JP2015065778A - 電磁ポンプおよびその製造方法 - Google Patents

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隆利 浅田
Takatoshi Asada
隆利 浅田
相澤 利枝
Toshie Aizawa
利枝 相澤
洋介 平田
Yosuke Hirata
洋介 平田
小見田 秀雄
Hideo Komita
秀雄 小見田
鈴木 哲
Satoru Suzuki
哲 鈴木
大悟 橘高
Daigo Kikko
大悟 橘高
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Abstract

【課題】鉄心間の隙間を低減した上で、コスト低減可能な鉄心を得る。
【解決手段】実施形態によれば、電磁ポンプ50は、内筒11と、内筒11とともに環状流路1を形成する外筒21と、複数の内側積層ユニット13を有する内側鉄心12と、複数の外側積層ユニット23を有する外側鉄心22と、内側コイル14と、外側コイル24とを有する。内側積層ユニット13は、互いに周方向に隣接して設けられ、長手方向および内筒11の内面から内筒11の中心に向かって拡がる鋼製で平板状の内側最大幅板および内側最大幅板の半径方向の長さを最長として内側最大幅板の側部に積層された複数の鋼製の内側側板を有する。内側積層ユニット13の横断面の形状は、半径方向内側になるほど周方向の幅が単調に減少する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電磁ポンプおよびその製造方法に関する。
従来の電磁ポンプとして、コイルで移動磁場を発生させ、環状流路を流れる導電性流体を駆動させる電磁ポンプが実用化されている。また、電磁ポンプの構造に関する技術が提案され、公開されている。例えば特許文献1のように鉄心およびコイルを配管に押し付けるためにばね内蔵の鉄心押さえ板を設置する技術が提案されている。
電磁ポンプにおいては、外側ダクト、内側ダクトで構成される二重円筒管の内側に鋼板を積層した鉄心およびコイルを設置する。
特開平06−217522号公報
先述したように、電磁ポンプでは、外側ダクト、内側ダクトで構成される二重円筒管の内側に鋼板を積層した鉄心およびコイルを設置するが、設置する鉄心の各要素の形状が矩形の場合、互いに干渉しあう。このため、鉄心の各要素を周方向に敷き詰めることが困難となり、内側ダクトに接する鉄心間に隙間が生じてしまう。隙間が生じた場合、その位置における磁束密度が低下するため、磁場が周方向に均一にならない。一方、隙間を低減するために台形形状の鉄心を作成するために、積層板から台形形状に削り出す場合、鉄心の製作コストが高くなる。
これらの課題に鑑み、本発明の実施形態は、鉄心内の隙間を低減した上で、コスト低減可能な鉄心を得ることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本実施形態に係る電磁ポンプは、長手方向に延びる内筒と、前記内筒を同軸的に包囲して前記内筒とともに導電性流体が前記長手方向に流れる環状流路を形成して前記長手方向に延びる外筒と、前記長手方向および前記内筒の内面から前記内筒の中心に向かって拡がる鋼製で平板状の内側最大幅板および当該内側最大幅板の半径方向の長さを最長として当該内側最大幅板の側部に積層された複数の鋼製の内側側板からなり、前記内筒の半径方向内側に前記内筒の内周に沿って互いに周方向に隣接してかつ全周にわたって配列された複数の内側積層ユニットを有する内側鉄心と、前記外筒の半径方向外側に前記外筒の外周に沿って互いに周方向に隣接して設けられ、前記長手方向および前記外筒の外面から半径方向外側に拡がる鋼製で平板状の外側最大幅板および当該外側最大幅板の側部で当該外側最大幅板に積層された複数の鋼製の外側側板からなる複数の外側積層ユニットを有する外側鉄心と、前記内側鉄心内の周方向に延びて前記長手方向に互いに間隔をおいて設けられた複数の内側コイルと、前記外側鉄心内の周方向に延びて前記長手方向に互いに間隔をおいて設けられた複数の外側コイルと、を備え、前記内側積層ユニットの前記長手方向に垂直な横断面の形状は、それぞれ、半径方向内側になるほど周方向の幅が単調に減少する、ことを特徴とする。
また、本実施形態は、導電性流体を電磁力で駆動する電磁ポンプの製造方法であって、複数の種類の形状の複数の鋼板を準備する鋼板準備ステップと、前記鋼板準備ステップの後に必要種類の鋼板を選定して、所定の順番に並べて配列する配列ステップと、前記配列ステップの後に、配列された鋼板を一体化して積層ユニットとする一体化ステップと、前記一体化ステップの後に、複数の前記積層ユニットを用いて電磁ポンプを組み立てる電磁ポンプ組み立てステップと、を有することを特徴とする。
また、本実施形態は、長手方向に延びる内筒と、前記内筒を同軸的に包囲して前記内筒とともに導電性流体が前記長手方向に流れる環状流路を形成して前記長手方向に延びる外筒と、前記長手方向および前記内筒の内面から半径方向内側に拡がる鋼製で平板状の内側最大幅板および当該内側最大幅板の側部で当該内側最大幅板に積層された複数の内側側板からなり、前記内筒の半径方向内側に前記内筒の内周に沿って互いに隣接してかつ全周にわたって配列された複数の内側積層ユニットをそれぞれに有する第1および第2の内側鉄心と、前記外筒の半径方向外側に前記外筒の外周に沿って互いに周方向に隣接して設けられ前記長手方向および前記外筒の外面から半径方向外側に拡がる鋼製で平板状の外側最大幅板および当該外側最大幅板の側部で当該外側最大幅板に積層された複数の外側側板からなる複数の外側積層ユニットを有する外側鉄心と、前記第1および第2の内側鉄心内の周方向に延びて前記長手方向に互いに間隔をおいて設けられた複数の内側コイルと、前記外側鉄心内の周方向に延びて前記長手方向に互いに間隔をおいて設けられた複数の外側コイルと、を備えた電磁ポンプであって、前記第1および第2の内側鉄心は、前記長手方向に互いに隣接しており、前記第1の内側鉄心内の互いに隣接する前記内側積層ユニットと前記内筒により挟まれたそれぞれの隙間を塞ぐように、前記第2の内側鉄心の前記内側積層ユニットが配列されている、ことを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、鉄心内の隙間を低減した上で、コスト低減可能な鉄心を得ることができる。
第1の実施形態に係る電磁ポンプの構成を示す横断面図である。 第1の実施形態に係る電磁ポンプの構成を示す縦断面図である。 第1の実施形態に係る電磁ポンプの内側積層ユニットの構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る電磁ポンプの外側積層ユニットの構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る電磁ポンプの製造方法の手順を示すフロー図である。 第2の実施形態に係る電磁ポンプの構成を示す横断面図である。 第2の実施形態に係る電磁ポンプの内側積層ユニットの構成を示す斜視図である。 第3の実施形態に係る電磁ポンプの構成を示す横断面図である。 第3の実施形態に係る電磁ポンプの内側積層ユニットの構成を示す斜視図である。 第4の実施形態に係る電磁ポンプの構成を示す横断面図である。 第4の実施形態に係る電磁ポンプの内側積層ユニットの構成を示す斜視図である。 第5の実施形態に係る電磁ポンプの構成を示す横断面図である。 第5の実施形態に係る電磁ポンプの内筒の内側の内筒近傍を切断して展開して示す展開図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る電磁ポンプおよびその製造方法について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る電磁ポンプの構成を示す横断面図である。また、図2は、第1の実施形態に係る電磁ポンプの構成を示す縦断面図である。
電磁ポンプ50は、内側ダクト(内筒)11および外側ダクト(外筒)21を有する。内側ダクト11は、長手方向に延びた円筒形状である。内側ダクト11の一方の端部には内筒蓋7aが、他の端部には内筒蓋7bが取り付けられている。外側ダクト21は、内側ダクト11の径方向外側に内側ダクト11と同軸的に配されており、内側ダクト11よりも径が大きく、長手方向に延びた円筒形状である。
外側ダクト21のさらに径方向外側にはケーシング6が設けられている。外側ダクト21の一方の端部には、外側ダクト21とケーシング6とを接続する外筒蓋8aが、また、外側ダクト21の他方の端部には、外側ダクト21とケーシング6とを接続する外筒蓋8bが取り付けられている。内側ダクト11と外側ダクト21の間は、導電性流体が通過可能な環状流路1が形成されている。
内側ダクト11の内面には、内側鉄心12が設けられている。内側鉄心12は、複数の内側積層ユニット13を有しており、内側積層ユニット13は、内側ダクト11の内周に沿って互いに周方向に隣接して全周にわたって配列されている。内側積層ユニット13は長手方向(図1の奥の方向)に延びている。内側積層ユニット13の長手方向に垂直な断面(横断面)の形状は、図1に示すように5角形であり、本実施形態の内側積層ユニット13は、5角形積層ユニット13aである。5角形積層ユニット13aの内側ダクト11に近い部分に、長手方向に互いに間隔をあけて複数の内側コイル14が設けられている。
外側ダクト21の外面には、外側鉄心22が設けられている。外側鉄心22は、複数の外側積層ユニット23を有しており、外側積層ユニット23は、外側ダクト21の外周に沿って互いに周方向に隣接して全周にわたって配列されている。また、外側積層ユニット23の外側ダクト21に近い部分に、長手方向に互いに間隔をあけて複数の外側コイル24が設けられている。
図3は、第1の実施形態に係る電磁ポンプの内側積層ユニットの構成を示す斜視図である。図4は、第1の実施形態に係る電磁ポンプの外側積層ユニットの構成を示す斜視図である。なお、図3および図4では、見やすいように鋼板同士の間に隙間を空けているように図示しているが、実際は隙間なく積層される。以下も同様である。
それぞれの内側積層ユニット13すなわち5角形積層ユニット13aは、内側最大幅板41および内側側板42の積層構造を有する。内側最大幅板41は、長手方向および内側ダクト11の内面から内側ダクト11の中心に向かって拡がる平板状の鋼板である。また、内側側板42は、内側最大幅板41を挟んで内側最大幅板41の両側に鏡面対称に複数が積層されている。
内側側板42のいずれの半径方向の辺の長さも、内側最大幅板41の半径方向の辺の長さ以下である。また、内側側板42は、内側最大幅板41から離れるほど、半径方向の辺の長さが短くなっている。すなわち、内側最大幅板41の半径方向の内側ダクト11の中心側が5角形の頂点となっている。内側最大幅板41および内側側板42のそれぞれには、切欠きが形成されており、内側最大幅板41および内側側板42が積層された状態では、内側コイル14が配されるための内側コイル溝14aが形成されている。
それぞれの外側積層ユニット23は、外側最大幅板43および外側側板44の積層構造を有する。外側最大幅板43は、長手方向および外側ダクト21の内面から外側ダクト21の中心に向かって拡がる平板状の鋼板である。また、外側側板44は、外側最大幅板43を挟んで外側最大幅板43の両側に鏡面対称に複数が積層されている。外側最大幅板43および外側側板44のそれぞれには、切欠きが形成されており、外側最大幅板43および外側側板44が積層された状態では、外側コイル24が配されるための外側コイル溝24aが形成されている。
図5は、第1の実施形態に係る電磁ポンプの製造方法の手順を示すフロー図である。まず、内側積層ユニット13を構成する所定の種類の形状の複数の鋼板、すなわち、内側最大幅板41および各寸法の内側側板42を1セットとして、内側積層ユニット13の数のセットに必要な内側最大幅板41および各寸法の内側側板42を準備する(ステップS01)。
ステップS01の後に、それぞれのセットを構成する必要種類の鋼板、すなわち内側最大幅板41および各寸法の内側側板42を1セットとしてそれぞれ選定して、それぞれのセット分を所定の順番に並べて配列する(ステップS02)。
ステップS02の後に、配列された鋼板を、たとえば、内側ダクト11の一部を模擬した型に内側から押し当てて各鋼板相互の位置関係を決定した後に、全鋼板を貫通してボルトで固定し一体化して積層ユニットとする(ステップS03)。なお、ボルトで固定するために、その都度、孔あけをおこなってもよいし、予め、すべての鋼板に、内側ダクト11の径方向に長めの貫通孔を形成しておいてもよい。
ステップS03で組み立てられたそれぞれの内側積層ユニット13を用いて電磁ポンプ50を組み立てる(ステップS04)。なお、内側積層ユニット13についてのみ説明したが、外側積層ユニット23についても内側積層ユニット13と同様の組み立てを行い、それぞれ一体化された外側積層ユニット23も併せて電磁ポンプ50を組み立てることでもよい。
以上のように、本実施形態によれば、それぞれの内側積層ユニット13について、長手方向に垂直の断面を所定の形状にするための削り出しによる成型を行うことなく組立てが可能である。すなわち、予め所定の形状、寸法に形成した複数の鋼板を組み合わせることによって、積層ユニットの削り出しという大きな工程を削除することができる。
また、互いに隣接する内側積層ユニット13と内側ダクト11とによって形成され長手方向に延びる隙間は、内側積層ユニット13の断面形状を5角形とすることによって、大きさが小さくなり、内側鉄心12まわりの磁場の不均一性を抑制し、電磁ポンプの効率を確保することができる。
すなわち、本実施形態によれば、鉄心内の隙間を低減した上で、コスト低減可能な鉄心を得ることができる。
[第2の実施形態]
図6は、第2の実施形態に係る電磁ポンプの構成を示す横断面図である。また、図7は、第2の実施形態に係る電磁ポンプの内側積層ユニットの構成を示す斜視図である。本実施形態は第1の実施形態の変形である。本第2の実施形態における6角形積層ユニット13bは、長手方向に対する垂直断面の形状が第1の実施形態と異なり、6角形の形状である。
本実施形態における6角形積層ユニット13bにおいては、内側最大幅板41の両側に隣接するそれぞれ1枚ないし複数の中央平坦部側板42aを有する。中央平坦部側板42aは、内側最大幅板41と径方向内側に同じ幅を有する。中央平坦部側板42aの外側にはそれぞれ、傾斜部側板42bが積層されている。傾斜部側板42bは、複数種類の幅の鋼板であり、外側ほど、幅が小さくなっている。
以上のように構成された本実施形態においては、内側最大幅板41と同じ幅を有する中央平坦部側板42aを有することによって、6角形積層ユニット13bを構成する鋼板の形状、寸法の種類の数を減らすことができる。この結果、隣接する6角形積層ユニット13b間の隙間の大きさを抑えることにより効率の確保を図りながら、材料の加工、鋼板の選定、配列における作業の負荷を軽減し、コスト低減を図ることができる。
[第3の実施形態]
図8は、第3の実施形態に係る電磁ポンプの構成を示す横断面図である。また、図9は、第3の実施形態に係る電磁ポンプの内側積層ユニットの構成を示す斜視図である。本実施形態は、第2の実施形態の変形である。本第3の実施形態における凸型積層ユニット13cは、第2の実施形態の6角形積層ユニット13bの傾斜部側板を、外側平坦部側板42cに置き換えたものである。
すなわち、凸型積層ユニット13cは、内側最大幅板41の両側に、中央平坦部側板42aおよび外側平坦部側板42cの2種類の鋼板が積層されている。
以上のように構成された本実施形態においては、凸型積層ユニット13cが、中央平坦部側板42aおよび外側平坦部側板42cの2種類の鋼板のみで構成されるため、材料の加工、鋼板の選定、配列における作業の負荷をさらに軽減し、さらにコスト低減を図ることができる。
[第4の実施形態]
図10は、第4の実施形態に係る電磁ポンプの構成を示す横断面図である。また、図11は、第4の実施形態に係る電磁ポンプの内側積層ユニットの構成を示す斜視図である。本実施形態は、第1の実施形態の変形である。本第4の実施形態における台形積層ユニット13dは、第1の実施形態の5角形積層ユニット13aの内側側板を、片側だけとしたものである。すなわち、内側最大幅板41の片側側面に順次半径方向の長さが短くなるように内側側板42を積層している。
以上のように構成された本実施形態における台形積層ユニット13dの配列は、さらに単純となる。このため、材料の加工、鋼板の選定、配列における作業の負荷を軽減し、コスト低減を図ることができる。
[第5の実施形態]
図12は、第5の実施形態に係る電磁ポンプの構成を示す横断面図である。また、図13は、第5の実施形態に係る電磁ポンプの内筒の内側の内筒近傍を切断して展開して示す展開図である。
本実施形態は、第1の実施形態とは、内側鉄心12の部分が異なっている。本実施形態における電磁ポンプ50の内側鉄心12は、交互に隣接して積層された第1の内側鉄心31と第2の内側鉄心32を有する。第1の内側鉄心31と第2の内側鉄心32とは、長手方向に互いに隣接している。第1の内側鉄心31内の内側ダクト11に近い部分に、内側コイル14が設けられている。同様に、第2の内側鉄心32内の内側ダクト11に近い部分に、内側コイル14が設けられている。第1の内側鉄心31、第2の内側鉄心32のそれぞれにおいて設けられる内側コイル14は、1つの場合でもよい。また、長手方向に間隔をあけて複数が設けられていてもよい。
第1の内側鉄心31および第2の内側鉄心32は、それぞれ、内側ダクト11の内周に沿って互いに周方向に隣接して全周にわたって配列された複数の内側積層ユニット13を有する。内側積層ユニット13は長手方向に延びている。また、内側積層ユニット13の内側ダクト11に近い部分に、長手方向に互いに間隔をあけて内側コイル14が設けられている。
第1の内側鉄心31内の互いに隣接する内側積層ユニット13と内側ダクト11とは、長手方向に延びる第1の隙間31aを形成する。また、第2の内側鉄心32内の互いに隣接する内側積層ユニット13と内側ダクト11とは、長手方向に延びる第2の隙間32aを形成する。
第1の内側鉄心31と第2の内側鉄心32の境界において、第1の内側鉄心31内の第1の隙間31aは、第2の内側鉄心32の第2の内側積層ユニット13fによって塞がれている。同様に、第1の内側鉄心31と第2の内側鉄心32の境界において、第2の内側鉄心32内の第2の隙間32aは、第1の内側鉄心31の第1の内側積層ユニット13eによって塞がれている。このように、第1の内側鉄心31と第2の内側鉄心32とは、互いに周方向にずれて配設されている。
ここで、第1の内側鉄心31と第2の内側鉄心32は、長手方向に交互に積層されている場合を示したが、それぞれ複数には限定されず、それぞれ1つの場合でもよい。
なお、第1の内側鉄心31および第2の内側鉄心32を内側から補強する補強部材15が、長手方向にそれぞれの内側積層ユニット13をカバーするように取り付けられている。図13に示すように、第1の内側鉄心31と第2の内側鉄心32との周方向のずれを適切に調整することによって、第1の内側鉄心31の長手方向に並んだ第1の内側積層ユニット13eと、第2の内側鉄心32の長手方向に並んだ第2の内側積層ユニット13fとを、1つの補強部材15で補強することが可能である。
以上のように構成された本実施形態においては、互いに隣接する内側積層ユニット13間に形成される隙間が長手方向に繋がることなく、第1の内側鉄心31、第2の内側鉄心32ごとに分断されている。このため、第1の内側鉄心31および第2の内側鉄心32を有する内側鉄心における磁束の偏りを抑制することができ、電磁ポンプ50の性能を維持することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、各実施形態の内側積層ユニット13の軸方向に垂直な断面の形状は、換言すると、略方形から内側ダクト11に接しない角の少なくとも1つを切り欠いた形状といえる。なお、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。たとえば、第1ないし第4の実施形態のそれぞれの内側積層ユニットの断面形状の特徴と、第5の実施形態による長手方向に分割して互いに隣接した内側鉄心どうしを周方向にずらして配列する特徴とを組み合わせてもよい。
さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…環状流路、6…ケーシング、7a、7b…内筒蓋、8a、8b…外筒蓋、11…内側ダクト(内筒)、12…内側鉄心、13…内側積層ユニット、13a…5角形積層ユニット、13b…6角形積層ユニット、13c…凸型積層ユニット、13d…台形積層ユニット、13e…第1の内側積層ユニット、13f…第2の内側積層ユニット、14…内側コイル、14a…内側コイル溝、15…補強部材、21…外側ダクト(外筒)、22…外側鉄心、23…外側積層ユニット、24…外側コイル、24a…外側コイル溝、31…第1の内側鉄心、31a…第1の隙間、32…第2の内側鉄心、32a…第2の隙間、41…内側最大幅板、42…内側側板、42a…中央平坦部側板、42b…傾斜部側板、42c…外側平坦部側板、43…外側最大幅板、44…外側側板、50…電磁ポンプ

Claims (6)

  1. 長手方向に延びる内筒と、
    前記内筒を同軸的に包囲して前記内筒とともに導電性流体が前記長手方向に流れる環状流路を形成して前記長手方向に延びる外筒と、
    前記長手方向および前記内筒の内面から前記内筒の中心に向かって拡がる鋼製で平板状の内側最大幅板および当該内側最大幅板の半径方向の長さを最長として当該内側最大幅板の側部に積層された複数の鋼製の内側側板からなり、前記内筒の半径方向内側に前記内筒の内周に沿って互いに周方向に隣接してかつ全周にわたって配列された複数の内側積層ユニットを有する内側鉄心と、
    前記外筒の半径方向外側に前記外筒の外周に沿って互いに周方向に隣接して設けられ、前記長手方向および前記外筒の外面から半径方向外側に拡がる鋼製で平板状の外側最大幅板および当該外側最大幅板の側部で当該外側最大幅板に積層された複数の鋼製の外側側板からなる複数の外側積層ユニットを有する外側鉄心と、
    前記内側鉄心内の周方向に延びて前記長手方向に互いに間隔をおいて設けられた複数の内側コイルと、
    前記外側鉄心内の周方向に延びて前記長手方向に互いに間隔をおいて設けられた複数の外側コイルと、
    を備え、
    前記内側積層ユニットの前記長手方向に垂直な横断面の形状は、それぞれ、半径方向内側になるほど周方向の幅が単調に減少する、
    ことを特徴とする電磁ポンプ。
  2. 前記内側積層ユニットの前記横断面は、半径方向内側に頂点を有する5角形であることを特徴とする請求項1に記載の電磁ポンプ。
  3. 前記内側積層ユニットの前記横断面は、半径方向内側に短辺を有する台形の長辺側に長方形が結合した6角形であることを特徴とする請求項1に記載の電磁ポンプ。
  4. 前記内側積層ユニットの前記横断面は、半径方向内側への長さがステップ状に変化する凸型形状であることを特徴とする請求項1に記載の電磁ポンプ。
  5. 導電性流体を電磁力で駆動する電磁ポンプの製造方法であって、
    複数の種類の形状の複数の鋼板を準備する鋼板準備ステップと、
    前記鋼板準備ステップの後に必要種類の鋼板を選定して、所定の順番に並べて配列する配列ステップと、
    前記配列ステップの後に、配列された鋼板を一体化して積層ユニットとする一体化ステップと、
    前記一体化ステップの後に、複数の前記積層ユニットを用いて電磁ポンプを組み立てる電磁ポンプ組み立てステップと、
    を有することを特徴とする電磁ポンプの製造方法。
  6. 長手方向に延びる内筒と、
    前記内筒を同軸的に包囲して前記内筒とともに導電性流体が前記長手方向に流れる環状流路を形成して前記長手方向に延びる外筒と、
    前記長手方向および前記内筒の内面から半径方向内側に拡がる鋼製で平板状の内側最大幅板および当該内側最大幅板の側部で当該内側最大幅板に積層された複数の内側側板からなり、前記内筒の半径方向内側に前記内筒の内周に沿って互いに隣接してかつ全周にわたって配列された複数の内側積層ユニットをそれぞれに有する第1および第2の内側鉄心と、
    前記外筒の半径方向外側に前記外筒の外周に沿って互いに周方向に隣接して設けられ前記長手方向および前記外筒の外面から半径方向外側に拡がる鋼製で平板状の外側最大幅板および当該外側最大幅板の側部で当該外側最大幅板に積層された複数の外側側板からなる複数の外側積層ユニットを有する外側鉄心と、
    前記第1および第2の内側鉄心内の周方向に延びて前記長手方向に互いに間隔をおいて設けられた複数の内側コイルと、
    前記外側鉄心内の周方向に延びて前記長手方向に互いに間隔をおいて設けられた複数の外側コイルと、
    を備えた電磁ポンプであって、
    前記第1および第2の内側鉄心は、前記長手方向に互いに隣接しており、前記第1の内側鉄心内の互いに隣接する前記内側積層ユニットと前記内筒により挟まれたそれぞれの隙間を塞ぐように、前記第2の内側鉄心の前記内側積層ユニットが配列されている、
    ことを特徴とする電磁ポンプ。
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