JP2015069075A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な構成を追加せず定着ベルト異常を検知し、加熱停止と異常発生を報知できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】記録媒体P上にトナー像を形成する画像形成手段11と、加熱手段40により加熱される無端状の定着ベルト16と加圧ローラー12とで記録媒体を挟持搬送することで記録媒体上に形成された未定着トナーを定着する定着手段10と、加熱手段に所定周波数の高周波電力を投入する電力投入手段60と、高周波電力の電圧値を検知する電圧検知手段66と、電力投入手段を制御する制御手段50と、各種情報を報知する入出力手段51と、定着ベルト正常時の高周波電力の第1の電圧値を含む初期情報を記憶する記憶手段54とを備え、制御手段は、電圧検知手段によって逐次測定する第2の電圧値と初期情報とに基づいて定着ベルトの状態を判断し、異常発生時はこれを報知するか高周波電力を遮断する。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録紙等に画像形成する際に加熱定着処理を伴う画像形成装置に関する。
乾式電子写真方式を用いる複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置では一般に、感光体の表面に静電気を用いてトナー(toner、微粒状の発色剤)で画像を形成し、この画像を記録紙等に転写した後、記録紙等を加熱および加圧することによって、トナーを定着させる。
加熱・加圧の方法としては、加熱ローラーの内側からヒーターで加熱する方法や、その加熱ローラーで定着ベルトを加熱し、定着ベルトを加圧ローラーで挟み込む方法、さらには定着ベルトをエネルギー効率の良いIH(Induction Heating、電磁誘導加熱式)で発熱させ、加圧ローラーで挟み込む方法等がある。
上述のように定着処理に定着ベルトを用いた場合、定着ベルトが破損すると本来は定着ベルトを発熱させるIHコイルが異常過熱することもあるが、この過熱によって様々な事故に至らないように、対策を施しておく必要がある。
特開2011−128383号公報
例えば特開2011−128383号公報には、ベルトの漏れ磁束を検知するアンテナで磁束の状態を監視し、例えば磁束密度が所定の閾値を超えた場合に異常だと判断して定着処理を停止する構成が示されている。
しかしながら上述のような例では、磁束を検知するためのアンテナを定着ユニット内に設ける必要があるので、空間が制約される他、構成が複雑になり、コスト面でも制約が生じる。
さて、定着ベルトを用いた定着ユニットにおいては、この定着ベルトが断裂・破損したような場合、定着ベルトを張架してあるローラーが回転しなくなる。そこで一般には、張架ローラーの回転停止を検出すると加熱を停止させる制御構造を有している。
ところが、例えば定着ベルトの中央部分が破損した場合には、張架ローラーが回転し続けてしまうことがある。このような場合は加熱が停止しないため、ローラーの温度が上昇し続けてしまう。
こうした加熱・加圧定着を行う定着ユニットの中では、サーミスター等の温度検出素子や位置検出素子を配し、各部の温度や記録紙等の位置を予測して、記録紙がローラー等に巻き付く等のJAM(紙詰まり)を検知している。
しかしながら、定着ユニット内のメンテナンスでもJAMした記録紙等を見つけられない場合や、JAMした記録紙を取り除く際に記録紙が破れて、その一部が定着ユニット内に残ってしまう場合がある。即ち、定着ベルトが破損した際には、適切に定着ベルトへの加熱を停止しないと、JAMした記録紙等の過熱を引き起こし、想定外の事故につながりかねない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複雑な構成を追加することなく定着ベルトの異常を適切に検知し、異常発生時には定着ベルトへの加熱を停止させたり、異常の発生を報知することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、記録媒体上にトナー像を形成する画像形成手段と、加熱手段によって加熱される無端状の定着ベルトと加圧ローラーとで前記記録媒体を挟持搬送することで前記画像形成手段によって前記記録媒体上に形成された未定着トナーを定着する定着手段と、前記加熱手段に所定周波数の高周波電力を投入する電力投入手段と、前記高周波電力の電圧値を検知する電圧検知手段と、前記電力投入手段を制御する制御手段と、前記制御手段によって各種情報を報知する入出力手段と、前記定着ベルトが正常である場合の前記高周波電力の第1の電圧値を含む初期情報を予め記憶する記憶手段とを備え、前記定着ベルトは、前記加熱手段に投入される高周波電力によって発生する電磁誘導により渦電流を生じ、当該渦電流によって発熱し得る導体層を有し、前記制御手段は、前記電圧検知手段によって逐次測定する第2の電圧値と前記初期情報とに基づいて前記定着ベルトの状態を判断し、当該定着ベルトに異常が発生していると判断した場合には前記入出力手段によって異常の発生を報知するか、または前記電力投入手段を制御して前記加熱手段に投入する高周波電力を遮断することを特徴とする。
本発明によれば、定着ユニット内でIH定着ベルト等の一部が破損した際、定着ユニット内に記録紙等が残っていても、この記録紙等の過熱に起因する事故は抑制されるという効果を奏する。
本発明の画像形成装置に係る画像形成ユニットと定着ユニットおよびこれらの制御に係るブロック図、ならびにこれらの関係を示す模式図である。 本実施の形態における電気的構成を示すブロック図である。 本実施の形態における記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 本実施の形態における制御部の処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態の変形例に係るブロック図である。 本実施の形態の記憶部に記憶される情報の記憶形式について、別の例を示す図である。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。本発明の画像形成装置は、電子写真(乾式電子写真)方式を利用した複写機等である。本実施の形態では図1に示す通り、画像形成手段の一例としての画像形成ユニット11でトナーによって記録媒体の一例としての記録紙Pの表面へ形成した画像を、定着手段の一例としての定着ユニット10で定着させる構成となっている。
画像形成ユニット11は、画像データに基づいて感光体ドラム上にトナー画像を作成するとともにこの画像を記録紙Pに転写する転写ドラムや、記録紙Pを搬送する搬送ローラー等(いずれも本発明の特徴部分ではないので、詳細な説明は省略する)から成り、図1における画像形成ユニット11の下部から取り込んだ記録紙Pの記録面にトナー画像を形成し、トナーが未定着の記録紙Pを定着ユニット10へと搬送する。
定着ユニット10では、ニップ部Nにおいて円筒状の加圧ローラー12が定着ローラー14側に押圧される構造となっている。
定着ローラー14は、少なくともその外縁側が弾性素材によって構成されており、加圧ローラー12との間に定着ベルト16と記録紙Pとを挟み込み、加圧ローラー12側から押圧される。これにより、定着ベルト16と記録紙Pとがニップ部Nにおいて広範にわたり密着する。
定着ベルト16は、電磁誘導により渦電流が発生し、この渦電流によって電気抵抗成分が発熱する素材から成っており、定着ローラー14の他、ローラー18と発熱ローラー20を通して無端状に張架され、一点鎖線矢印方向に回動する。なおローラー18は、定着ベルト16の張りを調節するテンショナーである。
記録紙Pは、トナーが未定着の記録面と定着ベルト16の外面が対向した状態で加圧ローラー12と定着ローラー14によって挟み込まれ、加熱・加圧される。このため発色剤であるトナーが溶融し、記録紙P(の記録面)に定着するが、同時に溶融したトナーによって記録紙Pが定着ベルト16に貼り着いてしまう。この、貼り着いた記録紙Pと定着ベルト16を引き剥がすために、ニップ部Nの近傍に分離板30が設けられている。
一般に、本実施の形態に示すような画像形成装置では、記録紙Pと定着ベルト16との剥離を容易にする等のために、記録紙Pの記録面の端部には、画像を形成しない余白部を設ける。
従って記録紙Pの余白部は定着ベルト16に貼り着かないので、定着ベルト16から浮き上がり、間隙ができる。分離板30の一端部は、ニップ部Nから排出された記録紙Pと定着ベルト16との間隙に入り込むことによって、貼り着いている記録紙Pと定着ベルト16とを剥離させる。このようにして定着ベルト16から剥離された記録紙Pは、二点鎖線矢印方向に搬送される。
本実施の形態においては、定着ベルト16の近傍にサーミスター33が設けられている。サーミスター33は、定着ベルト16に接触して温度を検知するものであっても、接触せずに直近傍から温度を検知するものであっても良い。
本実施の形態の定着ユニット10においては、定着ベルト16が発熱ローラー20に張架される部位をほぼ覆うように、加熱手段の一例としてのIHコイルユニット40が設けられている。このIHコイルユニット40には所定周波数の高周波電力が投入され(本実施の形態においては、IHコイルユニット40に高周波電力を供給することを、投入と称する)、隣接する定着ベルト16の対向部分に電磁誘導による渦電流を発生させ、これにより定着ベルト16を発熱させるものである。
本発明が適用される画像形成装置では、例えば定着ユニット10の外部に制御手段の一例としての制御部50と入出力手段の一例としての操作部51を有している。また一般に、IHコイルユニット40に所定周波数(例えば約40kHz)の高周波電力を投入するため、電力投入手段の一例としてのインバーター60を有している。
インバーター60は、上述の所定の駆動周波数の高周波信号を出力するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor、絶縁ゲートバイポーラトランジスター)等のスイッチ素子(後述する)を備え、交流電源70(100V〜240Vの商用電源)から電力が供給される。この電力をスイッチ素子によってオン/オフすることで、所定の駆動周波数・所定波形あるいは所定デューティー比の電力をIHコイルユニット40に供給するものである。
次に、本実施の形態の電気的構成を説明する。図2は、概ね定着ユニット10の周辺の電気的構成を示している。
なお、この図2において図1に示す各部と対応する部分には同一の符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
インバーター60において、交流電源70からの電力入力部分には入力回路部72が設けられている。この入力回路部72は、過電流保護のヒューズや制御部50の制御によって通電をオン/オフするリレー、ノイズ成分を阻止するフィルタ等から成る。入力回路部72を通過した電力は、スイッチ素子74を介して加圧ローラー12と、入力電圧検知部61を介して整流器62aとに供給される。
スイッチ素子74は、加圧ローラー12内に設けられたヒーター(一例としてハロゲンヒーター)等に供給する電力を制御部50によって制御する。なお、加圧ローラー12や定着ローラー14にはサーミスターが設けられており、これらの温度情報が制御部50に入力される。
一方の入力電圧検知部61は、整流器62aの直前で、交流電源70から供給される交流電力の電圧を測定する。ここで測定した入力電圧情報はインバーターCPU63に入力される。なお、整流器62aによって整流された電力の一部は、直流電源回路62bによって降圧および安定化され、インバーターCPU63の動作電力として供給される。
インバーターCPU63には、上述の入力電圧情報の他、制御部50から制御信号が入力される。一方、インバーターCPU63は、入力された入力電圧に基づく入力電圧値等のデータを制御部50へ送る他、IHコイルユニット40に供給する高周波電力の基となるPWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)信号をドライバー63dに出力する。
インバーターCPU63が出力するPWM信号は、ドライバー63dを介してスイッチ素子64、64のゲート(スイッチ素子の形態によってはベース等)に入力される。これによってスイッチ素子64、64は整流器62aによって整流された電力から高周波電力を生成し、この高周波電力は電圧検知手段の一例としての駆動電圧検知部66を介してIHコイルユニット40に供給される。
駆動電圧検知部66は、一例としてカレントトランスあるいはカップリングコンデンサーと分圧抵抗等から成るもので、共振回路40’の両端電圧を測定し、この測定情報は制御部50に入力される
本実施の形態のIHコイルユニット40は、IHコイル42とセンターコア44とから成る。このセンターコア44は、誘導電磁界を適切に定着ベルト16に伝えるとともにIHコイル42のインダクタンスを調整するためのものである。
また、IHコイル42とで共振回路40’が構成されるように、IHコイルユニット40と並列に共振コンデンサー46が接続されている。この共振コンデンサー46は一例として、IHコイル42のインダクタンスと合わせて、共振回路40’の共振周波数がIHコイルユニット40に供給する高周波電力の駆動周波数と等しくなるような静電容量に決められる。
制御部50は、上述のように加圧ローラー12や定着ローラー14に設けられたサーミスターから温度測定信号が入力され、また入力回路部72内のリレーやスイッチ素子74を制御し、IHコイルユニット40に供給する高周波電力を制御する制御信号をインバーターCPU63へ送る。
加えて制御部50は、演算部52と記憶手段の一例としての記憶部54とを有している。また制御部50には、定着ベルト16の温度を測定するサーミスター33から温度情報が入力される。さらに制御部50は、操作部51とデータのやり取りをする。この操作部51は、図示は省略するが、キーボードや液晶等の表示器もしくはタッチパネル、これらに付随するバックライト、ブザーやスピーカー等から構成される。
本発明は、共振回路40’のインピーダンス変化に基づいて定着ベルト16の破損を検出する。その判断基準となる各種情報は、記憶部54に記憶しておく。図3は、本実施の形態における記憶部54の領域割り付けの一例を示す図(メモリーマップ)である。
記憶部54は、一般的にHDD(Hard Disk Drive:固定磁気記憶装置)やフラッシュメモリー(flash memory:電気的書き換え可能半導体記憶装置の一種)、RAM(Random Access Memory:随時読み書き可能記憶装置)、ROM(Read Only Memory:読み出し専用記憶装置)等の組み合わせから成るものであり、多くは、記憶の保持に動作電力を必要とする揮発領域と、電源電力が無くても記憶を保持する不揮発領域とを有している。
本実施の形態の記憶部54でも、一例として揮発領域と不揮発領域とを有し、揮発領域には逐次測定データや画像データ等を記憶させる。逐次測定データは入力電圧や駆動周波数等、定着ベルト16の状態を知るためのデータとしてインバーターCPU63や駆動電圧検知部66等から入力されるデータである。
画像データは、記録紙P上に形成される画像のデータであり、この画像形成装置外から入力される画像の画素構成や色構成を補正・変更したり、同一ページを複数形成(複製)する場合に備えて一時的に記憶される。
不揮発領域には、一例として本実施の形態に係る画像形成装置の保守等の際に必要となる不具合履歴が記憶される他、本発明の特徴部分に係る初期データ等が記憶される。
この初期データは、定着ベルト16の状態を判定して不具合を検知するための基準データとして、例えば入力電圧や駆動周波数、定着ベルト16の温度として示される可能性の有る数値、およびこれらの数値から算出され定着ベルト16他の不具合を判定するための基準となる閾値である。またこの初期データは、工場での組み立て時や出荷・納品に際した使用者(の使用環境や地域仕向け)毎の調整時、あるいは保守点検や部品交換の際に記憶される。
ここで、記憶部54に予め記憶される閾値について説明する。上述の通り本発明では、共振回路40’のインピーダンス変化に基づいて定着ベルト16の破損を検出する。
共振回路40’を構成するIHコイル42は、センターコア44を介して定着ベルト16と結合している。このため、定着ベルト16が極端に変形したり破損により面積が変化したり、あるいは破断することによって、共振回路40’のインピーダンスが変化する。この共振回路40’(IHコイルユニット40)に供給される高周波電力の周波数(駆動周波数)が一定である場合、インピーダンスが変化することで、駆動電圧が変化することになる。なお、言うまでもなく、インピーダンスの変化が大きくなる程、駆動電圧の変化も大きくなる。
そこで一例として工場での組み立て時に、入力電圧や駆動周波数、定着ベルト16の温度が一定の初期状態として、その際の駆動電圧の値を測定しておく。
こうした初期状態の駆動電圧に対して、例えば定着ベルト16に変形や部分的な欠損等の軽微な破損が生じた際に想定される変化比率であるn1パーセント増減した値を閾値1(一例として増加した値を上限、減少した値を下限)とする。
また、定着処理時に熱を伝え切れずに定着ベルト16の過熱を引き起こす可能性が出るまでに定着ベルト16が破損した際に想定される変化比率であるn2パーセント(n2>n1)増減した値を閾値2(一例として増加した値を上限、減少した値を下限)とする。
次に、定着ベルトの異常の検知方法と、異常を検知した際の動作の一例について、図4を用いて説明する。この図4に示す処理は、IHコイルユニット40に高周波電力を供給する場合に、他の画像形成処理と並行して(時分割)で行うものである。
図4の処理では、まずStep1として操作部51から各種操作を受け付ける。
Step2では、前回の処理(駆動電圧の判定)から所定の時間(一例として100ミリ秒)が経過したか否かを判断し、経過していなければ図4の処理の先頭(Step1)に戻る。
Step2で、前回の処理から所定の時間が経過していれば、次のStep3として駆動電圧検知部66から駆動電圧情報を取り込む他、インバーターCPU63やサーミスター33から諸情報を取り込む。
駆動電圧情報を取り込んだ後、Step4としてこの駆動電圧が閾値1の範囲内であるか否かを判断する。即ち、Step3で取り込んだ駆動電圧が閾値1の範囲内であれば、共振回路40’のインピーダンスに大きな変化は無く、定着ベルト16に異常は発生していないことになるので、図4の処理の先頭(Step1)に戻る。
Step4で、駆動電圧が閾値1の範囲を逸脱している場合には、共振回路40’のインピーダンスが変化した可能性があることを意味しており、定着ベルト16に何等かの異常が発生したとも判断することができる。
この場合にはStep5として、操作部51によって「メンテナンスが必要です」等のメッセージを報知する。
Step5の後、Step6として駆動電圧が閾値2の範囲内であるか否かを判断する。即ち、駆動電圧が閾値2の範囲内であれば、共振回路40’のインピーダンスが変化した可能性はあるものの(例えば、駆動電圧検知部66内の素子の劣化等によって特性が変化した場合にも、駆動電圧が変化することがある)、定着ベルト16の加熱を伴う他の処理の続行は可能なので、図4の処理の先頭(Step1)に戻る。
Step6で、駆動電圧が閾値2の範囲を逸脱している場合には、共振回路40’のインピーダンスに大きな変化があった可能性を示しており、定着ベルト16が過熱状態となったり、他の部位に影響を及ぼす場合もある。
この場合にはStep7として、IHコイルユニット40に供給する高周波電力を遮断し、定着ベルト16の加熱を停止する。
このようにして本発明によれば、複雑な構成を追加することなく、定着ベルトの異常を適切に検知し、異常発生時には定着ベルトへの加熱を停止させたり、異常の発生を報知することができる画像形成装置の制御方法を実現することができる。
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。
例えば、図5に示すブロック図は、図2に示す構成の変形例である。図5に示す例では、IHコイル42と直列に接続される共振コンデンサー46とによって共振回路40’を形成している。この場合、駆動電圧検知部66は共振コンデンサー46と並列に接続され、共振コンデンサー46の両端電圧を測定する。また、インバーター60とIHコイルユニット40との間に、変成器65を有する場合もある。
このような電気的構成であっても、定着ベルト16に発生した異常を検知する方法は、上述した実施の形態の説明と同様である。
また、記憶部54に予め記憶する閾値は、閾値1と閾値2に限定されない。例えば、さらに多くの組み合わせ(閾値1、閾値2、閾値3・・・)を有することで、より緻密に定着ベルト16や他の各部の状態を判別したり、状態に応じて複数の報知内容や処理動作を使い分けることが可能になる。
さらに、例えば図3における記憶部54の領域割り付けでは、入力電圧や駆動周波数が1つの値の場合の閾値1、閾値2、閾値3・・・のみを示しているが、入力電圧や駆動周波数が変われば各閾値も変化する。そこで図6に示すように、記憶部54に初期データの組み合わせを記憶する領域を複数設けても良い。
この場合、図4で説明したStep4あるいはStep6では、Step3で取り込んだ諸情報が最も近似する初期データの組み合わせ1、2・・・nを選択し、その中の閾値1、閾値2、閾値3・・・に基づいて判断する。
一方、記憶する閾値を閾値1のみとする(上述の実施の形態では閾値2として記憶した内容を閾値1の領域に記憶する)ことで、処理を簡素化したり、記憶部54の記憶容量(許容量)を小さくすることもできる。この場合、図4に示すフローチャートではStep6は適用外(不要)となり、さらにStep5を省略しても本発明の主たる目的を達成することができる。
さらに、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
10 定着ユニット
11 画像形成ユニット
12 加圧ローラー
14 定着ローラー
16 定着ベルト
33 サーミスター
40 IHコイルユニット
40’ 共振回路
42 IHコイル
46 共振コンデンサー
50 制御部
51 操作部
52 演算部
54 記憶部
60 インバーター
61 入力電圧検知部
63 インバーターCPU
64 スイッチ素子
66 駆動電圧検知部
P 記録紙

Claims (4)

  1. 記録媒体上にトナー像を形成する画像形成手段と、
    加熱手段によって加熱される無端状の定着ベルトと加圧ローラーとで前記記録媒体を挟持搬送することで前記画像形成手段によって前記記録媒体上に形成された未定着トナーを定着する定着手段と、
    前記加熱手段に所定周波数の高周波電力を投入する電力投入手段と、
    前記高周波電力の電圧値を検知する電圧検知手段と、
    前記電力投入手段を制御する制御手段と、
    前記制御手段によって各種情報を報知する入出力手段と
    前記定着ベルトが正常である場合の前記高周波電力の第1の電圧値を含む初期情報を予め記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記定着ベルトは、前記加熱手段に投入される高周波電力によって発生する電磁誘導により渦電流を生じ、当該渦電流によって発熱し得る導体層を有し、
    前記制御手段は、前記電圧検知手段によって逐次測定する第2の電圧値と前記初期情報とに基づいて前記定着ベルトの状態を判断し、当該定着ベルトに異常が発生していると判断した場合には前記入出力手段によって異常の発生を報知するか、または前記電力投入手段を制御して前記加熱手段に投入する高周波電力を遮断する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記初期情報には、前記定着ベルトに異常が発生した場合を想定して予め求められる前記高周波電力の電圧値の変動範囲の閾値を含み、
    前記制御手段は、前記第2の電圧値が前記閾値を超えた場合に前記定着ベルトに異常が発生していると判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記定着ベルトに異常が発生していると判断した場合には前記入出力手段によって当該異常の発生を報知する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の画像形成装置。
  4. 前記初期情報には、少なくとも前記入出力手段によって異常の発生を報知する段階の第1の境界値と前記加熱手段による加熱を停止させる段階の第2の境界値とを含み、
    前記制御手段は、前記第2の電圧値が前記第1の境界値を超えた場合に前記入出力手段によって異常の発生を報知し、当該第2の電圧値が前記第2の境界値を超えた場合に前記電力投入手段を制御して前記加熱手段に投入する高周波電力を遮断する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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