JP2015067125A - ハイブリッド車両の診断装置および診断方法 - Google Patents

ハイブリッド車両の診断装置および診断方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015067125A
JP2015067125A JP2013203460A JP2013203460A JP2015067125A JP 2015067125 A JP2015067125 A JP 2015067125A JP 2013203460 A JP2013203460 A JP 2013203460A JP 2013203460 A JP2013203460 A JP 2013203460A JP 2015067125 A JP2015067125 A JP 2015067125A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative pressure
pressure sensor
engine
hybrid vehicle
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013203460A
Other languages
English (en)
Inventor
直泰 池田
Naoyasu Ikeda
直泰 池田
武男 相澤
Takeo Aizawa
武男 相澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2013203460A priority Critical patent/JP2015067125A/ja
Publication of JP2015067125A publication Critical patent/JP2015067125A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

【課題】エンジン(1)とモータジェネレータ(2)とを具備したハイブリッド車両において、ブレーキブースタ(53)に設けられた負圧センサ(58)の診断を行う。
【解決手段】診断は、負圧が減少する状況下で行う「減少診断」(S5)と、負圧が増加する状況下で行う「増加診断」(S7)と、を含む。「減少診断」は、エンジン(1)の吸入負圧が発生しない「EVモード」において、ブレーキ操作開始直前の負圧検出値NPsとブレーキストロークLとから負圧推定値NPoを算出し(S16)、負圧センサ(58)の検出値NPが「NPo+α」よりも大きければ(S17)、異常と判定する(S20)。
【選択図】図4

Description

この発明は、車両駆動源としてエンジンとモータとを具備したハイブリッド車両に関し、特に、エンジンの吸気系を負圧源とするブレーキブースタに設けられた負圧センサの故障診断に関する。
ハイブリッド車両における車両制動装置として、一般的なエンジンのみを駆動源とする車両と同様に、エンジンのスロットル弁下流で生じる吸入負圧を負圧源とするブレーキブースタを用いることがある。
特許文献1には、ハイブリッド車両用のものではないが、ブレーキブースタに設けられた負圧センサの固着異常の診断技術が開示されている。このものでは、ブレーキ操作が行われた後ブレーキ操作が解除された際に、ブレーキブースタ内の負圧が一時的に低下することを利用して、ブレーキ操作解除時に負圧センサの出力信号が所定以上の変化を示さない場合に、負圧センサの固着異常と診断する。
本発明は、ハイブリッド車両であることを利用して、特許文献1のものとは異なる手法の負圧センサの故障診断を提供することを目的としている。
特開2000−159093号公報
本発明の負圧センサの診断は、エンジンとモータとを具備し、エンジンがモータから切り離されるEVモードと、エンジンがモータとともに回転するHEVモードと、での走行が可能なハイブリッド車両であって、上記エンジンのスロットル弁下流の吸入負圧を負圧源とするブレーキブースタを具備するとともに、このブレーキブースタにおける負圧を検出する負圧センサを備えてなるハイブリッド車両を前提としている。
本発明では、上記EVモードにおけるブレーキ操作中に、ブレーキ操作に伴って減少するブレーキブースタ内の負圧を推定し、この推定負圧と上記負圧センサの検出値との比較から上記負圧センサの診断を行う。
すなわち、EVモードではエンジンが停止しているため、吸入負圧が発生せず、ブレーキブースタに負圧が補充されない。そのため、EVモードにおいてブレーキ操作がなされると、ブレーキブースタ内の負圧が低下(つまり大気圧に近付く)する。このように低下するブレーキブースタ内の負圧は、例えばブレーキ操作量などから推定が可能であり、この推定負圧に比較して負圧センサの検出値が高い場合には、負圧センサが固着等の異常であると診断することができる。
この発明が適用されるハイブリッド車両のシステム構成を示す構成説明図。 このハイブリッド車両における制動装置の構成を示す構成説明図。 ハイブリッド車両のモード切換の特性を示す特性図。 負圧センサの診断処理のメインフローチャート。 減少診断のフローチャート。 増加診断のフローチャート。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この発明が適用されるハイブリッド車両の一例としてFF(フロントエンジン/フロントドライブ)型ハイブリッド車両のシステム構成を示す構成説明図である。
このハイブリッド車両は、車両の駆動源として、エンジン1とモータジェネレータ2とを備えているとともに、変速機構としてベルト式無段変速機3を備えている。エンジン1とモータジェネレータ2との間には、第1クラッチ4が介在し、モータジェネレータ2とベルト式無段変速機3との間には、第2クラッチ5が介在している。
エンジン1は、例えばガソリンエンジンからなり、エンジンコントローラ20からの制御指令に基づいて、始動制御ならびに停止制御が行われるとともに、スロットルバルブの開度が制御され、かつ燃料カット制御等が行われる。
上記エンジン1の出力軸とモータジェネレータ2のロータとの間に設けられる第1クラッチ4は、選択された走行モードに応じて、エンジン1をモータジェネレータ2に結合し、あるいは、エンジン1をモータジェネレータ2から切り離すものであり、CVTコントローラ21からの制御指令に基づき図外の油圧ユニットにより生成される第1クラッチ油圧によって、締結/解放が制御される。本実施例では、第1クラッチ4は、ノーマルオープン型の構成である。
モータジェネレータ2は、例えば三相交流の同期型モータジェネレータからなり、高電圧バッテリ12、インバータ13および強電系リレー14を含む強電回路11に接続されている。モータジェネレータ2は、モータコントローラ22からの制御指令に基づき、インバータ13を介して高電圧バッテリ12からの電力供給を受けて正のトルクを出力するモータ動作(いわゆる力行)と、トルクを吸収して発電し、インバータ13を介して高電圧バッテリ12の充電を行う回生動作と、の双方を行う。
モータジェネレータ2のロータと無段変速機3の入力軸との間に設けられる第2クラッチ5は、エンジン1およびモータジェネレータ2を含む車両駆動源と駆動輪6(前輪)との間での動力の伝達および切り離しを行うものであり、CVTコントローラ21からの制御指令に基づき図外の油圧ユニットにより生成される第2クラッチ油圧によって、締結/解放が制御される。特に、第2クラッチ5は、伝達トルク容量の可変制御により、滑りを伴って動力伝達を行うスリップ締結状態とすることが可能であり、トルクコンバータを具備しない構成において、円滑な発進を可能にするとともに、クリープ走行の実現を図っている。
ここで、上記第2クラッチ5は、実際には単一の摩擦要素ではなく、無段変速機3の入力部に設けられる前後進切換機構における前進クラッチもしくは後退ブレーキが第2クラッチ5として用いられる。無段変速機3への入力回転方向を前進走行時の正転方向と後退走行時の逆転方向とに切り換える前後進切換機構は、詳細には図示していないが、遊星歯車機構と、前進走行時に締結される前進クラッチと、後退走行時に締結される後退ブレーキと、を含んでおり、前進走行時には前進クラッチが第2クラッチ5として機能し、後退走行時には後退ブレーキが第2クラッチ5として機能する。第2クラッチ5となる前進クラッチおよび後退ブレーキの双方が解放された状態では、トルク伝達はなされず、モータジェネレータ2のロータと無段変速機3とが実質的に切り離される。なお、本実施例では、前進クラッチおよび後退ブレーキのいずれもノーマルオープン型の構成である。
ベルト式無段変速機3は、入力側のプライマリプーリと、出力側のセカンダリプーリと、両者間に巻き掛けられた金属製のベルトと、を有し、CVTコントローラ21からの制御指令に基づき図外の油圧ユニットにより生成されるプライマリ油圧とセカンダリ油圧とによって、各プーリのベルト接触半径ひいては変速比が連続的に制御される。この無段変速機3の出力軸は、図示せぬ終減速機構を介して駆動輪6に接続されている。
上記エンジン1は、始動用のスタータモータ25を具備している。このスタータモータ25は、モータジェネレータ2に比較して定格電圧が低い直流モータからなり、DC/DCコンバータ16および低電圧バッテリ17を含む弱電回路15に接続されている。スタータモータ25は、エンジンコントローラ20からの制御指令に基づいて駆動され、エンジン1のクランキングを行う。
上記低電圧バッテリ17は、高電圧バッテリ12を含む強電回路11からの電力により、DC/DCコンバータ16を介して充電される。なお、エンジンコントローラ20等を含む車両の制御システム、車両の空調装置、オーディオ装置、照明、等は、弱電回路15による電力供給を受ける。
上記ハイブリッド車両の制御システムは、上述したエンジンコントローラ20、CVTコントローラ21、モータコントローラ22のほか、車両全体の統合制御を行う統合コントローラ23を備えており、これらの各コントローラ20,21,22,23は、情報交換が互いに可能なCAN通信線24を介して接続されている。また、アクセル開度センサ31、エンジン回転数センサ32、車速センサ33、モータ回転数センサ34、等の種々のセンサ類を備えており、これらセンサの検出信号が、統合コントローラ23等の各コントローラに個々にあるいはCAN通信線24を介して入力されている。
上記のように構成されたハイブリッド車両は、電気自動車走行モード(以下、「EVモード」という。)と、ハイブリッド走行モード(以下、「HEVモード」という。)と、駆動トルクコントロール発進モード(以下、「WSCモード」という。)等の走行モードを有し、車両の運転状態や運転者のアクセル操作等に応じて最適な走行モードが選択される。
「EVモード」は、第1クラッチ4を解放状態とし、モータジェネレータ2のみを駆動源として走行するモードであり、モータ走行モードと回生走行モードとを有する。この「EVモード」は、運転者による要求駆動力が比較的に低いときに選択される。
「HEVモード」は、第1クラッチ4を締結状態とし、エンジン1とモータジェネレータ2とを駆動源として走行するモードであり、モータアシスト走行モード、走行発電モード、エンジン走行モード、を有する。この「HEVモード」は、運転者による要求駆動力が比較的大きいとき、および高電圧バッテリ12の充電状態(SOC)や車両の運転状態等に基づくシステムからの要求があったときに選択される。システム要求の一例として、後述するブレーキブースタ内の負圧があるレベルまで低下したときには、負圧確保のために「HEVモード」が選択される。
「WSCモード」は、車両発進時等の車速が比較的低い領域で選択されるモードであり、モータジェネレータ2を回転数制御しつつ第2クラッチ5の伝達トルク容量を可変制御することで、第2クラッチ5をスリップ締結状態とする。
図3は、車速VSPおよびアクセル開度APOとに基づく上記の「EVモード」、「HEVモード」、「WSCモード」の基本的な切換の特性を示している。図示するように、「HEVモード」から「EVモード」へ移行する「HEV→EV切換線」と、逆に「EVモード」から「HEVモード」へ移行する「EV→HEV切換線」と、は適宜なヒステリシスを有するように設定されている。また、所定の車速VSP1以下の領域では、「WSCモード」となる。
図2は、上記ハイブリッド車両における制動装置の構成を示している。この制動装置は、ブレーキペダル51の踏込操作によって各輪へのブレーキ油圧を生成するマスタシリンダ52と、負圧式のブレーキブースタ53と、を備えている。ブレーキブースタ53の負圧室は、逆止弁55を具備した負圧通路54を介して、エンジン1の吸気通路56、詳しくは、スロットル弁57の下流側に連通している。また、ブレーキブースタ53の負圧室に対して負圧センサ58が設けられており、負圧室内の負圧NPを検出している。図1に示すように、この負圧センサ58の検出信号が統合コントローラ23に入力されている。上述したように、「EVモード」で運転中に、負圧センサ58の検出信号によって示される負圧NPがあるレベルまで低下したときには、負圧確保のために「HEVモード」に切り換えられる。「HEVモード」においては、エンジン1の稼動に伴ってスロットル弁56の下流側に吸入負圧が生じるので、この吸入負圧が逆止弁55を介してブレーキブースタ53に導入されることとなる。上記ブレーキペダル51の操作量(ブレーキストロークL)は、ブレーキストロークセンサ59によって検出され、図1に示すように、その検出信号Lが統合コントローラ23に入力されている。
次に、図4〜図6のフローチャートに基づいて、上記負圧センサ58の故障診断について説明する。
図4は、故障診断のメインフローチャートであり、このルーチンは、ハイブリッド車両の運転中、所定の演算サイクルで繰り返し実行される。なお、図示例では、この診断処理は例えば統合コントローラ23において実行されるが、他のコントローラ、例えば、図示しないブレーキコントローラ等において診断処理を実行するようにしてもよい。
ステップ1(図中にはS1等と略記する)では、負圧センサ58が検出した負圧NPを読み込む。なお、本出願では、ブレーキブースタ53の圧力を「負圧」として取り扱っており、絶対圧とは、高低が逆の関係となる。つまり負圧NPの値が大であるほど絶対圧としては低く、負圧NPの値が小さいほど大気圧に近い。
ステップ2およびステップ3では、検出した負圧NPを所定の上限値NPHおよび下限値NPLとそれぞれ比較する。上限値NPHを超えている場合には、配線の短絡等の異常であるとし、ステップ10へ進んで、負圧センサ58の故障と判定する。下限値NPLを下回っている場合は、断線等の異常であるとし、やはりステップ10へ進んで、負圧センサ58の故障と判定する。
検出した負圧NPが上限値NPHと下限値NPLとの間にあれば、ステップ4へ進み、現在の運転モードが「EVモード」であるか否か判定する。「EVモード」で運転中であれば、ステップ5へ進み、後述する「減少診断」を実行する。
同様にステップ6では、現在の運転モードが「HEVモード」であるか否かを判定する。「HEVモード」で運転中であれば、ステップ7へ進み、後述する「増加診断」を実行する。
ステップ8では、ステップ5の「減少診断」において負圧センサ58が異常と診断されているか否かを判定する。同じくステップ9では、ステップ7の「増加診断」において負圧センサ58が異常と診断されているか否かを判定する。ステップ8あるいはステップ9のいずれか一方でもYESであれば、ステップ10において、負圧センサ58の故障と判定する。
図5は、ステップ5の「減少診断」の詳細を示すフローチャートである。この「減少診断」は、ブレーキブースタ53内の負圧が低下(つまり負圧が減少)していく状況下で、実際に負圧センサ58の検出値が低下していくかどうかを診断するものである。つまり、第1クラッチ4が解放された「EVモード」では、エンジン1は停止するので、ブレーキ操作がなされてブレーキブースタ53内の負圧が消費されても、新たに負圧を補充できない。従って、ブレーキ操作に伴ってブレーキブースタ53内の負圧は低下していくことになる。このときに、負圧センサ58の検出値が同様に低下していかない場合は、負圧センサ58が中間値で固着しているなどの異常である、と判断することができる。
図5のステップ11においては、ブレーキ操作がなされているか否かを判定する。ブレーキ操作がなされていない場合は、ステップ12において、後述する負圧検出値NPsおよび負圧推定値NPoの値をクリアした上で、図5のルーチンを終了する。
ブレーキ操作がなされている場合は、ステップ13へ進み、初回であるか否か、つまりブレーキ操作開始直後であるか否かを判定する。初回であれば、ステップ14へ進み、そのときの負圧検出値NPをブレーキ操作開始直前の負圧検出値NPsとして記憶する。2回目以降は、ステップ14を経由せずにステップ13からステップ15へ進むので、連続した1回のブレーキ操作の間、ブレーキ操作開始直前の負圧検出値NPsが保持される。
ステップ15では、ブレーキストロークセンサ59が検出するブレーキストロークLを読み込む。
ステップ16においては、上記のブレーキ操作開始直前の負圧検出値NPsとその時点のブレーキストロークLとを用いて、負圧推定値NPoを算出する。具体的には、ブレーキブースタ53の初期(ブレーキ操作前)の負圧室容積Vsに対して、ブレーキブースタ53の負圧室断面積AbおよびブレーキストロークLを用いて、その時点での負圧室容積Voを求める。ブレーキ操作開始直前の負圧検出値NPsを絶対圧APsに換算した上で、負圧室の容積変化に基づき、次式からブレーキストロークLにおけるブレーキブースタ53内の圧力APoを絶対圧として求める。
APo=(Vs/Vo)×APs
最終的に、この絶対圧APoを負圧に換算し、負圧推定値NPoとする。
なお、ブレーキ操作前の負圧室容積Vsは、演算の簡易化のために固定値とすることができるが、ブレーキブースタ53の遊びなどを考慮して、ブレーキ操作開始直前のブレーキストロークLから算出するようにしてもよい。
図5のルーチンは、前述したように所定の演算サイクルでもって繰り返し実行されるので、ブレーキ操作が継続されている間、ブレーキストロークLは徐々に増大し、負圧推定値NPoは徐々に低下していく。
ステップ17では、その時点の負圧センサ58により検出した負圧NPを、負圧推定値NPoと比較する。詳しくは、負圧推定値NPoに余裕代となる微小量αを加算した値「NPo+α」を閾値として、検出した負圧NPがこの閾値以下であるか否かを判定する。この比較は、演算サイクル毎に行われる。検出した負圧NPが「NPo+α」以下であれば、負圧センサ58が正常であるものとみなし、図5のルーチンを終了する。
一方、ステップ17において、検出した負圧NPが「NPo+α」よりも大きい場合は、負圧センサ58が異常である可能性があるため、ステップ17からステップ18へ進み、カウンタCNTの値をインクリメントする。ステップ19では、このカウンタCNTの値が所定値、例えば「3」以上であるか判定し、「3」以上であれば、ステップ20へ進んで、「減少診断」での異常を示すフラグをセットする。つまり、検出した負圧NPが「NPo+α」よりも大きいことを例えば3回検出したら、異常と診断する。
このように、上記「減少診断」では、ブレーキブースタ53内の負圧が減少していくべき状況下で、負圧センサ58による検出値NPが減少していかないときに、負圧センサ58が異常である、と診断される。
なお、上記の「減少診断」においては、負圧センサ58の検出値NPが中間状態での固着などにより実際の負圧値とは異なっていても、ステップ14のブレーキ操作開始直前の負圧検出値NPsやステップ16の推定値NPoが、これを反映したものとなる。つまり、仮に負圧センサ58の検出値NPがある一定値に固着してしまったとすると、ブレーキ操作開始直前の負圧検出値NPsが固着した検出値NPと等しくなり、この初期の負圧検出値NPsとブレーキストロークLとから負圧推定値NPoが求められるので、負圧の低下が生じているか否かを適切に判断できる。換言すれば、負圧センサ58の検出値NPの信頼性が低い場合でも、比較対象となる閾値「NPo+α」が適切に設定され、確実な診断が可能である。
次に図6は、ステップ7の「増加診断」の詳細を示すフローチャートである。この「増加診断」は、ブレーキブースタ53内の負圧が増加していく状況下で、実際に負圧センサ58の検出値が上昇したかどうかを診断するものである。つまり、第1クラッチ4が締結されている「HEVモード」では、エンジン1が回転しており、吸気通路56のスロットル弁57下流に吸入負圧が生じる。特に、燃料カットが行われるときには、エンジン回転数Neがある回転数以上でかつスロットル弁57が全閉となっているので、比較的高い吸入負圧が発生する。そのため、燃料カットの間、ブレーキブースタ53内の負圧は徐々に増加することとなる。このときに、負圧センサ58の検出値が高くならない場合は、負圧センサ58が中間値で固着しているなどの異常である、と判断することができる。
図6のステップ21においては、燃料カット中であるか否かを判定する。燃料カット中でなければ、図6のルーチンを終了する。燃料カット中であれば、ステップ22へ進み、負圧センサ58により検出した負圧NPが所定の閾値NPshより高いか否かを判定する。負圧NPが閾値NPshを超えていれば、負圧センサ58が正常であるものとみなし、図6のルーチンを終了する。
負圧NPが閾値NPsh以下である場合は、ステップ23へ進み、燃料カット開始から所定期間例えば3秒が経過したか否かを判定する。ここで、負圧NPが閾値NPsh以下の状態のまま3秒が経過していたら、ステップ23からステップ24へ進み、「増加診断」での異常を示すフラグをセットする。つまり、エンジン1側で高い吸入負圧が生成されているにも拘わらず、燃料カット開始から3秒が経過しても検出した負圧NPが閾値NPshを超えない場合は、異常と診断する。
この「増加診断」は、「減少診断」に比較して誤診断の虞が少ないので、1回の異常検出でもって異常と診断する。
このように、上記実施例では、負圧センサ58の短絡や断線による異常に加えて、負圧センサ58の出力が中間レベルに固着しているような場合でも、「減少診断」および「増加診断」によって確実に異常を検知することができる。
また、「EVモード」と「HEVモード」の各々で診断が行われるので、診断の機会をより確実に確保でき、例えば「EVモード」および「HEVモード」のいずれかで長時間運転が継続されたような場合でも、負圧センサ58の異常を速やかに検知することが可能となる。
なお、上記実施例では、ハイブリッド車両の運転中に継続的に負圧センサ58の診断が行われるが、例えば1トリップの間に1回だけ診断を行うような場合にも、本発明の診断手法を同様に適用することが可能である。

Claims (5)

  1. エンジンとモータとを具備し、エンジンがモータから切り離されるEVモードと、エンジンがモータとともに回転するHEVモードと、での走行が可能なハイブリッド車両であって、
    上記エンジンのスロットル弁下流の吸入負圧を負圧源とするブレーキブースタを具備するとともに、このブレーキブースタにおける負圧を検出する負圧センサを備えてなるハイブリッド車両において、
    上記EVモードにおけるブレーキ操作中に、ブレーキ操作に伴って減少するブレーキブースタ内の負圧を推定し、この推定負圧と上記負圧センサの検出値との比較から上記負圧センサの診断を行う、ハイブリッド車両の診断装置。
  2. ブレーキ操作量を検出し、ブレーキ操作前の負圧センサの検出値とブレーキ操作量とからブレーキブースタ内の負圧の推定を行う、請求項1に記載のハイブリッド車両の診断装置。
  3. 上記負圧センサの検出値が上記推定負圧に比較して高い状態を、所定の複数回検出したときに、負圧センサを異常と判定する、請求項1または2に記載のハイブリッド車両の診断装置。
  4. 上記HEVモード中に行う第2の診断をさらに備え、
    上記第2の診断は、HEVモードおける燃料カット中に上記負圧センサの検出値が所定閾値を超えないときに上記負圧センサを異常と判定する、請求項1〜3のいずれかに記載のハイブリッド車両の診断装置。
  5. エンジンとモータとを具備し、エンジンがモータから切り離されるEVモードと、エンジンがモータとともに回転するHEVモードと、での走行が可能なハイブリッド車両であって、
    上記エンジンのスロットル弁下流の吸入負圧を負圧源とするブレーキブースタを具備するとともに、このブレーキブースタにおける負圧を検出する負圧センサを備えてなるハイブリッド車両において、
    上記EVモードにおけるブレーキ操作中に、ブレーキ操作に伴って減少するブレーキブースタ内の負圧を推定し、この推定負圧と上記負圧センサの検出値との比較から上記負圧センサの診断を行う、ハイブリッド車両の診断方法。
JP2013203460A 2013-09-30 2013-09-30 ハイブリッド車両の診断装置および診断方法 Pending JP2015067125A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013203460A JP2015067125A (ja) 2013-09-30 2013-09-30 ハイブリッド車両の診断装置および診断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013203460A JP2015067125A (ja) 2013-09-30 2013-09-30 ハイブリッド車両の診断装置および診断方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015067125A true JP2015067125A (ja) 2015-04-13

Family

ID=52834281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013203460A Pending JP2015067125A (ja) 2013-09-30 2013-09-30 ハイブリッド車両の診断装置および診断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015067125A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016113023A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 トヨタ自動車株式会社 負圧異常検出装置及び内燃機関の制御装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003227368A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2012035705A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Honda Motor Co Ltd 車両用制動装置
JP2013160156A (ja) * 2012-02-06 2013-08-19 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の故障判定装置および車両
JP2013159241A (ja) * 2012-02-06 2013-08-19 Mitsubishi Motors Corp 制動倍力装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003227368A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2012035705A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Honda Motor Co Ltd 車両用制動装置
JP2013160156A (ja) * 2012-02-06 2013-08-19 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の故障判定装置および車両
JP2013159241A (ja) * 2012-02-06 2013-08-19 Mitsubishi Motors Corp 制動倍力装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016113023A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 トヨタ自動車株式会社 負圧異常検出装置及び内燃機関の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6048585B2 (ja) ハイブリッド車両の起動制御装置及び起動制御方法
JP5233725B2 (ja) 電動車両の制御装置
KR101719948B1 (ko) 하이브리드 차량의 고장 판정 장치 및 그 고장 판정 방법
JP4867594B2 (ja) 車両の制御装置
KR101566736B1 (ko) 하이브리드 차량의 전부하 모드 제어 장치 및 방법
JP2013071551A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2015000718A (ja) ハイブリッド自動車のフェイルセーフ制御装置及び方法
JP6229728B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
CN104507775A (zh) 电动机控制装置
US10000123B2 (en) Hybrid vehicle
US20130324363A1 (en) Vehicle and method for controlling vehicle
JP6860424B2 (ja) 電動車両の制御装置
JP5909561B2 (ja) 故障検知装置及びハイブリッド車両
US20140343780A1 (en) Control system of a vehicle
JP6158915B2 (ja) ハイブリッド車両の異常検知装置及び異常検知方法
JP2012091770A (ja) ハイブリッド車両のバッテリー保護方法およびその装置
WO2015045147A1 (ja) ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
JP3508559B2 (ja) パラレル・ハイブリッド車両の制御装置
KR20180070341A (ko) 하이브리드 자동차 및 그를 위한 모드 전환 제어 방법
JP6079521B2 (ja) ハイブリッド車両
JP2015067125A (ja) ハイブリッド車両の診断装置および診断方法
JP6197526B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
JP6606453B2 (ja) ハイブリッド車両の制御システム及びモータ制御ユニット
CN110997438B (zh) 车辆的控制装置及控制方法
JP6333533B2 (ja) ハイブリッド車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170620

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171024