JP2015067686A - ストレーナー用洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、ストレーナーの洗浄性、及び収容した容器からの注下性に優れたストレーナー用洗浄剤組成物を提供することである。
【解決手段】、次亜塩素酸アルカリ金属塩と、水酸化アルカリ金属塩とを含む洗浄剤組成物において、25℃での粘度を800〜20000mPa・sに設定することによって、ストレーナーに注下しても洗浄剤組成物がフィルターから流出するのを抑制でき、ストレーナーの汚れを効果的に洗浄できる。更には、当該洗浄剤組成物は、収容した容器からの注下性も優れている。
【選択図】なし

Description

本発明は、ストレーナー用洗浄剤組成物に関する。より詳細には、本発明は、台所、洗面所、浴室等の水回りに用いられているストレーナーの洗浄に使用され、ストレーナーの洗浄性、及び収容した容器からの注下性に優れたストレーナー用洗浄剤組成物に関する。
次亜塩素酸アルカリ金属塩には漂白、殺菌、消臭等の作用が知られており、次亜塩素酸アルカリ金属塩を含む洗浄剤は、台所、洗面所、浴室、これらの排水管等の硬質表面の洗浄に広く使用されている。また、従来、次亜塩素酸アルカリ金属塩を含む洗浄剤について、洗浄効果、利便性の向上等の観点から、様々な検討がなされている。例えば、特許文献1には、(1)次亜塩素酸アルカリ金属塩と、(2)N−アシルサルコシン塩、トリアルキルアミンオキシド、及び/又はアルキルスルホン酸塩と、(3)水酸化アルカリ金属塩と、(4)水とを含むぬめり取り剤が、水回りの硬質表面のぬめり除去に有効であることが開示されている。また、次亜塩素酸アルカリ金属塩を含む洗浄剤を増粘させておくことによって、傾斜面や垂直面等の硬質表面の洗浄に適した特性を備えさせ得ることも知られている。例えば、特許文献2には、増粘させた洗浄剤として、次亜塩素酸アルカリ金属塩と特定のアルキルサルコシンと、特定のトリアルキルアミンオキシドと、サルフェート又はスルホネートタイプの合成洗浄剤とを特定の比率で含有する注下性漂白液体組成物が開示されている。
また、従来の次亜塩素酸アルカリ金属塩を含む洗浄剤では、床面、壁面、排水管内等の硬質表面に適用した場合に、当該硬質表面でムラ無く広がるようにするために、十分な流動性を備えるように設計されている。そのため、特許文献2のように、次亜塩素酸アルカリ金属塩を含む洗浄剤を増粘させている場合であっても、その粘度の上限はせいぜい200mPa・s程度である。
一方、台所、洗面所、浴室等の水回りにおいて、排水口には固形物が排水管に流出しないように、丸孔、網目、スリット等の形状のフィルターを備えるストレーナーが設置されている。ストレーナーには、生ごみ、髪の毛、汚物等が堆積して汚れが集積されるため、水回りを清潔に保つ上で、ストレーナーの汚れを十分に除去し、洗浄することが必要になる。
しかしながら、ストレーナーのフィルターは液体を通過させるため、従来の次亜塩素酸アルカリ金属塩を含む洗浄剤では、ストレーナーに注下しても、洗浄剤の大部分がストレーナーに残留せずにフィルターを通して流出してしまい、その結果、ストレーナーに集積した汚れ等には十分な洗浄効果が得られなくなるという欠点があった。そのため、ストレーナーに集積した汚れは手で取るなど物理的に除去する必要があるが、心理的抵抗が大きかった。このような従来技術を背景として、ストレーナーを簡易且つ効率的に洗浄できる洗浄剤の開発が望まれている。
特開2003−55698号公報 特公昭63−33800号公報
ストレーナーの洗浄に使用される洗浄剤には、ストレーナーの洗浄性に加えて、容器からストレーナーに注下させるための注下性が良好であることも求められる。そこで、本発明は、ストレーナーの洗浄性、及び収容した容器からの注下性に優れたストレーナー用洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、次亜塩素酸アルカリ金属塩と、水酸化アルカリ金属塩とを含む洗浄剤組成物において、25℃での粘度を800〜20000mPa・sに設定することによって、ストレーナーに注下しても洗浄剤組成物が残留し、ストレーナーの汚れを効果的に洗浄できることを見出した。更に、前記洗浄剤組成物は、収容した容器からの注下性も優れていることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 次亜塩素酸アルカリ金属塩と、水酸化アルカリ金属塩とを含み、25℃での粘度が800〜20000mPa・sであることを特徴とする、ストレーナー用洗浄剤組成物。
項2. 更に、1個の炭素数10〜18のアルキル基と2個の炭素数1〜4のアルキル基を有するアルキルアミンオキシドを含む、項1に記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
項3. 前記次亜塩素酸アルカリ金属塩が0.1〜10重量%含まれる、項1又は2に記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
項4. 前記水酸化アルカリ金属塩が0.1〜5重量%含まれる、項1〜3のいずれかに記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
項5. 前記アルキルアミンオキシドが1〜20重量%含まれる、項2〜4のいずれかに記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
項6. 台所の排水口、洗面所の排水口、又は浴室床の排水口に用いられるストレーナーの洗浄に使用される、項1〜5のいずれかに記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物によれば、ストレーナーに滴下しても、ストレーナーのフィルターを通して流出するのを抑制でき、ストレーナー上に効率的に残留させてストレーナーを効果的に洗浄することが可能になっている。また、本発明のストレーナー用洗浄剤組成物は、収容した容器からの注下性も優れており、ストレーナーへの注下を簡易に行うこともできる。
実施例及び比較例の各洗浄剤組成物の洗浄性(毛髪の溶解率)について評価した結果を示す。 実施例及び比較例の各洗浄剤組成物のストレーナー上での残留性(残留率)について評価した結果を示す。 実施例及び比較例の各洗浄剤組成物のストレーナー上での注下性(注ぎ開始時間)について評価した結果を示す。
本明細書において、「注下」とは、容器からストレーナー用洗浄剤組成物を注ぎ出すことを意味し、「注下性」とは、容器に収容された状態のストレーナー用洗浄剤組成物の容器外への注ぎ易さを意味する。
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物は、次亜塩素酸アルカリ金属塩と、水酸化アルカリ金属塩とを含み、25℃での粘度が800〜20000mPa・sであることを特徴とする。以下、本発明のストレーナー用洗浄剤組成物について詳述する。
(次亜塩素酸アルカリ金属塩)
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物において、次亜塩素酸アルカリ金属塩は、ストレーナーに付着した汚れ(毛髪、生ごみ等)を溶解又は剥離させることによって除去する役割を果たす。本発明で使用される次亜塩素酸アルカリ金属塩としては、具体的には、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム等が挙げられる。これらの次亜塩素酸アルカリ金属塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの次亜塩素酸アルカリ金属塩の中でも、ストレーナーの洗浄性をより向上させるという観点から、好ましくは次亜塩素酸ナトリウムが挙げられる。
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物において、次亜塩素酸アルカリ金属塩の含有量については、付与すべき洗浄性、適用対象となるストレーナーの種類等に応じて適宜設定されるが、例えば0.1〜10重量%、好ましくは1〜10重量%、更に好ましくは2〜10重量%が挙げられる。
(水酸化アルカリ金属塩)
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物において、水酸化アルカリ金属塩は、ストレーナーに付着、集積した汚れ(毛髪や生ごみ等)の溶解、及び次亜塩素酸アルカリ金属塩の汚れへの浸透を促進させる役割を果たす。本発明で使用される水酸化アルカリ金属塩としては、具体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。これらの水酸化アルカリ金属塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの水酸化アルカリ金属塩の中でも、ストレーナーの洗浄性をより向上させるという観点から、好ましくは水酸化ナトリウムが挙げられる。
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物において、水酸化アルカリ金属塩の含有量については、付与すべき洗浄性、適用対象となるストレーナーの種類等に応じて適宜設定されるが、例えば0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜5重量%、更に好ましくは1〜5重量%が挙げられる。
(粘度)
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物は、25℃での粘度が800〜20000mPa・sとなるように設定される。このように、次亜塩素酸アルカリ金属塩と水酸化アルカリ金属塩を含有させつつ、粘度を前記範囲に充足させることによって、ストレーナー上での残留性を高めて洗浄性を向上させつつ、優れた注下性を備えさせることが可能になる。ストレーナー上での残留性、ストレーナーの洗浄性、及び注下性をより一層向上させるという観点から、本発明のストレーナー用洗浄剤組成物の25℃での粘度として、好ましくは800〜10000mPa・s、更に好ましくは1300〜10000mPa・s、より好ましくは2000〜10000mPa・s、特に好ましくは5000〜10000mPa・sが挙げられる。
本明細書において、25℃での粘度とは、25℃の温度条件下でB型粘度計を用いて測定される値であり、粘度が4000mPa・s未満の範囲はM3ローターを用いて回転数30rpmで回転開始から30秒後に測定され、粘度が4000mPa・s以上の範囲はM4ローターを用いて回転数12rpmで回転開始から30秒後に測定される。
(増粘成分)
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物において、前述する粘度を充足させるには、増粘成分を適量含有させればよい。粘度調整に使用される増粘成分の種類については特に制限されず、増粘作用を有する界面活性剤、増粘多糖類、粘土鉱物等が挙げられる。
増粘作用を有する界面活性剤としては、具体的には、ラウリルジメチルアミンオキシド、デシルジメチルアミンオキシド、ミリスチルジメチルアミンオキシド等の1個の炭素数10〜18のアルキル基と2個の炭素数1〜4のアルキル基を有するアルキルアミンオキシド;ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸塩等が挙げられる。これらの増粘作用を有する界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
増粘多糖類としては、具体的には、キサンタンガム、タマリンドガム、カラギーナン、ローカストビーンガム、グアガム、ペクチン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸等が挙げられる。これらの増粘多糖類は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
粘土鉱物としては、具体的には、モンモリロナイト、ベントナイト、サポナイト、ヘクトライト、スメクタイト、タルク等が挙げられる。これらの粘土鉱物は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、上記の増粘成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの増粘成分の中でも、本発明のストレーナー用洗浄剤組成物に前述する粘度を備えさせつつ、ストレーナーの洗浄性、及び注下性をより一層向上させるという観点から、好ましくは増粘作用を有する界面活性剤、更に好ましくは1個の炭素数10〜18のアルキル基と2個の炭素数1〜4のアルキル基を有するアルキルアミンオキシド、更に好ましくはミリスチルジメチルアミンオキシドが挙げられる。
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物において、前記増粘成分の含有量については、備えさせるべき粘度、使用する増粘成分の種類等に応じて適宜設定されるが、例えば0.1〜20重量%、好ましくは1〜20重量%、更に好ましくは2〜10重量%が挙げられる。より具体的には、1個の炭素数10〜18のアルキル基と2個の炭素数1〜4のアルキル基を有するアルキルアミンオキシドを使用する場合であれば、例えば0.5〜20重量%、好ましくは1〜20重量%、更に好ましくは1〜10重量%が挙げられる。
(他の界面活性剤)
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物には、前述する成分の他に、更なる洗浄性の向上等のために、必要に応じて、前記以外の界面活性剤を含んでいてもよい。このような界面活性剤としては、例えば、アシルサルコシン塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルカルボン酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン等が挙げられる。
アシルサルコシン塩としては、具体的には、ラウロイルサルコシンナトリウム、ココイルサルコシンナトリウム等のアシル基の炭素数が8〜18であるアシルサルコシンのアルカリ金属塩が挙げられる。当該アルカリ金属塩としては、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。
アルキルスルホン酸塩としては、具体的には、1−デカンスルホン酸、1−ドデカンスルホン酸等の炭素数8〜20のアルキルスルホン酸のアルカリ金属塩が挙げられる。当該アルカリ金属塩としては、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。
アルキル硫酸エステル塩としては、具体的には、ラウリル硫酸、ミリスチル硫酸等の炭素数8〜20のアルキル硫酸エステルのアルカリ金属塩又はアンモニウム塩が挙げられる。当該アルカリ金属塩としては、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。
アルキルカルボン酸塩としては、具体的には、ラウリン酸、ミスチリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の炭素数8〜20のアルキルカルボン酸のアルカリ金属塩が挙げられる。当該アルカリ金属塩としては、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。
アルキルエーテルリン酸エステルとしては、具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸等の炭素数8〜18のアルキルエーテルリン酸エステルが挙げられる。
アルキルベタインとしては、具体的には、ラウリルベタイン、ステアリルベタイン等の炭素数8〜18のアルキルベタインが挙げられる。
アルキルアミドベタインとしては、具体的には、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、イソステアラミドプロピルベタイン等、炭素数8〜18脂肪酸がプロピルベタインにアミド結合しているアルキルアミドベタインが挙げられる。
これらの界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの界面活性剤の中でも、より一層効果的にストレーナーの洗浄性を向上させると共に効率的に増粘させるという観点から、好ましくはアシルサルコシン塩、アルキルスルホン酸塩、更に好ましくは炭素数が10〜14であるアシルサルコシン塩が挙げられる。
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物において、前記界面活性剤の含有量については、使用する界面活性剤の種類等に応じて適宜設定すればよいが、例えば0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%、更に好ましくは0.1〜3重量%が挙げられる。
(他の含有成分)
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物には、前述する成分の他に、必要に応じて、研磨剤、非塩素系漂白剤、消臭剤、有機酸、殺菌剤、金属キレート剤、酵素、色素、香料等を含んでいてもよい。
また、本発明のストレーナー用洗浄剤組成物において、前述する成分以外の残部は、水である。本発明で使用される水は、次亜塩素酸のアルカリ金属塩の安定性を高めるために、イオン交換水、精製水等のイオンを含んでいないものが好ましい。
(使用対象、使用方法)
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物は、ストレーナーの洗浄用途に使用される。ストレーナーとは、台所、洗面所、浴室等の水回りにおいて、固形物が排水管に流出しないように排水口に設けられている受け皿であり、目皿やごみ受け皿と称されることもある。ストレーナーには、固形物が流出しないように、丸孔、網目、スリット等の形状のフィルターを備えているが、本発明の適用対象となるストレーナーのフィルター形状は特に限定されるものではない。本発明のストレーナー用洗浄剤組成物の洗浄対象となるストレーナーの好適な例として、台所、洗面所、及び浴室床の排水口に設けられるストレーナーが挙げられる。
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物を用いてストレーナーを洗浄するには、ストレーナー上に適量の本発明のストレーナー用洗浄剤組成物を注下し、30〜60分間程度静置すればよい。本発明のストレーナー用洗浄剤組成物は、ストレーナー上に注下しても、ストレーナーのフィルターを通して流出するのを抑制して、ストレーナー上に効率的に残留し、優れた洗浄効果を奏することができる。また、本発明のストレーナー用洗浄剤組成物をストレーナー上に注下した後に、必要に応じて擦り洗いを行ってもよい。また、洗浄終了後は、水等で洗い流せばよい。
以下に実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
試験例
表1及び2に示す組成の洗浄剤組成物を調製し、以下の方法に従って、25℃での粘度、洗浄性(タンパク質の溶解率)、ストレーナー上での残留性、注下性を評価した。
<25℃での粘度>
B型粘度計(TV−10、東機産業社製)を用いて、各洗浄剤組成物の25℃での粘度の測定を行った。なお、粘度が4000mPa・s未満の範囲はM3ローターを用いて回転数30rpmで回転開始から30秒後に測定を行い、粘度が4000mPa・s以上の範囲はM4ローターを用いて回転数12rpmで回転開始から30秒後に測定を行った。
<洗浄性(毛髪の溶解率)>
長さ約5cmで重量0.3gの人毛(ビューラックス社製、品番BS−B)を直径約5cmの綿のように絡みあった毛玉状にした。この毛玉状の毛髪を、直径10cmのユニットバス用目皿(カクダイ製、品番4156)に置き、各洗浄剤組成物3gを、目皿の開口部分から直接流出しないように、ピペットを用いて毛玉及び格子の上に注いだ。各洗浄剤組成物を注いでから約30分間静置した後、目皿の上に残留している人毛を回収し、水で濯いだ後に乾燥させて重量を測定した。測定された重量から、下記式に従って人毛溶解率を算出した。本試験は、同条件での測定を3回行い、3回の毛髪溶解率の平均値を求めた。
人毛溶解率(%)=[{(洗浄前の人毛の重量)−(洗浄後の人毛の重量)}/(洗浄前の人毛の重量)]×100
算出された人毛溶解率について、下記判定基準に従って、ストレーナーの洗浄性を評価した。
◎:人毛溶解率が30%以上
○:人毛溶解率が25%以上30%未満
△:人毛溶解率が20%以上25%未満
×:人毛溶解率が20%未満
<ストレーナー上での残留性>
長さ約5cmで重量0.3gの人毛(ビューラックス社製、品番BS−B)を直径約5cmの綿のように絡みあった毛玉状にした。この毛玉状の毛髪を、直径10cmのユニットバス用目皿(カクダイ製、品番4156)に置き、各洗浄剤組成物3gを、目皿の開口部分から直接流出しないように、ピペットを用いて毛玉及び格子の上に注いだ。各洗浄剤組成物を注いでから約10分間静置した後、目皿の下に垂れ落ちた各洗浄剤組成物の重量を測定した。測定された重量から、下記式に従って残留率を算出した。本試験は、同条件での測定を3回行い、3回の残留率の平均値を求めた。
残留率(%)=[{(注いだ洗浄剤組成物の重量)−(垂れ落ちた洗浄剤組成物の重量)}/(注いだ洗浄剤組成物の重量)]×100
算出された残留率について、下記判定基準に従って、ストレーナー上での残留性を評価した。
◎:残留率が70%以上
○:残留率が50%以上70%未満
△:残留率が30%以上50%未満
×:残留率が30%未満
<注下性>
各洗浄剤組成物50mlを、100mlのメスシリンダー(底面積約6cm2)に収容した。次いで、メスシリンダーの注ぎ口を斜め下45度に傾け、注ぎ口から洗浄剤組成物が垂れ初めるまでの時間(注ぎ開始時間)を測定した。
注ぎ開始時間の測定結果を下記判定基準に従って分類し、注下性を評価した。
◎:1秒未満
○:1秒以上、10秒未満
△:10秒以上、20秒未満
×:20秒以上
得られた結果を表1〜2、及び図1〜3に示す。次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムを含む洗浄剤組成物において25℃での粘度が800mPa・s未満の場合には、注下性に優れるものの、ストレーナー上での残留性及び洗浄性が不十分であった。また、次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムを含む洗浄剤組成物において25℃での粘度が20000mPa・sを超える場合には、注下性が悪く、容器から注ぎ出し難くなっていた。これに対して、次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムを含む洗浄剤組成物において25℃での粘度が800mPa・s以上20000mPa・s以下の場合では、ストレーナー上での残留性が格段に高く、優れた洗浄性を示すと共に、良好な注下性も有していた。なお、実施例6及び7において、増粘成分としてキサンタムガムに代えてカラギーナン及びカルボキシメチルセルロースを、洗浄剤組成物の粘度が800〜20000mPa・sの範囲となるように調整して配合した場合であっても、該洗浄剤組成物は上記と同様の結果が得られた。更に、増粘成分として、ミリスチルジメチルアミンオキシドを使用した場合には、キサンタンガムを使用した場合に比べて、優れた洗浄性及び注下性を実現できていた。

Claims (6)

  1. 次亜塩素酸アルカリ金属塩と、水酸化アルカリ金属塩とを含み、25℃での粘度が800〜20000mPa・sであることを特徴とする、ストレーナー用洗浄剤組成物。
  2. 更に、1個の炭素数10〜18のアルキル基と2個の炭素数1〜4のアルキル基を有するアルキルアミンオキシドを含む、請求項1に記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
  3. 前記次亜塩素酸アルカリ金属塩が0.1〜10重量%含まれる、請求項1又は2に記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
  4. 前記水酸化アルカリ金属塩が0.1〜5重量%含まれる、請求項1〜3のいずれかに記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
  5. 前記アルキルアミンオキシドが1〜20重量%含まれる、請求項2〜4のいずれかに記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
  6. 台所の排水口、洗面所の排水口、又は浴室床の排水口に用いられるストレーナーの洗浄に使用される、請求項1〜5のいずれかに記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
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