された院内ネットワーク16により、医療支援装置11に接続されている。携帯端末14は、院内ネットワーク16と、この院内ネットワーク16に接続されている無線LANアクセスポイント17とによって、医療支援装置11に接続されている。院外端末15は、院内ネットワーク16と、この院内ネットワーク16が接続されているインターネット18とによって、医療支援装置11に接続されている。
医療支援装置11は、例えば、クリニカルパス情報の管理を行うアプリケーションプログラムがインストールされたデスクトップ型のパーソナルコンピュータである。この医療支援装置11は、医療機関の情報処理室などに設置されている。医療支援装置11は、クライアント端末12からのログインまたはログアウトを受け付ける機能と、クライアント端末12からの要求に応じて、クリニカルパス情報を作成、更新及び削除する機能とを備えている。また、クライアント端末12からの閲覧要求に応じて、クリニカルパス情報を表示するための表示画面(以下、クリニカルパス表示画面という)を作成する機能と、クリニカルパス表示画面をクライアント端末12に配信する機能なども備えている。
院内端末13は、アプリケーションプログラムがインストールされたデスクトップ型、あるいはノート型のパーソナルコンピュータである。院内端末13は、例えば、診療科毎、診療室毎、あるいは医師や看護師毎に複数台が設置されており、医療スタッフによるクリニカルパス情報の作成、更新、削除及び閲覧などに利用される。また、院内端末13は、医療機関内の共有スペースにも設置されており、患者や患者の近親者などによるクリニカルパス情報の閲覧にも利用される。
院内端末13は、CPU、メモリ及びデータストレージなどを備える端末本体13aと、ディスプレイ13bと、マウスやキーボードからなる入力機器13cとを備えている。院内端末13は、医療支援装置11にログイン及びログアウトする機能と、医療支援装置11にクリニカルパス情報の作成、更新、削除及び閲覧などのいずれかを要求する機能とを備えている。また、医療支援装置11から配信されたクリニカルパス表示画面をディスプレイ13bに表示する機能と、クリニカルパス情報の更新操作を行う機能なども備えている。
携帯端末14は、アプリケーションプログラムがインストールされた携帯可能なコンピュータであり、例えばスマートフォン、タブレット型端末、ノート型パソコンなどである。携帯端末14は、院内端末13と同様に医療機関内に複数台が設置されており、医療スタッフによるクリニカルパス情報の作成、更新、削除及び閲覧などに利用される。また、携帯端末14は、診察室や病室などにおいて、患者や患者の近親者などにクリニカルパス情報を閲覧させるためにも利用される。
携帯端末14は、CPU、メモリ及びデータストレージなどを備える端末本体14aと、タッチパネル14bとを備えている。携帯端末14は、医療支援装置11にログイン及びログアウトする機能と、医療支援装置11にクリニカルパス情報の作成、更新、削除及び閲覧などのいずれかを要求する機能とを備えている。また、医療支援装置11から配信されたクリニカルパス表示画面42をタッチパネル14bに表示する機能と、タッチパネル14bを操作してクリニカルパス情報の更新を行う機能なども備えている。
院外端末15は、アプリケーションプログラムがインストールされたデスクトップ型、あるいはノート型のパーソナルコンピュータや、スマートフォン、タブレット型端末などの携帯端末である。院外端末15は、例えば、医師や看護師などの医療スタッフが、自宅などの院外で使用する端末、患者や患者の近親者が自宅などの院外で使用する端末、当該医療機関と共同で地域医療を行う別の病院の医師などによって使用される端末である。院外端末15は、クリニカルパス情報の作成、更新、削除及び閲覧などに利用される。
デスクトップ型の院外端末15は、端末本体15a、ディスプレイ15b及び入力機器15cを備えている。また、携帯端末からなる院外端末15は、端末本体及びタッチパネルを有する。院外端末15は、医療支援装置11にログイン及びログアウトする機能と、医療支援装置11にクリニカルパス情報の作成、更新、削除及び閲覧などのいずれかを要求する機能とを備えている。また、医療支援装置11から配信されたクリニカルパス表示画面42を表示する機能と、クリニカルパス情報の更新操作を行う機能なども備えている。
図2に示すように、医療支援装置11は、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータをベースに構成されている。医療支援装置11は、ディスプレイ21と、キーボードやマウスなどの入力部22と、コンピュータ本体23とを備えている。コンピュータ本体23には、CPU24、メモリ25、ストレージデバイス26、通信I/F27が設けられており、これらはデータバス28を介して接続されている。
ストレージデバイス26は、各種データを格納するデバイスであり、例えば、ハードディスクドライブで構成されている。ストレージデバイス26には、オペレーティングシステム(図示せず)や、コンピュータを医療支援装置11として機能させるためのクリニカルパス管理プログラム31などの各種プログラムが格納されている。
メモリ25は、CPU24が処理を実行するためのワークメモリである。CPU24は、ストレージデバイス26に格納されているオペレーティングシステムをメモリ25へロードして、プログラムに従った処理を実行することにより、コンピュータの各部を統括的に制御する。通信I/F27は、通信ネットワーク16に接続して、各クライアント端末12と通信するための通信インタフェースである。
ストレージデバイス26には、クリニカルパス情報の管理に用いるユーザ情報データベース(以下、データベースをDBという)34、パステンプレート情報DB35、クリニカルパス情報DB36、及び画面テンプレート情報DB37などの各種データベースも格納されている。
図3に示すように、ユーザ情報DB34は、本発明のユーザ情報格納部に相当し、医療支援装置11にアクセス可能なユーザのユーザ情報34aが格納されている。ユーザ情報34aには、ユーザID、パスワード及び画面テンプレートIDが格納されている。ユーザIDは、医療支援装置11にアクセス可能なユーザの識別情報である。パスワードは、ユーザが医療支援装置11にログインする際の認証に用いられる。画面テンプレートIDは、ユーザがクリニカルパス表示画面を閲覧する際に、クリニカルパス表示画面のテンプレートに利用される画面テンプレート情報の識別情報である。
ユーザIDには、医師や看護師の識別IDや患者IDなど、ユーザ属性に応じて付与されたIDが流用される。例えば、ユーザID「D*****」、「N*****」及び「P*****」は、それぞれ医師ID、看護師ID及び患者IDである。医療支援装置11は、ユーザIDによってユーザ属性を識別し、識別したユーザ属性に基づいて、ユーザのアクセス権を特定する。例えば、ユーザ属性が医師または看護師である場合には、クリニカルパス情報の作成と、全患者のクリニカルパス情報に対する更新、削除及び閲覧を許可する。また、ユーザ属性が患者である場合には、その患者のクリニカルパス情報に対する閲覧のみを許可する。
図4に示すように、パステンプレート情報DB35には、クリニカルパス情報のテンプレートとなる複数のパステンプレート情報35aが格納されている。パステンプレート情報35aは、例えば、脳卒中、癌、骨折、火傷など、病気や怪我などの疾病毎に標準化されている。パステンプレート情報35aには、疾病の名称と、疾病の種類に応じて複数の診療予定項目が設定された標準医療スケジュールとが格納されている。パステンプレート情報DB35には、主な疾病のパステンプレート情報が予め格納されているが、医療支援システム10を導入した医療機関により、新たなパステンプレート情報を作成して登録することもできる。
図5に示すように、クリニカルパス情報DB36は、本発明のクリニカルパス情報格納部に相当し、医療支援装置11で作成された複数のクリニカルパス情報36aが格納されている。クリニカルパス情報36aには、パステンプレート情報35aの標準医療スケジュールに基づいて作成された医療スケジュールと、患者に実施された診療に関する診療情報と、クリニカルパス情報を識別するパスIDと、クリニカルパス作成時に入力された患者情報、医師情報、看護師情報などが格納されている。診療情報には、患者に施された医療検査の検査結果を含む検査情報が含まれている。また、患者情報は、患者ID、患者氏名、生年月日、性別及び疾病名などである。医師情報は、医師ID及び医師名である。看護師情報は、看護師ID及び看護師名である。
図6に示すように、画面テンプレート情報DB37は、本発明の画面テンプレート情報格納部に相当し、クリニカルパス表示画面のテンプレートとして、例えば、詳細表示用、簡略表示用、現状表示用の3種類の画面テンプレート情報37a〜37cが格納されている。詳細表示用の画面テンプレート情報37aは、本発明の第1画面テンプレート情報に相当し、クリニカルパス表示画面に、クリニカルパス情報の医療スケジュール情報及び検査情報を詳細に表示する。簡略表示用の画面テンプレート情報37bは、クリニカルパス表示画面に、医療スケジュール情報及び検査情報を簡略化して表示する。また、現状表示用の画面テンプレート情報37cは、クリニカルパス表示画面に、医療スケジュール情報の現在の状態を表示する。簡略表示用の画面テンプレート情報37b及び現状表示用の画面テンプレート情報37cは、本発明の第2画面テンプレート情報に相当する。
画面テンプレート情報37a〜37cには、画面テンプレート情報を識別する画面テンプレートIDと、クリニカルパス表示画面のテンプレート情報と、クリニカルパス表示画面に表示されるクリニカルパス情報の詳細度が設定された詳細度情報と、クリニカルパス表示画面に使用する用語が定義された辞書情報とが格納されている。
詳細度情報は、クリニカルパス表示画面に表示されるクリニカルパス情報の情報レベルと、ユーザがアクセス可能な情報の種類とを定義する。情報レベルとは、クリニカルパス情報をどの程度詳しく表示するかという表示内容を意味する。また、情報の種類とは、医療スケジュールや検査情報など、クリニカルパス表示画面に表示する情報の種類をいう。詳細度情報は、各画面テンプレート情報37a〜37cにおいて、それぞれ異なる詳細度となるように設定されており、詳細表示用画面テンプレート情報37aの詳細度が最も高く、現状表示用画面テンプレート情報37cの詳細度が最も低く、簡略表示用画面テンプレート情報37bの詳細度は、これらの中間程度とされている。詳細表示用の画面テンプレート情報37aは、医師や看護師などの医療スタッフによるクリニカルパス表示画面の閲覧に利用され、簡略表示用画面テンプレート情報37b及び現状表示用画面テンプレート情報37cは、患者やその近親者によるクリニカルパス表示画面の閲覧に利用される。
辞書情報は、医療用語などの専門用語と、この専門用語を平易な語句に言い換えた換言用語とが登録されており、クリニカルパス表示画面を作成する際に、この辞書情報に基づいて、専門用語が平易な換言用語に変更される。辞書情報は、詳細度情報の詳細度に応じた換言用語が登録されている。例えば、詳細表示用画面テンプレート情報37aは、辞書情報に換言用語が設定されていないため、専門用語がそのまま利用される。また、簡略表示用画面テンプレート情報37b及び現状表示用画面テンプレート情報37cの辞書情報には、医療用語に対する知識に乏しい患者などでも理解できるような、平易な換言用語が登録されている。
ユーザ情報DB34に対する、患者やその近親者のユーザ情報の登録は、医師や看護師などの医療スタッフによって行われる。その際に、医療スタッフは、患者や近親者の医療知識や、年齢などに応じて、簡略表示用の画面テンプレート情報37bと、現状表示用の画面テンプレート情報37cとのいずれか一方の対応付けを行う。
なお、クリニカルパス情報の作成時に、患者情報や、医師や看護師などのスタッフ情報の入力を簡易化するために、ストレージデバイス26に、患者情報DBやスタッフ情報DBなどを格納してもよい。また、ユーザ情報DB34、パステンプレート情報DB35、クリニカルパス情報DB36及び画面テンプレート情報DB37などの各種データベースについては、医療支援装置11に接続された外部データサーバに格納してもよい。
図7に示すように、クリニカルパス管理プログラム31が起動すると、医療支援装置11のCPU24は、メモリ25と協働して、操作受付部40、認証部41、クリニカルパス情報管理部42、画面作成部43及び配信部44として機能する。
操作受付部40は、クライアント端末12による医療支援装置11の各種操作を受け付ける。操作受付部40は、クライアント端末12からログイン要求を受け付けた場合に、ユーザID及びパスワードの入力欄を有するログイン画面を要求元のクライアント端末12に配信する。また、操作受付部40は、ログイン画面において入力されたユーザID及びパスワードを受け付ける。
認証部41は、ログイン画面において入力されたユーザID及びパスワードが、ユーザ情報DB34にあるか否かを検索する。認証部41は、入力されたユーザID及びパスワードがユーザ情報DB34から見つかった場合には、クライアント端末12を認証し、入力されたユーザID及びパスワードが見つからなかった場合には、クライアント端末12を認証せず、非認証通知を送信する。
操作受付部40は、ユーザIDによってユーザ属性を識別し、識別したユーザ属性に基づいてユーザのアクセス権を特定し、特定したアクセス権に対応する操作メニュー画面をユーザのクライアント端末に配信する。例えば、医師または看護師など、医療スタッフに相当するユーザ属性を有するユーザには、クリニカルパス情報の作成と、全患者のクリニカルパス情報に対する更新、削除及び閲覧とを行うことができるアクセス権が与えられている。したがって、操作受付部40は、作成、更新、削除及び閲覧などの操作ボタンが設けられた操作メニュー画面をクライアント端末12に配信する。また、患者や患者の近親者など、医療スタッフ以外のユーザ属性を有するユーザには、その患者のクリニカルパス情報の閲覧が可能なアクセス権が与えられている。この場合、操作受付部40は、閲覧ボタンが設けられた操作メニュー画面をクライアント端末12に配信する。
クライアント端末12でメニュー画面が操作されると、その操作内容を表す操作信号が操作受付部40に入力される。操作受付部40は、メニュー画面において作成ボタンが操作された場合には、クライアント端末12にクリニカルパス作成画面を配信する。クリニカルパス作成画面には、患者氏名及びID、生年月日、性別、疾病の名称、担当医氏名及びID、担当看護師名及びID、診療開始日などの入力欄が設けられている。クリニカルパス配信画面で入力された各種情報は、クライアント端末12から医療支援装置11に送信され、操作受付部40に入力される。
操作受付部40は、メニュー画面において、更新ボタンあるいは閲覧ボタンが操作された場合には、クライアント端末12にクリニカルパス更新画面あるいは閲覧画面を配信する。クリニカルパス更新画面及び閲覧画面には、クリニカルパス情報DB36からクリニカルパス情報36aを、様々な観点から検索できるようにするため、パスID、患者氏名、患者ID、担当医師名及び医師ID、担当看護師名及び看護師IDなどが入力可能な入力欄が設けられている。クリニカルパス更新画面で入力された各種情報は、クライアント端末12から医療支援装置11に送信され、操作受付部40に入力される。
また、操作受付部40は、クリニカルパス情報の更新時には、クライアント端末12から更新操作を受け付ける。この更新操作には、医療スケジュールに対する診療予定項目の変更、追加及び削除の他、診療予定項目の実績や、各種医療検査の検査結果、バイタルデータなどの入力などが含まれる。
なお、患者や患者の近親者など、医療スタッフ以外のユーザ属性を有するユーザは、その患者自身のクリニカルパス表示画面しか閲覧できない。そのため、医療スタッフ以外のユーザからの閲覧要求に対しては、クリニカルパス閲覧画面を配信せずに、その患者のクリニカルパス表示画面を直接配信してもよい。
クリニカルパス情報管理部42は、クリニカルパス情報の作成、更新、削除や、クリニカルパス表示画面の作成に伴う各データベースの検索及び情報取得などを行う。クリニカルパス情報管理部42は、操作受付部40がクリニカルパス情報の作成要求を受け付けた場合には、クリニカルパス作成画面に入力された各種情報に基づき、パステンプレート情報DB35に格納されているパステンプレート情報35aをベースにして、クリニカルパス情報を作成する。作成されたクリニカルパス情報は、クリニカルパス情報DB36に格納される。
クリニカルパス情報管理部42は、操作受付部40がクリニカルパス情報の更新要求を受け付けた場合には、クリニカルパス更新画面に入力された各種情報に基づいてクリニカルパス情報DB36を検索し、作成済みのクリニカルパス情報36aを読み出し、クライアント端末12からの更新操作に応じて更新する。更新されたクリニカルパス情報36aは、クリニカルパス情報DB36に格納される。
また、クリニカルパス情報管理部42は、操作受付部40がクリニカルパス情報の閲覧要求を受け付けた場合には、ユーザ情報DB34から、閲覧要求を受け付けたユーザのユーザIDに対応する画面テンプレートIDを検索し、画面テンプレート情報DB37から、検索された画面テンプレートIDに対応する画面テンプレート情報37a〜37cのいずれかを取得する。また、クリニカルパス情報管理部42は、クリニカルパス情報DB36から、閲覧要求を受け付けた患者のクリニカルパス情報36aを取得する。
画面作成部43は、クリニカルパス表示画面の作成を行う。画面作成部43は、操作受付部40がクリニカルパス情報の作成要求を受け付けた場合には、作成したクリニカルパス情報と、詳細表示用画面テンプレート情報37aとに基づいてクリニカルパス表示画面を作成する。また、操作受付部40がクリニカルパス情報の更新要求または閲覧要求を受け付けた場合には、作成済みのクリニカルパス情報と、ユーザに対応づけられている画面テンプレート情報37a〜37cのいずれかに基づいてクリニカルパス表示画面を作成する。
配信部44は、画面作成部43により作成されたクリニカルパス表示画面をクライアント端末12に対し、院内ネットワーク16などを通じて配信する。例えば、複数台のクライアント端末12で同じクリニカルパス情報が閲覧される場合には、配信部44は、各クライアント端末12に同じクリニカルパス表示画面をそれぞれ配信する。また、複数台のクライアント端末12で異なるクリニカルパス情報が閲覧される場合には、配信部44は、各クライアント端末12にそれぞれ異なるクリニカルパス表示画面を配信する。さらに、複数台のクライアント端末12で、医師や患者などの異なるユーザ属性を有するユーザによりクリニカルパス情報がそれぞれ閲覧される場合には、配信部44は、ユーザ情報DB34において対応付けられている画面テンプレート情報に基づいて作成したクリニカルパス表示画面を、各クライアント端末12にそれぞれ配信する。
図8は、詳細表示用の画面テンプレート情報37aに基づいて作成された、詳細表示用クリニカルパス表示画面47である。詳細表示用の画面テンプレート情報37aは、医師や看護師などの医療スタッフからの作成要求に応じて作成されたクリニカルパス情報を表示する場合、あるいは医療スタッフから更新要求や閲覧要求に応じて作成済みのクリニカルパス情報を表示する場合に利用される。
詳細表示用クリニカルパス表示画面47には、医療スケジュール48と、医療スケジュール48の右側に配された検査情報49とが表示されている。医療スケジュール48の上部には、クリニカルパス情報を識別するパスIDと、患者氏名及びID、患者の生年月日、性別、担当医名及びID、担当看護師名及びIDとが表示されている。検査情報49の下には、更新ボタン47a、終了ボタン47bが設けられている。更新ボタン47aは、閲覧中のクリニカルパス情報の更新を開始する際に操作される。終了ボタン47bは、クリニカルパス表示画面の閲覧を終了する場合に操作される。
医療スケジュール48は、横軸に配された日付単位の時間軸に沿って、複数の診療予定項目が配されたチャート式のスケジュール表となっている。時間軸には、患者の診療が行われる月日と、その月日における患者の診療状況とが記載される複数の日付欄52が設けられている。診療状況とは、「入院」、「入院○日目」、「手術当日」、「術後○日目」、「退院」などのように、診療の経過を表している。
各日付欄52の下には、パステンプレート情報35aの標準医療スケジュールによって疾病ごとに設定されている診療予定項目と、実施された診療に関する診療情報とが表示される複数の診療項目欄55が設けられている。この診療項目欄55は、上下2段に分かれており、上段は診療予定項目が表示される予定項目欄とされ、下段は診療情報が表示される診療情報欄となっている。
診療項目欄55の上段の予定項目欄には、「診察」、「治療」、「処置」、「薬剤」、「検査」などの具体的な診療予定項目の内容が表示されている。例えば、診療状況「入院」に対応する診療項目欄55a〜55dの予定項目欄には、「入院時診察」、「CT検査」、「血液検査」、及び「バイタル」などの診療予定項目が表示されている。
診療項目欄55の下段の診療情報欄には、上段の予定項目欄に表示されている診療予定項目に基づいて実施された診療の診療情報及び検査情報が表示されている。例えば、診療項目欄55aの診療情報欄には、予定項目欄の「入院時診察」の結果のコメントとして、「問題なし」と表示されている。また、診療項目欄55cの診療情報欄には、予定項目欄の「血液検査」に関する検査情報として、例えばアスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST)、アラニンアミノ基転移酵素(ALT)、γ−GTPなどの検査値が表示されている。同様に、診療項目欄55dの診療情報欄には、予定項目欄の「バイタル」の検査情報として、体温(BT)、脈拍(P)、血圧(BP)などの検査値が表示されている。また、診療状況の「手術当日」に対応する診療項目欄55には、「麻酔」、「手術」及び「バイタルデータ」が表示されている。
詳細表示用の画面テンプレート情報37aでは、辞書情報に換言用語が設定されていないため、詳細表示用クリニカルパス表示画面47では、診療項目欄55の診療予定項目の説明などに専門用語がそのまま使用されている。なお、図では、診療項目欄55の診療情報欄に診療情報が表示されているが、クライアント端末12からの更新操作によって診療情報が入力されるまでは、診療情報欄には何も表示されない。
医療スケジュール48の診療項目欄55は、下部に設けられたスクロールバー48aにより、左右方向にスクロール可能となっているので、診療日数の長い疾病にも対応することができる。したがって、図では「術後2日目」までしか描かれていないが、医療スケジュール48をスクロールすることで、「退院」や、退院後の診療項目欄55まで閲覧することができる。
また、医療スケジュール48の診療項目欄55は、右端に設けられたスクロールバー48bにより、上下方向にスクロール可能となっているので、診療予定項目の多い疾病にも対応することができる。したがって、「バイタルデータ」の下にさらに診療項目欄55がある場合には、医療スケジュール48をスクロールすることで、全ての診療項目欄55を閲覧することができる。
クリニカルパス情報の作成時及び更新時には、クライアント端末12から、詳細表示用クリニカルパス表示画面47の各診療項目欄55の内容を編集することができる。例えば、クライアント端末12の入力機器12cにより、いずれかの診療項目欄55の予定項目欄、あるいは診療情報欄が選択されると、詳細表示用クリニカルパス表示画面47上に編集画面が表示され、この編集画面を利用して、予定項目欄、あるいは診療情報欄の内容を変更、追加、削除することができる。診療項目欄55cの診療情報欄に表示されている血液検査の検査値や、診療項目欄55dの診療情報欄に表示されているバイタルデータも、この更新機能によってクライアント端末12から入力される。
詳細表示用クリニカルパス表示画面47の検査情報49には、クリニカルパス情報に格納されている血液検査の検査値やバイタルデータに基づいて作成された、グラフ58及び表59が表示されている。グラフ58は、横軸に血液検査及びバイタルの検査時期を表す時間軸が配され、縦軸に血液検査及びバイタルの検査値が配された折れ線グラフである。グラフ58には、上から順に、BT、P、BP、AST、ALT、γ−GTPなどの値がそれぞれプロットされている。表59には、血液検査及びバイタルの検査時期を表す時間軸に対応して、BT、P、BP、AST、ALT、γ−GTPなどの値が記載されている。
詳細表示用クリニカルパス表示画面47は、医療スケジュール48において、各診療予定項目を日付単位で詳細に表示するので、医療スタッフによる診療予定項目の確認や、診療実績の管理に利用することができる。また、検査情報49では、各検査時期に実施された検査の検査値を、グラフ58や表59によって詳細に表示するので、医療スタッフによる患者の病状把握にも利用することができる。
図9は、簡略表示用の画面テンプレート情報37bに基づいて作成された、簡略表示用クリニカルパス表示画面62である。この簡略表示用クリニカルパス表示画面62に表示されているクリニカルパス情報は、上述した詳細表示用クリニカルパス表示画面47に表示されているクリニカルパス情報と同じものである。簡略表示用の画面テンプレート情報37bは、患者や患者の近親者など、医療スタッフ以外のユーザからの閲覧要求に応じて、作成済みのクリニカルパス情報を表示する場合に利用される。
簡略表示用クリニカルパス表示画面62は、詳細表示用クリニカルパス表示画面47と同様に、医療スケジュール65と、医療スケジュール65の右側に配された検査情報66とを備えている。なお、患者などのユーザは、クリニカルパス情報の更新はできないため、更新ボタンは設けられていない。医療スケジュール65は、横軸に配された診療状況単位の時間軸に沿って、複数の診療予定項目が配されたチャート式のスケジュール表となっている。時間軸には、それぞれ診療状況が表示された複数の診療状況欄67が設けられている。診療状況欄67は、詳細表示用クリニカルパス表示画面47とは異なり、例えば「手術当日」を基準として、「手術前」と、手術の「1週間後」、「1カ月後」、「3カ月後」などのようにある程度の期間をまとめて定義している。
各診療状況欄67の下には、その診療状況に対応する診療予定項目が表示された複数の診療項目欄69が設けられている。例えば、診療状況「手術前」に対応する診療項目欄69a〜69fには、詳細表示用クリニカルパス表示画面47において、「入院」及び「入院2日目」の診療項目欄に表示されていた診療予定項目が表示される。これにより、医療スケジュール77には、日付毎に診療予定項目が表示されないため、詳細表示用クリニカルパス表示画面47の医療スケジュール48に比べて詳細度が低いものとなる。また、簡略表示用クリニカルパス表示画面62では、診療項目欄69の診療予定項目の説明などに、専門用語が平易に言い換えられた換言用語が使用される。
検査情報66は、クリニカルパス情報に格納されているバイタルデータに基づいて作成された表72のみが表示されている。表72は、血液検査の検査値及びバイタルの検査時期を表す時間軸に対応して、BT、P、BP、AST、ALT、γ−GTPなどが正常範囲内にあるか否かを「A」、「B」の2種類の記号で表示しており、測定値は表示されていない。これにより、検査情報66は、詳細表示用クリニカルパス表示画面47の検査情報49よりも詳細度が低くなっている。
簡略表示用クリニカルパス表示画面62は、診療状況単位で診療予定項目が表示された詳細度の低い医療スケジュール65が表示されるので、医療に関する知識に乏しい患者であっても、大まかな医療スケジュールを理解することができる。また、検査情報66では、各検査の検査値が正常範囲内か否かだけが表示されるので、患者は簡単に自分の病状を把握することができる。
なお、検査情報66の表72では、「A」、「B」の2種類の記号を用いて、検査値が正常範囲内にあるか否かを表示しているが、例えば正常範囲内にあるバイタルデータの表示自体を行わないようにしてもよい。このようにすると、患者の回復が進むほど、表示されるバイタルデータの項目数が少なくなるので、患者は自身の回復状況をより実感することができる。
図10は、現状表示用の画面テンプレート情報37cに基づいて作成された、現状表示用クリニカルパス表示画面75である。詳細表示用クリニカルパス表示画面47及び簡略表示用クリニカルパス表示画面62と同じクリニカルパス情報が表示されている。現状表示用の画面テンプレート情報37cは、患者や患者の近親者など、医療スタッフ以外のユーザからの閲覧要求に応じて、作成済みのクリニカルパス情報を表示する場合に利用される。
現状表示用クリニカルパス表示画面75は、医療スケジュール77のみを備えており、検査情報は表示されていない。医療スケジュール77は、横軸に配された診療状況単位の時間軸に沿って、複数の診療予定項目が配されたチャート式のスケジュール表となっている。時間軸には、簡略表示用クリニカルパス表示画面62と同様に、例えば「手術当日」を基準にある程度の期間をまとめて定義した診療状況が表示された複数の診療状況欄78が設けられている。
各診療状況欄78の下には、その診療状況の現状での実績が表示される実績表示欄80が設けられている。実績表示欄80には、クリニカルパス情報の医療スケジュールに遅れや予定の変更などがなく、スケジュールどおりに進んでいる場合には、その診療状況において代表的な診療予定項目名とともに、「順調」と表示される。例えば、診療状況「手術前」においては、「手術前診察 順調」のように表示される。また、スケジュールの遅れや、変更などがある場合には、その診療予定項目名とともに、「遅れ」、「変更」など、現時点での状態が表示される。例えば、診療状況「1週間後」においては、「退院予定 延期」のように表示される。
現状表示用クリニカルパス表示画面75は、医療スケジュール77の各診療予定項目が現時点で順調か否かだけが表示されるので、医療に関する知識に乏しい患者であっても、現時点での診療状況を理解することができる。また、検査情報を表示させないことにより、現状表示用クリニカルパス表示画面75の情報量を少なくすることができる。これにより、情報量が多いクリニカルパス表示画面を見た場合に生じる患者の混乱を防ぐことができる。
次に、図11を参照しながら、上記実施形態の作用について説明する。医療支援装置11の操作受付部40は、クライアント端末12からクリニカルパス表示画面の閲覧要求を受け付けた場合に(S10)、パスID、患者氏名、患者ID、担当医師名及び医師ID、担当看護師名及び看護師IDなどが入力可能なクリニカルパス閲覧画面を配信する。
クリニカルパス情報管理部42は、クライアント端末12のログイン時に受け付けたユーザIDに基づいて、ユーザ情報DB34にアクセスし、受け付けたユーザIDに対応する画面テンプレート情報を特定する(S11)。次いで、クリニカルパス情報管理部42は、検索した画面テンプレート情報を画面テンプレート情報DB37から取得する(S12)。また、クリニカルパス情報管理部42は、クリニカルパス閲覧画面に入力された患者IDなどの情報に基づいてクリニカルパス情報DB36を検索し、クリニカルパス情報36aを取得する(S13)
画面作成部43は、取得されたクリニカルパス情報及び画面テンプレート情報に基づき、医療スケジュールが画面テンプレート情報の詳細度で表示されるように、クリニカルパス表示画面を作成する(S14)。配信部44は、作成されたクリニカルパス表示画面をクライアント端末12に配信する(S15)。
例えば、画面テンプレート情報が、詳細表示用画面テンプレート情報37aである場合には、各診療予定項目が日付単位で詳細に表示された医療スケジュール48と、各測定時期に実施された検査の検査値がグラフ58や表59によって詳細に表示された検査情報49とが表示される詳細表示用クリニカルパス表示画面47が作成される。また、画面テンプレート情報が、簡略表示用画面テンプレート情報37bである場合には、診療状況単位で診療予定項目が表示された詳細度の低い医療スケジュール65と、検査値が正常範囲内か否かだけが表示される検査情報66とが表示される簡略表示用クリニカルパス表示画面62が作成される。さらに、画面テンプレート情報が、現状表示用画面テンプレート情報37cである場合には、医療スケジュール77の各診療予定項目が現時点で順調か否かだけが表示された、現状表示用クリニカルパス表示画面75が作成される。
上記実施形態によれば、ユーザの属性や医療に関する知識などに応じて、クリニカルパス情報を最適な詳細度で表示することができる。これにより、医師などの医療スタッフは、詳細に表示されたクリニカルパス情報に基づき、患者の医療を効率よく行うことができる。また、医療知識に乏しい一般の患者は、詳細度が低く簡略化されたクリニカルパス情報に基づいて医療スケジュールを確認することができるので、患者に医療スケジュールの理解不足が生じるのを防ぐことができる。
上記実施形態では、画面テンプレート情報DB37に格納されている画面テンプレート情報37aに基づいてクリニカルパス情報を作成しているため、患者用の簡略表示用クリニカルパス表示画面62に表示される検査情報の詳細度は、画一的なものとなる。しかし、医師が患者に見せたい、あるいは見せたくない検査情報は、診療事例毎に異なっているのが一般的である。例えば、闘病中の患者に希望を与えるような検査情報は、積極的に患者に見せたいが、あまり良くない検査情報は患者に見せない方がよい場合もある。このような点から、患者用の簡略表示用クリニカルパス表示画面62に表示される検査情報の表示及び非表示を、検査内容や検査項目毎に設定できることが望ましい。
図12には、簡略表示用画面テンプレート情報37bの検査情報の表示及び非表示を、検査内容や検査項目毎に設定することができる医療支援装置90の構成が示されている。なお、医療支援装置90のうち、上述した医療支援装置11と同じ構成については、同符号を用いて説明を省略する。
医療支援装置90は、操作受付部40により、簡略表示用画面テンプレート情報(第2画面テンプレート情報)37bの検査情報の詳細度を設定する詳細度設定要求が受け付けられた場合に、この詳細度設定要求において指定された簡略表示用画面テンプレート情報37bに対し、詳細度設定要求において指定された検査情報の詳細度を設定する詳細度設定部91が設けられている。詳細度設定部91は、クリニカルパス情報管理部42の指示により、画面テンプレート情報37にアクセスし、詳細度設定要求において指定された患者の簡略表示用画面テンプレート情報37bを読み出し、詳細度情報に要求された詳細度を設定する。
検査情報の詳細度は、図13(A)に示すように、クライアント端末12に表示される詳細表示用クリニカルパス表示画面94を利用して設定される。なお、詳細表示用クリニカルパス表示画面94のうち、上述した詳細表示用クリニカルパス表示画面47と同じ構成については、同符号を用いて説明を省略する。
詳細表示用クリニカルパス表示画面94のグラフ58には、各検査項目名の左側に、検査情報の表示及び非表示を、チェックの有無によって指定するチェックボックス95a〜95fが設けられている。このチェックボックス95a〜95fによって、表示及び非表示する検査情報を指定し、画面右下の反映ボタン94aを操作すると、この設定内容は、クライアント端末12から医療支援装置90に送信され、操作受付部40により詳細度設定要求として受け付けられる。詳細度設定部91は、詳細度設定要求に基づいて、簡略表示用画面テンプレート情報37bの検査情報の詳細度を設定する。
図13(B)に示す簡略表示用クリニカルパス表示画面98は、詳細表示用クリニカルパス表示画面94において、バイタルのBTと、血液検査のγ−GTPにのみ表示用のチェックがされた場合を示している。簡略表示用クリニカルパス表示画面98の検査情報66の表99には、BT及びγ−GTPの判定結果のみが表示され、バイタルのP、BPや血液検査のATS、ATLなどは表示されていない。
このように、検査情報の内容や検査項目ごとに検査情報を表示するか否かを設定することができるので、診療事例毎に最適なクリニカルパス情報の提示を行うことができる。なお、上記実施形態では、検査情報の詳細度を設定する例について説明したが、医療スケジュールの詳細度を設定できるようにしてもよいし、検査情報と医療スケジュールとの療法の詳細度を設定できるようにしてもよい。
上記実施形態では、ユーザに対応付けられている画面テンプレート情報に基づいてクリニカルパス表示画面を作成しているが、ユーザからの再作成要求に応じて、異なる画面テンプレート情報でクリニカルパス表示画面を再作成できるようにしてもよい。例えば、医師による患者の診療中に、患者にクリニカルパス表示画面を見せて、医療スケジュールを説明する必要が生じることがあるが、その際に、患者に対し、医師が診療予定項目の確認に用いていた詳細表示用クリニカルパス表示画面47を見せても、患者の理解が得られないことがある。このような場合に、詳細表示用クリニカルパス表示画面47を、簡略表示用クリニカルパス表示画面62に切り替えられることが好ましい。
図14は、クライアント端末12の一つである携帯端末14によって、クリニカルパス表示画面の切り替えを行う例を示している。同図(A)では、携帯端末14に、医療支援装置11から配信された詳細表示用クリニカルパス表示画面47が表示されている。携帯端末14は、一般的なスマートフォンやタブレット端末であり、姿勢の変化を検出するジャイロセンサを備えている。
携帯端末14は、例えば姿勢が縦向きから、同図(B)に示す横向きに回転されたことをジャイロセンサによって検知して、医療支援装置11にクリニカルパス表示画面の再作成要求を送信する。医療支援装置11は、携帯端末14からの再作成要求に応じて、簡略表示用クリニカルパス表示画面62を作成し、携帯端末14に配信する。携帯端末14には、詳細表示用クリニカルパス表示画面47の代わりに、簡略表示用クリニカルパス表示画面62が表示される。
これにより、医師が詳細なクリニカルパス情報を閲覧している途中でも、患者に対し、詳細度が低く簡略化されたクリニカルパス情報を確認させることができる。なお、患者による簡略化されたクリニカルパス情報の閲覧を終えた後に、携帯端末14が縦向きに回転された場合には、クリニカルパス表示画面を簡略表示から詳細表示に戻すようにしてもよい。また、クライアント端末12が、デスクトップ型及びノート型のパーソナルコンピュータである場合には、クリニカルパス表示画面に、画面切り替え用のボタンなどを設けておき、このボタンの操作により、詳細表示用クリニカルパス表示画面47の代わりに、簡略表示用クリニカルパス表示画面62が表示されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、検査情報として血液検査の検査値及びバイタルデータを表示したが、血糖値や各種組織検査の検査値など、患者の病状把握に利用可能な検査値であれば医療スケジュールと一緒に表示することができる。また、画面テンプレート情報として、詳細表示用、簡略表示用及び現状表示用の3種類について説明したが、これらに限定されず、医療機関毎、あるいはユーザ毎にオリジナルの画面テンプレート情報を利用してもよい。
10 医療支援システム
11 医療支援装置
12 クライアント端末
34 ユーザ情報DB
36 クリニカルパス情報DB
37 画面テンプレート情報DB
40 操作受付部
42 クリニカルパス情報管理部
43 画面作成部
44 配信部
47 詳細表示用クリニカルパス表示画面
62 簡略表示用クリニカルパス表示画面
75 現状表示用クリニカルパス表示画面

Claims (11)

  1. 患者の医療スケジュールが設定されたクリニカルパス情報と、患者識別情報とを対応付けて格納するクリニカルパス情報格納部と、
    前記クリニカルパス情報が表示されるクリニカルパス表示画面のテンプレートであり、前記クリニカルパス表示画面に表示される前記クリニカルパス情報の詳細度がそれぞれ異なるように設定された複数種類の画面テンプレート情報と、画面テンプレート識別情報とを対応付けて格納する画面テンプレート情報格納部と、
    前記クリニカルパス表示画面が閲覧可能なユーザのユーザ識別情報と、前記ユーザが前記クリニカルパス表示画面を閲覧する際に利用される前記画面テンプレート情報の前記識別情報とを対応付けて格納するユーザ情報格納部と、
    前記ユーザ識別情報及び前記患者識別情報の入力と、前記クリニカルパス表示画面の閲覧要求とを受け付ける操作受付部と、
    前記ユーザ情報格納部から、前記操作受付部で受け付けられた前記ユーザ識別情報に対応する前記画面テンプレート識別情報を検索し、前記画面テンプレート情報格納部から、検索された前記画面テンプレート識別情報に対応する前記画面テンプレート情報を取得し、前記クリニカルパス情報格納部から、前記操作受付部で受け付けられた前記患者識別情報に対応する前記クリニカルパス情報を取得するクリニカルパス情報管理部と、
    前記クリニカルパス情報管理部により取得された前記クリニカルパス情報及び前記画面テンプレート情報に基づき、前記医療スケジュールが前記詳細度で表示される前記クリニカルパス表示画面を作成する画面作成部と、
    を備える医療支援装置。
  2. 前記クリニカルパス情報に、前記患者に施された医療検査の結果に関する検査情報が含まれている場合には、前記画面作成部は、前記検査情報が前記詳細度で表示される前記クリニカルパス表示画面を作成する請求項1に記載の医療支援装置。
  3. 前記詳細度は、前記クリニカルパス表示画面に表示される情報のレベルを定義している請求項1または2に記載の医療支援装置。
  4. 前記詳細度は、前記ユーザがアクセス可能な情報を定義している請求項1〜3いずれか一項に記載の医療支援装置。
  5. 前記詳細度は、前記ユーザの医療資格に応じて設定されており、医療資格を有する前記ユーザに対応付けられる第1画面テンプレート情報の前記詳細度は、医療資格を有しない前記ユーザに対応付けられる第2画面テンプレート情報の前記詳細度よりも高く設定されている請求項1〜4いずれか一項に記載の医療支援装置。
  6. 前記操作受付部により、前記第2画面テンプレート情報の詳細度を設定する詳細度設定要求が受け付けられた場合に、前記詳細度設定要求において指定された前記第2画面テンプレート情報に対し、前記詳細度設定要求において指定された前記詳細度を設定する詳細度設定部を備える請求項5に記載の医療支援装置。
  7. 前記操作受付部は、前記ユーザから前記クリニカルパス表示画面の再作成要求を受け付けし、
    前記画面作成部は、前記再作成要求が受け付けられた場合に、前記第1画面テンプレート情報に基づいて作成した前記クリニカルパス表示画面を、前記第2画面テンプレート情報に基づいて再作成する請求項5または6に記載の医療支援装置。
  8. 前記クリニカルパス表示画面を、ネットワークを介して接続されたクライアント端末に配信する配信部を備える請求項1〜7いずれか一項に記載の医療支援装置。
  9. 患者の医療スケジュールが設定されたクリニカルパス情報が表示されるクリニカルパス表示画面を作成する医療支援装置の制御方法であり、
    前記クリニカルパス表示画面の閲覧が可能なユーザのユーザ識別情報及び患者識別情報の入力と、前記クリニカルパス表示画面の閲覧要求とを受け付ける操作受付ステップと、
    前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが前記クリニカルパス表示画面を閲覧する際に前記クリニカルパス表示画面のテンプレートとして利用される画面テンプレート情報の画面テンプレート識別情報とを対応付けて格納するユーザ情報格納部にアクセスし、前記操作受付ステップで受け付けた前記ユーザ識別情報に対応する前記画面テンプレート識別情報を検索する画面テンプレート情報検索ステップと、
    前記クリニカルパス表示画面に表示される前記クリニカルパス情報の詳細度がそれぞれ異なるように設定された複数種類の前記画面テンプレート情報を格納する画面テンプレート情報格納部にアクセスし、前記検索ステップで検索した前記画面テンプレート識別情報に対応する前記画面テンプレート情報を取得する画面テンプレート情報取得ステップと、
    前記クリニカルパス情報を格納するクリニカルパス情報格納部にアクセスし、前記操作受付ステップで受け付けた前記患者識別情報に対応する前記クリニカルパス情報を取得するクリニカルパス情報取得ステップと、
    前記画面テンプレート情報取得ステップ及び前記クリニカルパス情報取得ステップで取得された前記画面テンプレート情報及び前記クリニカルパス情報に基づき、前記医療スケジュールが前記詳細度で表示される前記クリニカルパス表示画面を作成する画面作成ステップと、
    を備える医療支援装置の制御方法。
  10. 患者の医療スケジュールが設定されたクリニカルパス情報が表示されるクリニカルパス表示画面を作成する医療支援装置の制御プログラムであり、
    前記クリニカルパス表示画面の閲覧が可能なユーザのユーザ識別情報及び患者識別情報の入力と、前記クリニカルパス表示画面の閲覧要求とを受け付ける操作受付ステップと、
    前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが前記クリニカルパス表示画面を閲覧する際に前記クリニカルパス表示画面のテンプレートとして利用される画面テンプレート情報の画面テンプレート識別情報とを対応付けて格納するユーザ情報格納部にアクセスし、前記操作受付ステップで受け付けた前記ユーザ識別情報に対応する前記画面テンプレート識別情報を検索する画面テンプレート情報検索ステップと、
    前記クリニカルパス表示画面に表示される前記クリニカルパス情報の詳細度がそれぞれ異なるように設定された複数種類の前記画面テンプレート情報を格納する画面テンプレート情報格納部にアクセスし、前記検索ステップで検索した前記画面テンプレート識別情報に対応する前記画面テンプレート情報を取得する画面テンプレート情報取得ステップと、
    前記クリニカルパス情報を格納するクリニカルパス情報格納部にアクセスし、前記操作受付ステップで受け付けた前記患者識別情報に対応する前記クリニカルパス情報を取得するクリニカルパス情報取得ステップと、
    前記画面テンプレート情報取得ステップ及び前記クリニカルパス情報取得ステップで取得された前記画面テンプレート情報及び前記クリニカルパス情報に基づき、前記医療スケジュールが前記詳細度で表示される前記クリニカルパス表示画面を作成する画面作成ステップと、
    を医療支援装置に実行させるための制御プログラム。
  11. 患者の医療スケジュールが設定されたクリニカルパス情報が表示されるクリニカルパス表示画面を作成する医療支援装置と、前記医療支援装置にネットワークを介して接続されたクライアント端末とを備える医療支援システムにおいて、
    前記医療支援装置は、
    前記クリニカルパス情報と患者識別情報と対応付けて格納するクリニカルパス情報格納部と、
    前記クリニカルパス表示画面のテンプレートであり、前記クリニカルパス表示画面に表示される前記クリニカルパス情報の詳細度がそれぞれ異なるように設定された複数種類の画面テンプレート情報と、画面テンプレート識別情報とを対応付けて格納する画面テンプレート情報格納部と、
    前記クリニカルパス表示画面が閲覧可能なユーザのユーザ識別情報と、前記ユーザが前記クリニカルパス表示画面を閲覧する際に利用される前記画面テンプレート情報の前記識別情報とを対応付けて格納するユーザ情報格納部と、
    前記ユーザ識別情報及び前記患者識別情報の入力と、前記クリニカルパス表示画面の閲覧要求とを受け付ける操作受付部と、
    前記ユーザ情報格納部から、前記操作受付部で受け付けられた前記ユーザ識別情報に対応する前記画面テンプレート識別情報を検索し、前記画面テンプレート情報格納部から、検索された前記画面テンプレート識別情報に対応する前記画面テンプレート情報を取得し、前記クリニカルパス情報格納部から、前記操作受付部で受け付けられた前記患者識別情報に対応する前記クリニカルパス情報を取得するクリニカルパス情報管理部と、
    前記クリニカルパス情報管理部により取得された前記クリニカルパス情報及び前記画面テンプレート情報に基づき、前記医療スケジュールが前記詳細度で表示される前記クリニカルパス表示画面を作成する画面作成部と、
    を備える医療支援システム。
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