JP6197526B2 - ハイブリッド車両の制御装置および制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、車両駆動源としてエンジンとモータとを具備したハイブリッド車両の制御に関し、特に、エンジンの吸気系を負圧源とするブレーキブースタを備えたハイブリッド車両の制御に関する。
ハイブリッド車両における車両制動装置として、一般的なエンジンのみを駆動源とする車両と同様に、エンジンのスロットル弁下流で生じる吸入負圧を負圧源とするブレーキブースタを用いることがある。このようなブレーキブースタをハイブリッド車両において用いる場合、運転者の繰り返しのブレーキ操作、いわゆるポンピングブレーキ、などによって、ブレーキブースタ内の負圧が不足しやすいことが知られている。
これは、ハイブリッド車両ではエンジンが常時稼動しないことのほか、エンジンとして熱効率を優先した設定が用いられるため吸入負圧が生じにくい特性となること、モータによる発電が必要な状況では発電のためにスロットル弁開度が増加し、吸入負圧が低下すること、などによる。また、空調装置のコンプレッサをエンジンで駆動する場合には、やはりコンプレッサの負荷によってスロットル弁開度が増加し、吸入負圧がさらに低下する。
特許文献1には、エンジンとモータジェネレータとが動力分割機構を介して連結された構成において、エンジンの燃料カット中の吸入負圧が基準負圧以下であるときに、動力分割機構を利用してエンジンの回転数を上昇させる技術が開示されている。
しかしながら、このような技術は、エンジンとモータジェネレータとが等速で回転する構成においては適用することができない。
また特許文献2には、ハイブリッド車両ではないが、ブレーキブースタの負圧が不十分である場合に、車両停止でかつブレーキ操作が検出されたときに、空調装置の作動を所定時間停止する技術が開示されている。
しかしながら、この特許文献2の技術は、ブレーキ操作によって車両が停止した後に空調装置の停止が行われるので、例えばクリープ走行などで繰り返しブレーキ操作を行ったような場合には、吸入負圧の不足を回避することができない。
特開2010−23628号公報 特開2003−104046号公報
この発明は、エンジンと駆動輪との間にモータが位置し、かつ上記エンジンと上記モータとがクラッチを介して切り離し可能に連結されるハイブリッド車両であって、空調装置用コンプレッサが上記エンジンによって駆動されるとともに、上記エンジンのスロットル弁下流の吸入負圧を負圧源とするブレーキブースタを具備したハイブリッド車両の制動装置および制御方法である。
本発明の制御装置および制御方法においては、上記空調装置が動作しているHEVモードでの走行中に、上記ブレーキブースタ内の負圧が所定の負圧よりも弱いときに、上記コンプレッサの駆動を所定期間停止する。そして、コンプレッサの駆動再開後、上記ブレーキブースタ内の負圧が再び所定の負圧よりも弱くなったときは、ブレーキ解放後第2の所定期間が経過したことを条件として、コンプレッサの再度の駆動停止を許可する。
このようにコンプレッサの駆動を停止することで、エンジンの負荷が低減し、スロットル弁開度が小さくなるため、吸入負圧が増大する。これにより、ブレーキブースタ内の負圧が強められる。
この発明が適用されるハイブリッド車両のシステム構成を示す構成説明図。 このハイブリッド車両における制動装置の構成を示す構成説明図。 ハイブリッド車両のモード切換の特性を示す特性図。 ブレーキブースタ内の負圧に応じた制御状態の遷移を示す説明図。 エンジンで生じる吸入負圧の特性図。 この実施例の動作の一例を説明するタイムチャート。 この実施例の動作の他の例を説明するタイムチャート。 この実施例の動作の他の例を説明するタイムチャート。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この発明が適用されるハイブリッド車両の一例としてFF(フロントエンジン/フロントドライブ)型ハイブリッド車両のシステム構成を示す構成説明図である。
このハイブリッド車両は、車両の駆動源として、エンジン1とモータジェネレータ2とを備えているとともに、変速機構としてベルト式無段変速機3を備えている。エンジン1とモータジェネレータ2との間には、第1クラッチ4が介在し、モータジェネレータ2とベルト式無段変速機3との間には、第2クラッチ5が介在している。
エンジン1は、例えばガソリンエンジンからなり、エンジンコントローラ20からの制御指令に基づいて、始動制御ならびに停止制御が行われるとともに、スロットルバルブの開度が制御され、かつ燃料カット制御等が行われる。
上記エンジン1の出力軸とモータジェネレータ2のロータとの間に設けられる第1クラッチ4は、選択された走行モードに応じて、エンジン1をモータジェネレータ2に結合し、あるいは、エンジン1をモータジェネレータ2から切り離すものであり、CVTコントローラ21からの制御指令に基づき図外の油圧ユニットにより生成される第1クラッチ油圧によって、締結/解放が制御される。本実施例では、第1クラッチ4は、ノーマルオープン型の構成である。
モータジェネレータ2は、例えば三相交流の同期型モータジェネレータからなり、高電圧バッテリ12、インバータ13および強電系リレー14を含む強電回路11に接続されている。モータジェネレータ2は、モータコントローラ22からの制御指令に基づき、インバータ13を介して高電圧バッテリ12からの電力供給を受けて正のトルクを出力するモータ動作(いわゆる力行)と、トルクを吸収して発電し、インバータ13を介して高電圧バッテリ12の充電を行う回生動作と、の双方を行う。
モータジェネレータ2のロータと無段変速機3の入力軸との間に設けられる第2クラッチ5は、エンジン1およびモータジェネレータ2を含む車両駆動源と駆動輪6(前輪)との間での動力の伝達および切り離しを行うものであり、CVTコントローラ21からの制御指令に基づき図外の油圧ユニットにより生成される第2クラッチ油圧によって、締結/解放が制御される。特に、第2クラッチ5は、伝達トルク容量の可変制御により、滑りを伴って動力伝達を行うスリップ締結状態とすることが可能であり、トルクコンバータを具備しない構成において、円滑な発進を可能にするとともに、クリープ走行の実現を図っている。
ここで、上記第2クラッチ5は、実際には単一の摩擦要素ではなく、無段変速機3の入力部に設けられる前後進切換機構における前進クラッチもしくは後退ブレーキが第2クラッチ5として用いられる。無段変速機3への入力回転方向を前進走行時の正転方向と後退走行時の逆転方向とに切り換える前後進切換機構は、詳細には図示していないが、遊星歯車機構と、前進走行時に締結される前進クラッチと、後退走行時に締結される後退ブレーキと、を含んでおり、前進走行時には前進クラッチが第2クラッチ5として機能し、後退走行時には後退ブレーキが第2クラッチ5として機能する。第2クラッチ5となる前進クラッチおよび後退ブレーキの双方が解放された状態では、トルク伝達はなされず、モータジェネレータ2のロータと無段変速機3とが実質的に切り離される。なお、本実施例では、前進クラッチおよび後退ブレーキのいずれもノーマルオープン型の構成である。
ベルト式無段変速機3は、入力側のプライマリプーリと、出力側のセカンダリプーリと、両者間に巻き掛けられた金属製のベルトと、を有し、CVTコントローラ21からの制御指令に基づき図外の油圧ユニットにより生成されるプライマリ油圧とセカンダリ油圧とによって、各プーリのベルト接触半径ひいては変速比が連続的に制御される。この無段変速機3の出力軸は、図示せぬ終減速機構を介して駆動輪6に接続されている。
上記エンジン1は、始動用のスタータモータ25を具備している。このスタータモータ25は、モータジェネレータ2に比較して定格電圧が低い直流モータからなり、DC/DCコンバータ16および低電圧バッテリ17を含む弱電回路15に接続されている。スタータモータ25は、エンジンコントローラ20からの制御指令に基づいて駆動され、エンジン1のクランキングを行う。
また、この車両は、コンプレッサ42やコンデンサ43、さらに図示せぬブロアファン、などを含む空調装置41を備えている。この空調装置41のコンプレッサ42は、図示せぬ電磁クラッチを介してエンジン1の出力によって機械的に駆動される構成となっている。
上記低電圧バッテリ17は、高電圧バッテリ12を含む強電回路11からの電力により、DC/DCコンバータ16を介して充電される。なお、エンジンコントローラ20等を含む車両の制御システム、車両の空調装置41、オーディオ装置、照明、等は、弱電回路15による電力供給を受ける。
上記ハイブリッド車両の制御システムは、上述したエンジンコントローラ20、CVTコントローラ21、モータコントローラ22のほか、車両全体の統合制御を行う統合コントローラ23を備えており、これらの各コントローラ20,21,22,23は、情報交換が互いに可能なCAN通信線24を介して接続されている。また、アクセル開度センサ31、エンジン回転数センサ32、車速センサ33、モータ回転数センサ34、等の種々のセンサ類を備えており、これらセンサの検出信号が、統合コントローラ23等の各コントローラに個々にあるいはCAN通信線24を介して入力されている。さらに、空調装置41の運転を要求する空調スイッチ44からの信号ACSWが統合コントローラ23に入力されている。
上記のように構成されたハイブリッド車両は、電気自動車走行モード(以下、「EVモード」という。)と、ハイブリッド走行モード(以下、「HEVモード」という。)と、駆動トルクコントロール発進モード(以下、「WSCモード」という。)等の走行モードを有し、車両の運転状態や運転者のアクセル操作等に応じて最適な走行モードが選択される。
「EVモード」は、第1クラッチ4を解放状態とし、モータジェネレータ2のみを駆動源として走行するモードであり、モータ走行モードと回生走行モードとを有する。この「EVモード」は、運転者による要求駆動力が比較的に低いときに選択される。
「HEVモード」は、第1クラッチ4を締結状態とし、エンジン1とモータジェネレータ2とを駆動源として走行するモードであり、モータアシスト走行モード、走行発電モード、エンジン走行モード、を有する。この「HEVモード」は、運転者による要求駆動力が比較的大きいとき、および高電圧バッテリ12の充電状態(SOC)や車両の運転状態等に基づくシステムからの要求があったときに選択される。空調スイッチ44からの信号ACSWがONである場合には、コンプレッサ42の駆動のために、「HEVモード」が選択される。また、後述するブレーキブースタ内の負圧があるレベルまで低下したときには、負圧確保のためにやはり「HEVモード」が選択される。
「WSCモード」は、車両発進時等の車速が比較的低い領域で選択されるモードであり、モータジェネレータ2を回転数制御しつつ第2クラッチ5の伝達トルク容量を可変制御することで、第2クラッチ5をスリップ締結状態とする。
図3は、車速VSPおよびアクセル開度APOとに基づく上記の「EVモード」、「HEVモード」、「WSCモード」の基本的な切換の特性を示している。図示するように、「HEVモード」から「EVモード」へ移行する「HEV→EV切換線」と、逆に「EVモード」から「HEVモード」へ移行する「EV→HEV切換線」と、は適宜なヒステリシスを有するように設定されている。また、所定の車速VSP1以下の領域では、「WSCモード」となる。
図2は、上記ハイブリッド車両における制動装置の構成を示している。この制動装置は、ブレーキペダル51の踏込操作によって各輪へのブレーキ油圧を生成するマスタシリンダ52と、負圧式のブレーキブースタ53と、を備えている。ブレーキブースタ53の負圧室は、逆止弁55を具備した負圧通路54を介して、エンジン1の吸気通路56、詳しくは、スロットル弁57の下流側に連通している。また、ブレーキブースタ53の負圧室に対して負圧センサ58が設けられており、負圧室内の負圧を検出している。図1に示すように、この負圧センサ58の検出信号Pbが統合コントローラ23に入力されている。上述したように、「EVモード」で運転中に、検出信号Pbによって示される負圧があるレベルまで低下したときには、負圧確保のために「HEVモード」に切り換えられる。「HEVモード」においては、エンジン1の稼動に伴ってスロットル弁56の下流側に吸入負圧が生じるので、この吸入負圧が逆止弁55を介してブレーキブースタ53に導入されることとなる。
一方、空調スイッチ44がONであるときには、上述したように、コンプレッサ42の駆動のために「HEVモード」が選択されるが、このコンプレッサ42の駆動に必要な負荷によってスロットル弁56の開度が大きくなり、スロットル弁56下流に発生する吸入負圧が弱くなる。また、高電圧バッテリ12のSOC値が比較的低いときや電装品等による消費電力が比較的大きいときなどには、エンジン1によってモータジェネレータ2を駆動することで発電を行う(これは、上乗せ発電とも呼ばれる)ので、この発電負荷によってスロットル弁56の開度がさらに増加し、吸入負圧が低下する。そのため、このような条件下で運転者が繰り返しのブレーキ操作(いわゆるポンピングブレーキ)を行うと、ブレーキブースタ53の負圧が減少したままとなり、ブレーキブースタ53による増力作用が得られないことがある。
図5は、エンジン1のスロットル弁56下流に生じる吸入負圧の特性を示したものである。線aは、空調装置41がON(つまりコンプレッサ42がエンジン1によって駆動されている状態)でかつ第1の発電量(例えば5kW)でもって上乗せ発電が行われているときの吸入負圧の特性を示す。線bは、空調装置41がONでかつ第1の発電量よりも小さい第2の発電量(例えば2kW)でもって上乗せ発電が行われているときの吸入負圧の特性を示す。線cは、空調装置41がOFF(つまりコンプレッサ42がエンジン1によって駆動されていない状態)でかつ第2の発電量よりもさらに小さい第3の発電量(例えば1kW)に上乗せ発電を制限したときの吸入負圧の特性を示す。
一方、線dは、ブレーキブースタ53を具備した制動装置の性能の上で要求される吸入負圧の特性の一例を示している。図示するように、この例では、空調装置41がONとなっていると、線a,bに示すように、制動装置の性能の上で必要な吸入負圧を下回ってしまう。そして、空調装置41をOFFとし、かつ上乗せ発電の発電量を制限することで、線cに示すように、制動性能上の要求を満たすことができ、例えばポンピングブレーキが行われても、ブレーキブースタ53の増力作用を維持することが可能である。
本実施例では、空調スイッチ44がONとなっていてハイブリッド車両が「HEVモード」で走行している間に、負圧センサ58により検出したブレーキブースタ53内の負圧Pbが所定の負圧閾値Pbshよりも低い(つまり大気圧に近い)ときに、コンプレッサ42の強制的な停止を行う。
図4は、この負圧確保のための制御状態の遷移を示す説明図であり、図示するように、「HEVモード」の中で、符号61で示す「通常動作モード」と、符号62で示す「負圧充填動作モード」と、符号63で示す「第2負圧充填動作モード」と、がある。「通常動作モード」61は、空調スイッチ44の要求に従って空調装置41を動作させるとともに、システムの要求通りの上乗せ発電を行うモードである。「負圧充填動作モード」62は、上乗せ発電の発電量を比較的小さな所定レベルに制限するとともに、コンプレッサ42をOFFとするモードである。「第2負圧充填動作モード」63は、上乗せ発電の発電量を比較的小さな所定レベルに制限するものの、コンプレッサ42は空調スイッチ44の要求に従ってONとするモードである。なお、一つの実施例では、「負圧充填動作モード」62における上乗せ発電の最大発電量と「第2負圧充填動作モード」63における上乗せ発電の最大発電量とは等しいが、これらを互いに異なる値に設定してもよい。
「通常動作モード」61での走行中に、アクセル開度APOが0である(以下、この状態を「アクセルOFF」という。)こと、および、検出した負圧Pbが負圧閾値Pbsh未満であること、の2つの条件が成立したら、「通常動作モード」61から矢印Y1に沿って「負圧充填動作モード」62へ移行する。これにより、図5で説明したように、エンジン1のスロットル弁56下流で得られる吸入負圧が増大する。「負圧充填動作モード」62での走行中に、アクセル開度APOが0よりも大きい(以下、この状態を「アクセルON」という。)、あるいは、負圧Pbが負圧閾値Pbsh以上である、のいずれか一つの条件が成立したら、「負圧充填動作モード」62から矢印Y2に沿って「通常動作モード」61へ復帰する。
アクセルOFFでかつ負圧Pbが負圧閾値Pbsh未満であるまま「負圧充填動作モード」62での走行が所定期間(例えば3秒間)継続したら、「負圧充填動作モード」62から矢印Y3に沿って「第2負圧充填動作モード」63へ移行する。従って、上乗せ発電の制限は継続するが、空調装置41はONとなり、車室内の快適性を損なわないようにしつつ吸入負圧の増大が行われる。「第2負圧充填動作モード」63での走行中に、アクセルON、あるいは、負圧Pbが負圧閾値Pbsh以上、のいずれか一つの条件が成立したら、「第2負圧充填動作モード」63から矢印Y4に沿って「通常動作モード」61へ復帰する。
一方、「第2負圧充填動作モード」63での走行中に、アクセルOFF、負圧Pbが負圧閾値Pbsh未満、ブレーキペダル51の解放(以下、「ブレーキOFF」という。)後所定期間(第2の所定期間:例えば3秒間)経過、の3つの条件が成立したら、「第2負圧充填動作モード」63から矢印Y5に沿って「負圧充填動作モード」62に戻る。従って、コンプレッサ42は再びOFFとなる。つまり、上乗せ発電の制限のみを行う「第2負圧充填動作モード」63によって負圧Pbが負圧閾値Pbsh以上に回復しない場合は、ブレーキOFFから例えば3秒経過したことを条件として、再びコンプレッサ42がOFFとなる。従って、コンプレッサ42のON,OFFが過度に短い周期で繰り返されることがない。
図6〜図8は、上記の負圧確保のためのコンプレッサ42の強制的な停止に関して、いくつかの代表的な動作の例を示したタイムチャートである。これらのタイムチャートでは、上から順に、負圧判定フラグ、アクセルON,OFF判定フラグ、ブレーキON,OFF判定フラグ、ACカットフラグ、の状態を示している。負圧判定フラグは、検出した負圧Pbが負圧閾値Pbsh未満であれば「1」となり、負圧閾値Pbsh以上であれば「0」となる。アクセルON,OFF判定フラグは、上述したアクセルONで「1」、アクセルOFFで「0」となる。ブレーキON,OFF判定フラグは、ブレーキペダル51が踏み込まれているとき(以下、「ブレーキON」という。)に「1」、ブレーキOFFで「0」となる。ACカットフラグは、空調スイッチ44がONであってもコンプレッサ42を強制的に停止すべきときに「1」となるものであり、このACカットフラグに基づき、空調装置41のコンプレッサ42の強制的な停止が実行される。なお、コンプレッサ42の停止の形態としては、エンジン1とコンプレッサ42との間に介在する電磁クラッチの解放のほか、コンプレッサ42の容量制御などによってコンプレッサ42の負荷を実質的に0とすることを含む。
図6のタイムチャートの例では、アクセルOFFおよびブレーキONの状態の下で、時間t1において負圧判定フラグが「1」となる。従って、これに応答して、ACカットフラグが「1」となり、コンプレッサ42が停止される。これは、所定期間、例えば3秒間継続される。また負圧判定フラグが「1」でかつアクセルOFFの条件の下で、時間t2においてブレーキOFFとなるが、図6の例では、時間t2から所定期間、例えば3秒間経過する前にアクセルONとなっているため、ACカットフラグが再度「1」となることはない。
図7のタイムチャートの例では、図6と同じく、アクセルOFFおよびブレーキONの状態の下で、時間t1において負圧判定フラグが「1」となる。従って、これに応答して、ACカットフラグが「1」となり、コンプレッサ42が停止される。これは、所定期間、例えば3秒間継続される。また負圧判定フラグが「1」でかつアクセルOFFの条件の下で、時間t2においてブレーキOFFとなる。図7の例では、時間t2からしばらくの間、クリープ走行を行っており、従って、時間t2から所定期間(第2の所定期間)、例えば3秒間経過した段階で、ACカットフラグが再び「1」となる。これにより、コンプレッサ42が再度停止される。このコンプレッサ42の停止は、やはり例えば3秒間継続されるが、図7の例では、3秒経過する前に、時間t3においてアクセルONとなったため、ACカットフラグが「0」となり、コンプレッサ42の駆動が再開される。
図8のタイムチャートの例は、ブレーキOFFのままクリープ走行を継続した場合に相当し、時間t1において負圧判定フラグが「1」となったことに応答してACカットフラグが「1」となる。このコンプレッサ42の停止は、例えば3秒間継続される。図8の例では、ブレーキOFFが継続している間にアクセルONとなっており、従って、ACカットフラグが再び「1」となることはない。
なお、図6〜図8のタイムチャートには示していないが、図4に基づいて説明したように、上乗せ発電の制限がコンプレッサ42の制御に併せて行われる。
このように、上記実施例では、ブレーキブースタ53内の負圧が低下したときに、比較的短い期間(例えば3秒間)だけコンプレッサ42が停止するので、空調性能とブレーキ性能との両立が図れる。しかも、コンプレッサ42の停止と併せて上乗せ発電の制限を行うことで、吸入負圧の増大がより効果的に得られる。
特に、上記実施例では、「HEVモード」での走行中にブレーキブースタ53の負圧確保が可能であり、例えばクリープ走行を継続したような場合は、その後のブレーキ操作に先だってクリープ走行中にコンプレッサ42の停止による吸入負圧の増大が行われることになり、制動時にブレーキブースタ53の増力作用が確実に得られる。
また、再度コンプレッサ42の停止を行う際には、ブレーキOFFから所定期間(第2の所定期間)例えば3秒間経過したことを条件としてコンプレッサ42の停止が許可されるので、過度に短い周期でコンプレッサ42の駆動・停止を繰り返すことがない。

Claims (4)

  1. エンジンと駆動輪との間にモータが位置し、かつ上記エンジンと上記モータとがクラッチを介して切り離し可能に連結されるハイブリッド車両であって、
    空調装置用コンプレッサが上記エンジンによって駆動されるとともに、
    上記エンジンのスロットル弁下流の吸入負圧を負圧源とするブレーキブースタを具備したハイブリッド車両において、
    上記空調装置が動作しているHEVモードでの走行中に、上記ブレーキブースタ内の負圧が所定の負圧よりも弱いときに、上記コンプレッサの駆動を所定期間停止するとともに、
    コンプレッサの駆動再開後、上記ブレーキブースタ内の負圧が再び所定の負圧よりも弱くなったときは、ブレーキ解放後第2の所定期間が経過したことを条件として、コンプレッサの再度の駆動停止を許可する、ハイブリッド車両の制御装置。
  2. アクセル開度が0であることを条件として上記コンプレッサの駆動停止を行う、請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 上記モータは、モータジェネレータであり、上記コンプレッサの駆動停止と併せて、上記エンジンを駆動源としたモータによる発電量の制限を行う、請求項1または2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. エンジンと駆動輪との間にモータが位置し、かつ上記エンジンと上記モータとがクラッチを介して切り離し可能に連結されるハイブリッド車両であって、
    空調装置用コンプレッサが上記エンジンによって駆動されるとともに、
    上記エンジンのスロットル弁下流の吸入負圧を負圧源とするブレーキブースタを具備したハイブリッド車両において、
    上記空調装置が動作しているHEVモードでの走行中に、上記ブレーキブースタ内の負圧が所定の負圧よりも弱いときに、上記コンプレッサの駆動を所定期間停止するとともに、
    コンプレッサの駆動再開後、上記ブレーキブースタ内の負圧が再び所定の負圧よりも弱くなったときは、ブレーキ解放後第2の所定期間が経過したことを条件として、コンプレッサの再度の駆動停止を許可する、ハイブリッド車両の制御方法。
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