JP2015067743A - 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク、インクセット及び像形成方法 - Google Patents
活性エネルギー線硬化型インクジェットインク、インクセット及び像形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015067743A JP2015067743A JP2013203985A JP2013203985A JP2015067743A JP 2015067743 A JP2015067743 A JP 2015067743A JP 2013203985 A JP2013203985 A JP 2013203985A JP 2013203985 A JP2013203985 A JP 2013203985A JP 2015067743 A JP2015067743 A JP 2015067743A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- active energy
- energy ray
- pigment
- white
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
Description
カラーインクには、通常、ブラックインクの他、マゼンタインク、シアンインク、及びイエローインクを備える。これらは、そのものの色の他、例えばシアンインクを印字した上にイエローインクを重ねて印字させて、グリーンの二次色を製造することができ、シアンインクを印字した上にマゼンタインクを重ねて印字させて、ブルーの二次色、例えばバイオレット色を得ることもできる。3種以上の異なる色を用いて三次色、例えばコンポジットブラックを印字させることも可能である。
しかしながらこれらの方法はいずれも白インクを別途必要とするものであり、印刷ヘッドの増設等を必要とし、インクカートリッジをYMCK用の4か所しか備えていない汎用のインクジェットプリンターでは対応は困難であった。
重合性化合物は、活性エネルギー線で重合する化合物が好ましい。活性エネルギー線重合性化合物は、活性エネルギー線重合性官能基を一つ持つ単官能性活性エネルギー線重合性化合物(単官能モノマー)、二つ以上の活性エネルギー線重合性官能基を持つ多官能活性エネルギー線重合性化合物(多官能モノマー)からなる。
単官能モノマーとしては、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、アミル、2−エチルヘキシル、イソオクチル、ノニル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、シクロヘキシル、ベンジル、メトキシエチル、ブトキシエチル、フェノキシエチル、ノニルフェノキシエチル、グリシジル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノエチル、イソボルニル、ジシクロペンタニル、ジシクロペンテニル、ジシクロペンテニロキシエチル、テトラヒドロフルフリル、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル、アクリロイルモルホリン、N−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド等の置換基を有するアクリレート、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド等が挙げられる。
またこれらは2種類以上併用して用いることもできる。
これらは2種類以上併用して用いることができる。
反応性オリゴマーとしては、ウレタンアクリレートオリゴマー、エポキシアクリレートオリゴマー、ポリエステルアクリレートオリゴマー等が挙げられ、2種類以上併用して用いることができる。
本発明において、活性エネルギー線として紫外線を使用する場合には、光重合開始剤を使用することが好ましい。光重合開始剤としてはラジカル重合型の光重合開始剤が使用される。
具体的には、ベンゾインイソブチルエーテル、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ベンジル、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキシド等が好適に用いられ、さらにこれら以外の分子開裂型のものとして、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オンおよび2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン等を併用しても良いし、さらに水素引き抜き型光重合開始剤である、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、イソフタルフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチル−ジフェニルスルフィド等も併用できる。
特に光源としたLEDを使用する場合には、LEDの発光ピーク波長を加味して光重合開始剤を選択することが好ましい。例えばUV−LEDを使用する場合に適した光重合開始剤としては、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン)、ビス(2、4、6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン等が挙げられる。
本願のインクジェットインクは、前記重合性化合物、前記光重合開始剤を含有し、且つ白色顔料及び白色顔料以外の着色剤を含むことを特徴とする。
本発明で使用する白色顔料としては、特に限定されず公知の白色顔料を使用することができる。例えば酸化チタン、硫化亜鉛、鉛白、亜鉛華、リトボン、アンチモンホワイト、塩基性硫酸鉛、塩基性ケイ酸鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、シリカ等があげられる。これらの中でも、特に白色度および耐擦性に優れるという観点から酸化チタンが好ましい。
前記白色顔料は、220〜320nmの範囲にあるものが好ましく、より好ましくは240〜300nm程度のものである。なおここで粒径は、動的光散乱法を用いた粒子径分布測定器(日機装社製 ナノトラックUPA)により測定した。
前記白色顔料は、本発明のインクジェットインク中に1〜20重量%の範囲で含むことが好ましく、更に2.5〜15重量%含むことがより好ましい。
本発明で使用する白色顔料以外の着色剤とは、通常インクジェットインク分野におけるマゼンタインク、シアンインク、及びイエローインクに使用されるマゼンタ色、シアン色、又はイエロー色を呈する着色剤であればよく、染料であっても顔料であってもよく特に限定はない。なお画像や立体像に耐久性や耐光性を求められる場合は顔料を使用することが好ましい。
例えばマゼンタインクに使用する顔料としては、C.I.ピグメントレッド5(アゾ顔料)、C.I.ピグメントレッド7(アゾ顔料)、C.I.ピグメントレッド12(アゾ顔料)、C.I.ピグメントレッド48(Ca)(アゾ顔料)、C.I.ピグメントレッド48(Mn)(アゾ顔料)、C.I.ピグメントレッド57(Ca)(アゾ顔料)、C.I.ピグメントレッド57:1(アゾ顔料)、C.I.ピグメントレッド112(アゾ顔料)、C.I.ピグメントレッド122(キナクリドン顔料)、C.I.ピグメントレッド123(ペリレン顔料)、C.I.ピグメントレッド168(アンスラキノン系顔料)、C.I.ピグメントレッド184(アゾ顔料)、C.I.ピグメントレッド202(キナクリドン顔料)、C.I.ピグメントレッド209(キナクリドン顔料)、C.I.ピグメントヴァイオレット19(キナクリドン顔料)等が挙げられる。
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェットインクは、前述の通り白色顔料及び白色顔料以外の着色剤、例えばマゼンタ色、シアン色又はイエロー色を呈する顔料を含むことを特徴とする。これらは数種をインクセットとして使用してもよく好ましい。具体的には、少なくともマゼンタインク、シアンインク、及びイエローインクを含む活性エネルギー線硬化型インクジェットインクセットであることが好ましく、このうちの1種、数種もしくは全てのインクに白色顔料を加えた本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェットインクが使用されていることが必須である。
その他、ブラックインクやクリアインク等、通常活性エネルギー線硬化型インクジェットインクセットに加えられる色インクを加えたセットであってもよい。また本発明のインクセットには、本来白色インクを使用しなくても鮮やかさを呈するものであるが、白色インクを排除するものではなくセットとして使用しても構わない。また、それぞれの色毎に同系列の濃色や淡色を加えてもよく、マゼンタに加えて淡色のライトマゼンタ、濃色のレッド、シアンに加えて淡色のライトシアン、濃色のブルー、ブラックに加えて淡色であるグレイ、ライトブラック、濃色であるマットブラック等を加えてもよい。
又前記白色顔料以外の着色剤の添加量は、十分な画像濃度や印刷画像の耐光性を得るため、インクジェットインク全量の1〜30質量%の範囲で含有させることが好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェットインクは、インクジェット方式により所望のパターンでインクジェットノズルから吐出して該インク層を形成する工程1と、活性エネルギー線を照射することにより前記インク層を硬化させる工程2により、像を形成することができる。この時、被印刷基材等の被着体に対して、画像パターン状にインクを吐出しインク層を形成し、工程2によりインク層を硬化させることで、画像を形成させることができる。
本発明で使用する被基材は、普通紙、コート紙等の紙はもちろん、プラスチック材も使用することができる。具体的には、汎用の射出成形用プラスチックとして使用される、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、PVC(ポリ塩化ビニル)/ABS樹脂、PA(ポリアミド)/ABS樹脂、PC(ポリカーボネート)/ABS樹脂、PBT(ポリブチレンテレフタレート)/ABS等のABS系のポリマーアロイ、AAS(アクリロニトリル・アクリルゴム・スチレン)樹脂、AS(アクリロニトリル・スチレン)樹脂、AES(アクリロニトリル・エチレンゴム・スチレン)樹脂、MS((メタ)アクリル酸エステル・スチレン)系樹脂、PC(ポリカーボネート)系樹脂、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、PP(ポリプロピレン)系樹脂、等が挙げられる。
また、被基材として包装材料用の熱可塑性樹脂フィルム等のプラスチック材からなるフィルムを使用することも可能である。例えば食品包装用として使用される熱可塑性樹脂フィルムとしては、ポリエチレンレテフタレート(PET)フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリエチレンフィルム(LLDPE:低密度ポリエチレンフィルム、HDPE:高密度ポリエチレンフィルム)やポリプロピレンフィルム(CPP:無延伸ポリプロピレンフィルム、OPP:二軸延伸ポリプロピレンフィルム)等のポリオレフィンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム等が挙げられる。これらは一軸延伸や二軸延伸等の延伸処理を施してあってもよい。またフィルム表面には必要に応じて火炎処理やコロナ放電処理などの各種表面処理を施してもよい。
硬化反応としては、活性エネルギー線、好ましくは紫外線等の光照射をすることにより行う。紫外線等の光源としては、通常活性エネルギー線硬化型インクジェットインクに使用する光源、例えばメタルハライドランプ、キセノンランプ、カーボンアーク灯、ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ等であれば問題なく硬化させることができる。例えばFusion System社製のHランプ、Dランプ、Vランプ等の市販されているものを用いて行うことができる。
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェットインクは、これら紫外線光源から発せられる紫外線にて積算光量で50〜1000mJ/cm2の照射で硬化することが好ましく、より好ましくは50〜200mJ/cm2で硬化することが好ましい。
また、前記工程2の後、前記工程1および前記工程2を含む工程を繰り返して立体像を得る工程3とを含むことで、光造形による立体像が形成可能である。
(ミルベース(1)の製造例)
ファストゲンブルーTGR-J 10部
DIC製 銅フタロシアニン顔料C.I.ピグメントブルー15:4
アジスパー PB−821 3部
ルーブリゾール製 高分子顔料分散剤
ライトアクリレート PGA 7部
共栄社化学製 2−ヒドロキシ3−フェノキシプロピルアクリレート(単官能モノマー)
MIRAMER M−222 80部
MIWON製 ジプロピレングリコールジアクリレート(多官能モノマー)
を攪拌機で30分以上混合させて、シアン顔料の懸濁液を得た。
この時の分散条件は、分散装置のローター回転数2500min-1、分散メディアである0.5mmφジルコニアビーズ充填率80%、上記シアン顔料の懸濁液の時間当たりの供給量は250Lで、2時間循環分散とさせて、ミルベース(1)を作製した。
(ミルベース(2)の製造例)
ファストゲンスーパーマゼンタRTSP 10部
DIC製 キナクリドン顔料C.I.ピグメントレッド122
アジスパー PB−821 4.5部
ルーブリゾール製 高分子顔料分散剤
ライトアクリレート PGA 10.5部
共栄社化学製 2−ヒドロキシ3−フェノキシプロピルアクリレート(単官能モノマー)
MIRAMER M−222 75部
MIWON製 ジプロピレングリコールジアクリレート(多官能モノマー)
を攪拌機で30分以上混合させて、マゼンタ顔料の懸濁液を得た。
この時の分散条件は、分散装置のローター回転数2400min-1、分散メディアである0.5mmφジルコニアビーズ充填率80%、上記高濃度マゼンタ顔料の懸濁液の時間当たりの供給量は250Lで、1.5時間循環分散とさせて、ミルベース(2)を作製した。
(ミルベース(3)の製造例)
Levascreen Yellow G−01 10部
ランクセス製 C.I.ピグメントイエロー150
Solsperse 33000 6部
日本ルーブリゾール製 高分子顔料分散剤
MIRAMER M−222 84部
MIWON製 ジプロピレングリコールジアクリレート(多官能モノマー)
を攪拌機で30分以上混合させて、高濃度イエロー顔料の懸濁液を得た。
この時の分散条件は、分散装置のローター回転数2200min-1、分散メディアである0.8mmφ高比重ガラスビーズ充填率85%、上記イエロー顔料の懸濁液の時間当たりの供給量は220Lで、1.5時間循環分散とさせて、ミルベース(3)を作製した。
(ミルベース(3)の製造例)
JR−806 40部
テイカ製 酸化チタン
Solsperse 24000 2部
日本ルーブリゾール製 高分子顔料分散剤
ライトアクリレート PGA 5部
共栄社化学製 2−ヒドロキシ3−フェノキシプロピルアクリレート(単官能モノマー)
MIRAMER M−222 53部
MIWON製 ジプロピレングリコールジアクリレート(多官能モノマー)
を攪拌機で30分以上混合させて、白色顔料の懸濁液を得た。
この時の分散条件は、分散装置のローター回転数2200min-1、分散メディアである0.8mmφ高比重ガラスビーズ充填率85%、上記白色顔料の懸濁液の時間当たりの供給量は220Lで、1.5時間循環分散とさせて、ミルベース(4)を作製した。
MIRAMER M−222(MIWON製 ジプロピレングリコールジアクリレート)35部、MIRAMERE M−3130(MIWON製 EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート)25部、ユニディックV−5500(DIC製エポキシアクリレート)5部、IOAA(大阪有機製イソオクチルアクリレート)15部、光重合開始剤として、イルガキュアー819(BASF製)4部、ルシリンTPO(BASF製)3部を加えて、60℃に加温して、十分攪拌、光重合開始剤を完全溶解した。この後、上記で作製した顔料分散液(ミルベース(1))を20部加えて、再度、十分攪拌した後、1.2μmのメンブランフィルターを用いて、ろ過することにより、活性エネルギー線硬化型インクジェット用シアン色インク(1)を得た。
MIRAMER M−222(MIWON製 ジプロピレングリコールジアクリレート)34部、MIRAMERE M−3130(MIWON製 EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート)10部、ユニディックV−5500(DIC製エポキシアクリレート)3部、IOAA(大阪有機製イソオクチルアクリレート)13部、光重合開始剤として、イルガキュアー819(BASF製)4部、ルシリンTPO(BASF製)3部を加えて、60℃に加温して、十分攪拌、光重合開始剤を完全溶解した。この後、上記で作製した顔料分散液(ミルベース(2))を40部加えて、再度、十分攪拌した後、1.2μmのメンブランフィルターを用いて、ろ過することにより、活性エネルギー線硬化型インクジェット用マゼンタ色インク(2)を得た。
MIRAMER M−222(MIWON製 ジプロピレングリコールジアクリレート)32部、MIRAMERE M−3130(MIWON製 EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート)23部、ユニディックV−5500(DIC製エポキシアクリレート)3部、IOAA(大阪有機製イソオクチルアクリレート)12部、光重合開始剤として、イルガキュアー819(BASF製)4部、ルシリンTPO(BASF製)3部を加えて、60℃に加温して、十分攪拌、光重合開始剤を完全溶解した。この後、上記で作製した顔料分散液(ミルベース(3))を30部加えて、再度、十分攪拌した後、1.2μmのメンブランフィルターを用いて、ろ過することにより、活性エネルギー線硬化型インクジェット用イエロー色インク(3)を得た。
MIRAMER M−222(MIWON製 ジプロピレングリコールジアクリレート)25部、MIRAMERE M−3130(MIWON製 EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート)10部、ユニディックV−5500(DIC製エポキシアクリレート)3部、IOAA(大阪有機製イソオクチルアクリレート)12部、光重合開始剤として、イルガキュアー819(BASF製)4部、ルシリンTPO(BASF製)3部を加えて、60℃に加温して、十分攪拌、光重合開始剤を完全溶解した。この後、上記で作製した顔料分散液(ミルベース(4))を50部加えて、再度、十分攪拌した後、1.2μmのメンブランフィルターを用いて、ろ過することにより、活性エネルギー線硬化型インクジェット用白色インク(4)を得た。
インク調整例4で得られた白色インク(4)13.4部とインク調整例1で得られたシアンインク(1)86.6部を攪拌混合することで、白色顔料2.5重量%を含有したシアンインクを得た。
インク調整例4で得られた白色インク(4)26.7部とインク調整例1で得られたシアンインク(1)73.3部を攪拌混合することで、白色顔料5重量%を含有したシアンインクを得た。
インク調整例4で得られた白色インク(4)53.5部とインク調整例1で得られたシアンインク(1)46.5部を攪拌混合することで、白色顔料10重量%を含有したシアンインクを得た。
インク調整例4で得られた白色インク(4)80.2部とインク調整例1で得られたシアンインク(1)19.8部を攪拌混合することで、白色顔料15重量%を含有したシアンインクを得た。
インク調整例4で得られた白色インク(4)13.4部とインク調整例2で得られたマゼンタインク(2)86.6部を攪拌混合することで、白色顔料2.5重量%を含有したマゼンタインクを得た。
インク調整例4で得られた白色インク(4)26.7部とインク調整例2で得られたマゼンタインク(2)73.3部を攪拌混合することで、白色顔料5重量%を含有したマゼンタインクを得た。
インク調整例4で得られた白色インク(4)53.5部とインク調整例2で得られたマゼンタインク(2)46.5部を攪拌混合することで、白色顔料10重量%を含有したマゼンタインクを得た。
インク調整例4で得られた白色インク(4)13.4部とインク調整例3で得られたイエローインク(3)86.6部を攪拌混合することで、白色顔料2.5重量%を含有したイエローインクを得た。
インク調整例4で得られた白色インク(4)26.7部とインク調整例3で得られたイエローインク(3)73.3部を攪拌混合することで、白色顔料5重量%を含有したイエローインクを得た。
インク調整例4で得られた白色インク(4)53.5部とインク調整例3で得られたイエローインク(3)46.5部を攪拌混合することで、白色顔料10重量%を含有したイエローインクを得た。
インク調整例1〜3で得られたシアンインク(1)、マゼンタインク(2)、イエローインク(3)を夫々、白色顔料を含まないインクの比較例1〜3とした。
実施例、及び比較例で得られたインクを黒色PET基材上にスピンコーターを用いて6μmの厚さに塗布し、次いでメタルハライドランプにて800mJ/cm2の光量で照射し、硬化塗膜を得た。
得られた硬化塗膜をL*a*b*表色系で測定した。測定には、X−rite社製の測色計528を用い、光源50/2でL*a*b*値を測定した。また、色の鮮やかさの指標となる彩度C*は、a*b*値より式(1)から算出した。
式(1): C*=√((a*)2+(b*)2)
実施例3と比較例1のインクを白色PET基材上にスピンコーターを用いて6μmの厚さに塗布し、次いでメタルハライドランプにて800mJ/cm2の光量で照射し、硬化塗膜を得た。この操作を2回繰り返し2層−12μm厚の塗膜を、3回繰り返し3層−18μm厚の塗膜を得た。得られた硬化塗膜をL*a*b*表色系で測定した。測定には、X−rite社製の測色計528を用い、光源50/2でL*a*b*値を測定した。また、色の鮮やかさの指標となる彩度:C*は、a*b*値より式(1)から算出した。
式(1): C*=√(a*)2+(b*)2
以上の結果より、インク中に白色顔料を含むことで基材の色の影響を受けずに色発現し、また、厚膜印刷した際の彩度の低下が抑えられることがわかる。
Claims (10)
- 重合性化合物及び光重合開始剤を含有し活性エネルギー線を照射することにより硬化し、白色顔料及び白色顔料以外の着色剤を含むことを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインク。
- 前記白色顔料以外の着色剤が、マゼンタ色、シアン色又はイエロー色を呈する請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク。
- 前記白色顔料を、インクの全固形分に対し1〜20質量%含有する請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク。
- 前記白色顔料が酸化チタンである請求項1〜3のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク。
- 重合性化合物及び光重合開始剤を含有し活性エネルギー線を照射することにより硬化する、少なくともマゼンタインク、シアンインク及びイエローインクを含む活性エネルギー線硬化型インクジェットインクセットであって、該インクジェットインクセットを構成するインクのいずれかあるいは全てに白色顔料を含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインクセット。
- ブラックインク、白色インク又はクリアインクを含む、請求項5に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインクセット。
- 活性エネルギー線硬化型インクジェットインクをインクジェット方式により所望のパターンで吐出して該インク層を形成する工程1と、活性エネルギー線を照射することにより前記インク層を硬化させる工程2とを含み、前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインクが請求項1〜5のいずれかに記載のインクであることを特徴とする像形成方法。
- 前記工程2の後、前記工程1および前記工程2を含む工程を繰り返して立体像を得る工程3とを含む請求項7に記載の像形成方法。
- 活性エネルギー線硬化型インクジェットインクセットをインクジェット方式により所望のパターンで吐出して画像を形成する工程と、活性エネルギー線を照射することにより前記インクを硬化させる工程とを含み、前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインクセットが請求項5または6に記載のインクセットであることを特徴とする像形成方法。
- 前記工程2の後、前記工程1および前記工程2を含む工程を繰り返して立体像を得る工程3とを含む請求項9に記載の像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013203985A JP6176034B2 (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク、インクセット及び像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013203985A JP6176034B2 (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク、インクセット及び像形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015067743A true JP2015067743A (ja) | 2015-04-13 |
JP6176034B2 JP6176034B2 (ja) | 2017-08-09 |
Family
ID=52834770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013203985A Active JP6176034B2 (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク、インクセット及び像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6176034B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016216584A (ja) * | 2015-05-19 | 2016-12-22 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、像の形成方法及び形成装置、並びに成形加工品 |
JP2016215440A (ja) * | 2015-05-18 | 2016-12-22 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 印刷方法、印刷物の製造方法、印刷物、インキセット |
JP2017008293A (ja) * | 2015-06-16 | 2017-01-12 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、2次元又は3次元の像の形成方法及び形成装置、成形加工品、並びに分散性評価装置。 |
JP2017008264A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型組成物 |
JP2017025289A (ja) * | 2015-07-21 | 2017-02-02 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型組成物 |
JP2020050818A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 大日本塗料株式会社 | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインクセットおよび活性エネルギー線硬化型インクジェットインクセットによる印刷物の製造方法 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09194776A (ja) * | 1996-01-23 | 1997-07-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | インクと塗布方法とシート状部材 |
WO2006075458A1 (ja) * | 2005-01-11 | 2006-07-20 | Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. | インクジェット用白インク組成物、それを用いたインクジェット画像形成方法及びインクジェット記録装置 |
JP2007507758A (ja) * | 2003-10-06 | 2007-03-29 | ドーシ,プレイフール | 着色レンズおよび製造方法 |
JP2007119683A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Seiko Epson Corp | インク組成物及び該インク組成物を用いて印刷を行う記録方法並びに該記録方法によって印刷が行われた記録物 |
WO2007116867A1 (ja) * | 2006-04-03 | 2007-10-18 | Seiko Epson Corporation | インクセット、記録方法及び記録物 |
JP2009209289A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Fujifilm Corp | インク組成物、インクジェット記録方法及び印刷物 |
JP2009536247A (ja) * | 2006-05-05 | 2009-10-08 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 硬化性の白色インクジェットインク |
JP2010168417A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 活性エネルギー線硬化型インキセット |
JP2013001810A (ja) * | 2011-06-16 | 2013-01-07 | Seiko Epson Corp | 紫外線硬化型インクジェット組成物および記録物 |
JP2013227369A (ja) * | 2012-04-24 | 2013-11-07 | Sii Printek Inc | 液体噴射用液体、液体噴射記録ヘッド及び液体噴射記録装置 |
-
2013
- 2013-09-30 JP JP2013203985A patent/JP6176034B2/ja active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09194776A (ja) * | 1996-01-23 | 1997-07-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | インクと塗布方法とシート状部材 |
JP2007507758A (ja) * | 2003-10-06 | 2007-03-29 | ドーシ,プレイフール | 着色レンズおよび製造方法 |
WO2006075458A1 (ja) * | 2005-01-11 | 2006-07-20 | Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. | インクジェット用白インク組成物、それを用いたインクジェット画像形成方法及びインクジェット記録装置 |
JP2007119683A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Seiko Epson Corp | インク組成物及び該インク組成物を用いて印刷を行う記録方法並びに該記録方法によって印刷が行われた記録物 |
WO2007116867A1 (ja) * | 2006-04-03 | 2007-10-18 | Seiko Epson Corporation | インクセット、記録方法及び記録物 |
JP2009536247A (ja) * | 2006-05-05 | 2009-10-08 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 硬化性の白色インクジェットインク |
JP2009209289A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Fujifilm Corp | インク組成物、インクジェット記録方法及び印刷物 |
JP2010168417A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 活性エネルギー線硬化型インキセット |
JP2013001810A (ja) * | 2011-06-16 | 2013-01-07 | Seiko Epson Corp | 紫外線硬化型インクジェット組成物および記録物 |
JP2013227369A (ja) * | 2012-04-24 | 2013-11-07 | Sii Printek Inc | 液体噴射用液体、液体噴射記録ヘッド及び液体噴射記録装置 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016215440A (ja) * | 2015-05-18 | 2016-12-22 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 印刷方法、印刷物の製造方法、印刷物、インキセット |
JP2016216584A (ja) * | 2015-05-19 | 2016-12-22 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、像の形成方法及び形成装置、並びに成形加工品 |
JP2017008293A (ja) * | 2015-06-16 | 2017-01-12 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、2次元又は3次元の像の形成方法及び形成装置、成形加工品、並びに分散性評価装置。 |
JP2017008264A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型組成物 |
JP2017025289A (ja) * | 2015-07-21 | 2017-02-02 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型組成物 |
JP2020050818A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 大日本塗料株式会社 | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインクセットおよび活性エネルギー線硬化型インクジェットインクセットによる印刷物の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6176034B2 (ja) | 2017-08-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5392420B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物及び画像形成方法 | |
JP5252135B1 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物及び画像形成方法 | |
JP6346746B2 (ja) | 三次元造形物の製造方法、三次元造形物を製造するためのキット及び三次元造形物 | |
WO2015190469A1 (ja) | 三次元造形物の製造方法、三次元造形物を製造するためのキット及び三次元造形物 | |
JP6176034B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク、インクセット及び像形成方法 | |
JP6344633B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクセット | |
JP2013053208A (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物及び画像形成方法 | |
JP6083484B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物及び画像形成方法 | |
JP5748103B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型着色組成物、それを用いた活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物、及び画像形成方法 | |
JP2014181281A (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物及びその製造方法 | |
JP2014189753A (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物の製造方法 | |
JP6089761B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクセット及び多次色の印字物の製造方法 | |
JP6171474B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物及び画像形成方法 | |
JP6255812B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク及び画像形成方法 | |
JP6660556B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、立体造形用材料、活性エネルギー線硬化型組成物収容容器、二次元又は三次元の像形成方法、二次元又は三次元の像形成装置、及び硬化物 | |
JP7615559B2 (ja) | エネルギー線硬化性インクジェット印刷インク及び印刷物の製造方法 | |
JP2022119898A (ja) | インク及び印刷物の製造方法 | |
JP2024077900A (ja) | エネルギー線硬化性インクジェット印刷インク及び印刷物の製造方法 | |
JP2015048376A (ja) | 活性エネルギー線硬化性顔料分散体の製造方法及び活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク | |
JP2019107905A (ja) | 三次元造形物、三次元造形物の製造方法及び三次元造形物を製造するための装置 | |
JP2019181898A (ja) | 構造体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160725 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170313 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170407 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170524 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170613 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170626 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6176034 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |