JP2015067145A - 乗物用シート - Google Patents

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正太郎 井上
Shotaro Inoue
正太郎 井上
勝 若山
Masaru Wakayama
勝 若山
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Toyota Motor Corp
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Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】シートフレームに追従して部分的に動くシートパッドを支持部材にて性能良く支持することにある。
【解決手段】第一部材10と第二部材20の間に配置するシートパッドの一部(4Pa)が第一部材10から離間する向きに移動する構成の乗物用シートにおいて、支持部材が、第一部材10に取付けられる第一支持部31と、第一部材10と第二部材20の少なくとも一方に取付けられてこれらの間に配置する第二支持部32とを有し、第一支持部31が、第二部材20の相対移動に追従することなく、一部とは異なるシートパッドの他部(4Pb)を支持するとともに、第二支持部32が、シートパッドの一部(4Pa)の移動に追従しつつそれを支持する構成である。
【選択図】図4

Description

本発明は、シートフレームと、シートパッドと、支持部材(シートフレーム上でシートパッドを支持する部材)を備えた乗物用シートに関する。
この種の乗物用シートとして、シートクッションが、骨枠体(シートフレーム)と、クッション体(シートパッド)と、弾性部材(支持部材)を有する乗物用シートが公知である(特許文献1を参照)。
ここでシートフレーム(第一部材に相当)は、シート骨格をなす略矩形の枠体であり、その前部(平板状)上にチルト機構が設けられる。チルト機構は、シートクッション前部側を持ち上げて乗員脹脛等を支持する機構であり、チルトプレート(シート幅方向に長尺な平板材)と、中間部材(短尺な平板材)と、エア袋を有する。
公知技術では、チルトプレート(第二部材に相当)を、シートフレーム前部に対面状に配置したのち、これらの間にエアバックを介装する。またチルトプレートの後端を、シートフレーム前部に起倒可能(前倒れ状態から起立状態に変位可能)に取付けられた中間部材に屈曲可能に連結する。そしてチルト機構の未作動時(エア袋の収縮時)には、チルトプレートが、中間部材の前倒れに伴って、シートフレームに近接配置する(下方に配置する)。またチルト機構を作動させてエア袋を膨張させることにより、中間部材が起立しつつ、チルトプレートが、シートフレーム前部から持ち上がる(上方に移動する)。このときチルトプレートは、(中間部材の起立に伴い)未作動時よりもシート後方に移動しながら上方に移動する。
また支持部材は、連続S字状(上面視)に屈曲する線材であり、シートフレームの前後方向に橋渡し状に取付けられる。このとき支持部材の後部側が、シートフレーム(後部)に取付けられるとともに、支持部材の前部側が、チルトプレートの後部に取付けられる。そしてシートパッドを、支持部材を介してシートフレームとチルトプレートに跨るように配置したのちシートカバーで被覆する。
そしてチルト機構の作動時において、チルトプレートがシート後方に移動しつつ上方に移動する。こうしてチルトプレートを上方に移動させることで、シートクッション前部側を持ち上げることができる。このとき支持部材が、チルトプレートの後方且つ上方移動に追従しつつ、シート前後方向に収縮しながらシートパッドを下支えする。またチルト機構の未作動時においては、支持部材が、チルトプレートの前方且つ下方移動に追従して、作動時よりも伸長しながらシートパッドを下支えすることとなる。
特開2005−205938号公報
ここで公知技術では、支持部材全体が、チルトプレートの移動に追従しつつ適宜伸縮する構成である。このため公知技術の構成では、支持部材全体のバネ性能が適宜変化する(チルト機構の作動時には縮んで撓みやすくなり、未作動時には伸長して撓みにくくなる)などして、着座性にやや劣る構成となりがちであった。
もっとも支持部材を、シートフレーム前部に直接取付けるなどして、チルトプレートの移動に追従させない構成とすることもできる。しかしそうするとチルト機構の作動時に、シートパッドが、チルトプレートとともに部分的に上方移動して支持部材との間に隙間(特にチルトプレートと支持部材の間のシートパッド部分に大きな隙間)が生じる。このためシートパッドが支持部材で部分的に支持されない構成となり、着座性が悪化する(例えば隙間の発生によるヌケ感を生じさせる)おそれがある。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートフレームに追従して部分的に動くシートパッドを支持部材にて性能良く支持することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、シートクッションやシートバック等のシート構成部材が、シート骨格をなす枠状のシートフレームと、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能なシートパッドと、シートフレームに取付けられてシートパッドを支持する支持部材とを有する。
本発明では、シートフレームが、シート骨格の少なくとも一部をなす第一部材と、第一部材に対して相対移動可能な第二部材とを有する。そしてシートパッドが、第一部材と第二部材に跨って配置されて、第一部材に対する第二部材の相対移動により、第一部材と第二部材の間に配置するシートパッドの一部が第一部材から離間する向きに移動する。
そこで本発明では、支持部材が、第一部材に取付けられる第一支持部と、第一部材と第二部材の少なくとも一方に取付けられてこれらの間に配置する第二支持部とを有する。そして第一支持部が、第二部材の相対移動に追従することなく、一部とは異なるシートパッドの他部を支持するとともに、第二支持部が、シートパッドの一部の移動に追従しつつそれを支持する。
本発明では、第一支持部が、第二部材に追従することなく(バネ性能を極力変化させることなく)シートパッドの他部を支持する。また第二支持部が、シートパッドの一部の移動に追従しつつそれを支持するため、シートパッドの一部の移動に伴う着座性の悪化を防止又は低減することができる。
第2発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートであって、第二支持部が、ヒンジ部を介して第一部材側に傾倒可能に取付けられる。そしてヒンジ部から先の第二支持部部分が、第一支持部に設けた配置部内で、第一支持部に干渉することなくシートパッドの一部の移動に追従して傾倒する。
本発明によれば、第二支持部が、第一支持部に極力干渉(接触)することなく配置部内で傾倒することで、第一支持部と第二支持部の干渉による異音発生を極力阻止できる。
第3発明の乗物用シートは、第1発明又は第2発明の乗物用シートにおいて、第二支持部が、第一部材と第二部材に橋渡し状に取付けられて、第二部材とともに移動することによりシートパッドの一部に追従する。
本発明では、第二支持部が、第二部材とともに移動可能であるため、第二支持部にそれ自体を移動させる構成を設ける必要がない(比較的シンプルな構成である)。
本発明に係る第1発明によれば、シートフレームに追従して部分的に動くシートパッドを支持部材にて性能良く支持することができる。また第2発明によれば、シートパッドを、支持部材にてより性能良く支持することができる。そして第3発明によれば、シートパッドを、比較的シンプルな構成の支持部材にて性能良く支持することができる。
乗物用シートの透視斜視図である。 支持部材の斜視図である。 第二部材の相対移動時における支持部材の斜視図である。 シートクッション一部の断面図である。 変形例にかかる支持部材の斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図5を参照して説明する。各図には、適宜、乗物用シート前方に符号F、乗物用シート後方に符号B、乗物用シート上方に符号UP、乗物用シート下方に符号DWを付す。
図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6を有する。これらシート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F)と、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッド(4P,6P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S)を有する。
なお各シートパッド4P,6Pは、ポリウレタンフォームなどの発泡樹脂で形成でき、各シートカバー4S,6Sは、布帛や皮革等で形成できる。またシートバック6のシートフレーム6F(上部)には、図示しないヘッドレストのヘッドレストステーを挿設可能な孔部(符号省略)が形成される。
本実施例では、シートクッション4が、シートパッド4Pを、支持部材30(詳細後述)を介してシートフレーム4F(詳細後述)上に配置したのちシートカバー4Sで被覆することで形成される(図4を参照)。
そして後述するようにシートフレーム4Fの前部側(後述の第二部材20)が上方移動することにより、シートクッション4前側が上方に持ち上げられて乗員脹脛等を支持可能な状態となる。このときシートパッド4Pの少なくとも一部(4Pa)が、シートフレーム4F前部側の上方移動に追従するのであるが、この種のシート構成では、シートパッド4Pを支持部材30にて性能良く支持できることが望ましい。
そこで本実施例では、後述の構成にて、シートパッド4Pを支持部材30にて性能良く支持することとした。以下、各構成について詳述する。
[シートフレーム]
シートフレーム4Fは、略矩形(上面視)の枠体であり、第一部材10と、第二部材20と、一対のスライドレール8を有する(図1を参照)。
ここで各スライドレール8は、シート前後に長尺な部材であり、車室床面(図示省略)に固定されたロアレール8aと、ロアレール8aに対して摺動可能に組付けられたアッパレール8bを有する。本実施例では、シートフレーム4Fの両側(シート幅方向の側部)にそれぞれスライドレール8を配置する。そして乗物用シート2(シートクッション4)が、スライドレール8を介して車室床面に配設されて、乗物前後方向に向けてスライド移動可能となる。
(第一部材)
第一部材10は、シートクッション4の骨格一部をなす部材であり、一対の側方フレーム12と、一対の補強部材14,16を有する(図1を参照)。
一対の側方フレーム12は、それぞれシートフレーム4Fの側部骨格をなす平板部材であり、シート側方において互いに対面状に配置する。各側方フレーム12の内面途中には、軸材AMを挿設可能な孔部(図示省略)が形成されており、後述の第二部材20(連結アーム24)を取付け可能である。また各側方フレーム12の外面には、一対の脚部18(略矩形の平板材)がシート前後に適宜の間隔をあけて取付けられる。そして側方フレーム12を、それぞれ各脚部18を介してアッパレール8bに取付ける。こうして各側方フレーム12(シートクッション4)が、ロアレール8aに対するアッパレール8bの摺動により車室前後にスライド移動可能となる。
また一対の補強部材(第一補強部材14,第二補強部材16)は、ともにシート幅方向に長尺なパイプ材(円筒状)であり、一対の側方フレーム12の間に橋渡し状に取付けられる。本実施例では、第一補強部材14が、一対の側方フレーム12の前部側に橋渡し状に取付けられて、後述の第二部材20の近傍に配置する。また第二補強部材16が、一対の側方フレーム12の後部側(シートバック6の下方)に橋渡し状に取付けられて、第一補強部材14に適宜の間隔をあけて対面状に配置する。
(第二部材)
第二部材20は、第一部材10に対して相対移動可能な部材であり、前方フレーム22と、一対の連結アーム24を有する(図1を参照)。
前方フレーム22は、シートフレーム4Fの前部骨格をなす平板部材であり、一対の側方フレーム12の間に橋渡し状に配置可能である。前方フレーム22の上面には、乗員の前滑り等を防止するエア袋を取付け可能なブラケット26が取付けられる。
また一対の連結アーム24は、それぞれ前方フレーム22の端部から側方フレーム12途中(孔部)にまで延びる平板部位である。各連結アーム24は、シート幅方向で見て互いに対面状に配置(側方フレーム12内面に対面可能に配置)しており、連結アーム24の端部に軸材AMを挿設可能な孔部(図示省略)が形成される。
本実施例では、前方フレーム22を、一対の側方フレーム12の前端(第一補強部材14よりも前方)に橋渡し状に配置する。つぎに各連結アーム24を、シート後方に延長しつつ、これらの端部を、軸材AMを介して各側方フレーム12の途中に回転可能に取付ける。そして軸材AMを回転中心とした連結アーム24の回転移動により、前方フレーム22が、各側方フレーム12に対してシート上下方向に移動する(第二部材20が第一部材10に対して相対移動する)こととなる(図1及び図4を参照)。
[支持部材]
支持部材30は、シートパッド4Pを支持する部材であり、一対の第一支持部31,31Aと、一対の第二支持部32,32Aを有する(図2〜図4を参照)。
ここで各第一支持部31,31Aは同一構成を有し、例えば第一支持部31は、略U字状(上方視)の線バネであり、連結端部40と、一対のアーム部41,42とからなる。そして後述するように第一支持部31,31Aが、第一部材10(一対の補強部材14,16の間)に取付けられて、第一部材10上のシートパッド(シートパッド他部4Pb等)を支持することとなる(図4を参照)。
そして各アーム部41,42は、(取付け状態を基準として)連結端部40からシート前後方向に並列しつつ延びる部位であり、複数の掛止部42a,42bと、配置部44を有する。各アーム部41,42は、両補強部材14,16の間に橋渡し可能な長さ寸法を有して、シート幅方向に向けて略S字状に適宜屈曲する。
また複数の掛止部(第一掛止部42a,第二掛止部42b)は、それぞれ対応する補強部材に掛止め可能な部位である。第一掛止部42aは、第一補強部材14に掛止可能な部位(側面視で円弧状)であり、各アーム部41,42の前端側を下方に湾曲させることで形成される。また第二掛止部42bは、第二補強部材16に掛止可能な部位(円弧状)であり、各アーム部41,42の後端側(連結端部40につながる部分)を下方に湾曲させることで形成される。
また配置部44は、一対のアーム部41,42(前部側)の間に形成された空間部であり、後述の第二支持部32の外形よりも大きな外形寸法を有する。ここで一対のアーム部41,42(前部側)は、第一掛止部42a側でシート幅方向に離間するとともに、途中で一旦近接する部位(ややシート前後に短尺)が形成され、再びシート幅方向に離間配置する(後述の第一連結部材34側で離間配置する)。
本実施例では、一方の第一支持部31と、他方の第一支持部31Aを、適宜の間隔をあけてシート幅方向に並列配置する(図2及び図3を参照)。
この状態で一対の第一支持部31,31Aを、第一連結部材34と第二連結部材36(ともにシート幅方向に長尺な棒材)にて連結する。このとき第一連結部材34を、各第一支持部31,31Aの前部側(シートフレーム全体で見ると略中央位置)に固定するとともに、第二連結部材36を、各第一支持部31,31Aの後部側に固定する。こうして一対の第一支持部31,31Aを連結することにより、シートパッド4Pの略全幅を支持することができる。
さらに本実施例では、各掛止部42a,42bの下面側(各補強部材に当接する側)に緩衝部材BMを嵌装できる。
ここで緩衝部材BMは、各掛止部42a,42bの外形に倣った円弧状(側面視)の部材であり、金属とは異なる材質(樹脂やエラストマ等)にて形成できる。本実施例では、一方のアーム部41の第一掛止部42aと、他方のアーム部42の第一掛止部42aにそれぞれ緩衝部材BMを取付ける。このとき前部側の各緩衝部材BMが連結部42c(第一補強部材に沿って配置可能な平板材)で連結されることで、両アーム部41,42の相対位置関係(シート幅方向で見たこれらの間のクリアランス)が適切に保持される。
また一方のアーム部41の第二掛止部42bと、他方のアーム部42の第二掛止部42bにもそれぞれ緩衝部材BMを取付ける。
こうすることで第一支持部31(31A)の取付け時に、各緩衝部材BMにて、各掛止部42a,42bと各補強部材14,16(ともに金属製)の直接接触が原因の異音発生を極力防止できる。
(第二支持部)
各第二支持部32,32Aは同一構成を有し、例えば第二支持部32は、略U字状(上方視)の線バネであり、連結端部50と、一対のアーム部51,52とからなる(図2及び図3を参照)。
そして後述するように第二支持部32,32Aが、第一部材10と第二部材20の間に橋渡し状に取付けられて、シートパッド4Pの略中央から第二部材20に到達するまでの部分(シートパッド一部4Pa等)を支持することとなる(図4を参照)。
そして各アーム部51,52は、(取付け状態を基準として)連結端部50からシート前後方向に並列しつつ延びる部位であり、配置部44内(後述のヒンジ部54)から前方フレーム22に到達可能な長さ寸法を有する。
また一対のアーム部51,52は、配置部44内に配置可能な外形形状を有して、シート幅方向に向けて略S字状に適宜屈曲する。本実施例の一対のアーム部51,52は、前部側で互いに離間するとともに、中央で一旦近接する部位(ややシート前後に長尺)が形成され、再び連結端部50(第一補強部材14)側で離間配置する。そして各アーム部51,52の前端は互いに近づく方向に屈曲しており、前方フレーム22上の被連結部28(シート前後に長尺なリング状)に相対移動可能に係止できる(図4を参照)。
本実施例では、一方の第二支持部32を、一方の第一支持部31(配置部44内)に配設する(図2〜図4を参照)。このときアーム部51,52の前部側を、配置部44から突出させる(前方フレーム22側に向ける)。そして連結端部50を第一連結部材34に沿って配置しつつ、これらをヒンジ部54(リング状)を介して回転可能に連結する(図4を参照)。こうして第二支持部32(ヒンジ部54から先の部分)が、ヒンジ部54を回転中心とした回転動作にて第一支持部31に対して傾倒可能となる。
また同様に他方の第二支持部32A(第二支持部32と同一構成)を、他方の第一支持部31A(配置部44内)に配設する。
[支持部材の取付け作業]
図1〜図4を参照して、支持部材30を、シートフレーム4Fに取付けつつシートパッド4Pを支持可能に配置する。
本実施例では、第一支持部31,31Aを第一部材10内に取付ける(図2及び図3を参照)。このとき第一支持部31,31Aの前端側(第一掛止部42a)を第一補強部材14に掛回し状に掛止するとともに、後端側(第二掛止部42b)を第二補強部材16に掛回し状に掛止する。こうして第一支持部31,31Aを第一補強部材14と第二補強部材16の間に橋渡し状に取付けることができる。
つぎに第二支持部32,32Aを、第一部材10と第二部材20に取付ける。本実施例では、第二支持部32,32Aの後部側(連結端部50)が、ヒンジ部54と第一連結部材34を介して第一部材10側に起倒可能に取付けられる。そして第二支持部32,32Aの前端(アーム部51,52の前端)を、前方フレーム22(被連結部28)に係止する。こうして各第二支持部32,32Aを、第一部材10と第二部材20に橋渡し状に取付けることができる(図4を参照)。
そしてシートパッド4Pを、第一部材10と第二部材20に跨るように配置する(図4を参照)。このとき本実施例では、シートパッド4Pの前部が前方フレーム22上に配置するとともに、その他のシートパッド4Pの大部分(シートパッド他部4Pb等)が第一支持部31,31A上に配置する。そして第一補強部材14と前方フレーム22の間のシートパッド部分(シートパッド一部4Pa)が第二支持部32,32A上に配置することとなる。
この状態でシートパッド4Pの着座側をシートカバー4S(袋状)で覆いつつ、シートカバー4Sの末端側をシートフレーム4Fに適宜係止することにより、シートクッション4を形成することができる。
[第一部材に対する第二部材の相対移動]
そして本実施例では、側方フレーム12(第一部材10)に対する前方フレーム22(第二部材20)の上方移動により、シートクッション4前部側を上方に持ち上げる(図1及び図4を参照)。
このときシートパッド4Pの略中央から後部側(シートパッド他部4Pb)は、シートカバー4Sの拘束にて第一部材10(第一支持部31,31A)上に留め置かれた状態となる(図4を参照)。そこで本実施例では、第一支持部31,31Aが、前方フレーム22の移動に追従しない(バネ性能の変化の少ない)構成とされることで、シートパッド他部4Pbを着座性良く支持できる。
またシートパッド4P前部が、前方フレーム22とともにシート上方(第一部材10から離間する向き)に移動する。この前部側の移動により、シートパッド4Pが、その中央から前部側に向かうにつれて次第に第一部材10から離間し、特に第一部材10と第二部材20の間に配置するシートパッド一部4Paが大きく離間する。そこで本実施例では、第二支持部32,32Aが上方に向けて傾きつつ(前方フレーム22とともに移動しつつ)、シートパッド一部4Paを含めたシートパッド部分の移動に追従してそれを支持する。こうしてシートパッド一部4Pa等を第二支持部32,32Aにて下支えすることにより、シートパッド一部4Paの移動に伴う着座性の悪化を防止又は低減できる。
このとき本実施例では、第二支持部32,32Aの自由端側(ヒンジ部から先の部分)が、配置部44内で、第一支持部31,31Aに干渉することなくシートパッド一部4Paの移動に追従して移動する(図2及び図3を参照)。このため第一支持部31,31Aと第二支持部32,32Aの接触が原因の異音発生を好適に阻止できる。
以上説明したとおり本実施例では、第一支持部31,31Aが、第二部材20に追従することなく(バネ性能を極力変化させることなく)シートパッド他部4Pb等を支持する。また第二支持部32,32Aが、シートパッド一部4Paの移動に追従しつつそれを支持するため、シートパッド一部4Paの移動に伴う着座性の悪化を防止又は低減することができる。
また本実施例によれば、第二支持部32(32A)が、第一支持部31(31A)に干渉(接触)することなく配置部44内で移動する。このため第一支持部31(31A)と第二支持部32(32A)の干渉による異音発生を極力阻止できる。
また本実施例では、第二支持部32,32Aが、前方フレーム22(第二部材20)とともに移動可能である(比較的シンプルな構成である)。
そして本実施例では、例えば軸材AM(チルトの回転中心)が乗員の股関節の下方に設けられる。このため第二支持部32(32A)の回転中心であるヒンジ部54を乗員の股関節の近傍に配置することができる。
このため本実施例によれば、シートフレーム4Fの一部に追従して部分的に動くシートパッド4Pを支持部材30にて性能良く支持することができる。
[変形例]
ここで第一支持部と第二支持部は、上述の構成のほか各種の構成を取り得る。
例えば本変形例では、第二支持部32Bと第二支持部32Cを平板部材とする(図5を参照)。そしてこれら両第二支持部32B,32Cを、対応する第一支持部31,31Aの配置部44内に配置して、シートパッド一部4Paを下支え可能に配置する。このように本変形例では、平板状の第二支持部32B,32Cにて、シートパッド一部4Pa等を安定感良く支持できる。
なお上述の変形例の別例として、第一支持部を平板状とすることもできる。この場合には配置部(空間部)に、平板状又は線状の第二支持部を配置することとなる。
本実施形態の乗物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、支持部材30の構成を例示したが、同部材の構成を限定する趣旨ではない。例えば単数の第一支持部と第二支持部を配設することができ、3以上の複数の各支持部を配設することができる。また本実施例では、第一支持部の配設数と第二支持部の配設数を異ならせることもできる。また第一支持部をシート前後方向に向けて配設したが、シート構成に応じて、シート幅方向等の各種の方向に向けて配設することができる。そして第二支持部は、第一部材と第二部材の少なくとも一方に取付けることができる。このとき第二支持部を、例えば第一補強部材に取付けて、シートパッド一部を支持可能に配置させることもできる。
(2)また本実施形態では、第二支持部32,32Aを配置部44に配置する例を説明した。これとは異なり第二支持部を、第一支持部上に重ねて配置することもできる(配置部を省略することもできる)。
(3)また本実施形態では、第一支持部31(31A)と第二支持部32(32A)を別体で形成した。これとは異なり両支持部を一体物として形成することもできる。この場合には第一支持部と第二支持部の連結部分が適宜撓み変形するなどして、第二支持部を、第一支持部に対して相対移動させることができる。なお第一支持部と第二支持部を、平板状の一体物(一体成形品)として形成する場合には、これら両ヒンジ部を、インテグラルヒンジを介して連結することができる。
(4)また本実施形態では、第二支持部32,32Aを、被連結部28を介して第一部材10に連結する(第二部材とともに移動させる)例を説明した。このとき第二支持部の前端を第一部材上に配置するだけでもよい(被連結部を省略することもできる)。またこれとは異なりヒンジ部に第二支持部を上方に付勢する付勢手段を設けるなどして、第二支持部自体が、その付勢力にてシートパッド一部に追従する構成とすることができる。この場合には、第二支持部を第一部材上に配置する必要がない。
(5)また本実施形態では、シートフレーム4F(第一部材10,第二部材20)の構成を例示したが、同部材の構成を限定する趣旨ではない。例えば第一部材は、シート骨格の全てを構成する部材であってもよい。また第二部材は、例えば第一部材の周囲(前部、後部、側部等)に配置させることができる。また第一部材と第二部材は、それぞれ単数又は複数設けることができる。
(6)また本実施形態では、シートクッション4を一例に説明したが、本実施例の構成は、シートバック等の各種シート構成部材に適用できる。このとき適用されるシート構成部材において、第二部材に、チルト機構としての機能のほか各種機能(例えば中折れ機構等)を持たせることができる。また本実施例の構成は、車両用シートのほか、航空機や電車などの乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 スライドレール
4S シートカバー
4P シートパッド
4Pa シートパッド一部
4Pb シートパッド他部
4F シートフレーム
10 第一部材
12 側方フレーム
14 第一補強部材
16 第二補強部材
20 第二部材
22 前方フレーム
24 連結アーム
30 支持部材
31 第一支持部
32 第二支持部
44 配置部
BM 緩衝部材

Claims (3)

  1. シートクッションやシートバック等のシート構成部材が、シート骨格をなす枠状のシートフレームと、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能なシートパッドと、前記シートフレームに取付けられて前記シートパッドを支持する支持部材とを有し、
    前記シートフレームが、シート骨格の少なくとも一部をなす第一部材と、前記第一部材に対して相対移動可能な第二部材とを有するとともに、前記シートパッドが、前記第一部材と前記第二部材に跨って配置されて、前記第一部材に対する前記第二部材の相対移動により、前記第一部材と前記第二部材の間に配置する前記シートパッドの一部が前記第一部材から離間する向きに移動する構成の乗物用シートにおいて、
    前記支持部材が、前記第一部材に取付けられる第一支持部と、前記第一部材と前記第二部材の少なくとも一方に取付けられてこれらの間に配置する第二支持部とを有し、前記第一支持部が、前記第二部材の相対移動に追従することなく、前記一部とは異なる前記シートパッドの他部を支持するとともに、前記第二支持部が、前記シートパッドの一部の移動に追従しつつそれを支持する構成の乗物用シート。
  2. 前記第二支持部が、ヒンジ部を介して前記第一部材側に傾倒可能に取付けられるとともに、
    前記ヒンジ部から先の第二支持部部分が、前記第一支持部に設けた配置部内で、前記第一支持部に干渉することなく前記シートパッドの一部の移動に追従して傾倒する構成とした請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記第二支持部が、前記第一部材と前記第二部材に橋渡し状に取付けられて、前記第二部材とともに移動することにより前記シートパッドの一部に追従する構成とされた請求項1又は2に記載の乗物用シート。
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