JP2015067686A - ストレーナー用洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】、次亜塩素酸アルカリ金属塩と、水酸化アルカリ金属塩とを含む洗浄剤組成物において、25℃での粘度を800〜20000mPa・sに設定することによって、ストレーナーに注下しても洗浄剤組成物がフィルターから流出するのを抑制でき、ストレーナーの汚れを効果的に洗浄できる。更には、当該洗浄剤組成物は、収容した容器からの注下性も優れている。
【選択図】なし
Description
項1. 次亜塩素酸アルカリ金属塩と、水酸化アルカリ金属塩とを含み、25℃での粘度が800〜20000mPa・sであることを特徴とする、ストレーナー用洗浄剤組成物。
項2. 更に、1個の炭素数10〜18のアルキル基と2個の炭素数1〜4のアルキル基を有するアルキルアミンオキシドを含む、項1に記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
項3. 前記次亜塩素酸アルカリ金属塩が0.1〜10重量%含まれる、項1又は2に記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
項4. 前記水酸化アルカリ金属塩が0.1〜5重量%含まれる、項1〜3のいずれかに記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
項5. 前記アルキルアミンオキシドが1〜20重量%含まれる、項2〜4のいずれかに記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
項6. 台所の排水口、洗面所の排水口、又は浴室床の排水口に用いられるストレーナーの洗浄に使用される、項1〜5のいずれかに記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物において、次亜塩素酸アルカリ金属塩は、ストレーナーに付着した汚れ(毛髪、生ごみ等)を溶解又は剥離させることによって除去する役割を果たす。本発明で使用される次亜塩素酸アルカリ金属塩としては、具体的には、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム等が挙げられる。これらの次亜塩素酸アルカリ金属塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの次亜塩素酸アルカリ金属塩の中でも、ストレーナーの洗浄性をより向上させるという観点から、好ましくは次亜塩素酸ナトリウムが挙げられる。
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物において、水酸化アルカリ金属塩は、ストレーナーに付着、集積した汚れ(毛髪や生ごみ等)の溶解、及び次亜塩素酸アルカリ金属塩の汚れへの浸透を促進させる役割を果たす。本発明で使用される水酸化アルカリ金属塩としては、具体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。これらの水酸化アルカリ金属塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの水酸化アルカリ金属塩の中でも、ストレーナーの洗浄性をより向上させるという観点から、好ましくは水酸化ナトリウムが挙げられる。
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物は、25℃での粘度が800〜20000mPa・sとなるように設定される。このように、次亜塩素酸アルカリ金属塩と水酸化アルカリ金属塩を含有させつつ、粘度を前記範囲に充足させることによって、ストレーナー上での残留性を高めて洗浄性を向上させつつ、優れた注下性を備えさせることが可能になる。ストレーナー上での残留性、ストレーナーの洗浄性、及び注下性をより一層向上させるという観点から、本発明のストレーナー用洗浄剤組成物の25℃での粘度として、好ましくは800〜10000mPa・s、更に好ましくは1300〜10000mPa・s、より好ましくは2000〜10000mPa・s、特に好ましくは5000〜10000mPa・sが挙げられる。
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物において、前述する粘度を充足させるには、増粘成分を適量含有させればよい。粘度調整に使用される増粘成分の種類については特に制限されず、増粘作用を有する界面活性剤、増粘多糖類、粘土鉱物等が挙げられる。
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物には、前述する成分の他に、更なる洗浄性の向上等のために、必要に応じて、前記以外の界面活性剤を含んでいてもよい。このような界面活性剤としては、例えば、アシルサルコシン塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルカルボン酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン等が挙げられる。
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物には、前述する成分の他に、必要に応じて、研磨剤、非塩素系漂白剤、消臭剤、有機酸、殺菌剤、金属キレート剤、酵素、色素、香料等を含んでいてもよい。
本発明のストレーナー用洗浄剤組成物は、ストレーナーの洗浄用途に使用される。ストレーナーとは、台所、洗面所、浴室等の水回りにおいて、固形物が排水管に流出しないように排水口に設けられている受け皿であり、目皿やごみ受け皿と称されることもある。ストレーナーには、固形物が流出しないように、丸孔、網目、スリット等の形状のフィルターを備えているが、本発明の適用対象となるストレーナーのフィルター形状は特に限定されるものではない。本発明のストレーナー用洗浄剤組成物の洗浄対象となるストレーナーの好適な例として、台所、洗面所、及び浴室床の排水口に設けられるストレーナーが挙げられる。
表1及び2に示す組成の洗浄剤組成物を調製し、以下の方法に従って、25℃での粘度、洗浄性(タンパク質の溶解率)、ストレーナー上での残留性、注下性を評価した。
B型粘度計(TV−10、東機産業社製)を用いて、各洗浄剤組成物の25℃での粘度の測定を行った。なお、粘度が4000mPa・s未満の範囲はM3ローターを用いて回転数30rpmで回転開始から30秒後に測定を行い、粘度が4000mPa・s以上の範囲はM4ローターを用いて回転数12rpmで回転開始から30秒後に測定を行った。
長さ約5cmで重量0.3gの人毛(ビューラックス社製、品番BS−B)を直径約5cmの綿のように絡みあった毛玉状にした。この毛玉状の毛髪を、直径10cmのユニットバス用目皿(カクダイ製、品番4156)に置き、各洗浄剤組成物3gを、目皿の開口部分から直接流出しないように、ピペットを用いて毛玉及び格子の上に注いだ。各洗浄剤組成物を注いでから約30分間静置した後、目皿の上に残留している人毛を回収し、水で濯いだ後に乾燥させて重量を測定した。測定された重量から、下記式に従って人毛溶解率を算出した。本試験は、同条件での測定を3回行い、3回の毛髪溶解率の平均値を求めた。
人毛溶解率(%)=[{(洗浄前の人毛の重量)−(洗浄後の人毛の重量)}/(洗浄前の人毛の重量)]×100
◎:人毛溶解率が30%以上
○:人毛溶解率が25%以上30%未満
△:人毛溶解率が20%以上25%未満
×:人毛溶解率が20%未満
長さ約5cmで重量0.3gの人毛(ビューラックス社製、品番BS−B)を直径約5cmの綿のように絡みあった毛玉状にした。この毛玉状の毛髪を、直径10cmのユニットバス用目皿(カクダイ製、品番4156)に置き、各洗浄剤組成物3gを、目皿の開口部分から直接流出しないように、ピペットを用いて毛玉及び格子の上に注いだ。各洗浄剤組成物を注いでから約10分間静置した後、目皿の下に垂れ落ちた各洗浄剤組成物の重量を測定した。測定された重量から、下記式に従って残留率を算出した。本試験は、同条件での測定を3回行い、3回の残留率の平均値を求めた。
残留率(%)=[{(注いだ洗浄剤組成物の重量)−(垂れ落ちた洗浄剤組成物の重量)}/(注いだ洗浄剤組成物の重量)]×100
◎:残留率が70%以上
○:残留率が50%以上70%未満
△:残留率が30%以上50%未満
×:残留率が30%未満
各洗浄剤組成物50mlを、100mlのメスシリンダー(底面積約6cm2)に収容した。次いで、メスシリンダーの注ぎ口を斜め下45度に傾け、注ぎ口から洗浄剤組成物が垂れ初めるまでの時間(注ぎ開始時間)を測定した。
◎:1秒未満
○:1秒以上、10秒未満
△:10秒以上、20秒未満
×:20秒以上
Claims (6)
- 次亜塩素酸アルカリ金属塩と、水酸化アルカリ金属塩とを含み、25℃での粘度が800〜20000mPa・sであることを特徴とする、ストレーナー用洗浄剤組成物。
- 更に、1個の炭素数10〜18のアルキル基と2個の炭素数1〜4のアルキル基を有するアルキルアミンオキシドを含む、請求項1に記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
- 前記次亜塩素酸アルカリ金属塩が0.1〜10重量%含まれる、請求項1又は2に記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
- 前記水酸化アルカリ金属塩が0.1〜5重量%含まれる、請求項1〜3のいずれかに記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
- 前記アルキルアミンオキシドが1〜20重量%含まれる、請求項2〜4のいずれかに記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
- 台所の排水口、洗面所の排水口、又は浴室床の排水口に用いられるストレーナーの洗浄に使用される、請求項1〜5のいずれかに記載のストレーナー用洗浄剤組成物。
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