JP2015066740A - 隠蔽情報含有媒体及び隠蔽情報の認証方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】隠蔽情報を備えた隠蔽情報含有媒体と、その隠蔽情報を認証する方法を提供することにあり、特に、特殊な器具を必要とせずに媒体の認証が可能であり、且つ、構成が薄い隠蔽情報含有媒体を提供すること。
【解決手段】マイクロパターンが印刷された隠蔽情報含有媒体で、前記マイクロパターン23が、レンズアレイ11を重ね合わせた時に、モアレ効果による拡大表示により、確認可能となる隠蔽情報含有媒体であって、前記隠蔽情報含有媒体における、レンズアレイ11を重ね合わせる面の中で、レンズアレイパターンが位置するエリア21を親水性または親油性とし、レンズアレイパターン以外のエリア22を撥水性または撥油性とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、隠蔽情報を備えた媒体と、その隠蔽情報含有媒体の情報を認証する方法に関する。
偽造防止には、例えば、潜像が記録された表示体や、観察角度などに応じて色変化を生じる像を表示する表示体を利用することがある。潜像は、例えば、万線モアレを利用して形成することができる。また、観察角度などに応じた色変化は、例えば、回折格子や、特許文献1に記載されているホログラムなどを利用して生じさせることができる。このような色変化を伴う表示体は通常の印刷技術では再現できないことから表示体が貼付される紙幣や有価証券類などのセキュリティ媒体や各種物品の偽造防止に効果がある。
しかしながら、このような技術は偽造防止対策が必要なセキュリティ媒体やその他物品の多くで用いられるようになった結果、この技術が広く認知され、これに伴い、偽造品の発生も増加する傾向にある。それゆえ、偽造防止技術には更なる進歩が望まれている。
また、観察角度などに応じて像変化をもたらす表示体として、レンズアレイを用いた表示体が知られている。特許文献2に記載されている表示体は、マイクロレンズアレイと微細な印刷パターンとが高精度に貼り合わされており、モアレ効果によって生じる拡大画像を表示させることが可能である。この表示体では観察角度が変化することで拡大画像が移動して見えるなど、立体感や奥行き感を伴う表示が可能である。
レンズアレイによって実現されるモアレ効果に基づくマイクロパターンの拡大表示の原理について説明する。
図8は、レンズアレイ11とマイクロパターン23が構成されたレンズアレイシート10の平面図を示している。レンズアレイ11は複数のレンズ要素12から成る。また、図9は、図8のC−C線に沿った断面図である。マイクロパターン23はレンズアレイ11の下面、且つ、基材30の表面に形成され、各レンズ要素12の焦点位置近傍に位置している。図において、x方向及びy方向はレンズアレイシートの表面に対して平行であり且つ互いに対して垂直な方向である。また、z方向は、x方向及びy方向に対して垂直な方向である。
レンズアレイ11は、集光機能を有する。レンズアレイ11に採用可能な構造体の典型例としてはマイクロレンズアレイやレンチキュラーレンズアレイ、プリズムレンズアレイなどが挙げられる。
レンズ要素12は、例えば断面が円状または円の一部の形状から成るマイクロレンズ(球面レンズ)である。レンズ要素12は、非球面レンズまたは矩形状レンズであってもよい。なお、球面レンズは、球面の一部分から成る面を持つレンズと定義される。また、非球面レンズは、形状を若干ずらした球面の一部分から成る面を持つレンズである。
図8のレンズアレイシート10はレンズ要素12としてマイクロレンズを採用した例である。マイクロパターン23は各レンズ要素12それぞれに対応するように形成されている。マイクロパターン23の配列はレンズ要素12の配列とはXY平面における角度がわずかに異なっている。マイクロパターン23の配列とレンズ要素12の配列の角度がわずかに異なっていることで、両眼視によってレンズアレイシート10を観察すると、右目と左目でレンズ要素を通して視認できるマイクロパターンの場所がわずかに異なることにな
る。すなわち右目と左目ではモアレによって見えるマイクロパターンの位置がわずかに異なり、その両眼視差によって特殊な眼鏡などを必要とせずマイクロパターンが立体感や奥行き感をもって表示されているように知覚される。
拡大画像の拡大率は、マイクロパターン23の配列とレンズ要素12の配列との成す角度αに応じて変化する。角度αを小さくするほど拡大率は大きくなり、角度αを大きくするほど拡大率は小さくなる。ここで角度αを0°と定めると拡大画像は無限大の大きさとなり全体像を観察することができなくなる。目視可能な拡大画像を表示させる場合においては角度αを数度、典型的には2°程度とするとよい。
また、レンズ要素の大きさや配置間隔を部分的に変調させることや、レンズ要素の焦点距離を部分的に変化させることでも視覚効果を変化させることができる。
レンズ要素が球面レンズまたは非球面レンズなどの凸レンズである場合、レンズ要素の焦点からマイクロパターンの表面までの距離を短くすると、より鮮明な像を表示させることができる。レンズ要素の焦点からマイクロパターンの表面までの距離は、例えば、レンズ要素の焦点距離やレンズ要素の屈折率などによって制御することができる。
レンズ要素としてマイクロレンズを採用した場合、直径10〜300μm、構造高さ5〜150μm程度のマイクロレンズが正方行列状もしくは三角行列状に整然配置されたものが典型例であるが、集光機能を有すればこの範囲の形状にとどまらない。
このように、マイクロパターン上にレンズアレイを配置することで、マイクロパターンをモアレ効果によって拡大表示し、肉眼でマイクロパターンを視認することができるようになる。
レンズアレイを用いた表示体は光源の位置に依存しない、視認性の高い立体感や奥行き感を表現可能であるものの、レンズアレイの構造が厚くなる傾向があり、紙幣や有価証券類などの薄いセキュリティ媒体に貼付する用途には適さないという問題がある。
特開平10−123919号公報 特表2009−536885号公報
本発明の目的は、隠蔽情報を備えた隠蔽情報含有媒体と、その隠蔽情報を認証する方法を提供することにあり、特に、特殊な器具を必要とせずに媒体の認証が可能であり、且つ、構成が薄い隠蔽情報含有媒体を提供することにある。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、マイクロパターンが印刷された隠蔽情報含有媒体で、
前記マイクロパターンが、レンズアレイを重ね合わせた時に、モアレ効果による拡大表示により、確認可能となる隠蔽情報含有媒体であって、
前記隠蔽情報含有媒体における、レンズアレイを重ね合わせる面の中で、レンズアレイパターンが位置するエリアを親水性または親油性とし、レンズアレイパターン以外のエリアを撥水性または撥油性としたことを特徴とした隠蔽情報含有媒体である。
また、請求項2に記載の発明は、前記レンズアレイパターンが位置するエリアが、真円形状もしくは楕円形状であることを特徴とする請求項1記載の隠蔽情報含有媒体である。
また、請求項3に記載の発明は、前記真円の直径が10μm〜300μmの範囲、もしくは10μm≦楕円短径≦楕円長径≦300μmの範囲であることを特徴とする請求項2に記載の隠蔽情報含有媒体である。
また、請求項4に記載の発明は、前記レンズアレイパターンが、直線状の外形を有することを特徴とする請求項1記載の隠蔽情報含有媒体である。
また、請求項5に記載の発明は、前記直線状の短辺の長さが10μm〜300μmの外形を有することを特徴とする請求項4に記載の隠蔽情報含有媒体である。
また、請求項6に記載の発明は、前記レンズアレイパターンが、正方行列状もしくは三角行列状に配置されていることを特徴とする請求項1記載の隠蔽情報含有媒体である。
また、請求項7に記載の発明は、前記レンズアレイパターンの、レンズパターンとレンズパターンの間隔が少なくとも1μm以上の隙間をもって配置されていることを特徴とする請求項1記載の隠蔽情報含有媒体である。
また、請求項8に記載の発明は、前記レンズアレイパターンが位置するエリアの親水性または親油性が、印刷用インキによって形成されていることを特徴とする請求項1記載の隠蔽情報含有媒体である。
また、請求項9に記載の発明は、前記レンズアレイパターン以外のエリアの撥水性または撥油性が、印刷用インキによって形成されていることを特徴とする請求項1記載の隠蔽情報含有媒体である。
また、請求項10に記載の発明は、前記レンズアレイパターンが位置するエリア及びマイクロパターン、またはレンズアレイパターン以外のエリアが微細凹凸構造から成ることを特徴とする請求項1記載の隠蔽情報含有媒体である。
また、請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の隠蔽情報含有媒体上の、光透過性を有する水滴または油滴を形成し、モアレ効果によって拡大表示されるマイクロパターンを確認することを特徴とする隠蔽情報の認証方法である。
また、請求項12に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の隠蔽情報含有媒体を冷却し、前記レンズアレイパターンが位置する親水性のエリアに結露による水滴を形成させ、モアレ効果によって拡大表示されるマイクロパターンを確認することを特徴とする隠蔽情報の認証方法である。
本発明の構成とすることによって、第1の発明によると、隠蔽情報含有媒体は、平面状の基材に親水性または親油性を有するレンズアレイパターンが位置するエリアと、撥水性または撥油性を有するレンズアレイパターン以外のエリアを備えており、レンズアレイを重ね合わせた時に、モアレ効果による拡大表示により、確認可能となるマイクロパターンが形成されている。このようなレンズアレイパターンが位置するエリアとレンズアレイパターン以外のエリアとによって構成される隠蔽情報含有媒体において、親水性または親油性を有するレンズアレイパターンが位置するエリアのみに水滴または油滴を付着させることによって、水滴または油滴がレンズとして機能し、レンズアレイパターンが位置するエ
リアに形成されたマイクロパターンを拡大表示させることが可能となる。マイクロパターンは通常肉眼では観察が不可能な大きさであり、水滴または油滴を付着することではじめて肉眼での観察が可能となる。
また、この隠蔽情報含有媒体は、レンズアレイを有さない構成であるため、非常に薄い構成で実現することができ、紙幣などの薄い紙やプラスチック基材などを利用したセキュリティ媒体にも備えることができる。
また、第2の発明によると、レンズアレイパターンが位置するエリアは、真円もしくは楕円の円形状の外形を有している。そのため、レンズアレイパターンが位置するエリアに水滴または油滴を付着させた際に、水滴または油滴が好適な半円状の形状になりやすい。それによって、水滴または油滴が所謂マイクロレンズアレイとして機能する。
また、第3の発明によると、真円の場合、レンズアレイパターンが位置するエリアの直径は10μm〜300μmであり、楕円の円形状の外形場合10μm≦楕円短径≦楕円長径≦300μmの範囲である。レンズアレイパターンが位置するエリアの直径を10μm以上とすることで、マイクロパターンを肉眼で視認されることなく、且つ、印刷プロセスなどのマイクロパターン形成プロセスで高精度にパターンを加工できる。また、レンズアレイパターンが位置するエリアがその範囲の直径であれば、レンズアレイパターンが位置するエリアの表面に付着する水滴または油滴が自重によって歪んだり流動したりし、レンズとしての機能が低下するのを抑えることができる。
また、第4の発明によると、レンズアレイパターンが位置するエリアは直線状の外形を有している。直線状の外形を有するレンズアレイパターンが位置するエリアに水滴または油滴を付着させることで、水滴または油滴はかまぼこ状の形状でレンズアレイパターンが位置するエリア上に保持される。それによって、水滴または油滴は所謂レンチキュラーレンズアレイとして機能する。
また、第5の発明によると、直線状の外形を有するレンズアレイパターンが位置するエリアの短辺長さは10μm〜300μmである。レンズアレイパターンが位置するエリアの短辺長さを10μm以上とすることで、マイクロパターンを高精度に加工でき、且つ、レンズアレイパターンが位置するエリアの表面に付着する水滴または油滴の変形を抑止することができる。
また、第6の発明によると、複数のレンズアレイパターンが位置するエリアは、隠蔽情報含有媒体内において、正方行列状、もしくは三角行列状に配置されている。正方行列、または三角行列状にレンズアレイパターンが位置するエリアが配置されることで、隠蔽情報含有媒体内におけるレンズアレイパターンが位置するエリアの個数、面積をより大きくすることができ、水滴または油滴によるレンズをより多く形成することができる。このような構成にすることによって、水滴または油滴によるレンズでマイクロパターンをより鮮明に表示させることが可能となる。
また、第7の発明によると、隣接するレンズアレイパターンが位置するエリアは互いに1μm以上の間隔をもって離間して配置されている。隣接するレンズアレイパターンが位置するエリアが1μm以上離間して配置されていることで、水滴または油滴をレンズアレイパターンが位置するエリアに付着させた際に、隣接するレンズアレイパターンが位置するエリアの水滴または油滴が接触しレンズ形状が崩れることを防止することができる。
また、第8の発明によると、レンズアレイパターンが位置するエリア及びレンズアレイパターンが位置するエリア内に形成されるマイクロパターンは親水性または親油性を有す
る印刷用インキによって形成されている。印刷用インキを用いることで所定の位置に高精度にレンズアレイパターンが位置するエリアおよびマイクロパターンを形成することができる。また、印刷用インキを用いることでレンズアレイパターンが位置するエリアの厚みを抑えることができる。さらに、印刷用インキを用いることで多色でレンズアレイパターンが位置するエリア及びマイクロパターンを構成することができる。
また、第9の発明によると、レンズアレイパターン以外のエリアは撥水性または撥油性を有する印刷用インキによって形成されている。印刷用インキを用いることでレンズアレイパターンが位置するエリアおよびマイクロパターンを印刷用インキで加工した際と同様な効果を得ることができる。
また、第10の発明によると、レンズアレイパターンが位置するエリア及びマイクロパターン、またはレンズアレイパターン以外のエリアの少なくともいずれかは微細凹凸構造から構成されている。レンズアレイパターンが位置するエリア及びマイクロパターン、またはレンズアレイパターン以外のエリアの少なくとも何れかを、後述するフォトグラフィプロセスなどを用い微細凹凸構造によって実現することで、印刷プロセスによるパターンと比較して非常に解像度の高い精緻なパターンを実現可能である。また、微細凹凸構造そのものが回折、光散乱、光吸収といったような特殊な光学効果を発揮するため、レンズアレイによって表示される拡大画像もまた、アイキャッチ効果が高いものとなる。
また、第11の発明によると、霧吹きやスポイト、ピペット、ディスペンサーなどの水滴または油滴を噴霧または滴下する器具を用いて、レンズアレイパターンが位置するエリアに光透過性を有する透明な水滴または油滴を付着させ、モアレ効果によってマイクロパターンを拡大表示させることができる。拡大表示させたマイクロパターンは肉眼での視認が可能であり、マイクロパターンの表示によって隠蔽情報含有媒体や隠蔽情報含有媒体が貼付された有価証券類などのセキュリティ媒体の真贋を判定することが可能となる。
また、第12の発明によると、隠蔽情報含有媒体を冷却し、周辺環境の温度よりも表面温度を低下させ、その後、より高温の環境下で、レンズアレイパターンが位置するエリア表面に結露による水滴を形成させ、拡大表示されるマイクロパターンを確認する隠蔽情報認証方法を実現できる。隠蔽情報含有媒体を冷却するという媒体の認証方法は冷却温度や、周辺環境の湿度を一定にすることで、再現性よくレンズアレイパターンが位置するエリア上にレンズとしての水滴を形成することができる。
本発明の隠蔽情報含有媒体のレンズアレイパターンが位置するエリアに、水滴が付着している様子を示した斜視概念図である。 図1におけるA−A線に沿う隠蔽情報含有媒体の断面概念図である。 本発明の隠蔽情報含有媒体における構成例の中の、レンズアレイパターンが位置するエリアを三角行列状に配置した例を示す平面概念図である。 図3のB−B線に沿う隠蔽情報含有媒体の拡大断面図。 マイクロパターンに採用可能な回折格子の一例を示す斜視図。 マイクロパターンに採用可能な光散乱構造の一例を示す斜視図。 レンズアレイパターン以外のエリアに採用可能な撥水構造の一例を示す斜視概念図である。 一般的な像表示用レンズアレイシートの構成を示す平面図である。 図8におけるC−C線に沿うレンズアレイシートの断面概念図である。
以下、本発明の態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、全ての図面
を通じて、同様又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の隠蔽情報含有媒体に、水滴50を載せ、マイクロレンズを形成して、隠蔽情報を確認できるようにした状態を示した概念図であり、図2は、図1に示す隠蔽情報含有媒体のA−A線に沿った断面図である。マイクロパターン23を含むレンズアレイパターンが位置するエリア21及びレンズアレイパターン以外のエリア22が平面状の基材30上に構成されている。
<隠蔽情報含有媒体の構成について>
図3は、本発明の一態様に係る隠蔽情報含有媒体を概略的に示す平面図である。隠蔽情報含有媒体1は、図3に示すように、レンズアレイパターンが位置するエリア21とレンズアレイパターンが位置するエリアの周辺に配置されるレンズアレイパターン以外のエリア22とを有している。レンズアレイパターンが位置するエリア21は複数あり、レンズアレイパターン以外のエリア22を隔てて点在するように配置される。レンズアレイパターンが位置するエリア21には、それぞれマイクロパターン23が形成されている。マイクロパターン23は絵柄や記号、文字、数字などの画像を表示するものである。
図4は、図3に示す隠蔽情報含有媒体のB−B線に沿った断面図である。マイクロパターン23を含むレンズアレイパターンが位置するエリア21及びレンズアレイパターン以外のエリア22が平面状の基材30上に構成されている。レンズアレイパターンが位置するエリア21及びレンズアレイパターン以外のエリア22は典型的には略平面状に構成される。基材30は省略することができる。
レンズアレイパターンが位置するエリア21は親水性もしくは親油性を有する材料もしくは構造によって形成される。また、レンズアレイパターンが位置するエリア21はその表面または内部に親水化処理もしくは親油化処理を施すことでも実現することができる。
レンズアレイパターンが位置するエリア21は例えば、親水性バインダーに親水性微粉末を配合したインキである。また、レンズアレイパターンが位置するエリアに例えば酸素プラズマを用いて親水性感応基を付与したり、電位的不安定面を形成することで表面を改質し、水分との親和性を向上させることで実現することができる。
また、レンズアレイパターンが位置するエリア21が親油性を有する場合、レンズアレイパターンが位置するエリア21は例えば長鎖脂肪族類の化合物からなる親油性インキによって構成される。
レンズアレイパターンが位置するエリア21の内部に構成されるマイクロパターン23もレンズアレイパターンが位置するエリア21と同様に親水性もしくは親油性を有する材料もしくは構造によって形成される。マイクロパターンとして構成される画像は例えば印刷プロセスによって加工することができる。親水性もしくは親油性を有するインキによってマイクロパターンを形成することで、高精細な画像表現が可能となり、カラー表現なども実現できる。
また、回折や光散乱、光吸収などの光学的な機能を発揮する微細構造体によって、マイクロパターンを構成することも可能である。マイクロパターンに採用可能な微細凹凸構造としては、図5に示すような断面が周期的な凹凸構造である回折格子40が挙げられる。回折格子の典型的な構造ピッチ(構造の配置間隔)は例えば、0.5μm〜5μmである。このような構造ピッチを有する回折格子は白色光に対し回折によって虹色に輝く分光色(回折光)を射出し、光源の位置や観察者の観察角度など観察条件に応じて、色や絵柄が変化する像を表示する機能を実現できる。
マイクロパターン23に採用可能な別の凹凸構造として、光散乱構造が挙げられる。光散乱構造41は、図6の斜視図に示したように大きさや形、構造の高さが異なる凹凸形状が不規則に複数配置されたものが典型的である。光散乱構造に入射した光は、四方八方に乱反射し、観察した際には白色または白濁色に見える。光散乱構造は典型的には、幅3μm以上、高さが1μm以上のものが多く、その大きさや配置間隔、形状は不揃いである。そのため、光を散乱する効果が得られる。
その他にも、光を吸収し黒色に呈色する微細凹凸構造や固有の色相に呈色する微細凹凸構造がある。これらは構造色と呼ばれ、色素や顔料を用いずに構造によって特定の色を表示するものである。このような構造による発色を適宜マイクロパターンとして使用することができる。
このような微細凹凸構造を実現するには、例えばフォトリソグラフィの工程を利用することができる。電子線やレーザー等の荷電粒子ビームによって平面状の基板(ガラス基板が一般的に用いられる)に略均一に塗布された感光性レジストを露光し、現像することで所望の微細構造を得ることができる。感光性レジストがポジ型レジストと呼ばれるものであれば、荷電粒子ビームが照射された部分が現像後溶解し、ネガ型レジストと呼ばれるものであれば、荷電粒子ビームが照射された部分が現像後に残り、照射されていない部分が溶解する。基板は、高精度に位置調整が可能なXYステージ上に載置され、コンピュータ制御のもとでステージを移動させながら荷電粒子ビームが照射される位置が決定される。
感光性レジストによる微細構造は脆いため、このようにして得られた基板は量産用のスタンパとしては適さないので、この基板を原版として、そこから電鋳等の方法により金属製のスタンパを作製する。電鋳とは、電鋳の対象物を所定の水溶液中に浸し、通電することで電子の還元力により、金属皮膜を形成する表面処理技術の一種であり、このような方法を用いることで、原版の表面に設けられた微細凹凸構造を精度良く金属版として転写成形することができる。電鋳の対象物の表面は通電可能である必要があり、一般に感光性レジストは電気を通さないので、電鋳を行う前にスパッタリングや真空蒸着等の気相堆積法により、構造の表面に金属薄膜があらかじめ設けられる。
次いで、この金属製スタンパを母型として用いて、微細凹凸構造を複製する。即ち、まず、例えば、PETまたはPCからなる基材上に、熱可塑性樹脂または光硬化性樹脂を塗布する。次に、塗膜に金属製スタンパを密着させ、この状態で樹脂層に熱または光を与える。樹脂が硬化した後、硬化した樹脂から金属製スタンパを剥離することにより、微細凹凸構造を複製することができる。
レンズアレイパターン以外のエリア22は撥水性もしくは撥油性を有する材料もしくは構造によって形成される。また、レンズアレイパターン以外のエリア22はその表面または内部に撥水化処理もしくは撥油化処理を施すことでも実現することができる。
レンズアレイパターン以外のエリア22は例えば、フッ素系化合物やシリコーン系化合物から成る撥水性インキである。また、レンズアレイパターン以外のエリアに例えばフッ素プラズマを用いて表面にフッ素コート膜を設けることで撥水性を付与することができる。
また、レンズアレイパターン以外のエリア22が撥油性を有する場合は、フッ素系の撥油性インキによって構成される。
さらに、レンズアレイパターン以外のエリアに撥水性または撥油性を持たせる方法とし
て、レンズアレイパターン以外のエリアに非常に微細な凹凸構造を設けることが挙げられる。微細な凹凸構造の典型例は、直径数百nm以下の多数の針状突起が所定の領域内に充填された構造である。図7は、針状突起42の例を示す斜視図である。このような構造が表面にあることで、水滴や油滴の接触角を大きくすることができ、水滴や油滴の付着を抑制することができる。微細凹凸構造によって撥水性もしくは撥油性をもたせる場合においても微細凹凸構造を構成する材料にフッ素系化合物やシリコーン系化合物を添加したり、構造の表面をフッ素プラズマ処理するなどすると撥水性、撥油性を向上させることができてなおよい。撥水性または撥油性を有する微細凹凸構造についてもフォトリソグラフィの工程で作製することができる。
本特許に置ける隠蔽情報含有媒体において、レンズアレイパターンが位置するエリアが親水性を有する場合、レンズアレイパターン以外のエリアは撥水性を有するものとし、レンズアレイパターンが位置するエリアが親油性を有する場合は、レンズアレイパターン以外のエリアは撥油性を有するものとする。隠蔽情報含有媒体に付着させる液体が水系か油系かに応じて、レンズアレイパターンが位置するエリア及びレンズアレイパターン以外のエリアの性質は適宜選択される。
平面状の基材30は例えば紙や薄いプラスチックフィルムもしくはそれらが積層化された複合素材などから成る。プラスチックフィルムは、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネート(PC)などの樹脂から構成される。
基材30は、単層構造であってもよく、多層構造から構成されていてもよい。基材30上にレンズアレイパターンが位置するエリア21及びレンズアレイパターン以外のエリア22、マイクロパターン23を加工しやすいように基材表面に易接着処理を施すとよい。また、基材には防汚処理、帯電防止処理を施してもよく、基材がプラスチックフィルムから成る場合は、さらに、反射防止処理、ハードコート処理などを施してもよい。
<隠蔽情報含有媒体によるマイクロパターンの拡大表示について>
隠蔽情報含有媒体は親水性または親油性を有する複数のレンズアレイパターンが位置するエリアと、撥水性または撥油性を有するレンズアレイパターン以外のエリアとを備えている。このような構成の媒体の表面に例えば水を滴下すると、レンズアレイパターンが位置するエリアとレンズアレイパターン以外のエリアの表面の性質の差違によって親水性を有するレンズアレイパターンが位置するエリアの表面だけに水が残り、撥水性を有するレンズアレイパターン以外のエリアの表面には水が残らず、レンズアレイパターンが位置するエリア及びレンズアレイパターン以外のエリアによって水が存在する領域を切り分けることができる。
図1は隠蔽情報含有媒体1の表面に水滴を分散させた状態を例示する斜視図である。また、図2は図1に示す隠蔽情報含有媒体1のA−A線に沿った断面図である。複数のレンズアレイパターンが位置するエリア21の表面に水滴50がそれぞれ付着している。水滴50は、レンズアレイパターンが位置するエリア21の親水性とレンズアレイパターン以外のエリア22の撥水性によって、レンズアレイパターンが位置するエリア21の表面だけに存在し、且つ、凸レンズ状の構造をもってレンズアレイパターンが位置するエリア21の表面に形成される。図1の場合、水滴50はマイクロレンズアレイとして機能する。
マイクロパターン23は、レンズアレイパターンが位置するエリア21内に形成されている。図1ではレンズアレイパターンが位置するエリア21は正方行列状に規則的に配置している。水滴50とマイクロパターン23とが互いに規則的に配置されていることで、それらが相互に干渉し、目視可能なパターンが現れる。このパターンはマイクロパターン23を拡大させたものであり、マイクロパターンは水滴50のレンズ効果によって肉眼で
視認可能な大きさに表示される。
水滴50によって実現されるレンズは、その焦点位置が概ねマイクロパターン表面位置となるように、その厚みを調整するとよい。すなわち、水の滴下量を適宜調整することによって各レンズアレイパターンが位置するエリアに付着する水滴の体積を制御することができ、それによってレンズの厚みも制御することができ、焦点位置を決定することができる。ここで、水滴のよって実現されるレンズの焦点位置がマイクロパターン表面位置に厳密に一致していなくても、拡大表示されるマイクロパターンの表示像が不鮮明になるだけで、拡大観察そのものは可能である。
隠蔽情報含有媒体は水滴を除去することで、マイクロパターンの拡大表示を止め、再度情報が隠蔽された状態に戻すことができる。隠蔽情報含有媒体の隠蔽情報を拡大表示させるのに必要なものは水もしくは油などの光透過性の液体だけであり、水や油であれば入手は容易である。また、隠蔽情報含有媒体表面に付着した水滴もしくは油滴を拭い去るだけで表示された隠蔽情報は再び不可視の状態に戻せるため、情報の隠蔽効果も高い。
さらに、隠蔽情報含有媒体は、レンズ構造を備えていないため、隠蔽情報含有媒体の厚みを抑えることができる。隠蔽情報含有媒体は真性品か偽造品かを見分ける必要がある紙幣や有価証券類などのセキュリティ媒体に適用可能であるが、通常、そのようなセキュリティ媒体はシート状の薄い構成であり、その表面に厚みのあるレンズ構造を設けることは好ましくない。この隠蔽情報含有媒体はレンズによる拡大観察をその真贋判定機能として備えていながらもレンズそのものは備えていないため厚みを薄くでき、複数枚のセキュリティ媒体を重ねた際にも隠蔽情報含有媒体の部分だけ膨らんでしまうことがなく、また、隠蔽情報含有媒体の部分をセキュリティ媒体とともに折り曲げることも可能である。
レンズアレイパターンが位置するエリアは真円もしくは楕円の円形状の外形を有するとよい。レンズアレイパターンが位置するエリアが円形状の外形であると、レンズアレイパターンが位置するエリアに水滴または油滴を付着させた際に、水滴または油滴が好適な半円状の形状になりやすい。それによって、水滴または油滴が所謂マイクロレンズアレイとして機能する。
レンズアレイパターンが位置するエリアの形状を円形状にした場合、レンズアレイパターンが位置するエリアの直径の典型例は10μm〜300μmである。レンズアレイパターンが位置するエリアの内部に構成するマイクロパターンが肉眼では視認できず、且つ、印刷プロセスなどのマイクロパターン形成プロセスで高精度にパターンを加工できる大きさの目安が概ね10μm〜300μmである。また、レンズアレイパターンが位置するエリアがその範囲の直径であれば、レンズアレイパターンが位置するエリアの表面に付着する水滴または油滴が自重によって歪んだり流動したりし、レンズとしての機能が低下するのを抑えることができる。
また、レンズアレイパターンが位置するエリアの形状として直線状の外形を採用することもできる。直線状の外形を有するレンズアレイパターンが位置するエリアに水滴または油滴を付着させることで、水滴または油滴はかまぼこ状の形状でレンズアレイパターンが位置するエリア上に保持される。それによって、水滴または油滴は所謂レンチキュラーレンズアレイとして機能する。レンチキュラーレンズアレイシートはかまぼこ状のレンズ構造が一軸方向に配列された構成であり、レンズの配列方向に対して両眼視差の画像表示を実現するものである。
レンズアレイパターンが位置するエリアの形状を直線状にした場合、レンズアレイパターンが位置するエリアの短辺の長さの典型例は10μm〜300μmである。レンズアレイパターンが位置するエリアの形状を直線状にした場合においても、マイクロパターンの加工品質や、レンズアレイパターンが位置するエリアの表面に付着する水滴または油滴の変形を抑止する目的で、レンズアレイパターンが位置するエリアの短辺の長さは概ね10μm〜300μmの範囲内とするとよい。
レンズアレイパターンが位置するエリアは、正方行列状、もしくは三角行列状に配置するとよい。円形のレンズアレイパターンが位置するエリア21が正方行列状に配置された例は、図1や図3に示している。図2は三角行列状に配置された例である。正方行列、または三角行列状にレンズアレイパターンが位置するエリアが配置されることで、隠蔽情報含有媒体内においてレンズアレイパターンが位置するエリアの面積をより大きくすることができ、水滴または油滴によるレンズをより多く形成することができる。このような構成にすることによって、水滴または油滴によるレンズでマイクロパターンをより鮮明に表示させることが可能となる。レンズアレイパターンが位置するエリアの配置規則としては正方行列状、三角行列状にとどまらず、任意の配列とすることができ、また、不規則に配置させてもよい。
隣接するレンズアレイパターンが位置するエリアは少なくとも1μm以上離間し配置するとよい。隣接するレンズアレイパターンが位置するエリアが1μm以上離間して配置されていることで、水滴または油滴をレンズアレイパターンが位置するエリアに付着させた際に、隣接するレンズアレイパターンが位置するエリアの水滴または油滴同士が表面張力によって接触しレンズ形状が崩れることを防止することができる。
レンズアレイパターンが位置するエリア及びレンズアレイパターンが位置するエリア内部のマイクロパターンは親水性または親油性を有する印刷用インキによって形成するとよい。印刷用インキを用いることで所定の位置に高精度にレンズアレイパターンが位置するエリアおよびマイクロパターンを形成することができる。また、印刷用インキを用いることでレンズアレイパターンが位置するエリアの厚みを抑えることができる。さらに、印刷用インキを用いることで多色でレンズアレイパターンが位置するエリア及びマイクロパターンを構成することができる。
レンズアレイパターン以外のエリアについても撥水性または撥油性を有する印刷用インキを用いるとよい。印刷用インキを用いることでレンズアレイパターンが位置するエリアおよびマイクロパターンを印刷用インキで加工した際と同様な効果を得ることができる。
レンズアレイパターンが位置するエリア及びマイクロパターン、またはレンズアレイパターン以外のエリアの少なくとも何れかを微細凹凸構造によって実現することで、印刷プロセスによるパターンと比較して非常に解像度の高い精緻なパターンを実現可能である。また、微細凹凸構造そのものが回折、光散乱、光吸収といったような通常の印刷用インキでは実現されない特殊な光学効果を発揮するため、レンズアレイによって表示される拡大画像もまた、アイキャッチ効果が高いものとなる。なお、マイクロパターンは印刷や微細構造を適宜組み合わせて構成してもよい。
<隠蔽情報の認証方法について>
隠蔽情報含有媒体に記録されている隠蔽情報を肉眼で視認可能な状態とするための方法として、霧吹きやスポイト、ピペット、ディスペンサーなどの水滴または油滴を噴霧、滴下する器具を用いることができる。これらの器具で適量の水滴、油滴を隠蔽情報含有媒体に供給することで、表面の性質が互いに異なるレンズアレイパターンが位置するエリア及びレンズアレイパターン以外のエリアによって、自動的に水滴または油滴の分布が分かれレンズアレイパターンが位置するエリアに付着した水滴または油滴がレンズとして作用し、マイクロパターンを拡大表示するようになる。光透過性を有する水や油は入手が容易であ
り、霧吹きやスポイトなどの器具も入手が容易であることから比較的簡単に隠蔽情報の認証を行うことができる。また、ピペットやディスペンサーなどは入手はやや困難ではあるが、一定量の水滴または油滴を精度よく供給することができるため、より精度よく隠蔽情報を表示するのに適している。
また、隠蔽情報を表示させる別の方法としては、隠蔽情報含有媒体を冷却する方法がある。隠蔽情報含有媒体を冷却し、その後、より高温の環境下に移動させることで隠蔽情報含有媒体のレンズアレイパターンが位置するエリアに結露による水滴が形成される。この水滴によって隠蔽情報の表示が可能となる。隠蔽情報を観察する環境の温度や湿度を適宜調整することによって、結露によって付着する水滴の量、大きさを制御することができ、安定した隠蔽情報の表示が可能となる。
1・・・隠蔽情報含有媒体
10・・・レンズアレイシート
11・・・レンズアレイ
12・・・レンズ要素
21・・・レンズアレイパターンが位置するエリア
22・・・レンズアレイパターン以外のエリア
23・・・マイクロパターン
40・・・回折格子
41・・・光散乱構造
42・・・撥水構造
50・・・水滴

Claims (12)

  1. マイクロパターンが印刷された隠蔽情報含有媒体で、
    前記マイクロパターンが、レンズアレイを重ね合わせた時に、モアレ効果による拡大表示により、確認可能となる隠蔽情報含有媒体であって、
    前記隠蔽情報含有媒体における、レンズアレイを重ね合わせる面の中で、レンズアレイパターンが位置するエリアを親水性または親油性とし、レンズアレイパターン以外のエリアを撥水性または撥油性としたことを特徴とした隠蔽情報含有媒体。
  2. 前記レンズアレイパターンが位置するエリアが、真円形状もしくは楕円形状であることを特徴とする請求項1記載の隠蔽情報含有媒体。
  3. 前記真円の直径が10μm〜300μmの範囲、もしくは10μm≦楕円短径≦楕円長径≦300μmの範囲であることを特徴とする請求項2に記載の隠蔽情報含有媒体。
  4. 前記レンズアレイパターンが、直線状の外形を有することを特徴とする請求項1記載の隠蔽情報含有媒体。
  5. 前記直線状の短辺の長さが10μm〜300μmの外形を有することを特徴とする請求項4に記載の隠蔽情報含有媒体。
  6. 前記レンズアレイパターンが、正方行列状もしくは三角行列状に配置されていることを特徴とする請求項1記載の隠蔽情報含有媒体。
  7. 前記レンズアレイパターンの、レンズパターンとレンズパターンの間隔が少なくとも1μm以上の隙間をもって配置されていることを特徴とする請求項1記載の隠蔽情報含有媒体。
  8. 前記レンズアレイパターンが位置するエリアの親水性または親油性が、印刷用インキによって形成されていることを特徴とする請求項1記載の隠蔽情報含有媒体。
  9. 前記レンズアレイパターン以外のエリアの撥水性または撥油性が、印刷用インキによって形成されていることを特徴とする請求項1記載の隠蔽情報含有媒体。
  10. 前記レンズアレイパターンが位置するエリア及びマイクロパターン、またはレンズアレイパターン以外のエリアが微細凹凸構造から成ることを特徴とする請求項1記載の隠蔽情報含有媒体。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の隠蔽情報含有媒体上の、光透過性を有する水滴または油滴を形成し、モアレ効果によって拡大表示されるマイクロパターンを確認することを特徴とする隠蔽情報の認証方法。
  12. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の隠蔽情報含有媒体を冷却し、前記レンズアレイパターンが位置する親水性のエリアに結露による水滴を形成させ、モアレ効果によって拡大表示されるマイクロパターンを確認することを特徴とする隠蔽情報の認証方法。
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