JP2015068908A - 電子機器用カバーガラスの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、膜厚が均一な加飾シートを備えた電子機器用カバーガラスの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかる電子機器用カバーガラスの製造方法の代表的な構成は、屈曲部102を有するガラス板100を含む電子機器用カバーガラスの製造方法であって、基材フィルム112と、加飾印刷層114と、粘着剤層116と、がこの順に積層されている加飾シート110に対し、前記ガラス板100の屈曲部102に対応する位置に前記基材フィルム112側から溝を設ける加飾基材準備工程と、前記ガラス板100の凹面側に、前記屈曲部102と前記溝の位置を合わせて前記加飾シート110を貼合する貼合工程と、を有することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、携帯端末機器(携帯型電子機器)の表示画面やタッチセンサなどのカバー部材として用いられる電子機器用カバーガラスの製造方法に関する。
近年、携帯電話機、携帯ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant、携帯情報端末)、等といったディスプレイ装置を備えた電子機器においては、情報端末の役割を担うためにディスプレイが大型化するとともに、機器全体としては可搬性向上のために小型化、薄型化が求められている。このため電子機器は、機器のほぼ全面に至る大型のディスプレイを備えたものが多くなってきている。
従来から、電子機器用のカバーガラスにおいては、ディスプレイの表示領域の周囲に遮光性を持つ加飾印刷層を施すことが行われている。加飾印刷層は、筐体の内部や回路、タッチパネル用の透明電極(ITO:Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)用の配線(この配線は透明ではない)を隠蔽する役割を有している。また、薄型化により光源と表示パネルが接近するため、光の漏れによってパネルの表示面が見えにくくなることを防止する役割も有している。
例えば、特許文献1では、加飾対象物に対して表貼合の場合、基材フィルムの一方の面に、ハードコート層が設けられ、前記基材フィルムの他方の面に、加飾印刷層と、粘着剤層が順に積層された加飾シートを開示している。また、加飾対象物に対して裏貼合の場合、基材フィルムの一方に加飾印刷層と粘着剤層が積層された加飾シートを開示している。そして、この構成によって、加飾対象物に加飾シートを貼合させると、エアギャップの無い加飾を施すことができるとしている。
一方、携帯端末機器は薄型化や軽量化が求められる以外に、落下などの衝撃に耐えうるように強度を高くする必要があることや、デザイン、用途の観点などから、特許文献2に開示されているように、曲面形状などの三次元形状を有する外装部品カバーガラスも提案されている。
特開2011−093977号公報 特開2013−125118号公報
しかしながら、特許文献1の加飾シートは、フラット形状の加飾対象物を加飾することを前提としている。屈曲部を有する加飾対象物、例えば、図7のようにガラス板200の凹面側の表面202であって屈曲部204を含む領域に貼合する場合、加飾対象物であるガラス板200の屈曲部付近において加飾シート206が圧縮されるため、その膜厚が部分的に厚くなって突出部206aが形成されてしまうという欠点があった。
加飾印刷層粘着シートの膜厚が部分的に厚くなると、エアギャップが発生してしまい、それに伴う気泡の混入を防ぐために次の工程の貼合で用いられる光学透明粘着剤(OCA Optical Clear Adhesive)を厚く塗布しなければならなくなる。粘着剤を厚く塗布すれば、その後の組立ての工程で影響が発生し、携帯端末機器の軽量化、薄型化の点において問題が残る。
そこで本発明は、膜厚が均一な加飾シートを備えた電子機器用カバーガラスの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる電子機器用カバーガラスの製造方法の代表的な構成は、一対の主表面を有し、前記一対の主表面のうち一方の主表面側が凹となるよう屈曲する屈曲部を有するガラス板を含む電子機器用カバーガラスの製造方法であって、基材フィルムと、加飾印刷層と、粘着剤層と、がこの順に積層されている加飾シートに対し、ガラス板の屈曲部に対応する位置に基材フィルム側から溝を設ける加飾基材準備工程と、ガラス板の凹面側に、屈曲部と溝の位置を合わせて加飾シートを貼合する貼合工程と、を有することを特徴とする。
上記製造方法によれば、溝に屈曲部付近の加飾シートの圧縮分を吸収させることにより、加飾シートを、屈曲部付近を含めて均一な膜厚となるようにガラス板の凹面側に貼合させることができる。したがって、膜厚が均一な加飾シートを備えた電子機器用カバーガラスを製造することができる。
基材フィルムは剥離性材料を含んでいて、貼合工程の後に、基材フィルムを加飾印刷層から剥がす基材剥離工程を有することが好ましい。この場合、加飾シートを、屈曲部付近を含めて均一な膜厚となるようにガラス板の凹面側に貼合させた後、加飾印刷層から基材フィルムを剥離して、加飾印刷層を電子機器用カバーガラスに転写させることができる。
また、本発明にかかる電子機器用カバーガラスの製造方法の代表的な構成は、一対の主表面を有し、前記一対の主表面のうち一方の主表面側が凹となるよう屈曲する屈曲部を有するガラス板を含む電子機器用カバーガラスの製造方法であって、基材フィルムと加飾印刷層が積層されている加飾シートに対し、ガラス板の屈曲部に対応する位置に溝を設ける加飾基材準備工程と、加飾シートを水面に配置し、屈曲部と溝の位置を合わせて、加飾シートの上からガラス板を水に沈ませることによって、加飾印刷層をガラス板に転写する水圧転写工程と、を有することを特徴とする。
上記製造方法によれば、溝に屈曲部付近の加飾シートの圧縮分を吸収させることにより、加飾シートを、屈曲部付近を含めて均一な膜厚となるようにガラス板の凹面側に水圧転写させることができる。したがって、膜厚が均一な加飾シートを備えた電子機器用カバーガラスを提供することができる。
溝は、切り込みを入れることによって形成してもよいし、尖鋭状の突起を設けた金型でプレス加工することによって形成してもよい。
本発明によれば、膜厚が均一な加飾シートを備えた電子機器用カバーガラスの製造方法を提供することができる。
加飾対象物となるガラス板を説明する斜視図である。 加飾シートの構成を説明する断面図である。 加飾シートで加飾したガラス板の部分断面図である。 加飾シートの真空転写について説明する概略図である。 第4実施形態に係る加飾シートを説明する図である。 加飾シートの水圧転写について説明する概略図である。 従来の加飾シートで加飾したガラス板の部分断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
[第1実施形態]
図1は、加飾対象物となるガラス板100を説明する斜視図である。ガラス板100は、例えば携帯端末の表示画面を保護する電子機器用カバーガラスとして用いられるものである。電子機器用カバーガラスには、携帯機器(携帯型電子機器)の本体に組み込まれる本体用カバーガラスと、タッチセンサのカバー部材として用いられるタッチセンサ用カバーガラス、および筐体に着脱自在に取り付けられる外付けの保護カバーガラスを含む。本実施形態でいう携帯機器とは、スマートフォンを含む携帯電話や、スレートPC(Personal Computer)や、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯機器(携帯型電子機器)である。
ガラス板100の外周は、一般的には略矩形状である。本実施形態では、ガラス板100は、内側が凹面形状になっており、全周にわたる屈曲部102を有する。言い換えると、ガラス板100は、外側と内側に相当する一対の主表面を有しており、これら一対の主表面のうち一方の主表面側(すなわち内側)が凹となるよう屈曲する屈曲部102を有している。この凹面形状になっている内側の主表面に対し、後述する加飾シート110により加飾した後、合成樹脂等で形成された電子機器の筐体104に組み込まれる。
図2は加飾シート110の構成を説明する断面図である。本実施形態の加飾シート110は、基材フィルム112の一方の面に加飾印刷層114と粘着剤層116がこの順に積層されて構成される。なお、この図2に示す段階では、粘着剤層116に対し、さらに剥離シート118が積層されているが、後述するように剥離シート118は貼合時に剥離される。
次に、この加飾シート110の製造方法について説明する。まず、膜厚38μm程度の基材フィルム112上にグラビア印刷機等を用いて印刷を施すことにより、基材フィルム112に加飾印刷層114を形成する。加飾印刷層114の膜厚は10〜25μmが望ましい。加飾印刷層114が乾燥した後、加飾印刷層114上部に粘着剤を塗布することにより、粘着剤層116を形成する。粘着剤層116の膜厚は15〜25μmが望ましい。なお、基材フィルム112の材料には、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)を用いる。
粘着剤層116を形成した後、粘着剤層116上部に剥離シート118を積層し、金型で加飾形状に裁断する。その際、同時に加飾対象物であるガラス板100の屈曲部102に対応する位置に基材フィルム側から溝140(窪み)を設ける。
溝140は、例えば、尖鋭状の突起を設けた金型でプレス加工することによって形成してもよいし、切り込みを入れることによって形成してもよい。さらにレーザー加工や化学処理等で形成してもよく、特に方法は限定されない。
なかでも溝140は、切り込みを入れて三角形状で抜き取ることが好ましい。屈曲部102の屈曲角に合わせて加飾シートの屈曲角を調整しやすいからである。すなわち、抜き取る三角形状の角度はガラス板100の屈曲部102の屈曲角に依存させる。例えば、屈曲部102の屈曲角が90°に近い角度であれば、加飾シート110の屈曲部102に対応する位置に対し、垂線を中心に左右45°の切り込みを入れて三角形状で抜き取る。屈曲部102が90°より大きな屈曲角を有する場合は、切り込みの角度を小さくするなどの調整を行う。切り込み深さは粘着強度によって変動するが、加飾シート110の総膜厚の約1/2〜2/3程度が望ましい。
溝140は、三角形状に限らず、階段状の溝や、内壁が湾曲した紡錘形状の溝であってもよい。この場合、屈曲部102の屈曲角に合うように、溝140は、幅、深さ、形状などの要素を調整する。
加飾シート110はこのような加飾基材準備工程を経て製造される。この製造方法によれば、溝140が屈曲部102付近における加飾シート110の圧縮分を吸収させ、加飾対象物に対し、屈曲部102付近を含めて均一な膜厚で加飾可能な加飾シート110を提供することができる。
加飾シート110は、ガラス板100に加飾をする際、粘着剤層116上部の剥離シート118を剥がした後、ガラス板100の屈曲部102と加飾シート110の溝140を合わせ、貼合機を用いて貼合する。このような貼合工程を経て、加飾シート110によって加飾されたガラス板100すなわち電子機器用カバーガラスが製造される。
上記製造方法によれば、溝140に屈曲部102付近の加飾シート110の圧縮分を吸収させることにより、加飾シート110を、屈曲部102付近を含めて均一な膜厚となるようにガラス板100の凹面側に貼合させることができる。したがって、膜厚が均一な加飾シートを備えた電子機器用カバーガラスを製造することができる。
図3は、加飾シート110で加飾したガラス板100の部分断面図である。図のようにガラス板100の屈曲部102の位置において、加飾シート110の溝140が圧縮分を吸収し、均一な膜厚となっていることがわかる。
[第2実施形態]
本発明にかかる電子機器用カバーガラスの製造方法の第2実施形態について説明する。上記第1実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態の加飾シート110の構成は第1実施形態と同様であり、図2のように積層される。ただし、基材フィルム112に剥離性材料が含まれている点で異なる。
加飾シート110の製造方法について説明する。まず、膜厚38μm程度の基材フィルム112上にグラビア印刷機等を用いて印刷を施し、基材フィルム112に加飾印刷層114を形成する。基材フィルム112を剥離するための剥離剤は、次の工程で悪影響を及ぼすのを防ぐため、非シリコーン系の剥離剤を用いるのが望ましい。加飾印刷層114の膜厚は10〜25μmが望ましい。加飾印刷層114が乾燥した後、加飾印刷層114上部に対して粘着剤を塗布することにより、粘着剤層116を形成する。粘着剤層116の膜厚は15〜25μmが望ましい。
粘着剤層116を形成した後、粘着剤層116上部に剥離シート118を積層し、金型で加飾形状に裁断する。その際、同時に加飾対象物であるガラス板100の屈曲部102に対応する位置に基材フィルム側から溝140を設ける。溝140は、上記第1実施形態と同様のものであるため、説明を省略する。
加飾シート110は、このような加飾基材準備工程を経て製造される。そして、ガラス板100に加飾をする際、加飾シート110は、粘着剤層116上部の剥離シート118を剥がした後、ガラス板100の屈曲部102と加飾シート110の溝140を合わせ、貼合機を用いて貼合する。このような貼合工程の後、加飾印刷層114下部の基材フィルム112を剥がす基材剥離工程を経て、転写を行うことにより、加飾シート110によって加飾されたガラス板100すなわち電子機器用カバーガラスが製造される。
上記製造方法によれば、加飾シート110を、屈曲部102付近を含めて均一な膜厚となるようにガラス板100の凹面側に貼合させた後、加飾印刷層114から基材フィルム112を剥離して、加飾印刷層114を電子機器用カバーガラスに転写させることができる。これにより、加飾シート110のための厚みをさらに薄くすることができ、電子機器の小型化および薄型化に寄与することができる。
[第3実施形態]
本発明にかかる電子機器用カバーガラスの製造方法の第3実施形態について説明する。上記第1または第2実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態の加飾シート110の構成および製造方法は、上記第2実施形態と同様である。ただし、本実施形態では、真空貼合機120を用いて真空転写させる点で上記第2実施形態と異なっており、図4(a)は加飾シート110の真空転写について説明する概略図であり、図4(b)は、図4(a)の破線部を拡大したものである。図4(b)は、加飾シート110の部分断面図であり、ガラス板100の屈曲部102に対応する位置に溝140が設けられていることを示している。
なお、この図4および後述する図6では、ガラス板100に対して、比較的、加飾シート110、150が大きく図示してある。これは溝140を認識できるようにするための便宜上の寸法であり、実際の加飾シート100はガラス板100よりも薄くなっている。
まず、上記第2実施形態と同様に製造された加飾シート110から粘着剤層116上部にある剥離シート118を剥離したうえで、加飾シート110を真空貼合機120に設置する。具体的には、真空貼合機120の上部チャンバー122と下部チャンバー124の間に加飾シート110を設置し、下部チャンバー124内の治具190上に加飾対象物であるガラス板100を載置する。
その後、上部チャンバー122および下部チャンバー124の蓋をそれぞれ閉じ、真空ポンプ180を動作させることにより、両チャンバー内の空気を抜いて真空状態にする。また同時に、ガラス板100の屈曲部102と加飾シート110の溝140の位置を合わせて、治具190を上昇させることによりガラス板100と加飾シート110を貼合させる。貼合したのを確認後、上部チャンバー122のみに大気圧を注入し、ガラス板100の細部まで加飾シート110を貼り合せる。細部まで貼り合わせた後、ガラス板100が載置されている治具190を下降させる。すると、加飾印刷層114と基材フィルム112の間が剥がれて、ガラス板100に加飾印刷層114が転写される。なお、図4は、概念的な図であり、詳細については省略している。
[第4実施形態]
本発明にかかる電子機器用カバーガラスの製造方法の第4実施形態について説明する。上記第1実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。図5は、本実施形態に係る加飾シート150の構成を説明する断面図である。本実施形態の加飾シート150は、ポリビニルアルコール(PVA)等の水溶性材料を含んだ基材フィルム152の一方の面に加飾印刷層114が積層されて構成される。すなわち、上記第1〜3実施形態の場合と異なり、粘着剤層116および剥離シート118に相当するものが存在しない。
まず膜厚38μm程度の水溶性の機能を持つ基材フィルム152上にグラビア印刷機等を用いて印刷を施し、基材フィルム152に加飾印刷層114を形成する。加飾印刷層114の膜厚は10〜25μmが望ましい。加飾印刷層114が乾燥した後、金型で加飾形状に裁断する。その際、同時に加飾対象物であるガラス板100の屈曲部102に対応する位置に溝140を設ける。特に加飾印刷層114側から溝140を設けることが好ましい。なお、この溝140については、上記第1実施形態と同様のものであるため、説明を省略する。
加飾シート150は、このような加飾基材準備工程を経て製造される。この製造方法によれば、溝140が屈曲部102付近における加飾シート150の圧縮分を吸収させ、加飾対象物に対し、屈曲部102付近を含めて均一な膜厚で加飾可能な加飾シート150を提供することができる。
次に水圧転写工程について説明する。図6は本実施形態の加飾シート150の水圧転写について説明する概略図である。
まず、水面130に上述のように溝140を設けた加飾シート150を配置して浮かべる。この際、基材フィルム152を上側とする。すると、加飾シート150の基材フィルム152に水が染み込み、この基材フィルム152によって、加飾印刷層114に対する加飾対象物への接着性が生じる。そして、加飾対象物であるガラス板100の屈曲部102と加飾シート150の溝140を合わせ、加飾シート150の上からガラス板100を水に沈ませることによって、ガラス板100に加飾印刷層114が水圧により転写される。このような水圧転写工程を経て、加飾シート150によって加飾されたガラス板100すなわち電子機器用カバーガラスが製造される。
上記製造方法によれば、溝140に屈曲部102付近の加飾シート150の圧縮分を吸収させることにより、加飾シート150を、屈曲部102付近を含めて均一な膜厚となるようにガラス板100の凹面側に水圧転写させることができる。したがって、膜厚が均一な加飾シート150を備えた電子機器用カバーガラスを提供することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、電子機器用カバーガラスとしての携帯機器用カバーガラスを製造する場合について説明した。しかしながら、本発明は、電子機器用カバーガラスとしてのタッチセンサ用カバーガラスの製造方法にも適用することができる。
本発明は、携帯機器(携帯型電子機器)の表示画面のカバー部材として用いられる携帯機器用カバーガラスを含む電子機器用カバーガラスの製造方法として利用することができる。
100…ガラス板、102…屈曲部、104…筐体、110、150…加飾シート、112、152…基材フィルム、114…加飾印刷層、116…粘着剤層、118…剥離シート、120…真空貼合機、122…上部チャンバー、124…下部チャンバー、130…水面、140…溝、180…真空ポンプ、190…治具、200…ガラス板、202…表面、204…屈曲部、206…加飾シート、206a…突出部

Claims (5)

  1. 一対の主表面を有し、前記一対の主表面のうち一方の主表面側が凹となるよう屈曲する屈曲部を有するガラス板を含む電子機器用カバーガラスの製造方法であって、
    基材フィルムと、加飾印刷層と、粘着剤層と、がこの順に積層されている加飾シートに対し、前記ガラス板の屈曲部に対応する位置に前記基材フィルム側から溝を設ける加飾基材準備工程と、
    前記ガラス板の凹面側に、前記屈曲部と前記溝の位置を合わせて前記加飾シートを貼合する貼合工程と、
    を有することを特徴とする電子機器用カバーガラスの製造方法。
  2. 前記基材フィルムは剥離性材料を含んでいて、
    前記貼合工程の後に、前記基材フィルムを前記加飾印刷層から剥がす基材剥離工程を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器用カバーガラスの製造方法。
  3. 一対の主表面を有し、前記一対の主表面のうち一方の主表面側が凹となるよう屈曲する屈曲部を有するガラス板を含む電子機器用カバーガラスの製造方法であって、
    基材フィルムと加飾印刷層が積層されている加飾シートに対し、前記ガラス板の屈曲部に対応する位置に溝を設ける加飾基材準備工程と、
    前記加飾シートを水面に配置し、前記屈曲部と前記溝の位置を合わせて、前記加飾シートの上から前記ガラス板を水に沈ませることによって、前記加飾印刷層を前記ガラス板に転写する水圧転写工程と、
    を有することを特徴とする電子機器用カバーガラスの製造方法。
  4. 前記溝が切り込みを入れることによって形成することを特徴とする請求項1から3に記載の電子機器用カバーガラスの製造方法。
  5. 前記溝が尖鋭状の突起を設けた金型でプレス加工することによって形成することを特徴とする請求項1から3に記載の電子機器用カバーガラスの製造方法。
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