JP2015069067A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別な検出部を用いることなく、用紙の抵抗値および紙目方向の双方の情報を得る。
【解決手段】バイアス印加ローラー112aは、用紙Pの上面に設けられ、用紙Pに電圧を印加する。第1の電流リターンローラー116bは、用紙Pの下面であってバイアス印加ローラー112aに対して直交方向に離間して設けられる。第1の電流検出部130は、用紙Pの直交方向に流れる第1の電流を検出する。第2の電流リターンローラー118bは、用紙Pの下面であってバイアス印加ローラー112aに対して用紙進行方向に離間して設けられる。第2の電流検出部140は、用紙Pの用紙進行方向に流れる第2の電流を検出する。制御部150は、第1の電流から第1の抵抗値を算出すると共に第2の電流から第2の抵抗値を算出し、算出した第1および第2の抵抗値に基づいて用紙Pの紙目方向を判断した後、各抵抗値や紙目方向を転写条件等の制御に反映させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像を用紙に形成する画像形成装置に関する。
従来から、用紙の紙詰まり等を防止したり、転写や定着時の分離を高精度に行ったりするために、画像形成を行う用紙の抵抗値を測定し、測定により得られた用紙の抵抗値を給紙トレイの選択や、転写条件、定着条件等に反映させるフィードバック制御を行う技術が知られている。
例えば、特許文献1には、各給紙トレイ内の記録シートの電気抵抗値を抵抗検出機構により検出し、この電気抵抗値に基づいて給紙トレイを何れかを選択する画像形成装置が記載されている。特許文献2には、用紙の電気抵抗を測定し、その測定結果から裏紙か否かを判別し、裏紙と判別したら裏紙収容トレイに排出する画像形成装置が記載されている。特許文献3には、転写紙の電気抵抗に応じた電流を電流検出回路にて検出し、この検出結果に応じて転写チャージャーへの転写電流を制御する画像形成装置が記載されている。
一方、上述した転写性能や片寄り補正時のループ生成を良好に行うためには、用紙の抵抗値等の条件以外にも、用紙の剛度が影響することが知られている。用紙の剛度としては、坪量、紙種、吸湿などの環境条件に加えて、用紙の紙目方向(縦目、横目)が挙げられ、これらの中でも用紙の紙目方向が転写性能等に大きな影響を与える場合が多いことが分かっている。そのため、画像形成時には、用紙の紙目方向等を正確に把握した上で、転写条件や転写圧可変、用紙ループ生成条件等に反映させることが、良好な画像を得るために必要である。
例えば、特許文献4、5には、反射センサにより用紙の紙目を判断し、紙目情報を画像形成処理等に反映させる画像形成装置が記載されている。特許文献6には、用紙のすき目方向情報をシート排出モードに反映させる画像形成装置が記載されている。特許文献7には、紙に斜め方向から光速を入射させ、その拡散反射分布を計測することによって紙のすき目を判断する画像形成装置が記載されている。
特開2012−242399号公報 特開2006−91402号公報 特開平5−313517号公報 特開2011−170281号公報 特開2009−128822号公報 特開2008−308251号公報 特開平8−110308号公報
しかしながら、上記特許文献4〜7に記載される画像形成装置では、以下のような問題がある。すなわち、上述したように、良好な画像を得るためには用紙の抵抗値を取得することも重要となるが、特許文献4〜7の画像形成装置では用紙の紙目方向しか取得することができないという問題がある。特許文献4〜7の画像形成装置において、用紙の抵抗条件を得るためには、別途、抵抗値を検出するための検出部が必要となってしまい、設置スペースが必要となったり、コストが上がってしまうという問題が発生する。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、特別な検出部を用いることなく、用紙の抵抗値および紙目方向の双方を得ることが可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る画像形成装置は、上記課題を解決するために、用紙の第1の面に設けられ、当該用紙にバイアス電圧を印加するための第1のローラーと、用紙の第1の面とは反対側の第2の面であって互いに異なる位置に設けられ、用紙に流れる電流を検出するための第2のローラーおよび第3のローラーと、第1のローラーと第2のローラーとの間の用紙に流れる第1の電流を検出する第1の電流検出部と、第1のローラーと第3のローラーとの間の用紙に流れる第2の電流を検出する第2の電流検出部と、第1の電流検出部により検出された第1の電流から得られる第1の抵抗値と、第2の電流検出部により検出された第2の電流から得られる第2の抵抗値との比較結果に基づいて用紙の紙目方向を判断する制御部と、を備えるものである。
本発明によれば、用紙にバイアス電圧を印加する第1のローラーと、用紙に流れる電流を検出するための第2のローラーおよび第3のローラーとを設けることで、用紙の抵抗および紙目方向の双方の情報を得ることができる。これにより、用紙の抵抗や紙目方向を後段の制御や処理に反映させることができ、より高精度な画像形成処理を実行することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る紙目検出部の構成例を示す斜視図である。 紙目検出部の構成例を示す平面図である。 紙目検出部のブロック構成例を示す図である。 第1の電流検出部の回路構成例を示す図である。 画像形成装置の動作例を示すフローチャートである。 用紙の紙目方向を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係る紙目検出部の構成例を示す平面図である。 紙目検出部のブロック構成例を示す図である。 画像形成装置の動作例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上拡張されており、実際の比率と異なる場合がある。また、以下において、用紙Pの搬送方向を用紙進行方向D1とし、この用紙進行方向D1に直交する方向を直交方向D2とする。
<第1の実施の形態>
[画像形成装置の構成例]
図1は、本発明に係る画像形成装置100の構成の一例を示している。図1に示すように、画像形成装置100は、タンデム型の画像形成装置と称されるものであり、自動原稿搬送部80と、装置本体102とを備えている。装置本体102は、操作表示部70と、画像読取部90と、画像形成部10と、中間転写ベルト8と、給紙部20と、紙目検出部160と、定着部200と、自動用紙反転搬送ユニット60(Auto Duolex Unit:以下ADUという)とを有している。
自動原稿搬送部80は、装置本体102の上部に取り付けられ、搬送台上にセットされた用紙を搬送ローラー等により装置本体102の画像読取部90に送り出す。操作表示部70は、タッチパネルと、タッチパネルの周辺部に設けられた複数のボタンとから構成されている。操作表示部70は、用紙Pの紙種やサイズ等の画像形成条件を選択するためのアイコン等を含む操作画面を表示したり、操作画面において選択された紙種、用紙サイズ等の画像形成条件情報を受け付けたりする。
画像読取部90は、原稿台上に載置された原稿、または自動原稿搬送部80により搬送された原稿を走査露装置の光学系により走査露光し、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサにより走査した原稿の画像を光電変換して画像情報信号を生成する。画像情報信号は、図示しない画像処理部によりアナログ処理、アナログ/ディジタル(以下A/Dという)変換処理、シューディング補正、画像圧縮処理等行われた後に、画像形成部10に出力される。
画像形成部10は、電子写真方式により画像を形成するものであり、イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット10Yと、マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット10Mと、シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット10Cと、黒(K)色の画像を形成する画像形成ユニット10Kとを有している。この例では、それぞれ共通する機能名称、例えば、符号10の後ろに形成する色を示すY,M,C,Kを付して表記する。
画像形成ユニット10Yは、感光体ドラム1Yと、その周囲に配置される帯電部2Y、露光部(光書込み部)3Y、現像部4Yおよびクリーニング部6Yを有している。画像形成ユニット10Mは、感光体ドラム1Mと、その周囲に配置される帯電部2M、露光部3M、現像部4Mおよびクリーニング部6Mを有している。画像形成ユニット10Cは、感光体ドラム1Cと、その周囲に配置される帯電部2C、露光部3C、現像部4Cおよびクリーニング部6Cを有している。画像形成ユニット10Kは、感光体ドラム1Kと、その周囲に配置される帯電部2K、露光部3K、現像部4Kおよびクリーニング部6Kを有している。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにおけるそれぞれの感光体ドラム(像担持体)1Y,1M,1C,1K、帯電部2Y,2M,2C,2K、露光部3Y,3M,3C,3K、現像部4Y,4M,4C,4K、クリーニング部6Y,6M,6C,6Kは、それぞれ共通する内容の構成である。以下、特に、区別が必要な場合を除き、Y,M,C,Kを付さずに表記することとする。
帯電部2は、感光体ドラム1の表面をほぼ一様に帯電する。露光部3は、例えばLEDアレイと結像レンズとを有するLPH(LED Print Head)や、ポリゴンミラー方式のレーザー露光走査装置により構成され、画像情報信号に基づいて感光体ドラム1上をレーザー光により走査して静電潜像を形成する。現像部4は、感光体ドラム1上に形成された静電潜像をトナーにより現像する。これにより、感光体ドラム1上に可視画像であるトナー像が形成される。
中間転写ベルト8は、複数のローラーにより張架されると共に回動可能に支持されている。中間転写ベルト8の回動と併せて、一次転写ローラー7と感光体ドラム1とが回転し、一次転写ローラー7と感光体ドラム1との間に所定の電圧が印加されることで、感光体ドラム1に形成されたトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(一次転写)。
給紙部20は、A3やA4等の用紙Pが収容された複数の給紙トレイ20A,20Bを有している。各給紙トレイ20A,20Bから搬送ローラー22,24,26,28等によって搬送された用紙Pは、ループ作成ローラー30を経由してレジストローラー32に搬送される。なお、給紙トレイの数は3つに限定されるものではない。また、必要に応じて大容量の用紙Pを収容することが可能な大容量給紙装置を単数または複数連結させても良い。
紙目検出部160は、用紙Pの抵抗特性を反映させるべき個所(処理部)、本例では二次転写部34やレジストローラー32よりも上流側の搬送経路Rに設けられている。紙目検出部160は、用紙Pの紙目方向が用紙進行方向D1であるか、または用紙進行方向D1に直交する直交方向D2であるかを検出する。検出により得られた用紙Pの紙目方向は、転写やループ形成、後処理等の各設定条件に反映される。
レジストローラー32は、駆動ローラーおよび従動ローラーを有し、ループ作成ローラー30によって用紙Pの先端が突き当てられることでループを形成して用紙Pの片寄りを補正する。用紙Pは所定のタイミングで二次転写部34に搬送される。二次転写部34では、中間転写ベルト8の画像形成位置に転写されたカラー画像が、給紙部20から搬送されてくる用紙Pの表面に一括転写される(2次転写)。2次転写された用紙Pは定着部200に搬送される。
定着部200は、二次転写部34よりも用紙進行方向D1の下流側に設けられ、加圧ローラーと加熱ローラーとを有している。定着部200は、二次転写部34でトナー像が転写された用紙Pに加圧、加熱処理を行うことにより用紙P表面の未定着のトナー像(現像材)を用紙Pに熱定着させる。
定着部200の用紙進行方向D1の下流側には、用紙Pの搬送経路を排紙経路側またはADU60側に切り替えるための搬送路切替部48が設けられている。搬送路切替部48は、選択されている印刷モード(片面印刷モード、両面印刷モード等)に基づいて搬送経路の切り替え制御を行う。
片面印刷モードで片面の印刷が終了した用紙P、または、両面印刷モードで両面の印刷が終了した用紙Pは、定着部200で定着処理が施された後、定着部200よりも用紙進行方向D1の下流側に設けられた排紙ローラー46により排紙トレイ上に排出される。
また、両面印刷モードで用紙Pを画像形成部10に再給紙する場合、表面側に画像が形成された用紙Pは、搬送路切替部48を経由してADU60に搬送される。ADU60に搬送された用紙Pは、搬送ローラー62等を介してスイッチバック経路に搬送される。スイッチバック経路では、ADUローラー64の逆回転制御により用紙Pの後端を先頭にしてUターン経路部に搬送され、Uターン経路部に設けられた搬送ローラー66,68等によりレジストローラー32に表裏反転された用紙Pが再給紙される。
レジストローラー32に再給紙された用紙Pは、用紙Pの表面側の場合と同様に、片寄り補正が行われた後に所定の画像が転写される。画像形成部10により裏面に画像が転写された用紙Pは、定着部200で定着処理が行われた後に、搬送路切替部48および排紙ローラー46を介して排紙トレイ上に排出される。
[紙目検出部の構成例]
次に、紙目検出部160の構成例について説明する。図2および図3は、紙目検出部160の構成の一例を示し、特に、紙目検出部160を構成するローラー部材112等の配置の一例を示している。なお、図3では、一対のローラーから構成されるローラー部材112等の配置構成を分かり易くするために、下側のローラーを上側のローラーに対して平面的にずらして図示している。
紙目検出部160は、図2に示すように、直交方向D2に所定の間隔を隔てて設けられたローラー部材112,114,116と、ローラー部材112よりも進行方向D1の下流側に所定の間隔を隔てて設けられたローラー部材118とを備えている。
ローラー部材112は、用紙Pを挟むようにして互いに対向して配置された一対の搬送ローラー112a,112bを有している。搬送ローラー112aは、用紙Pの上面(第1の面)側に配置されている。搬送ローラー112aは、例えば導電材料を含み、用紙Pを搬送する機能に加えて用紙Pに対してバイアス電圧を印加するための電極ローラーとして機能する。本例では、この搬送ローラー112aをバイアス印加ローラー(第1のローラー)112aと呼ぶ。搬送ローラー112bは、用紙Pの下面(第2の面)側に配置され、例えばゴム材料から構成されている。
ローラー部材114は、用紙Pを挟むようにして互いに対向して配置された一対の搬送ローラー114a,114bを有している。搬送ローラー114aは用紙Pの上面側に配置され、搬送ローラー114bは用紙Pの下面側に配置されている。搬送ローラー114a,114bは、例えばゴム材料から構成されている。
ローラー部材116は、ローラー部材112に対して直交方向D2に距離Yだけ離れて設けられ、用紙Pを介して互いに対向して配置された一対の搬送ローラー116a,116bを有している。搬送ローラー116aは、用紙Pの上面側に配置され、ゴム材料から構成されている。搬送ローラー116bは用紙Pの下面側に配置されている。搬送ローラー116bは、例えば導電材料を含み、用紙Pを搬送する機能に加えて用紙Pに流れる電流を検出する電極ローラーとして機能する。以下では、搬送ローラー116bを第1の電流リターンローラー(第2のローラー)116bと呼ぶ。
ローラー部材118は、ローラー部材112に対して進行方向D1に距離Xだけ離れて設けられ、用紙Pを介して互いに対向して配置された一対の搬送ローラー118a,118bを有している。距離Xは、距離Yと同一の距離に設定されている。すなわち、ローラー部材116,118は、ローラー部材112から等距離の位置に設置されている。
搬送ローラー118aは、用紙Pの上面側に配置され、ゴム材料から構成されている。搬送ローラー118bは、用紙Pの下面側に配置されている。搬送ローラー118bは、例えば導電材料を含み、用紙Pを搬送する機能に加えて用紙Pに流れる電流を検出する電極ローラーとして機能する。以下では、搬送ローラー118bを第2の電流リターンローラー(第3のローラー)118bと呼ぶ。
このように、紙目検出部160は、バイアス印加ローラー112aと第1の電流リターンローラー116bと第2の電流リターンローラー118bとを備えることで、バイアス印加ローラー112aにより用紙Pにバイアス電圧を印加し、第1の電流リターンローラー116bおよび第2の電流リターンローラー118bにより用紙Pの各方向に流れる電流を検出することを可能としている。
なお、上記実施の形態では、同一の回転軸上に3つのローラー部材112,114,116を取り付けた構成としたが、これに限定されることはない。少なくともバイアス印加ローラー112aを含むローラー部材112および第1の電流リターンローラー116bを含むローラー部材116が直交方向D2に設けられていれば良い。また、ローラー部材112,116は、別々の回転軸に取り付ける構成としても良い。
[紙目検出部のブロック構成例]
次に、紙目検出部160のブロック構成例について説明する。図4は、紙目検出部160のブロック構成の一例を示している。図4に示すように、紙目検出部160は、バイアス印加ローラー112aと、第1の電流リターンローラー116bと、第2の電流リターンローラー118bと、高圧電源部120と、第1の電流検出部130と、第2の電流検出部140と、制御部150とを備えている。
バイアス印加ローラー112aは、高圧電源部120に接続され、高圧電源部120からの電圧に基づいて用紙Pに所定のバイアス電圧を印加する。第1の電流リターンローラー116bは、第1の電流検出部130に接続され、用紙Pに流れる電流を検出して第1の電流検出部130に出力する。第2の電流リターンローラー118bは、第2の電流検出部140に接続され、用紙Pに流れる電流を検出して第2の電流検出部140に出力する。
第1の電流検出部130は、一端側が第1の電流リターンローラー116bに接続され、他端側が高圧電源部120および制御部150に接続されている。第1の電流検出部130は、バイアス印加ローラー112aと第1の電流リターンローラー116bとの間の用紙Pに流れる第1の電流を検出して制御部150に供給する。
第2の電流検出部140は、一端側が第2の電流リターンローラー118bに接続され、他端側が高圧電源部120および制御部150に接続されている。第2の電流検出部140は、バイアス印加ローラー112aと第2の電流リターンローラー118bとの間の用紙Pに流れる第2の電流を検出して制御部150に供給する。
制御部150は、例えばCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)等を含み、第1の電流検出部130から供給される第1の電流に基づいて第1の抵抗値を算出すると共に第2の電流検出部140から供給される第2の電流に基づいて第2の抵抗値を算出し、算出した第1および第2の抵抗値に基づいて用紙Pの紙目方向を判断する。また、制御部150は、各抵抗値や紙目方向を転写条件や転写圧条件、レジスト補正時のループ作成条件等に反映させる。
[第1の電流検出部の回路構成例]
次に、第1の電流検出部130の回路構成例について説明する。図5は、第1の電流検出部130は、第1の電流検出部130の回路構成の一例を示している。図5に示すように、第1の電流検出部130は、検出抵抗R1と、積分回路132と、増幅回路134とを備えている。検出抵抗R1は、一端がオペアンプOP1の反転入力端子に接続されると共に、他端が接地されている。
積分回路132は、オペアンプOP1と、帰還コンデンサCとを有している。ここで、オペアンプOP1の入力バイアス電流は用紙Pを流れる電流よりも十分に小さいこと、帰還コンデンサCの絶縁抵抗は用紙Pの抵抗値よりも十分に大きいことが必要となる。オペアンプOP1は、反転入力端子が第1の電流リターンローラー116bに接続され、非反転入力端子が接地され、出力端子が増幅回路134の抵抗R2に接続されている。帰還コンデンサCは、一端がオペアンプOP1の反転入力端子に接続され、他端がオペアンプOP1の出力端子に接続されている。
増幅回路134は、オペアンプOP2と、抵抗R2と、抵抗R3とを有している。オペアンプOP2は、反転入力端子が抵抗R2に接続され、非反転入力端子が接地され、出力端子が図示しない制御部150(図4参照)に接続されている。抵抗R2は、一端側が積分回路132の出力端子に接続され、他端側が増幅回路134の反転入力端子に接続されている。抵抗R3は、一端がオペアンプOP2の反転入力端子に接続され、他端が出力端子に接続されている。
このような構成において、積分回路132は、第1の電流リターンローラー116bで検出された第1の電流を積分することで、第1の電流に含まれるノイズ成分をカットする。増幅回路134は、積分回路132から出力された微弱電流である第1の電流を増幅して検出値として制御部150に出力する。また、例えば検出抵抗R1に流れる電流から電圧が取得され、取得された電圧と第1の電流リターンローラー116bで検出された第1の電流とに基づいて用紙Pの第1の抵抗値が算出される。
なお、第2の電流検出部140の構成については、第1の電流検出部130の構成と同一であるため、詳細については省略するが、第2の電流検出部140においても、第2の電流リターンローラー118bで検出された第2の電流のノイズ成分が積分回路によりカットされた後、増幅回路により増幅される。
[画像形成装置の動作例]
次に、画像形成装置100の動作例について説明する。図6は、用紙Pの紙目方向を判断する場合における画像形成装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図7Aは用紙Pの紙目方向が用紙Pの進行方向D1である場合を示し、図7Bは用紙Pの紙目方向が用紙Pの進行方向D1に直交する直交方向D2である場合を示している。
図6に示すように、ステップS100において高圧電源部120がオンされる。これにより、バイアス印加ローラー112aを介して用紙Pにバイアス電圧が印加される。
ステップS110で第1の電流検出部130は、バイアス印加ローラー112aと第1の電流リターンローラー116bとの間の用紙Pに流れる第1の電流を検出する。第1の電流検出部130は、検出した第1の電流を上述した積分回路132によってノイズ成分を除去した後、ノイズ成分を除去した電流を増幅回路134によって増幅する。
このとき、制御部150は、積分回路132の応答の速さ(時定数)が遅く、用紙Pの搬送速度に追従できないと判断した場合には、紙目検出部160の設置箇所において用紙Pを一時的に停止させたり、用紙Pの搬送速度を通常の画像形成時の搬送速度よりも遅くなるように制御したりする。このように、用紙Pの搬送制御を行うことで、第1の電流を高精度に検出することができる。一方、通常の搬送速度においても積分回路132が十分に追従できる場合には、通常の搬送速度を維持して用紙Pの電流の検出を行う。
ステップS120で制御部150は、例えば第1の電流検出部130で検出した第1の電流から、バイアス印加ローラー112aと第1の電流リターンローラー116bとの間における用紙Pの第1の抵抗値を算出する。
ステップS130で第2の電流検出部140は、バイアス印加ローラー112aと第2の電流リターンローラー118bとの間の用紙Pに流れる第2の電流を検出する。第2の電流検出部140は、検出した電流を上述した積分回路によってノイズ成分を除去した後、ノイズ成分を除去した第2の電流を増幅回路によって増幅する。このとき、上述したように、積分回路の応答速度に応じて用紙Pの搬送制御を行う。
ステップS140で制御部150は、例えば第2の電流検出部140で検出した第2の電流からバイアス印加ローラー112aと第2の電流リターンローラー118bとの間における用紙Pの第2の抵抗値を算出する。
ステップS150で制御部150は、算出した第1の抵抗値と第2の抵抗値とを比較し、比較結果により第1の抵抗値が第2の抵抗値を超えているか否かを判断する。制御部150は、第1の抵抗値が第2の抵抗値を超えていると判断した場合にはステップS160に進み、第1の抵抗値が第2の抵抗値以下であると判断した場合にはステップS170に進む。
ステップS160で制御部150は、第1の抵抗値が第2の抵抗値を超えていると判断した場合、用紙Pにおいて直交方向D2は進行方向D1よりも電流が流れ難いことを意味することから、図7Aに示すように、用紙Pの紙目方向が用紙進行方向D1であると判断する。
一方、ステップS170で制御部150は、第1の抵抗値が第2の抵抗値以下であると判断した場合、用紙Pにおいて直交方向D2は進行方向D1よりも電流が流れ易いことを意味することかから、図7Bに示すように、用紙Pの紙目方向が用紙進行方向D1と直交する直交方向D2であると判断する。
ステップS180で制御部150は、判断した用紙Pの紙目方向や各抵抗値を、画像を形成する際の各画像形成条件に反映(フィードバック)させる。例えば、制御部150は、用紙Pの紙目が用紙進行方向D1か直交方向D2かに応じて、二次転写部34での転写圧条件、レジストローラー32でのループ作成条件、後処理装置での折り条件等の各種の設定を行う。また、制御部150は、算出した用紙Pの第1の抵抗値や第2の抵抗値に応じて画像形成部10や二次転写部34による転写条件等の設定を行う。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、紙目検出部160を設けることにより用紙Pの抵抗値および用紙抵抗から得られる紙目方向のそれぞれの情報を得ることができる。これにより、用紙Pの抵抗および紙目方向を、二次転写部34での転写条件や転写圧条件、レジストローラー32でのループ作成条件、後処理装置の中折り条件等の制御や処理に総合的に反映させることができる。その結果、高精度かつ良好な画像を得ることができる。また、用紙Pの抵抗値や紙目方向を得るために、別途、検出部を設ける必要がないので、装置の省スペース化を実現できると共に、コストの上昇を防止することができる。
また、本実施の形態によれば、二次転写部34やレジストローラー32よりも用紙進行方向D1の上流側に紙目検出部160を設けるので、用紙Pの抵抗値や紙目方向を例えばリアルタイム制御で転写条件やループ作成条件等にフィードバックすることができる。
また、バイアス印加ローラーに対して一つの電流リターンローラーを設け、この間の用紙Pの電流を検出し、この検出した電流値と予め設定した基準値と比較することで用紙Pの紙目方向を判断することもできる。しかしながら、同一のサイズや紙種の用紙Pであっても、各用紙に含まれる水分や湿度等の環境の相違により用紙Pの抵抗値が相違するため、一つの電流リターンローラーだけでは正確な用紙Pの電流や抵抗を得ることができない場合がある。これに対し、本発明に係る紙目検出部160によれば、二つの第1の電流リターンローラー116bおよび第2の電流リターンローラー118bを設けることで、用紙Pの水分や環境に影響されることなく、用紙Pの電流や抵抗を高精度に取得することができる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、第1の電流リターンローラー212bをバイアス印加ローラー212aの真裏側に配置して用紙Pの体積抵抗率を検出し、この検出した体積抵抗率を用いて用紙Pの紙目方向を判断する点において上記第1の実施の形態と相違している。なお、その他の画像形成装置100や紙目検出部260の構成や機能は、上記第1の実施の形態と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[紙目検出部の配置例]
まず、画像形成装置100を構成する紙目検出部260の構成例について説明する。図8は、紙目検出部260の構成の一例を示し、特に、紙目検出部260を構成する各ローラー部材212等の配置の一例を示している。なお、図8では、一対のローラーから構成されるローラー部材212等の配置構成を分かり易くするために、下側のローラーを上側のローラーに対して平面的にずらして図示している。
紙目検出部260は、用紙Pの抵抗特性を反映させるべき個所、例えば、二次転写部34やレジストローラー32よりも上流側の搬送経路Rに設けられている。この紙目検出部260は、直交方向D2に所定の間隔を隔てて設けられたローラー部材212,214を備えている。
ローラー部材212は、用紙Pを挟むようにして互いに対向して配置された一対の搬送ローラー212a,212bを有している。搬送ローラー212aは、用紙Pの上面側に配置されている。搬送ローラー212aは、例えば導電材料を含み、用紙Pに対してバイアス電圧を印加するための電極ローラーとしての機能を有する。本例では、この搬送ローラー212aをバイアス印加ローラー(第1のローラー)212aと呼ぶ。
搬送ローラー212bは、用紙Pの下面側であって、搬送ローラー212aの真裏側に配置されている。搬送ローラー212bは、例えば導電材料から構成され、用紙Pに流れる電流を検出するための電極ローラーとしての機能を有する。本例では、この搬送ローラー212bを第1の電流リターンローラー(第2のローラー)212bと呼ぶ。
ローラー部材214は、ローラー部材212に対して直交方向D2に距離Y2だけ離間して設けられ、用紙Pを挟むようにして互いに対向して配置された一対の搬送ローラー214a,214bを有している。
搬送ローラー214aは、用紙Pの上面側に配置され、例えばゴム材料から構成されている。搬送ローラー214bは、用紙Pの下面側に配置されている。搬送ローラー214bは、例えば導電材料を含み、用紙Pに流れる電流を検出する電極ローラーとしての機能を有する。本例では、この搬送ローラー214bを第2の電流リターンローラー(第3のローラー)214bと呼ぶ。
ここで、本例では、ローラー部材212を構成する搬送ローラー212a,212bの直交方向(軸方向)D2の長さY1および進行方向D1の長さX1を便宜上1cmに選定している。ローラー部材214についても同様である。また、本例では、ローラー部材212,214間の距離Y2を、1cmに設定している。
また、バイアス印加ローラー212aの寸法を例えば1cm角で構成した場合、後述する第1の抵抗値を体積抵抗率とすることができる。用紙Pの体積抵抗率は、用紙Pの表面抵抗率に近い値であり、環境条件等によって10〜1013Ω/cmで分布する傾向にある。本例では、体積抵抗率を例えば1010Ω/cmとする。
このように、紙目検出部260は、バイアス印加ローラー212aと第1の電流リターンローラー212bと第2の電流リターンローラー214bとを備えることで、第1の電流リターンローラー212bにより用紙Pの体積抵抗率を検出すると共に、第2の電流リターンローラー214bにより用紙Pの各方向に流れる電流を検出することを可能としている。
なお、上述した例では、第2の電流リターンローラー214bをバイアス印加ローラー212aに対して用紙Pの直交方向D2に配置したが、これに限定されることはない。例えば、第2の電流リターンローラー214bをバイアス印加ローラー212aに対して用紙Pの進行方向D1に所定の間隔を空けて配置するようにしても良い。
[紙目検出部のブロック構成例]
次に、紙目検出部260のブロック構成例について説明する。図9は、紙目検出部260のブロック構成の一例を示している。図9に示すように、紙目検出部260は、バイアス印加ローラー212aと、第1の電流リターンローラー212bと、第2の電流リターンローラー214bと、高圧電源部220と、第1の電流検出部230と、第2の電流検出部240と、制御部250とを備えている。
バイアス印加ローラー212aは、高圧電源部220に接続され、高圧電源部220からの電圧に基づいて用紙Pに所定のバイアス電圧を印加する。第1の電流リターンローラー212bは、第1の電流検出部230に接続され、用紙Pに流れる電流を検出して第1の電流検出部230に出力する。第2の電流リターンローラー214bは、第2の電流検出部240に接続され、用紙Pに流れる電流を検出して第2の電流検出部240に出力する。
第1の電流検出部230は、一端側が第1の電流リターンローラー212bに接続され、他端側が高圧電源部220に接続されている。第1の電流検出部230は、バイアス印加ローラー212aと第1の電流リターンローラー212bとの間の用紙Pに流れる第1の電流を検出して制御部250に供給する。
第2の電流検出部240は、一端側が第2の電流リターンローラー214bに接続され、他端側が高圧電源部220に接続されている。第2の電流検出部240は、バイアス印加ローラー212aと第2の電流リターンローラー214bとの間の用紙Pに流れる第2の電流を検出して制御部250に供給する。
制御部250は、第1の電流検出部230から供給される第1の電流に基づいて第1の抵抗値を算出すると共に第2の電流検出部240から供給される第2の電流に基づいて第2の抵抗値を算出し、算出した第1および第2の抵抗値に基づいて用紙Pの紙目方向を判断する。また、制御部150は、算出した用紙Pの各抵抗値や紙目方向を、転写条件や転写圧条件、レジスト補正時のループ作成条件、後処理の折り条件等にフィードバックさせる。
なお、第2の電流検出部240の構成については、第1の電流検出部230と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。また、第1の電流検出部230および第2の電流検出部240の詳細な回路構成は、上記第1の実施の形態の図5で説明した第1の電流検出部230の回路構成と同様の構成であるため、説明を省略する。
[画像形成装置の動作例]
次に、画像形成装置100の動作例について説明する。図10は、用紙Pの紙目方向を判断する場合における画像形成装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、ステップS200において、高圧電源部120がオンされる。これにより、搬送される用紙Pに対してバイアス印加ローラー212aによりバイアス電圧が印加される。
ステップS210で第1の電流検出部230は、バイアス印加ローラー212aと第1の電流リターンローラー212bとの間の用紙Pに流れる第1の電流を検出する。第1の電流検出部230は、検出した第1の電流を上述した積分回路によってノイズ成分を除去した後、ノイズ成分を除去した電流を増幅回路によって増幅する。
ステップS220で制御部250は、第1の電流検出部230で検出された第1の電流から、バイアス印加ローラー212aと第1の電流リターンローラー212bとの間における用紙Pの第1の抵抗値(体積抵抗率)を算出する。
ステップS230で第2の電流検出部240は、バイアス印加ローラー212aと第2の電流リターンローラー214bとの間の用紙Pに流れる第2の電流を検出する。第2の電流検出部240は、検出した第2の電流を積分回路によってノイズ成分を除去した後、ノイズ成分を除去した電流を増幅回路によって増幅する。
ステップS240で制御部150は、例えば第2の電流検出部240で検出された第2の電流から、バイアス印加ローラー212aと第2の電流リターンローラー214bとの間における用紙Pの第2の抵抗値を算出する。
ステップS250で制御部250は、算出した第1の抵抗値、第2の抵抗値を用いて下記式(1)を演算することにより用紙Pの紙目方向を判断する際に用いる紙目方向係数Aを求める。
第2の抵抗値=3×紙目方向係数A×第1の抵抗値(体積抵抗率) (1)
ここで、上記(1)式の「3」は、ローラー部材212,214間の距離の関係から第2の抵抗値が第1の抵抗値の何倍となるかを示すための距離係数である。具体的には、本例では、図8に示したように、搬送ローラー角が1cmで構成されると共に、バイアス印加ローラー212aと第2の電流リターンローラー214bとの間が1cm離れていることから、第1の抵抗値は通常の抵抗値の積み上げだと第2の抵抗値の3倍となる。そのため、本例では、距離係数として「3」が設定される。
また、上記(1)式において、紙目方向係数Aは、用紙Pの紙目方向による抵抗の差により生じる係数である。例えば、第2の電流リターンローラー214bをバイアス印加ローラー212aに対して用紙Pの直交方向D2に配置した場合であってかつ紙目方向が直交方向D2である場合、用紙Pの第2の抵抗値は通常(例えば紙目方向を考慮しない場合)よりも小さくなるので、上記(1)式から紙目方向係数Aも小さくなる。これに対し、紙目方向が進行方向D1である場合、用紙Pの第2の抵抗値は通常よりも大きくなるので、上記(1)式から紙目方向係数Aも大きくなる。
ステップS260で制御部250は、上記式(1)の演算により得られた紙目方向係数Aが予め設定された紙目方向を判断するための基準係数Sを超えるか否かを判断する。基準係数Sは、例えば図示しないメモリから読み出される。制御部250は、紙目方向係数Aが基準係数Sを超えると判断した場合にはステップS270に進み、紙目方向係数Aが基準係数S以下であると判断した場合にはステップS280に進む。
ステップS270で制御部250は、紙目方向係数Aが基準係数Sを超える場合、第2の抵抗値が基準係数Sとしての通常の抵抗値よりも大きいことを意味するので、用紙Pの紙目方向が進行方向D1であると判断する(図7A参照)。
一方、ステップS280で制御部250は、紙目方向係数Aが基準係数S以下の場合、第2の抵抗値が基準係数Sとしての通常の抵抗値よりも小さいことを意味するので、用紙Pの紙目方向が直交方向D2であると判断する(図7B参照)。
ステップS290で制御部250は、判断した用紙Pの紙目方向や抵抗値を、画像を形成する際の各画像形成条件に反映(フィードバック)させる。例えば、制御部250は、用紙Pの紙目が用紙進行方向D1か直交方向D2かに応じて、二次転写部での転写圧条件、レジストローラー32でのループ作成条件、後処理等での折り条件等の設定を行う。また、制御部250は、用紙Pの抵抗値に応じて画像形成部10による転写条件等の設定を行う。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、紙目検出部260により用紙Pの抵抗値および用紙抵抗から得られる紙目方向のそれぞれの情報を得ることができ、これにより、用紙Pの抵抗および紙目方向を、二次転写部34での転写条件や転写圧、レジストローラー32でのループ作成条件、後処理装置の中折り条件等の制御や処理に総合的に反映させることができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。例えば、上記第1および第2の実施の形態では、用紙Pの電流や抵抗を電流検出部を用いて取得したが、電流の増幅等を行わない場合には、紙目検出部260に電流計および電圧計を設けることで用紙Pの電流や抵抗を取得することもできる。
また、ループ作成ローラー30を、バイアス印加ローラー112aや第1の電流リターンローラー116b(212b)、第2の電流リターンローラー118b(214b)により構成することもできる。さらに、レジストローラー32を、バイアス印加ローラー112aや第1の電流リターンローラー116b(212b)、第2の電流リターンローラー118b(214b)により構成することもできる。これにより、ローラーを兼用して使用することができるので、低コスト化を図ることができると共に、省スペース化を図ることができる。
また、上記実施の形態では、紙目方向を判断する際に、用紙Pの各方向の抵抗値に基づいて判断したが、用紙Pの各方向の電流値に基づいて紙目方向を判断することもできる。また、上記実施の形態では、バイアス印加ローラー112aを用紙Pの上面に配置し、第1の電流リターンローラー116b(212b)および第2の電流リターンローラー118b(214b)を用紙Pの下面に配置したが、上下逆の構成であっても良い。さらに、紙目検出部160,260の設置位置は、上記位置に限定されることはなく、用紙Pの抵抗特性を反映させるべき個所よりも上流側であれば何れの位置でも良い。
100 画像形成装置
112a,212a バイアス印加ローラー(第1のローラー)
116b,212b 第1の電流リターンローラー(第2のローラー)
118b,214b 第2の電流リターンローラー(第3のローラー)
130,230 第1の電流検出部
132 積分回路
140,240 第2の電流検出部
150,250 制御部
160,260 紙目検出部
P 用紙

Claims (5)

  1. 用紙の第1の面に設けられ、当該用紙にバイアス電圧を印加するための第1のローラーと、
    前記用紙の前記第1の面とは反対側の第2の面であって互いに異なる位置に設けられ、前記用紙に流れる電流を検出するための第2のローラーおよび第3のローラーと、
    前記第1のローラーと前記第2のローラーとの間の前記用紙に流れる第1の電流を検出する第1の電流検出部と、
    前記第1のローラーと前記第3のローラーとの間の前記用紙に流れる第2の電流を検出する第2の電流検出部と、
    前記第1の電流検出部により検出された前記第1の電流から得られる第1の抵抗値と、前記第2の電流検出部により検出された前記第2の電流から得られる第2の抵抗値との比較結果に基づいて前記用紙の紙目方向を判断する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2のローラーは、前記第1のローラーに対して用紙進行方向に直交する直交方向に所定の間隔を隔てて設けられ、
    前記第3のローラーは、前記第1のローラーに対して用紙進行方向に所定の間隔を隔てて設けられ、
    前記制御部は、前記第1の抵抗値が前記第2の抵抗値よりも大きい場合に前記用紙の紙目方向が用紙進行方向であると判断し、前記第1の抵抗値が前記第2の抵抗値よりも小さい場合に前記用紙の紙目方向が用紙進行方向に直交する直交方向であると判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2のローラーは、前記第1のローラーに対向した位置に設けられ、
    前記第3のローラーは、前記第1のローラーに対して用紙進行方向または用紙進行方向に直交する直交方向に所定の間隔を隔てて設けられ、
    前記制御部は、前記第1の抵抗値を前記用紙の体積抵抗率とし、前記第1のローラーと前記第3のローラーとの間の距離に応じた係数を距離係数とし、前記用紙の紙目方向を判断する際に用いる係数を紙目方向係数としたとき、下記式を演算し、
    第2の抵抗値=距離係数×紙目方向係数×第1の抵抗値(体積抵抗率)
    前記演算により得られた前記紙目方向係数と設定された基準係数との比較結果に基づいて前記用紙の紙目方向を判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1および第2の電流検出部の少なくとも一方は、積分回路を有し、
    前記制御部は、前記積分回路の応答速度に応じて前記用紙の搬送速度を調整する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1から第3のローラーは、前記用紙の抵抗特性を反映すべき機能部よりも用紙進行方向の上流側に設けられ、
    前記制御部は、用紙の紙目方向および前記第1および第2の抵抗値を前記機能部による処理条件に反映させる
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像形成装置。
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